JP5449636B1 - 固体酸化物型燃料電池 - Google Patents

固体酸化物型燃料電池 Download PDF

Info

Publication number
JP5449636B1
JP5449636B1 JP2013549662A JP2013549662A JP5449636B1 JP 5449636 B1 JP5449636 B1 JP 5449636B1 JP 2013549662 A JP2013549662 A JP 2013549662A JP 2013549662 A JP2013549662 A JP 2013549662A JP 5449636 B1 JP5449636 B1 JP 5449636B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
current collecting
intermediate layer
content
thermal expansion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013549662A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2014024960A1 (ja
Inventor
拓 岡本
崇 龍
俊広 吉田
誠 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NGK Insulators Ltd
Original Assignee
NGK Insulators Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NGK Insulators Ltd filed Critical NGK Insulators Ltd
Priority to JP2013549662A priority Critical patent/JP5449636B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5449636B1 publication Critical patent/JP5449636B1/ja
Publication of JPWO2014024960A1 publication Critical patent/JPWO2014024960A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M8/00Fuel cells; Manufacture thereof
    • H01M8/10Fuel cells with solid electrolytes
    • H01M8/12Fuel cells with solid electrolytes operating at high temperature, e.g. with stabilised ZrO2 electrolyte
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8636Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells with a gradient in another property than porosity
    • H01M4/8642Gradient in composition
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/8647Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells consisting of more than one material, e.g. consisting of composites
    • H01M4/8657Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells consisting of more than one material, e.g. consisting of composites layered
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01MPROCESSES OR MEANS, e.g. BATTERIES, FOR THE DIRECT CONVERSION OF CHEMICAL ENERGY INTO ELECTRICAL ENERGY
    • H01M4/00Electrodes
    • H01M4/86Inert electrodes with catalytic activity, e.g. for fuel cells
    • H01M4/90Selection of catalytic material
    • H01M4/9016Oxides, hydroxides or oxygenated metallic salts
    • H01M4/9025Oxides specially used in fuel cell operating at high temperature, e.g. SOFC
    • H01M4/9033Complex oxides, optionally doped, of the type M1MeO3, M1 being an alkaline earth metal or a rare earth, Me being a metal, e.g. perovskites
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Composite Materials (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Sustainable Energy (AREA)
  • Inert Electrodes (AREA)
  • Fuel Cell (AREA)

Abstract

固体酸化物型燃料電池セル20は、NiとYを含む燃料極集電層11と、NiとY含有酸化物とYZr12を含む多孔質の中間層12と、Niと酸素イオン伝導性を有するY含有酸化物を含む燃料極活性層13とを備える。燃料極集電層と前記中間層と前記燃料極活性層は、共焼成されている。中間層12の固相におけるYの含有率は、燃料極集電層11の固相におけるYの含有率よりも低く、かつ、燃料極活性層13の固相におけるYの含有率よりも高い。中間層の厚みは、194.1μm以下である。還元された中間層の気孔率は、48.1%以下である。

