JP2013129050A - レンズ製造装置及びレンズ製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ベルクランプ方式を用いた心取り加工を、レンズの形状によらず、容易且つ高精度に行うことができるレンズ製造装置及びレンズ製造方法を提供する。
【解決手段】レンズ製造装置100は、互いに対向する2つの面が各々球面形状をなすレンズ22をベルクランプ方式により心出しした後、レンズ22の外周面を研削するレンズ製造装置において、互いの中心軸を軸Ra1と一致させて互いに対向配置され、各々の先端を上記2つの面にそれぞれ当接させてレンズ22を保持することにより、レンズ22の心出しを行う右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21と、該右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21の内周側に設けられ、互いに対向配置され、各々の先端を上記2つの面にそれぞれ当接させてレンズ22を保持する右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20とを備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、研磨済みのレンズを心取り加工するレンズ製造装置及びレンズ製造方法に関する。
レンズの製造工程においては、レンズの研磨加工後、レンズの光軸、即ち、レンズ両面の曲率中心とレンズ外径の中心軸とを合致させるために、レンズの外周面を研削して所定の形状及び寸法に仕上げる心取り加工が実施される。レンズの外周面は、レンズをカメラ等の光学機器に組み込む際の基準面となるので、レンズ製造時に高精度な心取り加工を行うことは非常に重要である。
心取り加工においては、まず、レンズの光軸とレンズ外径の中心軸とを合致させる心出しが行われる。心出し方法としては、例えば、機械的に心出しを行うベルクランプ方式が知られている。ベルクランプ方式は、中心軸(機械軸)を互いに一致させた2つのベルホルダの先端(先ヤトイ)でレンズの両面をクランプすることにより心出しする方法である。ベルクランプ方式は、コスト的に有利であること、作業時間が短いこと、作業者に要求される経験や技能がそれほど高くないこと等の利点から、広く用いられている。例えば、特許文献1には、ベルクランプ方式を適用した非球面レンズ用心取り装置が開示されている。また、特許文献2には、ベルクランプ方式を適用したカム式のレンズ心取り加工装置が開示されている。なお、別の心出し方法としては、光学的に心出しを行う光学式心出し方式も知られている。
特開平2−198754号公報 特開2008−80426号公報
ところで、ベルクランプ方式における心出しの容易さを表す目安値として、次式(1)によって与えられるZ値が知られている。
Z=|B1/R1±B2/R2|/4 …(1)
式(1)において、値B1及びB2は、レンズの両面にそれぞれ当接するベルホルダ先端(先ヤトイ)の径を示す。値R1及びR2は、レンズの両面それぞれの曲率半径を示す。符号±は、加工対象のレンズが両凸又は両凹レンズである場合にプラスをとり、加工対象のレンズがメニスカスレンズである場合にマイナスをとることを示す。このZ値は、ベルホルダとレンズとの接点における接線同士のなす角度が大きいほど(即ち、ベルホルダの径に対してレンズのカーブが急であるほど)大きくなり、接線同士のなす角度が小さいほど(即ち、ベルホルダの径に対してレンズのカーブが平面に近いほど)小さくなる。そして、Z値が大きいほど心出しが容易で、高精度な心出しが可能となり、Z値が小さいほど心出しが困難で、心出しの精度が低下する。
そのため、心出しを容易且つ高精度に行うためには、Z値を大きくすると良いことになる。しかしながら、レンズの外径が決まっている場合には、ベルホルダの径を大きくするにも限界がある。このため、ベルクランプ方式を用いる場合、心出し可能なレンズの形状に制限があるという問題が生じていた。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ベルクランプ方式を用いた心取り加工を、レンズの形状によらず、容易且つ高精度に行うことができるレンズ製造装置及びレンズ製造方法を提供とすることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るレンズ製造装置は、互いに対向する2つの面が各々球面形状をなすレンズをベルクランプ方式により心出しした後、前記レンズの外周面を研削するレンズ製造装置において、互いの中心軸を一致させて互いに対向配置され、各々の先端を前記2つの面にそれぞれ当接させて前記レンズを保持することにより、前記レンズの心出しを行う1組の第1ベルホルダと、前記1組の第1ベルホルダの内周側に設けられ、互いに対向配置され、各々の先端を前記2つの面にそれぞれ当接させて前記レンズを保持する1組の保持具とを備えることを特徴とする。
