JP2013125682A - リチウム電池用包装体 - Google Patents
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Abstract
【課題】包装体としての構造上の面においても防湿性が良好となるように考慮されており、また従来の包装材のように不透明なものではなく、外部から透視できるようにして、包装作業を行う工場等において包装作業上のロスによってリチウム電池が包装材で包装されない状態で保管、輸送などがされても、その状態を外部から容易に確認することができるリチウム電池用の包装体を提供することを課題とする
【解決手段】合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムを具備し、被包装物が外部から透視できるように構成された可撓性シートによって、包装体本体が開口部を有する容器状に形成され、該包装体本体の開口部は、気密性を維持して包装体本体を封止しうる密封具により開閉自在とされていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムを具備し、被包装物が外部から透視できるように構成された可撓性シートによって、包装体本体が開口部を有する容器状に形成され、該包装体本体の開口部は、気密性を維持して包装体本体を封止しうる密封具により開閉自在とされていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、リチウム電池用の包装体に関する。
近年、各種電子機器の電源として、リチウム電池が用いられている。リチウム電池は超薄型化、小型化が可能であるという特性を有するために、パーソナルコンピュータ、携帯電話、ビデオカメラ等、各種電子機器の電源として用いられているが、最近では、電気自動車の電源としても用いられ、将来の需要も高まることが期待されている。
このようなリチウム電池を包装するには、従来では金属缶やラミネートフィルムからなる包装材が用いられている。金属缶は強度の点で優れているが、固い素材からなるので被包装物であるリチウム電池の形状や大きさに応じて変形させることができない。従って、たとえばリチウム電池が円柱状のものであれば円筒状の金属缶が準備され、リチウム電池が直方体形のものであれば直方体形の金属缶が準備される等、電池の形状や大きさに応じて多種の金属缶を準備しなければならないという問題点があった。また金属缶自体に重量があるので、その分、被包装物であるリチウム電池を包装した際の重量も重くなるという問題点があった。
これに対して、ラミネートフィルムからなる包装材は、柔軟性を有し、被包装物である電池の形状に応じて自在に変形させることができ、また折り畳むこともできるので、金属缶のように多種のものを準備する必要もない。また、ラミネートフィルムからなる包装材は金属缶に比べて軽量であり、取り扱いが容易であるとともに、価格の点でも金属缶に比べて安価である。
このように金属缶に比べて利点を多く有することから、ラミネートフィルムからなる包装材の方が多く用いられるようになっている。このようなラミネートフィルムからなるリチウム電池用の包装材として、たとえば下記特許文献1及び2のような特許出願がなされている。これら特許文献1及び2に記載された包装材は、アルミニウム箔層、接着剤層、熱接着樹脂層等を具備させたものである。
リチウム電池は湿気の影響を受け易く、防湿性はリチウム電池を包装する包装材に求められる特性の1つであるが、上記特許文献1及び2記載された包装材には、ガスバリヤー性のあるアルミニウム箔層が具備されているので、包装材の防湿性もある程度良好になると考えられる。
しかし、上記特許文献1及び2のような包装材は、その包装材の素材によって防湿性を良好としうるにとどまるもので、かかる包装材によってリチウム電池を包装した場合の、包装体としての形態上、構造上の面においてまで防湿性が良好となるように考慮されているわけではない。従って、リチウム電池を保護するために防湿性を向上させるにも限界がある。
さらに、上記特許文献1及び2のような包装材は不透明なアルミニウム箔層を具備しているので、このような包装材で包装された状態において、被包装物であるリチウム電池を外部から透視することができない。このため、包装作業を行う工場等において包装作業上のロスによって、仮にリチウム電池が包装材で包装されない状態で保管、輸送などがされても、その状態を外部から確認することができないという問題が生じていた。
本発明は、上記のような点に鑑みてなされたもので、包装体の素材によって防湿性を良好としうるだけでなく、包装体としての構造上の面においても防湿性が良好となるように考慮されており、また、上記従来の特許文献1及び2の包装材のように不透明なものではなく、外部から透視できるようにして、包装作業を行う工場等において包装作業上のロスによってリチウム電池が包装材で包装されない状態で保管、輸送などがされても、その状態を外部から容易に確認することができるリチウム電池用の包装体を提供することを課題とするものである。
