JP2013134663A - 災害活動支援システム及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】災害活動を行う複数の移動体に対して迅速且つ正確に情報提供を行うことによって、効率的な災害活動支援を行うことができる災害活動支援システム及び方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る災害活動支援システム(100)は、災害活動を行う移動体(3)に搭載された端末(4)との間で、通信ネットワーク(2)を介して支援する。特に、現地情報を受信する受信部(12)と、現地情報を格納する情報収集データベース(22)と地図情報を格納する既存情報データベース(24)とからなる記憶部(14)と、現地情報及び地図情報に基づいて、移動体の活動地点・移動ルートを算出する演算部(16)と、算出結果を指示情報として端末(4)に送信する送信部(18)とを備えたことを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は、災害発生時に現場に移動して災害活動を行う移動体に搭載された端末との間で、通信ネットワークを介して情報通信することにより、前記移動体による災害活動を支援する災害活動支援システム及び方法の技術分野に関する。
地震や火災などの災害が発生した際には、現地に消防車や救急車などの移動体を派遣することによって災害活動が行われる。このような災害活動を行う移動体は、平常時には各地の基地に分散して配備されており、災害時に司令センターからの出動指示を受けて災害現場に向けて派遣される。
災害活動を実施する移動体には、陸上を走行する走行体の他にも上空を飛行する飛行体や海上を航行する船舶なども含まれるが、移動体の種類に関わらず、災害発生時には現地までの通常時の交通経路が遮断されることがある。例えば、地震発生時には、陸上の走行路上に障害物が散乱したり、津波などの影響によって浸水するなど、様々な障害によって移動が妨げられることが想定される。そのため、災害発生時には現地状況を正確に把握することで、これらの障害に対処しながら迅速な災害活動を行うことが求められる。
このような課題を解決するために、司令センターでは災害現場に派遣された移動体から現地の被災情報を取得して、該取得した被災情報に基づいて各移動体に対して指示を送ることで統制を図っている。しかしながら、この種の統制は専ら無線等の限られた情報伝達手段を介したコミュニケーションに頼っているのが現状であり、司令センターと移動体との間、或いは、移動体間において十分な情報の共有がなされておらず、災害活動が十分に円滑になされているとは言えない。
近年、このような災害発生時における移動体の管理に関して、通信ネットワークを用いた情報通信システムの利用が試みられている。例えば特許文献1には、災害などのイベント発生時に、移動体から現場で取得した情報をネットワークを介して収集し、整理しておくことで、イベント関係者が効率的に状況を把握できるよう支援する情報整理システム及び方法が開示されている。
特開2001−184397号公報
しかしながら、上記特許文献1では収集した情報を整理することによって活動支援を行っているものの、収集・整理した情報をどのように災害活動に活用するかについては記載がない。災害発生時などの緊急時には、実際に整理された情報であってもその情報量が膨大になることが想定されるため、特許文献1に記載の技術では支援が十分であるとは言えない。特に比較的大規模な災害は、想定以上に広いエリアに亘って発生する場合あり、その膨大な情報を活用することは容易ではない。
また従来の司令センターによる移動体の統制は、各司令センターの管轄毎に行われるのが一般的であるが、大規模な災害ではこれら管轄を超えた広範囲での対処が必要となる場合がある。このような場合にも対処できるように、従来の管轄の枠組みを超えて移動体を管理することが求められる。
本発明は上述の問題点に鑑みなされたものであり、災害活動を行う複数の移動体に対して迅速且つ正確に情報提供を行うことによって、効率的な災害活動支援を行うことができる災害活動支援システム及び方法を提供することを目的とする。
本発明に係る災害活動支援システムは上記課題を解決するために、災害発生時に現場に移動して災害活動を行う移動体に搭載された端末との間で、通信ネットワークを介して情報通信することにより、前記移動体による災害活動を支援する災害活動支援システムであって、前記移動体で取得した現地情報を前記端末から前記通信ネットワークを介して受信する受信部と、前記受信部で受信した現地情報を格納する情報収集データベースと、予め前記現場を含む所定地域の地図情報を格納する既存情報データベースとからなる記憶部と、前記記憶部から読み出した現地情報及び地図情報に基づいて、前記移動体の活動地点及び現在位置から該活動地点までの移動ルートを算出する演算部と、前記演算部の算出結果を指示情報として前記通信ネットワークを介して前記端末に送信する送信部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、各移動体から現地情報を情報収集データベースに逐次収集することで、災害現場の状況を迅速且つ広く取得することができる。そして現地情報に基づいて各移動体について活動地点及び移動ルートを算出することによって、各移動体を災害活動を行う活動地点に安全且つ迅速に誘導することができる。このように各移動体で取得した現地情報を利用して活動地点や移動ルートを求めることにより、効率的な災害活動支援を行うことができる。
