JP2013128257A - 電子黒板およびコンピュータプログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】筆記面に描画された文字や図形等を読み取って生成された画像データを出力するに際し、画像データの視認性を良好に保ちつつも、筆記内容の欠落を防止することが可能な電子黒板、および電子黒板のコンピュータプログラムを提供すること。
【解決手段】一実施形態に係る電子黒板は、筆記面と、記憶媒体を着脱可能な着脱部と、前記筆記面に描画された情報を読み取り、各画素が多階調で表現された多階調画像データを生成する読取部と、前記読取部によって生成された多階調画像データに含まれる各画素を階調値に関する所定の閾値によって2値化して得られる2階調画像データを、前記閾値を異ならせて複数生成する画像生成部と、前記着脱部に装着された記憶媒体に前記画像生成部によって生成された複数の2階調画像データを書き込む出力制御部と、を備えている。
【選択図】図6

Description

本発明の実施形態は、筆記面に描画された文字や図形等を画像データとして取り込んで出力する電子黒板およびそのコンピュータプログラムに関する。
従来、筆記面にマーカ等の筆記具にて描画された文字や図形等を光学的に読み取って画像データを生成し、生成した画像データを、プリンタによる紙媒体への印刷や、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の記憶媒体への書き込みによって出力する電子黒板がある。
従来の電子黒板は、筆記面を読み取って白と黒に2値化された画像データ(モノクロ画像)を生成し、それを出力しているため、筆記面の文字や図形等が掠れている場合には出力される画像データ中から掠れた部分の全体あるいは一部が欠落し、当該部分が読み取りにくくなるとの事態が生じ易い。このような事態に対処すべく、画像取り込みの濃さ(2値化に用いる閾値)を調整するボタンを設け、ユーザが所望の濃さで筆記面の文字や図形等を取り込めるようにした電子黒板もある。
特開2008−131499号公報
極端に掠れた部分であっても、上記のように濃さを調整すれば当該部分が視認できる程度の画像データを得ることも可能である。しかしながら、画像取り込みの濃さを高めすぎると、文字や図形等が描画されていない筆記面の一部や筆記面の暗線等が黒く取り込まれてしまい、画像データ全体の視認性が悪化するとの問題がある。
また、画像データをプリンタによる印刷ではなくUSBメモリ等の記憶媒体に書き込んで出力する場合、その場で画像データの内容を確認できないことが多い。そのため、画像データの内容が文字等を認識できない程度に劣悪であるにも関わらず、筆記面の文字や図形等をクリーナで消去してしまい、描画されていた内容が分からなくなるとの事態も懸念される。
本発明が解決しようとする課題は、筆記面に描画された文字や図形等を読み取って生成された画像データを出力するに際し、画像データの視認性を良好に保ちつつも、筆記内容の欠落を防止することが可能な電子黒板、および電子黒板のコンピュータプログラムを提供することである。
一実施形態に係る電子黒板は、筆記面と、記憶媒体を着脱可能な着脱部と、前記筆記面に描画された情報を読み取り、各画素が多階調で表現された多階調画像データを生成する読取部と、前記読取部によって生成された多階調画像データに含まれる各画素を階調値に関する所定の閾値によって2値化して得られる2階調画像データを、前記閾値を異ならせて複数生成する画像生成部と、前記着脱部に装着された記憶媒体に前記画像生成部によって生成された複数の2階調画像データを書き込む出力制御部と、を備えている。
一実施形態に係る電子黒板の外観斜視図。 同電子黒板が備える電源スイッチおよびUSBポートを示す図。 同電子黒板の内部構造を概略的に示す平面図。 同電子黒板の内部構造を概略的に示す正面図。 同電子黒板の制御回路を示すブロック図。 同電子黒板が画像データを出力する際の動作を示すフローチャート。 同電子黒板の動作の一部を補足説明するための図。
以下、一実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下の説明において、同一の構成要素には同一の符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
[外観構成]
図1は、本実施形態における電子黒板1の外観斜視図である。