本発明は、上記のような課題を解決するために、合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムを具備し、被包装物が外部から透視できるように構成された可撓性シートによって、包装体本体が開口部を有する容器状に形成され、該包装体本体の開口部は、気密性を維持して該包装体本体を封止しうる密封具により開閉自在とされていることを特徴とするリチウム電池用包装体を提供するものである。
かかる構成からなるリチウム電池用包装体を使用する場合には、被包装物であるリチウム電池を、開口部から包装体本体内に収納し、その後に開口部を密封具によって閉じることで、開口部から包装体本体内に湿気が侵入するのが防止されることとなる。また包装体本体を構成する可撓性シートが、合成樹脂フィルムに金属酸化物の薄膜が蒸着された蒸着フィルムを具備しているので、水蒸気や酸素が包装体本体を透過して包装体本体内に侵入するのが極力防止されることとなる。この結果、本発明においては、包装体の素材によって防湿性が良好となるだけでなく、上記のような容器状に形成された包装体本体の開口部を、密封具によって開閉自在にするという構造上の面においても防湿性を良好にすることができる。
また、包装体本体を構成する可撓性シートは、アルミニウム箔のように不透明なものではなく、合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムのように透明なものを具備して被包装物が外部から透視できるように構成されているため、包装作業を行う工場等において包装作業上のロスによって、リチウム電池が包装材で包装されない状態で保管、輸送などがされても、その状態を外部から容易に確認することができる。
さらに、被包装物を被覆することができ、且つ合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムを具備して前記被包装物が外部から透視できるように構成された被覆用シートを、さらに具備させることができる。かかる構成とした場合には、そのような被覆用シートで被包装物であるリチウム電池を被覆し、そのように被包装物を包装した被覆用シートを、上記のような開口部から包装体本体内に収納し、開口部を密封具によって閉じることで、被包装物であるリチウム電池に対しては、包装体本体のみならず被覆用シートによっても水蒸気や酸素の透過が極力阻止されるので、外部の水蒸気や酸素から二重に遮断された状態となり、包装体の全体としての防湿性が一層良好となる。
さらに包装体本体は、該包装体本体を構成する可撓性シートの端縁部同士を、シールして構成することができる。かかる構成とすることで、その可撓性シートの端縁部同士のシール部分からの湿気の侵入が極力防止されることとなり、包装体本体の防湿性がより良好となる。
さらに、上記のような蒸着フィルムに、合成樹脂製クロスを積層して包装体本体の可撓性シートを構成することも可能である。かかる構成とすることで、包装体本体の強度が向上し、包装体本体が不用意に破袋するのを好適に防止することができる。
包装体本体の開口部を開閉自在とする密封具としては、たとえば相互に嵌合可能な凸状の雄部と凹状の雌部とを有する線ファスナーを用いることができる。封止具としてかかる線ファスナーを用いた場合には、包装体本体の密封性が向上し、包装体本体の防湿性がより良好となる。
さらに、包装体本体を構成する可撓性シートの蒸着フィルムに蒸着された金属酸化物の種類は限定されないが、酸化珪素を用いることが好ましい。酸化珪素を用いることで、蒸着フィルムの水蒸気透過度度や酸素過度度が低くなり、包装体本体の防湿性をより良好にすることができる。
本発明によって、上述のように、包装体の素材によって防湿性を良好としうるだけでなく、包装体の構造上の面においても防湿性を良好にすることができるので、包装材の素材のみによって防湿性を良好とする上記特許文献1、2のような従来の
包装材に比べて、防湿性を向上させることが可能となる。
包装材に比べて、防湿性を向上させることが可能となる。
