JP2013132602A - 平膜型膜分離装置 - Google Patents
平膜型膜分離装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013132602A JP2013132602A JP2011284874A JP2011284874A JP2013132602A JP 2013132602 A JP2013132602 A JP 2013132602A JP 2011284874 A JP2011284874 A JP 2011284874A JP 2011284874 A JP2011284874 A JP 2011284874A JP 2013132602 A JP2013132602 A JP 2013132602A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- membrane
- cross
- treated
- sectional area
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Separation Using Semi-Permeable Membranes (AREA)
Abstract
【解決手段】本発明の平膜型膜分離装置は、ろ過膜4rが1対の延在面に設けられ被処理液をろ過膜4rでろ過処理して処理液を得る膜エレメント4と、複数の膜エレメント4が膜間流路5sの間を空けて水平方向に並んで設けられる膜モジュール5と、膜モジュール5が配置される膜分離槽3と、膜間流路5sに在る被処理液に散気する散気装置8を備え、膜分離槽3と膜モジュール5との間に供給される被処理液は、膜分離槽3と膜モジュール5との間の下降流と、膜間流路5sを流れ散気装置8による気泡を含む上昇流とで循環され、断面積比=(水平方向の膜分離槽3の内部の断面積から膜モジュール5の断面積を減算した面積)÷(水平方向の膜間流路5sの総断面積の各膜間流路5sの断面積×その流路数)が、0.85以上である。
【選択図】図1
Description
従来、当該分野の活性汚泥等の固形物懸濁液のろ過処理用の膜分離技術では、散気装置から発生させる気泡を含んだ気液混相流による膜洗浄を行っている(特許文献1)。
なお、本願に係る文献公知発明として、下記の特許文献1〜8がある。
MBR装置100Sは、膜分離ユニット107の内部に、排水等の処理水のろ過処理を担う平膜装置の膜エレメント104が、3段の各段にそれぞれ複数水平方向(図9(a)の紙面手前から紙面奥側の方向)に並設されている。膜エレメント104の外郭を対向して形成する一対の延在面(図9(a)の紙面手前・奥側に一対)には、ろ過膜104rが設けられている。なお、膜エレメント104の間に形成される空間が膜間流路105sである。
排水等の被処理水は、図9(a)の矢印α0のように、タンク103に供給される。
散気装置108の散気孔(図示せず)から、気体(気泡110)が一斉に噴出されており、これによってエアリフト効果による上昇流が生じ、膜分離ユニット107とタンク103との間の液相の被処理水が、散気装置108の近傍に吸い込まれ(図9(a)の矢印α2)、散気装置108からの気泡110と被処理水との気液二相流は、膜分離ユニット107に並設される複数の膜エレメント104間のスペースの膜間流路105s内を上昇し(図9(a)の矢印α3、α4)、膜分離ユニット107の上部に達する。その後、気泡110はタンク103の被処理水の上部領域の自由表面10jから大気中へ開放(放出)される。
この膜面洗浄効果を高めるには、散気装置108の散気量を増やすことで膜間流路105s内の高い流速の二相流を発生させることにより、前記のせん断応力を高めることで実現可能である。
そのため、同―散気量であっても、膜分離ユニット107とタンク103との間の単相流部の圧損が高くなるような条件では、当該駆動力が損失することで、複数の膜エレメント104間の膜間流路105s内の流速が低下し、ろ過に悪影響を及ぼす。
しかし、タンク103を小さくする場合、下降流部(膜分離ユニット107とタンク103との間の被処理水の単相流)の面積が小さくなることで圧損が上昇し、前記のような駆動力の損失が生じて、複数の膜エレメント104間の膜間流路105s内の流速が低下し、ろ過運転に悪影響を及ぼす。これを回避するためには、散気量を増やすことが必要であるが、前記の通り散気動力増加の問題があり、また過剰な散気による流速低下の問題も生じる。
図1は、本発明に係る実施形態のMBR装置の概略構造を示す斜視図である。
実施形態のMBR装置Sは、平膜型と称される固液分離用のろ過処理装置であり、下水等の排水(被処理水)から再生、再利用や、循環できるレベルの水(処理水)をろ過処理により取水する装置である。
膜モジュール5には、排水をろ過膜4r(図2参照)でろ過処理する平膜型のパネル状ろ過処理装置4(以下、膜エレメント4と称す)が複数水平方向に並んで立設されている(図4参照)。すなわち、各膜エレメント4は、その延在面を成すろ過膜4が鉛直方向に沿って配置されている。
最上段の膜モジュール5の上方には、各膜エレメント4でろ過処理された処理水を吸引して取水するろ過ポンプ12が配設されている。