この電子黒板1は、一対のスタンド2a,2bによって長方形枠状のフレーム3を支持して構成されている。フレーム3は、例えばポリエチレン製の環状のシート4を収納している。このシート4におけるフレーム3の前面側の開口部から外部に露出した部分が、マーカーペン等の筆記具によって文字や図形等が描画される筆記面4aとなる。また、フレーム3のスタンド2b側下方には、CCDラインセンサ15(図4及び図5参照)によって読み取られた画像を印刷媒体に印刷して発行するためのインクジェットプリンタ5が設けられている。
フレーム3の下縁部には、手前側に向けて突出する下側棚部6が設けられている。この下側棚部6には、マーカーペン等の筆記具にて筆記面4aに描画された文字等を摺動動作で消去するクリーナ等が置かれる。
フレーム3のスタンド2b側縁部には、電子黒板1を操作するための各種操作キーを有する操作パネル7が設けられている。
フレーム3のスタンド2b側下角部には、図2に示したように手前側に突出した突出部3aが形成されており、この突出部3aには電子黒板1への電源供給をオン/オフするための電源スイッチ8と、USBメモリ100のUSBコネクタ101を着脱可能なUSBポート9とが設けられている。なお、USBポート9には、USBメモリの他にもUSBコネクタを有するSDカードドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CD−Rドライブ、DVD−Rドライブ、ハードディスクドライブなど、各種の外付け記憶装置を接続可能である。
上記操作パネル7は、電源供給の有無や用紙切れ等をLEDの点灯によって報知するLED表示部、シート4を例えば図1におけるスタンド2b側からスタンド2a側へと送るシートフィードの指示を与えるシートフィードボタン、筆記面4aに描画された文字等を印刷する指示を与える印刷ボタン、および、筆記面4aに描画された文字等を電子データとしてUSBポート9から外部に出力する指示を与えるUSB書込ボタン等を備えている。
[内部構成]
図3は電子黒板1の内部構造を概略的に示す平面図であり、図4は電子黒板1の内部構造を概略的に示す正面図である。
フレーム3内の左右両端部には、シート4を回転して搬送させる一対のローラ10a,10bが設けられている。ローラ10a,10bは、フレーム3の左右側縁と略平行な軸心を有するもので、ローラ10a,10b間には環状のシート4が掛け渡されている。また、ローラ10a,10bのうちいずれか一方には、図示しないベルト伝動機構を介してシートフィード(SF)モータ25(図5参照)が連結されている。そして、SFモータ25が駆動されると上記ベルト伝動機構を介してローラ10a,10bが回転し、シート4が左右方向に回転搬送される。
また、シート4の筆記面4aのすぐ背後には、筆記面4aに対する良好な筆記性を確保するための筆記ボード11が配設されている。
そして、筆記ボード11を挟んだ筆記面4aの反対側には、シート4の搬送方向に略直行する方向に長尺な光源12およびミラー13と、レンズ14と、CCDラインセンサ15とが設けられている。シート4に描画された文字等を読み取る際には、光源12がシート4に可視光を照射し、シート4からの反射光がミラー13を介してレンズ14に送られ、CCDラインセンサ15の受光面に集光される。このときCCDラインセンサ15から、受光面によって受光された可視光に応じてミラー13の長尺方向に沿う1ライン分の電気信号が出力される。
なお、光源12、ミラー13、レンズ14、CCDラインセンサ15、および後述の画像処理部24(図5参照)は、シート4の情報を読み取って画像データを生成する読取部を構成する。
[制御回路]
次に、電子黒板1の制御回路について説明する。
図5は、電子黒板1の制御回路を示すブロック図である。
この制御回路は、制御部20、ROM(Read Only Memory)21、RAM(Random Access Memory)22、点灯回路23、画像処理部24、SFモータ25、電源ユニット26、上記インクジェットプリンタ5、上記操作パネル7、上記電源スイッチ8、上記USBポート9、上記光源12、および上記CCDラインセンサ15等で構成されている。
ROM21は、電子黒板1の動作プログラムや各種デフォルト設定値等の固定的データを記憶している。RAM22は、電子黒板1の処理場面に応じて各種の作業用記憶領域を形成する。
点灯回路23は、シート4に描画された文字等を読み取る際に光源12に通電し、光源12を点灯させる。既述のように、光源12が点灯するとシート4からの反射光がレンズ14等を介してCCDラインセンサ15に集光され、CCDラインセンサ15が受光した可視光に応じた電気信号を出力する。