さらに、本発明の包装体本体を構成する可撓性シートは、合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムのように透明なものを具備して被包装物が外部から透視できるように構成されているため、包装作業を行う工場等において包装作業上のロスによって、リチウム電池が包装材で包装されない状態で保管、輸送などがされても、その状態を外部から容易に確認することができるという効果がある。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明のリチウム電池用包装体は、上述のように、合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムを具備し、被包装物が外部から透視できるように構成された可撓性シートによって、包装体本体が開口部を有する容器状に形成され、該包装体本体の開口部は、気密性を維持して該包装体本体を封止しうる密封具により開閉自在とされている
包装体本体の形状は特に限定されるものではなく、たとえば角底を有する直方体のような形状に形成することができる。また開口部が形成される位置も特に限定されるものではなく、たとえば包装体本体の上部に形成することができる。
また密封具の種類も、気密性を維持して包装体本体を開閉自在に封止することができるものであれば、その種類は限定されるものではないが、包装体本体の密封性を特に良好とし、包装体本体の防湿性を良好とする観点からは、封止具として相互に嵌合可能な凸状の雄部と凹状の雌部とを有する線ファスナーを用いることが好ましい。
さらに、包装体本体を構成する可撓性シートに具備された蒸着フィルムは、合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムである。基材となる合成樹脂フィルムの種類は特に限定されるものではなく、たとえばポリエステル、ポリアミド、ポリオレフィン等を用いることができる。合成樹脂の原料中には、公知の添加剤、たとえば、帯電防止剤、紫外線吸収剤、防錆剤、潤滑剤、ブロッキング防止剤、酸化防止剤等を添加することができる。またフィルムとしては、未延伸フィルム、延伸フィルムのいずれをも用いることができる。
合成樹脂フィルムに蒸着する金属酸化物としては、たとえば珪素、アルミニウム、マグネシウム、パラジウム、亜鉛、錫、ニッケル、クロム、チタン等の金属の酸化物が例示されるが、これらのうちでも酸化珪素、酸化アルミニウムを用いるのが好ましく、とりわけ酸化珪素を用いるのが好ましい。
また、合成樹脂フィルムに金属酸化物を蒸着する方法は、一般には真空蒸着によるが、イオンプレーティング、スパッタリング、CVD等の方法を採用することもできる。
包装体本体には、上記のような合成樹脂フィルムに金属酸化物の薄膜が蒸着された蒸着フィルムに、合成樹脂製クロスを積層させることができる。合成樹脂製クロスとしては、たとえばポリプロピレンやポリエチレン等のフラットヤーンやスプリットヤーンからなる経糸と緯糸とで織成されて構成されたものを用いることができる。
このような合成樹脂製クロスを、上記のような蒸着フィルムに積層する際に、蒸着フィルムと合成樹脂製クロスとの間に、たとえばポリエチレンフィルムを介装させることができる。
さらに包装体本体は、該包装体本体を構成する可撓性シートの端縁部同士を、シールすることによって構成することができる。このシールの手段としては、たとえば超音波溶着によるシール手段を採用することができる。またインパルスシールによるシール手段を採用することもできる。超音波溶着によりシールする場合には、たとえばシールすべき可撓性シートの端縁部を受台の上に載置し、上側には治具を配置し、超音波の振動によって治具を上下動させることによってシールを行う。
シールを良好とするためには、治具はたとえば5mm、7mm、10mm等の所定の幅を有するように形成し、さらに治具の下面は平坦な面ではなく、たとえば多数の山形状部または波形状部を連続的に形成したような構成とすることが好ましい。これは、治具の下面を平坦面にすると、治具の下面と可撓性シートの端縁部との接合面積が大きくなり、熱の逃げる部分が少なくなるので、包装体本体の可撓性シートを構成する合成樹脂フィルムが必要以上に溶解するおそれがあるからであり、上記のような多数の山形状部または波形状部を連続的に形成したような構成とすることで、超音波溶着時に熱の逃げる部分が生じるよう考慮したものである。
本発明のリチウム電池の包装体には、上記のような包装体本体とは別に、被包装物を被覆するための被覆用シートを具備させることができる。この被覆用シートには、包装体本体に具備されていた蒸着フィルム、すなわち、合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムと同じ蒸着フィルムが具備される。
以下、本発明のより具体的な実施形態について、図面に従って説明する。本実施形態のリチウム電池の包装体は、図1に示すような容器状の包装体本体1と、図4に示すような被覆用シート2とで構成されている。