前記演算部は前記活動地点が複数算出された場合に、各活動地点に移動すべき移動体を選択すると共に、該選択された移動体の各々に対して前記活動地点までの移動ルートを個別に算出するとよい。特に災害の規模が大きくなるに従って活動地点の数は増加し、各活動地点にそれぞれ移動体が派遣されることになる。本態様によれば、各移動体に対してそれぞれの活動地点及び移動ルートを算出することによって、比較的規模の大きい災害においても効率的な災害活動支援を行うことができる。
前記演算部は前記現地情報に基づいて前記算出した活動地点及び移動ルートに変更があった場合には、その変更内容を変更情報として送信するとよい。災害現場では時間の経過と共に現地状況が時々刻々と変化するが、本態様では現地情報が変化することによって演算部で算出される活動地点及び移動ルートに変更があった場合に、変更情報を送信する。これにより、現地状況の変化に応じて移動体の適切な配置が実現され、より効率的な災害活動支援を行うことができる。
前記演算部は前記現地情報に基づいて前記移動体の通行不能箇所を特定し、該通行不能箇所を迂回するように前記移動ルートを算出するとよい。災害発生時には通行不能箇所によって移動体の移動が妨げられる場合がある。本態様では現地情報によって通行不能箇所を特定することによって、通行不能箇所の存在を考慮した適切な移動ルートで移動体を活動地点まで導くことができる。
前記地図情報には災害発生時の重要地点及び危険地点が予め登録されており、前記演算部は前記重要地点及び危険地点の位置に基づいて前記移動ルートを算出するとよい。この態様によれば、災害発生時に重要な地点(例えば指定避難場所や広大な空港などの施設)や危険地点(例えば石油コンビナートや化学プラントや原子力発電プラントなど)を考慮した移動ルートを算出することで、より安全性に配慮したルート設定ができる。
前記既存情報データベースには、過去の災害活動実績に基づいて災害の種類及び規模毎に対応する活動戦略が活動戦略情報として予め記憶されており、前記演算部は、前記活動戦略情報に基づいて前記活動地点及び前記移動ルートを算出するとよい。これによれば、過去の災害活動実績に基づいて適切な活動戦略を得ることができるので、オペレータの災害活動支援経験の有無によらず、容易に正確で効率的な災害活動支援を行うことができる。
この場合、前記演算部は前記現地情報に基づいて特定の活動地点における移動体の陣形が前記活動戦略情報に規定された陣形と異なる場合、前記移動体について活動地点及び移動ルートの変更情報を送信するとよい。災害現場では現地状況が時々刻々と変化するが、本態様では活動戦略情報に予め規定された陣形が災害状況の変化によって変更された場合に、各移動体に変更情報を送信する。これにより、現地状況の変化に応じて移動体の適切な陣形が実現され、より効率的な災害活動支援を行うことができる。
前記既存情報データベースは、前記所定地域における前記移動体の分布を規定する移動体情報を格納しており、前記演算部は、前記現地情報に基づいて前記移動体情報に規定された移動体から前記算出された活動地点に移動すべき移動体を選択するとよい。この態様によれば、活動地点に移動して災害活動を実施する際に、現地情報に基づいて各移動体の所在分布を考慮して選択することで、効率的な災害活動支援を行うことができる。
前記現地情報は前記活動地点における災害活動の進捗度を含んでなり、前記演算部は前記災害活動の進捗度に基づいて、前記移動体の活動地点及び移動ルートを算出するとよい。この態様によれば、災害活動の進捗状況に従って刻々と変化する現場に対応するように移動ルートを算出することで、移動体を適切に配備し、より円滑な災害活動支援を行うことができる。
前記演算部は、前記移動体の前記活動地点からの避難経路を併せて算出するとよい。この態様によれば、災害現場において不測の事態が生じた場合であっても、移動体の避難経路を予め算出しておくことにより、迅速な避難が可能となるので、安全に災害活動を遂行できるように支援することができる。
本発明に係る災害活動支援方法は上記課題を解決するために、災害発生時に現場に移動して災害活動を行う移動体に搭載された端末との間で、通信ネットワークを介して情報通信することにより、前記移動体による災害活動を支援する災害活動支援方法であって、前記移動体で取得した現地情報を前記端末から前記通信ネットワークを介して受信する受信工程と、前記受信した現地情報を情報収集データベースに収集する現地情報収集工程と、前記情報収集データベースから現地情報を読み出すと共に、予め前記現場を含む所定地域の地図情報を格納する既存情報データベースから前記地図情報を読み出し、前記移動体の活動地点及び現在位置から該活動地点までの移動ルートを算出する算出工程と、前記算出結果を指示情報として前記通信ネットワークを介して前記端末に送信する送信工程とを備えたことを特徴とする。
本発明に係る災害活動支援方法は、上述の災害活動支援システム(上記各種態様を含む)により好適に実施することができる。
本発明によれば、各移動体から現地情報を情報収集データベースに逐次収集することで、災害現場の状況を迅速且つ広く取得することができる。そして現地情報に基づいて各移動体について活動地点及び移動ルートを算出することによって、各移動体を災害活動を行う活動地点に安全且つ迅速に誘導することができる。このように各移動体で取得した現地情報を利用して活動地点や移動ルートを求めることにより、効率的な災害活動支援を行うことができる。