画像処理部24は、CCDラインセンサ15から出力されるライン毎の電気信号を増幅する増幅器、この増幅器で増幅される電気信号を強度に応じた階調値にA/D変換してデジタルデータを生成するA/D変換器、このA/D変換器で生成されたデジタルデータを複数ライン分組み合わせて1つの多階調画像データを生成し、シェーディング補正等の各種補正を施す画像処理LSIなどで構成されている。本実施形態では、画像処理部24にて生成される多階調画像データは、256階調(8ビット)のグレースケール画像データであるとする。なお、当該画像データの具体的なファイル形式としては、TIFF、JPEG、BMP等種々のものを採用し得る。
電源ユニット26は、電源スイッチ8が電源オンの状態に切り替えられたことに応じて商用交流電源等の外部電源30から動作電力を取り込み、当該制御回路を構成する各部に供給する。
USBポート9にUSBメモリ100のUSBコネクタ101が接続されると、USBメモリ100にUSBポート9を介して電源ユニット26から動作電力が供給される。USBメモリ100は、この動作電力を受けて内臓メモリへのデータの書き込みおよび読み出しを行う。また、USBポート9は、USBメモリ100への電力供給の有無を監視し、電力が供給されていないときに接続無しのステータスを制御部20に通知し、電力が供給されているときに接続有りのステータスを制御部20に通知する機能を有している。
制御部20は、当該制御回路を構成する各部の基本的な動作を制御する機能の他、本実施形態における特徴的な機能として、モノクロ画像生成機能201と、出力制御機能202とを実現する。
モノクロ画像生成機能201は、画像処理部24によって生成されたグレースケール画像データに含まれる各画素を階調値に関する所定の閾値によって2値化して得られるモノクロ画像データ(2値化画像データ)を、上記閾値を異ならせて複数生成する機能である。
出力制御機能202は、画像処理部24によって生成されたグレースケール画像データやモノクロ画像生成機能201によって生成されたモノクロ画像データに対し、グレースケールあるいはモノクロのいずれであるか、また、モノクロである場合には2値化の閾値とした階調値(濃度)がどの程度の値であるかを認識できるような名称を付し、USBポート9に装着されたUSBメモリ100等に出力する機能である。
[動作]
上記のような構成の電子黒板1の具体的な動作について説明する。
電源スイッチ8が電源オンの状態に切り替えられ、電源ユニット26から動作電力が供給された状態で操作パネル7の印刷ボタンが操作されると、制御部20は、筆記面4aに描画された文字等を画像データとして取り込む。具体的には、灯回路23に光源12を点灯させ、SFモータ25を回転させてシート4を搬送させるとともに、画像処理部24に画像データの生成を指示する。この指示を受けた画像処理部24は、CCDラインセンサ15から出力されるライン毎の電気信号をデジタルデータに変換していく。SFモータ25は、画像処理部24が印刷ボタン操作時点の筆記面4aの最後端のラインに対応するデジタルデータを取得し終えるまで回転する。そして、画像処理部24は、SFモータ25が停止するまでに取得した全てのデジタルデータをライン順に組み合わせて1つのグレースケール画像データを生成し、制御部20に出力する。制御部20は、このようにして取り込まれたグレースケール画像データをRAM22に記憶する。そして、制御部20は、例えば予め設定された濃度に応じた階調の閾値にてRAM22に記憶したグレースケール画像データを2値化してモノクロ画像データを生成し、インクジェットプリンタ5に出力する。インクジェットプリンタ5は、入力されたモノクロ画像データを紙媒体に印刷し、外部に排出する。
また、電源スイッチ8が電源オンの状態に切り替えられ、電源ユニット26から動作電力が供給された状態で操作パネル7のUSB書込ボタンが操作されると、制御部20は、ROM21に記憶された動作プログラムを読み込んで実行し、図6に示したフローチャートに沿って動作する。
すなわち、先ず制御部20は、上述した印刷ボタンの操作時と同様に、筆記面4aに描画された文字等をグレースケール画像データとして取り込んでRAM22に記憶する(ステップS1)。
次に、制御部20は、USBメモリ100がUSBポート9に接続されているか否かを判定する(ステップS2)。USBポート9から接続無しのステータスが通知されているとき、制御部20は、USBメモリ100がUSBポート9に接続されていないと判定し(ステップS2のNo)、操作パネルのLED表示部によりエラーを報知するなどして、当該フローチャートに示す処理を終了する。