上記レンズ製造装置において、前記1組の保持具は、各々の先端径が前記1組の第1ベルホルダの各々の先端径よりも小さい1組の第2ベルホルダからなり、前記1組の保持具の各々の中心軸は、前記1組の第1ベルホルダの中心軸と一致していることを特徴とする。
上記レンズ製造装置は、前記1組の第1ベルホルダをその中心軸に沿って移動させる第1の移動機構と、前記1組の保持具をその中心軸に沿って移動させる第2の移動機構と、前記1組の第1ベルホルダにより前記レンズの心出しを行った後、前記1組の保持具を前記レンズの方向に移動させて前記レンズを保持させ、それ以後、前記1組の第1ベルホルダを前記レンズとは反対方向に移動させて前記レンズから離すよう、前記第1の移動機構及び前記第2の移動機構の動作を制御する制御部とをさらに備えることを特徴とする。
上記レンズ製造装置は、前記レンズの外周面を研削する砥石と、前記砥石を回転駆動する駆動装置と、前記砥石を前記レンズの外周面に接触させる第3の移動機構とをさらに備え、前記制御部は、さらに、前記1組の第1ベルホルダを前記レンズから離した後、前記砥石を移動させて、前記1組の保持具によって保持された前記レンズの外周面に接触させ、該外周面を研削させるよう、前記第3の移動機構及び前記駆動装置の動作を制御することを特徴とする。
本発明に係るレンズ製造方法は、1組のベルホルダを用いて、ベルクランプ方式によりレンズの心出しを行う心出し工程と、前記1組のベルホルダの内周側において、1組の保持具を用いて前記レンズを保持するレンズ保持工程と、前記1組のベルホルダを前記レンズから離すベルホルダ離間工程と、前記レンズの外周面を研削する研削工程とを含むことを特徴とする。
上記レンズ製造方法において、前記研削工程は、前記1組の保持具による前記レンズの保持位置よりも外周側であって、前記1組のベルホルダによる前記レンズの保持位置よりも内周側まで、前記外周面を研削することを特徴とする。
本発明によれば、ベルホルダを用いてレンズを心出しした後、該ベルホルダの内周側においてレンズを保持し、ベルホルダを開放させてからレンズの外周面を研削する。即ち、レンズの形状によらず、Z値が大きい状態で心出しを行うことができるので、ベルクランプ方式による心取り加工を、容易且つ高精度に行うことが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ製造装置の構成を示す上面図である。 図2は、図1のA−A断面図である。 図3は、図2に示すワーク部周辺の拡大図である。 図4は、本発明の実施の形態に係るレンズ製造方法を示すフローチャートである。 図5は、図1に示すレンズ製造装置のワーク近傍(心出しを行う前の状態)を示す断面図である。 図6は、心出し工程におけるレンズ製造装置を示す断面図である。 図7は、図6に示すワーク部周辺の拡大図である。 図8は、内側ベルホルダのクランプ工程におけるレンズ製造装置を示す断面図である。 図9は、外側ベルホルダの開放工程におけるレンズ製造装置を示す断面図である。 図10は、図9に示すワーク部周辺の拡大図である。 図11は、心取り加工工程におけるレンズ製造装置を示す上面図である。 図12は、心取り加工されたレンズを示す拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、これら実施の形態によって本発明が限定されるものではない。また、各図面の記載において、同一部分には同一の符号を付して示している。図面は模式的なものであり、各部の寸法の関係や比率は、現実と異なることに留意する必要がある。図面の相互間においても、互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれる。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係るレンズ製造装置の構成を示す上面図である。図2は、図1のA−A断面図である。図3は、図1に示すワーク部周辺の拡大図である。
