JP2013126573A - 吸引カテーテル - Google Patents
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Abstract
【解決手段】先端に第1の開口部11bが形成されるとともに吸引ルーメンを構成する11と、前記11の長手方向に沿って前記11内に設けられたインナチューブ13と、11を導くためのガイドワイヤ16とを備えた吸引カテーテル10であって、前記吸引ルーメンの吸引開口部は、傾斜して開口されており、前記インナチューブ13の側壁部には、長手方向に沿って配列され前記インナチューブ13内部と前記吸引ルーメンとを流通可能とする複数の貫通孔14が形成されるとともに、前記インナチューブ13内部に注入された液体が前記貫通孔14から噴射可能に構成されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
そのため、カテーテル内で生じさせた血栓破砕用のジェット噴流とは逆方向の流れを形成して血栓を吸引させる技術や、カテーテルに供給する液体に吸引方向の噴流を形成させて血栓の吸入を容易にするための技術が開示されている(例えば、特許文献2、特許文献3参照。)。
また、吸引ルーメンに通じる吸引開口部は、前記の長手方向に対して傾斜して開口されて、吸引路面積が大きく確保されるので、血栓を容易に吸引することができる。
また、ガイドワイヤが吸引ルーメン内に露出していないので、ガイドワイヤが血栓の流れに対する抵抗になることがなく、また、血栓の性状や停滞状況に関係なくガイドワイヤを容易に操作することができる。
また、ガイドワイヤがインナチューブ先端に形成された第2の開口部に液密に挿入されているので、インナチューブ内に注入された液体の圧力を維持し貫通孔から安定して噴射することができる。
図1は、第1の実施形態にかかる吸引カテーテルを示す概略図であり、符号10は、吸引カテーテルを示している。
第1の開口部11bは、11の先端を斜めに切断して形成されており、吸引路面積を大きくして血栓が容易に吸引されるようにされている。
また、インナチューブ13と11とは、例えば一体成形することによりインナチューブ13の外壁部の一部はの内壁部と一体的に形成されており、その結果、インナチューブ13は吸引ルーメン11aの中心から一方側に偏って配置されている。
第1の実施形態の吸引カテーテル10において、貫通孔14は、例えば、直径0.1mm、ピッチ5mmとされ、インナチューブ13の長手方向に沿って直線状に7個配列されるとともに吸引ルーメン11aの中心に向かって開口されている。
ガイドワイヤ16は、インナチューブ13のインフージョンガイドワイヤルーメン13aに挿脱自在に収納可能とされている。
(1)ガイドワイヤ16をガイドワイヤポートP3に挿入する。
(2)ガイドワイヤ16を挿入した吸引カテーテル10を経皮的アプローチ法によって血管内に挿入する。
(3)ガイドワイヤ16先端が血栓性閉塞部位を通過するまでガイドワイヤ16を押し進めて留置する。
(4)ガイドワイヤ16に沿って吸引カテーテル10を閉塞部位まで進める。
(5)吸引ポートP1に、図示しない吸引装置を接続して吸引ルーメン11aを吸引する。
(6)インフージョンポートP2に、図示しない注入装置を接続して持続的又は間欠的に生理食塩水または血栓溶解剤溶液Lを注入する。このとき、ガイドワイヤ16は、インナチューブ13先端の第2の開口部13bより突出させておく。
(7)図2に示すように、インナチューブ13の貫通孔14から生理食塩水または血栓溶解剤溶液Lを噴出して吸引ルーメン11a内に吸引された血栓Kを、吸引ルーメン11a内にて段階的に細かく破砕し、吸引、除去する。
また、貫通孔14が、直線的に配列されているので、血栓を段階的に効率的に細かく破砕することができる。
また、吸引を低負圧で行うことができるので柔軟な材質を用いることが可能となり、吸引カテーテル10の病変部への到達性能を向上させることが可能となる。
また、吸引性能が向上するので吸引ルーメン10の細径化による外形形状の小型化が可能となる。
また、ガイドワイヤ16がインナチューブ13に収納されているので吸引カテーテル10が小型化されるとともに、ガイドワイヤ16が吸引ルーメン11a内に露出されていないので血栓の流れを妨げることが抑制される。
また、インナチューブ13、及び貫通孔14を11の第1の開口部11bより突出させて形成させることにより血管内血栓を破砕することができる。
第2の実施形態に係る吸引カテーテル20が、第1の実施形態に係るカテーテル10と異なるのは、11、インナチューブ13に代えて21、インナチューブ23が用いられるとともにインナチューブ23が21の第1の開口部21bに挿脱自在に挿入されている点である。
以下、カテーテル10と同様の部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
また、21は、先端近傍が第1の開口部21bに向かって縮径された傾斜壁部21cとされ、この傾斜壁部21cには吸引開口部22が複数形成されて血栓が吸引可能とされている。
第2の開口部23bにはガイドワイヤ16が挿入され、第2の開口部23bはガイドワイヤ16の外周とシール嵌合されている。
(1)インナチューブ23を吸引ルーメン21aに挿入し、次いでガイドワイヤ16をガイドワイヤポートP3に挿入する。
(2)ガイドワイヤ16が挿入された吸引カテーテル20を経皮的アプローチ法によって血管内に挿入する。
(3)ガイドワイヤ16先端が血栓性閉塞部位を通過するまでガイドワイヤ16を押し進めて留置する。
