JP2013141379A - 無停電電源装置 - Google Patents

無停電電源装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013141379A
JP2013141379A JP2012001169A JP2012001169A JP2013141379A JP 2013141379 A JP2013141379 A JP 2013141379A JP 2012001169 A JP2012001169 A JP 2012001169A JP 2012001169 A JP2012001169 A JP 2012001169A JP 2013141379 A JP2013141379 A JP 2013141379A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
storage battery
voltage
power supply
deterioration
power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012001169A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Toyoda
勝 豊田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Original Assignee
Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp filed Critical Toshiba Mitsubishi Electric Industrial Systems Corp
Priority to JP2012001169A priority Critical patent/JP2013141379A/ja
Publication of JP2013141379A publication Critical patent/JP2013141379A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stand-By Power Supply Arrangements (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】搭載される蓄電池の劣化診断を精度良く行なうことでことが可能な無停電電源装置を提供する。
【解決手段】無停電電源装置は、交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータ8と、コンバータ8によって変換された直流電力を蓄える蓄電池30と、交流電源の停電時、蓄電池30に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して負荷32に供給するインバータ12と、蓄電池30からの放電電力の電圧を検出する電圧検出器20とを備える。電圧検出器20は、蓄電池30の放電電圧の検出値に基づいて蓄電池30の劣化モードを判別するとともに、判別した劣化モードにおける蓄電池20の内部状態値の使用に伴う劣化特性に基づいて蓄電池30の劣化を診断する。
【選択図】図1

Description

この発明は、無停電電源装置に関し、より特定的には、無停電電源装置に搭載された蓄電池の劣化を診断する技術に関する。
無停電電源装置においては、商用交流電源の停電時に負荷に電力を供給するための蓄電池が搭載される。商用交流電源から交流電力が供給されている通常時には、商用交流電源から供給される交流電力は、コンバータによって直流電力に変換されると、インバータによって商用交流周波数の交流電力に変換されて負荷に供給されるとともに、蓄電池に蓄えられる。そして、商用交流電源の停電時には、蓄電池に蓄えられた直流電力がインバータによって交流電力に変換された負荷に供給される。
蓄電池は、経年劣化し、劣化した状態で継続使用すると故障する。したがって、無停電電源装置においては、蓄電池の劣化の程度を把握しておくことが重要となる。この点について、たとえば特開2000−350384号公報(特許文献1)には、商用交流電源の停電時に蓄電池が放電したときの電圧を検出して蓄電池の劣化診断を行なう技術が開示されている。この特許文献1に記載される無停電電源装置においては、蓄電池が放電を開始したときの電圧である放電開始電圧の検出値と予め設定された蓄電池異常値とを比較することにより、蓄電池が寿命期に近いか否かを判断する。
特開2000−350384号公報
上記の特許文献1に記載される蓄電池の劣化診断は、蓄電池の寿命期の放電電圧特性を蓄電池の新品時の放電電圧特性と比較したときに、蓄電池不足電圧に至る時間が短くなるとともに、放電開始電圧が低下することに基づいている。
しかしながら、蓄電池として代表的に使用される二次電池の放電電圧特性は、二次電池の劣化モードによって異なる。二次電池の内部状態値である内部抵抗および電池容量の変化の度合いが劣化モードによって異なるためである。したがって、これらの劣化モードを十分に反映して蓄電池の劣化を診断する必要がある。しかしながら、上記の特許文献1は、このような劣化モードを考慮することなく、放電開始電圧と蓄電池異常値との比較結果のみに基づいて蓄電池が寿命期に近いか否かを判断する構成となっているため、蓄電池の寿命を正確に判定することが困難となっていた。
それゆえ、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、無停電電源装置に搭載される蓄電池の劣化診断を精度良く行なうことである。
この発明のある局面に従えば、無停電電源装置は、交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、コンバータによって変換された直流電力を蓄える蓄電池と、交流電源の停電時、蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して負荷に供給するインバータと、蓄電池からの放電電力の電圧を検出する電圧検出器と、電圧検出器の検出値に基づいて蓄電池の劣化モードを判別するとともに、判別した劣化モードにおける蓄電池の内部状態値の使用に伴う劣化特性に基づいて蓄電池の劣化を診断する劣化診断部とを備える。