Description

本発明は、固体酸化物型燃料電池に関する。
従来、NiとYを含む燃料極集電層と、NiとYSZを含む燃料極活性層と、によって構成される燃料極を備える固体酸化物型燃料電池が広く知られている(特許文献1参照)。
特開2005−346991号公報
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、上述の燃料極の原材料を焼結すると、燃料極集電層と燃料極活性層の間に絶縁性の緻密層が形成される場合がある。このような緻密層が形成されると、燃料極集電層から燃料極活性層への燃料ガスの供給が妨げられるとともに、燃料極集電層と燃料極活性層との間の電気抵抗が増大してしまう。
本発明は、この問題点に鑑みてなされたものであり、燃料極集電層と燃料極活性層の間における燃料ガス透過性と導電性を向上可能な固体酸化物型燃料電池を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段)
本発明に係る固体酸化物型燃料電池は、NiとYを含む燃料極集電層と、燃料極集電層上に配置され、NiとY含有酸化物とYZr12を含む多孔質の中間層と、中間層上に配置され、Niと酸素イオン伝導性を有するY含有酸化物を含む燃料極活性層と、燃料極活性層上に配置される固体電解質層と、固体電解質層を挟んで燃料極活性層の反対側に配置される空気極と、を備える。燃料極集電層と中間層と燃料極活性層は、共焼成されている。中間層の固相におけるYの第1含有率は、燃料極集電層の固相におけるYの第2含有率よりも低く、かつ、燃料極活性層の固相におけるYの第3含有率よりも高い。中間層の厚みは、194.1μm以下である。還元された前記中間層の気孔率は、48.1%以下である。
(発明の効果)
本発明によれば、燃料極集電層と燃料極活性層の間における燃料ガス透過性と導電性を向上可能な固体酸化物型燃料電池を提供することができる。
固体酸化物型燃料電池の構成を示す斜視図 図1のII−II断面図 従来の固体酸化物型燃料電池において、EPMAによるマッピング分析で得られたZr,Y,Niの濃度分布データを示す写真 還元後におけるサンプルNo.4のSEM写真 サンプルNo.5の酸化体に係る中間層のXRDパターン サンプルNo.5の酸化体に係る燃料極集電層,中間層,燃料極活性層の熱膨張カーブ
<固体酸化物型燃料電池100の構成>
固体酸化物型燃料電池100の構成について、図面を参照しながら説明する。図1は、固体酸化物型燃料電池100の構成を示す斜視図である。ただし、図1では、後述する空気極集電層5(図2参照)が省略されている。
固体酸化物型燃料電池(以下、「燃料電池」と略称する)100は、支持基板10と、複数の固体酸化物型燃料電池セル(以下、「セル」と略称する)セル20と、複数のインターコネクタ30と、を備える。燃料電池10は、支持基板10上において複数のセル20が複数のインターコネクタ30を介して電気的に直列に接続された、いわゆる横縞型の燃料電池である。
支持基板10は、扁平板状の多孔質部材である。支持基板10の厚みは、1mm〜10mm程度である。支持基板10の表面は、複数のセル20が配置される領域を除いて、後述する固体電解質層2によって覆われている。支持基板10の内部には、発電時に水素ガスを流すための流路10aが形成されている。流路10aは、支持基板10の長手方向に沿って延びる。
また、支持基板10は、複数のセル20間における電気的ショートを抑えるために電気絶縁性を有する。支持基板10は、Ni(ニッケル)又はNi酸化物(NiO)と、希土類元素酸化物と、MgOと、を含む。希土類元素酸化物を構成する希土類元素としては、Y(イットリウム)、La(ランタン)、Yb(イッテルビウム)などが挙げられる。具体的に、支持基板10は、MgO-Y(マグネシア‐イットリア)を主成分として含有していてもよい。なお、支持基板10がNiOを含む場合、発電時において、NiOは水素ガスによってNiに還元されてもよい。
なお、本明細書において、「主成分として含有する」とは、その成分を50重量%以上含有することであってもよく、60重量%以上、80重量%以上、又は90重量%以上含有することであってもよい。また、「主成分として含有する」とは、その成分のみからなる場合も包含する概念である。
複数のセル20は、支持基板10上において長手方向に並べられている。複数のセル20は、複数のインターコネクタ30によって電気的に直列に接続されている。セル20の構成については後述する。
