JP2013124649A - 可変ノズルユニット及び可変容量型過給機 - Google Patents

可変ノズルユニット及び可変容量型過給機 Download PDF

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Abstract

【課題】可変ノズルユニット45の部品点数を削減して、可変ノズルユニット45の構成の簡略化及び製造コストの低減を図ること。
【解決手段】シュラウドリング47の対向面に複数の第1ノズル53が円周方向に沿って等間隔に一体形成され、ノズルリング51の対向面に複数の第2ノズル55が円周方向に沿って等間隔に一体形成され、各第2ノズル55は径方向外側に対応する第1ノズル53のガイド部53aに円周方向へ摺接可能な摺接部55aを有していること。
【選択図】図1

Description

本発明は、可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変する可変ノズルユニット等に関する。
近年、可変容量型過給機におけるタービンハウジング内に配設される可変ノズルユニットについて種々の開発がなされており、本願の出願人も可変ノズルユニットについて既に出願して、その内容も公開されている(特許文献1及び特許文献2等参照)。そして、先行技術に係る可変ノズルユニットの構成について説明すると、次のようになる。
タービンハウジング内には、ノズルリングが配設されており、タービンハウジング内におけるノズルリングに離隔対向した位置には、シュラウドリングが配設されており、このシュラウドリングは、ノズルリングに一体的に連結されている。また、ノズルリングの対向面とシュラウドリングの対向面との間には、複数の可変ノズルが円周方向に沿って等間隔に配設されており、各可変ノズルは、タービンインペラの軸心に平行な軸心(可変ノズルの軸心)周りに開閉方向(正逆方向)へ回動可能(回転可能)になっている。なお、各可変ノズルのノズル軸の一端部は、ノズルリングの対向面に形成した支持穴に貫通支持されている。
ノズルリングの対向面の反対面側には、複数の可変ノズルの開閉方向の回動動作を同期させる同期機構(リンク機構)が設けられている。より詳細には、ノズルリングの対向面の反対面には、ガイドリングが設けられている。また、ガイドリングには、駆動リングがタービンインペラの軸心(換言すれば、駆動リングの軸心)周りに正逆方向へ回動可能に設けられており、この駆動リングの内周縁には、可変ノズルの個数と同数の係合凹部が円周方向に等間隔に形成されている。そして、各可変ノズルのノズル軸の一端部には、同期リンクが一体的に設けられており、各同期リンクの先端部は、駆動リングの対応する係合凹部に係合してある。
可変容量型過給機におけるベアリングハウジングの適宜位置には、駆動リングをタービンインペラの軸心周りに正逆方向へ回動させる回動機構が設けられている。
従って、回動機構によって駆動リングを正方向へ回動させることにより、複数の同期リンクを正方向へ揺動させながら、複数の可変ノズルが同期して開方向へ回動させる。これにより、タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積(流量)を大きくして、タービンインペラ側に多くの排気ガスを供給することができる。
回動機構によって駆動リングを逆方向へ回動させることにより、複数の同期リンクを逆方向へ揺動させながら、複数の可変ノズルを同期して閉方向(絞る方向)へ回動させる。これにより、タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積を小さくして、排気ガスの流速を高くして、タービンインペラの仕事量を十分に確保することができる。
特開2009−243431号公報 特開2009−243300号公報
ところで、前述のように、先行技術に係る可変ノズルユニットにおいては、タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積を調節するために、ノズルリング、シュラウドリング、複数の可変ノズルの他に、同期機構、具体的には、ガイドリング、駆動リング、及び可変ノズルと同じ個数の同期リンクが必要である。そのため、可変ノズルユニットの部品点数が増えて、可変ノズルユニットの構成が複雑化すると共に、可変ノズルユニットの製造コストの削減を高いレベルで図ることが困難になるという問題がある。