好ましくは、劣化診断部は、放電開始時点での電圧検出器の検出値と、放電が開始されてから所定時間経過した時点での電圧検出器の検出値との差分である蓄電池の電圧降下量に基づいて、蓄電池の劣化モードを判別する。
好ましくは、劣化診断部は、放電開始時点での電圧検出器の検出値に基づいて蓄電池の内部抵抗を推定し、かつ、判別した劣化モードにおける内部抵抗および電池容量の使用に伴なう劣化特性を参照することにより、内部抵抗の推定値に基づいて蓄電池の電池容量を推定する。
好ましくは、無停電電源装置は、交流電源から交流電力が供給されている通常時、蓄電池の劣化診断の実行を指示する実行指令を所定周期で発生する実行指令発生部と、実行指令発生部から実行指令を受けたときに、コンバータから供給される交流電圧の電圧が蓄電池の電圧よりも低くなるように、コンバータの出力電圧の電圧指令値を変更する電圧指令発生部とをさらに備える。
好ましくは、無停電電源装置は、劣化診断部による診断結果を無停電電源装置の外部へ送信するための通信部をさらに備える。
この発明によれば、無停電電源装置に搭載される蓄電池の劣化診断を精度良く行なうことができる。
本発明の実施の形態1に従う無停電電源装置の全体構成図である。 従来の無停電電源装置の動作を説明するフローチャートである。 交流電源に停電が発生したときの蓄電池の放電電圧特性を示す図である。 図2のステップS70の処理を説明するフローチャートである。 交流電源に停電が発生したときの蓄電池の放電電圧特性の一例を示す図である。 蓄電池の放電開始直後における放電電圧の変化を模式的に示す図である。 セパレータの減液率と拡散抵抗による電圧低下量との関係が示す図である。 蓄電池の内部抵抗と電池容量との間の相関関係を説明する図である。 この発明の実施の形態1による無停電電源装置における蓄電池の劣化診断を実現するための制御処理手順を示したフローチャートである。 本発明の実施の形態1の変更例に従う無停電電源装置の全体構成図である。 本発明の実施の形態2に従う無停電電源装置の全体構成図である。 この発明の実施の形態2による無停電電源装置の動作を説明するフローチャートである。 本発明の実施の形態2の変更例に従う無停電電源装置の全体構成図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明を繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1に従う無停電電源装置の全体構成図である。
図1を参照して、無停電電源装置は、本体部を収容した筐体1と、筐体1に設けられたバイパス入力端子T1、交流入力端子T2、蓄電池端子T3、および出力端子T4とを備える。
入力端子T1,T2の各々は、交流電源からの交流電力を受ける。交流電源は、商用電源、自家用発電機などである。交流電源は、単相または三相の交流電力を供給する。
蓄電池端子T3は、蓄電池30の正極30aに接続されている。蓄電池30は、筐体1とは別の筐体31に収容されている。出力端子T4には、負荷32が接続される。
無停電電源装置は、本体部として、電磁接触器(コンタクタ)5,10,15,16と、ヒューズ6,9と、リアクトル7と、コンバータ8と、コンデンサ11,14と、インバータ12と、トランス13と、サイリスタスイッチ17とを備える。このうち、コンタクタ5、ヒューズ6、リアクトル7、コンバータ8、インバータ12、トランス13およびコンタクタ15は、交流入力端子T2と出力端子T4との間に直列に接続される。
ヒューズ9およびコンタクタ10は、コンバータ8の出力ノード8aと蓄電池端子T3との間に直列に接続される。コンデンサ11は、コンバータ8の出力ノード8aと基準電圧のラインとの間に接続される。コンデンサ14は、トランス13の出力ノード13aと基準電圧のラインとの間に接続される。
コンタクタ15は、出力端子T4から負荷32に出力される交流出力を、インバータ12の出力と、サイリスタスイッチ17およびコンタクタ16からなるバイパス回路の出力との間で切換えるためのものである。サイリスタスイッチ17およびコンタクタ16は、バイパス入力端子T1と出力端子T4との間に並列に接続される。サイリスタスイッチ17は、出力端子T4から負荷32に出力される交流出力を、インバータ12の出力からバイパス入力電源からの交流電力に高速に切換えるためのスイッチである。コンタクタ16は、バイパス入力端子T1から出力端子T4までの通電経路に介挿接続される。コンタクタ16は、バイパス入力電源からの交流電力を無停電電源装置から出力される交流出力として維持するためのものである。コンタクタ15、サイリスタスイッチ17およびコンタクタ16は、図示しない制御装置からの指令に応答して閉成および開放する。
コンバータ8は、交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換する。コンデンサ11は、コンバータ8の出力電圧を平滑化する。蓄電池30は、コンバータ8によって生成された直流電力を蓄える。インバータ12は、コンバータ8または蓄電池30から供給される直流電力を交流電力に変換して負荷32に供給する。なお、コンバータ8およびインバータ12の各々は、図示しない制御装置によって制御される。
交流電源から交流電力を供給されている通常時には、コンバータ8によって生成された直流電力が蓄電池30に蓄えられるとともに、インバータ12によって交流電力に変換されて負荷32に供給される。一方、交流電源からの交流電力の供給が停止した停電時には、コンバータ8の運転が停止され、蓄電池30に蓄えられた直流電力がインバータ12によって交流電力に変換されて負荷32に供給される。したがって、無停電電源装置によれば、停電時でも蓄電池30に蓄えられた電力を用いて負荷32の運転を継続することができる。
蓄電池30は、充放電可能に構成された電力貯蔵要素であり、たとえば、鉛蓄電池、リチウムイオン電池またはニッケル水素電池などの二次電池を含んで構成される。無停電電源装置では、一般的に、3〜5年程度の期待寿命を有する蓄電池が適用される。しかしながら、蓄電池の寿命は、蓄電池が設置される環境によって大きく左右される。たとえば、設置場所の温度が高くなるほど、蓄電池の寿命は短くなる。また、設置場所の湿度が低くなるほど、蓄電池の寿命は短くなる。そのため、メーカが提示する期待寿命よりも早く蓄電池が寿命期に至ってしまう可能性がある。無停電電源装置の信頼性を維持するためには、蓄電池の劣化を診断し、蓄電池が寿命期に近いことをユーザに事前に知らせる仕組みが必要とされる。
