JP2013131489A - 固体酸化物型燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】インターコネクタの緻密性を向上可能な固体酸化物型燃料電池を提供する。
【解決手段】固体酸化物型燃料電池は、NiOとCaZrO3とを含む燃料極と、空気極と、燃料極と空気極との間に配置される固体電解質層と、空気極上に形成される集電層とをそれぞれ有する第1及び第2セルと、第1セルの燃料極と第2セルの集電層とに接続され、LaCaCrO3を含むインターコネクタと、を備える。燃料極において、CaのZrに対するモル比が1.0よりも大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、固体酸化物型燃料電池に関する。
電解質層および空気極を有する複数の燃料電池セルを備える固体酸化物型燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)には、燃料電池セルの燃料極と他の燃料電池セルの空気極とを電気的に接続するインターコネクタが設けられる。
特許文献1には、支持体と、支持体上に形成される2つの燃料電池セルと、2つの燃料電池セルを電気的に接続するインターコネクタと、を備える燃料電池が記載されている。特許文献1では、CaZrO3(以下、CZOと略称する)によって構成される第1層と、LaCaCrO3(以下、LCCと略称する)によって構成される第2層とを有するインターコネクタが開示されている。
特開2005−135729号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、インターコネクタを十分に緻密化することができないという問題があった。発明者らが鋭意検討した結果、インターコネクタの焼成時において、LCCに焼結助剤として含まれているCa(カルシウム)が燃料極中に拡散してしまうことが原因であるという知見を得た。この原因は判明していないが、おそらく燃料極に含まれるNiOにCaが固溶したためであると考えられる。
本発明は、上述の知見に基づいてなされたものであり、インターコネクタの緻密性を向上可能な固体酸化物型燃料電池を提供することを目的とする。
本発明に係る固体酸化物型燃料電池は、NiOとCaZrO3とを含む燃料極と、空気極と、燃料極と空気極との間に配置される固体電解質層と、空気極上に形成される集電層とをそれぞれ有する第1及び第2セルと、第1セルの燃料極と第2セルの集電層とに接続され、LaCaCrO3を含むインターコネクタと、を備える。燃料極において、CaのZrに対するモル比が1.0よりも大きい。
本発明によれば、インターコネクタの緻密性を向上可能な固体酸化物型燃料電池を提供することができる。
横縞型固体酸化物型燃料電池の実施の一形態を示す横断面図である。 図1の横縞型固体酸化物型燃料電池のII−II矢視縦断面図である。 電気特性測定装置の構成を示す模式図である。
<燃料電池1の構成>
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る横縞型固体酸化物型燃料電池(以下、「燃料電池」と略称する)1は、支持基板2と、第1固体酸化物型燃料電池セル(以下、「セル」と略称する)セル10と、第2セル11と、を備える。第1セル10及び第2セル11のそれぞれは、燃料極3、電解質層4、反応防止層5、空気極6、インターコネクタ7、及び集電層8を備える。なお、図1では、説明の便宜上、集電層8は図示されていない。
支持基板2は、扁平かつ一方向(z軸方向)に長い形状である。支持基板2は多孔質材料で構成されている。支持基板2は、Ni(ニッケル)を含んでいてもよい。支持基板2は、より具体的には、Ni‐Y23(ニッケル‐イットリア)を主成分として含有していてもよい。なお、ニッケルは酸化物(NiO)であってもよいが、発電時には、NiOは水素ガスによってNiに還元されてもよい。また、支持基板2は、Niを含む材料以外の成分を含有してもよく、例えばFe(鉄)を含有していてもよい。支持基板2は、Feを酸化物(Fe23)として含有していてもよい。
本明細書において、「主成分として含有する」とは、その成分を50重量%以上含有することであってもよく、60重量%以上、80重量%以上、又は90重量%以上含有することであってもよい。また、「主成分として含有する」とは、その成分のみからなる場合も包含する。
図1及び図2に示すように、支持基板2の内部には、流路21が設けられる。流路21は、支持基板2の長手方向(z軸方向)に沿って延びている。発電時には、流路21内に燃料ガスが流され、支持基板2の有する孔を通って、燃料極3へ燃料ガスが供給される。