複数のインターコネクタ30は、複数のセル20に対応して設けられる。複数のインターコネクタ30は、導電性、耐還元性及び耐酸化性を有する材料によって構成されている。このような材料としては、クロマイト系材料が挙げられる。クロマイト系材料とは、クロマイト系ペロブスカイト型酸化物とも称される複合酸化物である。クロマイト系材料の組成は、次の一般式(1)で表すことができる。
Ln1−xCr1−y-z (1)
(式(1)において、Lnは、Y及びランタノイド(La,Ce,Eu,Sm,Yb,Gdなど)からなる群より選択される少なくとも1種類の元素である。Aは、Ca,Sr及びBaからなる群より選択される少なくとも1種類の元素を含有する。Bは、Ti,V,Mn,Fe,Co,Cu,Ni,Zn,Mg及びAlからなる群より選択される少なくとも1種類の元素を含有する。式(1)では、0.025≦x≦0.3、0≦y≦0.22、0≦z≦0.15が成立する。)
<セル20の構成>
セル20の構成について、図面を参照しながら説明する。図2は、図1のII−II断面図である。
セル20は、燃料極1と、固体電解質層2と、バリア層3と、空気極4と、集電層5と、を備える。
燃料極1は、支持基板10上に配置される。燃料極1は、燃料極集電層11と、中間層12と、燃料極活性層13と、によって構成される。燃料極集電層11と中間層12と燃料極活性層13は、積層された状態で共焼成されている。
燃料極集電層11は、支持基板10上に配置される。燃料極集電層11上には、上述のインターコネクタ30が配置されている。燃料極集電層11の厚みは、50μm以上500μm以下とすることができる。燃料極集電層11は、Ni又はNi酸化物と、Yとを主成分として含有する。燃料極集電層11がNiOを含む場合、発電時において、NiOは水素ガスによってNiに還元されてもよい。
また、“燃料極集電層11の固相におけるYの含有率(第2含有率の一例)”は、20.0atom%以上75.0atom%以下であることが好ましい。また、還元時における燃料極集電層11の気孔率は、15%以上50%以下であることが好ましい。
ただし、燃料極集電層11の固相には、炭素、酸素、及び分析時に試料表面に蒸着される物質(例えば、金、銀、炭素など)は含まれていない。これは、分析時に試料が樹脂埋めされるため、樹脂に含まれる炭素や酸素の影響を避ける必要があるためである。
本実施形態において、Yの含有率とは、各層におけるY成分の平均含有量である。Yの含有率は、例えば、原子濃度プロファイルによる分析、つまりEPMA(Electron Probe Micro Analyzer)による特性X線強度の比較によって取得することができる。具体的には、セル20の厚み方向に平行な断面において、厚み方向に沿ってEPMA分析を行うことにより、Yの濃度分布データが取得される。また、Yの含有率は、EDS(エネルギー分散型X線分光法:Energy Dispersive x-ray Spectroscopy)でも同様に分析可能である。
中間層12は、燃料極集電層11上に配置される。中間層12は、燃料極集電層11の表面のうちインターコネクタ30が配置される領域以外を覆っており,燃料極活性層13の直下に位置している。中間層12の厚みは、5.8μm以上194.1μm以下であることが好ましい。
中間層12は、Ni又はNi酸化物と、Y含有酸化物と、YZr12とを含む。中間層12がNiOを含む場合、発電時において、NiOは水素ガスによってNiに還元されてもよい。Y含有酸化物としては、イットリア(Y)やイットリア安定化ジルコニア(8YSZ、10YSZなど)などが挙げられる。また、中間層12は、ZrO(ジルコニア)を含んでいてもよい。なお、Y含有酸化物とYZr12の体積比は、1:9〜9:1に設定することができる。
また、“中間層12の固相におけるYの含有率(第1含有率の一例)”は、“燃料極集電層11の固相におけるYの含有率”よりも低い。“中間層12の固相におけるYの含有率”は、後述する“燃料極活性層13の固相におけるYの含有率(第3含有率の一例)”よりも高い。具体的に、“中間層12の固相におけるYの含有率”の“燃料極集電層11の固相におけるYの含有率”に対する比は、0.10以上0.95以下であることが好ましい。“中間層12の固相におけるYの含有率”の“燃料極活性層13の固相におけるYの含有率”に対する比は、1.79以上14.66以下であることが好ましい。
また、“中間層12の固相におけるYの含有率”は、8.06atom%以上60.16atom%以下であることが好ましい。還元時における中間層12の気孔率は、14.3%以上48.1%以下であることが好ましい。