無停電電源装置は、蓄電池30の劣化を診断するための構成として、直流電流検出回路19と、直流電圧検出回路20とをさらに備える。
直流電流検出回路19は、蓄電池30からの放電電力の電流値である放電電流Iを検出する。直流電流検出回路19は、放電電流Iの検出値を直流電圧検出回路20へ出力する。
直流電圧検出回路20は、蓄電池30からの放電電力の電圧値である放電電圧Vを検出する。直流電圧検出回路20は、放電電圧Vの検出値に基づいて、後述する方法によって蓄電池30の劣化を診断する。
(従来の無停電電源装置における蓄電池の劣化診断)
最初に、図2から図4を用いて、従来の無停電電源装置において実行されている蓄電池の劣化診断およびその課題について説明する。
図2は、従来の無停電電源装置の動作を説明するフローチャートである。
図2を参照して、ステップS10による無停電電源装置の運転中において、交流電源に停電が発生すると(ステップS20のYES判定時)、蓄電池30からインバータ12に直流電力が供給される。この直流電力はインバータ12によって交流電力に変換されて負荷32に供給される。
このとき、直流電圧検出回路20においては、蓄電池30の放電電圧Vを検出し、その検出した放電電圧Vに基づいて蓄電池30の電圧不足および寿命期を判断する。具体的には、直流電圧検出回路20は、ステップS30により、蓄電池30の放電電圧Vと予め設定された直流不足電圧値Dとを比較する。放電電圧Vが直流不足電圧値D以下となる場合(ステップS30のYES判定時)には、直流電圧検出回路20は、ステップS40により、無停電電源装置をトリップ停止する。一方、放電電圧Vが直流不足電圧値Dより大きい場合(ステップS30のNO判定時)には、蓄電池30からの直流電力をインバータ12に供給する。
また、直流電圧検出回路20は、ステップS50により、放電電圧Vと直流不足電圧予告値Cとを比較する。放電電圧Vが直流不足電圧予告値C以下となる場合(ステップS50のYES判定時)には、直流電圧検出回路20は、ステップS60により、「もうすぐ電圧不足となる」と判断し、外部にその旨を警告する。一方、放電電圧Vが直流不足電圧予告値Cよりも大きい場合(ステップS50のNO判定時)には、直流電圧検出回路20は、蓄電池30からの直流電力をインバータ12に供給する。
さらに、直流電圧検出回路20は、ステップS70により、蓄電池30の放電開始時の電圧(以下、「放電開始電圧」とも称する)に基づいて、蓄電池30の劣化を診断する。
図3は、交流電源に停電が発生したときの蓄電池30の放電電圧特性を示す図である。図3において、曲線Xは蓄電池30が新品のときの放電電圧特性を示し、曲線Yは蓄電池30が寿命期に達したときの放電電圧特性を示している。
図3を参照して、電圧Aは、蓄電池30が新品のときの放電開始電圧であり、電圧Bは、蓄電池30が寿命期のときの放電開始電圧である。また、電圧Cは、図2に示した直流不測電圧予告値Eであり、電圧Dは、図2に示した直流不足電圧値Dである。
蓄電池30が寿命期のときには、蓄電池30が新品のときと比較して、直流不足電圧値Dに至るまでの放電時間が短くなっている。さらに、蓄電池30が寿命期のときには、蓄電池30が新品のときと比較して、放電開始電圧が低くなっている。これは、蓄電池30の劣化が進行するに従って、蓄電池30の内部状態値の1つである内部抵抗が増加するとともに、内部状態値の他の1つである電池容量が低下することによる。
このように蓄電池30の劣化が進行するに従って放電開始電圧が低くなることから、従来の無停電電源装置では、放電開始電圧の電圧降下を検知して蓄電池30が寿命期に近いことを判断している。図4は、図2のステップS70の処理を説明するフローチャートである。図4を参照して、直流電圧検出回路20は、ステップS701により、放電開始電圧と蓄電池異常値Eとを比較する。なお、蓄電池異常値Eは、図3の電圧Eに対応しており、電圧Aと電圧Bとの間をとるように予め設定されている。
放電開始電圧が蓄電池異常値E以下である場合(ステップS701のYES判定時)には、直流電圧検出回路20は、ステップS702により、蓄電池30が「寿命期に近い」と判断し、外部にその旨を警告する。一方、放電開始電圧が蓄電池異常値Eよりも大きい場合(ステップS701のNO判定時)には、直流電圧検出回路20は、蓄電池30からの直流電力をインバータ12に供給する。
以上説明したように、従来の無停電電源装置では、蓄電池30の放電開始電圧と蓄電池異常値Eとを比較することにより、蓄電池30が寿命期に近いか否かを判断する。なお、蓄電池異常値Eは、放電開始時の電圧が最も低くなる100%負荷の条件で予め設定し、固定される。
しかしながら、蓄電池30の放電電圧特性は、蓄電池30の劣化モードによって異なる。蓄電池30の内部状態値の1つである内部抵抗の上昇度合い、および内部状態値の他の1つである電池容量の低下度合いが蓄電池30の劣化モードによって異なるためである。そのため、蓄電池30の放電開始電圧も、蓄電池30の劣化モードに応じて異なる値となる。一方、従来の無停電電源装置は、蓄電池30の劣化モードを考慮することなく、放電開始電圧と蓄電池異常値E(固定値)との比較結果のみに基づいて蓄電池30が寿命期に近いか否かを判断する構成となっているため、蓄電池30の寿命を正確に判定することが困難となっていた。
したがって、本発明の実施の形態1による無停電電源装置では、蓄電池30の劣化モードを判別するとともに、その判別した劣化モードにおける蓄電池30の使用に伴なう内部状態値の劣化特性に基づいて、蓄電池30が寿命期であるか否かを判定する。
図5および図6を用いて、蓄電池30の劣化モードの判別について詳細に説明する。
図5は、交流電源に停電が発生したときの蓄電池30の放電電圧特性の一例を示す図である。図5の放電電圧特性は、蓄電池30に密閉型鉛蓄電池を適用した場合において、蓄電池30を一定電流(たとえば、放電電流I=0.65CAとする)で放電したときの電池セル当たりの放電電圧を測定したものである。なお、CAは、放電電流(A)/電池容量(Ah)で計算される値であり、CA=1の場合には1時間で電池容量全てを放電してしまうような放電電流である。
