JP2013126109A - 文書復元システム、画像形成装置、及びその制御方法、プログラム - Google Patents

Abstract

【課題】 ユーザごとに、復元したい紙文書のページを、紙文書の他のページから復元する画像形成装置を制限することにより、復元される紙文書による情報漏洩のリスクを低減すること。
【解決手段】 文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、文書データを復元して出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定し、復元して出力することを許可すると判定された場合は、復元処理を行い、一方、復元して出力することを許可しないと判定された場合は、復元処理を行わないことを特徴とする。
【選択図】図５３

Description

本発明は、文書復元システム、画像形成装置、及びその制御方法、プログラムに関し、特に、文書の復元を行うための技術に関する。

近年、電子化が進み、紙文書での保管が減ってきている中であっても、やはり「紙に出力して保管する」文化は必要とされており、消滅していない。例えば、見積書や勤務管理などを紙文書として保管するような業務は数多く存在しており、こういった紙文書を再現するシステムは既に提案されている。

その１つとして、下記の特許文献１には、制御情報が記録された２次元バーコードに対処できるようにし、元の原稿等に対する表示や印刷を忠実に再現することのできるペーパーメディア装置を提供するシステムが開示されている。この技術では、特に、文書データ本体部と制御情報部を２次元バーコードにすることによって、忠実に元データを再現することを可能としている。

特開平７−２９６０９９号公報

しかしながら、特許文献１に記載の紙文書を再現するシステムにおいては、単に元の原稿等に対する表示や印刷を再現することは可能であるが、紛失・破損等した紙文書ページの復元は困難であるという問題があった。

一般に、文書の保管方法は様々であるが、一例として、印刷した紙文書をバインダーに綴じてキャビネットや段ボールに保管し、以下の保管方法と合わせて行うことも多い。

・電子データとして文書データをパーソナルコンピュータ（ＰＣ）に保管。

・電子データとして文書データをＣＤ−Ｒなどメディアに保管。

このようにして保管された紙文書は、長年による紙の老朽化や以下のような紛失・破損の問題が発生しうる。
（１）紙文書の一部を紛失した。
（２）災害等により紙文書の一部が破損した。
（３）大量ページの紙文書の順序がぐちゃぐちゃになってしまった。
（４）保管している重要な紙文書にメモ書きがされた。

このような問題が発生した場合、これらの紙文書は、容易に復元することができない。

この点、電子データが存在する場合には復元可能であるが、その復元が容易ではなく、また、その電子データが保管状態等により正常な状態でない場合には、その復元が困難である場合もあり得る。

このように、従来においては、一度印刷出力した紙文書が紛失・破損した場合、元の電子データを見つけて復元することが容易ではないという問題点があった。

そこで、印刷出力した紙文書に、異なるページの文書内容を復元できる情報を付加することで、紙文書の一部が紛失・破損し、当該紙文書を復元したい場合に、当該紙文書を画像形成装置により復元できる仕組みが考えられる。

しかしながら、上記の技術では、紙文書を紛失した場合、その紙文書を拾った人が、この文書復元機能のある画像形成装置で復元コピーをすることにより、紙文書全体の復元ができてしまうため、セキュリティ上問題がある。

また、例えば、その紙文書を拾った社外の人が、文書復元機能のある社外の画像形成装置で復元コピーをして、復元された紙文書が、社外の人に見られてしまう恐れがあり、社内の機密情報が漏えいしてしまう恐れがある。また、例えば、紙文書に復元することが許可されているユーザにより、当該紙文書が印刷された画像形成装置以外の他の画像形成装置で復元コピーが行われ紙文書が復元されるようにすると、様々な場所に設置された画像形成装置から復元された紙文書が印刷されてしまうため、情報漏洩のリスクが高まってしまう。

このように、文書復元機能を有するどの画像形成装置を用いても紙文書が復元可能であると情報漏洩のリスクが高まってしまう。そこで、どこででも復元できないような仕組みが必要となる。

また、このような課題を解消するために、復元対象の文書に対して復元が許可されているユーザであれば、復元対象の文書に対して復元が許可されている複合機で復元する仕組みが考えられるが、そのような仕組みを利用した場合、一旦、あるユーザに、復元が許可されると、復元対象の文書に対して復元が許可されている複合機であれば、どの複合機からでも、復元することができる。

そのため、例えば、復元対象の文書に対して復元が許可されているユーザＡが、通常、業務を行う場所に設置されている、復元対象の文書に対して復元が許可されている複合機からではなく、通常、業務を行わない場所に設置されている、復元対象の文書に対して復元が許可されている複合機から当該文書を復元するような場合、不正に、ユーザＡが、当該複合機から復元した文書を持ち出してしまう可能性がある。また、他のユーザＢは、通常、業務を行う場所に設置されている、復元対象の文書に対して復元が許可されている複合機がユーザＡとは異なる場合がある。このような場合、ユーザＡもユーザＢも同じ、復元対象の文書に対して復元が許可されている複合機で復元することを許可してしまうと、不正に復元した文書を持ち出されて情報漏洩してしまう可能性も考えられる。

そのため、ユーザごとに、復元を許可する複合機を制限する（変える）ことで、不正に復元した文書を持ち出されて情報漏洩してしまう可能性を更に低減させる必要がある。

本発明の目的は、ユーザごとに、復元したい紙文書のページを、紙文書の他のページから復元する画像形成装置を制限することにより、復元される紙文書による情報漏洩のリスクを低減することである。

本発明は、自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する文書復元システムであって、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付手段により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元手段により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定手段と、前記ユーザ判定手段により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定手段により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行わないように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。

また、本発明は、自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する画像形成装置であって、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付手段により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元手段により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定手段と、前記ユーザ判定手段により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定手段により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行わないように制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。

また、本発明は、自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する文書復元システムにおける制御方法であって、前記文書復元システムの受付手段が、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付工程と、前記文書復元システムの復元手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元工程と、前記文書復元システムのユーザ判定手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付工程により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定工程と、前記文書復元システムの装置判定手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元工程により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定工程と、前記文書復元システムの判定手段が、前記ユーザ判定工程により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定工程により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定工程と、前記文書復元システムの制御手段が、前記判定工程により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元工程による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元工程による復元処理を行わないように制御する制御工程と、を備えることを特徴とする。

また、本発明は、自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する文書復元システムが読み取り実行可能なプログラムであって、前記文書復元システムを、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付手段により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元手段により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定手段と、前記ユーザ判定手段により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定手段により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行わないように制御する制御手段として機能させることを特徴とする。

また、本発明は、自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する画像形成装置における制御方法であって、前記画像形成装置の受付手段が、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付工程と、前記画像形成装置の復元手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元工程と、前記画像形成装置のユーザ判定手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付工程により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定工程と、前記画像形成装置の装置判定手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元工程により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定工程と、前記画像形成装置の判定手段が、前記ユーザ判定工程により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定工程により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定工程と、前記画像形成装置の制御手段が、前記判定工程により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元工程による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元工程による復元処理を行わないように制御する制御工程と、を備えることを特徴とする。

また、本発明は、自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する画像形成装置で読み取り実行可能なプログラムであって、前記画像形成装置を、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付手段により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定手段と、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元手段により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定手段と、前記ユーザ判定手段により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定手段により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行わないように制御する制御手段として機能させることを特徴とする。

本発明によれば、ユーザごとに、復元したい紙文書のページを、紙文書の他のページから復元する画像形成装置を制限することにより、復元される紙文書による情報漏洩のリスクを低減することが可能となる。

本発明の実施形態に係る文書復元システムの概略構成の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムの主なシステム構成の一例を示す模式図である。 図１に示すクライアント端末装置及びサーバ端末装置のハードウェア構成の一例を示す模式図である。 図１に示すプリンタのハードウェア構成の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムで用いられる２次元バーコード（ＱＲコード）が保持する情報の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムにおいて、紙文書のページごとに印刷されたＱＲコードを用いた紙文書の解析結果情報を保持する解析結果テーブルの一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコード作成処理における処理手順の一例を示すフローチャートである。 図６に示すステップＳ１０８の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 図６に示すステップＳ１０６の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコード作成処理の際に用いられる設定画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコード作成処理の際に用いられる設定画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコード作成処理の際に用いられる設定画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコード作成処理の際に用いられる設定画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコード作成処理の際に用いられる設定画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコード作成処理の際に用いられる設定画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコード作成処理の際に用いられる詳細設定画面８０１の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコード作成処理の際に用いられる設定画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理における処理手順の一例を示すフローチャートである。 図１７に示すステップＳ４２０の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 図１８に示すステップＳ５０２の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 図１８に示すステップＳ５１６の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 図１７に示すステップＳ４２７−１、Ｓ４２７−２の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 本発明の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタの操作部の表示画面に表示される操作画面の一例を示す模式図である。 図１７に示すステップＳ４２９−１の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。 クライアント端末装置２００からプリンタ３００に印刷指示を行う（直接印刷方式の）印刷指示処理を示すフローチャートである。 直接印刷方式での印刷ジョブの印刷処理を示す図である。 プルプリント方式での印刷ジョブの印刷処理のフローチャートである。 本発明の実施形態に係る文書復元システム１００のＱＲコードを用いた文書の復元処理における処理手順の一例を示すフローチャートである。 図４７のステップＳ４３１、ステップＳ４３６のユーザ認証処理の詳細処理のフローチャートの一例である。 図４７のステップＳ４３２の複合機権限確認処理の詳細処理のフローチャートの一例である。 印刷物媒体に付加される復元情報に含まれている復元権限情報１３２の具体的な内容の一例を示す図である。 グループ情報の一例を示す図である。 第４の実施形態において、印刷物媒体に付加される復元情報の一例を示す図である。 第４の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理における処理手順の一例を示すフローチャートである。 図５３のステップＳ４３８の復元権限確認処理の詳細処理のフローチャートの一例である。 複合機（プリンタ３００）の表示部に表示するエラー画面５５０１の一例を示す図である。

以下に、添付図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態（実施形態）について詳細に説明する。
［第１の実施形態］
以下、図面を参照しながら、本発明に係る第１の実施形態について、説明する。

図１−１は、本発明の実施形態に係る文書復元システム１００の概略構成の一例を示す模式図である。また、図１−２は、本発明の実施形態に係る文書復元システム１００の主なシステム構成の一例を示す模式図である。

図１−１に示すように、文書復元システム１００は、クライアント端末装置２００と、プリンタ３００と、印刷管理サーバ８００と、ネットワーク４００と、インサーター５００と、ＩＣカード６００と、サーバ端末装置７００を有して構成されている。なお、図１に示す文書復元システム１００の構成は一例であり、用途や目的に応じて様々な形態を採ることができる。

図１−１に示す文書復元システム１００は、クライアント端末装置２００とプリンタ３００とサーバ端末装置７００と、印刷管理サーバ８００と、がＬＡＮ（ローカルエリアネットワーク）等のネットワーク４００を介して接続されている。

クライアント端末装置２００は、ユーザが使用する情報処理装置であってプリンタ３００に印刷指示等を行うものである。

クライアント端末装置２００は、例えば、図１−２に示す種々のアプリケーション１０１によって、印刷するための文書データを作成し、ＯＳ１０２は、この文書データと、印刷の命令をしたユーザ情報と、印刷したプリンタ情報（複合機情報）をプリンタドライバ１０３に渡す。

プリンタドライバ１０３は、プラグイン１０５に対して、文書データを、プリンタ３００に依存する形式の印刷データに変換するよう命令し、プラグイン１０５は、文書データを加工して例えばＰＤＬに変換した文書データを文書データ一時保存部１０６に保存する。その後、プリンタドライバ１０３は、プラグイン１０５から文書データをスプーラ１０４へ送信する。

また、図３３〜図３５の設定画面により設定された、通常コピー、復元コピー処理に係る権限設定情報は、プラグイン１０５が設けられている装置に応じて、例えば外部メモリ２１１或いはＨＤＤ３０４に記憶される。図３３〜図３５の画面は、プラグイン１０５により提供されるが、プリンタドライバ１０３を介して表示部に表示される。図３３〜図３５の設定画面も合わせて説明する。

また、プリンタドライバ１０３は、ユーザから印刷命令があった際に、プラグイン１０５からの要求に従い、図３３の権限設定確認画面９３２を表示する。

図３３は、権限設定確認画面９３２であり、印刷指示する際に、印刷紙に復元情報の記録を行うが、この復元情報を用いて復元可能なユーザやグループの設定を行うか否かを設定するための画面である。ボタン「はい」９３３は、復元情報を用いて復元可能なユーザやグループの設定を行うか否かを設定することを示し、ボタン「いいえ」９３４は、復元情報を用いて復元可能なユーザやグループの設定を行わないことを示す。つまり、この設定を行わなければ、制限なく、後述するように、誰でも復元コピーを行うことが可能となる。

図３３の権限設定確認画面９３２でボタン「はい」９３３がユーザにより選択された場合、プリンタドライバ１０３は、プラグイン１０５からの要求に従い、図３４の権限設定ダイアログ９３５を表示する。権限設定ダイアログ９３５では、通常コピー、復元コピーを許可するユーザ、グループを追加・削除の設定をする。なお、ここでは、復元コピーの許可をするユーザ、グループの設定が行えればよい。権限設定ダイアログ９３５のユーザまたはグループの追加ボタン９３６を選択すると、図３５のユーザまたはグループの追加ダイアログ９３９が表示する。ユーザまたはグループの追加ダイアログ９３９の適用範囲設定ボタン９４０を選択された場合、ユーザまたはグループに対して権限を与える文書の範囲を設定することも可能である。ユーザまたはグループの追加ダイアログ９３９のＯＫボタン９４１を選択されると、権限設定ダイアログ９３５に戻り、権限設定ダイアログ９３５のＯＫボタン９３８を選択された時に、プラグイン１０５は、操作された結果情報をユーザ承認情報１０７に保存する。

これにより、プリンタドライバ１０３で印刷指示して印刷ジョブを生成する際に、その印刷ジョブの印刷データによりプリンタで印刷される印刷紙を、復元コピーできるユーザ、グループを指定することが可能となる。

また、ユーザから印刷命令があった際に、図３８の権限設定確認画面９４７を表示する。

図３８は、権限設定確認画面９４７であり、印刷指示する際に、印刷紙に復元情報の記録を行うが、この復元情報を用いて復元可能なプリンタの設定を行うか否かを設定するための画面である。ボタン「はい」９４８は、復元情報を用いて復元可能なプリンタの設定を行うか否かを設定することを示し、ボタン「いいえ」９３９は、復元情報を用いて復元可能なプリンタの設定を行わないことを示す。つまり、この設定を行わなければ、制限なく、後述するように、どのプリンタからでも復元コピーを行うことが可能となる。

図３８の権限設定確認画面９４７でボタン「はい」９４８がユーザにより選択された場合、図３９の権限設定ダイアログ９５０を表示する。権限設定ダイアログ９５０では、復元コピーを許可するプリンタ（複合機とも言う）を追加・削除の設定をする。なお、ここでは、復元コピーの許可をするプリンタの設定が行えればよい。

権限設定ダイアログ９５０の複合機の追加ボタン９５１を選択すると、図４０のプリンタの追加ダイアログ９５４を表示する。プリンタの追加ダイアログ９５４を介してユーザにより選択されたプリンタを、復元を許可するプリンタとして設定することが可能である。プリンタの追加ダイアログ９５４のＯＫボタン９５５が選択されると、権限設定ダイアログ９５０に戻り、権限設定ダイアログ９５０のＯＫボタン９５３を選択された時に、選択されたプリンタを識別する識別情報を複合機情報１３１に保存する。複合機情報１３１には、復元が許可されたプリンタを識別する識別情報として、例えば、複合機名や複合機のＩＰアドレスなどが含まれる。また、ここで、印刷するプリンタの識別情報は、復元の印刷を許可するプリンタの識別情報として自動的に複合機情報１３１に含まれるように設定される。複合機情報１３１は、本発明の装置識別情報の適用例であり、画像形成装置による前記文書データの復元の可否を判定する条件として画像形成装置を識別する情報である。

なお、複合機情報１３１には、復元を許可するプリンタの識別情報が含まれているが、逆に、復元を許可するプリンタの識別情報ではなく、復元を許可しないプリンタの識別情報を含めるようにして、ステップＳ１１０５で復元を許可するプリンタであるか否かを判定するようにしてもよい。

また、復元許可ユーザ、グループ１２６には、復元を許可するユーザを示すユーザ情報が含まれているが、逆に、復元を許可するユーザを示すユーザ情報ではなく、復元を許可しないユーザを示すユーザ情報を含めるようにして、ステップＳ１１０６で、復元コピー、通常コピーが許可されているユーザであるか否かを判定するようにしてもよい。

これにより、プリンタドライバ１０３で印刷指示して印刷ジョブを生成する際に、又は、プリンタで印刷を行う際に、その印刷ジョブの印刷データによりプリンタで印刷される印刷紙を復元コピーできるプリンタを指定することが可能となる。

なお、ここでは、図１−２に示すシステム構成がクライアント端末装置２００に設けられている態様について説明しているが、本発明の実施形態では必ずしもこの態様に限定されるものではない。例えば、プラグイン１０５及び文書データ一時保存部１０６をプリンタ３００に設ける態様であっても、また、必要に応じて、プラグイン１０５及び文書データ一時保存部１０６をクライアント端末装置２００及びプリンタ３００の両方に設ける態様であっても、本発明の実施形態として適用することが可能である。

プリンタ３００は、文書データ等からなる印刷データの印刷処理を行う印刷装置として機能する画像形成装置である。なお、プリンタ３００は、印刷機能だけでなく、ＦＡＸ通信やコピー機能等を有する複合機である。

また、プリンタ３００は、表示画面有プリンタや表示画面無プリンタがあるが、本実施形態では、操作部（図３の３２０）に液晶画面等の表示画面（図３の３２１）を有する表示画面有プリンタを用いて説明する。なお、表示画面無プリンタは、操作部（図３の３２０）に表示画面（図３の３２１）を備えないプリンタである。

また、プリンタ３００には、インサーター５００がオプションとして接続されている。また、プリンタ３００は、ＩＣカード６００を用いた認証が可能に構成されている。

また、サーバ端末装置７００は、クライアント端末装置２００において作成された文書データを格納するための電子データ記憶部７０２を有しており、文書データを復元する際に、電子データ記憶部７０２に記憶された電子データから復元することが可能である。尚、電子データ記憶部７０２は、ディレクトリ構成としても良いし、また、データベース等の記憶手段を用いても良い。

次に、図１に示すクライアント端末装置２００及びプリンタ３００の内部構成について説明する。

図２は、図１に示すクライアント端末装置２００とサーバ端末装置７００と印刷管理サーバ８００のハードウェア構成の一例を示す模式図である。

図２に示すように、クライアント端末装置２００は、ＣＰＵ２０１と、ＲＡＭ２０２と、ＲＯＭ２０３と、システムバス２０４と、入力コントローラ２０５と、ビデオコントローラ２０６と、メモリコントローラ２０７と、通信Ｉ／Ｆコントローラ２０８と、キーボード２０９と、ＣＲＴ２１０と、外部メモリ２１１を有して構成されている。

ＣＰＵ２０１は、クライアント端末装置２００における動作を統括的に制御するものであり、必要に応じて、システムバス２０４に接続される各種のデバイスや各種のコントローラを制御する。

ＲＡＭ２０２は、ＣＰＵ２０１の主メモリ、ワークエリア等として機能する。ＣＰＵ２０１は、処理の実行に際して必要なプログラム等をＲＡＭ２０２にロードして、プログラムを実行することで各種の動作を実現する。

ＲＯＭ２０３には、ＣＰＵ２０１の制御プログラムであるＢＩＯＳ（Ｂａｓｉｃ Ｉｎｐｕｔ ／ Ｏｕｔｐｕｔ Ｓｙｓｔｅｍ）やオペレーティングシステムプログラム（以下、ＯＳ）、ＣＰＵ２０１が本実施形態に係るクライアント端末装置２００の機能を実現するために必要な各種のプログラム等が記憶されている。なお、これらのプログラムは、外部メモリ２１１に記憶されている態様であってもよい。

システムバス２０４は、ＣＰＵ２０１、ＲＡＭ２０２、ＲＯＭ２０３、システムバス２０４、入力コントローラ２０５、ビデオコントローラ２０６、メモリコントローラ２０７及び通信Ｉ／Ｆコントローラ２０８を、相互に通信可能に接続する。