包装体本体1は、図1に示すように、全体が略直方体の箱形に形成され、底面部3と、長手方向の一対の側面部4a、4bと、短手方向の一対の側面部4c、4dとを具備して構成され、上面には開口部8が形成されている。また長手方向の一対の側面部4、5の上端からは、同図に示すように、上辺側が長い略台形状の一対の蓋片6a、6bが延出されているとともに、短手方向の一対の側面部4c、4dの上端からは、同図に示すように、略三角形状の一対の蓋補助片7a、7bが延出されている。このような略台形状の一対の蓋片6a、6bと、略三角形状の一対の蓋補助片7a、7bを有することで、包装体本体1は、直方体をわずかに変形した舟形のような形状に形成されている。
包装体本体1は、1枚の可撓性シートを裁断し、折り曲げ箇所を折り曲げ、裁断された端縁部同士をシールすることによって形成される。より具体的には、底面部3と短手方向の側面部4c、4dの端縁部同士がシールされ、短手方向の側面部4c、4dの、それぞれの半片8a、8bの端縁部同士がシールされ、さらに蓋補助片7a、7bの、それぞれの半片9a、9bの端縁部同士がシールされている。
また蓋片6a、6bの上部には、相互に嵌合可能な雄部10a及び雌部10bからなる線ファスナー10が取り付けられており、該線ファスナー10の雄部10a及び雌部10bを嵌合させて開口部5を閉じるためのスライダー11が設けられている。
線ファスナー10の構成を、図2を参照してより詳細に説明する。一方の蓋片6aには、雌鈎爪12及び雌鈎爪13の内側に押しつけリブ14が設けられることにより雌部10bが形成され、他方の蓋片6bには、前記雌鈎爪12及び雌鈎爪13と係合する雄鈎爪15及び雄鈎爪16が設けられることにより雄部10aが形成されている。雄鈎爪15及び雄鈎爪16の内側の壁面17、17は、前記押しつけリブ14と圧接してシールされるように構成されている。また雄鈎爪15及び雄鈎爪16の根元部の内側には、該雄鈎爪15及び雄鈎爪16に弾力性を付与するための窪み部18、18が形成されている。
包装体本体1を構成する可撓性シートの積層構造が、図3に示されている。本実施形態の包装体本体1の可撓性シートの外面側には、合成樹脂フィルムに酸化珪素の薄膜が蒸着された蒸着フィルム19が設けられている。この蒸着フィルム19の基材となる合成樹脂フィルムとして、本実施形態ではポリエチレンテレフタレートが用いられている。そして、該蒸着フィルム19の内側には、ドライラミネート層20を介してポリエチレンフィルム21が設けられている。このポリエチレンフィルム21は、直鎖状低密度ポリエチレンで構成されている。
さらにポリエチレンフィルム21の内側には、ポリエチレンラミネート層22を介して合成樹脂クロス23が設けられている。合成樹脂クロス23は、ポリエチレンのフラットヤーンからなる経糸と緯糸とで織成されて構成されている。さらに合成樹脂クロス23の内側には、ポリエチレンラミネート層24が設けられている。
被覆用シート2は、図4に示すようにシート状のものであり、被包装物であるリチウム電池を被覆することができる大きさに形成されている。被覆用シート2の積層構造が、図5に示されている。本実施形態の被覆用シート2の外面側には、合成樹脂フィルムに酸化珪素の薄膜が蒸着された蒸着フィルム25が設けられており、該蒸着フィルム25の内側には、ドライラミネート層26を介してポリエチレンフィルム27が設けられている。このポリエチレンフィルム27も、直鎖状低密度ポリエチレンで構成されている。
尚、上記のような包装体本体1を構成する可撓性シートの、裁断された端縁部同士をシールするシール用具としては、図6に示すようなものが用いられる。すなわち、このシール用具は、同図に示すように、治具28と、受け台29とからなる。治具28の下面側には、多数の山形状部28aが形成されている。
受け台29には、図6に示すように、包装体本体1を構成する可撓性シートの端縁部30、31が載置され、治具28を上下動させつつ該治具28の超音波の振動によって可撓性シートの端縁部30、31がシールされることになる。具体的には、上述のように、底面部3と短手方向の側面部4c、4dの端縁部同士、短手方向の側面部4c、4dの、それぞれの半片8a、8bの端縁部同士、蓋補助片7a、7bの、それぞれの半片9a、9bの端縁部同士が、このような治具28と受け台29間でシールされることになる。
尚、包装体本体1の底面部3の部分においては、特にシール強度が良好である必要があることを考慮して、可撓性シートの端縁部の外面側同士が対面して接合されるように構成されている。この点を、包装体本体1の底面部3と短手方向の側面部4c、4dの端縁部同士の接合部分を示す図7に基づいてより具体的に説明すると、底面部3と短手方向の側面部4c、4dの端縁部同士の接合部分においては、同図に示すように、底面部3の端縁部3aと側面部4c若しくは側面部4dの端縁部4eとがそれぞれ内向きに折り曲げられ、該端縁部3a及び端縁部4eを構成する可撓性シートの外側面同士が接合されている。可撓性シートの外側面は、ともにポリエチレンテレフタレートをフィルム基材とする蒸着フィルムで構成されており、同素材のフィルム同士が接合した状態で超音波溶着によりシールされることになるので、シール強度が良好となるのである。