一方、USBポート9から接続有りのステータスが通知されているとき、制御部20は、USBメモリ100がUSBポート9に接続されていると判定し(ステップS2のYes)、USBメモリ100にアクセスしてその空き記憶容量E(byte)を特定する(ステップS3)。空き記憶容量Eは、例えばUSBメモリ100のフォーマットがFAT16、FAT32等のFAT(File Allocation Table)ファイルシステムに対応しているならば、当該フォーマットに含まれるFSInfoセクタを参照するなどして周知の手法により特定すればよい。
空き記憶容量Eを特定した後、制御部20は、当該空き記憶容量EとステップS1にてRAM22に記憶したグレースケール画像データのファイルサイズGS(byte)とを比較し、当該グレースケール画像データをUSBメモリ100に記憶可能か否かを判定する(ステップS4)。
その結果、空き記憶容量Eがグレースケール画像データのファイルサイズGSよりも大きいならば、制御部20は、当該グレースケール画像データをUSBメモリ100に記憶可能との判断の下に(ステップS4のYes)、当該グレースケール画像データをUSBメモリ100の空き領域に書き込む(ステップS5)。このとき、制御部20は、当該グレースケール画像データに例えば“グレースケール.拡張子”とのファイル名を付すことにより、当該ファイルがグレースケール画像データであることをそのファイル名から識別可能となるようにして、USBメモリ100に書き込む。書き込みが完了すると、当該フローチャートに示す処理を終了する。
一方、ステップS4の判定の結果、空き記憶容量Eがグレースケール画像データのファイルサイズGSよりも小さいならば、制御部20は、USBメモリ100に濃度の異なる複数のモノクロ画像データを記憶するための処理を行う。すなわち、先ず制御部20は、USBメモリ100に書き込むためのモノクロ画像データの生成数N(整数)を設定する(ステップS6)。
生成数Nは、例えばステップS3にて特定した空き記憶容量Eを1枚のモノクロ画像データのファイルサイズMS(byte)にて除し、小数点以下を切り捨てた数とすればよい。但し、画像データ数Nが不必要に大きくなることを避けるべく、予め生成数の最大値Nmaxを例えば“5”程度に定めておき、算出した生成数N>最大値Nmaxとなる場合には、生成数N=最大値Nmaxとしてもよい。
ステップS6の後、制御部20は、ステップS1にてRAM22に記憶したグレースケール画像データに含まれる各画素が示す階調値の最大値Pmaxおよび最小値Pminを特定する(ステップS7)。例えば当該グレースケール画像データの各画素が、“0”を純白、“255”を純黒、“1”〜“254”を純白から純黒へと変化する中間色として定義されたビット列にて表される形式であるとすれば、ステップS7では当該グレースケール画像データの各画素に対応するビット列が示す値のうち、最も大きい値(純黒に近い値)を最大値Pmaxとし、最も小さい値(純白に近い値)を最小値Pminとする。但し、通常は筆記面4aの地色の階調値が“0”(純白)となるように画像処理部24にてグレースケール画像データを生成することに鑑み、最小値Pminを予め“0”に設定しておいてもよい。
ステップS7の後、制御部20は、最大値Pmaxおよび最小値Pmin間の階調値範囲を複数等分する生成数Nと同数の階調値εn(n;整数,n=1〜N)を設定する(ステップS8)。例えばN=3かつ最大値Pmaxが“120”、最小値Pminが“0”の場合、図7に示すように3つの階調値ε1(=“90”)、ε2(=“60”)、ε3(=“30”)が設定される。
ステップS8の後、制御部20は、設定した各階調値εn(n=1〜N)のうちの一つを閾値としてステップS1にてRAM22に記憶したグレースケール画像データに含まれる各画素を2値化することによりモノクロ画像データを生成する処理を、各階調値εn(n=1〜N)のそれぞれについて行い、N個のモノクロ画像データを得る(ステップS9)。得られたN個のモノクロ画像データは、RAM22に記憶する。
ここで生成されるモノクロ画像データは、例えば“0”を純白、“1”を純黒として、各画素を1ビットで表現する形式の画像データとする。ステップS9において、例えば図7の例のように階調値ε1〜ε3が設定された場合には、ステップS1にてRAM22に記憶したグレースケール画像データに含まれる各画素のうち、階調値が閾値ε1(=“90”)未満の画素の階調値を全て“0”(純白)、階調値が閾値ε1以上の画素の階調値を全て“1”(純黒)としたモノクロ画像データと、階調値が閾値ε2(=“60”)未満の画素の階調値を全て“0”(純白)、階調値が閾値ε2以上の画素の階調値を全て“1”(純黒)としたモノクロ画像データと、階調値が閾値ε3(=“30”)未満の画素の階調値を全て“0”(純白)、階調値が閾値ε3以上の画素の階調値を全て“1”(純黒)としたモノクロ画像データとが生成される。