入力コントローラ２０５は、キーボード２０９やマウス（不図示）等のポインティングデバイスからの入力を制御する。

ビデオコントローラ２０６は、ＣＲＴディスプレイ（ＣＲＴ）２１０等の表示部への表示を制御する。この表示部は、ＣＲＴだけでなく、液晶ディスプレイ等であっても構わない。

メモリコントローラ２０７は、ブートプログラム、ブラウザソフトウエア、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種のデータ等を記憶するハードディスク（ＨＤ）やフロッピーディスク（登録商標ＦＤ）或いはＰＣＭＣＩＡカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュメモリ（登録商標）等の外部メモリ２１１へのアクセスを制御する。

通信Ｉ／Ｆコントローラ２０８は、ネットワーク４００を介して、外部機器と接続・通信するものであり、ネットワーク４００での通信制御処理を実行する。例えば、ＴＣＰ／ＩＰを用いたインターネット通信等が可能である。

なお、ＣＰＵ２０１は、例えばＲＡＭ２０２の表示情報用領域へアウトラインフォントの展開（ラスタライズ）処理を実行することにより、ＣＲＴ２１０での表示を可能としている。また、ＣＰＵ２０１は、ＣＲＴ２１０のマウスカーソル（不図示）等でのユーザ指示を可能とする。

図３は、図１に示すプリンタ３００のハードウェア構成の一例を示す模式図である。

図３に示すように、プリンタ３００は、コントローラユニット３１０と、操作部３２０と、カードリーダ３３０と、プリンタ部３４０（印刷部）と、スキャナ部３５０（読取部）を有して構成されている。コントローラユニット３１０は、操作部３２０、カードリーダ３３０、インサーター５００、プリンタ部３４０及びスキャナ部３５０等の動作制御を行うものである。

また、コントローラユニット３１０は、ＣＰＵ３０１と、ＲＡＭ３０２と、ＲＯＭ３０３と、ＨＤＤ３０４と、ネットワークＩ／Ｆ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｉ／Ｆ）３０５と、モデム（ＭＯＤＥＭ）３０６と、操作部Ｉ／Ｆ３０７と、システムバス３０８と、外部Ｉ／Ｆ３０９と、イメージバスＩ／Ｆ（ＩＭＡＧＥ ＢＵＳ Ｉ／Ｆ）３１１と、画像バス３１２と、ＲＩＰ３１３と、プリンタＩ／Ｆ３１４と、スキャナＩ／Ｆ３１５と、画像処理部３１６を有して構成されている。

ＣＰＵ３０１は、プリンタ３００における動作を統括的に制御するプロセッサである。

ＲＡＭ３０２は、ＣＰＵ３０１の主メモリ、ワークエリア等として機能するものであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。

ＲＯＭ３０３は、恒久的に各種のプログラムや各種のデータを記憶するメモリであり、このＲＯＭ３０３には、ブートプログラムや各種の制御プログラム、ＣＰＵ３０１が本実施形態に係るプリンタ３００の機能を実現するために必要なプログラム等が記憶されている。なお、これらのプログラムは、ＨＤＤ３０４に記憶されている態様であってもよい。

ＨＤＤ３０４は、外部記憶装置のハードディスクドライブであり、ＣＰＵ３０１が処理を行なう際に必要な各種のプログラムや各種のデータ等を格納し、また、必要に応じて、ＣＰＵ３０１の処理により生成された各種のデータ等を記憶する。

ネットワークＩ／Ｆ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｉ／Ｆ）３０５は、ＬＡＮ等のネットワーク４００に接続してプリンタ３００と外部装置との通信を司るものである。モデム（ＭＯＤＥＭ）３０６は、公衆回線に接続してＦＡＸの送受信等のデータの入出力を行う。

操作部Ｉ／Ｆ３０７は、ユーザが、操作部３２０から入力した情報（例えば、ユーザ名やカード番号やパスワード等）をＣＰＵ３０１に通知する。また、操作部Ｉ／Ｆ３０７は、操作部３２０の表示画面３２１に表示する画像データを操作部３２０に出力する。

本実施形態のプリンタ３００が前提とする表示画面有プリンタでは、操作部３２０に、タッチパネルを有する表示部である表示画面３２１が設けられる。この表示画面３２１に表示されたボタン等をユーザが押下（指等でタッチ）することにより、各種の入力指示が行われる。

システムバス３０８は、ＣＰＵ３０１、ＲＡＭ３０２、ＲＯＭ３０３、ＨＤＤ３０４、ネットワークＩ／Ｆ（Ｎｅｔｗｏｒｋ Ｉ／Ｆ）３０５、モデム（ＭＯＤＥＭ）３０６、操作部Ｉ／Ｆ３０７、外部Ｉ／Ｆ３０９及びイメージバスＩ／Ｆ（ＩＭＡＧＥ ＢＵＳ Ｉ／Ｆ）３１１を、相互に通信可能に接続する。

外部Ｉ／Ｆ３０９は、ＵＳＢ、ＩＥＥＥ１３９４、プリンタポート、ＲＳ−２３２Ｃ等の外部入力を受け付けるインタフェース部である。この外部Ｉ／Ｆ３０９には、非接触型のＩＣカード６００のカード情報を読み取るカードリーダ３３０と、インサーター５００が接続されている。

ＣＰＵ３０１は、外部Ｉ／Ｆ３０９を介してカードリーダ３３０によって読み取られた非接触型のＩＣカード６００のカード情報を取得することが可能となっている。

イメージバスＩ／Ｆ（ＩＭＡＧＥ ＢＵＳ Ｉ／Ｆ）３１１は、システムバス３０８と画像データを高速転送する画像バス３１２とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。

画像バス３１２は、イメージバスＩ／Ｆ（ＩＭＡＧＥ ＢＵＳ Ｉ／Ｆ）３１１、ＲＩＰ３１３、プリンタＩ／Ｆ３１４、スキャナＩ／Ｆ３１５及び画像処理部３１６を、相互に通信可能に接続する。この画像バス３１２は、例えば、ＰＣＩバスまたはＩＥＥＥ１３９４で構成される。

ＲＩＰ３１３は、ラスタイメージプロセッサであり、例えば、ＰＤＬコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。

プリンタＩ／Ｆ３１４は、プリンタ部３４０とコントローラユニット３１０とを接続し、画像データの同期系／非同期系の変換を行う。

スキャナＩ／Ｆ３１５は、スキャナ部３５０とコントローラユニット３１０とを接続し、画像データの同期系／非同期系の変換を行う。

画像処理部３１６は、入力画像データに対して補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正や解像度変換等を行ったりする。また、画像処理部３１６は、画像データの回転処理を行ったり、多値画像データに対してはＪＰＥＧ、２値画像データはＪＢＩＧ、ＭＭＲ、ＭＨ等の圧縮伸張処理を行ったりする。

操作部３２０は、ユーザによる操作指示を入力したり、動作状況を表示したりするものである。操作部３２０は、表示画面３２１を有しており、この表示画面３２１にはタッチパネルシートが貼付される。操作部３２０は、操作画面を表示画面３２１に表示すると共に、表示してある操作画面のボタンやキーがユーザによりタッチ等されると、その位置情報を操作部Ｉ／Ｆ３０７を介してＣＰＵ３０１に通知する。

また、操作部３２０は、各種の操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、ＩＤキー、リセットキーを備える。スタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いるキーである。このスタートキーの中央部には、緑と赤の２色ＬＥＤがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるか否かが分かるようになっている。

ストップキーは、稼働中の動作を停止させる機能を有するキーである。ＩＤキーは、ユーザのユーザＩＤを入力する際に用いられるキーである。リセットキーは、操作部３２０による設定を初期化する際に用いられるキーである。

カードリーダ３３０は、ＣＰＵ３０１からの制御により、非接触型のＩＣカード６００に記憶されているカード情報を読み取り、読み取ったカード情報を外部Ｉ／Ｆ３０９を介してＣＰＵ３０１へ通知する。ここで、非接触型のＩＣカード６００としては、例えば、ソニー社のフェリカ（ＦｅｌｉＣａ（登録商標））等を適用することができる。

プリンタ部３４０は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する。この際の変換方式については、感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、いずれの変換方式を用いてもよい。

また、プリント動作の起動は、ＣＰＵ３０１からの指示によって開始される。なお、プリンタ部３４０には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択可能に複数の給紙段及びこれらの給紙段に対応した用紙カセットが設けられている。

スキャナ部３５０は、原稿となる用紙上の画像を照明し、ＣＣＤラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとしての電気信号を得る。この際、原稿用紙は、原稿フィーダのトレイにセットされる。

ユーザが、操作部３２０から原稿読み取り起動指示を行うことにより、ＣＰＵ３０１がスキャナ部３５０に指示を与え、原稿フィーダにより原稿用紙を１枚ずつフィードして原稿画像の読み取り動作が行われる。

以上のような構成によって、プリンタ３００は、スキャナ部３５０から読み込んだ画像データをネットワーク４００に送信したり、ネットワーク４００から受信した印刷データをプリンタ部３４０によって用紙に印刷したりすることができる。また、プリンタ３００は、スキャナ部３５０から読み込んだ画像データをモデム（ＭＯＤＥＭ）３０６により、公衆回線上にＦＡＸ送信したり、公衆回線からＦＡＸ受信した画像データをプリンタ部３４０によって用紙に印刷したりすることができる。

図４は、本発明の実施形態に係る文書復元システム１００で用いられる印刷物媒体に付加される復元情報として好適な２次元バーコード（以下、「ＱＲコード」と称する）が保持する情報の一例を示す模式図である。このＱＲコードは、例えば図１−２に示すプラグイン１０５により作成される。なお、本実施の形態では、復元情報を埋め込む対象として、２次元バーコードのＱＲコードを用いているが、これに限るものではなく、印刷用紙にＲＦ−ＩＤタグが付いており、その読み書き機能をプリンタが備えている場合には、ＲＦ−ＩＤタグに復元情報を記録してもよいし、その他の情報付加機能を用いてもよい。以下、本実施の形態では、ＱＲコードを用いた例を説明する。

即ち、ＱＲコードは、クライアント端末装置２００のＣＰＵ２０１（或いはプリンタ３００のＣＰＵ３０１）の処理によって作成され、例えば外部メモリ２１１（或いはＨＤＤ３０４）に記憶される。

図４に示されるＱＲコードが保持する情報１１０は、文書を復元するのに必要な文書データに関する情報（以下、復元情報とも呼ぶ）である。このＱＲコードが保持する情報１１０としては、ページ開始フラグ情報１１１、現在のページ数情報１１２、合計ページ数情報１１３、テキストデータのみか、全データかを示す情報１１４、データ（バイナリ）１１５、フォント・画像位置情報などの情報１１６、電子データのファイル保存先１１７、電子データの更新日１１８、復元許可ユーザ、グループ（複数可）１２６、復元許可複合機（ＩＰアドレス、複合機名）１３１及び、ページ終了フラグ情報１１９が保持される。復元許可ユーザ、グループ（複数可）１２６は、図３３の権限設定確認画面９３２で、復元コピーの権限を設定した場合に、復元コピーを許可するユーザ、グループ（図３４で設定）が、この復元情報内に記録される。復元許可複合機（ＩＰアドレス、複合機名）１３１は、図３８の権限設定確認画面９４７で、復元コピー対象複合機の権限を設定した場合に、復元コピーを許可する複合機（図３９で設定）が、この復元情報内に記録される。

ページ開始フラグ情報１１１は、ＱＲコードに保持されるページごとの開始を示すフラグの情報である。本実施形態におけるＱＲコードには、複数のページ情報を保持することが可能であるため、文書を復元する際にページごとの区切りを示す情報が必要である。

現在のページ数情報１１２と合計ページ数情報１１３は、文書全体が持つページ数（合計ページ数情報１１３）に対して、どのページの情報（現在のページ数情報１１２）かを判定するために必要な情報であり、文書を復元する際に欠損したページを確定する時に使用される。また、これらの情報は、インサーター機能で文書を復元する際にも使用される。

テキストデータのみか、全データかを示す情報１１４は、ＱＲコードに記録された文書データがテキストデータのみか、画像・フォント情報を含む文書データなのかを示す情報である。

データ（バイナリ）１１５は、当該ページ（自ページ）の文書データに加えて、後述する図６等の処理により、例えばその前のページやその後ろのページの文書データなどの他のページ（他ページとも言う）の文書データもバイナリ形式で保持される。

フォント・画像位置情報などの情報１１６は、１ページ分の文書データで使用されているフォント情報や画像の位置情報など、忠実に文書を復元するために必要な情報である。

ファイル保存先１１７は、紙やＱＲコードに記録された文書データからの復元ではなく、サーバ端末装置７００に記憶された電子データから復元処理を行う際に、復元対象となる文書データを特定するための文書特定情報（電子データへアクセスするための情報）である。すなわち、文書特定情報は、記憶装置に記憶されている文書データを特定するための情報である。

例えば、プリンタ３００とネットワーク接続されているサーバ端末装置７００のディレクトリに電子データ本体は保存されており、そのパスを格納する。あるいは、文書データを一意に識別するための識別子（例えば、ファイル名等）等を電子データに付加することがあげられる。また、電子データをデータベースに格納する方法も考えられる。

電子データの更新日１１８は、電子データから復元処理を行う際に、復元しようとしている紙文書が作成されたタイミングを表す文書データ作成タイミング情報（本実施形態では、更新日を用いる）と電子データが作成されたタイミングを表す２次元バーコード作成タイミング情報（更新日）が同じか、相違しているか、確認するための情報である。

尚、文書データ作成タイミング情報及び２次元バーコード作成タイミング情報に時刻等を利用した場合、別機器で作成されるため若干の差が生じるが、この場合、所定範囲内での誤差については、同一時刻に作成されたものとして、比較するようにしても良い。

これによって、サーバ端末装置７００に保存されている電子データから紙文書を復元させる場合、保存されている電子データのバージョンに応じて、復元させるか否かをユーザが選択することが可能であるため、ユーザは所望の紙文書を復元することが可能となる。

ページ終了フラグ情報１１９は、ＱＲコードに保持されるページごとの終了を示すフラグの情報である。

復元許可ユーザ、グループ１２６は、文書を印刷する際に、ＱＲコードに本文書を復元コピーすることが可能なユーザ、グループ情報を登録することが可能となる。文書コピー（復元複写印刷）を誰にでも許可するのではなく、権限を与えられたユーザ、グループだけに許可することが可能となる。

また、ユーザ、グループごとに、印刷文書の復元範囲を設定することも可能となる。たとえば、復元許可ユーザと同一グループのユーザは、所定のページ範囲において、復元可能とする。その場合は、図３４の権限設定ダイアログ９３５で図示省略した「復元可能なページ範囲」ボタンを設け、そのボタンが押下されると、ページ範囲を指定するダイアログ画面（図示省略）し、そのダイアログ画面を介するユーザの指示によりページ範囲を指定させる。ここで指定されたページ範囲は、復元可能ページ範囲として、復元情報に記録されるものとする。

以上説明したように、復元情報であるＱＲコードには、少なくとも、復元可能範囲とする自ページ以外のページの文書データ（データ（バイナリ）１１５）と、文書データの復元が許可されているユーザを特定するための許可特定情報（復元許可ユーザ、グループ（複数可）１２６）とを含んでいる。

復元許可複合機（ＩＰアドレス、複合機名）１２７は、文書を印刷する際にＱＲコードに本文書を復元コピーすることが可能な複合機情報を登録することが可能となる。文書コピー（復元複写印刷）をどの複合機にでも許可するのではなく、権限を与えられた複合機だけに許可することが可能となる。

図５は、本発明の実施形態に係る文書復元システム１００において、紙文書のページごとに印刷されたＱＲコードを用いた紙文書の解析結果情報を保持する解析結果テーブル１２０の一例を示す模式図である。

この解析結果テーブル１２０は、文書を復元する際に、図４に示す情報を保持するＱＲコードが付された復元したい紙文書（入力文書）をプリンタ３００のスキャナ部３５０で読込み、読込んだ文書データのＱＲコードをプラグイン１０５が解析して、ページごとの欠損状態を含む解析結果情報を保持するものである。

そして、この解析結果テーブル１２０は、例えばインサーター５００を使用して文書を復元する際に、インサーター指示リストを作成するための情報となる。そして、この解析結果テーブル１２０は、例えば外部メモリ２１１或いはＨＤＤ３０４に記憶される。

図５に示すように、解析結果テーブル１２０には、ページ番号情報１２１、原稿があるか欠落しているかを示す原稿の有無情報１２２、及び、ＱＲコードに保持されている情報（図４）で復元可能か否かを示すＱＲコードでの復元の有無情報１２３が保持される。

ＱＲコードが付された入力文書をプラグイン１０５で解析した結果、例えば、１ページ目の紙文書が正常な紙文書があってＱＲコードで復元可能である場合には、図５に示すように、ページ番号情報１２１の『１』に、原稿の有無情報１２２として原稿があることを示す『原稿』が保持され、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３としてＱＲコードで復元可能であることを示す『ＱＲＯＫ』が保持される。

また、ＱＲコードが付された入力文書をプラグイン１０５で解析した結果、例えば、４ページ目の紙文書が存在していない場合であって他の紙文書に付されたＱＲコードから復元可能である場合には、図５に示すように、ページ番号情報１２１の『４』に、原稿の有無情報１２２として原稿が欠落していることを示す『欠落』が保持され、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３としてＱＲコードで復元可能であることを示す『ＱＲＯＫ』が保持される。

更に、ＱＲコードが付された入力文書をプラグイン１０５で解析した結果、例えば、３ページ目の紙文書が存在していない場合であって他の紙文書に付されたＱＲコードからも復元が不可能である場合には、図５に示すように、ページ番号情報１２１の『３』に、原稿の有無情報１２２として原稿が欠落していることを示す『欠落』が保持され、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３としてＱＲコードで復元可能であることを示す『ＱＲＮＧ』が保持される。

更に、例えば、８ページ目の紙文書が存在していない場合であって、他の紙文書に付されたＱＲコードからも復元が不可能であるが、他の紙文書に付されたＱＲコードに含まれるファイル保存先１１７にデータが存在する場合は、図５に示すように、ページ番号情報１２１の『８』に、原稿の有無情報１２２として原稿が欠落していることを示す『欠落』が保持され、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３としてＱＲコードに含まれるファイル保存先のデータからで復元可能であることを示す『ＱＲＯＫ（電子データ）』が保持される。

この場合、ＱＲコードには記憶可能なデータ容量に上限があるため、上限を超えた文書データを記憶させるようなケースが存在した場合、該当ページを文書データとして記憶させず、サーバ端末装置７００に当該文書データを記憶させ、ＱＲコードには、当該ページに関するデータ（バイナリ）１１５、フォント・画像位置情報などの情報１１６を記録させずに、ファイル保存先１１７を記録させるような態様をとることで対応している。

当然のことながら、原稿は存在していても当該上限を超える文書データをＱＲコード化する際には、原稿の有無情報１２２に『原稿』、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３に『ＱＲＯＫ（電子データ）』が記録される。

次に、上述したＱＲコードの作成処理における処理手順について説明する。

図６は、本発明の実施形態に係る文書復元システム１００のＱＲコード作成処理における処理手順の一例を示すフローチャートである。また、図７は、図６に示すステップＳ１０８の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。

また、図８は、図６に示すステップＳ１０６の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。ここで、図６〜図８に示すフローチャートの処理は、主として、図１−２に示すプラグイン１０５、即ち、クライアント端末装置２００のＣＰＵ２０１（或いはプリンタ３００のＣＰＵ３０１）で行なわれる。なぜなら、復元情報であるＱＲコードは、印刷ジョブ（印刷データ）の生成時に生成されて付加される場合と、複写機（プリンタ３００）で復元コピー、又は印刷ジョブの印刷を行う際に、印刷される用紙に復元情報を付加する場合とがあるためです。

復元情報であるＱＲコードは、印刷ジョブ（印刷データ）の生成時に生成されて付加される場合は、プリンタドライバ１０３とプラグイン１０５の処理なのでクライアント端末装置２００のＣＰＵ２０１が実行する。また、複写機（プリンタ３００）で復元コピーを行う際に、印刷される用紙に復元情報を付加する場合は、プリンタ３００のＣＰＵ３０１が実行することになる。

また、図９〜図１６は、本発明の実施形態に係る文書復元システム１００のＱＲコード作成処理の際に用いられる設定画面の一例を示す模式図である。

この設定画面は、例えばプラグイン１０５がクライアント端末装置２００に設けられている場合には、例えばＣＲＴ２１０に表示され、例えばプラグイン１０５がプリンタ３００に設けられている場合には、例えば操作部３２０の表示画面３２１に表示される。

