JP2013127516A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】落下等の衝撃が加わっても撮像ユニットが回転することなく、撮像ユニットの位置精度悪化を防ぐことが可能な撮像装置を提供すること。
【解決手段】固体撮像素子を有する撮像ユニットと、前記撮像ユニットが取り付けられる本体部材と、前記撮像ユニットを挿通して前記本体部材と螺合する複数のネジ部材と、前記撮像ユニットと前記本体部材との間に取り付けられ、前記撮像ユニットを前記本体部材から離反する方向に付勢する複数の弾性部材と、を有し、前記複数の弾性部材による荷重の重心と前記撮像ユニットの重心とを一致させるように前記複数の弾性部材の弾性力を異ならせることを特徴とする。
【選択図】図6

Description

本発明は、撮像装置に関するものであり、特に固定撮像素子を有する撮像ユニットがカメラ基台に対して複数の固定部材を用いて取り付けられる撮像装置に用いられるのに好適である。
被写体像を電気信号に変換して撮像するデジタルカメラ等の撮像装置では、撮影光束を撮像素子で受光し、その撮像素子から出力される光電変換信号を画像データに変換して、メモリカード等の記録媒体に記録する。撮像素子としては、CCD(Charge Coupled Device)や、CMOSセンサ(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等が用いられる。
このような撮像装置においては、複数の光学部品間の相対的位置関係を正確に維持しながら、撮像素子が信頼性高く保持されなければならない。通常、撮像装置では、特許文献1で示されているように、撮像素子をまず他の部品もしくは基板等に固定して撮像ユニットを形成し、この撮像ユニットを撮像装置に対して調整し位置決めすることで保持するというものが一般的である。
近年の大型の撮像素子を用いたデジタル一眼レフカメラの場合、撮像素子と光学ファインダの相対的位置関係と撮影ピント方向の位置決めが必要である。そこでピント方向の位置調整、片ボケ防止のための上下左右チルト調整、画角合わせのための水平垂直方向の調整および光軸周りの回転調整が必要となり、結果として6軸の調整が必要となる。
例えば、特許文献2では、撮像ユニット内で撮像素子の位置出しを完結し、撮像ユニットを撮像装置の本体に取り付けている。ここでは、画角合わせのための水平垂直方向の位置調整および光軸周りの回転調整の3軸についての調整は、位置決めにより精度が保証されており、調整が不要である。一方、ピント方向の位置調整と上下左右チルト調整の3軸は、ワッシャの厚みを変えて調整を行っている。
また、特許文献2におけるワッシャの厚みを変える調整を簡略化するために、撮像ユニットと本体の間に圧縮コイルバネを介在させたものがある。
すなわち、撮像ユニットに調整ネジを挿通する穴を設けるとともに、本体に調整ネジのネジ部が螺合する3つのネジ穴を設ける。そして、撮像ユニットと本体との間に3つの圧縮コイルバネを介在した状態で3本の固定ビスにより撮像ユニットを取り付ける。このような構成とすることで、3本の固定ビスを回転させることで、撮像ユニットの位置調整を行うことができる。
特開平11−261904号公報 特開2005−65015号公報
しかしながら、上述の撮像ユニットと本体との間に圧縮コイルバネを介在させる方法において、カメラ内部の様々な制約から、3つの圧縮コイルバネがなす三角形の重心と撮像ユニットの重心をそろえることは困難である。圧縮コイルバネによる荷重の重心と撮像ユニットの重心位置がずれていると、落下等でカメラに強い衝撃がかかった際に撮像ユニットを回転させるモーメントが発生する。
図8は、上述の撮像ユニットと本体との間に圧縮コイルバネを介在させる方法における撮像ユニットの構成を示す断面図である。図8では、図面の簡略化のために、圧縮コイルバネが2つとして記載している。また、カメラの撮影方向を前方としてFrで示し、その反対方向を後方としてRrで示し、撮影方向に対して右側をRで示し、左側をLで示している。
120は、ミラーボックスである。123a、123bは、樹脂製の位置決め突起である。
140は、撮像ユニットである。142a、142bは挿通孔、143a、143bは金属製の位置決め孔であり、撮像ユニット140に設けられている。撮像ユニット140は、位置決め孔143a、143bをミラーボックス120の位置決め突起123a、123bに嵌合させることで水平垂直方向と光軸まわりの回転方向の位置決めを行っている。
