JP2013142244A - 土中試料の採取装置および採取方法 - Google Patents

土中試料の採取装置および採取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】径翼を備えてなる拡大ヘッドに設けられる土中試料の採取装置であって、拡大根固め球根に根固め液を充填し終わった直後の未硬化状態の土中試料を、拡径翼を縮小した状態で採取し、採取した土中試料を他の充填物と混ぜることなく回収できる土中試料の採取装置および採取方法を提供する。
【解決手段】外管と該外管の内側に収納される土中試料を採取するための窓孔を形成した内管とからなり採取装置であって、拡径翼の開閉機構とは別の独立した機構としての油圧シリンダ機構をこの外管・内管からなる採取装置に並列させ、該内管は油圧シリンダ機構の伸縮に連動して前記外管から出没し、該出没によって前記窓孔も前記外管から出入するようにした。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アースオーガの下端に接続される拡大ヘッドに設けて、杭施工における拡大根固め球根に根固め液を充填し終わった直後の未硬化状態の土中試料を、地盤中の原位置(採取したい位置)においてピンポイントで採取するための土中試料の採取装置および採取方法に関するものである。
埋込み杭工法における支持力発現方法は、拡大根固め球根を築造し、この拡大根固め球根に杭先端部を設置することにより一体化を図ることが一般的である。
最近の高支持力杭工法の開発はめざましく、特に大きな支持力を得るためには、より大きな拡大根固め球根を機械的に拡大掘削し、より品質の高い拡大根固め球根を築造することが重要となっている。そのため、拡大根固め球根から試料を採取し、強度、品質、均一性等を確認する必要がある。
ところが、拡大根固め球根は地下深く(例えば、10〜80m程度)、掘削孔が横方向に拡大されて築造されることから拡大した任意の箇所からの試料を採取し難く、また、採取したい試料をピンポイントで採取し、他の箇所の充填物、不純物等が混入することなく採取した試料のみを回収することが難しかったので、該拡大根固め球根の様々な箇所(特に掘削孔の側壁付近)の原位置で、決められた強度品質のものが築造できているかどうかを、精度良く直接確認できる有効な手法が求められる。
すなわち、拡大根固め球根に用いる根固め液(例えば、水セメント比=50〜100%程度のセメントミルク)は、拡大掘削した該球根部に掘削ロッドやビット部分を介して所定量が注入される。その場合、原位置の一部土砂と根固め液とが攪拌混合されて拡大根固め球根として強度発現することになるが、これが必要強度を満足しているか否かを明確にしなければならない。
現状では、例えば、セメントと水とをプラントで混練して得られた根固め液としての注入前のセメントミルクを採取して強度確認用供試体を作成し、圧縮強度試験等を実施して便宜的に強度確認をしていることが多い。
しかし、前記のような問題の一部解決を図った特許技術も散見される。例えば、下記特許文献1には、オーガスクリューと一体に回転し、かつ、前記オーガスクリュー下端部に設けた開閉自在な拡大翼が開翼すると土砂採取口が開かれ、閉翼するとシャッターにより前記土砂採取口が閉じられる土砂採取用のパイプを使用して掘削孔中のサンプル土砂を採取することを特徴とする土砂等のサンプル採取方法と、オーガスクリュー下端部に設けた開閉自在な拡大翼と、該拡大翼に水平に取り付けられ、且つ、土砂採取口を一端に有する土砂採取用のパイプと、前記オーガスクリュー下端部における前記パイプの土砂採取口と対応する位置に設けられたシャッターとを備え、前記拡大翼が閉翼しているときには前記パイプの土砂採取口を閉じ、開翼すると前記土砂採取口が前記シャッターから外れて開くように構成されたことを特徴とする土砂等のサンプル採取装置が示されている。
特開2006−241828号公報
前記土砂採取用のパイプは、一端はシャッターにより閉塞される土砂採取口として開口し、他端は水だけを抜いて土砂は残すようにメッシュ(金網)で閉じられ、土砂採取口をオーガスクリューの回転方向に向けた状態にして取り付けている。