前記したように、膜モジュール5内には、図2に示す平膜型のパネル状ろ過処理装置(膜エレメント)4が鉛直方向に複数立設して配置されている。
膜エレメント4は、扁平な矩形状の中空の部材であり、外枠を形成する樹脂製の枠部材4wと、内部空間を対向して覆い外郭を形成する延在面を成す1対のろ過膜4rとを有している。ろ過膜4rは、MF膜(Microfiltration Membrane)等が使用される。
一つの膜エレメント4の内部は、複数の分割領域16に分割されている。図3の例では、6分割された場合を図示している。分割領域16は、分岐管15を介して、ヘッダ管13に連結されている。ヘッダ管13は、ろ過処理後の処理水を吸引するろ過ポンプ12に接続されている。図1や図2等では、符号13〜16の構成の記載は省略している。
なお、膜エレメント4の内部の分割領域16は一例を示したものであり、その他の構成を採用してもよいのは勿論である。
複数の膜エレメント4を鉛直方向に立てて並べた集合体を、ケーシング5cに実装したものを膜モジュール5と称する。
図5は、膜モジュールの下方に散気装置を取着した膜分離ユニットの一部を示す斜視図である。
複数段の膜モジュール5の下方、つまり最下段の膜モジュール5の下方には、膜エレメント4でろ過処理する被処理水に曝気し上昇流を発生させる散気装置8が取着される。膜モジュール5が単数の場合には、単数の膜モジュール5の下方に散気装置8が取着される。
膜分離ユニット7を汚泥等の原水の被処理水が流入するタンク3に浸漬したものが、MBR装置Sである。
MBR装置Sは、排水等の被処理水を、膜エレメント4によるろ過運転により固液分離して処理水として取り出す運転を行う。
排水等の被処理水が、図1の矢印α0のように、膜分離ユニット7とタンク3との間の空間に給水される。
図6(a)は、MBR装置における被処理水の流れを示す膜間流路の縦断面をとった概念的構成図であり、図6(b)は、図6(a)のA−A線断面図である。
なお、図1に示すダクト6aは膜モジュール5の間を繋ぐダクトである。ダクト6bは散気装置8からの気泡10が膜間流路5s外へ逃げるのを抑制するダクトであり、ダクト6cは気泡10と被処理水との気液二相流と、供給される被処理水(液相)との混合を抑制するためのダクトである。
この膜面洗浄効果を高めるには、前記したように、従来、散気装置8の散気量を増やすことで膜間流路5s内の高い流速の二相流を発生させることにより、当該せん断応力を高めることが行われている。
以下に述べるように、駆動力を発生させる膜間流路5sの水平方向の断面積と、膜分離ユニット7(膜モジュール5)とタンク3との間の下降流部の水平方向の断面積との比率を好適に定めることは、被処理水の循環流を円滑化させ、散気装置8の散気動力の低減をする上で重要な課題となる。
H=(タンク3の断面積から膜モジュール5の断面積を減算した面積)÷
(膜間流路5sの総断面積である膜間流路5sの断面積×該流路数) (1)
に対する膜エレメント4間の膜間流路5sの被処理水の上昇流速の関係を求める。
検討は、膜モジュール5とタンク3との間に4方向の被処理水の下降流部がある場合(図7(b)参照)と、膜モジュール5とタンク3との間に2方向の被処理水の下降流部がある場合(図7(c)参照)との2つの場合で以下のように行った。
図7(a)の流体シミュレーションモデルを用い、図7(b)の膜モジュール5とタンク3との間に4方向の被処理水の下降流部がある場合の検討条件は次の通りである。
Lxは、タンク3内の断面積の長手方向距離であり、Lyは、タンク3内の断面積の短手方向距離である。
表1が、図7(b)のタンク3と膜モジュール5との間に4方向の被処理水の下降流部がある場合の検討条件である。
Lxは、タンク3内の断面積の長手方向距離であり、Lyは、タンク3内の断面積の短手方向距離である。
bは短手方向のタンク3と膜モジュール5との間の被処理水の下降流部の距離である。
表2が、図7(c)のタンク3と膜モジュール5との間に2方向の被処理水の下降流部がある場合の検討条件である。
以上に示す構造検討により、図8に示すように、断面積比Hが2倍以下、特にほぼ0.84以下で、急速に膜エレメント4間の膜間流路5sを流れる被処理水の流速が低下する結果を得た。断面積比Hがほぼ0.85でほぼ1.7以上の場合より、10%上昇流速が低下する。
本結果により、断面積比Hを所定値、例えば0.85以上に設計することで、与えた散気装置8の散気量から得られる密度差による駆動力のロスが低くなり、膜エレメント4のろ過膜4r(図2参照)の膜面洗浄に十分な流速を確保することが可能となる。そのため、ろ過処理の性能の安定性の確保、信頼性を維持向上することが可能である。
したがって、散気量を増やすことなく、省スペースの平膜のMBR装置Sを提供することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を述べたが、その説明は限定的なものではなく、典型的であることを意図している。従って、本発明の範囲内で様々な修正と変更が可能である。すなわち、本発明は発明の趣旨を変更しない範囲において任意に設計変更可能である。
4 膜エレメント
4r ろ過膜
5 膜モジュール
5s 膜間流路
8 散気装置(散気手段)
H 断面積比
S MBR装置(平膜型膜分離装置)
α1 下降流
α3、α4 上昇流
Claims (2)