本実施例に係る災害活動支援システムの動作環境を示す模式図である。 災害活動支援システムの内部構成を示すブロック図である。 既存情報データベースに格納されている地図情報を表示部に表示した一例である。 既存情報データベースに格納されている活動作戦情報の一例である。 既存情報データベースに格納されている移動体情報の一例である。 収集情報データベースに格納されている現地情報の一例である。 先発部隊が現地情報を収集して初期活動地点へ後発部隊を移動させる第1段階における災害活動支援システムの動作を示すフローチャートである。 図7のステップS106における最適移動ルートの算出例である。 第1段階において本システムによる各移動体への情報通信状況を模式的に示す概念図である。 初期活動地点に到達した移動体の配置を展開する第2段階における災害活動支援システムの動作を示すフローチャートである。 第2段階において本システムによる各移動体への情報通信状況を模式的に示す概念図である。 個々の活動地点における移動体の陣形の最適化を行う第3段階における災害活動支援システムの動作を示すフローチャートである。 第3段階において本システムによる各移動体への情報通信状況を模式的に示す概念図である。 第4段階における本システムによる各移動体への情報通信状況を模式的に示す概念図である。
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
本実施例では、地震や火災などの災害発生時に、災害現場で災害活動を実施する移動体(例えば消防車、救急車などの陸上を走行する車両、ヘリコプターや飛行機など上空を飛行する飛行体、海上を航行する船舶などを含む)を派遣する場合を例に説明する。特に本実施例では、災害現場が複数箇所に亘って発生する規模の大きな災害を想定して説明することとする。
図1は本実施例に係る災害活動支援システム100の動作環境を示す模式図である。災害活動支援システム100は、その本体部が災害現場から離れた司令センター1に設置されており、インターネットや電話回線などの通信ネットワーク2を介して、管理対象となる各移動体3との間で情報通信を行うことによって管理を行う。各移動体3には端末4が搭載されており(図2を参照)、該端末4は移動体3に組み付けられていてもよいし、移動体3の乗員が所有していてもよいし、移動体3が遠隔操作可能なものである場合にはその操作員が所有していてもよい。
尚、端末4は、車両等に搭載されているナビゲーションシステムに所定のプログラムをインストールすることによって端末4として機能するようにしてもよいし、ノートPCやタブレットなどの通信ネットワーク2を介してアクセス可能なモバイル機器を利用してもよい。
このように端末4は移動体3又は乗員毎に設けられており、ディスプレイなどの表示画面に各端末4に共有した画面表示を行うことによって、移動体3間での情報共有化が図られている。これにより、各移動体3で取得した現地情報を複数の移動体3間で共有することができるので、有効に情報活用を行うことができる。また、このような情報共有の結果、災害発生等の緊急時に起こりえるヒューマンエラーも事前に発見し防止しやすいというメリットもある。
移動体3には、走行車両、飛行隊、船舶などをはじめとする有人又は無人の各種移動体が広く含まれる。以下では、説明をわかりやすくするために、管理対象である移動体3を、災害現場の被災状況を迅速に取得するために他の移動体に先立って派遣される先発部隊3aと、該先発部隊3aが取得した情報に基づいて後発的に災害現場に派遣される後発部隊3bとに分類することとする。尚、移動体3の分類についてはこれに限定されることなく、災害状況などに応じて適宜変更可能であることは言うまでも無い。
尚、先発部隊3aとしては、広範囲に亘って災害現場の被災情報を安全且つ迅速に収集可能な移動体が適しており、具体的には飛行機やヘリコプターなどの飛行体や、瓦礫等の障害物がある路上においても走行可能な特殊車両が好ましい。また、災害現場の危険度が高いと想定される場合には、自律走行や遠隔操作走行が可能な無人走行体(UGV)や、同じく無人による自律飛行又は遠隔操作飛行が可能な無人飛行体(UAV)を用いてもよい。特に、放射線汚染が懸念されるエリアなどは危険度が高いため、UGVやUAVの利用が好ましい。
移動体3には、災害現場や該災害現場に至るまでの経路において、災害の発生状況に関する現地情報を取得するための各種デバイスが搭載されており、該取得した現地情報は通信ネットワーク2を介して司令センター1に送信されるようになっている。具体的には動画や静止画を撮影するカメラ、温度や湿度などの各種パラメータを取得するためのセンサ類、放射線量を測定するガイガーカウンターやγカメラなど、災害状況に関する現地情報を取得可能なデバイスが搭載される。
図2は災害活動支援システム100の内部構成を示すブロック図である。災害活動支援システム100は、オペレータがデータ入力するための入力部10、移動体3に搭載された端末4から通信ネットワーク2を介して送信された情報を受信する受信部12、処理に必要なデータ類が予め格納された記憶部14、入力部10や受信部12や記憶部14から取得したデータ類を用いて演算処理を行う演算部16、該演算部16の演算結果を通信ネットワーク2を介して端末4側に送信する送信部18、並びに、演算部16での処理結果をオペレータが閲覧可能に表示する表示部20を備えてなる。このような構成は、例えばPCなどの情報処理装置に後述の各種処理を実行するための所定プログラムがインストールされることにより実現される。この場合、所定プログラムをハードディスクなどの記憶部(不図示)にインストールしておき、CPUなどの演算部が当該プログラムを実行することにより後述の処理が実施される。