拡大翼が開翼すると、拡大翼と共にパイプの土砂採取口がシャッターの前から移動して、パイプの土砂採取口が開く。
この方法や装置によれば、拡大翼を開いて杭径以上の拡底球根を築造するとき、土砂採取口が開かれ、オーガスクリューが回転すると拡大翼で掘削された箇所の土砂が、オーガスクリューと一体に回転しているパイプ内に採取される。拡大翼での掘削が終わって拡大翼が閉じられると、土砂採取口もシャッターで閉じられ、土砂採取口が閉じられた後はオーガスクリューを引き上げても、引き上げ途中でパイプ内の土砂が溢れたり、あるいは別の土砂がパイプ内に入ったりすることもない。
下記特許文献2は前記特許文献1と同様に、土砂採取用のパイプをアースオーガの下端に接続する拡大ヘッドに設けるもので、図9〜図11に示すように、外管11とその内側に収納され弁付き窓孔15のある内管12とからなる二重管構造の採取装置10をシリンダ機構6(シリンダ6a、ロッド6b)により伸縮する拡径翼3の軸部2(本体部分)に取り付けた。
採取装置10の内管12の先端部は拡径翼3のロッド部分に取り付けられ、拡径翼を拡径させることで連動して内管12が外管11から突出して窓孔15が露出する。
このようにして、拡大ヘッドを所定方向に回転させることで採取試料の圧力で窓孔の弁16が押されて内管12内に試料が取り込まれる。拡径翼3を縮径させることで内管12は外管11内に収納され、密閉状態で採取試料を回収する。
前記拡径翼3は軸部2を挟んで互いに逆方向に伸縮可能な一対が設けられ、下端には先端ビット4aを複数備えた掘削刃4を有し、その上方に掘削土砂を上方に押し上げるスパイラル翼5が設けられる。また、ロッド6bの先端には主として拡大根固め球根の掘削のための掘削爪6cが設けられている。
拡大ヘッド1の上端は雄継手7が形成されアースオーガ等のロッドに接続できるようになっている。また、軸部2にはアースオーガ等のロッドの配管と接続される配管が設けられており、下端部の吐出口から掘削液や根固め液を吐出できるようになっている(図示省略)。
採取装置10の反対側の端部は採取した土中試料の取出口となっており蓋体14がある。
油圧により拡径翼3を拡径させると、ロッド6bの伸長に連動して採取装置10の内管12が外管11から突出する。この状態で拡大ヘッド1を正回転させて拡大掘削は進められるが、その間は内管12の窓孔は弁により閉じているので掘削孔内の掘削土砂等が内管12内に流れ込むことはない。
土中試料の採取は、以下の工程で行われる。図11に示すように、アースオーガ102などの掘削機械を用い、先端に取り付けた拡大ヘッド1の拡径翼3を閉縮させた状態で、ロッド105を正回転させて、所定深度まで杭孔101を掘削する。拡径翼3の下部には、採取装置10が設けられている。
アースオーガ102の下端に接続した拡大ヘッド1に内蔵されている油圧シリンダ機構により拡径翼3を油圧で径方向外側(横方向)にさせると、拡径翼3の下部に設けられている採取装置10の内管が外管から突出する(内管に設けられている弁付き窓孔は露出するが、窓孔の内側にある弁で窓孔は閉じている。)。この状態で、ロッド105を正回転させて、拡大根固め球根103の拡大掘削を行う。
拡径翼3を拡径させたまま、拡大ヘッド1を正回転させながら、拡大ヘッド1の先端部からセメントミルクなどの根固め液104を吐出して拡大根固め球根103に充填し、拡大根固め球根103の築造を行う。
根固め液104を拡大根固め球根103に充填している途中もしくは充填し終わった直後の根固め液104(土中試料)を採取しようとする時点で、拡径翼3を拡径したまま(採取装置10の内管を外管から突出させ、内管の弁付き窓孔を露出させたまま)ロッド105を逆回転する。
すると、弁付き窓孔の内側に設けられている弁が根固め液104の回転による押圧により内管の内側に傾いて窓孔が開き、根固め液104が採取装置10の内管内に流れ込むので、根固め液104が採取装置10により採取される。