また、図９〜図１６の設定画面により設定された、ＱＲコード作成処理に係る設定情報は、プラグイン１０５が設けられている装置に応じて、例えば外部メモリ２１１或いはＨＤＤ３０４に記憶される。

以下、図６〜図１６を用いて、ＱＲコードの作成処理について説明する。

ここで、図６〜図８に示すフローチャートの説明を行う前に、まず、図９〜図１６の設定画面について説明を行う。

図９に示すＱＲコード作成に係る設定画面６０１では、文書データのページごとに、作成データ範囲と、ＱＲコード作成方法と、作成データをテキストに絞るか否かを設定可能に構成されている。

具体的に、図９のＱＲコード作成に係る設定画面６０１では、作成データ範囲として、『前後と自ページのみ』６１１が選択されている様子が示されている。

この『前後と自ページのみ』６１１が選択されている場合には、ＱＲコードを印刷する自ページ（ｎ）と、ｎページの前のページ（ｎ−１）及びｎページの後ろのページ（ｎ＋１）との文書データを含んだＱＲコードが作成される。

ここで、ｎが１ページ目だった場合には、前のページは、この文書データの最後のページとなる。また、ｎが最後のページだった場合には、後ろのページは、この文書データの最初のページとなる。

また、図９のＱＲコード作成に係る設定画面６０１では、ＱＲコード作成方法として、『複数のＱＲコードを作成』６１２が選択されている様子が示されている。

この『複数のＱＲコードを作成』６１２が選択されている場合には、作成データ範囲として選択された『前後と自ページのみ』６１１における全ページの合計データサイズが、ＱＲコードが許容する容量を超えてしまった場合に、これらの文書データを分割して複数のＱＲコードが作成される。

この状態で、ＯＫボタン６１３が押下されると、プラグイン１０５に対して、当該設定情報が設定される。

図１０に示すＱＲコード作成に係る設定画面６０１では、図９に示す設定画面に対して、図９では設定しなかった、『作成データをテキストに絞る』６１４が更に選択されている様子が示されている。

この『作成データをテキストに絞る』６１４を設定することによって、画像データを除外してテキストデータのみの文書データを複数のＱＲコードで作成することが可能となる。

この状態で、ＯＫボタン６１３が押下されると、プラグイン１０５に対して、当該設定情報が設定される。

図１１に示すＱＲコード作成に係る設定画面６０１では、作成データ範囲として、『前後と自ページのみ』６１１が選択され、ＱＲコード作成方法として、『単数のＱＲコードを作成』６１５が選択されている様子が示されている。

この『単数のＱＲコードを作成』６１５が選択されている場合には、作成データ範囲として選択された『前後と自ページのみ』６１１における全ページの合計データサイズが、ＱＲコードが許容する容量を超えてしまった場合でも、単数のＱＲコードの作成しか許可されない。

また、ＱＲコード作成方法として、『単数のＱＲコードを作成』６１５が選択されると、詳細ボタン６１６が有効になる。そして、この詳細ボタン６１６が押下されると、図１２に示す詳細設定画面７０１が表示される。

図１２に示す詳細設定画面７０１では、ＱＲコードを作成するページの優先順位の設定が可能に構成されている。例えば優先順位が１番である自分のページ（自ページ）７１１にカーソルをあてると、背面に色がつき、その優先順位を下げたい場合には、下へボタン７１３を希望の場所まで押下し、逆に優先順位を上げたい場合には、上へボタン７１２を押下する。

そして、ＯＫボタン７１４が押下されると、各ページの優先順位（図１２に示す３つのページの場合には、優先順位１〜３）が設定される。

そして、ＯＫボタン７１４が押下されると、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１に戻って、この状態で、ＯＫボタン６１３が押下されると、プラグイン１０５に対して、当該設定情報が設定される。

図１３に示すＱＲコード作成に係る設定画面６０１では、図１１に示す設定画面に対して、図１１では設定しなかった、『作成データをテキストに絞る』６１４が更に選択されている様子が示されている。

この『作成データをテキストに絞る』６１４を設定することによって、画像データを除外してテキストデータのみの文書データを単一のＱＲコードで作成することになる。

この状態で、ＯＫボタン６１３が押下されると、プラグイン１０５に対して、当該設定情報が設定される。

図１４に示すＱＲコード作成に係る設定画面６０１では、作成データ範囲として、『ＱＲコードサイズに合わせる』６１７が選択されている様子が示されている。

この『ＱＲコードサイズに合わせる』６１７が選択されると、同時にＱＲコード作成方法の設定項目は選択不可能になる。

また、作成データ範囲として、『ＱＲコードサイズに合わせる』６１７が選択されると、詳細ボタン６１８が有効になる。そして、この詳細ボタン６１８が押下されると、図１５に示す詳細設定画面８０１が表示される。

作成データ範囲として、『ＱＲコードサイズに合わせる』６１７が選択されると、ＱＲコードが許容する容量に合わせて、図１５に示す詳細設定画面８０１で設定したＱＲコードを作成するページ単位の優先順位に従って単一のＱＲコードが作成される。

図１５に示す詳細設定画面８０１では、ＱＲコードを作成するページ単位の優先順位の設定が可能に構成されている。例えば優先順位が１番である自分に近いページ（自ページに近いページ）８１１にカーソルをあてると、背面に色がつき、その優先順位を下げたい場合には、下へボタン８１３を希望の場所まで押下し、逆に優先順位を上げたい場合には、上へボタン８１２を押下する。

ここで、優先順位の選択単位としては、自分のページ（自ページ）を含む自分に近いページ、その前方のページや、その後方のページのようにまとまったページ単位である。そして、ＯＫボタン８１４が押下されると、各ページ単位の優先順位（図１５に示す３つのページ単位の場合には、優先順位１〜３）が設定される。

そして、ＯＫボタン８１４が押下されると、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１に戻って、この状態で、ＯＫボタン６１３が押下されると、プラグイン１０５に対して、当該設定情報が設定される。

図１６に示すＱＲコード作成に係る設定画面６０１では、図１４に示す設定画面に対して、図１４では設定しなかった、『作成データをテキストに絞る』６１４が更に選択されている様子が示されている。この『作成データをテキストに絞る』６１４を設定することによって、画像データを除外してテキストデータのみの文書データをＱＲコードで作成することになる。この状態で、ＯＫボタン６１３が押下されると、プラグイン１０５に対して、当該設定情報が設定される。

次に、図６〜図８に示すフローチャートの説明を行う。

この図６〜図８に示すフローチャートの処理を行う際には、上述したＱＲコード作成に係る設定画面６０１による設定情報の設定が、対象となる文書データのページごとに既になされているものとする。

まず、図６のステップＳ１０１において、プラグイン１０５は、印刷処理する文書データ（ＰＤＬ）を文書データ一時保存部１０６に一時記憶する。ここで、文書データ一時保存部１０６は、例えば外部メモリ２１１或いはＨＤＤ３０４に相当する。

続いて、ステップＳ１０２において、プラグイン１０５は、ステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のページ総数をＡとして設定する。このページ総数Ａは、例えば、図４に示す合計ページ数情報１１３に対応する。

続いて、ステップＳ１０３において、プラグイン１０５は、ステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のうち、ＱＲコード作成対象のページを示す変数ａを１に設定する。これにより、ＱＲコード作成対象のページ（自ページ）ａが設定される。

ステップＳ１０４では、ページａ毎に、ステップＳ１０１において一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）に対して、ページを一意に識別するページ識別情報（ページを一意に識別するファイル名を作成し、ページ毎にファイルとして記憶しても良いし、文書データのページ毎に含めて記憶しても良い）を付加した後、サーバ端末装置７００は、自身の所定のディレクトリ配下（電子データ記憶部７０２）に当該文書データに対応する電子データを受付けて記憶する。

尚、ディレクトリは、予め定めた所定場所を使用しても良いし、設定画面６０１に文書データ（ＰＤＬ）の記憶先であるディレクトリを指定可能なように設定画面６０１を構成しても良い。

続いて、ステップＳ１０５において、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、ＱＲコード作成対象のページ（自ページ）ａにおける作成データ範囲が、自ページとその前後ページのみであるか、ＱＲコードサイズに合わせるのかを判定する。

具体的に、このステップＳ１０５では、図９等に示された設定画面６０１において、作成データ範囲として、『前後と自ページのみ』が選択されたのか、『ＱＲコードサイズに合わせる』が選択されたのかに応じて判定される。

ステップＳ１０５の判定の結果、作成データ範囲がＱＲコードサイズに合わせる場合（即ち、図１４及び図１６に示す設定画面６０１のように、『ＱＲコードサイズに合わせる』６１７が選択されて設定された場合）には、ステップＳ１０６に進む。

ステップＳ１０６に進むと、プラグイン１０５は、ＱＲコードサイズに合わせた単一のＱＲコードの作成処理を行う。このステップＳ１０６の詳細については、図８を用いて後述する。このステップＳ１０６の処理が終了すると、その後、ステップＳ１１８に進む。

一方、ステップＳ１０５の判定の結果、作成データ範囲が自ページとその前後ページのみである場合（即ち、図９〜図１１及び図１３に示す設定画面６０１のように、『前後と自ページのみ』６１１が選択されて設定された場合）には、ステップＳ１０７に進む。

ステップＳ１０７に進むと、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、ＱＲコード作成対象のページ（自ページ）ａにおけるＱＲコードを単数または複数で作成するのかを判定する。

具体的に、このステップＳ１０７では、図９等に示された設定画面６０１において、ＱＲコード作成方法として、『複数のＱＲコードを作成』が選択されたのか、『単数のＱＲコードを作成』が選択されたのかに応じて、判定される。

ステップＳ１０７の判定の結果、ＱＲコードを単数で作成する場合（即ち、図１１及び図１３に示す設定画面６０１のように、『単数のＱＲコードを作成』６１５が選択されて設定された場合）には、ステップＳ１０８に進む。

ステップＳ１０８に進むと、プラグイン１０５は、単一のＱＲコード作成処理を行う。

このステップＳ１０８の詳細については、図７を用いて後述する。このステップＳ１０８の処理が終了すると、その後、ステップＳ１１８に進む。

一方、ステップＳ１０７の判定の結果、ＱＲコードを複数で作成する場合（即ち、図９及び図１０に示す設定画面６０１のように、『複数のＱＲコードを作成』６１２が選択されて設定された場合）には、ステップＳ１０９に進む。

ステップＳ１０９に進むと、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、設定された作成データ範囲のデータとしてテキストデータのみを作成するか否かを判定する。

具体的に、このステップＳ１０９では、図９等に示された設定画面６０１において、『作成データをテキストに絞る』が選択されたのか否かに応じて、判定される。

ステップＳ１０９の判定の結果、テキストデータのみを作成するものではなく、作成データ範囲のページの全てのデータを作成する場合（即ち、図９に示す設定画面６０１のように、『作成データをテキストに絞る』が選択されずに設定された場合）には、ステップＳ１１０に進む。

ステップＳ１１０に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のうち、作成データ範囲である、自ページ（ｎページ）、その前のページ（ｎ−１ページ）及びその後ろのページ（ｎ＋１）の文書データを読込み、文書データサイズを決定する。

一方、ステップＳ１０９の判定の結果、テキストデータのみを作成する場合（即ち、図１０に示す設定画面６０１のように、『作成データをテキストに絞る』６１４が選択されて設定された場合）には、ステップＳ１１１に進む。

ステップＳ１１１に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）からテキストデータのみを抽出する抽出処理を行う。

続いて、ステップＳ１１２において、プラグイン１０５は、ステップＳ１１１で抽出したテキストデータのうち、作成データ範囲である、自ページ（ｎページ）、その前のページ（ｎ−１ページ）及びその後ろのページ（ｎ＋１）のテキストデータを読込み、文書データサイズを決定する。

なお、図６に示す例では、まず、ステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）からテキストデータのみを抽出し（Ｓ１１１）、その後、抽出したテキストデータの中から作成データ範囲のページのテキストデータを読込む（Ｓ１１２）態様が示されているが、本実施形態においては、この態様に限定されるものではない。

例えば、まず、ステップＳ１１０と同様に、ステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）の中から、作成データ範囲である、自ページ（ｎページ）、その前のページ（ｎ−１ページ）及びその後ろのページ（ｎ＋１）の文書データを読込み、その後、当該読込んだ作成データ範囲のページからテキストデータのみを抽出する態様であっても、本実施形態に適用可能である。

ステップＳ１１０の処理が終了した場合、或いは、ステップＳ１１２の処理が終了した場合には、ステップＳ１１３に進む。

ステップＳ１１３に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ１１０またはステップＳ１１２で読込んだデータサイズと、作成するＱＲコードが許容する容量とを比較し、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズ以上であるか否かを判定する。

ここで、本例では、ＱＲコードが許容する容量として、ＱＲコードの全体サイズの８割を設定するものとする。これは、このＱＲコードが許容する容量は、図４に示すＱＲコードが保持する情報１１０のデータ（バイナリ）１１５に設定することが可能な許容量に相当するからである。

従って、当該許容量以下となるような当該データサイズのデータをＱＲコード化する。

ステップＳ１１３の判定の結果、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズ以上である場合には、ステップＳ１１４に進む。

ステップＳ１１４に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ１１０またはステップＳ１１２で読み込んだ文書データをバーコード化して、単一のＱＲコードの作成処理を行う。その後、ステップＳ１１７に進む。

一方、ステップＳ１１３の判定の結果、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズ以上でない場合（即ち、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズ未満である場合）には、ステップＳ１１５に進む。

ステップＳ１１５に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ１１０またはステップＳ１１２で読み込んだ文書データをバーコード化して、１つのＱＲコードの作成処理を行う。

この際、ファイル保存先１１７には、ステップＳ１０４における、文書データを特定するための特定情報、つまりサーバ端末装置７００に記憶された電子データに関するページ識別情報、サーバ端末装置７００のディレクトリへのパス等を含む情報を設定する。

続いて、ステップＳ１１６において、プラグイン１０５は、ステップＳ１１０またはステップＳ１１２で読み込んだ文書データのうち、ＱＲコードとして作成されていない残りの文書データがあるか否かを判定する。

ステップＳ１１６の判定の結果、ステップＳ１１０またはステップＳ１１２で読み込んだ文書データのうち、ＱＲコードとして作成されていない残りの文書データがある場合には、作成するＱＲコード数を１つ増やす設定をして、ステップＳ１１５に戻り、当該残りの文書データにおけるＱＲコードを１つ作成する処理が行われる。

一方、ステップＳ１１６の判定の結果、ステップＳ１１０またはステップＳ１１２で読み込んだ文書データのうち、ＱＲコードとして作成されていない残りの文書データがない場合には、ステップＳ１１７に進む。

ステップＳ１１７に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ１１４またはステップＳ１１５で作成したＱＲコードを、ステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のＱＲコード作成対象のページ（自ページ）ａの所定位置に配置して付する。

なお、ステップＳ１１５〜ステップＳ１１６のループで複数のＱＲコードが作成された場合には、各ＱＲコードを、ＱＲコード作成対象のページ（自ページ）ａの所定位置にずらして配置して付する。

続いて、ステップＳ１１８において、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成対象のページ（自ページ）を示す変数ａが、ステップＳ１０２で設定された文書データのページ総数Ａよりも小さいか否かを判定する。

ステップＳ１１８の判定の結果、ＱＲコード作成対象のページ（自ページ）を示す変数ａが、ステップＳ１０２で設定された文書データのページ総数Ａよりも小さい場合には、ＱＲコードの作成処理を、ステップＳ１０１で一時記憶した文書データの全てのページについては行っていないと判定し、ステップＳ１１９に進む。

ステップＳ１１９に進むと、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成対象のページ（自ページ）を示す変数ａに１を加算して、ＱＲコード作成対象のページａを変更する。そして、ステップＳ１１９で変更したページａに対して、ステップＳ１０５以降の処理を再度行う。

一方、ステップＳ１１８において、ＱＲコード作成対象のページ（自ページ）を示す変数ａが、ステップＳ１０２で設定された文書データのページ総数Ａ以上であると判定された場合には、ＱＲコードの作成処理を、ステップＳ１０１で一時記憶した文書データの全てのページについて行ったと判定し、図６に示すフローチャートにおける処理を終了する。

その後、図６に処理によって、ＱＲコードがページごとに付された一連の文書データの印刷処理がユーザにより指示されると、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、プリンタ部３４０に、当該一連の文書データにおける印刷処理を行わせ、用紙（印刷物媒体）に当該一連の文書が印刷出力される（第１の出力ステップ）。即ち、用紙ごとに、ＱＲコードを含む文書データが印刷される。具体的には、図４４、図４５、図４６を用いて後で説明する。

次に、図７を用いて、図６に示すステップＳ１０７の単一ＱＲコード作成処理の詳細について説明する。

図６のステップＳ１０７の処理が開始されると、まず、図７のステップＳ２０１において、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、ＱＲコードを作成するページの優先順位を決定する。

具体的に、このステップＳ２０１では、図１１または図１３に示された設定画面６０１において詳細ボタン６１６が押下されて図１２に示す詳細設定画面７０１が表示され、この詳細設定画面７０１で設定された優先順位に基づき、ＱＲコードを作成するページの優先順位が決定される。

即ち、このステップＳ２０１では、自ページ、その前のページ、その後ろのページの合計データサイズによりこれらのデータが作成する単一のＱＲコードに格納できない場合に、ここで決定した優先順位に基づいてページデータをＱＲコードに格納するための処理である。

ここで、本実施形態においては、図１２に示す詳細設定画面７０１の設定に基づき、優先順位１として自分のページ（自ページ）が決定され、優先順位２として自分のページ（自ページ）における前のページまたは後ろのページの一方のページが決定され、優先順位３として優先順位２における他方のページが決定されるものとする。

続いて、ステップＳ２０２において、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、設定された作成データ範囲のデータのデータとしてテキストデータのみを作成するか否かを判定する。

具体的に、このステップＳ２０２では、図１１または図１３に示された設定画面６０１において、『作成データをテキストに絞る』が選択されたのか否かに応じて、判定される。

ステップＳ２０２の判定の結果、テキストデータのみを作成するものではなく、作成データ範囲のページの全てのデータを作成する場合（即ち、図１１に示す設定画面６０１のように、『作成データをテキストに絞る』が選択されずに設定された場合）には、ステップＳ２０３に進む。

ステップＳ２０３に進むと、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、図６のステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のうち、優先度１の文書データを読込む。

ここで、本実施形態においては、ステップＳ２０１で優先順位１として自分のページ（自ページ）、即ち、ＱＲコード作成対象のページを決定しているため、本例では、当該自ページの文書データが読込まれることになる。

続いて、ステップＳ２０４において、プラグイン１０５は、ステップＳ２０３で読込んだ文書データのデータサイズを決定し記憶する。ここで、ステップＳ２０３の処理が繰り返された場合には、文書データのデータサイズを積み重ねて、読込んだデータサイズを決定する。

続いて、ステップＳ２０５において、プラグイン１０５は、ステップＳ２０４で決定した読込んだデータサイズと、作成するＱＲコードが許容する容量とを比較し、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズよりも大きいか、或いは、最後の優先順位のページの文書データまで読込んでいないかを判定する。

ここで、本例では、作成するＱＲコードが許容する容量として、上述した図６のステップＳ１１３と同様の主旨により、ＱＲコードの全体サイズの８割を設定するものとする。

ステップＳ２０５の判定の結果、肯定判定された場合には、ステップＳ２０３で読込んだ文書データの優先度に対して優先度を１つ増やして、ステップＳ２０３に戻り、再度、ステップＳ２０３以降の処理を行う。

一方、ステップＳ２０５の判定の結果、否定判定された場合には、ステップＳ２１０に進む。

ステップＳ２０２の判定の結果、テキストデータのみを作成する場合（即ち、図１３に示す設定画面６０１のように、『作成データをテキストに絞る』６１４が選択されて設定された場合）には、ステップＳ２０６に進む。

ステップＳ２０６に進むと、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、図６のステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のうち、優先度１の文書データからテキストデータのみを抽出する抽出処理を行う。

続いて、ステップＳ２０７において、プラグイン１０５は、ステップＳ２０６で抽出したテキストデータを読込む。

続いて、ステップＳ２０８において、プラグイン１０５は、ステップＳ２０７で読込んだテキストデータのデータサイズを決定し記憶する。ここで、ステップＳ２０７の処理が繰り返された場合には、テキストデータのデータサイズを積み重ねて、読込んだデータサイズを決定する。