161a、161bは固定ビス、163a、163bは圧縮コイルバネである。固定ビス161a、161bは挿通孔142a、142bを挿通し、撮像ユニット140とミラーボックス120との間に圧縮コイルバネ163a、163bを介在した状態でミラーボックス120に螺合している。
図8(a)は、カメラが静止した状態を表している。図8(a)において、撮像ユニット140の重心は点Oである。一方、圧縮コイルバネ163a、163bの荷重重心は点Gである。すなわち、点Gに圧縮コイルバネ163a、163bの合力Fがかかっているとみなせる。
図8(b)は、カメラに衝撃がかかり、撮像ユニット140に回転モーメントが発生し、撮像ユニット140が傾く様子を表している。撮像ユニット140が図中Fr方向に移動する衝撃がかかると、撮像ユニット140の重心Oと圧縮コイルバネ163a、163bの荷重重心Gが一致していないため、図8(b)にMで示す回転モーメントが発生し、撮像ユニット140が傾いてしまう。このとき、撮像ユニット40が傾いた状態で、位置決め孔143a、143bが位置決め突起123a、123bに沿って摺動する。そのため、位置決め孔143a、143bのエッジが位置決め突起123a、123bを削ってしまい、撮像ユニットの位置精度が悪化してしまうおそれがあった。
そこで、本発明は、落下等の衝撃が加わっても撮像ユニットが回転することなく、撮像ユニットの位置精度悪化を防ぐことが可能な撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としての撮像装置は、固体撮像素子を有する撮像ユニットと、前記撮像ユニットが取り付けられる本体部材と、前記撮像ユニットを挿通して前記本体部材と螺合する複数のネジ部材と、前記撮像ユニットと前記本体部材との間に取り付けられ、前記撮像ユニットを前記本体部材から離反する方向に付勢する複数の弾性部材と、を有し、前記複数の弾性部材による荷重の重心と前記撮像ユニットの重心とを一致させるように前記複数の弾性部材の弾性力を異ならせることを特徴とする。
本発明によれば、落下等の衝撃が加わっても撮像ユニットが回転することなく、撮像ユニットの位置精度悪化を防ぐことが可能な撮像装置を提供することができる。
本発明の第1及び第2の実施形態におけるカメラ全体の概略構成を示す斜視図である。 第1及び第2の実施形態におけるカメラ内部の電気的構成を示す図である。 第1及び第2の実施形態におけるカメラ内部の構成を示す図である。 第1及び第2の実施形態における撮像ユニットおよび周辺の部品を示す分解斜視図である。 第1及び第2の実施形態における撮像ユニットおよび周辺の部品を示す平面図である。 第1の実施形態における撮像ユニットおよび周辺の部品を示す断面図である。 第2の実施形態における撮像ユニットおよび周辺の部品を示す断面図である。 従来例の撮像ユニットおよび周辺の部品を示す断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。本実施形態では、撮像装置としてデジタル一眼レフカメラ(以下、カメラという)を取り上げて説明する。各図では、必要に応じてカメラの撮影方向を前方としてFrで示し、その反対方向を後方としてRrで示し、撮影方向に対して右側をRで示し、左側をLで示している。
まず、本発明の第1の実施例に係るカメラ全体の概略構成について図1および図2を参照して説明する。図1は、本実施例に係るカメラ100の外観図であり、撮影レンズユニット(不図示)を外した状態を示している。図1(a)は、カメラ100を前面側(被写体側)から見た斜視図であり、図1(b)は、カメラ100を背面側(撮影者側)から見た斜視図である。図2は、カメラ100の内部の電気的構成を示す図である。
1は、カメラ本体である。2は、カメラ本体1の正面に設けられた撮影レンズユニットを着脱可能に固定するマウント部である。3は、マウント部2に設けられ、カメラ本体1と撮影レンズユニットとの間で制御信号、状態信号およびデータ信号等の通信を可能にし、撮影レンズユニット側に電力を供給するマウント接点である。4は、カメラ本体1に設けられ、マウント部2の近接した位置に装着された撮影レンズユニットを取り外すときに押下するレンズロック解除ボタンである。
20は、カメラ本体1の内部に設けられ、撮影レンズを通過した撮影光束が導かれるミラーボックス(本体部材)である。