予定の土中試料採取が終了したら、拡径翼3を縮径すると、採取装置10の内管は外管内に収納され、内管の弁付き窓孔も外管により蓋がされる。したがって、採取された土中試料は、内管内に密閉保持される。この状態でアースオーガ102とともに拡大ヘッド1を地上に引き上げ、その後、内管後端部の蓋体を開けて採取した土中試料を回収する。
前記特許文献1や特許文献2では採取装置の開閉を拡大翼(拡径翼)の開閉に連動させるものであり、採取装置を土中試料の採取ができるようにするには、拡大翼(拡径翼)の開く必要がある。そして、拡大ヘッドを回転させことで土中試料を取り込むが、拡大翼(拡径翼)で試料が乱された状態で行わなければならない。また、拡大翼(拡径翼)での掘削と同時に採取装置で土中試料の採取を行うのでは、採取装置に過度の負荷がかかり、適正かつ効率の良い採取ができない。
さらに、採取口はシャッターや弁で閉じるもので、その開閉も制御が面倒である。
これに加えて、掘削、根固め、土中試料の採取と工程別に拡大ヘッドの正転・逆転を行わなければならず、その作業も複雑となる。
本発明の目的は前記不都合を解消し、アースオーガの下端に接続され、径方向外側に伸縮可能な拡径翼を備えてなる拡大ヘッドに設けられる土中試料の採取装置であって、土中試料の採取装置の採取用の開閉と拡径翼の開閉を別個に行えるようにして、土中試料に対する拡径翼のかく乱を防止し、採取装置に過度の負荷がかかることもなく、しかも、拡大ヘッドは逆転を必要としない一方向のみの正転ですむ土中試料の採取装置および採取方法を提供することにある。
請求項1記載の本発明は前記目的を達成するため、土中試料の採取装置として、アースオーガの下端に接続され、径方向外側に伸縮可能な拡径翼を備えてなる拡大ヘッドに設けられる土中試料の採取装置であって、外管と該外管の内側に収納される内管とからなり、該内管の一方の端部外周面に土中試料を採取するための窓孔を形成し、また、該内管の他方の端部側底部には採取した土中試料が取り出せるよう蓋体を設け、この外管・内管による採取装置に油圧シリンダ機構を並列させ、該内管は油圧シリンダ機構の伸縮に連動して前記外管から出没し、該出没によって前記窓孔も前記外管から出入するようにしたことを要旨とするものである。
請求項1記載の本発明によれば、採取装置は、このように油圧シリンダ機構により、拡径翼の伸縮に連動なしに、拡大根固め球根に根固め液を充填し終わった直後の未硬化状態の土中試料を採取することができる。拡大根固め球根の様々な箇所(特に掘削孔の側壁付近でも)の任意の原位置においてピンポイントで採取でき、かつ、採取した土中試料を他の充填物(不純物等)と混ぜることなく回収することができる。その際、拡径翼の縮小されているので、拡大ヘッドを回転させても拡径翼で土中試料をかく乱することもない。
更に、該内管の端部側底部には採取した土中試料が取り出せるよう蓋体が設けられているので、回収した試料を容易に取り出せる。ここでいう土中試料は、セメントミルク等の根固め液や根固め液と掘削土砂との混合物が主たるものであるが、これらに限らず、杭周固定液、掘削泥水、掘削土等も含まれる。
請求項2記載の本発明は、採取装置の内管の窓孔は、内管の周壁を内管の軸心に対して4分割したうち、上部の1つを円弧で切り欠いて形成する上向きの開口であることを要旨とするものである。
請求項2記載の本発明によれば、このように採取装置の内管の窓孔を形成することで、拡大ヘッド1を回転させたときに採取装置も回転し、土中試料が前記窓孔より内管に取り込まれ、かつ、そのまま内部に保留される。
請求項3記載の本発明は、アースオーガの下端に接続され、掘削刃のある先端部と、油圧シリンダ機構により径方向外側に伸縮可能で掘削爪のある拡径翼とを備えてなる拡大ヘッドであって、土中試料の採取装置および内管の駆動用油圧シリンダ機構は拡大ヘッド駆動軸に設け、また、この部分の拡大ヘッド駆動軸にスパイラル翼を設け、縮小時の採取装置はその旋回範囲内に収めたるようにしたことを要旨とするものである。
請求項3記載の本発明によれば、拡大ヘッドに掘削土砂送り用のスパイラル翼を設けるのに、土中試料の採取装置および内管の駆動用油圧シリンダ機構はこれに干渉せず、かつ、共存することで、全体をコンパクトにすることができる。
