JP2013137971A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器 Download PDF

Info

Publication number
JP2013137971A
JP2013137971A JP2011289178A JP2011289178A JP2013137971A JP 2013137971 A JP2013137971 A JP 2013137971A JP 2011289178 A JP2011289178 A JP 2011289178A JP 2011289178 A JP2011289178 A JP 2011289178A JP 2013137971 A JP2013137971 A JP 2013137971A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
link
handle
upper link
latch
movable contact
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011289178A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5867079B2 (ja
Inventor
Hideto Yamagata
山縣  秀人
Yoshiaki Kawashima
善明 川嶋
Yoshinobu Hamada
佳伸 浜田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd filed Critical Fuji Electric FA Components and Systems Co Ltd
Priority to JP2011289178A priority Critical patent/JP5867079B2/ja
Publication of JP2013137971A publication Critical patent/JP2013137971A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5867079B2 publication Critical patent/JP5867079B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Breakers (AREA)

Abstract

【課題】メインばねの移動スペースを小さくして小型化を可能にする回路遮断器を提供する。
【解決手段】回路遮断器1における開閉機構部20において、ハンドル19をオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、ラッチ23によってハンドル19に対して回動が固定された上部リンク22が、ハンドル19とともにハンドル回動軸19aを中心に回動し、下部リンク24が、下部リンク回動軸22bを中心に回動するとともに、上部リンク22とともに下部リンク回動軸22bがハンドル回動軸19aを中心に回動してメインばね27の作用線Lを越えると、左右反転し、連結リンク29が、下側スプリングピン25を中心に回動しつつ下側スプリングピン25とともに移動し、可動接触子ホルダ15が、連結リンク29の移動に伴って回動して可動接触子14が固定接触子13対して離接する。
【選択図】図1