尚、入力部10はキーボード、マウス、タッチペン、タッチパネルなどのユーザインターフェイス、表示部20は各種ディスプレイなどのユーザインターフェイスで構成するとよい。
記憶部14は災害発生時に備えて予め用意したデータ情報が格納されている既存情報データベース22と、災害発生時に現場に派遣された移動体3によって収集されたデータ情報が随時蓄積される収集情報データベース24とからなっている。
既存情報データベース22には、司令センターが管轄するエリアを含む地図情報22a(好ましくは管轄エリアの近隣若しくは更に広いエリアをカバーするとよい)、災害発生時に実施される災害活動に関する活動作戦情報22b、管轄エリアを含むエリアに存在する移動体3に関する移動体情報22cが格納されている。
図3は既存情報データベース22に格納されている地図情報22aを表示部20に表示した一例である。図3では、地図情報22aが所定エリアの平面的又は立体的な地図として表示されており、当該エリアにおける道路、地形の高低、河川、建造物などに関する情報が含まれている。尚、地図情報22aとしては、航空写真や既存のナビゲーションシステムなどで用いられている情報を流用してもよい。
更に地図情報22aには、このような地形そのものに関する基本的な情報に加えて、災害発生時に重要度の高い避難所や危険施設などの重要構造物が登録されている。例えば、行政機関によって防災マップ等で指定された避難場所や空港などの大型設備は、災害発生時に被災者を誘導したり物資供給時のハブとして活用できる点で重要であり、石油コンビナートや化学プラントなどの重大な被害が想定される危険施設を把握することも災害による被害を抑えるために重要である。これらの避難場所や危険施設は、図3に示すように、その重要度に応じてレベル分けされて登録されている。
このような危険レベルの設定は、例えば設備・工場の規模や備蓄されている物質の種類・量で分類するとよい。また重要レベルの設定は、行政機関などによる避難場所の指定の有無、物資供給時にハブとなるか否か、通信上重要なコントロールタワーの有無などによって分類するとよい。好ましくは、このような重要レベルや危険レベルは地図情報22a上において、それぞれのレベルに応じた表示(例えば色)でオペレータが把握しやすいようにしておくとよい。
尚、大規模な災害は、想定を超える広い範囲で発生する場合があるため、より広範囲の地図情報22aを予め用意しておくことで、非常時の場合にも的確に対応することができる。地図情報22aは最低限でも司令センター1の管轄範囲について用意されていればよいが、それに隣接するエリアに亘って更に広い範囲を網羅するように用意しておくと好ましい。
続いて活動作戦情報22bには、後述するように各移動体3で取得した現地情報に基づいて、交通網の被災状況、危険設備・工場(石油コンビナート、化学プラント)の被災状況、重要構造物(避難場所:全国避難場所とリンク、空港他大型設備)の被災状況と、管轄エリア又はその周辺が保有する災害活動能力(派遣可能な移動体の仕様、台数、人員数等)に基づいて、各移動体3の通行可能な道路網、避難者の誘導経路、災害活動の優先順位・・・等の現地において実施される活動作戦に関する情報が規定されている。このように活動作戦情報22bを予め記憶部14に用意しておくことにより、必要な活動作戦を自動的に迅速に導きだすことができるので、オペレータの経験に左右されることなく、容易に災害対策を遂行することができる。
ここで、図4は既存情報データベース22に格納されている活動作戦情報22bの一例である。図4では、災害の種類・レベル(規模や危険度など)に応じて、災害活動の遂行に必要となるであろう移動体3の種類や台数が登録されてなる。このような活動作戦情報22bは、過去の災害経験などに基づいて予め設定しておくとよく、より好ましくは、過去に実際に対処した災害の種類及び規模、並びに、災害活動に実際に従事した移動体3の種類や台数を災害活動履歴として記録しておき、非常時に備えて随時更新しておくとよい。
また活動作戦情報22bには、消火活動手順や救助活動手順のような災害活動で必要と想定される災害活動の具体的手順を示すマニュアルが記録されており、オペレータが参照することによって、災害現場で活動する各移動体に対して、迅速且つ的確な司令が送れるようにしてもよい。
図5は既存情報データベース22に格納されている移動体情報22cの一例である。移動体情報22cは、災害発生時に災害現場に派遣し得る移動体3の一覧から構成されており、それぞれの所在地が上述の地図情報22aと関連付けて登録されている。図5の例では、地点A及びBに移動体3の保管箇所があり、それぞれにどのような仕様、台数の移動体3が存在するのかがカテゴリ別にリストアップされている。