そこで、本発明は、前述の問題を解決することができる、新規な構成の可変ノズルユニット等を提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、可変容量型過給機におけるタービンハウジング内に配設され、前記可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変する可変ノズルユニットにおいて、前記タービンハウジングン内に固定して設けられた固定リングと、前記タービンハウジング内における前記固定リングに離隔対向した位置に配設され、前記タービンインペラの軸心周りに正逆方向へ回動可能(回転可能)な可動リングと、前記固定リングの対向面に円周方向に沿って等間隔に一体形成され、径方向外側にガイド部(ガイド面)を有し、円周方向一方側に第1流路面を有した複数の第1ノズルと、前記可動リングの対向面に円周方向に沿って等間隔に一体形成され、径方向外側に対応する前記第1ノズルの前記ガイド部に円周方向へ摺接可能(相対的に摺動可能)な摺接部(摺接面)を有し、円周方向他方側に第2流路面を有した前記第1ノズルの同数の第2ノズルと、前記可動リングを前記タービンインペラの軸心(換言すれば、前記可動リングの軸心)周り正逆方向へ回動させる回動機構と、を具備したことを要旨とする。
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲において、「設けられ」とは、直接的に設けられたことの他に、別部材を介して間接的に設けられたことを含む意であって、「配設され」とは、直接的に配設されたことの他に、別部材を介して間接的に配設されたことを含む意である。また、「前記タービンハウジング内に固定して設けられ」とは、前記タービンハウジング内に位置した状態で、前記タービンハウジング又は前記タービンハウジング以外の前記可変容量型過給機の固定部に設けられることをいう。
第1の特徴によると、エンジン回転数が高回転域にある場合には、前記回動機構によって前記可動リングを正方向へ回動させることにより、各第2ノズルの前記摺接部を対応する前記第1ノズルの前記ガイド部に摺接させつつ、複数の前記第2ノズルを円周方向一方側へ前記第1ノズルに対して相対的に移動させて、各第2ノズルの前記第2流路面と対応する前記第1ノズルの前記第1流路面との間隔を大きくする。これにより、前記タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積(流量)を大きく、前記タービンインペラ側に多くの排気ガスを供給することができる。
一方、エンジン回転数が低回転域にある場合には、前記回動機構によって前記可動リングを逆方向へ回動させることにより、各第2ノズルの前記摺接部を対応する前記第1ノズルの前記ガイド部に摺接させつつ、複数の前記第2ノズルを円周方向他方側へ前記第1ノズルに対して相対的に移動させて、各第2ノズルの前記第2流路面と対応する前記第1ノズルの前記第1流路面との間隔を小さくする。これにより、前記タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積を小さくして、排気ガスの流速を高くして、前記タービンインペラの仕事量を十分に確保することができる。
要するに、前記固定リングの対向面と前記可動リングの対向面うちの一方に複数の前記第1ノズルが円周方向に沿って等間隔に一体形成され、前記固定リングの対向面と前記可動リングの対向面のうちの他方に複数の前記第2ノズルが円周方向に沿って等間隔に一体形成され、各第2ノズルは径方向外側に対応する前記第1ノズルの前記ガイド部に円周方向へ摺接可能な前記摺接部を有しているため、先行技術に係る可変ノズルユニットにおける同期機構を用いることなく、前記可動リングを正逆方向へ回動させるだけで、前記タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積を可変することができる。
また、前記固定リングの対向面と前記可動リングの対向面のうちの一方に複数の前記第1ノズルが一体形成されているため、前記固定リング又は前記可動リングと複数の前記第1ノズルを一部品として取り扱うことができる。同様に、前記固定リングの対向面と前記可動リングの対向面のうちの他方に複数の前記第2ノズルが一体形成されているため、前記可動リング又は前記固定リングと複数の前記第2ノズルを一部品として取り扱うことができる。