Description

本発明は、配線用遮断器や漏電遮断器などの回路遮断器、特に開閉機構部の小型化を図った回路遮断器に関する。
近年においては、この種の回路遮断器の分野においても小型化の要求があり、回路遮断器の構成要素の中で、開閉機構部を小型化できれば、開閉機構の寸法だけではなく、レイアウトの自由度が増加するため、開閉機構部の小型化が求められている。
従来のこの種の開閉機構部を小型化した回路遮断器として、例えば、図5及び図6に示すもの(特許文献1参照)が知られている。図5は、従来例の回路遮断器を示し、(A)はハンドルがオン位置にあり可動接触子が固定接触子に接触した状態を示す構成図、(B)はハンドルがオフ位置にあり可動接触子が固定接触子から開離した状態を示す構成図である。図6は、図5の回路遮断器を示し、(A)はハンドルがオン位置にあり可動接触子が固定接触子に接触した状態を示す他の部分の構成図、(B)はトリップ状態を示す他の部分の構成図である。
図5(A)、(B)に示す回路遮断器101は、電路に接続された固定接触子101と、固定接触子101に対向して設けられ、電路に接続された可動接触子102と、可動接触子102に連結された押し板103と、押し板103を開閉動作させる開閉機構部110とを備えている。また、回路遮断器101は、開閉機構部110を外部から操作するハンドル104を備えている。開閉機構部110は、ハンドル104を図5(A)に示すオン位置から図5(B)に示すオフ位置に移動させたときに、可動接触子102を固定接触子101から開離させ、ハンドル104を図5(B)に示すオフ位置から図5(A)に示すオン位置に移動させたときに、可動接触子102を固定接触子101に接触させる。
ここで、開閉機構部110は、図示しない筐体内に収容されるフレーム111を備えている。フレーム111の上端には、ハンドル104がハンドル回動軸105により回動可能に軸支されるとともに、ハンドル104の位置に近接して摺動溝112が形成されている。そして、ハンドル104には、ハンドル104の回動により摺動溝112内を摺動する上側スプリングピン113が係合している。
また、開閉機構部110は、上端側が連結軸115を介して所定位置に保持され、下端側に下側スプリングピン116を回動可能に支持し、連結軸115を中心に回動する上リンク114を備えている。そして、下側スプリングピン116には、下リンク120の下端側が回動可能に軸支され、下リンク120の上端側にはピン121を介してコネクトリンク117が回動可能に軸支されている。コネクトリンク117の一方端は、リンク支承軸118を介してフレーム111に回動可能に軸支され、中間部は前記ピン121を介して下リンク120に回動可能に軸支され、他方端部はピン119を介して押し板103に連結されている。そして、上側スプリングピン113と下側スプリングピン116との間には、メインばね122が懸架されている。
このような構成を有する回路遮断器101において、手動によりオン状態からオフ状態にする操作について説明する。図5(A)に示すオフ状態からハンドル104を左側(図5(B)における矢印LA側)に倒すと、図5(B)に示すように、上側スプリングピン113がフレーム111の摺動溝112に沿って右側に移動する。この上側スプリングピン113の移動過程において、上側スプリングピン113と下側スプリングピン116との間に懸架されたメインばね122の作用線が連結軸115の位置を越えると、上リンク114に対するメインばね122の作用方向が反転する。このメインばね122の作用方向の反転により、上リンク114には、連結軸115に対して矢印LB方向に回動する付勢力が加えられるようになる。上リンク114が矢印LB方向に回動すると、下リンク120を介してコネクトリンク117にも付勢力が加わり、コネクトリンク117は、リンク支承軸118を中心に矢印LC方向に回動する。これにより、コネクトリンク117の先端に連結された押し板103が下降し、可動接触子102が下降して固定接触子101から開離する。これにより、図5(B)に示すオフ状態になる。
オフ状態からオン状態にする操作は、ハンドル104を右側に回動することによってなされるが、その際のメインばね122の作用方向の反転、及び、上リンク114などの回動は、上記と逆方向となる。
次に、オン状態において、固定接触子101に接続された電路と、可動接触子102に接続された電路との間に所定値を超過した過電流が流れた際のトリップ動作について図6(A)、(B)を参照して説明する。
先ず、フレーム111に設けられたレバー支承軸124により回動可能に軸支されたレバー123と、フレーム111に設けられたラッチ支承軸126により回動可能に軸支されたラッチ125とを備えている。そして、レバー123の上端側は、上リンク114の上端側と連結軸115により連結されている。そして、オン状態においては、図6(A)に示すように、下側スプリングピン116に懸架されたメインばね122により、上リンク114を介してレバー123は、レバー支承軸124を中心に矢印LD方向に回動するように付勢されている。このとき、レバー123がラッチ125に係止されることにより、レバー123の矢印LD方向の回動が規制されている。このとき、ラッチ125は、矢印RD方向に回動する付勢力を受けているが、フレーム111に回動可能に軸支されたトリップバー127に係止し、矢印RD方向の回動が規制されている。
そして、固定接触子101に接続された電路と、可動接触子102に接続された電路との間に所定値を超過した過電流が流れると、過電流引外し装置が作動して図6(A)の矢印LHで示す方向にトリップバー127が回動する。これにより、トリップバー127に係止されていたラッチ125が外れ、ラッチ125は、図6(A)の矢印RDで示す方向に回動する。すると、ラッチ125に係止されていたレバー123の係止状態が解かれてレバー123は、メインばね122の付勢力によりレバー支承軸124を中心に矢印LD方向に回動し、図6(B)に示す位置に停止する。この際、上リンク114は、メインばね122の付勢力により図6(A)に示す位置から図6(B)に示す位置(B)に反転し、上側スプリングピン113の位置及び下側スプリングピン116の位置がそれぞれ横方向に移動する。そして、下リンク120を介してコネクトリンク117にも付勢力が加わり、コネクトリンク117は、リンク支承軸118を中心に矢印LC方向に回動する。これにより、コネクトリンク117の先端に連結された押し板103が下降し、可動接触子102が下降して固定接触子101から開離する。なお、レバー123が図6(B)に示す位置に停止しているとき、ハンドル104がレバー123の先端部に係合して、ハンドル104は、オン位置とオフ位置の中間位置に停止する。
また、開閉機構部を小型化した回路遮断器として、特許文献1の図5(A)、(B)、図6(A)、(B)に示す回路遮断器101以外に、例えば、特許文献2に記載された回路遮断器も知られている。
この回路遮断器は、固定部に回動可能に枢支されハンドルにより操作されるハンドルアーム、互いに枢動可能に連結された第1のリンクと第2のリンクとを有しその連結部分とハンドルアームとの間に開閉スプリングが懸架されたトグルリンク機構、第2のリンクにクロスバーピンにより連結されてトグルリンク機構の動作により回動するクロスバー、一端に可動接点を有し他端が回動可能にクロスバーに枢支され、クロスバーの回動に連動する可動接触子、および可動接点と接離する固定接点を有した固定接触子を備えている。そして、この回路遮断器において、ハンドルアームの開閉スプリング掛け部位とハンドルアームのハンドル連結部位とが相互に離間している。
特開2005−190972号公報 特開2009−289538号公報
しかしながら、従来の、図5及び図6に示した特許文献1に記載の回路遮断器101と、特許文献2に記載した回路遮断器にあっては、以下の問題点があった。