収集情報データベース24には、災害現場に派遣される各移動体3から収集された現地情報24aが随時格納される。図6は収集情報データベースに格納されている現地情報の一例である。現地情報24aは、災害現場に派遣された各移動体3から通信ネットワーク2を介して送信された災害状況に関する情報である。具体的には、インフラ設備の損壊情報、火災情報、浸水情報、地盤沈下情報、液状化情報、天候情報(降水量や風向き・風速など)、河川の氾濫情報、放射線汚染情報などが挙げられる。これらの現地情報24aは、実際に災害現場にいる移動体3からリアルタイムに収集され、収集情報データベース24に蓄積・更新される。図6に示す例では、現地情報24aを記録した「時刻」や「位置」、その内容である「項目」、「記録者」、現場の「画像データの有無」が互いに関連付けられたデータ形式で蓄積されている。特に画像データに関しては災害活動支援への有用度が高いため、現地情報24aにおいて画像データの有無を記録することによって、後にオペレータや各種演算器が画像データを容易に検索・参照できるように構成されている。
尚、現地情報24aの表示形態としては、現地情報24aに含まれるインフラの損壊状況を地図情報22a上に表示する場合には、その損壊レベルに応じて色分けしてマッピングするとよい。損壊レベルの分類の一例としては、軽微な損壊を「通行可能レベル」、大規模な損壊を「周囲の道路を利用すれば迂回可能レベル」、壊滅的な損壊を「通行負荷レベル:陸路寸断」・・・というようにレベル分けしておくとよい。このように損壊レベルで分類しておくことによって、後述するように移動体3の移動ルートを算出する際に、被災状況に応じた適切な移動ルートを求めることができるようになる。
また、現地情報24aの他の表示形態としては、赤外線カメラで取得した画像データから火災レベルを分類し、地図情報22a上でその火災レベルに応じて色分けしてマッピングするとよい。この場合もまた、例えば「レベル1:消火活動増強要」「レベル2:消火継続要」「レベル3:火災周速傾向」などのようにレベル分けすることができる。これにより、オペレータが広範囲に亘って火災レベル別に災害状況を容易に把握することができる。また、上述した設備・工場の危険レベルや重要レベルに関する情報とあわせて、どこから災害活動を優先的に行うかランク付けすると、より効率的な災害活動支援を行うことができ、好ましい。
尚、上述では現地情報は各移動体3から主に取得されるとしたが、これに加えて、所定地域に予め設置されたライブカメラや定点カメラ、或いは、情報収集人工衛星など、移動体3に搭載されていないデバイスから情報も含めてもよい。この場合、より広い範囲から現地情報を収集することができるので、より効果的に災害活動支援を行うことができる。
また、現地情報はオペレータが手動で入力部10を操作して直接本システムに入力するようにしてもよい。
続いて上記構成を有する災害活動支援システム100の具体的な動作について説明する。ここでは、災害活動の一連の流れを(i)先発部隊3aが現地情報を収集して後発部隊3bを初期活動地点に移動させる第1段階、(ii)初期活動地点から移動体3の配置を展開する第2段階、(iii)災害活動地点における陣形の最適化を行う第3段階、(iv)異なる災害活動地点間で移動体による援助を行う第4段階に分類して説明することとする。
図7は先発部隊3aが現地情報を収集して初期活動地点へ後発部隊3bを移動させる第1段階における災害活動支援システム100の動作を示すフローチャートである。災害発生時の初期段階では、災害現場の状況が把握できていないため、移動体3のうち情報収集能力に秀でた先発部隊3aを災害現地に派遣する。そこで、オペレータは記憶部14に格納された移動体情報22cにアクセスして、災害現地に派遣可能な先発部隊3aを移動体3のなかから選択する(ステップS101)。
移動体情報22cは、図5を参照して説明したように、仕様、台数等が所在地(地図情報)と関連付けて登録されているため、オペレータは移動体3のリストを画面上で認識しながら選択する。ここでは、情報収集能力に優れたヘリコプター、安全性に優れたUAVやUGV等を先発部隊3aとして選択するとよい。
特に災害が大規模な場合には、司令センター1の管轄に関わらず、隣接する管轄、更にはより離れた地域を含めたエリアから移動体を選択するとよい。これにより、大規模な災害に対しても、多数の移動体を持って情報を収集し、効率的な災害活動を行うことができる。
オペレータは、このように先発部隊3aとして選択された移動体3に対して、災害現場に向かうように司令する。オペレータから司令を受けた先発部隊3aは災害現場に向うと共に、その道中において取得した現地情報24aを、移動体3に搭載した端末4から通信ネットワーク2を介して司令センター1に設けられた本体部に送信する(ステップS102)。受信部12は現地情報24aを受信すると、情報収集データベース24に随時蓄積する。
ステップS102では、先発部隊3aは予め搭載した測定手段を用いて、現地情報24aの収集を行う。ここでは、例えば画像、音声、温度、湿度、浸水度、放射線量等の災害現場の状況を知りえる各種パラメータ測定が行われる。測定結果は通信ネットワーク2を介して受信部12に受け取られ、記憶部14に格納される。この際、例えば画像などの情報は、本体部側で画像解析などのデータ処理を行った上で、本システム100で取り扱いやすいフォーマットにして格納するとよい。このようなデータ処理は予めプログラミングされたアプリケーションを用いて自動的に行ってもよいし、一度オペレータがデータ解析を行った後に記憶部14に格納するようにしてもよい。