請求項4記載の本発明は、請求項1の土中試料の採取装置を使用し、杭施工における拡大根固め球根に根固め液を充填し終わった直後の未硬化状態の土中試料の採取方法であって、拡大ヘッドをアースオーガ下端に接続し、拡径翼を縮径させたまま拡大ヘッドを正転させて掘進し、地盤内の所定の深度で該拡大ヘッドの拡径翼を拡径させて拡大根固め球根の拡大掘削を行うとともに根固め液を充填し、その後、外管・内管による採取装置の内管を油圧シリンダ機構の伸長に連動させて前記外管から出現させ、該拡大ヘッドを正転させて前記窓孔より前記土中試料を前記内管内に取り込み、その後、前記油圧シリンダ機構を縮小させて前記内管を前記外管内に収納することにより、取り込んだ土中試料を内管内に保持したまま前記拡大ヘッドを地上に引き上げ、内管の端部側底部に設けられた蓋体をはずして前記内管内の土中試料を回収することを要旨とするものである。
請求項4記載の本発明によれば、前記請求項1の作用に加えて、拡大ヘッドを逆転させること無く、すべて正転動作で行うことができ、一方向のみの回転ですむので面倒がないものである。
以上述べたように本発明の土中試料の採取装置および採取方法は、アースオーガの下端に接続され、径方向外側に伸縮可能な拡径翼を備えてなる拡大ヘッドに設けられる土中試料の採取装置として、土中試料の採取装置の採取用の開閉と拡径翼の開閉を別個に行えるようにして、土中試料に対する拡径翼のかく乱を防止し、採取装置に過度の負荷がかかることもなく、しかも、拡大ヘッドは逆転を必要としない一方向のみの正転ですむものである。
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明の土中試料の採取装置の1実施形態を示す縦断側面図、図2は図1のA−A線矢視図で、前記従来例を示す図9〜図11と同一構成要素には同一参照符号を付したものである。
図中1は拡大ヘッドであり、図7に示すようにアースオーガ102などの掘削機械の先端に取り付けられ、伸縮する拡径翼22を有する。
拡大ヘッド1は下端には先端ビット4aを複数備えた掘削刃4を有し、その上方に掘削土砂を上方に押し上げるスパイラル翼5が設けられ、更にその上方に軸部2を挟んで互いに逆方向に伸縮可能な一対の攪拌用の拡径翼22が設けられている。
アースオーガ102などの掘削機械は杭106の中堀機として使用されるもので、三点機107のリーダー108に吊支される。図中109は駆動機(オーガ)、110は油圧スイベル(4ライン)、111はスクリュー軸である。
拡大ヘッド1の上端には雄継手7が形成されアースオーガ等のスクリュー軸111に接続できるようになっている。また、軸部2にはスクリュー軸111の配管と接続される配管30が設けられており、下端部の吐出口31から掘削液や根固め液を吐出できるようになっている。
拡径翼22は、軸部2を外筒20と、外筒20をシリンダーとしてその内部を摺動するピストン21に形成し、外筒20に誘導自在に設ける。拡径翼22は、拡大アーム22aにビット22bを設けたもので、根本にカム部22cを形成する。
このカム部22cを外筒20の取付ブラケット23に軸支し、一方、ピストン21の外周にはカム部22cの係合突起が嵌る係合凹部24を形成した。
このようにして、ピストン21の上下動に応じて、カム部22cが回動し、拡径翼22が開閉する。
図中25aは拡大アーム22aの縮小油圧ポートライン、25bは拡大アーム22aの拡大油圧ポートラインである。
採取装置10は、拡径翼22の上部に設けられる。採取装置10は拡径翼22より内側に入る形で設けられるのが拡大ヘッドの構造がコンパクトになり拡大掘削時にも掘削の邪魔にならないので好ましい。
採取装置10は、外管11の内側に窓孔12aのある採取パイプとしての内管12(以下、単に内管という)が収納される二重管構造(円管に限らず角管でもよい)となっており、これら外管11と内管12は拡大ヘッド1に取り付けられる。