本発明の第2の特徴は、エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジン側に供給される空気を過給する可変容量型過給機において、第1の特徴からなる可変ノズルユニットを具備したことを要旨とする。
第2の特徴によると、第1の特徴による作用と同様の作用を奏する。
本発明によれば、先行技術に係る可変ノズルユニットにおける同期機構を用いることなく、前記タービンインペラ側に供給される排気ガスの流路面積を可変することができると共に、前記固定リング又は前記可動リングと複数の前記第1ノズル、並びに前記可動リング又は前記固定リングと複数の前記第2ノズルをそれぞれ一部品として取り扱うことができるため、前記可変ノズルユニットの部品点数を削減して、前記可変ノズルユニットの構成の複雑化を抑えつつ、前記可変ノズルユニットの製造コスト(換言すれば、前記可変容量型過給機の製造コスト)の削減を高いレベルで図ることができる。
図1は、図5における矢視部Iの拡大図である。 図2は、図1におけるII-II線に沿った図であって、各第2ノズルの第2流路面と対応する第1ノズルの第1流路面との間隔を大きくした状態を示している。 図3は、図1におけるII-II線に沿った図であって、各第2ノズルの第2流路面と対応する第1ノズルの第1流路面との間隔を小さくした状態を示している。 図4は、図1における矢視部IVの拡大図である。 図5は、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機の側断面図である。 図6(a)(b)は、本発明の実施形態に係る可変ノズルユニットにおける第1ノズルの別態様を示す図である。 図7は、本発明の他の実施形態の特徴部分を示す図であって、図1における矢視部IVの拡大図に相当する。
本発明の実施形態について図1から図6(a)(b)を参照して説明する。なお、図面に示すとおり、「F」は、前方向、「R」は、後方向である。
図5に示すように、本発明の実施形態に係る可変容量型過給機1は、エンジン(図示省略)からの排気ガスのエネルギーを利用して、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)するものである。そして、可変容量型過給機1の具体的な構成等は、以下のようになる。
可変容量型過給機1は、ベアリングハウジング3を具備しており、ベアリングハウジング3内には、ラジアルベアリング5及び一対のスラストベアリング7が設けられている。また、複数のベアリング5,7には、前後方向へ延びたロータ軸(タービン軸)9が回転可能に設けられており、換言すれば、ベアリングハウジング3には、ロータ軸9が複数のベアリング5,7を介して回転可能に設けられている。
ベアリングハウジング3の後側には、コンプレッサハウジング11が設けられており、コンプレッサハウジング11内には、遠心力を利用して空気を圧縮するコンプレッサインペラ13が回転可能に設けられている。そして、コンプレッサインペラ13の構成要素について説明すると、コンプレッサハウジング11内には、コンプレッサホイール(コンプレッサディスク)15が設けられており、コンプレッサホイール15は、ロータ軸9の後端部に固定ナット17を介して一体的に連結されてあって、コンプレッサインペラ13の軸心(換言すれば、ロータ軸9の軸心)C周りに回転可能である。また、コンプレッサホイール15の外周面は、コンプレッサインペラ13の軸方向から径方向外側に向かって延びている。更に、コンプレッサホイール15の外周面には、複数のコンプレッサブレード19が周方向に等間隔に設けられている。
コンプレッサハウジング11におけるコンプレッサインペラ13の入口側(コンプレッサハウジング11の後側)には、空気を取入れる空気取入口21が形成されており、この空気取入口21は、空気を浄化するエアクリーナー(図示省略)に接続可能である。また、ベアリングハウジング3とコンプレッサハウジング11との間におけるコンプレッサインペラ13の出口側には、圧縮された空気を昇圧する環状のディフューザ流路23が形成されており、このディフューザ流路23は、空気取入口21に連通してある。更に、コンプレッサハウジング11の内部には、渦巻き状のコンプレッサスクロール流路25がコンプレッサインペラ13を囲むように形成されており、このコンプレッサスクロール流路25は、ディフューザ流路23に連通してある。そして、コンプレッサハウジング11の適宜位置には、圧縮された空気を排出する空気排出口27が形成されており、この空気排出口27は、コンプレッサスクロール流路25に連通してあって、エンジンの給気マニホールド(図示省略)に接続可能である。
