JP2013138292A - 電気機械変換器と電気音響変換器及びそれを用いた補聴器 - Google Patents

電気機械変換器と電気音響変換器及びそれを用いた補聴器 Download PDF

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Abstract

【課題】 発生する振動の支点を電気機械変換器の中央にすると共に、長手方向の振動を低減することができる電気音響変換器を提供する。
【解決手段】 駆動板21及び駆動板21の中央で固定され駆動板21を保持するブリッジ部24a,24bとからなるアーマチュア4と、ヨーク11,12,16,17及び一対の永久磁石13,14,18,19からなり駆動板21の両端部21a,21bに夫々設けられる直流磁界発生部2,3と、空芯コイル15,20とを備え、駆動板21の両端部21a,21bを永久磁石13,14,18,19の間に形成される空隙に配設すると共に、駆動板21を空芯コイル15,20の間隙に接触することなく貫通して配設し、空芯コイル15,20が発生する磁界により、駆動板21の両端部21a,21bが互いに逆方向に振動する電気機械変換器と、駆動板21の両端部21a,21bに夫々連結する振動板7,8を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、電気機械変換器と、電気機械変換器を利用した電気音響変換器及びそれを用いた補聴器に関する。
従来、バランストアーマチュア(Balanced armature)型の電気音響変換器(以下、電気音響変換器)100は、図6に示すように、1つの駆動部101と1つの振動板102を有し、駆動部101には中央アーマチュア(以下、駆動板)103が設けられており、駆動するとこの駆動板103が曲げ部となる左端を支点にして振動し、この駆動板103の右端の動きをロッド部材104で振動板102に伝達し、振動板102が振動する。
このような単体の電気音響変換器100では、駆動板103と振動板102の動く方向に対して、電気音響変換器100は作用反作用により反対方向に動くため、電気音響変換器100に振動が発生する。この電気音響変換器100の振動により、例えば、補聴器に組込むと、ハウリングなどの原因となる。そこで、電気音響変換器に生じる振動を低減するために、2つの電気音響変換器を、振動板の動きが逆方向になるように組み合わせて構成したものが知られている。
また、特許文献1には、2つの接極子舌片(駆動板)が互いに平行になるように形成されており、夫々の接極子舌片の先部をDC磁界用のマグネットの中間空隙に配置し、接極子の繋がっている側にAC磁界用のコイルを配置することで、コイルに流れる電流によって、2つの接極子舌片が、夫々逆方向に動くようにし、振動板を動かす電磁変換器が開示されている。
特開2001−186597号公報
しかし、2つの電気音響変換器を組み合わせる場合には、組み合わせる2つの電気音響変換器の感度を同程度に合わせなければならない。例えば、低域周波数(例えば、500Hz以下)である所定の周波数で感度を合わせることで、2つの電気音響変換器の振幅と位相を同程度に揃えることができるので、低域周波数の振動を低減させることができるが、高域周波数(例えば、1KHz以上)では、所定の周波数で感度を合わせても、夫々の電気音響変換器ごとに特有な特性(例えば、共振特性)となり、振幅と位相を合わせることが難しく、その振動を低減しきれない場合がある。
また、2つの電気音響変換器を組み合わせるので、サイズが大きくなってしまう。補聴器に組み込まれた場合には、振動の支点が電気音響変換器の長手方向の端となるので、2つの電気音響変換器全体が振子のような動きとなり、補聴器内での振動の影響を抑制し難い。更に、2つの電気音響変換器の長手方向では、駆動板の振動により、この駆動板の重心位置が長手方向に対して同方向に変化するため、長手方向に2台分の振動が生ずる。
特許文献1に記載の電磁変換器においては、2つの接極子舌片を精度よく平行にする部品加工や2つの接極子舌片とマグネットの位置出しなど、磁気的なバランスをとって組み立てることは非常に難しい。また、この電磁変換器の長手方向では、2つの接極子舌片の振動により、これら2つの接極子舌片の重心位置が共に長手方向で変化するため、その振動が生ずる。
本発明は、従来の技術が有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電気機械変換器に発生する振動の支点をその中央にすると共に、長手方向の振動を低減することで、この電気機械変換器を設けた電気音響変換器も同様な振動特性となり、補聴器に組み込んだ場合に、この電気音響変換器の中央を弾性体で保持することで、その振動を低減し易くすると共に、耐衝撃性を備えた電気音響変換器とそれを用いた補聴器を提供しようとするものである。