ここで、“中間層12の熱膨張係数(第1熱膨張係数の一例)”は、“燃料極集電層11の熱膨張係数(第2熱膨張係数の一例)”よりも大きく、かつ、“燃料極活性層13の熱膨張係数(第3熱膨張係数の一例)”よりも小さい。また、“中間層12の熱膨張係数”から“燃料極集電層11の熱膨張係数”を引いた値(以下、「第1係数差」という)は、“燃料極活性層13の熱膨張係数”から“中間層12の熱膨張係数”を引いた値(以下、「第2係数差」という)よりも小さいことが好ましい。上述のように中間層12がYZr12を含む場合には、第1係数差を第2係数差よりも小さくしやすい。
なお、燃料極集電層11と中間層12の界面、及び中間層12と燃料極活性層13の界面は、各層を構成する元素(Ni、Y、その他の成分)の濃度分布に基づいて定義することができる。具体的には、EPMA又はEDSを用いて厚み方向における構成元素の濃度分布をマッピングし、濃度が急激に変化するラインを界面と規定することができる。この場合、400倍程度の倍率で断面を拡大して分析すればよく、燃料極1の膜厚が厚い場合には厚み方向に複数視野で連続して分析することが好ましい。
燃料極活性層13は、中間層12上に配置される。燃料極活性層13の厚みは、5μm以上100μm以下とすることができる。
燃料極活性層13は、Ni又はNi酸化物と、酸素イオン伝導性を有するY含有酸化物とを含む。燃料極活性層13がNiOを含む場合、発電時において、NiOは水素ガスによってNiに還元されてもよい。酸素イオン伝導性を有するY含有酸化物としては、イットリア安定化ジルコニア(8YSZ、10YSZなど)などが挙げられる。
また、“燃料極活性層13の固相におけるYの含有率”は、0.5atom%以上10.0atom%以下であることが好ましい。還元時における燃料極活性層13の気孔率は、15%以上50%以下であることが好ましい。
固体電解質層2は、燃料極活性層13上に配置される。固体電解質層2は、燃料極集電層11、中間層12、燃料極活性層13及びバリア層3と共焼成されていることが好ましい。固体電解質層2は、ZrOを主成分として含んでいてもよい。具体的に、固体電解質層2は、3YSZ、8YSZ等のイットリア安定化ジルコニアやScSZ(スカンジア安定化ジルコニア)等のジルコニア系材料によって構成することができる。
バリア層3は、固体電解質層2上に設けられる。バリア層3は、固体電解質層2と共焼成されていることが好ましい。バリア層3は、希土類元素を含有するセリア(CeO)系材料を主成分として含んでいてもよい。具体的に、バリア層3は、GDC((Ce,Gd)O:ガドリニウムドープセリア)、SDC((Ce, Sm)O:サマリウムドープセリア)等によって構成することができる。
空気極4は、バリア層3上に配置される。空気極4は、固体電解質層2を挟んで燃料極1の反対側に配置されている。空気極4は、ランタン含有ペロブスカイト型複合酸化物を主成分として含んでいてもよい。具体的に、ランタン含有ペロブスカイト型複合酸化物としては、LSCF(ランタンストロンチウムコバルトフェライト)、ランタンマンガナイト、ランタンコバルタイト、ランタンフェライトが挙げられる。また、ランタン含有ペロブスカイト型複合酸化物には、ストロンチウム、カルシウム、クロム、コバルト、鉄、ニッケル、アルミニウム等がドープされていてもよい。
空気極集電層5は、セル20の空気極4上に配置されており、当該セル20の空気極4と隣接するセル20の燃料極1とをインターコネクタ30を介して電気的に接続する。集電層5の厚みは、50〜500μm程度にすることができる。
<燃料電池100の製造方法>
燃料電池100の製造方法の一例について説明する。
まず、MgO粉末、NiO粉末及びY粉末を所定の混合比になるように秤量して、混合粉末に所定量の造孔材(例えば、セルロースなど)やIPAなどを添加する。
次に、造孔材などが添加された粉末原料をボールミルで混合した後に乾燥することによって混合原料粉を得る。続いて、混合原料粉に一軸加圧成形及びCIP成形を順次行うことによって、支持基板用10の成形体を作製する。
次に、還元時におけるNi:Yが所定値となるように、NiOとYを秤量して混合し、混合粉末に所定量の造孔材(例えば、セルロースなど)を添加する。
次に、造孔材が添加されたNiOとYをボールミルで混合した後に乾燥して得られる混合原料粉に有機溶剤(テルピネオールなど)及びバインダ(ポリビニルブラチールなど)を混合することによって、燃料極集電層用ペーストを作製する。