即ち、図5及び図6に示した特許文献1に記載の回路遮断器101の場合、図5(A)、(B)に示す手動によるオンオフ操作時及び図6(A)、(B)に示すトリップ動作時の双方において、メインばね122全体が横方向(図5及び図6における左右方向)に移動するため、メインばね122の動くスペースが大きく必要になり、小型化が困難であった。このばねの動くスペースが大きくなってしまう問題は、特許文献2に示した回路遮断器にあっても同様にあった。
また、図5及び図6に示した特許文献1に記載の回路遮断器101の場合、固定接触子101に接続された電路と、可動接触子102に接続された電路との間に所定値を超過した過電流が流れるトリップ動作の際に、メインばね122の付勢力により上リンク114を反転させるために、上側スプリングピン113の位置及び下側スプリングピン116の位置をそれぞれ横方向に大きく移動させる必要がある。この上側スプリングピン113及び下側スプリングピン116を横方向に大きく移動させるために、メインばね122のストロークを消費してしまうため、可動接触子102の開閉動作に必要なばねのエネルギーに上乗せしたエネルギーが必要になり、メインばね122自体の大きさが大きくなってしまうと共に、上側スプリングピン113及び下側スプリングピン116が横方向に移動している間は可動接触子102の接点が開くのに十分なばねの力を回せないため、開極に要する時間が長くなってしまうという問題があった。
従って、本発明は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、メインばねの移動スペースを小さくして小型化を可能にする回路遮断器を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、トリップ動作時における開極に要する時間を短縮化できる回路遮断器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のうち請求項1に係る回路遮断器は、固定接点を設けた固定接触子と、前記固定接点に接触する可動接点を一端に設け、回動可能に備えられた可動接触子ホルダに他端が保持された可動接触子と、前記可動接触子ホルダを回動させる開閉機構部と、該開閉機構部を外部から操作するハンドルとを備え、前記開閉機構部が、前記ハンドルをオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、前記可動接触子ホルダを回動させて前記可動接点の前記固定接点に対する離接を行う回路遮断器であって、
前記ハンドルは、ハンドル回動軸でフレームに回動可能に軸支されるとともに、上部リンク回動軸を設け、
前記開閉機構部は、前記上部リンク回動軸に回動可能に軸支されるとともに、ラッチ溝及び下部リンク回動軸を設けた上部リンクと、前記フレームに設けられたラッチ回動軸に回動可能に軸支されるとともに、前記上部リンクの前記ラッチ溝に入り込んで前記上部リンクの回動を前記ハンドルに対して固定する上部リンク固定軸を設けたラッチと、一端側が前記下部リンク回動軸に回動可能に軸支されるとともに、他端側に、前記フレームに形成されたカム孔内に位置する下側スプリングピンを有する下部リンクと、前記フレームに設けられた上側スプリングピンと前記下側スプリングピンとの間に懸架されたメインばねと、一端側が前記下側スプリングピンに回動可動に係合し、他端側が前記可動接触子ホルダに軸支された連結リンクとを備え、
前記ハンドルをオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、前記ラッチによって前記ハンドルに対して回動が固定された前記上部リンクが、前記ハンドルとともに前記ハンドル回動軸を中心に回動し、前記下部リンクが、前記下部リンク回動軸を中心に回動して前記下部リンク回動軸が前記メインばねの作用線を越えると、左右反転し、前記連結リンクにより前記可動接触子ホルダを介して前記可動接触子の可動接点が前記固定接触子の固定接点に対して離接することを特徴としている。
また、本発明のうち請求項2に係る回路遮断器は、請求項1記載の回路遮断器において、過電流を検出する過電流引外し装置と、過電流引外し装置からの機械的な動作信号を受けて前記開閉機構部をトリップ動作させるトリップ機構部を備え、
前記ハンドルがオン位置にあるときに、前記ラッチが前記トリップ機構部に係止されているとともに、前記ラッチに設けられた前記上部リンク固定軸が前記上部リンクの前記ラッチ溝に入り込んで前記上部リンクの回動を前記ハンドルに対して固定し、
前記トリップ機構部が前記開閉機構部をトリップ動作させるときには、前記トリップ機構部による前記ラッチの係止は解除されるとともに、前記ラッチは、前記メインばねによる上向きの力により、前記下部リンク及び前記上部リンクを介して前記上部リンク固定軸がラッチ溝から外れる方向に前記ラッチ回動軸を中心に回動し、
これによって前記ラッチの前記上部リンク固定軸がラッチ溝から外れると、前記上部リンクが前記ハンドルに対して回動可能となるとともに、前記上部リンクが前記メインばねによる上向きの力により前記ハンドルに設けられた前記上部リンク回動軸を中心に回動し、
前記下部リンクは、前記メインばねによる上向きの力により前記上部リンクに設けられた前記下部リンク回動軸を中心に回動するとともに、前記上部リンクとともに前記下部リンク回動軸が前記上部リンク回動軸を中心に回動して前記メインばねの作用線を越えると、左右反転し、
前記下部リンクが左右反転する際に、前記下部リンクの下端側にある前記下側スプリングピンが、前記下部リンクとともに前記メインバネによる上向きの力により前記フレームに形成された前記カム孔の孔縁に沿いつつ上昇し、
前記下側スプリングピンの上昇に伴って、前記連結リンクが、前記下側スプリングピンを中心に回動しつつ前記下側スプリングピンとともに上昇し、前記可動接触子ホルダが、前記連結リンクの上昇に伴って回動して前記可動接触子の可動接点が前記固定接触子の固定接点に対して開離し、
その一方、前記上部リンクが前記メインばねによる上向きの力により前記ハンドルに設けられた前記上部リンク回動軸を中心に回動すると、前記下側スプリングピンが前記フレームに形成された前記カム孔の孔縁に沿ってほぼ上昇した後、前記上部リンクが支軸に当接し、当該支軸に当接した後、前記上部リンクは前記支軸を支点として回動し、
前記ハンドルは、前記上部リンクが前記支軸を支点として回動するときに、前記ハンドル回動軸を中心に回動して前記オン位置から移動することを特徴としている。
また、本発明のうち請求項3に係る回路遮断器は、請求項2記載の回路遮断器において、前記支軸は前記フレームに設けられた前記上側スプリングピンで構成され、前記上部リンクには開口部が形成され、前記支軸を構成する前記上側スプリングピンが前記開口部の内部に位置して前記上部リンクが回動した際に前記上側スプリングピンに前記開口部の孔縁が当接することを特徴としている。
更に、本発明のうち請求項4に係る回路遮断器は、請求項2又は3記載の回路遮断器において、前記フレームに、前記上部リンクが前記支軸を支点として回動した際に、前記上部リンクが当接して前記上部リンクの回動を停止させるストッパを設けたことを特徴としている。
また、本発明のうち請求項5に係る回路遮断器は、請求項4記載の回路遮断器において、前記ストッパが、前記フレームに設けられた前記ラッチ回動軸で構成されていることを特徴としている。
本発明のうち請求項1に係る回路遮断器によれば、ハンドルをオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、ラッチによってハンドルに対して回動が固定された上部リンクが、ハンドルとともにハンドル回動軸を中心に回動し、下部リンクが、下部リンク回動軸を中心に回動して下部リンク回動軸がメインばねの作用線を越えると、左右反転し、連結リンクにより可動接触子ホルダを介して可動接触子の可動接点が固定接触子の固定接点に対して離接するので、上部リンクを直接ハンドルで動かして下部リンクを左右反転できるので、メインばねの横移動(左右方向の移動)がなくなり、メインばねの移動スペースを小さくして装置の小型化を図ることができる。