続いて、ステップＳ２０９において、プラグイン１０５は、ステップＳ２０８で決定した読込んだデータサイズと、作成するＱＲコードが許容する容量とを比較し、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズよりも大きいか、或いは、最後の優先順位のページのテキストデータまで読込んでいないかを判定する。

ここで、本例では、作成するＱＲコードが許容する容量として、上述した図６のステップＳ１１３と同様の主旨により、ＱＲコードの全体サイズの８割を設定するものとする。

ステップＳ２０９の判定の結果、肯定判定された場合には、ステップＳ２０６及びＳ２０７で抽出し読込んだテキストデータの優先度に対して優先度を１つ増やして、ステップＳ２０６に戻り、再度、ステップＳ２０６以降の処理を行う。

一方、ステップＳ２０９の判定の結果、否定判定された場合には、ステップＳ２１０に進む。

ステップＳ２１０に進むと、プラグイン１０５は、ＱＲコードで許容する容量が、ステップＳ２０４またはステップＳ２０８で決定した読込んだデータサイズと同じ（等しい）であるか否かを判定する。

ステップＳ２１０の判定の結果、ＱＲコードで許容する容量が、ステップＳ２０４またはステップＳ２０８で決定した読込んだデータサイズと同じ（等しい）でない場合には、ステップＳ２１１に進む。

ステップＳ２１１に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ２０３またはステップＳ２０７で最後に読込んだページのデータを削除する処理を行う。これによってＱＲコードが許容する容量の範囲内でデータをＱＲコード化することが可能となる。

ステップＳ２１１の処理が終了した場合、或いは、ステップＳ２１０において、ＱＲコードで許容する容量がステップＳ２０４またはステップＳ２０８で決定した読込んだデータサイズと同じ（等しい）であると判定された場合には、ステップＳ２１２に進む。

ステップＳ２１２に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ２０３またはステップＳ２０７で読み込んだ文書データをバーコード化して、単一のＱＲコードの作成処理を行う。この際、ファイル保存先１１７には、ステップＳ１０４における、ページ識別情報、ディレクトリへのパスを含む情報を設定する。

尚、ステップＳ２１１で削除したデータ、つまりＱＲコードが許容する容量の範囲外となったデータについては、テキストデータのみか、全データかを示す情報１１４、データ（バイナリ）１１５、フォント・画像位置情報などの情報１１６を除外して、現在のページ数情報１１２、ファイル保存先１１７（例えば、電子データ記憶部７０２の記憶領域に関する情報）、更新日１１８、復元許可ユーザ、グループ１２６、復元が許可されている複合機情報である復元許可複合機（情報）１３１（以下、単に復元許可複合機とも言う）に関する情報をＱＲコード化して作成している。

続いて、ステップＳ２１３において、プラグイン１０５は、ステップＳ２１２で作成したＱＲコードを、図６のステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のＱＲコード作成対象のページ（自ページ）ａの所定位置に配置して付する。その後、上述した図６のステップＳ１１８に進み、ステップＳ１１８以降の処理が行われる。

次に、図８を用いて、図６に示すステップＳ１０６のＱＲコードサイズに合わせた単一ＱＲコード作成処理の詳細について説明する。

図６のステップＳ１０６の処理が開始されると、まず、図８のステップＳ３０１において、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、ＱＲコードを作成するページ単位の優先順位を決定する。

具体的に、このステップＳ３０１では、図１４または図１６に示された設定画面６０１において詳細ボタン６１８が押下されて図１５に示す詳細設定画面８０１が表示され、この詳細設定画面８０１で設定された優先順位に基づき、ＱＲコードを作成するページ単位の優先順位が決定される。

ここで、本実施形態においては、図１５に示す詳細設定画面８０１の設定に基づき、優先順位１として自分のページ（自ページ）を含む自分に近いページが決定され、優先順位２として自分に近いページにおける前方のページまたは後方のページの一方のページ単位が決定され、優先順位３として優先順位２における他方のページ単位が決定されるものとする。

続いて、ステップＳ３０２において、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、設定された作成データ範囲のデータのデータとしてテキストデータのみを作成するか否かを判定する。

ステップＳ３０２の判定の結果、テキストデータのみを作成するものではなく、作成データ範囲のページの全てのデータを作成する場合（即ち、図１４に示す設定画面６０１のように、『作成データをテキストに絞る』が選択されずに設定された場合）には、ステップＳ３０３に進む。

ステップＳ３０３に進むと、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、図６のステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のうち、優先度１のページ単位の文書データを読込む。

ここで、本実施形態においては、ステップＳ３０１で優先順位１として自分のページ（自ページ）を含む自分に近いページを決定しているため、本例では、まず、ＱＲコード作成対象のページを含むページ単位の文書データが読込まれることになる。

続いて、ステップＳ３０４において、プラグイン１０５は、ステップＳ３０３で読込んだ文書データのデータサイズを決定し記憶する。

ここで、ステップＳ３０３の処理が繰り返された場合には、文書データのデータサイズを積み重ねて、読込んだデータサイズを決定する。

続いて、ステップＳ３０５において、プラグイン１０５は、ステップＳ３０４で決定した読込んだデータサイズと、作成するＱＲコードが許容する容量とを比較し、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズよりも大きいか否かを判定する。

ここで、本例では、作成するＱＲコードが許容する容量として、上述した図６のステップＳ１１３と同様の主旨により、ＱＲコードの全体サイズの８割を設定するものとする。

また、ここでは、図６のステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のデータサイズは、ステップＳ３０５における作成するＱＲコードが許容する容量よりも大きいものとする（即ち、図１５に示す詳細設定画面８０１により設定された最後の優先順位のページ単位まで処理されて、ステップＳ３０３〜ステップＳ３０５のループが繰り返され続けることがないものとする）。

ステップＳ３０５の判定の結果、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズよりも大きい場合には、ステップＳ３０３で読込んだ文書データの優先度に対して優先度を１つ増やして、ステップＳ３０３に戻り、再度、ステップＳ３０３以降の処理を行う。

一方、ステップＳ３０５の判定の結果、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズよりも大きくない（以下である）場合には、ステップＳ３１０に進む。

ステップＳ３０２の判定の結果、テキストデータのみを作成する場合（即ち、図１６に示す設定画面６０１のように、『作成データをテキストに絞る』６１４が選択されて設定された場合）には、ステップＳ３０６に進む。

ステップＳ３０６に進むと、プラグイン１０５は、ＱＲコード作成に係る設定画面６０１で設定された設定情報に基づいて、図６のステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のうち、優先度１のページ単位の文書データからテキストデータのみを抽出する抽出処理を行う。

続いて、ステップＳ３０７において、プラグイン１０５は、ステップＳ３０６で抽出したテキストデータを読込む。

続いて、ステップＳ３０８において、プラグイン１０５は、ステップＳ３０７で読込んだテキストデータのデータサイズを決定し記憶する。ここで、ステップＳ３０７の処理が繰り返された場合には、テキストデータのデータサイズを積み重ねて、読込んだデータサイズを決定する。

続いて、ステップＳ３０９において、プラグイン１０５は、ステップＳ３０８で決定した読込んだデータサイズと、作成するＱＲコードが許容する容量とを比較し、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズよりも大きいか否かを判定する。

ここで、本例では、作成するＱＲコードが許容する容量として、上述した図６のステップＳ１１３と同様の主旨により、ＱＲコードの全体サイズの８割を設定するものとする。

また、ここでは、図６のステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）から抽出されるテキストデータのデータサイズは、ステップＳ３０９における作成するＱＲコードが許容する容量よりも大きいものとする（即ち、図１５に示す詳細設定画面８０１により設定された最後の優先順位のページ単位まで処理されて、ステップＳ３０６〜ステップＳ３０９のループが繰り返され続けることがないものとする）。

ステップＳ３０９の判定の結果、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズよりも大きい場合には、ステップＳ３０６及びＳ３０７で抽出し読込んだテキストデータの優先度に対して優先度を１つ増やして、ステップＳ３０６に戻り、再度、ステップＳ３０６以降の処理を行う。

一方、ステップＳ３０９の判定の結果、ＱＲコードで許容する容量が読込んだデータサイズよりも大きくない（以下である）場合には、ステップＳ３１０に進む。

ステップＳ３１０に進むと、プラグイン１０５は、ＱＲコードで許容する容量が、ステップＳ３０４またはステップＳ３０８で決定した読込んだデータサイズと同じ（等しい）であるか否かを判定する。

ステップＳ３１０の判定の結果、ＱＲコードで許容する容量が、ステップＳ３０４またはステップＳ３０８で決定した読込んだデータサイズと同じ（等しい）でない場合には、ステップＳ３１１に進む。

ステップＳ３１１に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ３０３またはステップＳ３０７で最後に読込んだページのデータを削除する処理を行う。

ステップＳ３１１の処理が終了した場合、或いは、ステップＳ３１０において、ＱＲコードで許容する容量がステップＳ３０４またはステップＳ３０８で決定した読込んだデータサイズと同じ（等しい）であると判定された場合には、ステップＳ３１２に進む。

ステップＳ３１２に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ３０３またはステップＳ３０７で読み込んだ文書データをバーコード化して、単一のＱＲコードの作成処理を行う。この際、ファイル保存先１１７には、ステップＳ１０４における、ページ識別情報、サーバ端末装置７００のディレクトリへのパスを含む情報等、文書データを特定するための特定情報を設定する。

尚、ステップＳ３１１で削除したデータについては、テキストデータのみか、全データかを示す情報１１４、データ（バイナリ）１１５、フォント・画像位置情報などの情報１１６を除外して、現在のページ数情報１１２、ファイル保存先１１７、更新日１１８、復元許可ユーザ、グループ１２６、復元許可される複合機情報１３１を含む文書データに関する情報をＱＲコード化して作成している。

続いて、ステップＳ３１３において、プラグイン１０５は、ステップＳ３１２で作成したＱＲコードを、図６のステップＳ１０１で一時記憶した文書データ（ＰＤＬ）のＱＲコード作成対象のページ（自ページ）ａの所定位置に配置して付する。その後、上述した図６のステップＳ１１８に進み、ステップＳ１１８以降の処理が行われる。

また、図３３〜図３５で前述したように、復元コピーの権限（復元許可ユーザ、グループ１２６、復元許可される複合機情報１３１）は、ユーザによる指定を受け付けて権限が設定される。この復元コピーの権限設定は、図６〜図８のフローチャートで説明した処理が行われる前に実行される。

そのため、図３３〜図３５、及び、図３８〜図４０で設定された復元許可ユーザ、グループ１２６、復元許可される複合機情報１３１は、あらかじめＲＡＭに記憶されており、ステップＳ１１４、ステップＳ１１５、ステップＳ２１２、ステップＳ３１２で復元情報をＱＲコード化するときに、読みだされて変換されることになる。

なお、プリンタ３００でＱＲコードが付加される場合は、プリンタ３００の操作部に図３３〜図３５、及び、図３８〜図４０の画面を表示し、上述した処理と同様に、プリンタ３００で復元コピーの権限を設定するように構成する。

また、復元許可される複合機情報１３１は、図３８〜図４０で、ユーザの操作により設定されることを説明したが、ステップＳ１１４、ステップＳ１１５、ステップＳ２１２、ステップＳ３１２で生成されるＱＲコードを含む文書データを印刷するプリンタは、復元の印刷を許可するプリンタとして自動的に設定される。すなわち、復元の印刷を許可するプリンタを識別する識別情報が復元許可される複合機情報１３１に含まれてＱＲコードが作成される。

また、復元許可ユーザ、グループ１２６は、図３３〜図３５で、ユーザの操作により設定されることを説明したが、ステップＳ１１４、ステップＳ１１５、ステップＳ２１２、ステップＳ３１２で生成されるＱＲコードを含む文書データの印刷指示を行ったユーザを示すユーザ情報は、復元の印刷が許可されたユーザとして自動的に設定される。すなわち、当該印刷指示を行ったユーザは復元の印刷を許可するユーザとして、復元許可ユーザ、グループ１２６に含めてＱＲコードが作成される。

次に、ＱＲコードを用いた文書の復元処理における処理手順について説明する。

図１７は、本発明の実施形態に係る文書復元システム１００のＱＲコードを用いた文書の復元処理における処理手順の一例を示すフローチャートである。また、図３２は、図１７に示すステップＳ４２７−１とＳ４２７−２の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。

また、図４３は、図１７に示すステップＳ４２９−１の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。

また、図１８は、図１７に示すステップＳ４２０の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。

また、図１９は、図１８に示すステップＳ５０２の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。図２９は、図１８に示すステップＳ５１６の詳細な処理手順の一例を示すフローチャートである。

また、図２０〜図２８、図３０〜図３１、図３６〜図３７、図４１〜図４２は、本発明の実施形態に係る文書復元システム１００のＱＲコードを用いた文書の復元処理の際に、図３に示すプリンタ３００の操作部３２０の表示画面３２１に表示される操作画面の一例を示す模式図である。

以下、図１７〜図４３を用いて、ＱＲコードを用いた文書の復元処理について説明する。まず、図１７に示すフローチャートの説明を行う。

まず、図１７のステップＳ４２５において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、通常コピー、復元コピー処理に対するプリンタ３００へのログイン案内メッセージを含む、図３６に示すログインメッセージ画面９４２を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

その後、ステップＳ４２６において、図３６に示すログインメッセージ画面９４２のＯＫボタン９４３がユーザにより押下されると、続いて、ステップＳ４２６において、その処理を受付ける。一方、図３６に示すログインメッセージ画面９４２のキャンセルボタン９４４がユーザにより押下されると、このシステムは終了する。

続いて、ステップＳ４２７−１において、プリンタ３００へログイン処理を行い、通常コピー、復元コピー処理を許可されたユーザであるか認証処理を行う。このステップＳ４２７の詳細については、図３２を用いて後述する。

続いて、ステップＳ４０１において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、ユーザの操作部３２０に対する入力指示に基づいて、図２０に示すコピーモード選択画面９０１を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

続いて、ステップＳ４０２において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２０に示すコピーモード選択画面９０１において、ユーザにより復元コピーボタン９１２が押下されて、復元コピーが選択されたか否かを判定する。

ステップＳ４０２の判定の結果、復元コピーが選択された場合には、ステップＳ４２８に進む。ステップＳ４２８において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、復元コピーできる複合機であるかの確認メッセージを含む、図４１に示す複合機確認画面９５６を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

その後、図４１に示す複合機確認画面９５６のＯＫボタン９５７がユーザにより押下されると、続いて、ステップＳ４０３において、その処理を受付ける。一方、図４１に示す複合機確認画面９５６のキャンセルボタン９５８がユーザにより押下されると、このシステムは終了する。

ステップＳ４０３において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、復元したい文書を解析するためにスキャンを行う旨の案内メッセージを含む、図２１に示す文書解析前確認画面９０２を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

その後、ユーザにより復元対象である一連の紙文書（この紙文書には、紙文書ごとに上述したＱＲコードが印刷されている）がスキャナ部３５０にセットされ、図２１に示す文書解析前確認画面９０２のＯＫボタン９１３がユーザにより押下されると、続いて、ステップＳ４０４において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、スキャナ部３５０を制御して、当該紙文書のスキャン処理を行う。

なお、ユーザにより、図２１に示す文書解析前確認画面９０２のキャンセルボタン９１４が押下された場合には、ステップＳ４０４のスキャン処理を行わない。

ステップＳ４０４でスキャン処理を行うことにより、次のステップＳ４２７−２で復元コピーの権限のあるユーザ、グループであるかの認証処理が行われる。このステップＳ４２７−２の認証処理についての詳細は、図３２を用いて後述する。

認証処理が終了すると、続いて、ステップＳ４２９−１において、通常コピー、復元コピー処理を許可された複合機であるか確認処理を行う。このステップＳ４２９の詳細については、図４３を用いて後述する。

ステップＳ４０５において、プラグイン１０５（具体的に、当該プラグインがクライアント端末装置２００に設けられている場合にはＣＰＵ２０１、当該プラグインがプリンタ３００に設けられている場合にはＣＰＵ３０１）は、ステップＳ４０４でスキャンした紙文書のページごとに、当該紙文書のページに付されているＱＲコードを読込む。

続いて、ステップＳ４０６において、プラグイン１０５は、ステップＳ４０５で読込んだＱＲコードに保持されている情報（図４）の解析処理を行う。

続いて、ステップＳ４０７において、プラグイン１０５は、ステップＳ４０６で解析した解析結果を図５に示す解析結果テーブル１２０に保持する。

解析結果を保持する方法として例えば、ＱＲコードが付された入力文書をプラグイン１０５で解析した結果、紙文書が正常な紙文書であってＱＲコードで復元可能である場合には、該当ページのページ番号情報１２１に対応する原稿の有無情報１２２として原稿があることを示す『原稿』が保持され、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３としてＱＲコードで復元可能であることを示す『ＱＲＯＫ』が保持される。

また、ＱＲコードが付された入力文書をプラグイン１０５で解析した結果、紙文書が存在していない場合であって他の紙文書に付されたＱＲコードから復元可能である場合には、該当ページのページ番号情報１２１に対応する原稿の有無情報１２２として原稿が欠落していることを示す『欠落』が保持され、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３としてＱＲコードで復元可能であることを示す『ＱＲＯＫ』が保持される。

更に、ＱＲコードが付された入力文書をプラグイン１０５で解析した結果、紙文書が存在していない場合であって他の紙文書に付されたＱＲコードからも復元が不可能である場合には、該当ページのページ番号情報１２１に対応する原稿の有無情報１２２として原稿が欠落していることを示す『欠落』が保持され、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３としてＱＲコードで復元不可能であることを示す『ＱＲＮＧ』が保持される。

更に、ＱＲコードが付された入力文書をプラグイン１０５で解析した結果、紙文書が存在していない場合であって、他の紙文書に付されたＱＲコードからも復元が不可能であるが、他の紙文書に付されたＱＲコードに含まれるデータ（バイナリ）１１５、フォント・画像位置情報などの情報１１６にはデータが存在せず、ファイル保存先１１７にデータが存在する場合は、該当ページのページ番号情報１２１に対応する原稿の有無情報１２２として原稿が欠落していることを示す『欠落』が保持され、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３としてＱＲコードで復元可能であることを示す『ＱＲＯＫ（電子データ）』が保持される。

続いて、ステップＳ４０８において、プラグイン１０５は、ステップＳ４０４でスキャンされた次の文書（用紙）があるか否かを判定する。この判定の結果、ステップＳ４０４でスキャンされた次の文書（用紙）がある場合には、ステップＳ４０５に戻り、ステップＳ４０５以降の処理を再度行う。

一方、ステップＳ４０８の判定の結果、ステップＳ４０４でスキャンされた次の文書（用紙）がない場合には、ステップＳ４０９に進む。

ステップＳ４０９に進むと、プラグイン１０５は、図５に示す解析結果テーブル１２０に保持された解析結果情報に基づいて、復元できないページが基準値（例えば、全体のページ数に対して復元できないページの割合が３割）よりも多いか否かを判定する。このステップＳ４０９の判定は、具体的に、図５に示す解析結果テーブル１２０に保持された、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３に基づいて行われる。

ステップＳ４０９の判定の結果、復元できないページが基準値よりも多い場合には、ステップＳ４１０に進む。

ステップＳ４１０に進むと、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２２に示す文書解析結果画面９０３を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。この図２２に示す文書解析結果画面９０３には、復元できないページに係るページ情報が表示される。

続いて、ステップＳ４１１において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２２に示す文書解析結果画面９０３において、ユーザにより復元するボタン９１５が押下されて、復元対象の文書の復元を行うか否かを判定する。

ステップＳ４１１の判定の結果、復元するボタン９１５が押下されて、復元対象の文書の復元を行う場合には、ステップＳ４１３に進む。

一方、ステップＳ４１１の判定の結果、復元対象の文書の復元を行わない場合（図２２に示す文書解析結果画面９０３の復元しないボタン９１６が押下された場合）には、図１７に示すフローチャートにおける処理を終了する。

また、ステップＳ４０９の判定の結果、復元できないページが基準値よりも多くない場合には、ステップＳ４１２に進む。

ステップＳ４１２に進むと、プラグイン１０５は、図５に示す解析結果テーブル１２０に保持された解析結果情報に基づいて、欠損ページがあるか否かを判定するため欠損ページ判定処理を行う。このステップＳ４１２の判定は、具体的に、図５に示す解析結果テーブル１２０に保持された、原稿の有無情報１２２に基づいて行われる。