続いて本システムの演算部16は、記憶部14に一定又は不定の間隔でアクセスすることにより、格納された現地情報24aを読み出す(ステップS103)。そして、演算部16は、現地情報24aに基づいて災害活動が必要と見込まれる初期活動地点を特定し(ステップS104)、該初期活動地点に派遣すべき後発部隊3bを選択し(ステップS105)、更に選択した後発部隊3bが初期活動地点までへの移動する際の最適移動ルートを算出する(ステップS106)。
ステップS105では、記憶部14に格納された移動体情報22cに基づいて、先発部隊3aに続いて災害現場にて活動を行う移動体3である後発部隊3bが選択される。後発部隊3bの選択もまたステップS101と同様に、移動体情報22cを読み出すことにより動員可能な移動体3のリストを画面上にアップして、その仕様、台数、動員人数等を考慮して選択される。
ステップS106における最適移動ルートの算出は、現在の移動体3の位置情報(GPS信号等を利用して取得)、ステップS104で特定した初期活動地点の位置情報に基づいて例えばナビゲーションシステムを利用して行われる。本実施例では特に、現地情報24aに基づいて移動ルート上に移動体が移動不能な箇所(例えば、インフラ設備の損壊、火災、浸水、地盤沈下、液状化など)が認められる場合には、当該箇所を迂回するように最適な移動ルートが算出される。
図8はステップS106における最適移動ルートの算出例である。この例では、通行不能箇所をマーカで点滅表示し、該通行不能箇所を迂回するように、目的地である初期かつどう地点までの最適移動ルートが算出されている。尚、移動体3として水陸両用車両のように水上移動も可能であるものを対象とする場合には、例えば現地情報24aによって通常時の移動ルートである橋脚が損傷のために通行不能である際に、その脇を水上走行して移動するように算出してもよい。
尚、図8では最適移動ルートの算出を行った一の移動体3に加えて、近隣の災害現場において災害活動を行っている他の移動体3の配備位置を示すことによって、情報の共有化を図っている。
図7に戻って、ステップS107では、初期活動地点において作業者に緊急事態が発生した場合の避難経路を予め算出しておく。これにより、緊急時に備えて予め避難経路を把握することができるので、移動体3の安全性を確保することができる。尚、この避難経路の算出においても、ステップS106の最適移動ルートと同様に、通常ルート上に通行不能な箇所がある場合にはこれ迂回するように最適経路が特定されるようになっている。
続いて、オペレータはステップS104及びS106において算出した初期活動地点及び最適移動ルートを、ステップS105において選択した移動体に対して、それぞれ通信ネットワーク2を介して送信する(ステップS107)。これにより、災害現場に向かう後発部隊3bは先発部隊3aによって取得された現地情報24aに基づいて算出された初期活動地点及び最適移動ルートを取得することができ、安全且つ効率的なルートで災害現場に向かって移動することができる。
尚、大規模な災害発生時には初期活動地点は複数存在することが一般的であるため、ステップS105で選択した車両の各々をいずれの初期活動地点に向かわせるかを指定するとよい。この指定もまたオペレータによって行われてもよいし、活動作戦情報22bに基づいてシステム100が自動的に行うようにしてもよい。この場合、ステップS106で算出される最適移動ルートもまた移動体3毎に異なることとなるが、移動体3の仕様に応じた最適な移動ルートが算出されるようにする。
図7の例では、ステップS106における最適移動ルートの算出は一度のみ行っているが、各移動体3から送信されてくる現地情報24aによって記憶部14が逐次更新されるので、一定又は不定の間隔で算出し、各移動体3に対して送信するようにするとよい。これにより、災害現場への移動の道中で得られた災害情報をリアルタイムで把握することができ、常に最適な移動ルートを算出することができるようになる。
図9は第1段階において本システム100による各移動体3への情報通信状況を模式的に示す概念図である。図9に示すように、先発部隊9aによって取得された現地情報は、司令センター1で記憶部14に自動集約されると共に、情報収集データベース24に逐次登録されることによって更新が行われる。演算部は、このように逐次更新される情報収集データベース24に加え、既存情報データベース22に格納された情報に基づいて演算を行い、各移動体3について初期活動地点、最適移動ルート、避難経路を算出する。そして、これら算出結果を、各活動地点に派遣される後発部隊3bに対してそれぞれ配信する。
このように第1段階では各移動体3に現地情報24aに基づいて算出された初期活動地点、最適移動ルート、避難経路に関する情報が提供されるので、各移動体3は安全且つ迅速に初期活動地点への移動を行うことができる。
次に、図10は初期活動地点に到達した移動体3の配置を展開する第2段階における災害活動支援システム100の動作を示すフローチャートである。まず本システム100は初期活動地点において活動する各移動体3から逐次送信されてくる現地情報24aを収集する(ステップS201)。各移動体3が活動する各活動地点の状況は刻一刻と変化するため、このように現地情報24aを逐次収集することにより、収集情報データベース24の記録内容を常に最新の状態に更新することができる。
続いて、システム100は収集情報データベース24から一定又は不定のタイミングで現地情報24aを読み出し(ステップS202)、活動地点、最適移動ルート、避難経路の各々に変更が有るか否かを監視する(ステップS203)。この活動地点、最適移動ルート、避難経路の変更の有無は、上記ステップS104―S106と同様の処理によって再算出した結果を比較することによって判定される。