ここで、密閉型鉛蓄電池は、一般に、正極板、負極板、セパレータおよび電解液などを収容する電槽と、電槽の上端に取り付けられた蓋とを備えている。電解液は硫酸溶液(希硫酸)である。電槽および蓋は合成樹脂で形成されている。密閉型鉛蓄電池においては、高温または低湿での使用により電解液が電槽の外部に漏れ出すことがある。そのため長時間使用すると、電解液の減少が進行する虞がある。電解液が減少すると、多孔体である活物質への電解液の拡散が妨げられるため、電池容量が低下する。さらに、活物質が充填された極板と電解液が保持されたセパレータとの接触面積が小さくなることにより、内部抵抗が増加する。
また、密閉型鉛蓄電池においては、過充電や高温での使用によって正極板の腐食が進行する。正極板が腐食すると、活物質と正極格子との密着性が低下するために、電池容量が低下する。さらに、集電体である正極格子のやせおよび折損により電気伝導性が低下することにより、内部抵抗が増加する。
このように密閉型鉛蓄電池の劣化モードには、電解液の減少と、正極板の腐食とが存在する。そして、これらの劣化モードに応じて、密閉型鉛蓄電池は異なる放電電圧特性を示す。
図5を参照して、曲線k1は、蓄電池30(密閉型鉛蓄電池)が新品のときの放電電圧特性を示す。一方、曲線k2は、蓄電池30の電解液が減少しているときの放電電圧特性を示す。また、曲線k3は、蓄電池30の正極板が腐食しているときの放電電圧特性を示す。
放電を開始すると、放電電圧は、開放電圧から急に低下した後、徐々に低下する。蓄電池30が劣化しているときには、蓄電池30が新品のときと比較して、同じ放電時間に対する電圧低下量(図中のΔVに相当)が大きくなっている。また、蓄電池30が劣化しているときには、蓄電池30が新品のときと比較して、放電開始電圧が低くなる。これらは、蓄電池30の劣化によって、電池容量の低下と内部抵抗の増加とが生じていることを示している。
さらに、放電開始電圧は、蓄電池30の劣化モードによって異なる値を示す。詳細には、電解液が減少しているときには、正極板が腐食しているときと比較して、放電開始電圧が高くなる。また、同じ放電時間に対する電圧低下量についても、蓄電池30の劣化モードによって異なる値となっている。電解液が減少しているときには、正極板が腐食しているときと比較して、同じ放電時間に対する電圧低下量が大きくなる。その結果、放電電圧が所定の放電終止電圧に到達するまでの放電時間は、電解液が減少しているときの方が正極板が腐食しているときよりも短くなる。
図6を用いて、蓄電池30の劣化に伴なう放電電圧の変化について詳細に説明する。
図6は、蓄電池30の放電開始直後における放電電圧の変化を模式的に示す図である。図6の放電電圧特性は、蓄電池30に密閉型鉛蓄電池を適用した場合において、蓄電池30を一定電流(たとえば、放電電流I=0.15CAとする)で短時間放電したときの電池セル当たりの放電電圧を測定したものである。図6においては、縦軸に電池セル当たりの電圧変化量が示され、横軸には放電時間が示される。なお、電圧変化量は、放電電圧の増加時に「正」の値に算出され、放電電圧の低下時に「負」の値に算出される。
図6を参照して、曲線k11は、蓄電池30が新品のときの放電電圧特性を示す。一方、曲線k12は、蓄電池30の電解液が減少しているときの放電電圧特性を示す。また、曲線k13は、蓄電池30の正極板が腐食しているときの放電電圧特性を示す。
蓄電池30の放電を開始した直後において、開放電圧から放電電圧は急に低下する。このときの電圧低下量ΔVは、放電電流Iと蓄電池30の内部抵抗Rとを積算した値に相当する(すなわち、ΔV=I×R)。図6では、放電電流Iが一定電流であることから、電圧低下量ΔVの大きさは内部抵抗Rの大きさを表わしている。蓄電池30が新品のときの内部抵抗をR1とし、蓄電池30の電解液が減少しているときの内部抵抗をR2とし、蓄電池30の正極板が腐食しているときの内部抵抗をR3とすると、これらの内部抵抗の間には、R1<R2<R3の関係が成り立っている。すなわち、正極板が腐食しているときには、電解液が減少しているときよりも内部抵抗が大きくなっている。このように蓄電池30の劣化モードによって内部抵抗が異なってくる。したがって、蓄電池30の劣化モードによらず、固定された内部抵抗と電池容量との間の相関関係を参照して電池容量を推定する従来の劣化診断では、電池容量を正確に推定することができない。
次に、放電を開始してから所定時間(たとえば5秒)が経過した時点での電圧低下量から放電を開始した直後における電圧低下量(ΔV=I×R)を差し引くことにより、内部抵抗による電圧低下量を除いた電圧低下量を算出する。図中のΔV1は蓄電池30が新品のときの電圧低下量を示し、ΔV2は蓄電池30の電解液が減少しているときの電圧低下量を示し、ΔV3は蓄電池30の正極板が腐食しているときの電圧低下量を示す。
ここで、放電開始から所定時間内における電圧低下量ΔV1,ΔV2,ΔV3は、放電中における活物質への電解液の硫酸イオンの拡散の容易さ(拡散抵抗の大きさ)を表している。詳細には、蓄電池30内部において活物質への電解液の拡散が容易に行なわれず、拡散速度が低下している場合には、いわゆる拡散抵抗が増加するために電圧低下量が増加する。すなわち、電圧低下量ΔV1,ΔV2,ΔV3は、拡散抵抗による電圧低下量を示している。
図6に示す3つの電圧低下量ΔV1,ΔV2,ΔV3を比較すると、蓄電池30の正極板が腐食しているときの電圧低下量ΔV3は、蓄電池30が新品のときの電圧低下量ΔV1と略等しい値を示している。その一方で、蓄電池30の電解液が減少しているときの電圧低下量ΔV2は、電圧低下量ΔV3よりも大きい値を示している(ΔV2>ΔV3)。電圧低下量ΔV1と電圧低下量ΔV3とが略等しいことから、蓄電池30の正極板が腐食しているときにも拡散抵抗は新品時からほとんど変化していないものと判断できる。一方、電圧低下量ΔV2は電圧低下量ΔV1よりも大きいことから、蓄電池30の電解液が減少することによって活物質の拡散抵抗が増大していると判断される。