燃料極3は、支持基板2上に形成され、アノードとして機能する。燃料極3は、NiOとCaZrO3(以下、CZOと略称する)とを含んでいる。燃料極3は、NiOとCZOとを主成分として含有していてもよい。このNiOは、発電時に水素ガスによってNiに還元されてもよい。
ここで、燃料極3において、CaのZrに対するモル比は、1.00よりも大きく、不定比であることが好ましい。これによって、インターコネクタ7の緻密化が実現されている。特に、CaのZrに対するモル比は、1.04以上であることがより好ましく、1.20未満であることがさらに好ましい。これによって、インターコネクタ7との界面における電気抵抗を低減することができる。
また、燃料極3におけるNi量は、51.4atom%以上であることがより好ましい。これによっても、インターコネクタ7との界面における電気抵抗を低減することができる。
なお、燃料極3は、微粒のNiOを含む燃料極活性層と、ガス透過性に優れるNiOとCZOとを含み、多孔の燃料極集電層と、の2層に分かれていても良い。燃料極活性層は、電解質層4と燃料極集電層の間に設けられる。このような燃料極活性層は、燃料極3側での電極反応を促進させ、電極反応抵抗を低く抑える機能を有する。
図2に示すように、第1セル10の電解質層4は、燃料極3の第2セル側端部以外の全面を覆うように設けられる。第2セル11の電解質層4は、燃料極3の第1セル10側端部からさらに伸びて第1セル10のインターコネクタ7まで繋がっている。これによって、第2セル11の電解質層4は、支持基板2のうち第1及び第2セル10,11の燃料極3から露出する部分を覆っている。
電解質層4は、ジルコニアを主成分として含むことができる。電解質層4は、例えば、3YSZ、8YSZ等のイットリア安定化ジルコニア;又はScSZ(スカンジア安定化ジルコニア);等のジルコニア系材料の焼成体であってもよい。
反応防止層5は、電解質層4上に設けられる。図2において、電解質層4が設けられていない箇所には、反応防止層5が設けられていない。つまり、1個の燃料極に対応するように1個の反応防止層5が設けられる。よって、1個の支持基板2には、支持基板2の長手方向(z軸方向)に沿って、複数の電解質層4が設けられる。
反応防止層5は、セリア(酸化セリウム)を主成分として含んでもよい。具体的には、反応防止層5の材料として、セリア及びセリアに固溶した希土類金属酸化物を含むセリア系材料が挙げられる。セリア系材料として、具体的には、GDC((Ce,Gd)O2:ガドリニウムドープセリア)、SDC((Ce, Sm)O2:サマリウムドープセリア)等が挙げられる。
空気極6は、反応防止層5上に、反応防止層5の外縁を越えないように配置される。つまり、1個の燃料極に対応するように1個の空気極6が設けられる。よって、1個の支持基板2には、支持基板2の長手方向(z軸方向)に沿って、複数の空気極6が設けられる。
空気極6は、例えば、ランタン含有ペロブスカイト型複合酸化物を主成分として含有してもよい。ランタン含有ペロブスカイト型複合酸化物としては、具体的には、LSCF(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)、ランタンマンガナイト、ランタンコバルタイト、ランタンフェライトが挙げられる。また、ランタン含有ペロブスカイト型複合酸化物には、ストロンチウム、カルシウム、クロム、コバルト、鉄、ニッケル、アルミニウム等がドープされていてもよい。
第1セル10のインターコネクタ7は、図2に示すように、第1セル10の燃料極3上に配置される。第1セル10のインターコネクタ7は、第1及び第2セル10,11それぞれの電解質層4に連結されている。これによって、インターコネクタ7を介して第1セル10の燃料極3と第2セル11の集電層8が繋がることになり、第1及び第2セル10,11が電気的に接続される。
インターコネクタ7は、LaCaCrO3(以下、LCCという。)を含む。具体的に、LCCは、一般式La1-XCaCr1-Y-ZAYO3(AはTi,V,Mn,Fe,Co,Cu,Ni,Zn,MgおよびAlからなる群より選択される少なくとも1種類の元素であり、0.025≦X≦0.3,0≦Y≦0.22,0≦Z≦0.15である)によって表される材料である。インターコネクタ7は、LCCを主成分として含んでいてもよい。インターコネクタ7は、支持基板2、燃料極3と比較すると緻密な層である。また,インターコネクタ7と燃料極3との接合性を向上させるために、これらの界面に中間層が形成されていてもよい。
また、インターコネクタ7の膜厚は、98μm以下であることが好ましい。これによって、燃料極3との界面における電気抵抗を低減することができる。
集電層8は、第1セル10のインターコネクタ7と第2セル11とを電気的に接続するように配置される。具体的には、集電層8は、第2セル11の空気極6と第1セル10のインターコネクタ7とに連結されている。
なお、燃料電池1の各部の寸法は、具体的には、以下のように設定可能である。