本実施形態のリチウム電池の包装体は、上記のような包装体本体1と被覆用シート2とで構成されており、次にかかる構成からなるリチウム電池の包装体を使用する場合について説明する。
先ず、被包装物であるリチウム電池を、被覆用シート2で被覆する。この場合、たとえば被包装物が円柱状に形成されたものであれば、その円柱状のリチウム電池に巻き付けるようにして該被覆用シート2で被包装物を被覆する。被覆用シート2の両端部は、接着テープ等を貼着することによって、被包装物に被覆用シート2が被覆された状態を維持する。
次に、線ファスナー10の雄部10aと雌部10bの嵌合状態を解除させた状態とし、包装体本体1の開口部5を開口させた状態として、上記のように被覆用シート2で被覆された被包装物であるリチウム電池を、包装体本体1の開口部5から包装体本体1内に収納する。
次に、線ファスナー10の雄部10aと雌部10bとを嵌合させることによって該包装体本体1の開口部5を閉じる。このとき、スライダー11をスライドさせることによって雄部10aと雌部10bとが容易に嵌合されることとなり、開口部5が確実に閉じられることとなる。
このようにして、包装体本体1及び被覆用シート2からなる包装体によって、被包装物であるリチウム電池が包装されることとなる。被包装物であるリチウム電池は、このようにして包装体で包装された状態で保管され、或いは運搬、輸送等されて、たとえば電気自動車の電源としての使用に供されることとなる。
この場合において、リチウム電池を収納している包装体本体1は、その外側面側が上記のように合成樹脂フィルムに酸化珪素の薄膜が蒸着された蒸着フィルム19で構成されているので、外部の水蒸気や酸素が包装体本体1内に侵入するのが好適に阻止されることとなる。
また、被包装物であるリチウム電池は、上記のような包装体本体1で包装されているだけでなく、被覆用シート2によっても被覆されており、且つその被覆用シート2の外側面側も、包装体本体1と同様に合成樹脂フィルムに酸化珪素の薄膜が蒸着された蒸着フィルム25で構成されているので、外部の水蒸気や酸素が包装体本体1内に侵入するのが好適に阻止されることとなる。
このように、被包装物であるリチウム電池は、水蒸気や酸素の透過率が低い酸化珪素の薄膜が蒸着された蒸着フィルムを外側面に具備する包装体本体1及び被覆用
シート2という2種類の包装材によって二重に遮断された状態とされているので、包装体本体1及び被覆用シート2からなる包装体の防湿性は非常に優れたものとなるのである。
シート2という2種類の包装材によって二重に遮断された状態とされているので、包装体本体1及び被覆用シート2からなる包装体の防湿性は非常に優れたものとなるのである。
また、包装体本体1の上部の開口部5は、上記のように線ファスナー10の雄部10aと雌部10bとを嵌合させることによって閉じられているので、開口部5からの湿気の侵入も好適に防止されることとなる。特に、本実施形態では、上記のように雌鈎爪12及び雌鈎爪13の内側に押しつけリブ14が設けられることにより雌部10bが形成され、該雌部10bと嵌合する雄部10aは、内側の壁面17、17が押しつけリブ14と圧接してシールされるように構成され、且つ該雄部10aの雄鈎爪15及び雄鈎爪16の根元部の内側には、該雄鈎爪15及び雄鈎爪16に弾力性を付与するための窪み部18、18が形成された構成からなる線ファスナー10を採用しているので、雄部10aの雄鈎爪15及び雄鈎爪16と、雌部10bの雌鈎爪12、雌鈎爪13、押しつけリブ14との圧接力が非常に優れたものとなり、線ファスナー10による包装体本体1の密封効果もより良好となる。
さらに、包装体本体1は、該包装体本体1を構成する可撓性シートの裁断された端縁部同士は、上記のような下面側に多数の山形状部28aを有する治具28を上下動させつつ該治具28の超音波の振動によってシールされているので、包装体本体1を構成する可撓性シートの裁断された端縁部同士のシール強度は良好となり、その端縁部同士のシール部分から湿気が包装体本体1内に侵入するのが好適に防止されることとなるのである。
以上のように、本実施形態においては、水蒸気や酸素の透過率が低い酸化珪素の薄膜が蒸着された蒸着フィルムを外側面に具備する包装体本体1及び被覆用シート2という2種類の包装材によって、包装体内への水蒸気や酸素の侵入を二重に遮断した状態とし、また包装体本体1の上部の開口部5は、上記のような構造からなる