図7には、蓄電池30のセパレータに保持される電解液の減少度合いを示す減液率と、拡散抵抗による電圧低下量との関係が示される。減液率は、蓄電池30が新品のときの電解液の液量からの電解液の減少量を百分率(0〜100%)で示したものである。また、拡散抵抗による電圧低下量は、図6と同様に、一定電流で放電を開始してから所定時間(たとえば5秒)が経過した時点での電圧低下量から内部抵抗による電圧低下量を差し引いた値である。
図7を参照して、セパレータの減液率が10%付近に達するまでは電圧低下量は略一定となる一方で、減液率が10%を超えると電圧低下量は増加し始める。これは、蓄電池30の減液率が10%を超えると、活物質への電解液の拡散を容易に行なうことができないことを示している。本実施の形態では、蓄電池30が電解液が減少する劣化モードであるか否かを判別するための閾値としての判定値を、減液率が10%のときの電圧低下量である40mVに設定する。すなわち、拡散抵抗による電圧低下量が40mV以上となる場合には、蓄電池30が電解液が減少する劣化モードであると判別する。
ここで、図5に示したように、電解液が減少する劣化モード(図中の曲線k2)においては、正極板が腐食する劣化モード(図中の曲線k3)と比較して、同じ放電時間における電圧低下量が大きく、放電終止電圧に達するまでの放電時間が短くなる。すなわち、電解液の減少により拡散抵抗が大きくなるほど、電池容量が低下する。
蓄電池の電池容量を推定する方法としては、従来より、予め取得された蓄電池の内部抵抗と電池容量との間に相関関係があることを利用して、内部抵抗に基づいて電池容量を推定する方法が採用されている。しかしながら、上記のように、電池容量は拡散抵抗に応じて変化するため、拡散抵抗が変化することにより内部抵抗と電池容量との間の相関関係も変化する。そのため、常に同じ相関関係を用いて電池容量を推定する従来の推定方法では、電池容量を正確に推定することが困難である。
したがって、本実施の形態1では、内部抵抗と電池容量との間の相関関係に拡散抵抗の大きさを反映させる。具体的には、拡散抵抗による電圧低下量が判定値(40mV)以上となる場合と当該電圧低下量が判定値を下回る場合との間で、異なる相関関係を利用する。
図8は、蓄電池30の内部抵抗と電池容量との間の相関関係を説明する図である。
図8を参照して、直線k21は拡散抵抗による電圧低下量が判定値を下回るときの内部抵抗と電池容量との間の相関関係を示し、直線k22は拡散抵抗による電圧低下量が判定値以上となるときの内部抵抗と電池容量との間の相関関係を示す。これら2つの相関関係を比較すると、拡散抵抗による電圧低下量が判定値以上となるときには、同じ内部抵抗に対する電池容量が小さくなる。このように、内部抵抗と電池容量との間の相関関係に拡散抵抗の大きさを反映させることにより、電池容量を精度良く推定することができる。そして、電池容量の推定値に基づいて、蓄電池30が寿命期であるか否かを正確に判定することができる。
(処理フロー)
図9は、この発明の実施の形態1による無停電電源装置における蓄電池の劣化診断を実現するための制御処理手順を示したフローチャートである。なお、図9は、図2のステップS70の処理をさらに詳細に説明するフローチャートである。
図9を参照して、ステップS710では、交流電源に停電が発生することにより(図2のステップS20のYES判定時)蓄電池30からインバータ12に直流電力が供給される。ステップS720により、直流電圧検出回路20は、放電を開始したときの蓄電池30の放電電圧(放電開始電圧)Vを検出する。直流電圧検出回路20は、ステップS730では、放電開始電圧Vの検出値に基づいて、放電を開始した直後における電圧低下量ΔVを算出する。そして、直流電圧検出回路20は、算出した電圧低下量ΔVを放電電流I(一定電流)で除算することにより、蓄電池30の内部抵抗Rを算出する。
ステップS740では、直流電圧検出回路20は、放電を開始してから所定時間(5秒)が経過した時点での放電電圧の検出値に基づいて、当該時点での放電電圧の電圧低下量ΔVを算出する。そして、算出した電圧低下量ΔVから放電を開始した直後における電圧低下量(すなわち、内部抵抗による電圧低下量)を差し引くことにより、拡散抵抗による電圧低下量ΔVを算出する。
ステップS750において、直流電圧検出回路20は、拡散抵抗による電圧低下量ΔVに基づいて、蓄電池30の劣化モードを判別する。具体的には、拡散抵抗による電圧低下量ΔVと判定値(40mV)とを比較する。拡散抵抗による電圧低下量ΔVが判定値以上となる場合には、直流電圧検出回路20は、蓄電池30が電解液が減少する劣化モードであると判別する。一方、拡散抵抗による電圧低下量ΔVが判定値を下回る場合には、直流電圧検出回路20は、蓄電池30が電解液が減少する劣化モードではないと判別する。すなわち、ステップS730〜S750の処理は、図1に示した蓄電池劣化モード判定部230の機能に対応する。
さらに、直流電圧検出回路20は、ステップS750で判別した蓄電池30の劣化モードにおける蓄電池30の内部抵抗と電池容量との間の相関関係(図8)を取得する。蓄電池30が電解液が減少する劣化モードであると判別された場合、直流電圧検出回路20は、図8の直線k22で示される相関関係を取得する。一方、蓄電池30が電解液が減少する劣化モードでないと判別された場合には、直流電圧検出回路20は、図8の直線k21で示される相関関係を取得する。
ステップS770により、直流電圧検出回路20は、取得した相関関係を参照することにより、ステップS730で算出された内部抵抗に基づいて、蓄電池30の電池容量を推定する。
ステップS780では、直流電圧検出回路20は、ステップS770で推定された電池容量に基づいて、蓄電池30が寿命期に近いか否かを判断する。具体的には、直流電圧検出回路20は、電池容量の推定値と所定の基準値とを比較する。そして、直流電圧検出回路20は、電池容量の推定値が基準値を下回るときには、蓄電池30が寿命期に近いと判断する。直流電圧検出回路20は、ステップS790により、蓄電池30が「寿命期に近い」と旨を外部に警告する。一方、電池容量の推定値が基準値以上となる場合には、直流電圧検出回路20は、蓄電池30からの直流電力をインバータ12に供給する。すなわち、ステップS760〜S790の処理は、図1に示した劣化診断部240の機能に対応する。