- 被処理液をろ過処理して処理液を得る平膜型膜分離装置であって、
前記被処理液をろ過処理するろ過膜が、対向して外郭を形成する1対の延在面を形成するように設けられ、前記被処理液を前記ろ過膜でろ過処理して前記処理液を得るための膜エレメントと、
前記膜エレメントの延在面が鉛直方向に沿うように、複数の前記膜エレメントが膜間流路の間を空けて水平方向に並んで設けられる膜モジュールと、
当該膜モジュールが内部に配置される膜分離槽と、
前記膜間流路に在る前記被処理液に散気する散気装置とを備え、
前記膜分離槽と前記膜モジュールとの間に供給される前記被処理液は、前記膜分離槽と前記膜モジュールとの間を流れる下降流と、前記膜間流路を流れ前記散気装置の散気による気泡を含む上昇流とで循環され、
断面積比=(水平方向の前記膜分離槽の内部の断面積から前記膜モジュールの断面積を減算した面積)÷
(水平方向の膜間流路の総断面積である各膜間流路の断面積×その流路数)
で表される断面積比が、0.85以上である
ことを特徴とする平膜型膜分離装置。 - 請求項1に記載の平膜型膜分離装置において、
前記断面積比は、1.7以上である
ことを特徴とする平膜型膜分離装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011284874A JP2013132602A (ja) | 2011-12-27 | 2011-12-27 | 平膜型膜分離装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011284874A JP2013132602A (ja) | 2011-12-27 | 2011-12-27 | 平膜型膜分離装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013132602A true JP2013132602A (ja) | 2013-07-08 |
Family
ID=48909687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011284874A Pending JP2013132602A (ja) | 2011-12-27 | 2011-12-27 | 平膜型膜分離装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013132602A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9333464B1 (en) | 2014-10-22 | 2016-05-10 | Koch Membrane Systems, Inc. | Membrane module system with bundle enclosures and pulsed aeration and method of operation |
USD779631S1 (en) | 2015-08-10 | 2017-02-21 | Koch Membrane Systems, Inc. | Gasification device |
CN108144451A (zh) * | 2016-12-04 | 2018-06-12 | 江苏沛尔膜业股份有限公司 | 一种双出水口双组份双层膜结构膜组件 |
CN111001304A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-14 | 台州利欧环保新材料有限公司 | 一种蜂巢式的平板陶瓷膜架 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07275668A (ja) * | 1994-04-04 | 1995-10-24 | Kubota Corp | 膜分離ユニット |
JPH08267083A (ja) * | 1995-03-30 | 1996-10-15 | Kubota Corp | 活性汚泥処理装置 |
JPH08332355A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Kubota Corp | 膜分離装置 |
JP2000271453A (ja) * | 1999-03-24 | 2000-10-03 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 膜分離装置 |
-
2011
- 2011-12-27 JP JP2011284874A patent/JP2013132602A/ja active Pending
Patent Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH07275668A (ja) * | 1994-04-04 | 1995-10-24 | Kubota Corp | 膜分離ユニット |
JPH08267083A (ja) * | 1995-03-30 | 1996-10-15 | Kubota Corp | 活性汚泥処理装置 |
JPH08332355A (ja) * | 1995-06-09 | 1996-12-17 | Kubota Corp | 膜分離装置 |