そして、メインばねが、フレームに設けられた上側スプリングピンと、両端がフレームに形成されたカム孔内に位置する下側スプリングピンとの間に懸架され、開閉動作の際に、固定された上側スプリングピンを中心に下側スプリングピン側が若干動き、メインばね全体が動かないので、メインばねの移動スペースを小さくすることができる。
また、本発明のうち請求項2に係る回路遮断器によれば、請求項1記載の回路遮断器において、トリップ機構部が開閉機構部をトリップ動作させるときには、トリップ機構部によるラッチの係止は解除されるとともに、ラッチは、メインばねによる上向きの力により、下部リンク及び上部リンクを介して上部リンク固定軸がラッチ溝から外れる方向にラッチ回動軸を中心に回動し、これによってラッチの上部リンク固定軸がラッチ溝から外れると、上部リンクがハンドルに対して回動可能となるとともに、上部リンクがメインばねによる上向きの力によりハンドルに設けられた上部リンク回動軸を中心に回動し、下部リンクは、メインばねによる上向きの力により上部リンクに設けられた下部リンク回動軸を中心に回動するとともに、上部リンクとともに下部リンク回動軸が上部リンク回動軸を中心に回動してメインばねの作用線を越えると、左右反転し、下部リンクが左右反転する際に、下部リンクの下端側にある下側スプリングピンが、下部リンクとともにメインバネによる上向きの力によりフレームに形成されたカム孔の孔縁に沿いつつ上昇し、下側スプリングピンの上昇に伴って、連結リンクが、下側スプリングピンを中心に回動しつつ下側スプリングピンとともに上昇し、可動接触子ホルダが、連結リンクの上昇に伴って回動して可動接触子の可動接点が固定接触子の固定接点に対して開離するので、トリップ動作の際に、下部リンクを反転させるのにばねの横移動がなく、ばねを横移動させるためのばねストロークが不要で、ばね自体の大きさを小さくできるとともに、ばねのエネルギーが最も大きいところで可動接触子の開極を行うことができ、トリップ動作時における開極に要する時間を短縮化できる。
また、上部リンクがメインばねによる上向きの力によりハンドルに設けられた上部リンク回動軸を中心に回動すると、下側スプリングピンがフレームに形成されたカム孔の孔縁に沿ってほぼ上昇した後、上部リンクが支軸に当接し、当該支軸に当接した後、上部リンクは支軸を支点として回動し、ハンドルは、上部リンクが支軸を支点として回動するときに、ハンドル回動軸を中心に回動してオン位置から移動するので、トリップ動作時において、開極動作がほぼ終わってから、ハンドルが移動するため、素早い開極を行うことができる。
更に、本発明のうち請求項3に係る回路遮断器によれば、請求項2記載の回路遮断器において、前記支軸は前記フレームに設けられた前記上側スプリングピンで構成され、前記上部リンクには開口部が形成され、前記支軸を構成する前記上側スプリングピンが前記開口部の内部に位置して前記上部リンクが回動した際に前記上側スプリングピンに前記開口部の孔縁が当接するので、上側スプリングピンをメインばねの懸架用及び支軸用として兼用することができ、装置の構成部材を簡素化することができる。
また、本発明のうち請求項4に係る回路遮断器によれば、請求項2又は3記載の回路遮断器において、前記フレームに、前記上部リンクが前記支軸を支点として回動した際に、前記上部リンクが当接して前記上部リンクの回動を停止させるストッパを設けたので、トリップ動作時において、上部リンクが支軸を支点として回動した際に、その回動をストッパにより停止することができる。
加えて、本発明のうち請求項5に係る回路遮断器によれば、請求項4記載の回路遮断器において、前記ストッパが、前記フレームに設けられた前記ラッチ回動軸で構成されているので、ラッチ回動軸をラッチ回動用及びストッパ用として兼用することができ、装置の構成部材を簡素化することができる。
本発明に係る回路遮断器を示す断面図で、ハンドルがオン位置にあり可動接触子が固定接触子に接触した状態を示している。 図1の回路遮断器において、ハンドルがオン位置とオフ位置の中間に位置した状態を示す断面図である。 図1の回路遮断器において、ハンドルがオフ位置にあり可動接触子が固定接触子から開離した状態を示す断面図である。 図1の回路遮断器において、開閉機構部のトリップ動作により可動接触子が開極した状態の断面図である。 従来例の回路遮断器を示し、(A)はハンドルがオン位置にあり可動接触子が固定接触子に接触した状態を示す構成図、(B)はハンドルがオフ位置にあり可動接触子が固定接触子から開離した状態を示す構成図である。 図5の回路遮断器を示し、(A)はハンドルがオン位置にあり可動接触子が固定接触子に接触した状態を示す他の部分の構成図、(B)はトリップ状態を示す他の部分の構成図である。
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施形態という。)を、図面を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る回路遮断器を示す断面図で、ハンドルがオン位置にあり可動接触子が固定接触子に接触した状態を示している。図2は、図1の回路遮断器において、ハンドルがオン位置とオフ位置の中間に位置した状態を示す断面図である。図3は、図1の回路遮断器において、ハンドルがオフ位置にあり可動接触子が固定接触子から開離した状態を示す断面図である。図4は、図1の回路遮断器において、開閉機構部のトリップ動作により可動接触子が開極した状態の断面図である。
図1乃至図4に示す回路遮断器1は、モールド樹脂製の本体ケース10内に、固定接触子13、可動接触子14、消弧装置16、過電流引外し装置17、トリップ機構部18、及び開閉機構部20を備えている。
ここで、本体ケース10は、箱形のベース10a、カバー10c、ベース10a及びカバー10cの間に配置した中間カバー10bの3分割構造である。
本体ケース10内には、図示はしないが、複数の極室が相間隔壁に隔てられて隣接配置され、各極室毎に固定接触子13及び可動接触子14が配置されている。
ここで、固定接触子13は、負荷側端子11に接続され、一端側の下面に固定接点13aを有している。
また、可動接触子14は、図示しない可撓リード線により電源側端子12に接続されるとともに、固定接点14aを一端に設け、回動可能に設けられた可動接触子ホルダ15に他端が保持されている。
そして、電源側端子12と負荷側端子11との間に消弧装置16が配置されている。
開閉機構部20は、可動接触子ホルダ15を回動させるものであって、その下端部が可動接触子ホルダ15に連結され、その一方、上端部が開閉機構部20を外部から操作するハンドル19に連結されている。開閉機構部20は、1対のフレーム21(図1乃至図4では、1つのフレームのみ図示)間に配置されている。
この開閉機構部20は、ハンドル19を図1に示すオン位置から図3に示すオフ位置に移動させたときに、可動接触子ホルダ15を時計方向(図1乃至図3における矢印方向)に回動させて、可動接点14aを固定接点13aから開離(可動接触子14の開極)させ、電源側端子12と負荷側端子11との間を非通電状態にする。一方、開閉機構部20は、ハンドル19を図3に示すオフ位置から図1に示すオン位置に移動させたときに、可動接触子ホルダ15を反時計方向(図1乃至図3における矢印方向と反対方向)に回動させて、可動接点14aを固定接点13aに接触させ、電源側端子12と負荷側端子11との間を通電状態にする。
ここで、ハンドル19は、ハンドル回動軸19a(図2参照)でフレーム21の上端部に回動可能に軸支されている。そして、ハンドル19の右端部(図1における右端部)には、上部リンク回動軸19bが設けられている。