ステップＳ４１２の判定の結果、欠損ページがある場合には、ステップＳ４１３に進む。

ステップＳ４１３に進むと、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２３に示す文書解析結果画面９０４を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。この図２３に示す文書解析結果画面９０４には、欠損ページに係るページ情報（欠損ページ数の情報）が表示される。

続いて、ステップＳ４１４において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２３に示す文書解析結果画面９０４の元の文書全て印刷ボタン９１７、欠損ページのみ印刷ボタン９１８、インサーター使用のチェックボックス９１９に対するユーザからの操作選択を受け付ける。

続いて、ステップＳ４１５において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２４に示す文書復元方法選択画面９０５を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

尚、ステップＳ４０７の解析結果として、ＱＲＯＫ（電子データ）が存在する場合は、「尚、電子データからのみ復元可能なページが存在しております」等の確認情報を表示することで次のステップＳ４１６においてユーザの操作選択の誘導することも可能である。

続いて、ステップＳ４１６において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２４に示す文書復元方法選択画面９０５のテキストデータのみ復元ボタン９２０、紙データからコピーボタン９２１、電子データから復元ボタン９２２に対するユーザからの操作選択を受け付ける。

続いて、ステップＳ４１７において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

続いて、ステップＳ４１８において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６のするボタン９２３、しないボタン９２４に対するユーザからの操作選択を受け付ける。

続いて、ステップＳ４１９において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２６に示す復元確認画面９０７を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

その後、図２６に示す復元確認画面９０７のＯＫボタン９２５がユーザにより押下されると、続いて、ステップＳ４２０において、プラグイン１０５は、図２０〜図２６に示す操作画面に対するユーザの操作選択に応じて、文書データの復元処理（文書データ復元処理）を行う。

このステップＳ４２０の詳細については、図１８を用いて後述する。なお、ユーザにより、図２６に示す復元確認画面９０７のＮＧボタン９２６が押下された場合には、ステップＳ４２０の復元処理を行わない。

続いて、ステップＳ４２１において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、プリンタ部３４０を制御して、ステップＳ４２０で復元した文書データを用紙に印刷出力する（第２の出力ステップ）。その後、図１７に示すフローチャートにおける処理を終了する。

また、ステップＳ４１２の判定の結果、欠損ページがない場合には、ステップＳ４２２に進む。

ステップＳ４２２に進むと、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２７に示す確認画面９０８を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。その後、図２７に示す確認画面９０８において、ユーザによりＯＫボタン９２７が押下されると、図１７に示すフローチャートにおける処理を終了する。

また、ステップＳ４０２の判定の結果、復元コピーが選択されなかった場合（即ち、図２０に示すコピーモード選択画面９０１において、ユーザにより通常コピーボタン９１１が押下されて通常コピーが選択された場合）には、ステップＳ４２３に進む。

その後、ユーザによりコピー対象の紙文書がスキャナ部３５０にセットされ、当該紙文書のコピーの実行指示がなされると、ステップＳ４２３において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、スキャナ部３５０を制御して、当該紙文書のスキャン処理を行う。

続いて、ステップＳ４２４において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、プリンタ部３４０を制御して、ステップＳ４２３でスキャンした文書データを用紙に印刷する。その後、図１７に示すフローチャートにおける処理を終了する。

次に、図３２を用いて、図１７に示すステップＳ４２７−１とＳ４２７−２のユーザ認証処理の詳細、図１７との関係について説明する。

図１７のステップＳ４２７−１の処理が開始されると、まず、図３２のステップＳ１００１において、ユーザから入力された識別情報（ユーザを認証するためのユーザ認証情報）を用いて、複合機（プリンタ３００）へログイン処理、つまりユーザ認証処理をする。たとえば、ＩＣカード６００のような認証カードを使用して、プリンタ３００のカードリーダ３３０がＩＣカードからカードＩＤ（識別情報）を読み取ると、図示省略した認証サーバ（サーバ端末装置７００が認証機能を備えていてもよい）にカードＩＤを送信し、認証要求を行う。認証サーバでは、認証テーブルにカードＩＤに対応するユーザＩＤ（ユーザ識別情報）があるかを検索し、あれば認証成功とし、なければ認証失敗として、その判定結果をプリンタ３００に返答する。

すなわち、本発明の文書復元装置に好適なプリンタ３００では、プリンタ３００を利用するため（ログインするため）に、ユーザ操作に応じて、ユーザを特定するための識別情報（ＩＣカードの場合はカードＩＤとなり、キーボード認証の場合はユーザＩＤに相当）を入力する。

そして、プリンタ３００は認証成功と判断された場合に、図１７のステップＳ４０１で図２０に示すコピーモード選択画面９０１を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。一方、認証失敗と判断された場合には、図３７のログインエラー画面９４５を表示する。つまり、ステップＳ４２７−１の認証処理では、まず、プリンタ３００を利用できる権限があるかのユーザ認証処理が行われる。

次に、ステップＳ１００２において、ユーザは紙文書をスキャンする。このステップＳ１００２は、図１７のステップＳ４０４の処理に相当する。つまり、図１７で説明したように、復元コピーモードが選択され、図２１の文書解析前確認画面が表示されてＯＫボタン９１３が押下された場合に実行される。このとき、スキャンされる紙文書は、全部のページでもよいが、最低１ページのみで構わない。

次に、ステップＳ４２７−２のユーザ認証処理として、ステップＳ１００３において、ステップＳ１００２でスキャンした紙文書に印刷されているＱＲコードを読込む。そして、ステップＳ１００４に進む。

ステップＳ１００４において、読み込んだＱＲコードの解析を行う。実際には、図４のＱＲコード情報の復元許可ユーザ、グループ１２６（ユーザ情報）を解析し取得する。

ステップＳ１００５において、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに通常コピー、復元コピー処理の権限が与えられているか、ステップＳ１００４で解析した復元許可ユーザ、グループ１２６（ユーザ情報）から判定する（ユーザ判定手段）。ここでは、ＱＲコードを解析して取得したユーザ情報と、複合機にログインしたユーザのユーザ認証情報とに従って、復元することが許可されているユーザであるか否かを判定する。

なお、許可ユーザではなく、グループの設定しかない場合には、例えば、ログインしているユーザ（ユーザ識別情報（ユーザ認証情報））が、許可されているグループに属しているかを認証サーバに問い合わせて判断してもよいし、ユーザがグループに属しているかを示すグループテーブルをプリンタ３００内に保持しておき、そのグループテーブルを検索して判断してもよい。認証サーバに問い合わせをして判断する場合には、認証サーバからの応答を用いて、許可ユーザであるか否かの判断が行われるものとする。以上の通り、紙文書ごとに復元できるユーザを制限できるため、誰でも復元出来ないようにして情報の漏えい等を防止することができ、セキュリティ上の問題を軽減することができる。

ステップＳ１００６において、復元コピーの権限があった場合は、このステップＳ４２７−２の認証処理は終了する。権限がなかった場合は、図３７のログインエラー画面９４５を表示する（ステップＳ１００７）。図３７のログインエラー画面９４５の閉じるボタン９４６をユーザが押下するとこの処理は終了し、ステップＳ４０１に処理を戻す。

次に、図４３を用いて、図１７に示すステップＳ４２９−１の複合機権限確認処理の詳細、図１７との関係について説明する。図１７のステップＳ４２９−１の処理が開始されると、まず、図４３のステップＳ１１０１において、ユーザは紙文書をスキャンする。このステップＳ１１０１は、図１７のステップＳ４０４の処理に相当する。つまり、図１７で説明したように、復元コピーモードが選択され、図２１の文書解析前確認画面が表示されてＯＫボタン９１３が押下された場合に実行される。このとき、スキャンされる紙文書は、全部のページでもよいが、最低１ページのみで構わない。

次に、ステップＳ４２９−１の複合機確認処理として、ステップＳ１１０２において、ステップＳ１１０１でスキャンした紙文書に印刷されているＱＲコードを読込む。そして、ステップＳ１１０３に進む。

ステップＳ１１０３において、読み込んだＱＲコードの解析を行う。実際には、図４のＱＲコード情報の複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）１３１を解析して取得する。

ステップＳ１１０４において、複合機（プリンタ３００）に当該文書の復元コピー処理の権限が与えられているか、ステップＳ１１０３で解析した複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）１３１から確認する。

そして、ステップＳ１１０５で、ＱＲコードから取得した複合機情報１３１から、現在、図４３の処理を実行しているプリンタ３００が、復元処理の実行が許可されたプリンタであるか否かを判定する（ステップＳ１１０５）（判定手段）。そして、復元処理の実行が許可されたプリンタであると判定された場合は（ＹＥＳ）、処理を終了し、Ｓ４０５に処理を戻す。一方、復元処理の実行が許可されたプリンタではないと判定された場合は（ＮＯ）、図４２に示すログインエラー画面を表示する（ステップＳ１１０６）する。そして、ユーザにより閉じるボタン９６０が押下されると、処理をステップＳ４０１に戻す。このようにして、ステップＳ１１０５の判定結果に従って、復元を許可するか否かを決定している。以上の通り、紙文書ごとに復元できるプリンタ（複合機）を制限できるため、どこででも復元できないようにして情報の漏えい等を防止することができ、セキュリティ上の問題を軽減することができる。

次に、図１８を用いて、図１７に示すステップＳ４２０の文書データの復元処理の詳細について説明する。

図１７のステップＳ４２０の処理が開始されると、まず、図１８のステップＳ５０１において、プラグイン１０５は、ステップＳ４１４で受け付けた、図２３に示す文書解析結果画面９０４のボタン（９１７、９１８）の操作選択に応じて、元の文書全て印刷するのか、或いは、欠損ページのみ印刷するのかを判定する。

ステップＳ５０１の判定の結果、欠損ページのみ印刷する場合（図２３に示す文書解析結果画面９０４において欠損ページのみ印刷ボタン９１８が操作選択された場合）には、ステップＳ５０２に進む。

ステップＳ５０２に進むと、プラグイン１０５は、欠損ページのみの復元処理を行う。

このステップＳ５０２の詳細については、図１９を用いて後述する。このステップＳ５０２の処理が終了すると、図１８に示すフローチャートの処理が終了し（即ち、図１７に示すステップＳ４２０の処理が終了し）、その後、図１７のステップＳ４２１（印刷処理）
に進むことになる。

一方、ステップＳ５０１の判定の結果、元の文書全て印刷する場合（図２３に示す文書解析結果画面９０４において元の文書全て印刷ボタン９１７が操作選択された場合）には、ステップＳ５０３に進む。

ステップＳ５０３に進むと、プラグイン１０５は、復元対象の文書のページごとに、図５に示す解析結果テーブル１２０を参照する。この時、ページ毎に復元権限を与えることも可能だった場合は、ページ毎の処理の前に都度、復元権限をもつユーザかどうか認証処理を行うことも可能である。

続いて、ステップＳ５０４において、プラグイン１０５は、ステップＳ５０３で参照した図５に示す解析結果テーブル１２０に保持されている解析結果情報に基づいて、復元対象の文書のページごとに、元の原稿がある、或いは、復元できるか否かを判定する。このステップＳ５０４の判定は、具体的に、図５に示す解析結果テーブル１２０に保持された、原稿の有無情報１２２、及び、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３に基づいて行われる。

ステップＳ５０４の判定の結果、元の原稿がなく、また、復元できない場合（ＱＲＮＧ

の場合）には、ステップＳ５１５に進む。

一方、ステップＳ５０４の判定の結果、元の原稿がある、もしくは、復元できる場合には、ステップＳ５０５に進む。

尚、元の原稿がなく、また、復元できない場合（ＱＲＮＧの場合）でも、サーバ端末装置７００に記憶された電子データから文書データを復元するようにステップＳ５０４及びステップＳ５１５の間に処理を追加しても良い。

また、欠損ページのみ復元する場合は、前後のページに印刷されたＱＲコードの情報（具体的には、ファイル保存先１１７）から当該欠損ページに該当するサーバ端末装置７００に保存されている電子データを取得して復元することも可能である。

ステップＳ５０５に進むと、プラグイン１０５は、図４に示すＱＲコードの保持情報（具体的には、情報１１４）に基づいて、ＱＲコードに保持されているデータ（バイナリ）１１５がテキストデータのみか否かを判定する画像データ判定処理を行う。

ステップＳ５０５の判定の結果、ＱＲコードに保持されているデータ（バイナリ）１１５がテキストデータのみでない場合（例えば画像データ等が含まれているデータである場合）には、ステップＳ５０６に進む。

ステップＳ５０６に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ５０３で参照した図５に示す解析結果テーブル１２０に保持されている解析結果情報に基づいて、復元対象の文書のページごとに、サーバ端末装置７００に記憶された電子データからのみ復元可能か否かの判定を行う。

具体的に、図５に示す解析結果テーブル１２０に保持された、原稿の有無情報１２２、及び、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３に基づいて行われ、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３に、ＱＲＯＫ（電子データ）が保持されているか否かで判定を行う。

電子データからのみ復元可能な場合は、ステップＳ５１６へ処理を進め、電子データからのみ復元可能でない場合は、ステップＳ５０７へ処理を進める。このステップＳ５１６における処理の詳細については、図２９を用いて後述する。

ステップＳ５０７に進むと、プラグイン１０５は、当該復元対象の文書の文書データを保持するＱＲコードから、当該ＱＲコードに保持されている情報（図４）を読込む。

続いて、ステップＳ５０８において、プラグイン１０５は、ステップＳ５０６で読込んだＱＲコードの情報（具体的にはデータ（バイナリ）１１５）に基づいて、当該復元対象の文書の文書データの復元処理を行う。その後、ステップＳ５１２に進む。

一方、ステップＳ５０５の判定の結果、ＱＲコードに保持されているデータ（バイナリ）１１５がテキストデータのみである場合には、ステップＳ５０９に進む。

ステップＳ５０９に進むと、プラグイン１０５は、ステップＳ４１６で受け付けた、図２４に示す文書復元方法選択画面９０５のボタン（９２０、９２１、９２２）の操作選択に応じて、復元方法を、テキストデータのみ復元するのか、或いは、紙データからコピーするのか、或いは、電子データから復元するのかを判定する。

また、文書復元方法選択画面９０５には、ステップＳ４０７において解析結果テーブル１２０に保持した、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３にＱＲＯＫ（電子データ）が存在する場合は、文書解析結果として、その旨を文書復元方法選択画面９０５に表示する。

ステップＳ５０９の判定の結果、テキストデータのみ復元する場合（図２４に示す文書復元方法選択画面９０５においてテキストデータのみ復元ボタン９２０が操作選択された場合）には、ステップＳ５１０に進む。

ステップＳ５１０に進むと、プラグイン１０５は、当該復元対象の文書の文書データ（テキストデータ）を保持するＱＲコードから、当該ＱＲコードに保持されている情報（図４）を読込んで、読込んだＱＲコードの情報（具体的にはデータ１１５）に基づいて、当該復元対象の文書の文書データ（テキストデータ）の復元処理を行う。

一方、ステップＳ５０９の判定の結果、紙データからコピーする場合（図２４に示す文書復元方法選択画面９０５において紙データからコピーボタン９２１が操作選択された場合）には、ステップＳ５１１に進む。

ステップＳ５１１に進むと、プラグイン１０５は、紙データから読込んだ印刷画像データとして保持する処理を行う。その後、ステップＳ５１５に進む。

もう一方、ステップＳ５０９の判定の結果、電子データから復元する場合（図２４に示す文書復元方法選択画面９０５において電子データから復元ボタン９２２が操作選択された場合）には、ステップＳ５１６に進む。

ステップＳ５１６に進むと、プラグイン１０５は、電子データから文書を復元する処理を行う。このステップＳ５１６における処理の詳細については、図２９を用いて後述する。

また、ステップＳ５０８或いはステップＳ５１０の処理が終了すると、続いて、ステップＳ５１２において、プラグイン１０５は、ステップＳ４１８で受け付けた、図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６のボタン（９２３、９２４）の操作選択に応じて、ＱＲコードを作成するのか否かを判定する。

ステップＳ５１２の判定の結果、ＱＲコードを作成しない場合（図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６において、しないボタン９２４が操作選択された場合）には、ステップＳ５１５に進む。

一方、ステップＳ５１２の判定の結果、ＱＲコードを作成する場合（図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６において、するボタン９２３が操作選択された場合）には、ステップＳ５１３に進む。

ステップＳ５１３に進むと、プラグイン１０５は、上述した図６に示すＱＲコード作成処理により、復元対象の文書の文書データに付するＱＲコードを作成する。

続いて、ステップＳ５１４において、プラグイン１０５は、ステップＳ５１３で作成したＱＲコードを、ステップＳ５０８またはステップＳ５１０で復元した文書データの所定位置に配置して付する。その後、ステップＳ５１５に進む。

ステップＳ５１５に進むと、プラグイン１０５は、復元対象の文書の次ページがあるか否かを判定する。この判定の結果、復元対象の文書の次ページがある場合には、ステップＳ５０３に戻り、当該次ページの復元対象の文書における処理が行われる。

一方、ステップＳ５１５の判定の結果、復元対象の文書の次ページがない場合には、図１８に示すフローチャートの処理が終了し（即ち、図１７に示すステップＳ４２０の処理が終了し）、その後、図１７のステップＳ４２１に進むことになる。

次に、図１９を用いて、図１８に示すステップＳ５０２の欠損ページのみの復元処理の詳細について説明する。

図１８のステップＳ５０２の処理が開始されると、まず、図１９のステップＳ６０１において、プラグイン１０５は、復元対象の文書のページごとに、図５に示す解析結果テーブル１２０を参照する。

続いて、ステップＳ６０２において、プラグイン１０５は、ステップＳ６０１で参照した図５に示す解析結果テーブル１２０に保持されている解析結果情報に基づいて、復元対象の文書のページごとに、当該ページが欠損しているか否かを判定する。

ステップＳ６０２の判定の結果、当該ページが欠損していない場合には、ステップＳ６１０に進む。一方、ステップＳ６０２の判定の結果、当該ページが欠損している場合には、ステップＳ６０３に進む。

ステップＳ６０３に進むと、プラグイン１０５は、例えば、欠損した当該ページの前後のページに配置されているＱＲコードの中から、復元可能なＱＲコードを特定する。

続いて、ステップＳ６０４において、プラグイン１０５は、ステップＳ６０１で参照した図５に示す解析結果テーブル１２０に保持されている解析結果情報に基づいて、復元対象の文書のページごとに、サーバ端末装置に記憶された電子データからのみ復元可能か否かの判定を行う。

具体的に、図５に示す解析結果テーブル１２０に保持された、原稿の有無情報１２２、及び、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３に基づいて行われ、ＱＲコードでの復元の有無情報１２３には、ＱＲＯＫ（電子データ）が保持されているか否かで判定する。

電子データからのみ復元可能な場合は、ステップＳ５１６へ処理を進め、電子データからのみ復元可能でない場合は、ステップＳ６０５へ処理を進める。

ステップＳ６０５において、プラグイン１０５は、ステップＳ６０３で特定したＱＲコードから、当該ＱＲコードに保持されている情報（図４）を読込む。

続いて、ステップＳ６０６において、プラグイン１０５は、ステップＳ６０５で読込んだＱＲコードの情報（具体的にはデータ（バイナリ）１１５）に基づいて、当該欠損したページの文書データの復元処理を行う。

続いて、ステップＳ６０７において、プラグイン１０５は、ステップＳ４１８で受け付けた、図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６のボタン（９２３、９２４）の操作選択に応じて、ＱＲコードを作成するのか否かを判定する。

ステップＳ６０７の判定の結果、ＱＲコードを作成しない場合（図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６において、しないボタン９２４が操作選択された場合）には、ステップＳ６１０に進む。

一方、ステップＳ６０７の判定の結果、ＱＲコードを作成する場合（図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６において、するボタン９２３が操作選択された場合）には、ステップＳ６０８に進む。

ステップＳ６０８に進むと、プラグイン１０５は、上述した図６に示すＱＲコード作成処理により、ＱＲコードを作成する。

続いて、ステップＳ６０９において、プラグイン１０５は、ステップＳ６０８で作成したＱＲコードを、ステップＳ６０６で復元した文書データの所定位置に配置して付する。その後、ステップＳ６１０に進む。

ステップＳ６１０に進むと、プラグイン１０５は、復元対象の文書の次ページがあるか否かを判定する。この判定の結果、復元対象の文書の次ページがある場合には、ステップＳ６０１に戻り、当該次ページの復元対象の文書における処理が行われる。