線ファスナー10によって開閉可能とされ、さらに包装体本体1を構成する可撓性シートの裁断された端縁部同士を、上記のような下面側に多数の山形状部28aを有する治具28を上下動させつつ該治具28の超音波の振動によってシールすることで、該端縁部同士のシール強度を良好としているので、包装体全体としての防湿性が非常に優れたものとなった。この結果、被包装物であるリチウム電池を湿気から好適に保護することができるのである。
線ファスナー10によって開閉可能とされ、さらに包装体本体1を構成する可撓性シートの裁断された端縁部同士を、上記のような下面側に多数の山形状部28aを有する治具28を上下動させつつ該治具28の超音波の振動によってシールすることで、該端縁部同士のシール強度を良好としているので、包装体全体としての防湿性が非常に優れたものとなった。この結果、被包装物であるリチウム電池を湿気から好適に保護することができるのである。
さらに、包装体本体を構成する可撓性シートは、ポリエチレンテレフタレートからなるフィルムに酸化珪素の薄膜が蒸着された蒸着フィルム19、ドライラミネート層20、ポリエチレンフィルム21、ポリエチレンラミネート層22、ポリエチレンからなる合成樹脂クロス23からなり、全体が外部から透視しうるように構成されているため、包装作業を行う工場等において包装作業上のロスによって、リチウム電池が包装材で包装されない状態で保管、輸送などがされても、その状態を外部から容易に確認することができる。
尚、上記実施形態では、包装体本体1が略直方体状に形成されていたが、包装体本体1の形状はこれに限定されるものではない。また上記実施形態では、包装体本体1が1枚の可撓性シートで構成されていたが、2枚の可撓性シートを接合して包装体本体1を構成することも可能である。この場合、2枚の可撓性シートを接合部分は、上記のような超音波溶着によるシールで接合することができる。
また、包装体本体1を構成する可撓性シートの積層構造は、上記実施形態に限定されるものではない。要は、金属酸化物の薄膜が蒸着された蒸着フィルムを具備して包装体本体1が構成されていればよいのである。
さらに、被覆用シート2の積層構造も、上記実施形態に限定されるものではない。尚、上記実施形態では、包装体本体1の他に被覆用シート2を包装体に具備させることによって上記のような好ましい効果が得られたが、被覆用シート2を包装体に具備させることは本発明に必須の条件ではない。
さらに、上記実施形態では、線ファスナー10を上記のような構成としたため、上記のような好ましい利点が得られたが、線ファスナー10の構成も上記実施形態に限定されるものではない。また、線ファスナー10に代えて他の密封具を用いることも可能である。
1 包装体本体
2 被覆用シート
5 開口部
10 線ファスナー
19 蒸着フィルム
23 合成樹脂クロス
25 蒸着フィルム
2 被覆用シート
5 開口部
10 線ファスナー
19 蒸着フィルム
23 合成樹脂クロス
25 蒸着フィルム
Claims (6)
- 合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムを具備し、被包装物が外部から透視できるように構成された可撓性シートによって、包装体本体(1)が開口部(5)を有する容器状に形成され、該包装体本体(1)の開口部(5)は、気密性を維持して該包装体本体(1)を封止しうる密封具により開閉自在とされていることを特徴とするリチウム電池用包装体。
- 被包装物を被覆することができ、且つ合成樹脂フィルムに金属酸化物が蒸着された蒸着フィルムを具備して前記被包装物が外部から透視できるように構成された被覆用シート(2)が、さらに具備されている請求項1記載のリチウム電池用包装体。
- 包装体本体(1)が、該包装体本体(1)を構成する可撓性シートの端縁部同士を、シールすることによって構成されている請求項1又は2記載のリチウム電池用包装体。
- 前記蒸着フィルムに、合成樹脂製クロスが積層されて包装体本体(1)の可撓性シートが構成されている請求項1乃至3のいずれかに記載のリチウム電池用包装体。
- 包装体本体(1)の開口部(5)を開閉自在とする密封具が、相互に嵌合可能な凸状の雄部と凹状の雌部とを有する線ファスナー(10)である請求項1乃至4のいずれかに記載のリチウム電池用包装体。
- 包装体本体(1)を構成する可撓性シートの蒸着フィルムに蒸着された金属酸化物が、酸化珪素である請求項1乃至5のいずれかに記載のリチウム電池用包装体。
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Citations (7)
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2011
- 2011-12-15 JP JP2011274427A patent/JP2013125682A/ja active Pending
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