JP2000271453A (ja) * | 1999-03-24 | 2000-10-03 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 膜分離装置 |
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9333464B1 (en) | 2014-10-22 | 2016-05-10 | Koch Membrane Systems, Inc. | Membrane module system with bundle enclosures and pulsed aeration and method of operation |
US9956530B2 (en) | 2014-10-22 | 2018-05-01 | Koch Membrane Systems, Inc. | Membrane module system with bundle enclosures and pulsed aeration and method of operation |
US10702831B2 (en) | 2014-10-22 | 2020-07-07 | Koch Separation Solutions, Inc. | Membrane module system with bundle enclosures and pulsed aeration and method of operation |
USD779631S1 (en) | 2015-08-10 | 2017-02-21 | Koch Membrane Systems, Inc. | Gasification device |
USD779632S1 (en) | 2015-08-10 | 2017-02-21 | Koch Membrane Systems, Inc. | Bundle body |
CN108144451A (zh) * | 2016-12-04 | 2018-06-12 | 江苏沛尔膜业股份有限公司 | 一种双出水口双组份双层膜结构膜组件 |
CN111001304A (zh) * | 2019-12-31 | 2020-04-14 | 台州利欧环保新材料有限公司 | 一种蜂巢式的平板陶瓷膜架 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101363015B1 (ko) | 막유니트 및 막분리장치 | |
WO2013035576A1 (ja) | 含油排水処理システム | |
JP2013132602A (ja) | 平膜型膜分離装置 | |
JP4588043B2 (ja) | 膜分離方法および装置 | |
JP5472312B2 (ja) | 膜モジュール、膜ユニット及び膜分離装置 | |
JPH0999227A (ja) | 浸漬型膜分離装置 | |
WO2013008522A1 (ja) | 散気装置 | |
JP2006212486A (ja) | 膜分離装置 | |
JP4528828B2 (ja) | 流体流動による水処理工程及び装置 | |
JP5648387B2 (ja) | 散気装置及び膜分離装置の運転方法 | |
WO2012117768A1 (ja) | 膜分離装置 | |
JP5439344B2 (ja) | 膜分離生物処理装置 | |
JP4439149B2 (ja) | 浸漬型膜分離活性汚泥処理設備 | |
WO2010101152A1 (ja) | 膜分離式活性汚泥処理装置及びその方法 | |
JP5183551B2 (ja) | メタン発酵処理装置 | |
JP2014012243A (ja) | 膜分離装置 | |
JP2012166142A (ja) | 膜分離活性汚泥システム及び膜分離活性汚泥方法 | |
JP4819841B2 (ja) | 膜分離装置 | |
JP4374885B2 (ja) | 膜分離装置 | |
JP2009291744A (ja) | 膜濾過方法及び濾過装置 | |
JP2003154204A (ja) | 油水分離装置 | |
JP2013158764A (ja) | 膜分離装置 | |
JP6194161B2 (ja) | 濾過及びエアリフト兼用装置ならびに水処理システム | |
JP3807499B2 (ja) | 膜分離式活性汚泥処理装置 | |
JP2013198867A (ja) | 膜分離設備および膜分離設備の運転方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130528 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140502 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150120 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150121 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150320 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20150512 |