支持基板2の幅D1 :1〜10cm
支持基板2の厚みD2:1〜10mm
支持基板2の長さD3:5〜50cm
支持基板2の外面(支持基板2と燃料極との界面)から流路21までの距離D4:0.1〜4mm
燃料極3の厚み:50〜550μm
電解質層4の厚み :3〜50μm
反応防止層5の厚み :3〜50μm
空気極6の厚み :10〜100μm
インターコネクタ7の厚み:10〜100μm
集電体8の厚み :50〜500μm
ただし、本発明はこれらの数値に限定されない。
<燃料電池1の製造方法>
次に、燃料電池1の製造方法の一例について説明する。
まず、支持基板2の材料を押出成形機により形成し、乾燥させる。
次に、燃料極材料を作製する。具体的には、まず、CaCO3とZrO2とを秤量する。この際、燃料極3におけるCaのZrに対するモル比が1.0よりも大きい所定値になるように、CaCO3のZrO2に対するモル比を調整する。次に、乳鉢或いはポットを用いて、CaCO3とZrO2とを混合し、熱処理(1600℃、10hr)を施すことによってCZOを合成する。このとき、余剰に添加したCaがCZOペロブスカイト構造中に組み込まれることでCZOが構成されてもよいし、余剰に添加したCaがCaOを形成することでCZO/CaOの2相複合材が構成されてもよい。
続いて、降温後、乳鉢或いはポットを用いて粉砕することによって、CZOの粒径を整える。次に、NiOが還元されたときにNi:CZOが40vol%:60vol%となるように、NiOとCZOとを秤量する。次に、NiOとCZOとを乳鉢或いはポットを用いて混合し、篩(例えば、メッシュ150μmのステンレス篩)で粒度を調整する。
次に、燃料極材料(NiO/CZO)をペースト化して支持基板表面にスクリーン印刷する。
次に、燃料極材料の表面に電解質材料をディップ形成した後に、インターコネクタ用のLCC材料をスクリーン印刷して乾燥させる。
次に、支持基板と燃料極材料(NiO/CZO)と電解質材料とインターコネクタ材料(LCC)とを共焼成する。この際、CZOにおいてCaのZrに対するモル比が1.0よりも大きくなるよう調整されているので、LCC中のCaが燃料極に拡散することを抑制することができる。これによって、LCC中のCaを焼結助剤として有効に機能させることができるので、緻密性が向上されたインターコネクタ7を形成することができる。
次に、共焼成によって形成された電解質材料上に空気極材料を塗布し、乾燥させる。
次に、空気極材料を焼成する。
<その他の実施形態>
(A)上記実施形態では、燃料電池として横縞型を挙げた。すなわち、燃料電池1においては、1個の支持基板2上に、2個以上のセルが設けられ、インターコネクタ7は、1個の支持基板2上に設けられた2つのセル間を電気的に接続するように配置される。
ただし、本発明は、横縞型に限らず、縦縞型、平板型、円筒型等の種々のSOFCに適用可能である。縦縞型のSOFCについて、簡単に説明する。燃料電池は、燃料極集電層、燃料極活性層、空気極、及び電解質層を備える2個以上の燃料電池セルを備えてもよい。燃料電池セルは、燃料極集電層の厚み方向に積み重ねられる。この場合、インターコネクタは、厚み方向において隣り合う発電部間を電気的に接続するように配置される。この場合、必要に応じて、インターコネクタ以外に、集電層8と同様の層が設けられてもよい。
(B)また、本発明は、燃料極支持型の燃料電池に適用可能である。具体的には、燃料電池は、燃料極集電層を支持基板として備えることができる。燃料極活性層及びその他の構成要素は、燃料極集電層上に配置される。支持基板としての燃料極集電層は、他の層と比べて、比較的大きな厚みを有する。支持基板としての燃料極集電層の厚みは、具体的な値に限定されるものではないが、上述の支持基板の寸法が適用可能である。
(サンプルNo.1〜38の作製)
以下のようにして、サンプルNo.1〜38を作製した。ただし、本実施例では、燃料極とインターコネクタとの共焼成体を作製した。
まず、燃料極材料を作製した。具体的には、燃料極におけるCaのZrに対するモル比が様々な値をとるようにCaCO3とZrO2とを秤量した。次に、乳鉢を用いてCaCO3とZrO2とを混合し、熱処理(1600℃、10hr)を施すことによってCZOを合成した。続いて、降温後、乳鉢を用いて粉砕することによって、CZOの粒径を整えた。次に、NiOとCZOの割合が様々な値をとるようにNiOとCZOを秤量した。次に、NiOとCZOとを乳鉢を用いて混合し、メッシュ150μmのステンレス篩で粒度を調整した。次に、粒度が調整されたNiOとCZOに造孔剤を添加した。
次に、燃料極材料(NiO/CZO)を30MPaで一軸加圧成形した後に、100MPaでCIP成形して、ペレットを作製した。このようにして様々な組成のNiO/CZO成形体を作製した.