図1及び図5に示すように、ベアリングハウジング3の前側には、タービンハウジング31が設けられており、このタービンハウジング29内には、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させるタービンインペラ29が回転可能に設けられている。そして、タービンインペラ31の構成要素について説明すると、タービンハウジング29内には、タービンホイール(タービンディスク)33が設けられており、このタービンホイール33は、ロータ軸9の前端部に一体的に連結されてあって、タービンインペラ31の軸心C周りに回転可能である。また、タービンホイール33の外周面は、タービンインペラ31の軸方向から径方向外側に向かって延びている。更に、タービンホイール33の外周面には、複数のタービンブレード35が周方向に等間隔に設けられている。
タービンハウジング29の適宜位置には、排気ガスを取入れるガス取入口37が形成されており、このガス取入口37は、エンジンの排気マニホールド(図示省略)に接続可能である。また、タービンハウジング29の内部には、渦巻き状のタービンスクロール流路39がタービンインペラ31を囲むように形成されており、このタービンスクロール流路39は、ガス取入口37に連通してある。更に、タービンハウジング29におけるタービンインペラ31の出口側(タービンハウジング29の前側)には、排気ガスを排出するガス排出口41が形成されており、このガス排出口41は、タービンスクロール流路39に連通してあって、排気ガスを浄化する排気ガス浄化装置(図示省略)に接続可能である。
なお、ベアリングハウジング3の前側面には、タービンインペラ31側からの熱を遮蔽する環状の遮熱板43が嵌合して設けられている。
タービンハウジング29内には、タービンインペラ31側へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を可変する可変ノズルユニット45が配設されており、この可変ノズルユニット45の具体的な構成は、次のようになる。
図1から図4に示すように、タービンハウジング29内には、固定リングとしてのシュラウドリング47が複数(1つのみ図示)の取付ボルト49を介して固定して設けられており、このシュラウドリング47は、タービンインペラ31と同心状に位置してあって、タービンインペラ31を囲むようになっている。また、タービンハウジング29内におけるシュラウドリング47に離隔対向した位置には、可動リングとしてのノズルリング51がシュラウドリング47と同心状に配設されており、このノズルリング51は、タービンインペラ31の軸心(ノズルリング51の軸心)C周りに正逆方向(図2及び図3において反時計回り方向・時計回り方向)へ回動可能(回転可能)になっている。
シュラウドリング47の対向面(後側面)には、複数の第1ノズル(固定ノズル)53が円周方向に等間隔に一体形成されており、各第1ノズル53は、略L字形状を呈している。また、各第1ノズル53は、径方向外側に、円弧状のガイド部(ガイド面)53aを有してあって、円周方向一方側(図2及び図3において反時計回り方向側)に、第1流路面(固定流路面)53bを有している。なお、各第1ノズル53が略L字形状を呈する代わりに、図6(a)に示すように、各第1ノズル53が略U字形状を呈するようにしたり、図6(b)に示すように、各第1ノズル53を厚肉に構成したりしても構わない。
図1から図4に示すように、ノズルリング51の対向面(前側面)には、第1ノズル53と同数の第2ノズル(可動ノズル)55が円周方向に沿って等間隔に一体形成されており、各第2ノズル55は、略逆L字形状を呈している。また、各第2ノズル55の幅(タービンインペラ31の軸方向の長さ)は、第1ノズル53の幅と同じ寸法に設定されている。更に、各第2ノズル55は、径方向外側に、対応する第1ノズル53のガイド部53aに円周方向へ摺接可能な円弧状の摺接部(摺接面)55aを有してあって、円周方向他方側(図2及び図3において時計回り方向側)に、対応する第1ノズル53の第1流路面53bとの間に流路を形成する第2流路面(可動流路面)55bを有している。