6は、ミラーボックス20内に配設され、撮影光束を所定の方向に反射させるメインミラー(クイックリターンミラー)である。7はペンタダハミラー、8は固体撮像素子である。メインミラー6は、撮影光束をペンタダハミラー7の方向に導くように撮影光軸に対して45°の角度に保持される状態と、固体撮像素子8の方向に導くように撮影光束から退避した位置に保持される状態とに変化する。
9は、撮影者がカメラ本体1を保持するためのグリップ部である。10は、撮影者がカメラ100に対して撮影を指示するためのレリーズボタンである。レリーズボタン10には、図2に示すSW1(10a)とSW2(10b)とがあり、レリーズボタン10の第1ストロークでSW1がONになり、第2ストロークでSW2がONになる。
11はカメラ本体1に対してポップアップするストロボユニット、12はフラッシュ取り付け用のシュー溝、13はフラッシュ接点であり、いずれもカメラ本体1の上部に設けられている。
14はメインミラー6により反射された撮像光束を撮影者が観察できるファインダ接眼窓、15は画像表示可能なカラー液晶モニタである。
次に、カメラ100の内部の構成について図3を参照して説明する。図3は、カメラ100の内部の構成を示す斜視図である。図3(a)は、カメラ100を前面側から見た斜視図であり、図3(b)は、カメラ100を背面側から見た斜視図である。
30は本体シャーシ、31はシャッタユニットである。ミラーボックス20およびシャッタユニット31は、本体シャーシ30の被写体側にビス等によって取り付けられている。
40は撮像ユニット、50はシールド部材であり、いずれも本体シャーシ30の撮影者側に配設されている。
次に、撮像ユニット40および周辺の構成について図4を参照して説明する。図4は、撮像ユニット40および周辺の部品を示す分解斜視図である。図4(a)は各構成部品を前面側から見た分解斜視図であり、図4(b)は各構成部品を背面側から見た分解斜視図である。
図4(a)では、構成部品が前面側から撮影光軸に沿って、マウント部2、ミラーボックス20、本体シャーシ30、撮像ユニット40、シールド部材50の順番に配置されている。
ミラーボックス20は、内部にメインミラー6が配設できる大きさの箱状に形成されている。21a、21b、21cは、ミラーボックス20の背面側に向かって設けられている撮影光軸に沿った円柱状のボスである。具体的には、ボス21a、21b、21cは、ミラーボックス20の背面側の右側、左側下部および左側上部にそれぞれ設けられている。22a、22b、22cは、ボス21a、21b、21cにそれぞれ形成された雌ネジ部である。雌ネジ部22a、22b、22cには、後述する固定部材としての固定ビス(ネジ部材)61a、61b、61cが後側から螺合される。23a、23b、23cは、それぞれボス21a、21b、21cに近接する小径な軸状の位置決め突起である。
本体シャーシ30は、金属板を折り曲げ加工して形成されている。また、本体シャーシ30は、固定ビス61a、61b、61cを雌ネジ部22a、22b、22cに螺合するときに固定ビス61a、61b、61cと干渉しないように適宜切り欠き穴が形成されている。本体シャーシ30は、背面側からビス(不図示)によってミラーボックス20に強固に締結されることでミラーボックス20に取り付けられ、カメラ本体1の全体的な強度を確保するカメラ基台を構成する。
41はアルミやステンレス等の金属で作られたセンサープレート、44は基板、45は光学ローパスフィルタであり、固体撮像素子8とともに撮像ユニット40を構成している部品である。センサープレート41には、背面側から固体撮像素子8が取り付けられ、前面側から光学ローパスフィルタ45が取り付けられている。また、固体撮像素子8の背面側には、基板44が半田付けによって固定されている。固体撮像素子8は、固体撮像素子8のリードフレーム(不図示)に設けられた位置決め穴(不図示)と、センサープレート41の位置決め突起(不図示)を係合させビス(不図示)によって固定する。このようにすることで、固体撮像素子8は、水平垂直方向および光軸周りの回転について、センサープレート41に所定の精度で固定される。
すなわち、撮像ユニット40では、前面側から光学ローパスフィルタ45、センサープレート41、固体撮像素子8、基板44の順に配置され、ユニット化された状態となる。