ステップS9の後、制御部20は、生成したN個のモノクロ画像データに付すファイル名を決定する(ステップS10)。各モノクロ画像データに付すファイル名は、例えば“取り込み濃さX.拡張子”(X=1〜N)のようなフォーマットを用いて決定する。このフォーマットを用いた場合、例えばステップS8にて図7の例のように階調値ε1〜ε3が設定され、ステップS9にて各階調値ε1〜ε3を閾値として2値化した3個のモノクロ画像データが生成された場合には、階調値ε1を閾値として2値化されたモノクロ画像データに対し“取り込み濃さ1.拡張子”、階調値ε2を閾値として2値化されたモノクロ画像データに対し“取り込み濃さ2.拡張子”、階調値ε3を閾値として2値化されたモノクロ画像データに対し“取り込み濃さ3.拡張子”のファイル名がそれぞれ決定される。このようにファイル名を決定すれば、各モノクロ画像データの濃さ(2値化に用いた閾値)が、そのファイル名から判別可能となる。
ステップS10の後、制御部20は、ステップS9にてRAM22に記憶した各モノクロ画像データを、ステップS10にて決定したファイル名をそれぞれ付して、USBメモリ100に書き込む(ステップS11)。その結果、USBメモリ100には、濃さ(2値化に用いた閾値)の異なるN枚の画像データが記憶される。以上で当該フローチャートに示す処理が完了する。
このように、本実施形態に係る電子黒板1は、USBメモリ100に画像データを書き込むにあたり、先ず筆記面4aに描画された画像を読み取ってグレースケール画像データを生成し、生成したグレースケール画像データに含まれる各画素を階調値に関する閾値によって2値化して得られるモノクロ画像データを、閾値を異ならせて複数生成し、生成した複数のモノクロ画像データをUSBメモリ100に書き込む。
このように複数の異なる閾値で2値化したモノクロ画像データ、換言すれば複数の異なる濃度で生成したモノクロ画像データがUSBメモリ100に書き込まれれば、ユーザは所望の濃さのモノクロ画像データを選択し、その後の処理に使用することができる。また、筆記面4aに描画された掠れた文字等が濃度不足のために何れかのモノクロ画像データ中で欠落していたとしても、そのモノクロ画像データよりも濃度の高い(本実施形態では閾値εnの小さい)モノクロ画像データ中ではその文字等が認識できる場合もあることから、筆記面4aに描画された文字等が欠落する可能性を低く抑えることができるといえる。反対に、濃度の高いモノクロ画像データにおいては何も描画されていない筆記面の地色や筆記面の暗線等が黒く取り込まれ、筆記面4aに濃く描画された文字等の視認性が悪化することもあり得るが、このように濃く描画された文字等に関しては濃度の低い(本実施形態では閾値εnの大きい)モノクロ画像データにおいて良好に現れるので、これを用いて確認すればよい。
また、電子黒板1は、USBメモリ100にグレースケール画像データを書き込める容量が有るならば、モノクロ画像データに代えてグレースケール画像データをUSBメモリ100に書き込む。このようにグレースケール画像データがUSBメモリ100に書き込まれれば、後ほどユーザがパーソナルコンピュータ等を用いて自由に画像データの濃度を変更することができる。なお、通常はグレースケール画像データ中には筆記面4aの暗線等が表示されるが、それらもパーソナルコンピュータ等が有する2値化ツールを用いるなどして消去すればよい。
また、モノクロ画像データの生成数Nは、USBメモリ100の空き記憶容量Eに応じて決定される。そのため、グレースケール画像データを書き込めない場合であっても、可能な限り多くの濃度の異なるモノクロ画像データを生成し、USBメモリ100に書き込むことができる。
また、電子黒板1は、グレースケール画像データに含まれる各画素が示す階調値の最大値Pmaxおよび最小値Pmin間の階調値範囲を複数等分するN個の階調値εnを求め、求めた階調値εnを閾値として使用してモノクロ画像データを生成する。このように閾値を定めれば、各閾値は上記階調値範囲内において適度に分散した値となる。
また、電子黒板1は、生成した複数のモノクロ画像データそれぞれを、2値化に用いた各閾値の大小関係、すなわち濃度の高低関係を特定可能な形式のファイル名を付してUSBメモリ100に書き込む。このようにファイル名が付されれば、USBメモリ100に書き込まれたモノクロ画像データをパーソナルコンピュータ等で利用する際に、ユーザは各画像データのファイルを開くまでもなくその画像データにて示される画像の濃度を認識することが可能となる。