上記課題を解決すべく請求項1に係る発明は、短冊状の平板からなる駆動板及びこの駆動板の中央で固定され駆動板を保持するブリッジ部材とからなるアーマチュアと、ヨーク及び一対の永久磁石からなり前記駆動板の両端部に夫々設けられる直流磁界発生部と、空芯コイルとを備え、前記駆動板の両端部を前記永久磁石の間に形成される空隙に配設すると共に、前記駆動板を前記空芯コイルの間隙に接触することなく貫通して配設し、前記空芯コイルが発生する磁界により、前記駆動板の両端が互いに逆方向に振動するものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の電気機械変換器において、前記アーマチュアは、前記駆動板及び前記ブリッジ部材を一体とした平板である。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載の電気機械変換器において、前記アーマチュアは、そのブリッジ側の両端に夫々第1固定部と第2固定部を設け、一体とした略王字形状をなす平板である。
請求項4に係る発明は、請求項1に記載の電気機械変換器において、前記ブリッジ部材が降伏応力の大きい金属部材で形成される。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の電気機械変換器と、前記駆動板の両端に夫々連結する振動板を備えるものである。
請求項6に係る発明は、請求項5に記載の電気音響変換器を、前記ブリッジ部材を固定する前記電気音響変換器外側側面の中央を弾性体で保持して組み込む補聴器である。
請求項1に係る発明によれば、2つの直流磁界発生部によるアーマチュアの駆動板の振動の支点が、アーマチュアのブリッジ部の位置であり、全体のほぼ中央にすることができる。また、長手方向に生じる振動は、中央となる支点に対して左右対称で逆向きになるので、低減される。
請求項2又は3に係る発明によれば、駆動板とブリッジ部材を一体の平板にすること又は第1固定部と第2固定部をさらに設けて一体の略王子形状をなす平板にすることで、加工が容易で部品点数を減らし、組み込みが容易なアーマチュアを形成することができると共に、従来の電気音響変換器と比べて、駆動板の曲げ加工がないので、耐衝撃性が増す。
請求項4に係る発明によれば、降伏応力の大きい金属のブリッジ部材でアーマチュアの駆動板を保持するので、落下などによる外的な衝撃に対して、ブリッジ部材がその影響を低減するので、駆動板の変形などによる位置ズレが低減され、耐衝撃性が向上する。
請求項5に係る発明によれば、電気音響変換器は、振動板の駆動方向に発生する振動の支点を中央とし、長手方向に生じる振動を低減することができると共に、耐衝撃性が向上する。
請求項6に係る発明によれば、補聴器に電気音響変換器を組み込む場合に、その電気音響変換器の外側側面の中央を弾性体で保持するので、補聴器内での電気音響変換器による振動の影響を容易に低減することができる。
本発明に係る電気音響変換器の第1実施の形態の説明図で、(a)は断面図、(b)はアーマチュアを示す図、(c)は図(b)のA−A切断端面図 本発明に係る電気音響変換器の第1実施の形態の作用説明図で、(a)は磁束の向きと力の方向を示す図、(b)はアーマチュアにおける磁束の向きを示す図 本発明に係る電気音響変換器の第1実施の形態の作用説明図 本発明に係る電気音響変換器の第2実施の形態で平板部材からなるブリッジ部を用いた場合の説明図で、(a)は断面図、(b)はアーマチュアを示す図 本発明に係る電気音響変換器の第2実施の形態で円筒部材からなるブリッジ部を用いた場合の説明図で、(a)は断面図、(b)はアーマチュアを示す図 従来の電気音響変換器の一例を示す図
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。本発明の第1実施の形態である電気音響変換器1は、図1に示すように、第1直流磁界発生部2、第2直流磁界発生部3、アーマチュア4、第1ロッド5、第2ロッド6、第1振動板7、第2振動板8、筐体9、音口10、空芯コイル15,20、リード線(不図示)や端子板29などからなる。
また、第1直流磁界発生部2、第2直流磁界発生部3、アーマチュア4、空芯コイル15,20で磁気回路(以下、電気機械変換器)を構成している。なお、ここでは空芯コイル15,20を設けたが、2つの空芯コイルは必須ではなく、どちらか1つの空芯コイルであってもよい。