42a、42b、42cは、ボス21a、21b、21cに対応する部位に固定ビス61a、61b、61cが挿通するように設けられた挿通孔である。具体的には、本実施形態に係る挿通孔42a、42b、42cは、背面側から見てセンサープレート41の右側、左側下部および左側上部に設けられている。43a、43b、43cは、挿通孔42a、42b、42cに近接し、位置決め突起23a、23b、23cが挿入される位置決め孔である。
シールド部材50は、基板44を背面側から保護する電磁シールドの機能を有している。54a、54b、54cは、固定ビス61a、61b、61cが挿通する挿通孔である。55a、55b、55cは、挿通孔54a、54b、54cに近接し、位置決め突起23a、23b、23cが挿入される位置決め孔である。
63a、63b、63cは、雌ネジ部22a、22b、22cと挿通孔42a、42b、42cとの間に設けられた付勢部材としての金属製の圧縮コイルバネ(弾性部材)である。撮像ユニット40がミラーボックス20に取り付けられた状態では、圧縮コイルバネ63a、63b、63cの弾性力によって撮像ユニット40は背面側に付勢される。すなわち、圧縮コイルバネ63a、63b、63cは、撮像ユニット40とミラーボックス20とを離反させる方向に付勢する。なお、圧縮コイルバネ63a、63b、63cは、金属製に限られず、ゴム製であってもよい。
撮像ユニット40およびシールド部材50は、固定ビス61a、61b、61cを用いてミラーボックス20に取り付けられる。固定ビス61a、61b、61cは、挿通孔54a、54b、54cおよび挿通孔42a、42b、42cを挿通し、雌ネジ部22a、22b、22cに螺合される。62a、62b、62cは、それぞれ固定ビス61a、61b、61cの頭部であり、いずれも円盤形状である。頭部62a、62b、62cは、挿通孔54a、54b、54cの孔径よりも大きいので、固定ビス61a、61b、61cと螺合させると、シールド部材50に当接する。
次に、撮像ユニット40の取り付け方法について説明する。撮像ユニット40は、撮影レンズユニットが取り付けられる基準となるマウント部2の取り付け面から、固体撮像素子8の撮像面が所定の距離を空け、かつ平行になるように取り付けられる必要がある。
まず、本体シャーシ30をミラーボックス20に対して背面側からビス(不図示)により固定する。そして、ミラーボックス20のボス21a、21b、21cの外周にそれぞれ圧縮コイルバネ63a、63b、63cを嵌め合わせる。
次に、固体撮像素子8が取り付けられた撮像ユニット40を本体シャーシ30の背面側に重ね合わせる。このとき、撮像ユニット40の位置決め孔43a、43b、43cに、ミラーボックス20の位置決め突起23a、23b、23cを挿入させながら重ね合わせることで、容易に位置決めを行うことができる。
次に、シールド部材50を撮像ユニット40の背面側に重ね合わせる。このとき、シールド部材50の位置決め孔55a、55b、55cに、ミラーボックス20の位置決め突起23a、23b、23cを挿入させながら重ね合わせることで、容易に位置決めを行うことができる。
最後に、固定ビス61a、61b、61cをシールド部材50の挿通孔54a、54b、54cおよびセンサープレート41の42a、42b、42cにそれぞれ挿通し、ミラーボックス20の雌ネジ部22a、22b、22cに螺合する。固定ビス61a、61b、61cの頭部62a、62b、62cをシールド部材50に当接するまで、固定ビス61a、61b、61cを螺合させることで、撮像ユニット40を取り付けることができる。
このように組み付けられたカメラ本体1においては、撮像ユニット40およびシールド部材50は、両者を背面方向に付勢する圧縮コイルバネ63a、63b、63cにより浮遊支持されている。また、位置決め孔43a、43b、43cと位置決め突起23a、23b、23cは、精度よく形成されているので、ミラーボックス20と撮像ユニット40の固体撮像素子8とは、水平垂直方向と光軸周りの回転方向の位置関係も精度よく取り付けられる。すなわち、撮像ユニット40を取り付けることで、撮影光軸に対する固体撮像素子8の水平垂直方向の調整と光軸周りの回転調整の3軸が決定される。