次に、還元時におけるNi:Y含有酸化物が所定値となるように、Y含有粉末(YZr12を含む)とNiOを秤量して混合し、混合粉末に所定量の造孔材を添加する。この際、Y含有粉末の混合量を調整することによって、燃料極集電層用ペーストに比べてY含有率を低くしておく。
次に、造孔材が添加された混合粉末をボールミルで混合した後に乾燥して得られる混合原料粉に有機溶剤(テルピネオールなど)及びバインダ(ポリビニルブラチールなど)を混合することによって、中間層用ペーストを作製する。
次に、還元時におけるNi:Y含有酸化物が所定値となるように、Y含有粉末とNiOを秤量して混合する。この際、Y含有粉末の混合量を調整することによって、中間層用ペーストに比べてY含有率を低くしておく。これにより、Y含有率について、燃料極集電層11>中間層12>燃料極活性層13の関係を成立させることができる。
次に、混合粉末をボールミルで混合した後に乾燥して得られる混合原料粉に有機溶剤及びバインダを混合することによって、燃料極活性層用ペーストを作製する。
次に、支持基板用の成形体の両面に、燃料極集電層用ペースト、中間層用ペースト、及び燃料極活性層用ペーストを順次スクリーン印刷することによって、燃料極1の積層体を作製する。この際、中間層用ペーストを繰り返し印刷することによって、中間層12の厚みを調整することができる。
次に、ジルコニア系材料からなる固体電解質層用ペーストとセリア系材料からなるバリア層用ペーストを作製する。
次に、燃料極1の積層体の表面に固体電解質層用ペーストとバリア層用ペーストを順次スクリーン印刷することによって、共焼成用の積層体を作製する。
次に、共焼成用の積層体を共焼成(1−20時間、1000〜1500℃)することによって、共焼成体を作製する。
次に、共焼成体のうち固体電解質層2上に空気極4の材料を塗布し、空気極4の材料を焼成する。以上によって、燃料電池100が完成する。
<その他の実施形態>
(A)上記実施形態では、固体酸化物型燃料電池の一例として横縞型の燃料電池について説明したが、横縞型の燃料電池に限定されるものではない。本発明は、縦縞型、平板型及び円筒型などの種々のタイプの固体酸化物型燃料電池に適用可能である。
なお、縦縞型の燃料電池とは、燃料極集電層として機能する支持体と、支持体の第1主面上に形成される1つの発電部と、支持体の第2主面上に形成される1つのインターコネクタと、を備えるタイプの燃料電池である。発電部は、燃料極活性層と固体電解質層と空気極とを備えている。このような縦縞型の燃料電池においても、上記実施形態と同様に、Y含有率について燃料極集電層11>中間層12>燃料極活性層13の関係を成立させることによって、燃料極1の燃料ガス透過性と導電性を向上させることができる。
(B)上記実施形態において、セル20は、固体電解質層2と空気極4との間にバリア層3を有することとしたが、バリア層3を有していなくてもよい。
(サンプルNo.1〜No.53の作製)
以下のようにして、サンプルNo.1〜No.53を作製した。
まず、還元時においてNi:Yが40vol%:60vol%となるようにNiOとYを秤量して、外配で20wt%のセルロースを添加した。
次に、セルロースが添加されたNiOとYをボールミルで混合した後に乾燥して得られた混合原料粉に、30MPaの一軸加圧成形及び100MPaのCIP成形を順次行うことによって、燃料極集電層の成形体を作製した。
次に、還元時におけるNiとY含有酸化物及びYZr12との比が30vol%〜40vol%:70vol%〜60vol%となるように表1に示す材料を秤量して、中間層の気孔率を変化させるために外配で0〜20wt%のセルロースを適宜添加した。なお、Y含有酸化物とYZr12の体積比は、1:9〜9:1に適宜調整した。
次に、造孔材が添加された混合粉末をボールミルで混合した後に乾燥して得られた混合原料粉にテルピネオール及びポリビニルブラチールを混合することによって、中間層用ペーストを作製した。
次に、還元時におけるNiとY含有酸化物の比が40vol%:60vol%となるように表1に示す材料を秤量して混合した。次に、混合粉末をボールミルで混合した後に乾燥して得られる混合原料粉にテルピネオール及びポリビニルブラチールを混合することによって、燃料極活性層用ペーストを作製した。
次に、燃料極集電層用の成形体の両面に、中間層用ペーストと燃料極活性層用ペーストを順次スクリーン印刷することによって、燃料極用の積層体を作製した。ただし、従来例に相当するサンプルNo.42では、中間層用のペーストを印刷せず、燃料極活性層用のペーストだけを印刷した。なお、中間層用ペーストの印刷回数を変更することによって、表1に示すように中間層の厚みを約5μm〜約250μmに調整した。