図1〜図3に示すように、本実施の形態に係るレンズ製造装置100は、互いに対向する2つの面が各々球面形状に研磨されたレンズ22をベルクランプ方式により心出しを行った後、レンズ22の外周面22aを研削する心取り装置である。レンズ製造装置100は、軸Ra1を中心軸とし、レンズ22の心出しを行うための右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21と、レンズの外周面を研削する際にレンズ22を保持する右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20と、これらの各部材を軸に沿って移動させ、又は軸周りに回転させる各種機構(ワーク軸モータ2〜左外側ワーク部17)と、レンズ22の外周面22aを研削する研削部23と、これらの各種機構の動作を制御する制御部30とを備える。
架台1には、モータ歯車2aが設けられたワーク軸モータ2と、伝達軸右歯車3a及び伝達軸左歯車3bが設けられた伝達軸3とが備えられている。ワーク軸モータ2は、軸Ra2周りに回転する回転動力を発生し、モータ歯車2aを介して、軸Ra3周りに回転可能に設置された伝達軸3に回転動力を伝達する。
架台1上の略右半分の領域には、右側ステージ4及び右側ベース5が設けられている。右側ベース5上には、右内側ベルホルダ18の移動機構である右内側シリンダ6、右内側ガイド7、及び右内側ワーク部8と、右外側ベルホルダ19の移動機構である右外側シリンダ9、右外側ガイド10、及び右外側ワーク部11とが載置されている。
右内側シリンダ6は、右内側ワーク部8を軸Ra1に沿って移動させる。右内側ガイド7は、右内側ワーク部8の移動範囲を、右内側シリンダ6と後述する右外側シリンダ9との間の範囲に規制する。
右内側ワーク部8は、貫通孔が設けられた右内側ハウジング8aと、右内側ハウジング8aの貫通孔に挿通し、軸Ra1周りに回転可能に設けられた右内側スピンドル8bと、該右内側スピンドル8bの右端部に接合された右歯車8cと、右内側スピンドル8bの左端部に接合された右スプラインシャフト8dと、右スプラインシャフト8dの先端に接合され、右内側ベルホルダ18を保持する右内側ベルホルダ受け8eと、右内側ベルホルダ18を右内側ベルホルダ受け8eに締結する右内側ベルホルダ締めネジ8fとを含む。
右歯車8cは、伝達軸右歯車3aと歯合し、伝達軸3に生じた回転動力を右内側スピンドル8b、右スプラインシャフト8d、及び右内側ベルホルダ受け8eに伝達し、右内側ベルホルダ18を軸Ra1周りに回転させる。また、右歯車8cは、伝達軸右歯車3aに対して軸Ra1に沿ってスライド可能に歯合しており、右内側シリンダ6により右内側ハウジング8aを軸Ra1に沿って移動させると、右内側スピンドル8bを介して、右歯車8c、右スプラインシャフト8d、及び右内側ベルホルダ受け8eも軸Ra1に沿って移動する。それにより、右内側ベルホルダ18も軸Ra1に沿って移動する。
右外側シリンダ9は、右外側ワーク部11を軸Ra1に沿って移動させる。右外側ガイド10は、右外側ワーク部11の移動範囲を、右外側シリンダ9と右側ベース5の左端部との間の範囲に規制する。
右外側ワーク部11は、貫通孔が設けられた右外側ハウジング11aと、右外側ハウジング11aの貫通孔に挿通し、軸Ra1周りに回転可能に設けられた右外側スピンドル11bと、該右外側スピンドル11bの内周に設けられ、右スプラインシャフト8dと歯合する右スプライン軸受け11cと、右外側ベルホルダ19を右外側スピンドル11bに締結する右外側ベルホルダ締めネジ11dとを含む。
この内、右スプライン軸受け11cは、右スプラインシャフト8dから伝達された回転動力により、右外側スピンドル11b及びその先端に締結される右外側ベルホルダ19を軸Ra1周りに回転させる。また、右スプライン軸受け11cは、右スプラインシャフト8dに対して軸Ra1に沿ってスライド可能に歯合しており、右外側シリンダ9により右外側ハウジング11aを軸Ra1に沿って移動させると、右外側スピンドル11bを介して、右外側ベルホルダ19も軸Ra1に沿って移動する。
架台1上の略左半分には、右側ステージ4に対して1段高くなった領域1aが設けられている。この領域1a上に、左内側ベルホルダ20の移動機構である左内側シリンダ12、左内側ガイド13、及び左内側ワーク部14と、左外側ベルホルダ21の移動機構である左外側シリンダ15、左外側ガイド16、及び左外側ワーク部17とが載置されている。