第1直流磁界発生部2は、第1ヨーク11、第2ヨーク12、一対の永久磁石13,14からなる。同様に、第2直流磁界発生部3も、第1ヨーク16、第2ヨーク17、一対の永久磁石18,19からなる。ヨーク11,12,16,17は、夫々永久磁石13,14,18,19を囲むような形状に形成されている。材料としては、飽和磁束密度の高い軟磁性材料が望ましい。一般的には、PBパーマロイ(40〜50%Ni−Fe)などが使用されている。
永久磁石13,14,18,19は、第1ヨーク11,16と第2ヨーク12,17の凹み部分に夫々接着剤などで取り付けられ、夫々の永久磁石の間となる空隙に直流磁界を発生させる。小型化にするには、ネオジム系やサマリウムコバルト系などの希土類磁石やアルニコ磁石などが用いられている。空芯コイル15,20には、熱融着タイプの銅線などが用いられている。
アーマチュア4は、図1(b)に示すように、平板で略王字形状に形成され、平行に三本に並んだ短冊状の平板のうち中央に位置し両端が駆動するセンター駆動部21(駆動板)、両側に位置し筐体に固定される第1固定部22及び第2固定部23、センター駆動部21と第1固定部及び第2固定部をその中央で連結するブリッジ部24a,24bからなる。材料としては、飽和磁束密度の高い軟磁性材料が望ましい。一般的には、PBパーマロイ(40〜50%Ni−Fe)などが使用されている。
アーマチュア4の第1固定部22と第2固定部23は、図1(c)に示すように、夫々第1ヨーク11,16と第2ヨーク12,17の端部の間に配設される。空芯コイル15,20は、アーマチュア4のセンター駆動部21を接触しないように貫通させ、ヨーク11,12,16,17に接着剤などで取り付けられ、主に交流磁界を発生させる。
第1ロッド5及び第2ロッド6は、アーマチュア4のセンター駆動部21の両端部21a,21bの動きを上下の振動板7,8に伝えるための連結部材である。例えば、エッチングにより形成した平板部材や金属ワイヤーなどで形成される。
第1振動板7及び第2振動板8は、薄板のアルミニウム製の振動板の周囲に、コルゲーションを形成した高分子フィルムを設けて動き易くなるように形成されている。材料としては、アルミニウムの他にチタンなどの金属材料や合成樹脂など、所定の剛性を有するものが望ましい。振動板の構成はさまざまであり限定しない。振動板を上下どちらか一方に設けた構成とすることもできる。
筐体9は、図1(c)に示すように、第1枠25、第2枠26、第1カバー27、第2カバー28からなる。第1枠25と第2枠26によりアーマチュア4の第1固定部22と第2固定部23を挟持した第1ヨーク11,16と第2ヨーク12,17を挟んでいる。第1枠25と第2枠26は、略四角形の枠体で、材料としては軟磁性材料が望ましい。上カバー27と下カバー28の材料も、軟磁性材料が望ましい。
そして、枠25,26とカバー27,28により、第1直流磁界発生部2、第2直流磁界発生部3、アーマチュア4などで構成される電気機械変換器を覆うように筐体9を構成している。電気機械変換器からの漏えい磁束を低減するのであれば、筐体9の材料として透磁率の高い軟磁性材料を用いるとよい。例えば、PCパーマロイ(78%Ni−Fe)などである。
また、第1枠25と第2カバー27で第1振動板7の縁部を固定し、第2枠26と第2カバー28で第2振動板8の縁部を固定している。音口10は、第1振動板7と第2振動板8の動きにより発する音を出力する。
以上のように構成された本発明の第1実施の形態である電気音響変換器1に組み込まれた電気機械変換器の作用について説明する。永久磁石13,14と永久磁石18,19は、同方向に磁化している。磁束の向きは、図2に示すように、矢印A方向と矢印B方向で同じ方向である。永久磁石13,14による直流磁束と永久磁石18,19による直流磁束が、磁気的にバランスしている場合、見掛け上アーマチュア4のセンター駆動部21には磁束が流れていないので、センター駆動部21の両端部21a,21bは動かない。
そこで、空芯コイル15,20に電流を流すと、磁束がセンター部21内で矢印E方向に流れることを想定する。第1直流磁界発生部2において、センター駆動部21の上側では、永久磁石による直流磁束(上向きA方向)と空芯コイル15,20による磁束(上向きC方向)が足し合わさり、上側の磁束は強くなる。センター駆動部21の下側では、永久磁石による直流磁束(上向きA方向)と空芯コイル15,20による磁束(下向きD方向)が打消し合い、下側の磁束は弱くなる。よって、センター駆動部21の端部21aは上向き(矢印F)の力を受ける。