次に、燃料極用の積層体を焼成(1500℃、1時間、大気雰囲気)することによって、燃料極を作製した。この燃料極の寸法は,おおよそφ16mm、厚み2mmであった。
次に、燃料極をφ15mm、厚み1mmに平面研削した。このとき、燃料極の片面のみを平面研削することによって、燃料極の厚みを調整した。
次に、平面研削した燃料極に還元処理(750℃、2時間、100%H雰囲気)を施すことによって、サンプルNo.1〜No.53を作製した。
[断面の観察と気孔率の測定]
サンプルNo.1〜No.53(n=3)の断面のSEM(日本電子製:JSM−6610LV)写真を撮り、その写真を観察することによって、燃料極内の界面における緻密層の有無を確認した。また、サンプルNo.42以外のサンプルのSEM写真を画像解析することによって、中間層の気孔率を測定した。図4は、還元後におけるサンプルNo.4のSEM写真である。観察結果及び気孔率は、表1にまとめて示されている。
なお、燃料極内の界面は、EPMA(倍率:400倍)によって取得されるNi、Y、Zrの厚み方向における濃度分布が急激に変化するラインに基づいて規定した。
[Y含有率の測定]
サンプルNo.1〜No.41,No.43〜No.53(n=3)の断面において5μm×5μmの領域をEDS(Oxford Instruments社製:X−act)で分析することによって、各層の固相におけるY含有率の平均値を測定した。各層の固相におけるY含有率の平均値は、表1にまとめて示されている。ただし、ここで言う固相には、炭素、酸素、分析時の蒸着物質は含まれていない。
[圧力損失の測定]
サンプルNo.1〜No.53を圧力損失用の治具にセットし、各サンプルの片面に100mL/minでHeガスを供給し、Heガスが各サンプルを通過したときの圧力損失を、燃料極集電層単体の圧力損失を基準として測定した。中間層及び燃料極集電層は還元された薄膜多孔質体であるので、測定された圧力損失は、燃料極集電層/中間層の界面と中間層/燃料極活性層の界面とにおける圧力損失に近似することができる。圧力損失値は、表1にまとめて示されている。
[電気抵抗の測定]
表裏にPtペーストを塗布したサンプルNo.1〜No.53に、800℃のH雰囲気で1Aの定電流を流したときの電圧を測定し、測定された電圧値に基づいて電気抵抗値を算出した。電気抵抗値は、表1にまとめて示されている。
[各層の熱膨膨張係数の測定]
次に、燃料極集電層/中間層/燃料極活性層それぞれの熱膨張係数を測定した。図6は、サンプルNo.5の酸化体における各層の熱膨張係数を示すグラフである。
図6に示すように、中間層の熱膨張係数(第1熱膨張係数の一例)は、燃料極集電層の熱膨張係数(第2熱膨張係数の一例)より大きく、かつ、燃料極活性層の熱膨張係数(第3熱膨張係数の一例)より小さい。また、中間層の熱膨張係数と燃料極集電層の熱膨張係数の差は、中間層の熱膨張係数と燃料極活性層の熱膨張係数の差よりも小さい。すなわち、中間層の熱膨張係数の値は、燃料極活性層の熱膨張係数の値よりも燃料極集電層の熱膨張係数の値に近い。
従って、中間層や燃料極活性層よりも厚めに形成される燃料極集電層では、ヤング率が比較的高くなりやすいと予想される。そのため、中間層の熱膨張係数の値を燃料極集電層の熱膨張係数の値に近づけることによって、燃料極集電層/中間層の界面に残留する応力を低減することができる。その結果、燃料極集電層/中間層の界面にクラックや剥離が発生することを抑制することができる。
表1に示すように、Y含有率について燃料極集電層>中間層>燃料極活性層の関係を成立するサンプルでは、燃料極の内部に緻密層が形成されることを抑制できた。これによって、燃料極における圧力損失を低減することができた。また、緻密層の形成を抑制できたサンプルのうち中間層の厚みが194.1μm以下であり、かつ、中間層の気孔率が48.1%以下のサンプルでは、電気抵抗値を1.93mΩcmよりも小さくすることができた。
本発明によれば、燃料極集電層と燃料極活性層の間における燃料ガス透過性と導電性を向上できるため、燃料電池分野において有用である。
100 横縞型固体酸化物型燃料
10 支持基板
20 固体酸化物型燃料電池セル
30 インターコネクタ
1 燃料極
11 燃料極集電層
12 中間層
13 燃料極活性層
2 固体電解質層
3 バリア層
4 空気極
5 集電層