次に、撮像ユニット40の調整方法について説明する。固体撮像素子8の撮像面は、パッケージ内において、製造上、ピント方向位置と上下左右チルト方向の傾きにばらつきがあるため、本実施形態では、マウント部2と固体撮像素子8の撮像面との相関位置を合わせるために調整可能に構成している。調整は、ピント方向の位置調整および片ボケ防止のための上下左右チルトの3軸調整を、マウント部2のレンズ取付け面から固体撮像素子8までの距離と傾きを測定しながら、固定ビス61a、61b、61cを緩めたり締め付けたりすることで行う。
撮像ユニット40が組み立てられた状態では、撮像ユニット40は圧縮コイルバネ63a、63b、63cにより背面方向に付勢された状態となっている。したがって、固定ビス61a、61b、61cを雌ネジ部22a、22b、22cとのねじ込み量が減少するように回動させることで、撮像ユニット40は圧縮コイルバネ63a、63b、63cに付勢されて背面方向に移動する。また、固定ビス61a、61b、61cを雌ネジ部22a、22b、22cとのねじ込み量が増加するように回動させることで、撮像ユニット40は圧縮コイルバネ63a、63b、63cの付勢に抗して前方方向に移動する。なお、固定ビス61a、61b、61cの回動は手動、または工具を利用した自動調整のいずれであってもよい。
このように調整することで撮像ユニット40の光軸方向における位置および傾きが決定される。
本実施形態では、撮像ユニット40が圧縮コイルバネ63a、63b、63cによる浮遊支持となっているので、カメラ本体1へ衝撃がかかった際には、撮像ユニット40が瞬間的に被写体側に移動する可能性がある。この衝撃がかかった時の挙動を以下で詳細に説明する。
図5は、実施形態における撮像ユニットおよび周辺の部品を示す平面図である。図5に示すように撮像ユニット40の重心を原点にとり、左右方向にx軸、x軸と直交する方向にy軸をとる。圧縮コイルバネ63a、63b、63cの位置をそれぞれ、点A、点B、点Cとし、各点の座標をそれぞれ、
A(x、y)、 B(x、y)、C(x、y
とおく。
また、点Gは、三角形ABCの重心位置を表している。図5より、撮像ユニット40の重心と三角形ABCの重心は一致していないことがわかる。
圧縮コイルバネ63a、63b、63cによる付勢力を、それぞれFa、Fb、Fcとし、
=mF、F=nF
とおく。
このとき、圧縮コイルバネ63a、63b、63cによる付勢力の重心を撮像ユニット40の重心と一致させるための条件は、
である。
すなわち、式(1)のm、nを満たすように、圧縮コイルバネ63a、63b、63cの巻数や線径等を異ならせ、それぞれのバネ形状を設定することにより、撮像ユニット40の重心とバネ荷重の重心を一致させることができる。また、圧縮コイルバネごとに材質を変更して調整してもよい。
上述の条件を満たすバネ設定にした際に、カメラ本体1に衝撃が加えられたときの撮像ユニット40の挙動を図6を用いて説明する。
図6は、撮像ユニットおよび周辺の部品を示す断面模式図である。図面の簡略化のために、撮像ユニット40を構成するセンサープレート41、基板44、固体撮像素子8、光学ローパスフィルタ45をまとめて撮像ユニット40として表している。また、図面の簡略化のために、シールド部材50は省略し、圧縮コイルバネが2つとして記載している。
図6(a)はカメラ本体1が静止している状態、図6(b)はカメラ本体1に衝撃がかかった状態を示している。
図6においても、図5における三角形ABCの重心Gと撮像ユニットの重心Oは一致していない。しかし、式(1)を満たすように圧縮コイルバネ63a、63b、63cのバネ形状を設定しているため、バネの荷重重心は撮像ユニットの重心Oに一致している。すなわち、点Oに圧縮コイルバネ63a、63b、63cの合力Fがかかっている状態となっている。
そのため、カメラ本体1に衝撃がかかった場合でも、点O周りの回転モーメントは発生しない。したがって、衝撃がかかった瞬間には図6(b)のように撮像ユニット40は傾くことなく、カメラ本体1の前面方向(Fr方向)に平行に移動する。そのため、従来例のように、センサープレート41の位置決め孔43a、43b、43cが位置決め突起23a、23b、23cを削ってしまうことがない。
そして、衝撃後には圧縮コイルバネ63a、63b、63cの付勢力により、図6(a)の状態に戻る。また、位置決め突起23a、23b、23cの削れが発生しないため、撮像ユニット40の位置精度を保つことが可能となる。
このように本実施例によれば、落下等の衝撃が加わっても撮像ユニットが回転することなく、撮像ユニットの位置精度悪化を防ぐことができる。