活動地点、最適移動ルート、避難経路の各々に変更が有る場合(ステップS203:YES)、該変更内容を変更情報として作成し(ステップS204)、対象となる移動体3に対し通信ネットワーク2を介して送信する(ステップS205)。これにより、逐次変化する現場状況に応じて、各移動体3が最適な活動地点に安全且つ迅速に移動することができ、効率的な災害活動を実施できる。
図11は第2段階において本システム100による各移動体3への情報通信状況を模式的に示す概念図である。図11に示すように、先発部隊3aや後発部隊3bを含む各移動体3によって取得された現地情報は、司令センター1で記憶部14に自動集約されると共に、情報収集データベース24に逐次登録されることによって更新が行われる。演算部は、このように逐次更新される情報収集データベース24に加え、既存情報データベース22に格納された情報に基づいて演算を行い、各移動体3について活動地点、最適移動ルート、避難経路に変更がないか判断する。そして変更がある場合には、これらの算出結果に基づいて変更情報を作成し、対象となる移動体3に対して配信する。図11では活動地点Bにいる車両B1〜に対して、新たに変更された活動地点B’に移動するように変更情報が配信される。このように第2段階では災害現場の状況変化に応じて、各移動体3の配置変更を効率的に行うことができる。
次に、図12は個々の活動地点における移動体3の陣形の最適化を行う第3段階における災害活動支援システム100の動作を示すフローチャートである。まず本システム100は特定の活動地点において活動する各移動体3から逐次送信されてくる現地情報24aを収集する(ステップS301)。各移動体3が活動することによって活動対象となっている災害の状況は刻一刻と変化するため(例えば火災の場合には時間経過に伴い消火が進行するため)、このように現地情報24aを逐次収集することにより、収集情報データベース24の記録内容を常に最新の状態に更新することができる。
続いて、システム100は収集情報データベース24から一定又は不定のタイミングで現地情報24aを読み出し、取得した現地情報24aに基づいて、現時点における各移動体3の陣形及び活動の進捗度を特定する(ステップS302&S303)。そして、特定した移動体3の陣形が現在の災害活動の進捗状態に適したものであるか否かを、活動作戦情報22bに基づいて判定する(ステップS304)。活動作戦情報22bには、上述したように過去の災害活動履歴に基づいて災害状況に応じて適切な陣形が予め登録されており、現在の実際の陣形と比較して差異があるか否かにより判定を行う。
現在の陣形が適切でないと判定された場合(ステップS304:NO)、システム100は活動作戦情報22bに登録されている適切な陣形になるように、各移動体3に対して陣形の変更内容を変更情報として作成し(ステップS305)、対象となる移動体3に対して通信ネットワーク2を介して送信する(ステップS306)。これにより、逐次変化する現場状況に応じて、災害活動を進める上で適切な陣形を保つことができ、効率的に災害活動を実施できる。
図13は第3段階において本システム100による各移動体3への情報通信状況を模式的に示す概念図である。図13に示すように、先発部隊3aや後発部隊3bを含む各移動体3によって取得された現地情報は、司令センター1で記憶部14に自動集約されると共に、情報収集データベース24に逐次登録されることによって更新が行われる。演算部は、このように逐次更新される情報収集データベース24に加え、既存情報データベース22に格納された情報に基づいて演算を行い、特定の活動地点における災害活動の進捗度(火災の場合には消火状況など)を把握する。そして、災害活動の進捗度によってより適した陣形が存在する場合には、当該活動地点における移動体3がその陣形になるように活動地点、最適移動ルート、避難経路を算出して変更情報を作成し、対象となる移動体3に対して配信する。図13では活動地点Aにいる車両A1〜に対して、最適な陣形になるように指示が行われる。その間、各移動体3間は情報の共有化が図られており、適切な陣形に効率的に変更がなされる。
図14は異なる災害活動地点間で移動体による援助を行う第4段階における、本システム100による各移動体3への情報通信状況を模式的に示す概念図である。例えば活動対象の災害が火災である場合、天候(温度、湿度、風速、風向など)によって災害活動の進め方が変化することがあり、また放水量に制限がある場合には効率的に放水を行う必要があることから、これらの情報を現地情報24aに含めて収集するとよい。これにより、特に火災発生時に放水量が不足した場合には、近隣に存在する他の移動体から迅速に給水を行えるような体制を構築しておくことで、非常事態にも適切に対応可能な陣形を保つことができる。図14では活動地点Bにいる移動体Bが消火剤を備蓄しているので、消火剤が不足している活動地点Aに移動するように司令を送ることによって、活動地点Aにおける災害活動を補助することができる。
以上説明したように、本実施形態に係る災害活動支援システム100によれば、各移動体3から現地情報24aを情報収集データベース24に逐次収集することで、災害現場の状況を迅速且つ正確に取得することができる。そして現地情報24aに基づいて各移動体3について活動地点及び移動ルートを算出することによって、各移動体3を災害活動を行う活動地点に安全且つ迅速に誘導することができる。このように各移動体3で取得した現地情報24aを利用して活動地点や移動ルートを求めることにより、効率的な災害活動支援を行うことができる。