また、開閉機構部20は、上部リンク22、ラッチ23、下部リンク24、メインばね27及び連結リンク29で構成されている。
上部リンク22は、ほぼ矩形形状の平板で構成され、右端部の下側角部においてハンドル19に設けられた上部リンク回動軸19bに回動可能に軸支されている。上部リンク22の上端部略中央には、左端側から延びるラッチ溝22aが形成され、左端部の下側角部には下部リンク回動軸22bが設けられている。また、上部リンク22の中央部には、ほぼ矩形形状の開口部22cが形成されている。この開口部22cの内部には、後述する上側スプリングピン28が位置して、上部リンク22が上部リンク回動軸19bを中心に回動した際に、開口部22cの孔縁が上側スプリングピン28に当接するようになっている。
また、ラッチ23は、上下方向に延びるとともに上端から右方向に延びる略ブーメラン形平板で形成され、上下方向のやや下側で、フレーム21の左端部上下方向略中央部に設けられたラッチ回動軸23aに回動可能に軸支されている。ラッチ23の上端近傍には、上部リンク22のラッチ溝22aに入り込んで上部リンク22の回動をハンドル19に対して固定する上部リンク固定軸23bが設けられている。
また、下部リンク24は、上下方向に長い略矩形形状の平板で構成され、上端側で上部リンク22に設けられた下部リンク回動軸22bに回動可能に軸支されている。下部リンク24の下端側には、両端が1対のフレーム21に形成されたカム孔26内に位置する下側スプリングピン25が入り込む凹溝24aが形成されている。
また、メインばね27は、引張コイルばねで構成され、フレーム21の上下方向やや上側であってハンドル回動軸19aに近接した位置に設けられた上側スプリングピン28と、下側スプリングピン25との間に懸架されている。
更に、連結リンク29は、上下方向に長いアーム形状の平板で構成され、上端側に下側スプリングピン25に回動可動に係合するフック部29aを備え、下端側が可動接触子ホルダ15に軸支されている。
なお、過電流引外し装置17は、過電流を検出するものであって、バイメタルと電磁石を組み合わせた熱動―電磁形の装置である。また、トリップ機構部18は、過電流引外し装置17からの機械的な動作信号を受けて開閉機構部20をトリップ動作させるようになっている。そして、図1に示すように、ハンドル19がオン位置にあるときには、ラッチ23の先端がトリップ機構部18に係止され、ラッチ23に設けられた上部リンク固定軸23bが上部リンク22のラッチ溝22aに入り込んで上部リンク22の回動がハンドル19に対して固定されている。この際に、上部リンク固定軸23bの位置は、ハンドル回動軸19aと同軸になっている。
ハンドル19がオン位置にあり、可動接触子14が固定接触子13に接触した通電状態から、ハンドル19をオフ位置に移動させ、可動接触子14が固定接触子13から開離する非通電状態となるまでの作用について図1乃至図3を参照して説明する。
ハンドル19を図1に示すオン位置から図2に示す中間位置を介して図3に示すオフ位置に移動させると、先ず、ラッチ23によってハンドル19に対して回動が固定された上部リンク22が、ハンドル19とともにハンドル回動軸19aを中心に時計方向に回動する。
そして、上部リンク22が時計方向に回動すると、下部リンク24が上部リンク22に設けられた下部リンク回動軸22bを中心に反時計方向に回動する。この際、下部リンク回動軸22bは上部リンク22とともにハンドル回動軸19aを中心に時計方向に回動し、メインばね27が作用する作用線Lを越える(図2は下部リンク回動軸22bがメインばね27の作用線L上にあるときを示している)。そして、下部リンク回動軸22bがメインばね27の作用線Lを越えると、図3に示すように、下部リンク24は左右反転し、上部リンク22と下部リンク24とが略「く」の字形をなす。
この際に、カム孔26内に位置する下側スプリングピン25も下部リンク24とともに下部リンク回動軸22bを中心に回動し、元の位置から移動する。そして、下側スプリングピン25には、メインばね27による上向きの力が作用し、これによって下部リンク24にも上向きの力が作用している。
なお、メインばね27は、上側スプリングピン28がフレーム21に固定され、下側スプリングピン25が下部リンク回動軸22bを中心に反時計方向に回動するので、上側スプリングピン28を中心として下側スプリングピン25の回動に伴って反時計方向に回動する。
そして、連結リンク29は、下側スプリングピン25を中心に回動しつつ下側スプリングピン25とともに移動する。これにより、連結リンク29に軸支されている可動接触子ホルダ15が、連結リンクの移動に伴って時計方向(図1乃至図3における矢印方向)に回動し、可動接触子14が時計方向に回動して可動接点14aが固定接触子13の固定接点13aに対して開離することになる。
ハンドル19を図3に示すオフ位置から図1に示すオン位置に移動させたときの開閉機構部20を構成する各部材の作用は、ハンドル19をオン位置からオフ位置に移動させたときの開閉機構部20の各部材の作用と逆であるため、その説明は省略する。
次に、図4を参照して、通電状態から開閉機構部20のトリップ動作により可動接触子14が開極する作用について説明する。
前述したように、通電状態では、ハンドルがオン位置にあり、図1に示すように、ラッチ23の先端がトリップ機構部18に係止され、ラッチ23に設けられた上部リンク固定軸23bが上部リンク22のラッチ溝22aに入り込んで上部リンク22の回動がハンドル19に対して固定されている。
そして、可動接触子14と固定接触子13との間に過電流が流れると、過電流引外し装置17からの機械的な動作信号を受けてトリップ機構部18が開閉機構部20をトリップ動作させる。すると、トリップ機構部18によるラッチ23の先端の係止は解除されるとともに、ラッチ23は、メインばね27による上向きの力により、下部リンク24及び上部リンク22を介して上部リンク固定軸23bがラッチ溝22aから外れる方向、即ち図4において反時計方向にラッチ回動軸23aを中心に回動する。
これによってラッチ23の上部リンク固定軸23bがラッチ溝22aから外れると、上部リンク22がハンドル19に対して回動可能となるとともに、上部リンク22がメインばね27による上向きの力によりハンドル19に設けられた上部リンク回動軸19bを中心に時計方向に回動する。
そして、上部リンク22が時計方向に回動すると、下部リンク24が上部リンク22に設けられた下部リンク回動軸22bを中心に反時計方向に回動する。この際、下部リンク回動軸22bは上部リンク22とともにハンドル回動軸19aを中心に時計方向に回動し、メインばね27が作用する作用線を越える。そして、下部リンク回動軸22bがメインばね27の作用線を越えると、図4に示すように、下部リンク24は左右反転し、上部リンク22と下部リンク24とが略「く」の字形をなす。
そして、下部リンク24が左右反転する際に、下部リンク24の下端側にある下側スプリングピン25が、下部リンク24とともにメインバネ27による上向きの力によりフレーム21に形成されたカム孔26の孔縁(カム孔26の上側の縁)に沿いつつ上昇する。 そして、この下側スプリングピン25の上昇に伴って、連結リンク29が、下側スプリングピン25を中心に回動しつつ下側スプリングピン25とともに上昇する。これにより、可動接触子ホルダ15が、連結リンク29の上昇に伴って図4に矢印で示す時計方向に回動して可動接触子14の可動接点14aが固定接触子13の固定接点13aに対して開離する。
その一方、上部リンク22がメインばね27による上向きの力によりハンドル19に設けられた上部リンク回動軸19bを中心に時計方向に回動すると、下側スプリングピン25がフレーム21に形成されたカム孔26の孔縁に沿ってほぼ上昇した後、上部リンク22の開口部22cの孔縁が、当該開口部22c内に位置する上側スプリングピン(支軸)28に当接する。