次に、NiO/CZOのペレット上にLCCペーストをスクリーン印刷し、乾燥させた。この際、インターコネクタの膜厚が表1に示す量となるように、LCCペーストの厚みを調整した。表1に示すとおり、サンプルNo.32〜38では、インターコネクタの膜厚を特に厚くした。
次に、NiO/CZOのペレットとLCCペーストとを共焼成(1500℃、2hr)した。こうして得られたサンプルは,総厚みが2mm,直径15mmの円盤形(ペレット)であった。
(インターコネクタの密度の測定)
各サンプルについて、インターコネクタ(すなわち、LCC)の密度を画像解析法によって算出した。すなわち、画像解析ソフトを使用して、インターコネクタのSEM写真から気孔率を算出した。各サンプルの密度の算出結果を表1にまとめて示す。表1では、ガスリークを十分に抑制できるLCCの密度である93%を閾値として、LCCの密度が93%未満のサンプルの評価を「×」とした。
(電気抵抗値の測定)
各サンプルについて、図3に示す電気特性測定装置100を用いて、電気抵抗値を測定した。
具体的には、まず、図3に示すように、各サンプルをアルミナ管内に設けられたガラスシール部に固定し、ヒータによって800℃に加熱した。次に、アルミナ管のインターコネクタ側に空気を導入し、アルミナ管の燃料極側に水素を導入した。次に、インターコネクタおよび燃料極のそれぞれにPt台座を当接させて、2本のPt線(電位線と電流線)から各サンプルに定電流を流した。このときの電圧値を面積抵抗に変換することによって、各サンプルの電気抵抗値を測定した。
各サンプルの電気抵抗値の測定結果を表1にまとめて示す。表1では、密度が93%以上のサンプルのうち電気抵抗値10mΩ・cm未満のサンプルの評価を「◎」とし、電気抵抗値10mΩ・cm以上のサンプルの評価を「○」とした。ただし、「○」と評価されたサンプルであっても、LCCの密度は十分高いためSOFCには使用可能である。
(燃料極におけるNi量(atom%)の分析)
SEM−EDS(Scanning Electron Microscopy-Energy Dispersive x-ray Spectroscopy)を用いることにより、燃料極の断面の任意の3領域において、炭素、酸素及び蒸着物質を除いたNi量(atom%)の定量分析を行った。分析結果を表1にまとめて示す。
(燃料極におけるCa/Zrモル比の分析)
SEM−EDS(Scanning Electron Microscopy-Energy Dispersive x-ray Spectroscopy)を用いることにより、燃料極の断面の任意の3領域において、CaとZr量(atom%)の定量分析を行った。この分析結果に基づいて算出したCa/Zrモル比を表1にまとめて示す。
(インターコネクタにおけるCa量(atom%)の分析)
SEM−EDSを用いることにより、インターコネクタの断面の任意の3領域において、Ca量(atom%)の定量分析を行った。この分析の対象元素は、Ca,La,Crとした。分析結果を表1にまとめて示す。
(燃料極の気孔率の測定)
SEMによって得られた燃料極の断面のSEM画像を解析することによって、燃料極の断面における気孔率を測定した。測定結果を表1にまとめて示す。
なお、燃料極における気孔率は、燃料極の材料に添加される造孔剤の添加量や粒径を調整することによって制御可能である。また、燃料極の気孔率は燃料極の総体積V1に対する空隙の体積V2の比(V2/V1)で表されるが、V2/V1は燃料極の断面における気孔の占有面積に近似することができる。このように、2次元の組織から3次元の構造を推定する手法については、“水谷惟恭、尾崎義治、木村敏夫、山口喬著、「セラミックプロセッシング」、技報堂出版株式会社、1985年3月25日発行、第190頁から第201頁”に記載されている。
(インターコネクタの表面異相の観察)
各サンプルのインターコネクタ表面を実体顕微鏡で拡大して、インターコネクタ表面にCaを含有する物質によって形成される異相が析出していないかを観察した。また、異相が確認されたサンプルでは、インターコネクタ表面の全面積に対する異相の面積割合(%)を画像処理によって測定した。観察結果および異相の割合を表1にまとめて示す。