Claims (6)

  1. NiとYを含む燃料極集電層と、
    前記燃料極集電層上に配置され、NiとY含有酸化物とYZr12を含む多孔質の中間層と、
    前記中間層上に配置され、Niと酸素イオン伝導性を有するY含有酸化物を含む燃料極活性層と、
    前記燃料極活性層上に配置される固体電解質層と、
    前記固体電解質層を挟んで前記燃料極活性層の反対側に配置される空気極と、
    を備え、
    前記燃料極集電層と前記中間層と前記燃料極活性層は、共焼成されており、
    前記中間層の固相におけるYの第1含有率は、前記燃料極集電層の固相におけるYの第2含有率よりも低く、かつ、前記燃料極活性層の固相におけるYの第3含有率よりも高く、
    前記中間層の厚みは、194.1μm以下であり、
    還元された前記中間層の気孔率は、48.1%以下である、
    固体酸化物型燃料電池。
  2. 前記第1含有率は、8.06atom%以上である、
    請求項1に記載の固体酸化物型燃料電池。
  3. 前記第1含有率は、60.16atom%以下である、
    請求項1又は2に記載の固体酸化物型燃料電池。
  4. 前記第1含有率の前記第2含有率に対する比は、0.10以上0.95以下である、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の固体酸化物型燃料電池。
  5. 前記第1含有率の前記第3含有率に対する比は、1.79以上14.66以下である、
    請求項1乃至4のいずれかに記載の固体酸化物型燃料電池。
  6. 前記中間層の第1熱膨張係数は、前記燃料極集電層の第2熱膨張係数より大きく、かつ、前記燃料極活性層の第3熱膨張係数より小さく、
    前記第1熱膨張係数と前記第2熱膨張係数の差は、前記第1熱膨張係数と前記第3熱膨張係数の差よりも小さい、
    請求項1乃至5のいずれかに記載の固体酸化物型燃料電池。
JP2013549662A 2012-08-09 2013-08-08 固体酸化物型燃料電池 Active JP5449636B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013549662A JP5449636B1 (ja) 2012-08-09 2013-08-08 固体酸化物型燃料電池