開口部22cの孔縁が上側スプリングピン28に当接すると、その後、上部リンク22は上側スプリングピン28を支点として時計方向に回動する。そして、ハンドル19は、上部リンク22が上側スプリングピン28を支点として回動するときに、ハンドル回動軸19aを中心に時計方向に回動してオン位置から移動する。
そして、上部リンク22は、図4に示すように、フレーム21に設けられたラッチ回動軸(ストッパ)23aに当接し、これにより上部リンク22の回動が停止され、ハンドル19が図4に示すトリップ表示位置で停止する。
本実施形態に係る回路遮断器1によれば、ハンドル19をオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、ラッチ23によってハンドル19に対して回動が固定された上部リンク22が、ハンドル19とともにハンドル回動軸19aを中心に回動する。そして、下部リンク24が、下部リンク回動軸22bを中心に回動するとともに、上部リンク22とともに下部リンク回動軸22bがハンドル回動軸19aを中心に回動してメインばね27の作用線Lを越えると、左右反転する。これに伴って、連結リンク29が、下側スプリングピン25を中心に回動しつつ下側スプリングピン25とともに移動し、可動接触子ホルダ15が、連結リンク29の移動に伴って回動して可動接触子14の可動接点14aが固定接触子13の固定接点13aに対して離接する。このため、上部リンク22を直接ハンドル19で動かして下部リンク24を左右反転できるので、メインばね27の横移動(左右方向の移動)がなくなり、メインばね27の移動スペースを小さくして装置の小型化を図ることができる。
そして、メインばね27は両端が、フレーム21に設けられた上側スプリングピン28と、フレーム21に形成されたカム孔26内に位置する下側スプリングピン25との間に懸架され、開閉動作の際に、固定された上側スプリングピン28を中心に下側スプリングピン25側が若干動き、メインばね27全体が動かないので、メインばね27の移動スペースを小さくすることができる。
また、本実施形態に係る回路遮断器1によれば、トリップ機構部18が開閉機構部20をトリップ動作させるときには、トリップ機構部18によるラッチ23の先端の係止は解除されるとともに、ラッチ23は、メインばね27による上向きの力により、下部リンク24及び上部リンク22を介して上部リンク固定軸23bがラッチ溝22aから外れる方向にラッチ回動軸23aを中心に回動する。これによってラッチ23の上部リンク固定軸23bがラッチ溝22aから外れると、上部リンク22がハンドル19に対して回動可能となるとともに、上部リンク22がメインばね27による上向きの力によりハンドル19に設けられた上部リンク回動軸19bを中心に回動する。そして、下部リンク24は、メインばね27による上向きの力により上部リンク22に設けられた下部リンク回動軸22bを中心に回動するとともに、上部リンク22とともに下部リンク回動軸22bが上部リンク回動軸19bを中心に回動してメインばね27の作用線Lを越えると、左右反転する。下部リンク24が左右反転する際に、下部リンク24の下端側にある下側スプリングピン25が、下部リンク24とともにメインバネ27による上向きの力によりフレーム21に形成されたカム孔26の孔縁に沿いつつ上昇する。この下側スプリングピン25の上昇に伴って、連結リンク29が、下側スプリングピン25を中心に回動しつつ下側スプリングピン25とともに上昇し、可動接触子ホルダ15が、連結リンク29の上昇に伴って回動して可動接触子14の可動接点14aが固定接触子13の固定接点13aに対して開離する。このため、トリップ動作の際に、下部リンク24を反転させるのにメインばね27の横移動がなく、メインばね27を横移動させるためのばねストロークが不要で、ばね自体の大きさを小さくできるとともに、メインばね27のエネルギーが最も大きいところで可動接触子14の開極を行うことができ、トリップ動作時における開極に要する時間を短縮化できる。
また、上部リンク22がメインばね27による上向きの力によりハンドル19に設けられた上部リンク回動軸19bを中心に回動すると、下側スプリングピン25がフレーム21に形成されたカム孔26の孔縁に沿ってほぼ上昇した後、上部リンク22の開口部22cの孔縁が上側スプリングピン(支軸)28に当接する。その後、上部リンク22は上側スプリングピン28を支点として回動し、ハンドル19は、上部リンク22が上側スプリングピン28を支点として回動するときに、ハンドル回動軸19aを中心に回動してオン位置から移動する。このため、トリップ動作時において、開極動作がほぼ終わってから、ハンドル19が移動するため、素早い開極を行うことができる。
また、本実施形態に係る回路遮断器1によれば、上部リンク22が当接する支軸はフレーム21に設けられた上側スプリングピン28で構成され、上部リンク22には開口部22cが形成され、支軸を構成する上側スプリングピン28が開口部22cの内部に位置して上部リンク22が回動した際に上側スプリングピン28に開口部22cの孔縁が当接する。このため、上側スプリングピン28をメインばね27の懸架用及び支軸用として兼用することができ、装置の構成部材を簡素化することができる。
また、本実施形態に係る回路遮断器1によれば、フレーム21に、上部リンク22が支軸を支点として回動した際に、上部リンク22が当接して上部リンク22の回動を停止させるラッチ回動軸23a(ストッパ)を設けた。このため、トリップ動作時において、上部リンク22が支軸を支点として回動した際に、その回動をラッチ回動軸23a(ストッパ)により停止することができる。
加えて、本実施形態に係る回路遮断器1によれば、ストッパが、フレーム21に設けられたラッチ回動軸23aで構成されているので、ラッチ回動軸23aをラッチ回動用及びストッパ用として兼用することができ、装置の構成部材を簡素化することができる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、ハンドル19がオン位置にあり、ラッチ23に設けられた上部リンク固定軸23bが上部リンク22のラッチ溝22aに入り込んで上部リンク22の回動をハンドル19に対して固定しているときに、上部リンク固定軸23bの位置は、ハンドル回動軸19aと同軸になっている必要は必ずしもなく、上部リンク固定軸23bの位置をハンドル回動軸19aの位置とずらして動作特性を変更してもよい。この場合、ハンドル19の回動時に上部リンク22のラッチ溝22aの中を上部リンク固定軸23bが移動するので、ラッチ溝22aをカム溝として使用することができる。
また、上部リンク22が当接する支軸は、フレーム21に設けられた上側スプリングピン28で構成される必要は必ずしもない。また、当該支軸に当接する上部リンク22の部分は、必ずしも開口部22cの孔縁でなくてもよい。
更に、上部リンク22が支軸を支点として回動した際に上部リンク22が当接するストッパは、必ずしもフレーム21に設けられたラッチ回動軸23aでなくてもよい。
1 回路遮断器
10 本体ケース
10a ベース
10b 中間カバー
10c カバー
11 負荷側端子
12 電源側端子
13 固定接触子
13a 固定接点
14 可動接触子
14a 可動接点
15 可動接触子ホルダ
16 消弧装置
17 過電流引外し装置
18 トリップ機構部
19 ハンドル
19a ハンドル回動軸
20 開閉機構部
21 フレーム
22 上部リンク
22a ラッチ溝
22b 下部リンク回動軸
22c 開口部
23 ラッチ
23a ラッチ回動軸
23b 上部リンク固定軸
24 下部リンク
24a 凹溝
25 下側スプリングピン
26 カム孔
27 メインばね
28 上側スプリングピン
29 連結リンク
L メインばねの作用線