一方、ステップＳ６１０の判定の結果、復元対象の文書の次ページがない場合には、ステップＳ６１１に進む。

ステップＳ６１１に進むと、例えばプリンタ３００のＣＰＵ３０１は、ステップＳ４１４で受け付けた、図２３に示す文書解析結果画面９０４のインサーター使用のチェックボックス９１９における操作選択に応じて、インサーター５００を使用するか否かを判定する。

ステップＳ６１１の判定の結果、インサーター５００を使用する場合（図２３に示す文書解析結果画面９０４のインサーター使用のチェックボックス９１９にチェックされた場合）には、ステップＳ６１２に進む。

ステップＳ６１２に進むと、例えばプリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図５に示す解析結果テーブル１２０に基づいて、インサーター機能を使用するためのリスト指示テーブルを作成する。

このリスト指示テーブルでは、図５に示す解析結果テーブル１２０の原稿の有無情報１２２が「原稿」となっているものについてはインサーター５００から排紙し、「欠損」となっているものについては給紙カセットから排紙する設定となる。

なお、図５に示す解析結果テーブル１２０のページ番号３のように、原稿の有無情報１２２が「欠損」であってＱＲコードでの復元の有無情報１２３が「ＱＲＮＧ」の文書については、その復元が不可能である。

続いて、ステップＳ６１３において、例えばプリンタ３００のＣＰＵ３０１は、操作部３２０の表示画面３２１に、図２８に示すインサーターに原稿をセットする指示画面９０９を表示する処理を行う。

その後、図２８に示すインサーターに原稿をセットする指示画面９０９のＯＫボタン９２８がユーザにより押下されると、続いて、ステップＳ６１４において、例えばプリンタ３００のＣＰＵ３０１は、ステップＳ６１２で作成したリスト指示テーブルの内容をインサーター５００にセットする。

ステップＳ６１４の処理が終了した場合、或いは、ステップＳ６１１でインサーター５００を使用しないと判定された場合には、図１９に示すフローチャートにおける処理が終了し、図１８に示すステップＳ５０２の処理が終了する。

次に、図２９を用いて、図１８に示すステップＳ５１６の電子データから復元する処理の詳細について説明する。

図１８のステッップＳ５１６の処理が開始されると、まず、図２９のステップＳ７０１において、プラグイン１０５は、当該復元対象の文書の文書データを保持するＱＲコードから、当該ＱＲコードに保持されている情報（図４）を読込む。

続いて、ステップＳ７０２において、プラグイン１０５は、ステップＳ７０１で読込んだＱＲコードの情報（具体的にはファイル保存先１１７）に基づいて、サーバ端末装置７００にある電子データにアクセスする。

続いて、ステップＳ７０３において、プラグイン１０５は、ステップＳ７０２でアクセスした電子データの更新日とステップＳ７０１で読込んだＱＲコードの情報（具体的には更新日１１８）を比較し、電子データの更新があったか否か判定する。

ステップＳ７０３の判定の結果、電子データの更新があった場合は、ステップＳ７０６へ進む。ステップＳ７０６において、プラグイン１０５は、ステップＳ７０３の結果を更新情報確認画面（図３０）に表示する。

ステップＳ７０７において、プラグイン１０５は、ステップＳ７０６で表示した画面にて、更新された電子データから復元するか、しないか、選択させる。

ステップＳ７０７の判定の結果、復元させる場合、或いは、ステップＳ７０３の判定の結果、電子データの更新がない場合は、ステップＳ７０４に進む。

続いて、ステップＳ７０４において、プラグイン１０５は、電子データの取得処理を行う。

ステップＳ７０５において、プラグイン１０５は、当該復元対象の電子文書データから文書の復元処理を行う。

ステップＳ７０７の判定の結果、復元しない場合、ステップＳ７０８に進む。

ステップＳ７０８において、プラグイン１０５は、終了確認画面（図３１）を表示する。

また、ステップＳ７０５の処理が終了すると、続いて、ステップＳ７０９において、プラグイン１０５は、ステップＳ４１８で受け付けた、図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６のボタン（９２３、９２４）の操作選択に応じて、ＱＲコードを作成するのか否かを判定する。

ステップＳ７０９の判定の結果、ＱＲコードを作成しない場合（図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６において、しないボタン９２４が操作選択された場合）には、ステップＳ５１５及びステップＳ６１０に進む。

一方、ステップＳ７０９の判定の結果、ＱＲコードを作成する場合（図２５に示すＱＲコード作成選択画面９０６において、するボタン９２３が操作選択された場合）には、ステップＳ７１０へ処理を進める。

ステップＳ７１０に進むと、プラグイン１０５は、上述した図６に示すＱＲコード作成処理により、復元対象の文書の文書データに付するＱＲコードを作成する。ここで復元文書データの更新日が変更されている場合（ステップＳ７０７からのフローの場合）は、元の文書復元時は、自ページ及び前後ページに関する更新後の情報でＱＲコードを作成し、欠損ページのみ復元時は、欠損ページのみではなく、前後ページのＱＲコードを作成し、各ページにＱＲコードを配置して付する。

続いて、ステップＳ７１１において、プラグイン１０５は、ステップＳ７１０で作成したＱＲコードを、ステップＳ７０５で復元した文書データの所定位置に配置して付する。

ステップＳ７０８の処理が終了した場合、或いは、ステップＳ７１１の処理が終了した場合、これで図２９に示すフローチャートにおける処理が終了し、図１９に示すステップＳ５１６の処理が終了する。

次に、クライアント端末装置２００からプリンタ３００に印刷指示を行うと、プリンタ３００から印刷される場合（直接印刷方式）と、クライアント端末装置２００から印刷指示を行い、印刷管理サーバ８００に記憶された印刷ジョブをプリンタ３００からプルプリントする場合（プルプリント方式）について、図４４、図４５、図４６を用いて説明する。

図４４は、クライアント端末装置２００からプリンタ３００に印刷指示を行う（直接印刷方式の）印刷指示処理を示すフローチャートである。

図４４に示す各ステップは、クライアント端末装置２００のＣＰＵ２０１が外部メモリ２１１等のメモリに格納されたプログラムをＲＡＭ２０２にロードして実行することにより実現される。

まず、クライアント端末装置２００は、印刷可能なプリンタのインストール済みのプリンタドライバを表示し、その中から、ユーザの操作により、プリンタドライバの選択を受け付ける（ステップＳ４４０１）。

そして、選択されたプリンタドライバが、直接印刷方式のプリンタドライバであるか、プルプリント方式のプリンタドライバであるかを判定する。ここでの判定では、プリンタドライバを示す情報に対して、どちらの方式のプリンタドライバであるかを示す情報が設定されており、この情報を参照することで、直接印刷方式のプリンタドライバであるか、プルプリント方式のプリンタドライバであるかを判定することが可能である。

そして、直接印刷方式のプリンタドライバであると判定されると（ステップＳ４４０２：ＹＥＳ）、処理をステップＳ４４０３に移行して、図６に示すＱＲコードの作成処理を実行する。一方、プルプリント方式のプリンタドライバであると判定された場合は（ステップＳ４４０２：ＮＯ）処理をステップＳ４４０４に移行する。ここで、直接印刷方式のプリンタドライバであると判定され、図６に示すＱＲコードの作成処理を実行する場合、当該プリンタドライバに設定されている印刷先であるプリンタを、復元を許可するプリンタとして複合機情報１３１に含めたＱＲコードが作成される。また、クライアント端末装置２００にログインしているユーザを示す情報（ユーザ情報）も、復元が許可されたユーザとして復元許可ユーザ、グループ（複数可）１２６に含めたＱＲコードが作成される。

ステップＳ４４０３でＱＲコードが生成され、文書データに配置されると、その文書データを印刷するための印刷データを生成する（ステップＳ４４０４）。プルプリント方式のプリンタドライバであると判定された場合は、ＱＲコードが配置されていない文書データを印刷するための印刷データを生成する（ステップＳ４４０４）。

そして、クライアント端末装置２００は、ステップＳ４４０４を印刷するべく、印刷データを含む印刷ジョブを送信する。

このとき、選択されたプリンタドライバが直接印刷方式のプリンタドライバの場合は、当該プリンタドライバに設定されている印刷先であるプリンタに印刷ジョブを送信する。また、選択されたプリンタドライバがプルプリント方式のプリンタドライバの場合は、印刷管理サーバ８００に印刷ジョブを送信する。

次に、図４５を用いて、直接印刷方式での印刷ジョブの印刷処理について説明する。

図４５は、直接印刷方式での印刷ジョブの印刷処理を示す図である。

図４５に示す各ステップは、プリンタのＣＰＵ３０１がＨＤＤ３０４などのメモリに格納されたプログラムをＲＡＭ３０２にロードして実行することにより実現される。

まず、プリンタは、クライアント端末装置２００から、印刷ジョブを受信し（ステップＳ４５０１）、当該印刷ジョブに含まれている印刷データを印刷する（ステップＳ４５０２）。

このようにして、直接印刷方式の場合は、クライアント端末装置で作成されたＱＲコードが付加された文書データの印刷ジョブを印刷することができる。

次に、４６を用いて、プルプリント方式での印刷ジョブの印刷処理について説明する。

図４６は、プルプリント方式での印刷ジョブの印刷処理のフローチャートである。

図４６に示すステップＳ４６０１〜Ｓ４６０４の各ステップは、印刷管理サーバ８００のＣＰＵ２０１が外部メモリ２１１等のメモリに格納されたプログラムをＲＡＭ２０２にロードして実行することにより実現される。

図４６に示すステップＳ４６０５〜Ｓ４６２２の各ステップは、プリンタのＣＰＵ３０１がＨＤＤ３０４などのメモリに格納されたプログラムをＲＡＭ３０２にロードして実行することにより実現される。

まず、印刷管理サーバ８００は、クライアント端末装置２００から印刷ジョブを受信すると（ステップＳ４６０１）、当該印刷ジョブを外部メモリ２１１等のメモリに格納する（ステップＳ４６０２）。

その後、プリンタ３００は、カードリーダ３３０が、ユーザが所持しているＩＣカードからカードＩＤ（識別情報）を読み取ると、図示省略した認証サーバ（サーバ端末装置７００が認証機能を備えていてもよい）にカードＩＤを送信し、認証要求を行う。そして、認証サーバでは、認証テーブルにカードＩＤに対応するユーザＩＤ（ユーザ識別情報）があるかを検索し、あれば認証成功（認証結果）とし、なければ認証失敗（認証結果）として、プリンタ３００に返答する。

そして、プリンタ３００は、認証サーバから認証結果を受信すると、その認証結果に応じて、ユーザが認証されたか否かを判定する（ステップＳ４６０６）。

そして、プリンタ３００は、認証された（認証成功）と判定された場合は（ＯＫ）、印刷管理サーバにメモリに記憶されている印刷ジョブのリストを取得して、表示部に表示する。そして、ユーザにより、印刷する印刷ジョブの選択を受け付けると（ステップＳ４６０７）、選択された印刷ジョブの取得要求を印刷管理サーバに送信する（ステップＳ４６０８）。

印刷管理サーバは、プリンタから、選択された印刷ジョブの取得要求を受信すると（ステップＳ４６０３）、当該印刷ジョブをメモリから取得してプリンタに送信する（ステップＳ４６０４）。

プリンタは、印刷管理サーバから印刷ジョブを受信すると（ステップＳ４６０９）、印刷ジョブに含まれる印刷データの文書データに付加するＱＲコードの生成処理（図６）を実行し（ステップＳ４６１０）、生成されたＱＲコードが付加された文書データの印刷を行うべく、プリンタ部に印刷指示を行い、プリンタ部が印刷を行う（ステップＳ４６１１）。

ここで、ステップＳ４６１０でのＱＲコードの生成処理（図６）では、該プリンタを、復元を許可するプリンタとして複合機情報１３１（復元許可される複合機情報１３１ともいう）に含め、また、ステップＳ４６０５で認証されたユーザを示す情報（ユーザ情報）も復元が許可されたユーザとして復元許可ユーザ、グループ（複数可）１２６に含めたＱＲコードが作成される。

そして、ユーザが、印刷された紙文書の一部を紛失等してしまった場合、図１７の処理を実行することで、紛失した紙文書を復元することが可能となる。

［第２の実施形態］
以下、図面を参照しながら、本発明に係る第２の実施形態について、説明する。

第１の実施形態において、ＱＲコードを用いた文書の復元処理を、図１７を用いて説明したが、第２の実施形態では、図１７の代わりに、図４７を用いて、ＱＲコードを用いた文書の復元処理を行う。
図４７は、本発明の実施形態に係る文書復元システム１００のＱＲコードを用いた文書の復元処理における処理手順の一例を示すフローチャートである。
図４７に示す各ステップの処理は、プリンタ３００のＣＰＵ３０１により実行されることにより実現される。
ここでは、第２の実施形態において、第１の実施形態と異なる部分について主に説明する。
また、第２の実施形態において、第１の実施形態と同一の処理については同一符号が付しており、その同一の処理についての説明は、ここでは省略する。
まず、ステップＳ４２５、ステップＳ４２６の処理は、第１の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。

ステップＳ４２６の処理を実行し、図３６に示すログインメッセージ画面９４２のＯＫボタン９４３がユーザにより押下されると、ステップＳ４３０において、プリンタ３００へログイン処理（ユーザ認証処理）を行う（ステップＳ４３０）。

ステップＳ４３０では、具体的には、ユーザから入力された識別情報（ユーザを認証するためのユーザ認証情報）を用いて、複合機（プリンタ３００）へログイン処理、つまりユーザ認証処理をする。たとえば、ＩＣカード６００のような認証カードを使用して、プリンタ３００のカードリーダ３３０がＩＣカードからカードＩＤ（識別情報）を読み取ると、図示省略した認証サーバ（サーバ端末装置７００が認証機能を備えていてもよい）にカードＩＤを送信し、認証要求を行う。認証サーバでは、認証テーブルにカードＩＤに対応するユーザＩＤ（ユーザ識別情報）があるかを検索し、あれば認証成功とし、なければ認証失敗として、プリンタ３００に返答する。

すなわち、本発明の文書復元装置に好適なプリンタ３００では、プリンタ３００を利用するため（ログインするため）に、ユーザ操作に応じて、ユーザを特定するための識別情報（ＩＣカードの場合はカードＩＤとなり、キーボード認証の場合はユーザＩＤに相当）を入力する。

そして、プリンタ３００は認証成功と判断された場合に、図４７のステップＳ４０１で図２０に示すコピーモード選択画面９０１を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。一方、認証失敗と判断された場合には、図３７のログインエラー画面９４５を表示する。つまり、ステップＳ４３０の認証処理では、まず、プリンタ３００を利用できる権限があるかのユーザ認証処理が行われる。

次に、第１の実施形態と同様に、ステップＳ４０１、ステップＳ４０３、ステップＳ４０２の処理を行う。ステップＳ４０２において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２０に示すコピーモード選択画面９０１において、ユーザにより復元コピーボタン９１２が押下されて、復元コピーが選択されたか否かを判定する。

ステップＳ４０２の判定の結果、復元コピーが選択された場合には、ステップＳ４２８に進む。ステップＳ４２８において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、復元コピーできる複合機であるかの確認メッセージを含む、図４１に示す複合機確認画面９５６を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

その後、図４１に示す複合機確認画面９５６のＯＫボタン９５７がユーザにより押下されると、続いて、ステップＳ４０３において、その処理を受付ける。一方、図４１に示す複合機確認画面９５６のキャンセルボタン９５８がユーザにより押下されると、このシステムは終了する。

ステップＳ４０３において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、復元したい文書を解析するためにスキャンを行う旨の案内メッセージを含む、図２１に示す文書解析前確認画面９０２を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

その後、ユーザにより復元対象である一連の紙文書（この紙文書には、紙文書ごとに上述したＱＲコードが印刷されている）がスキャナ部３５０にセットされ、図２１に示す文書解析前確認画面９０２のＯＫボタン９１３がユーザにより押下されると、続いて、ステップＳ４０４において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、スキャナ部３５０を制御して、当該紙文書のスキャン処理を行う。
なお、ユーザにより、図２１に示す文書解析前確認画面９０２のキャンセルボタン９１４が押下された場合には、ステップＳ４０４のスキャン処理を行わない。
ステップＳ４０４でスキャン処理を行うことにより、一連の（１又は複数枚からなる）紙文書を１ページ（１枚）、読み取り、紙文書の電子データを生成する。
そして、ステップＳ４０５において、プラグイン１０５は、ステップＳ４０４でスキャンした紙文書のページに付されているＱＲコードを読込む。
続いて、ステップＳ４０６において、プラグイン１０５は、ステップＳ４０５で読込んだＱＲコードに保持されている情報（図４）の解析処理を行う。

そして、ステップＳ４３１において、復元コピーの権限のあるユーザ、グループであるかの認証処理（ユーザの認証処理）が行われる。このステップＳ４３１の認証処理についての詳細は、図４８を用いて後述する。

そして、ステップＳ４３１で、ログインされたユーザが、復元コピーの権限のあるユーザ、グループであると判定された場合は、ステップＳ４３２において、通常コピー、復元コピー処理を許可された複合機であるか確認処理を行う。このステップＳ４３２の詳細については、図４９を用いて後述する。

そして、ステップＳ４３２において、通常コピー、復元コピー処理を許可された複合機であると判定された場合は、ステップＳ４０７で、プラグイン１０５は、ステップＳ４０６で解析した解析結果を図５に示す解析結果テーブル１２０に保持する。

次に、ステップＳ４０８において、プラグイン１０５は、ステップＳ４０４でスキャンされた次の文書（用紙）があるか否かを判定する。この判定の結果、ステップＳ４０４でスキャンされた次の文書（用紙）がある場合には、ステップＳ４０４に戻り、当該次の文書（用紙）を処理対象にして、ステップＳ４０４以降の処理を再度行う。
一方、ステップＳ４０８での判定の結果、ステップＳ４０４でスキャンされた次の文書（用紙）がない場合には、ステップＳ４３３に進む。
ステップＳ４３３は、第１の実施形態で説明した図１７に示すステップＳ４０９からステップＳ４２２までの処理と同一であるため、ここでは説明を省略する。

ステップＳ４０２の判定の結果、復元コピーが選択されなかった場合（即ち、図２０に示すコピーモード選択画面９０１において、ユーザにより通常コピーボタン９１１が押下されて通常コピーが選択された場合）には、ステップＳ４２３に進む。

その後、ユーザによりコピー対象の紙文書がスキャナ部３５０にセットされ、当該紙文書のコピーの実行指示がなされると、ステップＳ４３４において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、スキャナ部３５０を制御して、当該紙文書のスキャン処理を行う。
ステップＳ４２３でスキャン処理を行うことにより、一連の（１又は複数枚からなる）紙文書を１ページ（１枚）、読み取り、紙文書の電子データを生成する。
そして、ステップＳ４３４において、プラグイン１０５は、ステップＳ４２３でスキャンした紙文書のページに付されているＱＲコードを読込む。
続いて、ステップＳ４３５において、プラグイン１０５は、ステップＳ４３４で読込んだＱＲコードに保持されている情報（図４）の解析処理を行う。

そして、ステップＳ４３６において、復元コピーの権限のあるユーザ、グループであるかの認証処理（ユーザの認証処理）が行われる。このステップＳ４３６の認証処理についての詳細は、図４８を用いて後述する。

そして、ステップＳ４３６において、ログインされたユーザが、復元コピーの権限のあるユーザ、グループであると判定された場合は、ステップＳ４２４において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、プリンタ部３４０を制御して、ステップＳ４２３でスキャンした文書データを用紙に印刷（コピー）する。

次に、ステップＳ４３７において、プラグイン１０５は、ステップＳ４２３でスキャンされた次の文書（用紙）があるか否かを判定する。この判定の結果、ステップＳ４２３でスキャンされた次の文書（用紙）がある場合には、ステップＳ４２３に戻り、当該次の文書（用紙）を処理対象にして、ステップＳ４２３以降の処理を再度行う。一方、ステップＳ４２３でスキャンされた次の文書（用紙）がない場合は、図４７に示すフローチャートにおける処理を終了する。
次に、図４８を用いて、ステップＳ４３１、ステップＳ４３６のユーザ認証処理の詳細処理を説明する。
図４８は、図４７のステップＳ４３１、ステップＳ４３６のユーザ認証処理の詳細処理のフローチャートの一例である。
図４８に示す各ステップの処理は、プリンタ３００のＣＰＵ３０１により実行されることにより実現される。