左内側シリンダ12は、左内側ワーク部14を軸Ra1に沿って移動させる。左内側ガイド13は、左内側ワーク部14の移動範囲を、左内側シリンダ12と後述する左外側シリンダ15との間の範囲に規制する。
左内側ワーク部14は、貫通孔が設けられた左内側ハウジング14aと、左内側ハウジング14aの貫通孔に挿通し、軸Ra1周りに回転可能に設けられた左内側スピンドル14bと、該左内側スピンドル14bの左端部に接合された左歯車14cと、左内側スピンドル14bの右端部に接合された左スプラインシャフト14dと、左スプラインシャフト14dの先端に接合され、左内側ベルホルダ20を保持する左内側ベルホルダ受け14eと、左内側ベルホルダ20を左内側ベルホルダ受け14eに締結する左内側ベルホルダ締めネジ14fとを含む。
左歯車14cは、伝達軸左歯車3bと歯合し、伝達軸3に生じた回転動力を左内側スピンドル14b、左スプラインシャフト14d、及び左内側ベルホルダ受け14eに伝達し、左内側ベルホルダ20を軸Ra1周りに回転させる。また、左歯車14cは、伝達軸左歯車3bに対して軸Ra1に沿ってスライド可能に歯合しており、左内側シリンダ12により左内側ハウジング14aを軸Ra1に沿って移動させると、左内側スピンドル14bを介して、左歯車14c、左スプラインシャフト14d、及び左内側ベルホルダ受け14eも軸Ra1に沿って移動する。それにより、左内側ベルホルダ20も軸Ra1に沿って移動する。
左外側シリンダ15は、左外側ワーク部17を軸Ra1に沿って移動させる。左外側ガイド16は、左外側ワーク部17の移動範囲を、左外側シリンダ15と領域1aの右端部との間の範囲に規制する。
左外側ワーク部17は、貫通孔が設けられた左外側ハウジング17aと、左外側ハウジング17aの貫通孔に挿通し、軸Ra1周りに回転可能に設けられた左外側スピンドル17bと、該左外側スピンドル17bの内周に設けられ、左スプラインシャフト14dと歯合する左スプライン軸受け17cと、左外側ベルホルダ21を左外側スピンドル17bに締結する左外側ベルホルダ締めネジ17dとを含む。
この内、左スプライン軸受け17cは、左スプラインシャフト14dから伝達された回転動力により、左外側スピンドル17b及びその先端に締結される左外側ベルホルダ21を軸Ra1周りに回転させる。また、左スプライン軸受け17cは、左スプラインシャフト14dに対して軸Ra1に沿ってスライド可能に歯合しており、左外側シリンダ15により左外側ハウジング17aを軸Ra1に沿って移動させると、左外側スピンドル17bを介して、左外側ベルホルダ21も軸Ra1に沿って移動する。
なお、右側ステージ4は、図示しない駆動装置により図の左右方向に移動可能に設けられている。加工するレンズの大きさにより、右内側ベルホルダ18、右外側ベルホルダ19、左内側ベルホルダ20、左外側ベルホルダ21を交換する際には、右側ステージ4によって右側ベース5の位置を後退させることにより、これらのホルダが交換可能となる。
図3に示すように、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21は、各々の先端が互いに同径の円筒型に成形された心出し部材であり、軸Ra1に軸を合わせて互いに対向配置されている。右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21は、レンズ22の両面にそれぞれ当接し、ベルクランプ方式によりレンズ22の心出しを行う。右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21は、レンズ製造装置100に対して交換可能であり、心取り加工前のレンズ22をクランプ可能な範囲で、できるだけ径が大きい右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21が選択されて使用される。以下、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21の先端(レンズ22に接触している部分)の径を、外側先ヤトイ径D1とする。