Claims (5)

  1. 固定接点を設けた固定接触子と、前記固定接点に接触する可動接点を一端に設け、回動可能に備えられた可動接触子ホルダに他端が保持された可動接触子と、前記可動接触子ホルダを回動させる開閉機構部と、該開閉機構部を外部から操作するハンドルとを備え、前記開閉機構部が、前記ハンドルをオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、前記可動接触子ホルダを回動させて前記可動接点の前記固定接点に対する離接を行う回路遮断器であって、
    前記ハンドルは、ハンドル回動軸でフレームに回動可能に軸支されるとともに、上部リンク回動軸を設け、
    前記開閉機構部は、前記上部リンク回動軸に回動可能に軸支されるとともに、ラッチ溝及び下部リンク回動軸を設けた上部リンクと、前記フレームに設けられたラッチ回動軸に回動可能に軸支されるとともに、前記上部リンクの前記ラッチ溝に入り込んで前記上部リンクの回動を前記ハンドルに対して固定する上部リンク固定軸を設けたラッチと、一端側が前記下部リンク回動軸に回動可能に軸支されるとともに、他端側に、前記フレームに形成されたカム孔内に位置する下側スプリングピンを有する下部リンクと、前記フレームに設けられた上側スプリングピンと前記下側スプリングピンとの間に懸架されたメインばねと、一端側が前記下側スプリングピンに回動可動に係合し、他端側が前記可動接触子ホルダに軸支された連結リンクとを備え、
    前記ハンドルをオン位置からオフ位置、あるいはオフ位置からオン位置に移動させたときに、前記ラッチによって前記ハンドルに対して回動が固定された前記上部リンクが、前記ハンドルとともに前記ハンドル回動軸を中心に回動し、前記下部リンクが、前記下部リンク回動軸を中心に回動して前記下部リンク回動軸が前記メインばねの作用線を越えると、左右反転し、前記連結リンクにより前記可動接触子ホルダを介して前記可動接触子の可動接点が前記固定接触子の固定接点に対して離接することを特徴とする回路遮断器。
  2. 過電流を検出する過電流引外し装置と、過電流引外し装置からの機械的な動作信号を受けて前記開閉機構部をトリップ動作させるトリップ機構部を備え、
    前記ハンドルがオン位置にあるときに、前記ラッチが前記トリップ機構部に係止されているとともに、前記ラッチに設けられた前記上部リンク固定軸が前記上部リンクの前記ラッチ溝に入り込んで前記上部リンクの回動を前記ハンドルに対して固定し、
    前記トリップ機構部が前記開閉機構部をトリップ動作させるときには、前記トリップ機構部による前記ラッチの係止は解除されるとともに、前記ラッチは、前記メインばねによる上向きの力により、前記下部リンク及び前記上部リンクを介して前記上部リンク固定軸がラッチ溝から外れる方向に前記ラッチ回動軸を中心に回動し、
    これによって前記ラッチの前記上部リンク固定軸がラッチ溝から外れると、前記上部リンクが前記ハンドルに対して回動可能となるとともに、前記上部リンクが前記メインばねによる上向きの力により前記ハンドルに設けられた前記上部リンク回動軸を中心に回動し、
    前記下部リンクは、前記メインばねによる上向きの力により前記上部リンクに設けられた前記下部リンク回動軸を中心に回動するとともに、前記上部リンクとともに前記下部リンク回動軸が前記上部リンク回動軸を中心に回動して前記メインばねの作用線を越えると、左右反転し、
    前記下部リンクが左右反転する際に、前記下部リンクの下端側にある前記下側スプリングピンが、前記下部リンクとともに前記メインバネによる上向きの力により前記フレームに形成された前記カム孔の孔縁に沿いつつ上昇し、
    前記下側スプリングピンの上昇に伴って、前記連結リンクが、前記下側スプリングピンを中心に回動しつつ前記下側スプリングピンとともに上昇し、前記可動接触子ホルダが、前記連結リンクの上昇に伴って回動して前記可動接触子の可動接点が前記固定接触子の固定接点に対して開離し、
    その一方、前記上部リンクが前記メインばねによる上向きの力により前記ハンドルに設けられた前記上部リンク回動軸を中心に回動すると、前記下側スプリングピンが前記フレームに形成された前記カム孔の孔縁に沿ってほぼ上昇した後、前記上部リンクが支軸に当接し、当該支軸に当接した後、前記上部リンクは前記支軸を支点として回動し、
    前記ハンドルは、前記上部リンクが前記支軸を支点として回動するときに、前記ハンドル回動軸を中心に回動して前記オン位置から移動することを特徴とする請求項1記載の回路遮断器。
  3. 前記支軸は前記フレームに設けられた前記上側スプリングピンで構成され、前記上部リンクには開口部が形成され、前記支軸を構成する前記上側スプリングピンが前記開口部の内部に位置して前記上部リンクが回動した際に前記上側スプリングピンに前記開口部の孔縁が当接することを特徴とする請求項2記載の回路遮断器。
  4. 前記フレームに、前記上部リンクが前記支軸を支点として回動した際に、前記上部リンクが当接して前記上部リンクの回動を停止させるストッパを設けたことを特徴とする請求項2又は3記載の回路遮断器。
  5. 前記ストッパが、前記フレームに設けられた前記ラッチ回動軸で構成されていることを特徴とする請求項4記載の回路遮断器。
JP2011289178A 2011-12-28 2011-12-28 回路遮断器 Expired - Fee Related JP5867079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011289178A JP5867079B2 (ja) 2011-12-28 2011-12-28 回路遮断器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011289178A JP5867079B2 (ja) 2011-12-28 2011-12-28 回路遮断器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013137971A true JP2013137971A (ja) 2013-07-11
JP5867079B2 JP5867079B2 (ja) 2016-02-24