ステップＳ１００５において、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに通常コピー、復元コピー処理の権限が与えられているかを、ステップＳ４０６又はステップＳ４３５で解析して得られた復元許可ユーザ、グループ１２６（ユーザ情報）から判定する（ユーザ判定手段）。ここでは、ＱＲコードを解析して取得したユーザ情報と、ステップＳ４３０で複合機にログインしたユーザのユーザ認証情報とに従って、復元することが許可されているユーザであるか否かを判定する。

なお、許可ユーザではなく、グループの設定しかない場合には、例えば、ログインしているユーザ（ユーザ識別情報（ユーザ認証情報））が、許可されているグループに属しているかを認証サーバに問い合わせて判断してもよいし、ユーザがグループに属しているかを示すグループテーブルをプリンタ３００内に保持しておき、そのグループテーブルを検索して判断してもよい。また、認証サーバに問い合わせをして判断する場合には、認証サーバからの応答を用いて、許可ユーザであるか否かの判断が行われるものとする。以上の通り、紙文書ごとに復元できるユーザを制限できるため、誰でも復元出来ないようにして情報の漏えい等を防止することができ、セキュリティ上の問題を軽減することができる。

次に、ステップＳ１００５で、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに復元コピー処理の権限が与えられていると判定された場合は、ステップＳ１００６において、この図４７に示すステップＳ４３２の処理に移行する。また、権限がなかった場合は、図３７のログインエラー画面９４５を表示する（ステップＳ１００７）。図３７のログインエラー画面９４５の閉じるボタン９４６をユーザが押下するとこの処理は終了し、ステップＳ４０１に処理を戻す。
次に、図４９を用いて、ステップＳ４３２の複合機権限確認処理の詳細処理を説明する。
図４９は、図４７のステップＳ４３２の複合機権限確認処理の詳細処理のフローチャートの一例である。
図４９に示す各ステップの処理は、プリンタ３００のＣＰＵ３０１により実行されることにより実現される。

ステップＳ１１０４において、ステップＳ４０６でＱＲコードから取得された、図４のＱＲコード情報の複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）１３１に従って、複合機（プリンタ３００）に当該文書の復元コピー処理の権限が与えられているかを確認する。

そして、ステップＳ１１０５で、ＱＲコードから取得した複合機情報１３１から、現在、図４９の処理を実行しているプリンタ３００が、復元処理の実行が許可されたプリンタであるか否かを判定する（ステップＳ１１０５）（判定手段）。

すなわち、図４のＱＲコード情報の１３１には、復元処理の実行が許可された、又は許可されていない複合機を識別（特定）するための情報として、複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）が含まれており、現在、図４９の処理を実行しているプリンタ３００が、複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）に示される複合機（プリンタ）であるか否かを判定することにより、復元処理の実行が許可されたプリンタであるか否かを判定する。

そして、ステップＳ１１０５で、復元処理の実行が許可されたプリンタであると判定された場合は（ＹＥＳ）、処理を終了し、Ｓ４０７に処理を戻す。一方、復元処理の実行が許可されたプリンタではないと判定された場合は（ＮＯ）、図４２に示すログインエラー画面を表示する（ステップＳ１１０６）する。そして、ユーザにより閉じるボタン９６０が押下されると、処理を、図４７のステップＳ４０１に戻す。このようにして、ステップＳ１１０５の判定結果に従って、復元を許可するか否かを決定している。以上の通り、紙文書ごとに復元できるプリンタ（複合機）を制限できるため、どこででも復元できないようにして情報の漏えい等を防止することができ、セキュリティ上の問題を軽減することができる。
［第３の実施形態］
以下、図面を参照しながら、本発明に係る第３の実施形態について、説明する。

第１の実施形態、及び、第２の実施形態では、プリンタ３００のＣＰＵ３０１が、ユーザ認証処理（Ｓ４２７−１、Ｓ４２７−２、Ｓ４３１、Ｓ４３６）、複合機権限確認処理（Ｓ４２９−１、Ｓ４３１）の判定処理を行うことについて説明したが、第３の実施形態では、プリンタ３００ではない他の装置のＣＰＵ２０１が、ユーザ認証処理（Ｓ４２７−１、Ｓ４２７−２、Ｓ４３１、Ｓ４３６）、複合機権限確認処理（Ｓ４２９−１、Ｓ４３１）の判定処理を行うことについて説明する。

第３の実施の形態では、他の装置として、サーバ端末装置７００を用いて説明するが、クライアント端末装置２００、印刷管理サーバ８００などのいずれかの装置でよい。

まず、ユーザ認証処理（Ｓ４２７−１、Ｓ４２７−２、Ｓ４３１、Ｓ４３６）について、説明する。他の装置のＣＰＵ２０１が、ユーザ認証処理を行う方法としては、以下の２つの方法がある。
［１つ目の方法］

ステップＳ１００５において、まず、プリンタ３００は、（Ｓ１００４、Ｓ４０６で）ＱＲコードから読み取られた復元許可ユーザ、グループ１２６と、（Ｓ１００１、Ｓ４３０で）プリンタ３００にログインする際に入力された、ユーザを認証するためのユーザ認証情報とを、サーバ端末装置７００に送信する。そして、サーバ端末装置７００は、ＱＲコードから読み取られた復元許可ユーザ、グループ１２６と、該ユーザ認証情報とを、プリンタ３００から受信すると、該復元許可ユーザ、グループ１２６に示されるユーザと、該ユーザ認証情報に示されるユーザとが一致するか否かを判定することにより、サーバ端末装置が復元処理を許可するユーザであるか否かを判定する。このとき、該復元許可ユーザ、グループ１２６には、復元処理を許可するユーザ、又は許可しないユーザを示す情報が含まれている。

そして、サーバ端末装置７００は、その判定結果を、プリンタ３００に送信すると、プリンタ３００は、当該判定結果を受信し、その判定結果に従って、復元処理を許可するユーザであるか否かを判定する（ステップＳ１００６）。
［２つ目の方法］

印刷物媒体に記録されているＱＲコードを、プリンタ３００が読み取ることにより（Ｓ１００４、Ｓ４０６で）得られる図４の復元情報には、復元許可ユーザ、グループ１２６の代わりに、復元される対象の文書データを識別（特定）する識別情報が含まれており、プリンタ３００は、Ｓ１００４、Ｓ４０６で得られる図４の復元情報に含まれる、この識別情報と、（Ｓ１００１、Ｓ４３０で）プリンタ３００にログインする際に入力された、ユーザを認証するためのユーザ認証情報とを、ステップＳ１００５において、サーバ端末装置７００に送信する。そして、サーバ端末装置７００では、復元される対象の文書データを識別（特定）する識別情報と関連付けて、該識別情報により識別（特定）される文書データの復元処理の実行を許可するユーザ認証情報を記憶しておき、プリンタ３００から受信した識別情報に関連付けられて記憶されたユーザ認証情報が、プリンタ３００から受信したユーザ認証情報に一致するか否かを判定することにより、サーバ端末装置７００が、復元処理を許可するユーザであるか否かを判定する。このとき、サーバ端末装置７００が、復元される対象の文書データを識別（特定）する識別情報と関連付けて記憶している、該識別情報により識別（特定）される文書データの復元処理の実行を許可するユーザ認証情報は、復元処理の実行を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ認証情報である。

そして、サーバ端末装置７００で判定されたこの判定結果を、プリンタ３００に送信し、プリンタ３００は、この判定結果を受信すると、該判定結果に従って、復元処理を許可するユーザであるか否かを判定する（ステップＳ１００６）。
以上の通り、プリンタ３００ではない他の装置のＣＰＵ２０１が、ユーザ認証処理を行う方法について説明した。

次に、複合機権限確認処理（Ｓ４２９−１、Ｓ４３１）について説明する。他の装置のＣＰＵ２０１が、複合機権限確認処理を行う方法としては、以下の２つの方法がある。
［１つ目の方法］

ステップＳ１１０４において、まず、プリンタ３００は、（Ｓ１１０３、Ｓ４０６で）ＱＲコードから読み取られた複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）１３１と、図４３、又は図４９の処理を実行しているプリンタ３００の複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）とを、サーバ端末装置７００に送信する。そして、サーバ端末装置７００は、ＱＲコードから読み取られた複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）１３１と、図４３、又は図４９の処理を実行しているプリンタ３００の複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）とを、プリンタ３００から受信すると、該複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）１３１に示されるプリンタと、該図４３、又は図４９の処理を実行しているプリンタ３００の複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）に示されるプリンタとが一致するか否かを判定することにより、サーバ端末装置が復元処理を許可するプリンタであるか否かを判定する。このとき、ＱＲコードから読み取られた複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）１３１には、復元処理を許可する、又は許可しない複合機情報が含まれている。

そして、サーバ端末装置７００は、その判定結果を、プリンタ３００に送信すると、プリンタ３００は、当該判定結果を受信し、その判定結果に従って、復元処理を許可するプリンタであるか否かを判定する（ステップＳ１１０５）。
［２つ目の方法］

印刷物媒体に記録されているＱＲコードを、プリンタ３００が読み取ることにより（Ｓ１１０３、Ｓ４０６で）得られる図４の復元情報には、複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）１３１の代わりに、復元される対象の文書データを識別（特定）する識別情報が含まれており、プリンタ３００は、Ｓ１１０３、Ｓ４０６で得られる図４の復元情報に含まれるこの識別情報と、自身の複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）とを、ステップＳ１１０５において、サーバ端末装置７００に送信する。

そして、サーバ端末装置７００では、復元される対象の文書データを識別（特定）する識別情報と関連付けて、該識別情報により識別（特定）される文書データの復元処理の実行を許可する、又は許可しない複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）を記憶しておき、プリンタ３００から受信した識別情報に関連付けられて記憶された複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）が、プリンタ３００から受信した複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）に一致するか否かを判定することにより、サーバ端末装置７００が、復元処理を許可するプリンタであるか否かを判定する。

そして、サーバ端末装置７００で判定されたこの判定結果を、プリンタ３００に送信し、プリンタ３００は、この判定結果を受信すると、該判定結果に従って、復元処理を許可するプリンタであるか否かを判定する（ステップＳ１１０５）。
以上の通り、プリンタ３００ではない他の装置のＣＰＵ２０１が、複合機権限確認処理を行う方法について説明した。

［第４の実施形態］
以下、図面を参照しながら、本発明に係る第４の実施形態について、説明する。

第１の実施形態、及び、第２の実施形態、第３の実施形態では、印刷物媒体に付加される復元情報に含まれる復元許可ユーザ、グループ（複数可）１２６に基づいて、プリンタ３００にログインしたユーザが、復元の権限があるか否かを判定するユーザ認証処理（Ｓ４２７−１、Ｓ４２７−２、Ｓ４３１、Ｓ４３６）を行うことについて、説明した。

また、第１の実施形態、及び、第２の実施形態、第３の実施形態では、印刷物媒体に付加される復元情報に含まれる複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）１３１に基づいて、
復元処理を許可するプリンタであるか否かを判定する複合機権限確認処理（Ｓ４２９−１、Ｓ４３１）を行うことについて、説明した。

すなわち、これら上述の実施形態では、復元対象の文書に対して、復元が許可されているユーザであれば、復元対象の文書に対して復元が許可されている複合機で復元することができる。

しかしながら、一旦、あるユーザに、復元対象の文書に対して復元が許可されると、復元対象の文書に対して復元が許可されている複合機であれば、どの複合機からでも、復元することができるため、更なる情報漏洩のリスクの低減が求められる。

そこで、更なる情報漏洩のリスクを低減させるために、第４の実施形態では、復元が許可されているユーザ毎に、復元を許可する複合機を制限する機能について、説明する。
第４の実施形態では、上述の第１の実施形態、及び、第２の実施形態、第３の実施形態で説明した内容のうち、異なる部分について説明する。

第１の実施形態、及び、第２の実施形態、第３の実施形態で、印刷物媒体に付加される復元情報を、図４として説明したが、第４の実施形態では、印刷物媒体に付加される復元情報を、図５２として説明する。
図５２は、第４の実施形態において、印刷物媒体に付加される復元情報の一例を示す図である。

図５２に示す通り、第４の実施形態で、復元情報に新たに含められた情報として、復元権限情報１３２がある。すなわち、第１の実施形態、及び、第２の実施形態、第３の実施形態で復元情報に含められていた、復元許可ユーザ、グループ（複数可）１２６、複合機情報（ＩＰアドレス、複合機名）１３１の代わりに、第４の実施形態では復元権限情報１３２を含めている。
また、この復元権限情報１３２の具体的な内容の一例を、図５０に示す。
図５０は、印刷物媒体に付加される復元情報に含まれている復元権限情報１３２の具体的な内容の一例を示す図である。

図５０に示す通り、復元権限情報１３２は、『グループ名、又はユーザ名』（前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報）と、『複合機情報（プリンタ名、又はＩＰアドレス）』（ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報）とが（組み合わされて）関連付けられて記憶されている。

図５０には、Ｇｒｏｕｐ１（グループ名）に所属するユーザは、ｐｒｉｎｔｅｒ１（プリンタ名）、ＩＰアドレス１（ＩＰアドレス）のプリンタ、ｐｒｉｎｔｅｒ２（プリンタ名）、ＩＰアドレス２（ＩＰアドレス）のプリンタ、ｐｒｉｎｔｅｒ３（プリンタ名）、ＩＰアドレス３（ＩＰアドレス）のプリンタからであれば、復元対象の文書データを復元することができることを示している。また、Ｇｒｏｕｐ２（グループ名）に所属するユーザは、ｐｒｉｎｔｅｒ１（プリンタ名）、ＩＰアドレス１（ＩＰアドレス）のプリンタからであれば、復元対象の文書データを復元することができることを示している。また、Ｇｒｏｕｐ３（グループ名）に所属するユーザは、ｐｒｉｎｔｅｒ１（プリンタ名）、ＩＰアドレス１（ＩＰアドレス）のプリンタ、ｐｒｉｎｔｅｒ５（プリンタ名）、ＩＰアドレス５（ＩＰアドレス）のプリンタからであれば、復元対象の文書データを復元することができることを示している。Ｕｓｅｒ１（ユーザ名）のユーザは、ｐｒｉｎｔｅｒ１（プリンタ名）、ＩＰアドレス１（ＩＰアドレス）のプリンタ、ｐｒｉｎｔｅｒ５（プリンタ名）、ＩＰアドレス５（ＩＰアドレス）のプリンタからであれば、復元対象の文書データを復元することができることを示している。

すなわち、例えば、Ｇｒｏｕｐ１（グループ名）に所属するユーザは、ｐｒｉｎｔｅｒ５（プリンタ名）、ＩＰアドレス５（ＩＰアドレス）のプリンタからは復元対象の文書データを復元することが出来ないことを示している。
次に、図５３を用いて、第４の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理における処理手順について説明する。
図５３は、第４の実施形態に係る文書復元システムのＱＲコードを用いた文書の復元処理における処理手順の一例を示すフローチャートである。

第１の実施形態において、ＱＲコードを用いた文書の復元処理を、図１７を用いて説明したが、第２の実施形態では、図１７の代わりに、図５３を用いて、ＱＲコードを用いた文書の復元処理を行う。
図５３に示す各ステップの処理は、プリンタ３００のＣＰＵ３０１により実行されることにより実現される。
ここでは、第４の実施形態において、第１の実施形態、第２の実施形態、第３の実施形態と異なる部分について主に説明する。

また、第４の実施形態において、第１の実施形態、第２の実施形態、第３の実施形態と同一の処理については同一符号が付しており、その同一の処理についての説明は、ここでは省略する。
まず、ステップＳ４２５、ステップＳ４２６の処理は、第１の実施形態と同様であるため、ここでは説明を省略する。

ステップＳ４２６の処理を実行し、図３６に示すログインメッセージ画面９４２のＯＫボタン９４３がユーザにより押下されると、ステップＳ４３０において、プリンタ３００へログイン処理（ユーザ認証処理）を行う（ステップＳ４３０）。

ステップＳ４３０では、具体的には、ユーザからの入力を受け付けた識別情報（ユーザを認証（識別）するためのユーザ認証情報（ユーザ識別情報））を用いて、複合機（プリンタ３００）へログイン処理、つまりユーザ認証処理をする。たとえば、ＩＣカード６００のような認証カードを使用して、プリンタ３００のカードリーダ３３０がＩＣカードからカードＩＤ（識別情報）を読み取ると、図示省略した認証サーバ（サーバ端末装置７００が認証機能を備えていてもよい）にカードＩＤを送信し、認証要求を行う。認証サーバでは、認証テーブルにカードＩＤに対応するユーザＩＤ（ユーザ識別情報）があるかを検索し、あれば認証成功とし、なければ認証失敗として、プリンタ３００に返答する。

すなわち、本発明の文書復元装置に好適なプリンタ３００では、プリンタ３００を利用するため（ログインするため）に、ユーザ操作に応じて、ユーザを特定するための識別情報（ＩＣカードの場合はカードＩＤとなり、キーボード認証の場合はユーザＩＤに相当）を入力する。

そして、プリンタ３００は認証成功と判断された場合に、図５３のステップＳ４０１で図２０に示すコピーモード選択画面９０１を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。一方、認証失敗と判断された場合には、図３７のログインエラー画面９４５を表示する。つまり、ステップＳ４３０の認証処理では、まず、プリンタ３００を利用できる権限があるかのユーザ認証処理が行われる。

次に、第１の実施形態と同様に、ステップＳ４０１、ステップＳ４０３、ステップＳ４０２の処理を行う。ステップＳ４０２において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、図２０に示すコピーモード選択画面９０１において、ユーザにより復元コピーボタン９１２が押下されて、復元コピーが選択されたか否かを判定する。

ステップＳ４０２の判定の結果、復元コピーが選択された場合には、ステップＳ４２８に進む。ステップＳ４２８において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、復元コピーできる複合機であるかの確認メッセージを含む、図４１に示す複合機確認画面９５６を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

その後、図４１に示す複合機確認画面９５６のＯＫボタン９５７がユーザにより押下されると、続いて、ステップＳ４０３において、その処理を受付ける。一方、図４１に示す複合機確認画面９５６のキャンセルボタン９５８がユーザにより押下されると、このシステムは終了する。

ステップＳ４０３において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、復元したい文書を解析するためにスキャンを行う旨の案内メッセージを含む、図２１に示す文書解析前確認画面９０２を操作部３２０の表示画面３２１に表示する処理を行う。

その後、ユーザにより復元対象である一連の紙文書（この紙文書には、紙文書ごとに上述したＱＲコードが印刷されている）がスキャナ部３５０にセットされ、図２１に示す文書解析前確認画面９０２のＯＫボタン９１３がユーザにより押下されると、続いて、ステップＳ４０４において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、スキャナ部３５０を制御して、当該紙文書のスキャン処理を行う。
なお、ユーザにより、図２１に示す文書解析前確認画面９０２のキャンセルボタン９１４が押下された場合には、ステップＳ４０４のスキャン処理を行わない。
ステップＳ４０４でスキャン処理を行うことにより、一連の（１又は複数枚からなる）紙文書を１ページ（１枚）、読み取り、紙文書の電子データを生成する。
そして、ステップＳ４０５において、プラグイン１０５は、ステップＳ４０４でスキャンした紙文書のページに付されているＱＲコードを読込む。
続いて、ステップＳ４０６において、プラグイン１０５は、ステップＳ４０５で読込んだＱＲコードに保持されている情報（図４）の解析処理を行う。

そして、ステップＳ４３８において、復元対象の文書データを、このプリンタで復元することが許可されているユーザであるかを確認する復元権限確認処理が行われる。
このステップＳ４３８の認証処理についての詳細は、図５４を用いて後述する。

そして、ステップＳ４３８で、ログインされているユーザが、このプリンタで復元コピーの権限のあるユーザ、グループであると判定された場合は、処理をステップＳ４０７に移行する。
ステップＳ４０７では、プラグイン１０５は、ステップＳ４０６で解析した解析結果を図５に示す解析結果テーブル１２０に保持する。

次に、ステップＳ４０８において、プラグイン１０５は、ステップＳ４０４でスキャンされた次の文書（用紙）があるか否かを判定する。この判定の結果、ステップＳ４０４でスキャンされた次の文書（用紙）がある場合には、ステップＳ４０４に戻り、当該次の文書（用紙）を処理対象にして、ステップＳ４０４以降の処理を再度行う。
一方、ステップＳ４０８での判定の結果、ステップＳ４０４でスキャンされた次の文書（用紙）がない場合には、ステップＳ４３３に進む。
ステップＳ４３３は、第１の実施形態で説明した図１７に示すステップＳ４０９からステップＳ４２２までの処理と同一であるため、ここでは説明を省略する。