ベアリングハウジング3の前側部の適宜位置には、ノズルリング51をタービンインペラ31の軸心(換言すれば、ノズルリング51の軸心)C周りに正逆方向へ回動させる回動機構57が設けられている。具体的には、ベアリングハウジング3の前側部の適宜位置には、駆動軸59がブッシュ61を介してタービンインペラ31の軸心Cに平行な軸心(駆動軸59の軸心)周りに正逆方向へ回動可能に設けられている。また、駆動軸59の一端部(前端部)には、駆動リンク63が一体的に連結されており、この駆動リンク63の先端部は、ノズルリング51の外周縁の一部に形成した係合凹部65に係合してある。更に、駆動軸59の他端部(後端部)には、駆動レバー67が一体的に連結されており、この駆動レバー67の先端部は、負圧シリンダ又は電動モータ等のアクチュエータ(図示省略)に接続されている。
ベアリングハウジング3の前側面と遮熱板43の間には、ノズルリング51を遮熱板43を介してシュラウドリング47側(前側)に付勢する付勢部材としての波ワッシャ69が設けられている。なお、付勢部材として波ワッシャ69を用いる代わりに、皿バネ(図示省略)を用いても構わない。
続いて、本発明の実施形態の作用及び効果について説明する。
ガス取入口37から取入れた排気ガスをタービンスクロール流路39を経由してタービンインペラ31の入口側から出口側へ流通させることにより、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させて、ロータ軸9及びコンプレッサインペラ13をタービンインペラ31と一体的に回転させることができる。これにより、空気取入口21から取入れた空気を圧縮して、ディフューザ流路23及びコンプレッサスクロール流路25を経由して空気排出口27から排出することができ、エンジンに供給される空気を過給(圧縮)することができる。
ここで、可変容量型過給機1の運転中、エンジン回転数が高回転域にある場合には、アクチュエータの駆動により駆動軸59を正方向へ回動させて、ノズルリング51を正方向(図2及び図3において反時計回り方向)へ回動させることにより、図2に示すように、各第2ノズル55の摺接部55aを対応する第1ノズル53のガイド部53aに摺接させつつ、複数の第2ノズル55を円周方向一方側へノズルリング51と一体的に移動させて、各第2ノズル55の第2流路面55bと対応する第1ノズル53の第1流路面53bとの間隔を大きくする。これにより、タービンインペラ31側に供給される排気ガスの流路面積(流量)を大きく、タービンインペラ31側に多くの排気ガスを供給することができる。
エンジン回転数が低回転域にある場合には、アクチュエータの駆動により駆動軸59を逆方向へ回動させて、ノズルリング51を逆方向(図2及び図3において時計回り方向)へ回動させることにより、図3に示すように、各第2ノズル55の摺接部55aを対応する第1ノズル53のガイド部53aに摺接させつつ、複数の第2ノズル55を円周方向他方側へノズルリング51と一体的に移動させて、各第2ノズル55の第2流路面55bと対応する第1ノズル53の第1流路面53bとの間隔を小さくする。これにより、タービンインペラ31側に供給される排気ガスの流路面積を小さくして、排気ガスの流速を高くして、タービンインペラ31の仕事量を十分に確保することができる。
要するに、シュラウドリング47の対向面に複数の第1ノズル53が円周方向に沿って等間隔に一体形成され、ノズルリング51の対向面に複数の第2ノズル55が円周方向に沿って等間隔に一体形成され、各第2ノズル55は径方向外側に対応する第1ノズル53のガイド部53aに円周方向へ摺接可能な摺接部55aを有しているため、先行技術に係る可変ノズルユニットにおける同期機構を用いることなく、ノズルリング51を正逆方向へ回動させるだけで、タービンインペラ31側に供給される排気ガスの流路面積を可変することができる。
また、シュラウドリング47の対向面に複数の第1ノズル53が一体形成されているため、シュラウドリング47と複数の第1ノズル53を一部品として取り扱うことができる。同様に、ノズルリング51の対向面に複数の第2ノズル55が一体形成されているため、ノズルリング51と複数の第2ノズル55を一部品として取り扱うことができる。
更に、複数の第2ノズル55を円周方向へノズルリング51と一体的に移動させるだけで、タービンインペラ31側に供給される排気ガスの流路面積を可変できるため、可変容量型過給機1の運転中に、各第1ノズル53及び各第2ノズル55のトレーディングエッジを径方向に変位させることなく、タービンインペラ31に近接させた状態を保つことができると共に、タービンスクロール流路39からの排気ガスの入射角を変化させることなく、理想的な入射角に保つことができる。