なお、図9のステップS70において蓄電池30が「寿命期に近い」旨を外部に警告する方法としては、筐体1に設けられた計器盤に異常表示するなど視覚的に使用者に蓄電池30が寿命期に近い旨を報知してもよく、ブザーを鳴らす、「異常です」の音声を出すなど、聴覚的に使用者に蓄電池30が寿命期に近い旨を報知してもよい。
あるいは、図10に示すように、無停電電源装置と外部の制御装置34との間で通信を行なうための通信インターフェースとして、筐体1内部にI/F回路40を搭載する構成としてもよい。図10によれば、蓄電池30が寿命期に近いという診断結果がI/F回路40を介して制御装置34に送信されると、制御装置34が使用者にその旨を報知する。したがって、使用者は筐体1の計器盤を確認する動作が不要となる。
このように、実施の形態1による無停電電源装置によれば、蓄電池の劣化モードを判別し、その判別した劣化モードにおける蓄電池の使用に伴なう内部状態値の劣化特性に基づいて、蓄電池が寿命期であるか否かを判定する。これにより、蓄電池の寿命を正確に診断することができる。
また、蓄電池の放電を開始してから所定時間(5秒)が経過した時点で蓄電池の寿命期が近いか否かを判定することができるため、蓄電池の劣化診断を短時間で行なうことが可能となる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、交流電源に停電が発生して蓄電池30からインバータ12に直流電力が供給されるときに、蓄電池30の放電電圧の検出値に基づいて蓄電池30の劣化を診断する構成について説明した。
実施の形態2では、交流電源の停電時以外にも、定期的に蓄電池30の劣化診断が可能な構成について説明する。
図11は、本発明の実施の形態2に従う無停電電源装置の全体構成図である。
図11を参照して、実施の形態2による無停電電源装置は、図1に示した実施の形態1による無停電電源装置と比較して、筐体1の内部にテスト信号発生回路50および直流電圧指令発生回路52をさらに備える。
テスト信号発生回路50は、交流電源から交流電力が供給されている通常時において、無停電電源装置に蓄電池30の劣化診断を実行させるためのテスト指令信号を発生する。具体的には、テスト信号発生回路50は、内部に計時のためのタイマを有しており、タイマからの信号に基づいて所定周期でテスト指令信号を発生する。所定周期は、無停電電源装置の使用者からの入力操作に基づいて設定することができ、たとえば720時間に設定される。テスト信号発生回路50は、所定周期で生成したテスト指令信号を直流電圧検出回路20および直流電圧指令発生回路52へ出力する。
直流電圧指令発生回路52は、コンバータ8における電力変換動作を制御する。具体的には、直流電圧指令発生回路52は、コンバータ8からインバータ12へ供給される直流電力の電圧値の目標値を生成し、その生成した目標値を電圧指令値としてコンバータ8へ出力する。コンバータ8は、出力電圧が直流電圧指令発生回路52からの電圧指令値となるように電力変換動作が制御される。
直流電圧指令発生回路52は、電圧指令値を、蓄電池30の端子間電圧よりも高い電圧となるように設定する。これにより、通常時には、コンバータ8によって生成された直流電力が蓄電池30に蓄えられる。そして、交流電源からの交流電力の供給が停止した停電時には、コンバータ8の出力電圧が蓄電池30の端子間電圧よりも低下するため、コンバータ8に代えて蓄電池30からインバータ12に直流電力が供給される。
さらに直流電圧指令発生回路52は、テスト信号発生回路50からテスト指令信号を受けると、電圧指令値を通常時の電圧値よりも低い電圧値に切換える。具体的には、直流電圧指令発生回路52は、蓄電池30の端子間電圧よりも低い電圧となるように電圧指令値を設定する。
したがって、通常時にテスト指令信号が発生されると、コンバータ8の出力電圧は蓄電池30の端子間電圧よりも低い電圧に変化する。これにより、蓄電池30に蓄えられた直流電力がインバータ12に供給される。そして、蓄電池30の放電が開始されると、直流電圧検出回路20は、テスト指令信号に従って、蓄電池30の劣化診断を実行する。
図12は、この発明の実施の形態2による無停電電源装置の動作を説明するフローチャートである。
図12を参照して、ステップS10による無停電電源装置の運転中において、交流電源に停電が発生すると(ステップS20のYES判定時)、蓄電池30からインバータ12に直流電力が供給される。この直流電力はインバータ12によって交流電力に変換されて負荷32に供給される。
このとき、直流電圧検出回路20においては、図2と同様のステップS30〜S70により、蓄電池30の放電電圧Vの検出値に基づいて、蓄電池30の電圧不足および寿命期を判断する。
一方、交流電源に停電が発生していないとき(ステップS20のNO判定時)、すなわち、交流電源から交流電力を供給されている通常時には、ステップS200により、テスト信号発生回路からテスト指令信号が発生されたか否かを判定する。
テスト指令信号が発生されているときには(ステップS200のYES判定時)、直流電圧指令発生回路52は、ステップS210により、コンバータ8に与える電圧指令値を通常時の電圧値よりも低い電圧値に切換える。
直流電圧検出回路20は、ステップS70により、蓄電池30の劣化を診断する。ステップS70では、直流電圧検出回路20は、図9に示したフローチャートに従って蓄電池30の劣化を診断する。
なお、本実施の形態2においても、上記の実施の形態1と同様に、ステップS70において蓄電池30が「寿命期に近い」旨を外部に警告する方法としては、筐体1に設けられた計器盤に異常表示するなど視覚的に使用者に蓄電池30が寿命期に近い旨を報知してもよく、ブザーを鳴らす、「異常です」の音声を出すなど、聴覚的に使用者に蓄電池30が寿命期に近い旨を報知してもよい。
あるいは、図13に示すように、無停電電源装置と外部の制御装置34との間で通信を行なうための通信インターフェースとして、筐体1内部にI/F回路40を搭載する構成としてもよい。