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012177464 2012-08-09
JP2012177464 2012-08-09
JP2013549662A JP5449636B1 (ja) 2012-08-09 2013-08-08 固体酸化物型燃料電池
PCT/JP2013/071486 WO2014024960A1 (ja) 2012-08-09 2013-08-08 固体酸化物型燃料電池

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5449636B1 true JP5449636B1 (ja) 2014-03-19
JPWO2014024960A1 JPWO2014024960A1 (ja) 2016-07-25

Family

ID=50068181

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013549662A Active JP5449636B1 (ja) 2012-08-09 2013-08-08 固体酸化物型燃料電池

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5449636B1 (ja)
WO (1) WO2014024960A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6678042B2 (ja) * 2015-02-25 2020-04-08 森村Sofcテクノロジー株式会社 固体酸化物形燃料電池単セル及び固体酸化物形燃料電池スタック

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4009179B2 (ja) * 2002-10-30 2007-11-14 京セラ株式会社 燃料電池セル及び燃料電池
JP4851692B2 (ja) * 2004-05-31 2012-01-11 京セラ株式会社 固体電解質形燃料電池セルスタック、バンドル及び燃料電池
JP5072304B2 (ja) * 2006-09-28 2012-11-14 京セラ株式会社 燃料電池セルおよび燃料電池セルスタック、ならびに燃料電池
JP5328439B2 (ja) * 2009-03-26 2013-10-30 京セラ株式会社 燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2014024960A1 (ja) 2014-02-13
JPWO2014024960A1 (ja) 2016-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Khan et al. Controlling cation migration and inter-diffusion across cathode/interlayer/electrolyte interfaces of solid oxide fuel cells: a review
JP5596875B1 (ja) 燃料電池セル及び空気極材料
US10033059B2 (en) Fuel cell
JP4913260B1 (ja) 固体酸化物形燃料電池
WO2016014578A1 (en) Composition for fuel cell electrode
JP2012043774A (ja) 電極材料及びそれを含む固体酸化物型燃料電池セル
JP2014207146A (ja) 燃料電池セル
JP4928642B1 (ja) 固体酸化物型燃料電池
JP5296939B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池
US9620805B2 (en) Solid oxide fuel cell
JP5805232B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池
Ling et al. Development of a novel type of composite cathode material for proton-conducting solid oxide fuel cells
JP5091346B1 (ja) 固体酸化物形燃料電池
JP5638687B1 (ja) 空気極材料
JP4988072B1 (ja) 固体酸化物形燃料電池
JP5883020B2 (ja) セラミック焼結体および高温用部材ならびに電気化学素子
JP5449636B1 (ja) 固体酸化物型燃料電池
WO2012128201A1 (ja) 固体酸化物形燃料電池
JP5555682B2 (ja) 固体酸化物型燃料電池
JP5270807B1 (ja) 固体酸化物型燃料電池
JP5395295B1 (ja) 燃料電池セル
JP5090575B1 (ja) 固体酸化物形燃料電池
JP4868557B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池のセル
Zhang et al. Performance and Optimization of Ni/3 Mol% Y2O3-ZrO2 Anode Supported SOFC
KR102237821B1 (ko) 금속산화물계 재료, 이를 포함하는 연료전지 및 이의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20131211

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5449636

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150