窓孔12aは、弁付きのものではなく、図3に示すように、内管12の周壁を内管12の軸心に対して4分割したうち、上部の1つ約90°の円弧で切り欠いて形成する上向きの開口である。このように窓孔12aを形成することで、拡大ヘッド1を回転させたときに採取装置10の内管12も回転し、土中試料が前記窓孔12aより内管12内に取り込まれ、かつ、そのまま内部に保留される。
拡径翼22の上部に並ぶ形で、軸部2を挟み、前記外管11と内管12からなる採取装置10とシリンダ6aおよびロッド27bからなる油圧シリンダ機構27を取り付け板8により並列させ、外管11が軸部2(本体部分)に取り付けられており、内管12の先端部が連結アーム13を介して油圧シリンダ機構27のロッド27bの先端部と繋がっている。
採取装置10の反対側の端部は採取した土中試料の取出口となっており、ここに蓋体14がある。
前記採取装置10および油圧シリンダ機構27は拡大ヘッド1の軸部2に取り付け板8を介して設けるが、この部分の拡大ヘッド1の軸部2にスパイラル翼28を設け、スパイラル翼28で採取装置10および油圧シリンダ機構27を覆うようにして、縮小時の採取装置10はその旋回範囲内に収めたるようにした。該スパイラル翼28は上下に半旋回ひねりづつ羽根を広げて、上下端縁28aは直線水平辺としたものである。
次に使用法および動作について説明する。図7、図8に示すように、拡径翼22を閉じた状態で、アースオーガ102のスクリュー軸111および拡大ヘッド1で掘削しながら杭106を建て込む。閉じた状態の拡大ヘッド1は掘削刃4の先端ビット4aで掘削する。その際、スパイラル翼28は掘削刃4で掘削された土砂を上方に送り、スクリュー軸111に渡す役割をなす。
杭106を所定長建て込んだところで、杭106の進行を止め、拡大ヘッド1のみを下降および上昇させ、その際、油圧によりピストン21の動きで拡径翼22を拡径させ、この状態で、掘削孔内に根固め液を注出してロッド105を正転させて、拡大根固め球根103の拡大掘削を行う。
この状態までは、外管11と内管12の二重管構造である採取装置10は、内管12は外管11に対し、スムーズに出入できる隙間を残して外管11内に収まっている。外管11は鋼製の円筒又は角筒であり、内管12も外管11に合わせた鋼製の円筒又は角筒である。
掘削孔内に根固め液を充填し終わった直後に充填物を採取するには、油圧シリンダ機構27を作動させ、シリンダ27aからロッド27bを突出させれば、採取装置10の内管12はロッド27bに連動して外管11から突出し、窓孔12aが露出する。
そのまま拡大ヘッド1を孔内で正転(拡大掘削時と同一の回転)させることで、孔内にある充填物の土中試料が窓孔12aから内管12内に取り込まれる。
油圧シリンダ機構27を縮小させ、シリンダ27aにロッド27bを収納させれば、ロッド27bの縮径に連動して内管12が外管11内に収納される。
この状態で拡大ヘッド1を地上に引き上げることにより採取した土中試料を内管12内に密閉保持したまま他場所の充填物、不純物等と混ざることなく回収することができる。採取した土中試料は蓋体14を開けることにより容易に取り出せる。
なお、根固め液の充填後に、拡大根固め球根103における異なった複数の箇所から未硬化の根固め液を採取する場合は、本発明の採取装置を設けた大きさの異なる種々の拡大ヘッドと従来の採取装置を適宜組み合わせて採取すればよい。採取した根固め液は、圧縮強度試験、その他の試験を行い、強度、品質等を確認する。
本発明の土中試料の採取装置の1実施形態を示す縦断側面図である。 図1のA−A線矢視図である。 内管の断面図である。 本発明の土中試料の採取装置の1実施形態を示す側面図である。 本発明の土中試料の採取装置の1実施形態を示す平面図である。 本発明の土中試料の採取装置の横断平面図である。 オーガの全体図である。 本発明の土中試料の採取方法の工程説明図である。 従来の採取装置を拡大ヘッドの本体部分に取り付けた例を示したものであり、(a)はその平面図、(b)はその正面図、(c)はその側面図である。 従来の採取装置における二重管構造の詳細を示す断面図である。 従来の土中試料の採取方法の工程例を示す断面図である。
1…拡大ヘッド 2…軸部
3…拡径翼 4…掘削刃
4a…先端ビット 5…スパイラル翼