ステップＳ４０２の判定の結果、復元コピーが選択されなかった場合（即ち、図２０に示すコピーモード選択画面９０１において、ユーザにより通常コピーボタン９１１が押下されて通常コピーが選択された場合）には、ステップＳ４２３に進む。

その後、ユーザによりコピー対象の紙文書がスキャナ部３５０にセットされ、当該紙文書のコピーの実行指示がなされると、ステップＳ４３４において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、スキャナ部３５０を制御して、当該紙文書のスキャン処理を行う。
ステップＳ４２３でスキャン処理を行うことにより、一連の（１又は複数枚からなる）紙文書を１ページ（１枚）、読み取り、紙文書の電子データを生成する。
そして、ステップＳ４３４において、プラグイン１０５は、ステップＳ４２３でスキャンした紙文書のページに付されているＱＲコードを読込む。
続いて、ステップＳ４３５において、プラグイン１０５は、ステップＳ４３４で読込んだＱＲコードに保持されている情報（図４）の解析処理を行う。

そして、ステップＳ４３６において、復元コピーの権限のあるユーザ、グループであるかの認証処理（ユーザの認証処理）が行われる。このステップＳ４３６の認証処理についての詳細処理を、図４８に示す。図４８は、既に上述の通り説明しているため、ここでは、異なる部分についてのみ説明する。

上述した図４８の説明では、ステップＳ１００５において、ステップＳ４３５で解析して得られた復元許可ユーザ、グループ１２６（ユーザ情報）から、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに通常コピー処理の権限が与えられているかを判定すると説明したが、第４の実施形態では、ステップＳ４３５で解析して得られた復元権限情報（図５０）の『グループ名、又はユーザ名』から、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに通常コピー処理の権限が与えられているかを判定する。

すなわち、ステップＳ４３５で解析して得られた復元権限情報（図５０）の『グループ名、又はユーザ名』は、通常コピーが許可されているグループ、又はユーザであることを示している。すなわち、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザのユーザ名が、復元権限情報（図５０）の『グループ名、又はユーザ名』に含まれているか否かを判定することにより、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに通常コピー処理の権限が与えられているかを判定する。

そして、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに通常コピー処理の権限が与えられていると判定された場合は、ステップＳ４２４において、プリンタ３００のＣＰＵ３０１は、プリンタ部３４０を制御して、ステップＳ４２３でスキャンした文書データを用紙に印刷（コピー）する。

次に、ステップＳ４３７において、プラグイン１０５は、ステップＳ４２３でスキャンされた次の文書（用紙）があるか否かを判定する。この判定の結果、ステップＳ４２３でスキャンされた次の文書（用紙）がある場合には、ステップＳ４２３に戻り、当該次の文書（用紙）を処理対象にして、ステップＳ４２３以降の処理を再度行う。一方、ステップＳ４２３でスキャンされた次の文書（用紙）がない場合は、図５３に示すフローチャートにおける処理を終了する。

次に、図５４を用いて、ステップＳ４３８の復元権限確認処理の詳細処理を説明する。
図５４は、図５３のステップＳ４３８の復元権限確認処理の詳細処理のフローチャートの一例である。
図５４に示す各ステップの処理は、プリンタ３００のＣＰＵ３０１により実行されることにより実現される。

ステップＳ５４０１において、復元対象の文書データについて、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに、現在、処理している複合機（プリンタ３００）から、復元コピー処理の権限が与えられているか否かを、ステップＳ４０６で解析して得られた復元権限情報１３２から判定する（ユーザ判定手段）。

具体的には、まず、ステップＳ４０３で入力されたユーザ認証情報により認証されたユーザ名と、ＱＲコードを解析して取得した復元権限情報１３２（図５０）のグループ名、又はユーザ名とが一致するか否かを判定する。すなわち、印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、ステップS４２６で受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定する（ユーザ判定手段）。複合機（プリンタ３００）のメモリには、図５１に示すグループ情報を記憶している。
図５１は、グループ情報の一例を示す図である。

このグループ情報（図５１）は、復元権限情報１３２（図５０）のグループ名のグループには、どのユーザが所属しているかを示している。すなわち、グループ名に対応してユーザ名が記憶されている。

そのため、ＱＲコードを解析して取得した復元権限情報１３２（図５０）のグループ名から、そのグループにはどのユーザが所属しているかを、グループ情報（図５１）を参照することにより、特定することができる。

そして、ステップＳ４０３で入力されたユーザ認証情報により認証されたユーザ名と、ＱＲコードを解析して取得した復元権限情報１３２（図５０）のグループ名、又はユーザ名とが一致すると判定された場合、当該一致すると判定された復元権限情報１３２（図５０）のグループ名、又はユーザ名に対応して記憶されている複合機情報（プリンタ名、又はＩＰアドレス）が、現在、これらの処理を行っている複合機（自身）であるか否かを判定する。すなわち、印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、復元対象の文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する（装置判定手段）。

すなわち、複合機（プリンタ３００）に設定されている複合機情報（プリンタ名、又はＩＰアドレス）が、当該一致すると判定された復元権限情報１３２（図５０）のグループ名、又はユーザ名に対応して記憶されている複合機情報（プリンタ名、又はＩＰアドレス）と一致するか否かを判定する。そして、一致すると判定された場合は、復元対象の文書データについて、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに、現在、処理している複合機（プリンタ３００）から、復元コピー処理の権限が与えられていると判定する。一方、ステップＳ４０３で入力されたユーザ認証情報により認証されたユーザ名と、ＱＲコードを解析して取得した復元権限情報１３２（図５０）のグループ名、又はユーザ名とが一致しない、又は、ステップＳ４０３で入力されたユーザ認証情報により認証されたユーザ名と、ＱＲコードを解析して取得した復元権限情報１３２（図５０）のグループ名、又はユーザ名とが一致する場合であっても、複合機（プリンタ３００）に設定されている複合機情報（プリンタ名、又はＩＰアドレス）が、当該一致すると判定された復元権限情報１３２（図５０）のグループ名、又はユーザ名に対応して記憶されている複合機情報（プリンタ名、又はＩＰアドレス）と一致しない場合は、復元対象の文書データについて、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに、現在、処理している複合機（プリンタ３００）から、復元コピー処理の権限が与えられていないと判定する。

すなわち、文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する（判定手段）。

次に、ステップＳ５４０２において、ステップＳ５４０１で、復元対象の文書データについて、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに、現在、処理している複合機（プリンタ３００）から、復元コピー処理の権限が与えられていると判定された場合は（ＹＥＳ）、処理を、図５３のステップＳ４０７に移行する。一方、復元コピー処理の権限が与えられていないと判定された場合は（ＮＯ）、処理をステップＳ５４０３に移行する。
ステップＳ５４０３において、複合機（プリンタ３００）の表示部に図５５に示すエラー画面５５０１を表示する。
図５５は、複合機（プリンタ３００）の表示部に表示するエラー画面５５０１の一例を示す図である。

ここで表示されるエラー画面５５０１には、ステップＳ４０３で入力されたユーザ認証情報により認証されたユーザ名と、ＱＲコードを解析して取得した復元権限情報１３２（図５０）のグループ名、又はユーザ名とが一致すると判定された場合、当該一致すると判定された復元権限情報１３２（図５０）のグループ名、又はユーザ名に対応して記憶されている複合機情報（プリンタ名、又はＩＰアドレス）を含むようにする。

すなわち、ステップS５４０３では、ステップS５４０２で、文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合に、ステップS４３０で受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが文書データを復元して出力することが許可される画像形成装置を示す復元許可装置情報を表示する（表示手段）。
これにより、ユーザは、どのプリンタであれば、復元対象の文書を復元することができるかを確認することができる。
そして、図５５のエラー画面５５０１の閉じるボタン５５０２をユーザが押下するとこの処理は終了し、図５３のステップＳ４０１に処理を戻す。

上述した第４の実施形態では、印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報、装置識別情報に従って、ユーザ判定手段、装置判定手段、判定手段をプリンタ３００が実行することについて、説明したが、ユーザ判定手段、装置判定手段、判定手段を他の装置（例えば、サーバ端末装置７００）で実行することができる。
ユーザ判定手段、装置判定手段、判定手段を他の装置（例えば、サーバ端末装置７００）で実行する例について、ここで説明する。

例えば、サーバ端末装置７００のメモリに、復元される対象の文書データを識別（特定）する識別情報に対応して、復元権限情報（図５０）を記憶しておき、印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報には、復元権限情報１３２（図５０）の代わりに、復元される対象の文書データを識別（特定）する識別情報が含める。

そして、ステップS４０６で、印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる識別情報と、プリンタ３００の複合機情報（プリンタ名、又はIPアドレス）と、ステップS４３０でログインする際に入力された、ユーザを認証するためのユーザ認証情報とを、プリンタ３００がサーバ端末装置７００に送信する。

サーバ端末装置７００は、該識別情報と該ユーザ認証情報と該複合機情報（プリンタ名、又はIPアドレス）とを受信すると、該識別情報に対応してメモリに記憶された復元権限情報（図５０）を読出して、該ユーザ認証情報と該複合機情報（プリンタ名、又はIPアドレス）との組が、該識別情報に対応してメモリに記憶された復元権限情報（図５０）に含まれているか否かを判定することにより、復元対象の文書データについて、複合機（プリンタ３００）へログインしたユーザに、現在、処理している複合機（プリンタ３００）から、復元コピー処理の権限が与えられているか否かを判定することができる。

以上の通り、紙文書ごとに復元できるユーザと、そのユーザごとに復元できるプリンタを制限できる（変えられる）ため、情報の漏えいを更に低減させることができると共に、情報の管理を適切に行うことが可能になる。

すなわち、ユーザごとに、復元したい紙文書のページを、紙文書の他のページから復元する画像形成装置を制限することにより、復元される紙文書による情報漏洩のリスクを低減することができるようになる。

以上、本発明によれば、復元したい紙文書のページを、紙文書の他のページから復元すると共に、復元される紙文書による情報漏洩のリスクを低減することができる。

以上、説明したように、本実施形態に係る文書復元装置であるプリンタ３００、文書復元システム１００では、以下に示す処理を行なうようにしている。

即ち、プリンタ３００では、複数のページからなる文書データを記憶し、文書データのページごとに、自ページ及びその他のページを復元可能範囲として設定された文書データ、及び、文書データのページを表すページ情報、サーバ端末装置７００に記憶された当該文書データを特定するための特定情報を含むＱＲコードを、前記記憶した文書データのページごとに作成し、作成されたＱＲコードを、前記記憶した文書データの各ページの所定位置に配置するようにしている。

その後、プリンタ３００では、ＱＲコードがページごとに配置された文書データを、ページごとに印刷物媒体に出力するようにしている。

さらに、プリンタ３００では、ＱＲコード（復元情報）及び文書データがページごとに記録された各印刷物媒体から、ＱＲコードを読込む処理を行い、読込まれたＱＲコードに含まれるページ情報から欠損ページの印刷物媒体がある場合に、当該欠損ページの印刷物媒体に出力された文書データを、読込まれた印刷物媒体のＱＲコードに含まれる復元可能範囲の文書データから復元するか、あるいは、サーバ端末装置７００に記憶された電子データから復元するか、を選択させることが可能であり、選択された復元方法で復元した文書データを印刷出力する（復元された文書データを欠損ページごとに印刷物媒体に出力するようにしている。

なお、自ページに印刷される印刷内容の復元も行えるが、欠損ページの復元という目的では、特に自ページ以外のページに印刷される印刷内容を復元することを特徴とする。

更に、文書復元システム１００では、複数のページからなる文書データを文書データ一時保存部に記憶し、また、文書データのページごとに、自ページ及びその他のページを復元可能範囲とする設定を行うようにしている。

また、設定された復元可能範囲の文書データ、文書データのページを表すページ情報、及びサーバ端末装置７００に記憶された当該文書データを特定するための特定情報を含むＱＲコードを、前記文書データ一時保存部に記憶した文書データのページごとに作成し、そして、前記文書データをサーバ端末装置７００の記憶手段に電子データとして記憶した後、作成されたＱＲコードを、前記文書データ一時保存部に記憶した文書データの各ページの所定位置に配置するようにしている。

その後、文書復元システム１００では、ＱＲコードがページごとに配置された文書データを、ページごとに印刷物媒体に出力するようにしている。

さらに、文書復元システム１００では、ＱＲコード及び文書データがページごとに記録された各印刷物媒体から、ＱＲコードを読込む処理を行い、読込まれたＱＲコードに含まれるページ情報から欠損ページの印刷物媒体がある場合に、当該欠損ページの印刷物媒体に出力された文書データを、前記読込ステップによって読込まれた印刷物媒体のＱＲコードに含まれる復元可能範囲の文書データから復元するか、あるいは、サーバ端末装置７００に記憶された電子データから復元するか、を選択させることが可能であり、選択された復元方法で復元した文書データを印刷出力する（復元された文書データを欠損ページごとに印刷物媒体に出力するようにしている。

本発明によれば、自ページ及びその他のページの文書データ、及び、文書データのページを表すページ情報を含むＱＲコードを、文書データのページごとに配置するようにしたので、このＱＲコードの情報を読取ることによって、欠損ページを検出し、その欠損ページの復元を行うことができる。

更に、ＱＲコードを用いて文書データを復元することが不可能な場合等、サーバ端末装置７００に記憶された電子データから文書データを復元することも可能である。

即ち、一度印刷出力した紙文書が紛失・破損した場合に、その復元を容易に行うことが可能となる。

また、インサーター機能を使用した場合には、欠損ページを元の文書にページ順に挿入して完成することもできる。

また、上述したように、本実施形態に係る文書復元システム１００においては、図１−２に示すプラグイン１０５の機能を、情報処理装置であるクライアント端末装置２００に設ける態様であっても、画像形成装置であるプリンタ３００に設ける態様であっても、クライアント端末装置２００及びプリンタ３００の両方に設ける態様であっても、適用可能である。

また、本発明は、例えば、システム、装置、方法、装置で実行可能なプログラムもしくは記憶媒体等としての実施形態も可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用してもよいし、また、１つの機器からなる装置に適用してもよい。

なお、本発明は、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システム或いは装置に直接、或いは遠隔から供給するものを含む。そして、そのシステム或いは装置のコンピュータが前記供給されたプログラムコードを読み出して実行することによっても達成される場合も本発明に含まれる。

したがって、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、前記コンピュータにインストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明は、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も含まれる。

その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、ＯＳに供給するスクリプトデータ等の形態であってもよい。

プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、フロッピーディスク（登録商標）、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、ＭＯ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｒ、ＣＤ−ＲＷなどがある。また、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ＲＯＭ、ＤＶＤ（ＤＶＤ−ＲＯＭ，ＤＶＤ−Ｒ）などもある。

その他、プログラムの供給方法としては、クライアントコンピュータのブラウザを用いてインターネットのホームページに接続する。そして、前記ホームページから本発明のコンピュータプログラムそのもの、もしくは圧縮され自動インストール機能を含むファイルをハードディスク等の記録媒体にダウンロードすることによっても供給できる。

また、本発明のプログラムを構成するプログラムコードを複数のファイルに分割し、それぞれのファイルを異なるホームページからダウンロードすることによっても実現可能である。つまり、本発明の機能処理をコンピュータで実現するためのプログラムファイルを複数のユーザに対してダウンロードさせるＷＷＷサーバも、本発明に含まれるものである。

また、本発明のプログラムを暗号化してＣＤ−ＲＯＭ等の記憶媒体に格納してユーザに配布し、所定の条件をクリアしたユーザに対し、インターネットを介してホームページから暗号化を解く鍵情報をダウンロードさせる。そして、ダウンロードした鍵情報を使用することにより暗号化されたプログラムを実行してコンピュータにインストールさせて実現することも可能である。

また、コンピュータが、読み出したプログラムを実行することによって、前述した実施形態の機能が実現される。その他、そのプログラムの指示に基づき、コンピュータで稼動しているＯＳなどが、実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。

さらに、記録媒体から読み出されたプログラムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれる。その後、そのプログラムの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるＣＰＵなどが実際の処理の一部又は全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現される。

なお、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。即ち、本発明はその技術思想、又はその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。

１００ 文書復元システム
２００ クライアント端末装置
３００ プリンタ
４００ ネットワーク
５００ インサーター
６００ ＩＣカード
７００ サーバ端末装置
７０２ 電子データ記憶部
８００ 印刷管理サーバ
１０１ アプリケーション
１０２ ＯＳ
１０３ プリンタドライバ
１０４ スプーラ
１０５ プラグイン
１０６ 文書データ一時保存部
１０７ ユーザ承認情報
１０８ プリンタ情報

Claims (7)

1. 自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する文書復元システムであって、
   ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付手段により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元手段により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定手段と、
   前記ユーザ判定手段により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定手段により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定手段と、
   前記判定手段により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行わないように制御する制御手段と、
   を備えることを特徴とする文書復元システム。
2. 前記判定手段により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合に、前記受付手段により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが前記文書データを復元して出力することが許可される画像形成装置を示す復元許可装置情報を表示する表示手段を更に備えることを特徴とする請求項１に記載の文書復元システム。
3. 自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する画像形成装置であって、
   ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付手段により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元手段により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定手段と、
   前記ユーザ判定手段により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定手段により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定手段と、
   前記判定手段により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行わないように制御する制御手段と、
   を備えることを特徴とする画像形成装置。
4. 自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する文書復元システムにおける制御方法であって、
   前記文書復元システムの受付手段が、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付工程と、
   前記文書復元システムの復元手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元工程と、
   前記文書復元システムのユーザ判定手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付工程により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定工程と、
   前記文書復元システムの装置判定手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元工程により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定工程と、
   前記文書復元システムの判定手段が、前記ユーザ判定工程により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定工程により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定工程と、
   前記文書復元システムの制御手段が、前記判定工程により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元工程による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元工程による復元処理を行わないように制御する制御工程と、
   を備えることを特徴とする制御方法。
5. 自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する文書復元システムが読み取り実行可能なプログラムであって、
   前記文書復元システムを、
   ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付手段により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元手段により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定手段と、
   前記ユーザ判定手段により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定手段により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定手段と、
   前記判定手段により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行わないように制御する制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
6. 自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する画像形成装置における制御方法であって、
   前記画像形成装置の受付手段が、ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付工程と、
   前記画像形成装置の復元手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元工程と、
   前記画像形成装置のユーザ判定手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付工程により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定工程と、
   前記画像形成装置の装置判定手段が、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元工程により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定工程と、
   前記画像形成装置の判定手段が、前記ユーザ判定工程により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定工程により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定工程と、
   前記画像形成装置の制御手段が、前記判定工程により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元工程による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元工程による復元処理を行わないように制御する制御工程と、
   を備えることを特徴とする制御方法。
7. 自ページ以外の他のページの復元可能範囲である文書データ、又は記憶装置に記憶されている前記文書データを特定するための文書特定情報と、前記文書データの復元の可否を判定するための条件として、前記文書データの復元を許可する、又は許可しないユーザを示すユーザ情報と、当該ユーザ情報に示されるユーザによる前記文書データの復元を許可する、又は許可しない画像形成装置を識別する装置識別情報との組み合わせからなる復元権限情報と、を含む復元情報が記録された印刷物媒体を用いて前記文書データの復元処理を制御する画像形成装置で読み取り実行可能なプログラムであって、
   前記画像形成装置を、
   ユーザを識別するユーザ識別情報を受け付ける受付手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる前記復元情報に含まれる前記文書データ、又は前記文書特定情報に従って、前記自ページ以外の他のページの文書データを復元する復元手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報のユーザ情報に従って、前記受付手段により受け付けたユーザ識別手段により識別されるユーザが、前記文書データを復元することが許可されているユーザであるか否かを判定するユーザ判定手段と、
   前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報の装置識別情報に従って、前記復元手段により前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する装置判定手段と、
   前記ユーザ判定手段により、前記文書データを復元することが許可されていると判定されたユーザと、前記装置判定手段により、前記文書データを復元して画像形成装置で出力することを許可されていると判定された画像形成装置との組み合わせが、前記印刷物媒体が読み込まれることにより得られる復元情報に含まれる復元権限情報に含まれているか否かを判定することにより、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可するか否かを判定する判定手段と、
   前記判定手段により、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可すると判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行い、一方、前記文書データを復元して前記画像形成装置で出力することを許可しないと判定された場合は、前記復元手段による復元処理を行わないように制御する制御手段として機能させることを特徴とするプログラム。
   
   
   

Images