このように、実施の形態2による無停電電源装置によれば、交流電源の停電時のみならず、通常時においても定期的に蓄電池の劣化が診断される。これにより、蓄電池の劣化を早期に検出できるため、交流電源の停電時に蓄電池を使用できないという不具合を未然に防ぐことができる。その結果、無停電電源装置の信頼性を向上することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,31 筐体、5,10,15,16 コンタクタ、6,9 ヒューズ、7 リアクトル、8 コンバータ、11,14 コンデンサ、12 インバータ、13 トランス、17 サイリスタスイッチ、19 直流電流検出回路、20 直流電圧検出回路、30 蓄電池、32 負荷、34 制御装置、40 I/F回路、50 テスト信号発生回路、52 直流電圧指令発生回路、210 直流不足電圧比較部、220 不足電圧警告部、230 蓄電池劣化モード判定部、240 劣化診断部。

Claims (5)

  1. 交流電源から供給される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、
    前記コンバータによって変換された直流電力を蓄える蓄電池と、
    前記交流電源の停電時、前記蓄電池に蓄えられた直流電力を交流電力に変換して負荷に供給するインバータと、
    前記蓄電池からの放電電力の電圧を検出する電圧検出器と、
    前記電圧検出器の検出値に基づいて前記蓄電池の劣化モードを判別するとともに、判別した前記劣化モードにおける前記蓄電池の内部状態値の使用に伴う劣化特性に基づいて前記蓄電池の劣化を診断する劣化診断部とを備える、無停電電源装置。
  2. 前記劣化診断部は、放電開始時点での前記電圧検出器の検出値と、放電が開始されてから所定時間経過した時点での前記電圧検出器の検出値との差分である前記蓄電池の電圧降下量に基づいて、前記蓄電池の劣化モードを判別する、請求項1に記載の無停電電源装置。
  3. 前記劣化診断部は、放電開始時点での前記電圧検出器の検出値に基づいて前記蓄電池の内部抵抗を推定し、かつ、判別した前記劣化モードにおける内部抵抗および電池容量の使用に伴なう劣化特性を参照することにより、前記内部抵抗の推定値に基づいて前記蓄電池の電池容量を推定する、請求項1または2に記載の無停電電源装置。
  4. 前記交流電源から交流電力が供給されている通常時、前記蓄電池の劣化診断の実行を指示する実行指令を所定周期で発生する実行指令発生部と、
    前記実行指令発生部から前記実行指令を受けたときに、前記コンバータから供給される交流電圧の電圧が前記蓄電池の電圧よりも低くなるように、前記コンバータの出力電圧の電圧指令値を変更する電圧指令発生部とをさらに備える、請求項1に記載の無停電電源装置。
  5. 前記劣化診断部による診断結果を前記無停電電源装置の外部へ送信するための通信部をさらに備える、請求項1に記載の無停電電源装置。
JP2012001169A 2012-01-06 2012-01-06 無停電電源装置 Pending JP2013141379A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012001169A JP2013141379A (ja) 2012-01-06 2012-01-06 無停電電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012001169A JP2013141379A (ja) 2012-01-06 2012-01-06 無停電電源装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013141379A true JP2013141379A (ja) 2013-07-18

Family

ID=49038312

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012001169A Pending JP2013141379A (ja) 2012-01-06 2012-01-06 無停電電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013141379A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015151649A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 株式会社東芝 バックアップ電源システム、劣化推定装置及び劣化推定方法
WO2017163990A1 (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 日本電気株式会社 監視装置、監視システムおよび監視方法
CN110739765A (zh) * 2018-07-19 2020-01-31 尼吉康株式会社 直流供电系统
WO2020129438A1 (ja) * 2018-12-19 2020-06-25 株式会社日立インダストリアルプロダクツ 無停電電源装置
WO2024029501A1 (ja) * 2022-08-01 2024-02-08 マクセル株式会社 二次電池の診断方法、二次電池の診断プログラム及び二次電池の診断装置

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0356043A (ja) * 1989-07-25 1991-03-11 Toshiba Corp 無停電電源装置における蓄電池の診断方法
JPH0698471A (ja) * 1992-09-17 1994-04-08 Hitachi Ltd 無停電電源装置
JPH09115554A (ja) * 1995-10-23 1997-05-02 Japan Storage Battery Co Ltd 陰極吸収式シ−ル形鉛蓄電池の残存寿命推定方法
JPH09237640A (ja) * 1996-02-28 1997-09-09 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 交流無停電電源装置の蓄電池劣化状態試験装置
JP2000350384A (ja) * 1999-06-07 2000-12-15 Toshiba Corp 無停電電源装置