第1直流磁界発生部2の磁束は、見掛け上センター駆動部21の端部21a側→永久磁石13,14→ヨーク11,12からアーマチュア4の第1固定部22(矢印G方向)または第2固定部23(矢印H方向)を経由して第2直流磁界発生部3へ向かうことになる。
第2直流磁界発生部3では、磁束は矢印I,Jに示すように、ヨーク16,17→永久磁石18,19からセンター駆動部21の端部21b側へ流れるので、上側の磁束は上向きB方向と下向きI方向で打消し合い弱くなり、下側の磁束は上向きB方向と上向きJ方向で足し合わさり強くなるので、センター駆動部21の端部21bは下向き(矢印K)の力を受ける。従って、センター駆動部21の端部21aと端部21bは、互いに反対方向に動くことになる。
電気音響変換器1を駆動すると、電気機械変換器では、前記したように、センター駆動部21の端部21aが上方向(矢印F)に動くとき、センター駆動部21の端部21bは下方向(矢印K)に動くことになる。また、センター駆動部21の端部21aの重心が僅か左方向に動くとき、センター駆動部21の端部21bの重心は僅か右方向に動くことになる。
よって、図3に示すように、電気音響変換器全体としては、ほぼその中央を支点1aとして矢印Lが上方向に動くとき、M方向は下方向に動くことになり、支点1aは動かない状態で電気音響変換器の両側が振動することになる。また、センター駆動部21の端部21a,21bの各重心がセンター駆動部21の支点21cに対して対称的に動くので、電気音響変換器の長手方向の振動は打消し合い、その振動は低減される。
例えば、図1に示すように、音口を電気音響変換器の長手方向の端に設けて補聴器(不図示)に組込んだ場合に、この電気音響変換器全体の中央を弾性体等で保持すれば、補聴器内での振動の影響を容易に低減することができる。また、音口を電気音響変換器の長手方向の中央に設けて補聴器に組み込めば、より効果がある。
次に、本発明の第2実施の形態である電気音響変換器31は、図4に示すように、第1直流磁界発生部2、第2直流磁界発生部3、アーマチュア32、第1ロッド5、第2ロッド6、第1振動板7、第2振動板8、筐体9、音口10、空芯コイル15,20、リード線(不図示)や端子板29などからなる。なお、電気機械変換器は第1直流磁界発生部2、第2直流磁界発生部3、アーマチュア32、空芯コイル15,20で構成されており、電気音響変換器31は、アーマチュア32以外の構成要素は、電気音響変換器1における同符号の構成要素と同様なので説明を省略する。
アーマチュア32は、短冊状の平板に形成された駆動板33と第1固定部材34と第2固定部材35と、これらを接続する平板で矩形状の平板ブリッジ部材36からなる。平板ブリッジ部材36は、駆動板33と第1固定部材34と第2固定部材35の片面または両面に溶接などで固定される。図4は平板ブリッジ部材36を両面に固定した場合を示す。
駆動板33と第1固定部材34と第2固定部材35の材料としては、飽和磁束密度の高い軟磁性材料が望ましい。一般的には、PBパーマロイ(40〜50%Ni−Fe)などが使用されている。また、平板ブリッジ部材36の材料としては、大きく変形しても復元可能な超弾性合金(例えば、ニッケル−チタン合金)や降伏応力が大きな金属材料が望ましい。なお、金属材料に限らず、所望な物性を有するものであればよい。
このような材料を用いれば、電気音響変換器が落下などによる衝撃を受けた場合に、平板ブリッジ部材36により衝撃の影響を低減するので、アーマチュア32の駆動板33の位置ズレによる感度低下などを低減することができる。
アーマチュア4のブリッジ部24a,24bを無くして平板ブリッジ部材36を設けた構造のアーマチュア32の場合には、第1枠25と第2枠26を磁気回路部(電気機械変換器)の一部として用いることができる。そのため、第1枠25と第2枠26がアーマチュア32の第1固定部材34と第2固定部材35の代わりとなるので、アーマチュア32の第1固定部材34と第2固定部材35は不要となる。
その場合には、第1直流磁界発生部2の磁束は、見掛け上駆動板33の端部33a側→永久磁石13,14→ヨーク11,12から第1枠25または第2枠26を経由して第2直流磁界発生部3へ向かうことになる。
第2直流磁界発生部3では、磁束はヨーク16,17→永久磁石18,19から駆動板33の端部33b側へ流れる。従って、電気音響変換器1と同様に、駆動板33の端部33aと端部33bは、互いに反対方向に動くことになる。
このように、アーマチュア4のブリッジ部24a,24bを無くした構造で、平板ブリッジ部材36によりアーマチュア32の駆動板33を保持して、外的な衝撃に対する駆動板33の位置ズレ・変形などを抑制することにより、電気音響変換器31の耐衝撃性を向上することができる。