右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20は、各々の先端が互いに同径の円筒型に成形された保持具であり、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21それぞれの内周側に、軸Ra1に軸を合わせて互いに対向配置されている。右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20は、レンズ製造装置100に対して交換可能であり、レンズ22をクランプ可能、且つ、レンズ22の加工径(心取り後の径)D0よりも径が小さい右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20が選択されて使用される。以下、右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20の先端(レンズ22に接触している部分)の径を、内側先ヤトイ径D2(D2<D0、D2<D1)とする。
これらの右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21との間(右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20との間)の領域が、レンズ22の心取り加工が行われるワーク部Wである。
研削部23は、砥石23aと、該砥石23aを軸Ra4周りに回転させる回転動力を発生する砥石軸モータ23bと、砥石軸モータ23bが載置される砥石揺動ステージ23cと、砥石切込ステージ23dと、砥石ステージ駆動部23eとを有する。砥石揺動ステージ23cは、砥石ステージ駆動部23eが発生する動力により、砥石切込ステージ23d上を2次元的に平行移動する。
制御部30は、例えばパーソナルコンピュータ等の汎用のコンピュータによって実現され、所定の制御プログラムをCPU等のハードウェアに読み込むことにより、ワーク軸モータ2、右内側シリンダ6、右外側シリンダ9、左内側シリンダ12、左外側シリンダ15、砥石軸モータ23b、及び砥石ステージ駆動部23eの動作を制御する。
次に、本実施の形態に係るレンズ製造方法を、図4〜図12を参照しながら説明する。図4は、レンズ製造装置100の動作を示すフローチャートである。また、図5〜図12は、各工程におけるレンズ製造装置100及びレンズ22の様子を示す模式図である。
まず、準備工程として、図5に示すように、心取り加工対象のレンズ22をレンズ製造装置100のワーク部Wに配置する。この準備工程は、右内側シリンダ6、右外側シリンダ9、左内側シリンダ12、及び左外側シリンダ15の動作をオフした状態で、ユーザがレンズ22を保持して手動で行う。或いは、レンズ22をワーク部Wに自動搬送する装置を別途設けても良い。この後、ユーザがレンズ製造装置100の動作を開始させると、制御部30は、ワーク軸モータ2の駆動を開始し、右内側ベルホルダ18、右外側ベルホルダ19、左内側ベルホルダ20、及び左外側ベルホルダ21を回転させる。
工程S1において、レンズ製造装置100は、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21によりレンズ22の心出しを行う。より詳細には、制御部30は、図6に示すように、右外側シリンダ9及び左外側シリンダ15を作動させ、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21をレンズ22の両側からレンズ22の両面に徐々に近づけ、先端でレンズ22を挟み込む。その際に、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21の先ヤトイの一部がレンズ22に当接すると、レンズ22の光軸が軸Ra1と合致する方向に、レンズ22の傾きが補正される。そして、制御部30は、図7に示すように、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21の先端全体がレンズ22に当接し、レンズ22をガタツキなく保持したときに、右外側シリンダ9及び左外側シリンダ15を停止させる。このとき、レンズ22の光軸が軸Ra1と一致した状態となる。
なお、工程S1においては、外側先ヤトイ径D1がレンズ22の加工径D0より大きい右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21を用いても良い。