JP2009300173A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Hitachi Ltd 蓄電池監視システム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0356043A (ja) * 1989-07-25 1991-03-11 Toshiba Corp 無停電電源装置における蓄電池の診断方法
JPH0698471A (ja) * 1992-09-17 1994-04-08 Hitachi Ltd 無停電電源装置
JPH09115554A (ja) * 1995-10-23 1997-05-02 Japan Storage Battery Co Ltd 陰極吸収式シ−ル形鉛蓄電池の残存寿命推定方法
JPH09237640A (ja) * 1996-02-28 1997-09-09 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd 交流無停電電源装置の蓄電池劣化状態試験装置
JP2000350384A (ja) * 1999-06-07 2000-12-15 Toshiba Corp 無停電電源装置
JP2009300173A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Hitachi Ltd 蓄電池監視システム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015151649A1 (ja) * 2014-03-31 2015-10-08 株式会社東芝 バックアップ電源システム、劣化推定装置及び劣化推定方法
JP2017060399A (ja) * 2014-03-31 2017-03-23 株式会社東芝 バックアップ電源システム、劣化推定装置及び劣化推定方法
WO2017163990A1 (ja) * 2016-03-22 2017-09-28 日本電気株式会社 監視装置、監視システムおよび監視方法
JPWO2017163990A1 (ja) * 2016-03-22 2019-01-31 日本電気株式会社 監視装置、監視システムおよび監視方法
JP7003911B2 (ja) 2016-03-22 2022-01-21 日本電気株式会社 監視装置、監視システムおよび監視方法
CN110739765A (zh) * 2018-07-19 2020-01-31 尼吉康株式会社 直流供电系统
CN110739765B (zh) * 2018-07-19 2023-08-25 尼吉康株式会社 直流供电系统
WO2020129438A1 (ja) * 2018-12-19 2020-06-25 株式会社日立インダストリアルプロダクツ 無停電電源装置
CN113169581A (zh) * 2018-12-19 2021-07-23 株式会社日立产业机器 不间断电源装置
WO2024029501A1 (ja) * 2022-08-01 2024-02-08 マクセル株式会社 二次電池の診断方法、二次電池の診断プログラム及び二次電池の診断装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4874108B2 (ja) ニッケル・水素蓄電池の寿命判定方法および寿命判定装置
JP4615439B2 (ja) 二次電池管理装置、二次電池管理方法及びプログラム
JP5198502B2 (ja) 電池寿命判定装置及び電池寿命判定方法
JP6136679B2 (ja) 蓄電装置及び電力経路開閉装置
US9112371B2 (en) Refresh charging method for an assembled battery constituted from a plurality of lead-acid storage batteries and charging apparatus
US9800066B2 (en) Electricity distribution device, and controlling method for battery pack
JP5520580B2 (ja) 蓄電池のセル短絡検知方法及び検知装置
WO2014132403A1 (ja) 二次電池劣化度判定装置
WO2011048471A1 (ja) 電力供給装置
JP2006189436A (ja) 二次電池評価方法
JP6301048B1 (ja) 組電池の管理装置および組電池システム
JP4817647B2 (ja) 二次電池の寿命判定方法。
JP2010139396A (ja) 電池寿命検出装置、蓄電装置、及び電池寿命検出方法
EP3958006B1 (en) Battery diagnosis apparatus and method
KR101602848B1 (ko) 배터리 수명 예측 방법
JP2013141379A (ja) 無停電電源装置
JP5184791B2 (ja) 電池寿命判定装置及び電池寿命判定方法
JP2013160582A (ja) 組電池システムおよび組電池システムの管理方法
JP2009064682A (ja) 電池劣化判定装置及びそれを備えたリチウムイオン電池パック
JP5431685B2 (ja) 電池寿命判定装置及び電池寿命判定方法
JP6779808B2 (ja) 二次電池の劣化判定方法及び二次電池の劣化判定装置
JP2010008133A (ja) 携帯型充電器およびそれに用いる二次電池の劣化診断方法
CN114879059A (zh) 一种蓄电池状态监控系统
JP6365725B2 (ja) 蓄電装置及び電力経路開閉装置
JPWO2019088264A1 (ja) 管理装置、蓄電装置、原因の解析方法、エンジン駆動車、電気自動車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140910

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150520

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150602

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150728

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160405