また、本実施例では、弾性部材として複数の圧縮コイルバネを使用したが、ゴムブッシュ等の複数のゴム部材を使用してもよい。ゴム部材は、バネ部材に比べ、形状の自由度があり、組み立ての際にどの部位に組み込まれる等を判別しやすいため容易に組み立てることができる。
次に、図7を用いて本発明の第2の実施例を説明する。なお、図1から図5までは第1の実施例と共通のため、説明は省略する。
図7は、撮像ユニットおよび周辺の部品を示す断面図である。図面の簡略化のために、撮像ユニット40を構成するセンサープレート41、基板44、固体撮像素子8、光学ローパスフィルタ45をまとめて撮像ユニット40として表している。また、図面の簡略化のために、シールド部材50は省略し、圧縮コイルバネが2つとして記載している。
図7(a)はカメラ本体1が静止している状態、図7(b)はカメラ本体1に衝撃がかかった状態を示している。
第1の実施例では、圧縮コイルバネ63a、63b、63cの形状を異ならせることによって圧縮コイルバネ63a、63b、63cの荷重重心を撮像ユニット40の重心に一致させていた。
一方、第2の実施例では、圧縮コイルバネ63a、63b、63cが配置されるスペースを圧縮コイルバネごとに異ならせることによって、圧縮コイルバネ63a、63b、63cの荷重重心を撮像ユニット40の重心と一致させている。
すなわち、図7(a)において、圧縮コイルバネ63a、63bの形状は同じであるが、撮像ユニット40とミラーボックス20で決定されるバネ配置間隔Sa、Sbが圧縮コイルバネ63a、63bで異なっている。図面の簡略化のために圧縮コイルバネ63cは省略しているが、圧縮コイルバネ63cの配置間隔も他のバネ配置間隔Sa、Sbとは異なっている。この配置間隔は、前述の式(1)を満たすように決定されている。そのため、圧縮コイルバネ63a、63b、63cの荷重重心が撮像ユニット40の重心と一致している。
したがって、カメラ本体1に衝撃がかかった時の挙動も実施例1と同じようになり、図7(b)に示すように、撮像ユニット40は傾くことなく、カメラ本体1の前面方向(Fr方向)に平行に移動する。そのため、従来例のように、センサープレートの位置決め孔43a、43b、43cが位置決め突起23a、23b、23cを削ってしまうことがない。
そして、衝撃後には圧縮コイルバネ63a、63b、63cの付勢力により、図6(a)の状態に戻る。また、位置決め突起23a、23b、23cの削れが発生しないため、撮像ユニット40の位置精度を保つことが可能となる。
このように本実施例によれば、第1の実施例と同じく落下等の衝撃が加わっても撮像ユニットが回転することなく、撮像ユニットの位置精度悪化を抑えることができる。
さらに、第1の実施例とは異なり、圧縮コイルバネ63a、63b、63cの形状が同一である。よって、組立時に異なる形状のバネを異なる位置に組み付ける必要が無いため、組立性が良い。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
8 固体撮像素子
20 ミラーボックス
40 撮像ユニット
61a、61b、61c 固定ビス
63a、63b、63c 圧縮コイルバネ

Claims (3)

  1. 固体撮像素子を有する撮像ユニットと、
    前記撮像ユニットが取り付けられる本体部材と、
    前記撮像ユニットを挿通して前記本体部材と螺合する複数のネジ部材と、
    前記撮像ユニットと前記本体部材との間に取り付けられ、前記撮像ユニットを前記本体部材から離反する方向に付勢する複数の弾性部材と、を有し、
    前記複数の弾性部材による荷重の重心と前記撮像ユニットの重心とを一致させるように前記複数の弾性部材の弾性力を異ならせることを特徴とする撮像装置。
  2. 前記複数の弾性部材の形状は同一で、前記本体部材と前記撮像ユニットとの間隔を異ならせることによって、前記複数の弾性部材の弾性力を異ならせることを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記複数の弾性部材は、ゴム部材であることを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
JP2011276349A 2011-12-16 2011-12-16 撮像装置 Pending JP2013127516A (ja)

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