その他にも、本実施形態の構成からは種々の好適な効果が得られる。
[変形例]
上記実施形態にて開示した構成は、種々の態様に変形可能である。
例えば、上記実施形態ではUSBメモリ100にグレースケール画像データやモノクロ画像データを出力する場合を例示した。しかしながら、各画像の出力先となる記憶媒体はUSBメモリに限られず、SDカード、フロッピー(登録商標)ディスク、CD−R、DVD−R、ハードディスクなど他のものであってもよい。また、これらの記憶媒体には、USBポート9等の接続部に接続された各記憶媒体用のドライブを介して画像データが書き込まれてもよいし、電子黒板1に各記憶媒体用のドライブを設け、そのドライブを介して画像データが書き込まれてもよい。
また、上記実施形態では、画像処理部24にて生成される多階調画像データが256色(8ビット)のグレースケール画像データである場合を例示した。しかしながら、画像処理部24にて生成される多階調画像データの階調数は、4ビット、16ビット、32ビットなど、より少なく、あるいはより多くてもよいし、グレースケール画像データではなくカラー画像データであってもよい。
また、上記実施形態ではUSBメモリ100の空き記憶容量Eが不足している場合にグレースケール画像データを記憶せず、モノクロ画像データのみ記憶する場合を例示した。しかしながら、USBメモリ100に十分な空き記憶容量Eが有る場合にも、グレースケール画像データとともに、あるいはグレースケール画像データに代えて、複数の異なる閾値を用いて生成された複数のモノクロ画像データをUSBメモリ100に書き込むようにしてもよい。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…電子黒板、4…シート、4a…筆記面、5…インクジェットプリンタ、7…操作パネル、9…USBポート、20…制御部、21…ROM、22…RAM、24…画像処理部、25…SFモータ、100…USBメモリ、201…モノクロ画像生成機能、202…出力制御機能

Claims (6)

  1. 筆記面と、
    記憶媒体を着脱可能な着脱部と、
    前記筆記面に描画された情報を読み取り、各画素が多階調で表現された多階調画像データを生成する読取部と、
    前記読取部によって生成された多階調画像データに含まれる各画素を階調値に関する所定の閾値によって2値化して得られる2階調画像データを、前記閾値を異ならせて複数生成する画像生成部と、
    前記着脱部に装着された記憶媒体に前記画像生成部によって生成された複数の2階調画像データを書き込む出力制御部と、
    を備えていることを特徴とする電子黒板。
  2. 前記出力制御部は、前記着脱部に装着された記憶媒体の空き記憶容量が前記多階調画像データのファイルサイズを超える場合、前記多階調画像データを前記記憶媒体に書き込むことを特徴とする請求項1に記載の電子黒板。
  3. 前記画像生成部は、前記着脱部に装着された記憶媒体の空き記憶容量に応じて前記2階調画像データの生成数を決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の電子黒板。
  4. 前記画像生成部は、前記多階調画像データに含まれる各画素が示す階調値の最大値および最小値間の階調値範囲を複数等分する前記生成数と同数の階調値を前記各閾値として使用することを特徴とする請求項3に記載の電子黒板。
  5. 前記出力制御部は、前記画像生成部によって生成された複数の2階調画像データそれぞれを、2値化に用いた前記各閾値の大小関係を特定可能な形式のファイル名を付して前記着脱部に装着された記憶媒体に書き込むことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1に記載の電子黒板。
  6. 筆記面と、記憶媒体を着脱可能な着脱部と、前記筆記面に描画された情報を読み取り、各画素が多階調で表現された多階調画像データを生成する読取部と、を備える電子黒板を、
    前記読取部によって生成された多階調画像データに含まれる各画素を階調値に関する所定の閾値によって2値化して得られる2階調画像データを、前記閾値を異ならせて複数生成する画像生成部と、
    前記着脱部に装着された記憶媒体に前記画像生成部によって生成された複数の2階調画像データを書き込む出力制御部と、
    として機能させるためのコンピュータプログラム。
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