工程S2において、レンズ製造装置100は、右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20によりレンズ22をクランプする。より詳細には、制御部30は、図8に示すように、右内側シリンダ6及び左外側シリンダ15を作動させ、右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20によってレンズ22を両面から挟み込む。このとき、レンズ22は既に心出しされているため、レンズ22の位置及び傾きが固定されていても、右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20の先端全体がレンズ22両面にそれぞれ当接し、レンズ22をガタツキなく保持することができる(図3参照)。この状態になったときに、制御部30は、右内側シリンダ6及び左外側シリンダ12を停止させる。
工程S3において、制御部30は、図9に示すように、右外側シリンダ9及び左外側シリンダ15を工程S1とは反対方向に作動させ、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21を左右に開放する。それにより、図10に示すように、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21よりも内周側でレンズ22を保持する右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20が現れる。
工程S4において、レンズ製造装置100は、レンズ22の外周面22aを研削する。より詳細には、制御部30は、図11に示すように、砥石軸モータ23bにより砥石23aを回転させると共に、砥石ステージ駆動部23eにより砥石23aをレンズ22の外周面22aに当接させる。そして、砥石23aを揺動させながら研削を行う。この際、制御部30は、内側先ヤトイ径D2よりも外周側であれば、外側先ヤトイ径D1よりも内周側までレンズ22を研削しても良い(図10参照)。また、この際に、レンズ22の両面と外周面22aとが交差する円周部を研削する面取りを行っても良い。図12に示すように、レンズ22の外周面22aを所定の加工径D0まで研削した後、制御部30は砥石揺動ステージ23cにより砥石23aをレンズ22から退避させ、砥石軸モータ23bを停止させる。それにより、レンズ22の心取りが完了する。
この後、制御部30は、ワーク軸モータ2の駆動を停止させ、右内側シリンダ6及び左内側シリンダ12を工程S2とは反対方向に作動させて右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20を左右に開放する。それにより、ユーザは、レンズ22をワーク部Wから取り出すことができる。なお、この際、レンズ22の自動搬送装置をワーク部Wの下方に配置し、レンズ22を受けるようにしても良い。
以上説明したように、本実施の形態によれば、レンズ22の加工径D0よりも外周側を右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21に保持させるので、Z値が大きい状態でレンズ22の心出しを行うことができる。従って、容易且つ高精度な心出しが可能となる。
また、本実施の形態においては、レンズ22の心出し後、レンズ22の加工径D0よりも内周側を右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20に保持させ、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21を退避させてから外周面22aを研削する。このため、心出し工程においてレンズ22が保持された位置(外側先ヤトイ径D1)よりも内周側までレンズ22を研削することができる。従って、従来、Z値を高くすることができず、高精度な心取り加工が不可能であったレンズに対しても、本実施の形態によれば、高精度な心取り加工を施すことが可能となる。
なお、本実施の形態においては、制御部30により、ワーク軸モータ2、右内側シリンダ6、右外側シリンダ9、左内側シリンダ12、左外側シリンダ15、及び研削部23の動作を自動制御したが、ユーザがこれらの各部の動作を手動で制御しても良い。
本実施の形態においては、右外側ベルホルダ19及び左外側ベルホルダ21の外側先ヤトイ径D1を互いに同径としているが、ヤトイ径が互いに異なる外側ベルホルダの組を用いても良い。また、本実施の形態においては、右内側ベルホルダ18及び左内側ベルホルダ20の内側先ヤトイ径D2を互いに同径としているが、外側ベルホルダの先ヤトイ径よりも小さい径であれば、ヤトイ径が互いに異なる内側ベルホルダの組を用いても良い。
以上説明した実施の形態は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、各実施の形態や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能である。
1 架台
1a 領域
2a モータ歯車
2 ワーク軸モータ
3 伝達軸
3a 伝達軸右歯車
3b 伝達軸左歯車
4 右側ステージ
5 右側ベース
6 右内側シリンダ
7 右内側ガイド
8 右内側ワーク部
8a 右内側ハウジング
8b 右内側スピンドル
8c 右歯車
8d 右スプラインシャフト
8f 右内側ベルホルダ締めネジ
9 右外側シリンダ
10 右外側ガイド
11 右外側ワーク部
11a 右外側ハウジング
11b 右外側スピンドル
11c 右スプライン軸受け
11d 右外側ベルホルダ締めネジ
12 左内側シリンダ
13 左内側ガイド
14 左内側ワーク部
14a 左内側ハウジング
14b 左内側スピンドル
14c 左歯車
14d 左スプラインシャフト
14f 左内側ベルホルダ締めネジ
15 左外側シリンダ
16 左外側ガイド
17 左外側ワーク部
17a 左外側ハウジング
17b 左外側スピンドル
17c 左スプライン軸受け
17d 左外側ベルホルダ締めネジ
18 右内側ベルホルダ
19 右外側ベルホルダ
20 左内側ベルホルダ
21 左外側ベルホルダ
22 レンズ
22a 外周面
23 研削部
23a 砥石
23b 砥石軸モータ
23c 砥石揺動ステージ
23d 砥石切込ステージ
23e 砥石ステージ駆動部
30 制御部
100 レンズ製造装置

Claims (6)

  1. 互いに対向する2つの面が各々球面形状をなすレンズをベルクランプ方式により心出しした後、前記レンズの外周面を研削するレンズ製造装置において、
    互いの中心軸を一致させて互いに対向配置され、各々の先端を前記2つの面にそれぞれ当接させて前記レンズを保持することにより、前記レンズの心出しを行う1組の第1ベルホルダと、
    前記1組の第1ベルホルダの内周側に設けられ、互いに対向配置され、各々の先端を前記2つの面にそれぞれ当接させて前記レンズを保持する1組の保持具と、
    を備えることを特徴とするレンズ製造装置。
  2. 前記1組の保持具は、各々の先端径が前記1組の第1ベルホルダの各々の先端径よりも小さい1組の第2ベルホルダからなり、
    前記1組の保持具の各々の中心軸は、前記1組の第1ベルホルダの中心軸と一致していることを特徴とする請求項1に記載のレンズ製造装置。
  3. 前記1組の第1ベルホルダをその中心軸に沿って移動させる第1の移動機構と、
    前記1組の保持具をその中心軸に沿って移動させる第2の移動機構と、
    前記1組の第1ベルホルダにより前記レンズの心出しを行った後、前記1組の保持具を前記レンズの方向に移動させて前記レンズを保持させ、それ以後、前記1組の第1ベルホルダを前記レンズとは反対方向に移動させて前記レンズから離すよう、前記第1の移動機構及び前記第2の移動機構の動作を制御する制御部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ製造装置。
  4. 前記レンズの外周面を研削する砥石と、
    前記砥石を回転駆動する駆動装置と、
    前記砥石を前記レンズの外周面に接触させる第3の移動機構と、
    をさらに備え、
    前記制御部は、さらに、前記1組の第1ベルホルダを前記レンズから離した後、前記砥石を移動させて、前記1組の保持具によって保持された前記レンズの外周面に接触させ、該外周面を研削させるよう、前記第3の移動機構及び前記駆動装置の動作を制御することを特徴とする請求項3に記載のレンズ製造装置。
  5. 1組のベルホルダを用いて、ベルクランプ方式によりレンズの心出しを行う心出し工程と、
    前記1組のベルホルダの内周側において、1組の保持具を用いて前記レンズを保持するレンズ保持工程と、
    前記1組のベルホルダを前記レンズから離すベルホルダ離間工程と、
    前記レンズの外周面を研削する研削工程と、
    を含むことを特徴とするレンズ製造方法。
  6. 前記研削工程は、前記1組の保持具による前記レンズの保持位置よりも外周側であって、前記1組のベルホルダによる前記レンズの保持位置よりも内周側まで、前記外周面を研削することを特徴とする請求項5に記載のレンズ製造方法。
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