6…油圧シリンダ機構 6a…シリンダ
6b…ロッド 6c…掘削爪
7…雄継手 8…取り付け板
10…採取装置 11…外管
12…内管 12a…窓孔
13…連結アーム 14…蓋体
15…弁付き窓孔(土中試料採取口)
16…弁 17…コイルバネ
18…取り付け金具 19…支持台
20…外筒 21…ピストン
22…拡径翼 22a…拡大アーム
22b…ビット 22c…カム部
23…取付ブラケット 24…係合凹部
25a…縮小油圧ポートライン
25b…拡大油圧ポートライン
27…油圧シリンダ機構
27a…シリンダ 27b…ロッド
28…スパイラル翼 28a…上下端縁
30…配管 31…吐出口
101…杭孔 102…アースオーガ
103…拡大根固め球根 104…根固め液
105…ロッド 106…杭
107…三点機 108…リーダー
109…駆動機(オーガ) 110…油圧スイベル(4ライン)
111…スクリュー軸
下記特許文献2は前記特許文献1と同様に、土砂採取用のパイプをアースオーガの下端に接続する拡大ヘッドに設けるもので、図9〜図11に示すように、外管11とその内側に収納され弁付き窓孔15のある内管12とからなる二重管構造の採取装置10をシリンダ機構6(シリンダ6a、ロッド6b)により伸縮する拡径翼3の軸部2(本体部分)に取り付けた。
特開2011−106137号公報
拡径翼22の上部に並ぶ形で、軸部2を挟み、前記外管11と内管12からなる採取装置10とシリンダ27aおよびロッド27bからなる油圧シリンダ機構27を取り付け板8により並列させ、外管11が軸部2(本体部分)に取り付けられており、内管12の先端部が連結アーム13を介して油圧シリンダ機構27のロッド27bの先端部と繋がっている。

Claims (4)

  1. アースオーガの下端に接続され、径方向外側に伸縮可能な拡径翼を備えてなる拡大ヘッドに設けられる土中試料の採取装置であって、
    外管と該外管の内側に収納される内管とからなり、該内管の一方の端部外周面に土中試料を採取するための窓孔を形成し、また、該内管の他方の端部側底部には採取した土中試料が取り出せるよう蓋体を設け、
    この外管・内管による採取装置に油圧シリンダ機構を並列させ、該内管は油圧シリンダ機構の伸縮に連動して前記外管から出没し、該出没によって前記窓孔も前記外管から出入するようにしたことを特徴とする土中試料の採取装置。
  2. 採取装置の内管の窓孔は、内管の周壁を内管の軸心に対して4分割したうち、上部の1つを円弧で切り欠いて形成する上向きの開口である請求項1記載の土中試料の採取装置。
  3. アースオーガの下端に接続され、掘削刃のある先端部と、油圧シリンダ機構により径方向外側に伸縮可能で掘削爪のある拡径翼とを備えてなる拡大ヘッドであって、土中試料の採取装置および内管の駆動用油圧シリンダ機構は拡大ヘッド駆動軸に設け、また、この部分の拡大ヘッド駆動軸にスパイラル翼を設け、縮小時の採取装置はその旋回範囲内に収めたるようにした請求項1または請求項2記載の土中試料の採取装置。
  4. 請求項1の土中試料の採取装置を使用し、杭施工における拡大根固め球根に根固め液を充填し終わった直後の未硬化状態の土中試料の採取方法であって、拡大ヘッドをアースオーガ下端に接続し、拡径翼を縮径させたまま拡大ヘッドを正転させて掘進し、地盤内の所定の深度で該拡大ヘッドの拡径翼を拡径させて拡大根固め球根の拡大掘削を行うとともに根固め液を充填し、
    その後、外管・内管による採取装置の内管を油圧シリンダ機構の伸長に連動させて前記外管から出現させ、
    該拡大ヘッドを正転させて前記窓孔より前記土中試料を前記内管内に取り込み、
    その後、前記油圧シリンダ機構を縮小させて前記内管を前記外管内に収納することにより、取り込んだ土中試料を内管内に保持したまま前記拡大ヘッドを地上に引き上げ、内管の端部側底部に設けられた蓋体をはずして前記内管内の土中試料を回収することを特徴とする土中試料の採取方法。
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