Figure 2013131489
表1に示すように、CaのZrに対するモル比が1.00よりも大きいサンプル(すなわち、サンプルNo.8,16,24,31以外のサンプル)では、LCCを十分に緻密化することができた。これは、CZOにおけるCaのZrに対するモル比を不定比としたことによって、LCC中のCaが燃料極に拡散することを抑制できたためである。
また、CaのZrに対するモル比が1.04未満のサンプルNo.1,9,17,32では、燃料極のNi量(atom%)及びインターコネクタの膜厚が同程度の条件の他のサンプルに比べて電気抵抗が高かった。これは、NiOに固溶するCaが、LCCからでなく、アノード集電層から供給されたことによる。すなわち,LCCの焼結助剤であるCaが、LCCから燃料極側に拡散しにくくなったことによるものである。従って、CaのZrに対するモル比は1.04以上が好ましいことがわかった。
また、CaのZrに対するモル比が1.20以上であるサンプルNo.7,14,15,22,23,30,38では、他のサンプルに比べて電気抵抗が高かった。これは、過剰に添加したCaが共焼成によってLCC表面に高抵抗な異相として析出したためである。従って、CaのZrに対するモル比は1.20未満が好ましいことがわかった。
また、燃料極のNi量が51.4atom%未満のサンプルNo.17〜23では、電気抵抗が高くなる傾向があった。これは、燃料極の電気伝導性をNiによって確保しているため,Ni量が少ないとNi同士の導電パスが切れて高抵抗になってしまうためである。従って、燃料極のNi量は51.4atom%以上が好ましいことがわかった。
また、インターコネクタの膜厚が98μmより大きいサンプルNo.32〜38では、電気抵抗が高くなる傾向があった。これは、共焼結体の要素で最も高抵抗であるLCCの膜厚が厚くなると、共焼結体全体の抵抗が上がってしまうためである。従って、インターコネクタの膜厚は98μm以下が好ましいことがわかった。なお、LCCの電気抵抗値は、一般的な燃料極の電気抵抗値に比べて101〜102桁ほど大きい。
1 横縞型固体酸化物型燃料電池
2 支持基板
3 燃料極
4 電解質層
5 反応防止層
6 空気極
7 インターコネクタ
8 集電層
10 第1セル
11 第2セル
21 流路

Claims (5)

  1. NiOとCaZrO3とを含む燃料極と、空気極と、前記燃料極と前記空気極との間に配置される固体電解質層と、前記空気極上に形成される集電層とをそれぞれ有する第1及び第2セルと、
    前記第1セルの前記燃料極と前記第2セルの前記集電層とに接続され、LaCaCrO3を含むインターコネクタと、
    を備え、
    前記燃料極において、CaのZrに対するモル比が1.0よりも大きい、
    固体酸化物型燃料電池。
  2. 前記燃料極において、CaのZrに対するモル比が1.04以上である、
    請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池。
  3. 前記燃料極において、CaのZrに対する比が1.20未満である、
    請求項1又は2に記載の固体酸化物型燃料電池。
  4. 前記燃料極におけるNi量は、51.4atom%以上である、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の固体酸化物型燃料電池。
  5. 前記インターコネクタの膜厚は、98μm以下である、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の固体酸化物型燃料電池。
JP2012248420A 2011-11-24 2012-11-12 固体酸化物型燃料電池 Expired - Fee Related JP5502180B2 (ja)

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