(4)ガイドワイヤ16に沿って吸引カテーテル20を閉塞部位まで進める。
(5)吸引ポートP1に、図示しない吸引装置を接続して吸引ルーメン21a内を吸引する。
(6)インフージョンポートP2に図示しない注入装置を接続して、持続的又は間欠的に生理食塩水または血栓溶解剤溶液Lを注入する。このとき、ガイドワイヤ16は、インナチューブ23先端の第2の開口部23bより突出させておく。
(7)インナチューブ23の貫通孔24から生理食塩水または血栓溶解剤溶液Lを噴出させて吸引ルーメン21a内に吸引された血栓を破砕する。
(8)必要に応じて、貫通孔24から加圧された生理食塩水または血栓溶解剤溶液Lを噴出させながらインナチューブ23先端を吸引ルーメン21a先端の第1の開口部21bから突出させて血管内血栓を破砕する。
また、貫通孔24がインナチューブ23の長手方向に沿って配列されるとともに、隣接する貫通孔24がインナチューブ23の互いに反対側の面に位置しているので、吸引ルーメン21aを通過する血栓を通過する位置に関わらず順次破砕して細かくすることができる。
第3の実施形態に係る吸引カテーテル30が、第1の実施形態に係るカテーテル10と異なるのは、11、インナチューブ13に代えて31、インナチューブ33が用いられるとともにガイドワイヤ16が、31の外方を経由して31先端部に形成されたガイドワイヤルーメン35に挿脱自在に挿入されている点である。
以下、カテーテル10と同様の部分については、同じ符号を付して説明を省略する。
また、31は先端部にガイドワイヤ16を挿入するガイドワイヤルーメン35を有し、第1の開口部31bは、31の先端を斜めに切断して形成されており、吸引路面積を大きくして血栓が容易に吸引されるようにされている。
また、インナチューブ33と31とは、インナチューブ33の外壁部の一部がの内壁部と一体的に形成され、インナチューブ33は吸引ルーメン31aの中心から一方側に偏って配置されている。
(1)ガイドワイヤ16をガイドワイヤルーメンに挿入する。
(2)ガイドワイヤ16が挿入された吸引カテーテル30を経皮的アプローチ法によって血管内に挿入する。
(3)ガイドワイヤ16先端が血栓性閉塞部位を通過するまでガイドワイヤ16を押し進めて留置する。
(4)ガイドワイヤ16に沿って吸引カテーテル30を閉塞部位まで進める。
(5)吸引ポートP1に図示しない吸引装置を接続して吸引ルーメン31a内を吸引する。
(6)インフージョンポートP2に図示しない注入装置を接続して、持続的又は間欠的に生理食塩水または血栓溶解剤溶液Lを注入するとともにインナチューブ33の貫通孔34から生理食塩水または血栓溶解剤溶液Lを噴出させて、吸引ルーメン31aの血栓を破砕する。
例えば、11、21、31、インナチューブ13、23、33の形状、材質、及び11、21、31と、インナチューブ13、23、33と、ガイドワイヤ16との組み合わせに関しては、自在に変更することができる。
また、貫通孔14、24、34の大きさ、数、配置に関しても自在に設定可能である。
11、21、31
11a、21a、31a 吸引ルーメン
11b、21b、31b 第1の開口部
13、23、33 インナチューブ
13a、23a インフージョンガイドワイヤルーメン(インナチューブ内部)
21c 傾斜壁部
22 吸引開口部
33a インフージョンルーメン(インナチューブ内部)
14、24、34 貫通孔
16 ガイドワイヤ
35 ガイドワイヤルーメン
L 生理食塩水または血栓溶解剤溶液(液体)
Claims (6)
- 先端に第1の開口部が形成されるとともに吸引ルーメンを構成すると、
前記の長手方向に沿って前記内に設けられたインナチューブと、
を導くためのガイドワイヤと、を備えた吸引カテーテルであって、
前記吸引ルーメンに通じる吸引開口部は、前記の長手方向に対して傾斜して開口されており、
前記インナチューブの側壁部には、前記インナチューブの長手方向に沿って配列され前記インナチューブ内部と前記吸引ルーメンとを流通可能とする複数の貫通孔が形成されるとともに、前記インナチューブ内部に注入された液体が前記貫通孔から噴射可能に構成されていることを特徴とする吸引カテーテル。 - 請求項1記載の吸引カテーテルであって、
前記ガイドワイヤは、
前記インナチューブに挿脱自在に収納されるとともに前記インナチューブ先端に形成された第2の開口部に液密に挿入されていることを特徴とする吸引カテーテル。 - 請求項2記載の吸引カテーテルであって、
前記インナチューブは、前記の内壁に一体的に形成されていることを特徴とする吸引カテーテル。 - 請求項1又は2記載の吸引カテーテルであって、
前記インナチューブは、
前記に挿脱自在に収納されるとともに前記第1の開口部を液密にシール可能とするとともに、
前記吸引開口部は、前記の先端近傍に形成され前記第1の開口部に向かって縮径された傾斜壁部に形成されていることを特徴とする吸引カテーテル。 - 請求項1記載の吸引カテーテルであって、
前記は、先端部に前記ガイドワイヤを挿入するガイドワイヤルーメンが形成され、
前記ガイドワイヤルーメンには、前記ガイドワイヤが挿脱自在に挿入可能とされ、
前記インナチューブは、先端側が閉塞されていることを特徴とする吸引カテーテル。 - 請求項1記載の吸引カテーテルであって、
前記インナチューブ及び前記貫通孔が前記先端より突出して形成されていることを特徴とする吸引カテーテル。
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