本発明は、災害発生時に現場に移動して災害活動を行う移動体に搭載された端末との間で、通信ネットワークを介して情報通信することにより、前記移動体による災害活動を支援する災害活動支援システム及び方法に利用可能である。
1 司令センター
2 通信ネットワーク
3 移動体
4 端末
10 入力部
12 受信部
14 記憶部
16 演算部
18 送信部
20 表示部
22 既存情報データベース
22a 地図情報
22b 活動戦略情報
22c 移動体情報
24 情報収集データベース
24a 現地情報

Claims (11)

  1. 災害発生時に現場に移動して災害活動を行う移動体に搭載された端末との間で、通信ネットワークを介して情報通信することにより、前記移動体による災害活動を支援する災害活動支援システムであって、
    前記移動体で取得した現地情報を前記端末から前記通信ネットワークを介して受信する受信部と、
    前記受信部で受信した現地情報を格納する情報収集データベースと、予め前記現場を含む所定地域の地図情報を格納する既存情報データベースとからなる記憶部と、
    前記記憶部から読み出した現地情報及び地図情報に基づいて、前記移動体の活動地点及び現在位置から該活動地点までの移動ルートを算出する演算部と、
    前記演算部の算出結果を指示情報として前記通信ネットワークを介して前記端末に送信する送信部と
    を備えたことを特徴とする災害活動支援システム。
  2. 前記演算部は前記活動地点が複数算出された場合に、各活動地点に移動すべき移動体を選択すると共に、該選択された移動体の各々に対して前記活動地点までの移動ルートを個別に算出することを特徴とする請求項1に記載の災害活動支援システム。
  3. 前記演算部は前記現地情報に基づいて前記算出した活動地点及び移動ルートに変更があった場合には、その変更内容を変更情報として送信することを特徴とする請求項1又は2に記載の災害活動支援システム。
  4. 前記演算部は前記現地情報に基づいて前記移動体の通行不能箇所を特定し、該通行不能箇所を迂回するように前記移動ルートを算出することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の災害活動支援システム。
  5. 前記地図情報には災害発生時の重要地点及び危険地点が予め登録されており、
    前記演算部は前記重要地点及び危険地点の位置に基づいて前記移動ルートを算出することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の災害活動支援システム。
  6. 前記既存情報データベースには、過去の災害活動実績に基づいて災害の種類及び規模毎に対応する活動戦略が活動戦略情報として予め記憶されており、
    前記演算部は、前記活動戦略情報に基づいて前記活動地点及び前記移動ルートを算出することを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の災害活動支援システム。
  7. 前記演算部は前記現地情報に基づいて特定の活動地点における移動体の陣形が前記活動戦略情報に規定された陣形と異なる場合、前記移動体について活動地点及び移動ルートの変更情報を送信することを特徴とする請求項6に記載の災害活動支援システム。
  8. 前記既存情報データベースは、前記所定地域における前記移動体の分布を規定する移動体情報を格納しており、
    前記演算部は、前記現地情報に基づいて前記移動体情報に規定された移動体から前記算出された活動地点に移動すべき移動体を選択することを特徴とする請求項1から7のいずれか一項に記載の災害活動支援システム。
  9. 前記現地情報は前記活動地点における災害活動の進捗度を含んでなり、
    前記演算部は前記災害活動の進捗度に基づいて、前記移動体の活動地点及び移動ルートを算出することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の災害活動支援システム。
  10. 前記演算部は、前記移動体の前記活動地点からの避難経路を併せて算出することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の災害活動支援システム。
  11. 災害発生時に現場に移動して災害活動を行う移動体に搭載された端末との間で、通信ネットワークを介して情報通信することにより、前記移動体による災害活動を支援する災害活動支援方法であって、
    前記移動体で取得した現地情報を前記端末から前記通信ネットワークを介して受信する受信工程と、
    前記受信した現地情報を情報収集データベースに収集する現地情報収集工程と、
    前記情報収集データベースから現地情報を読み出すと共に、予め前記現場を含む所定地域の地図情報を格納する既存情報データベースから前記地図情報を読み出し、前記移動体の活動地点及び現在位置から該活動地点までの移動ルートを算出する算出工程と、
    前記算出結果を指示情報として前記通信ネットワークを介して前記端末に送信する送信工程と
    を備えたことを特徴とする災害活動支援方法。
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