Family

ID=48913514

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011289178A Expired - Fee Related JP5867079B2 (ja) 2011-12-28 2011-12-28 回路遮断器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5867079B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015180574A1 (zh) * 2014-05-27 2015-12-03 通能顺达科技国际有限公司 一种快速反应脱离断路器和断路器的快速反应脱离方法
CN108155067A (zh) * 2018-02-02 2018-06-12 乐清市也为电气有限公司 一种火线和零线都可断开的漏电断路器
CN110544608A (zh) * 2018-05-29 2019-12-06 江苏大全凯帆开关有限公司 一种断路器的辅助机构

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4704593A (en) * 1985-10-16 1987-11-03 Westinghouse Electric Corp. Circuit breaker with adjustable thermal mechanism
JP2004146304A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 回路しゃ断器

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4704593A (en) * 1985-10-16 1987-11-03 Westinghouse Electric Corp. Circuit breaker with adjustable thermal mechanism
JP2004146304A (ja) * 2002-10-28 2004-05-20 Fuji Electric Fa Components & Systems Co Ltd 回路しゃ断器

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015180574A1 (zh) * 2014-05-27 2015-12-03 通能顺达科技国际有限公司 一种快速反应脱离断路器和断路器的快速反应脱离方法
CN108155067A (zh) * 2018-02-02 2018-06-12 乐清市也为电气有限公司 一种火线和零线都可断开的漏电断路器
CN108155067B (zh) * 2018-02-02 2024-01-26 温州奥来电器有限公司 一种火线和零线都可断开的漏电断路器
CN110544608A (zh) * 2018-05-29 2019-12-06 江苏大全凯帆开关有限公司 一种断路器的辅助机构

Also Published As

Publication number Publication date
JP5867079B2 (ja) 2016-02-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5549794B1 (ja) 回路遮断器
US7186940B1 (en) Electrical switch
KR101780888B1 (ko) 회로 차단기
WO2017167086A1 (zh) 电器开关的接通分断机构
JP5867079B2 (ja) 回路遮断器
EP3373319A1 (en) Circuit breaker with instant trip mechanism
JP3900780B2 (ja) 回路しゃ断器
JP2008091111A (ja) 回路遮断器
KR100966224B1 (ko) 회로 차단기
KR20070103289A (ko) 회로 차단기
JP4960072B2 (ja) 回路遮断器
EP2107588A2 (en) Circuit breaker
KR101052715B1 (ko) 열동형 과부하 계전기
JP4644227B2 (ja) リモートコントロール式回路遮断器
KR200411527Y1 (ko) 열동형 과부하 계전기
KR100268014B1 (ko) 열동형 과부하 계전기
CN106409622B (zh) 断路器
JP6350982B2 (ja) 回路遮断器
JP2023033966A (ja) 真空遮断器
JP2009289538A (ja) 回路遮断器
JP2009094004A (ja) リモートコントロール式回路遮断器
KR200241478Y1 (ko) 열동형과부하계전기
JP3850328B2 (ja) 配線用遮断器
KR101915722B1 (ko) 스탑버튼 구조를 개선한 열동형 과부하 계전기
JPH0574315A (ja) ブレーカ

Legal Events

Date Code Title Description
A625 Written request for application examination (by other person)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625

Effective date: 20141215

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150928

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150929

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20151026

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151221

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5867079

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees