JP2013129047A - 研削状態判定方法および研削状態判定装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】工作物Wの研削において、例えば砥石車43の砥石面が工作物Wに片当たりして砥石面が損傷した場合、研削送り速度は大きく変化する。そこで、定負荷制御内における所定制御範囲の砥石車43の研削送り速度に関する速度関係値の許容値を設定する。例えば、第二粗工程の開始時点Tsにおける砥石車43の第1送り速度V1と、第二粗工程の終了時点Teにおける砥石車43の第2送り速度V2との送り速度差ΔVの許容値を設定する。これにより、送り速度差ΔVが許容値を逸脱したときは研削送り速度が大きく変化したことになるので、砥石車43の砥石面等の状態が不良であることを高精度に判定することができ、砥石面が損傷状態の砥石車43による研削の継続を防止することができる。
【選択図】図3
Description
(請求項1)本発明の研削状態判定方法は、工作物と砥石車とを相対移動させることにより前記工作物を研削する研削盤を用いて、研削状態を判定する研削状態判定方法において、前記工作物を研削するときの研削負荷を一定で制御する定負荷制御内にて、所定制御範囲の前記砥石車の研削送り速度に関する値を速度関係値として求める速度関係値演算工程と、前記速度関係値の許容値を設定する許容値設定工程と、前記速度関係値および前記許容値に基づいて、研削状態を判定する研削状態判定工程と、を備える。
(請求項8)本発明の研削状態判定装置は、工作物と砥石車とを相対移動させることにより前記工作物を研削する研削盤を用いて、研削状態を判定する研削状態判定装置において、前記工作物を研削するときの研削負荷を一定で制御する定負荷制御内にて、所定制御範囲の前記砥石車の研削送り速度に関する値を速度関係値として求める速度関係値演算手段と、前記速度関係値の許容値を設定する許容値設定手段と、前記速度関係値および前記許容値に基づいて、研削状態を判定する研削状態判定手段と、を備える。
研削盤1の一例として、主軸台トラバース型内面研削盤を例に挙げ、図1を参照して説明する。そして、当該研削盤1の研削対象の工作物Wを軸受の外輪とし、当該研削盤1を用いて当該軸受の外輪の内周軌道面を研削する場合を例に挙げて説明する。そして、ここでは、同種の工作物Wを複数個研削する場合、すなわち量産製品としての工作物Wを製造する場合を対象として説明する。
次に、研削状態判定装置70により判定する研削状態、研削状態判定装置70にて算出される砥石車の速度関係値および研削状態判定装置70に設定される許容値について説明する。研削状態としては、砥石車43の砥石面状態、すなわち砥石面における損傷等の発生の有無、および加工状態、すなわちクーラントの有無や工作物Wの形状・硬さ等の異常の発生の有無等がある。
次に、研削状態判定装置70について、図2の機能ブロック図を参照して説明する。ここで研削状態判定装置70を説明するに当たり、図2には、上述した研削盤1の一部構成についても記載する。ここで、図2において、図1の研削盤1の構成と同一構成については、同一符号を付す。そして、砥石車駆動用モータ42には、当該砥石車駆動用モータ42の駆動電力を計測するモータ電力計42aが取り付けられている。なお、モータ電力計42aに代えて、砥石車駆動用モータ42のモータアンプにより直接電力値を収集してもよい。
次に、研削状態判定装置70による研削状態判定プログラムの実行について、図3を参照して説明する。研削状態判定プログラムは、一例として図4に示すように、定負荷制御が行われている第二粗工程の開始時点Tsおよび終了時点Teにおける砥石車43の開始送り速度Vsおよび終了送り速度Veを読み込み、各送り速度Vs,Veと最低送り速度Vminとを比較して研削状態を判定し、さらに各送り速度Vs,Veの送り速度差ΔVと許容値dVとを比較して研削状態を判定する。以下に詳細に説明する。
次に、図5を参照して、表示装置81の画面の履歴表示状態について説明する。図3の研削状態判定プログラムの実行により、研削状態の不良が発生した場合には(図3のステップS8,14,16)、不良内容が記憶装置83に記憶される。なお、記憶装置83には、不良内容の他、良好内容についても記憶しても良い。そして、多数の工作物Wの研削が行われた場合、記憶装置83には、過去の不良履歴が記憶される。また、研削不良として記憶されていない工作物Wは、良好であることが分かる。また、記憶装置83に良好内容が記憶されている場合には、直接的に良好である工作物Wを把握できる。
上述の実施形態では、定負荷制御が行われている第1時点として定負荷制御の開始時点Ts、第2時点として定負荷制御の終了時点Teの各砥石車43の研削送り速度を読み込んで研削状態を判定したが、定負荷制御中の任意の時点を第1時点および第2時点とし、各時点の砥石車43の研削送り速度を読み込んで研削状態を判定するようにしてもよい。さらに、例えば図6に示すように、任意の時点T1,T2での砥石車43の研削送り速度V1,V2を一定間隔ΔT毎に繰り返し読み込んで研削状態を判定するようにしてもよい。定負荷制御中の研削送り速度は必ずしも一定に変化する訳ではなく、急激に変動する場合や細かく変動する場合もあり、その場合に対応するためである。
工作物Wの研削において、例えば砥石車43の砥石面が工作物Wに片当たりして砥石面が損傷した状態で研削を続けると、研削送り速度は大きく変化する。そこで、定負荷制御内における所定制御範囲の砥石車43の研削送り速度に関する速度関係値の許容値を設定する。例えば、第二粗工程の開始時点Tsにおける砥石車43の開始送り速度Vsと、第二粗工程の終了時点Teにおける砥石車43の終了送り速度Veとの送り速度差ΔVの許容値dVを設定する。これにより、送り速度差ΔVが許容値dVを逸脱したときは研削送り速度が大きく変化したことになるので、砥石車43の砥石面等の状態が不良であることを高精度に判定することができ、砥石面が損傷状態の砥石車43による研削の継続を防止することができる。
10:ベッド、 11a,11b:Z軸ガイドレール、11c:Z軸ボールねじ
11d:Z軸モータ、12a,12b:X軸ガイドレール、 12c:X軸ボールねじ
12d:X軸モータ
20:テーブル
30:主軸台、 31:主軸台本体、 32:マグネットチャック、 33:シュー
34:主軸モータ
40:砥石支持装置、41:砥石台、 42:砥石車駆動用モータ
42a:モータ電力計、 43:砥石車
50:近接スイッチ、 60:制御装置、 80:接触検知センサ、 90:定寸装置
70:研削状態判定装置、 71:研削送り速度読込部、 72:研削時間読込部
73:速度関係値算出部、 74:許容値記憶部、 75:研削状態判定部
76:出力部
Claims (8)
- 工作物と砥石車とを相対移動させることにより前記工作物を研削する研削盤を用いて、研削状態を判定する研削状態判定方法において、
前記工作物を研削するときの研削負荷を一定で制御する定負荷制御内にて、所定制御範囲の前記砥石車の研削送り速度に関する値を速度関係値として求める速度関係値演算工程と、
前記速度関係値の許容値を設定する許容値設定工程と、
前記速度関係値および前記許容値に基づいて、研削状態を判定する研削状態判定工程と、
を備える研削状態判定方法。 - 請求項1において、
前記研削状態判定方法は、
前記定負荷制御内の任意の第1時点における前記砥石車の研削送り速度を第1送り速度として検出する第1送り速度検出工程と、
前記第1時点より後の前記定負荷制御内の第2時点における前記砥石車の研削送り速度を第2送り速度として検出する第2送り速度検出工程と、
を備え、
前記速度関係値演算工程は、前記速度関係値として前記第1送り速度と前記第2送り速度との送り速度差を求める研削状態判定方法。 - 請求項1において、
前記研削状態判定方法は、
前記定負荷制御内の任意の第1時点を検出する第1時点検出工程と、
前記第1時点における前記砥石車の研削送り速度を第1送り速度として検出する第1送り速度検出工程と、
前記第1時点より後の前記定負荷制御内の第2時点を検出する第2時点検出工程と、
前記第2時点における前記砥石車の研削送り速度を第2送り速度として検出する第2送り速度検出工程と、
を備え、
前記速度関係値演算工程は、前記速度関係値として前記第1送り速度と前記第2送り速度との送り速度差および前記第1時点と前記第2時点との時間差から加速度を求める研削状態判定方法。 - 請求項2又は3において、
前記第1時点は、前記定負荷制御の開始時点である研削状態判定方法。 - 請求項2又は3において、
前記第1時点は、前記定負荷制御の開始時点であり、前記第2時点は、前記定負荷制御の終了時点である研削状態判定方法。 - 請求項2〜5の何れか一項において、
前記研削状態判定方法は、
前記砥石車の研削送り速度の最低送り速度を設定する最低送り速度設定工程、
を備え、
前記研削状態判定工程は、前記第1送り速度および前記最低送り速度に基づいて、研削状態を判定し、前記第2送り速度および前記最低送り速度に基づいて、研削状態を判定し、その後に前記速度関係値および前記許容値に基づいて、研削状態を判定する研削状態判定方法。 - 請求項1〜6の何れか一項において、
前記研削状態判定方法は、前記工作物の粗研削において適用する研削状態判定方法。 - 工作物と砥石車とを相対移動させることにより前記工作物を研削する研削盤を用いて、研削状態を判定する研削状態判定装置において、
前記工作物を研削するときの研削負荷を一定で制御する定負荷制御内にて、所定制御範囲の前記砥石車の研削送り速度に関する値を速度関係値として求める速度関係値演算手段と、
前記速度関係値の許容値を設定する許容値設定手段と、
前記速度関係値および前記許容値に基づいて、研削状態を判定する研削状態判定手段と、
を備える研削状態判定装置。
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KR20190115670A (ko) * | 2018-04-03 | 2019-10-14 | 주식회사 한국엔에스디 | 씨엔씨 연삭기 및 이를 이용한 연삭휠 영점세팅방법 |
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US4137677A (en) * | 1977-10-03 | 1979-02-06 | General Electric Company | Constant horsepower control for grinding wheel drives |
JPS61181660U (ja) * | 1985-04-30 | 1986-11-12 | ||
JPS63295178A (ja) * | 1987-05-26 | 1988-12-01 | Mazda Motor Corp | 研削盤の制御方法 |
JPH0219463U (ja) * | 1988-07-21 | 1990-02-08 |
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2011
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KR102041475B1 (ko) * | 2018-04-03 | 2019-11-07 | 주식회사 한국엔에스디 | 씨엔씨 연삭기 및 이를 이용한 연삭휠 영점세팅방법 |
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