駆動板33と第1固定部材34及び第2固定部材35、または駆動板33と第1枠25及び第2枠26とを接続する平板ブリッジ部材36には磁束を通す必要がないため、所望の形状で、さまざまな部品構成が可能である。
例えば、図5は矩形状の平板部材からなる平板ブリッジ部材36の代わりに超弾性合金製の円筒部材からなる一対の円筒ブリッジ部材40,40で駆動板33と第1固定部材34及び第2固定部材35を接続した場合を示す。なお、超弾性合金製の円筒部材の代わりにピアノ線などの円柱部材を用いることもできる。
電気音響変換器31を駆動すると、磁気回路部(電気機械変換器)では、前記したように、駆動板33の端部33aが上方向に動くとき、駆動板33の端部33bは下方向に動くことになる。また、駆動板33の端部33aの重心が僅か左方向に動くとき、駆動板33の端部33bの重心は僅か右方向に動くことになる。
よって、電気音響変換器1と同様に、電気音響変換器31全体としては、ほぼその中央を支点として振動することになる。また、駆動板33の端部33a,33bの各重心が駆動板33の支点に対して対称的に動くので、電気音響変換器1と同様に、電気音響変換器31の長手方向の振動は打消し合い、その振動は低減される。
例えば、補聴器(不図示)に電気音響変換器31を組込んだ場合に、ブリッジ部材を固定しているこの電気音響変換器の外側面の中央を弾性体等で保持すれば、補聴器内での振動の影響を容易に低減することができる。なお、ここでは電気機械変換器を電気音響変換器に用いたが、例えば髭を剃る振動式シェーバーなどを含め多様な振動源として用いることができる。
本発明によれば、アーマチュアの駆動板の振動の支点が、アーマチュアのブリッジ部の位置であり、全体のほぼ中央にすることができ、長手方向に生じる振動は、中央となる支点に対して左右対象で逆向きになるので、低減された電気機械変換器を提供することができる。また、この電気機械変換器を設けた電気音響変換器を提供することができると共に、この電気音響変換器を補聴器に組み込めば、補聴器内での電気音響変換器による振動の影響を容易に低減する補聴器を提供することができる。
1,31…電気音響変換器、2…第1直流磁界発生部、3…第2直流磁界発生部、4,32…アーマチュア、5…第1ロッド、6…第2ロッド、7…第1振動板、8…第2振動板、9…筐体、10…音口、11,16…第1ヨーク、12,17…第2ヨーク、13,14,18,19…永久磁石、15,20…空芯コイル、21…センター駆動部(駆動板)、21a,21b,33a,33b…端部、22…第1固定部、23…第2固定部、24a,24b…ブリッジ部、25…第1枠、26…第2枠、27…第1カバー、28…第2カバー、33…駆動板、34…第1固定部材、35…第2固定部材、36…平板ブリッジ部材,40…円筒ブリッジ部材。

Claims (6)

  1. 短冊状の平板からなる駆動板及びこの駆動板の中央で固定され駆動板を保持するブリッジ部材とからなるアーマチュアと、ヨーク及び一対の永久磁石からなり前記駆動板の両端部に夫々設けられる直流磁界発生部と、空芯コイルとを備え、前記駆動板の両端部を前記永久磁石の間に形成される空隙に配設すると共に、前記駆動板を前記空芯コイルの間隙に接触することなく貫通して配設し、前記空芯コイルが発生する磁界により、前記駆動板の両端が互いに逆方向に振動することを特徴とする電気機械変換器。
  2. 請求項1に記載の電気機械変換器において、前記アーマチュアは、前記駆動板及び前記ブリッジ部材を一体とした平板であることを特徴とする電気機械変換器。
  3. 請求項2に記載の電気機械変換器において、前記アーマチュアは、そのブリッジ側の両端に夫々第1固定部と第2固定部を設け、一体とした略王字形状をなす平板であることを特徴とする電気機械変換器。
  4. 請求項1に記載の電気機械変換器において、前記ブリッジ部材が降伏応力の大きい金属部材で形成されることを特徴とする電気機械変換器。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の電気機械変換器と、前記駆動板の両端に夫々連結する振動板を備えることを特徴とする電気音響変換器。
  6. 請求項5に記載の電気音響変換器を、前記ブリッジ部材を固定する前記電気音響変換器の外側側面の中央を弾性体で保持して組み込むことを特徴とする補聴器。
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