また、波ワッシャ69によってノズルリング51をシュラウドリング47側に付勢しているため、シュラウドリング47の対向面と第2ノズル55との間、及びノズルリング51の対向面と第1ノズル53との間のサイドクリアランスを極力小さくすることができる。
従って、本発明の実施形態によれば、先行技術に係る可変ノズルユニットにおける同期機構を用いることなく、タービンインペラ31側に供給される排気ガスの流路面積を可変することができると共に、シュラウドリング47と複数の第1ノズル53、並びにノズルリング51と複数の第2ノズル55をそれぞれ一部品として取り扱うことができるため、可変ノズルユニット45の部品点数を削減して、可変ノズルユニット45の構成の複雑化を抑えつつ、可変ノズルユニット45の製造コスト(換言すれば、可変容量型過給機1の製造コスト)の削減を高いレベルで図ることができる。
また、可変容量型過給機1の運転中に、各第1ノズル53及び各第2ノズル55のトレーディングエッジをタービンインペラ31に近接させた状態を保つと共に、タービンスクロール流路39からの排気ガスの入射角を理想的な入射角に保つことができるため、タービンインペラ31に流入する排気ガスの流れが安定して、可変容量型過給機1のタービン効率を高めることができる。特に、シュラウドリング47の対向面と第2ノズル55との間、及びノズルリング51の対向面と第1ノズル53との間のサイドクリアランスを極力小さくすることができるため、所謂クリアランスフローを十分に抑制して、可変容量型過給機1のタービン効率をより高めることができる。
(他の実施形態)
本発明の他の実施形態について図7を参照して説明する。なお、図面に示すとおり、「F」は、前方向、「R」は、後方向である。
図7に示すように、ノズルリング51は、径方向内側(内側)に、タービンインペラ31側からの熱を遮蔽する環状の遮熱部51aを有している。また、ベアリングハウジング3の前側面とノズルリング51の後側面との間には、ノズルリング51をシュラウドリング47側(前側)に付勢する付勢部材としての皿バネ71が設けられている。なお、付勢部材として皿バネ71を用いる代わりに、波ワッシャ(図示省略)を用いても構わない。
従って、本発明の他の実施形態によれば、ノズルリング51が径方向内側に環状の遮熱部51aを有しているため、遮熱板43を省略して、可変容量型過給機1の製造コストの削減をより高いレベルで図ることができる。
なお、本発明は、前述の実施形態の説明に限られるものではなく、例えば、次のように種々の態様で実施可能である。即ち、可動リングとしてのシュラウドリング47の対向面に複数の第1ノズル53が一体形成され、固定リングとしてのノズルリング51の対向面に複数の第2ノズル55が一体形成される代わりに、ノズルリング51の対向面に複数の第1ノズル53が一体形成され、シュラウドリング47の対向面に複数の第2ノズル55が一体形成されるようにしても構わない。また、シュラウドリング47を固定リングとしかつノズルリング51を可動リングとする代わりに、ノズルリング51を固定リングとしかつシュラウドリング47を可動リングとしても構わなく、この場合には、駆動軸59がベアリングハウジング3にブッシュ61を介してタービンインペラ29の軸心Cに平行な軸心周りに正逆方向へ回動可能に設けられることになる。そして、本発明に包含される権利範囲は、これらの実施形態に限定されないものである。
1 可変容量型過給機
3 ベアリングハウジング
9 ロータ軸
11 コンプレッサハウジング
13 コンプレッサインペラ
29 タービンハウジング
31 タービンインペラ
43 遮熱板
45 可変ノズルユニット
47 シュラウドリング
49 取付ボルト
51 ノズルリング
51a 遮熱部
53 第1ノズル
53a ガイド部
53b 第1流路面
55 第2ノズル
55a 摺接部
55b 第2流路面
57 回動機構
59 駆動軸
63 駆動リンク
65 係合凹部
69 波ワッシャ
71 皿バネ

Claims (6)

  1. 可変容量型過給機におけるタービンハウジング内に配設され、前記可変容量型過給機におけるタービンインペラ側へ供給される排気ガスの流路面積を可変する可変ノズルユニットにおいて、
    前記タービンハウジング内に固定して設けられた固定リングと、
    前記タービンハウジング内における前記固定リングに離隔対向した位置に配設され、前記タービンインペラの軸心周りに正逆方向へ回動可能な可動リングと、
    前記固定リングの対向面と前記可動リングの対向面のうちの一方に円周方向に沿って等間隔に一体形成され、径方向外側にガイド部を有し、円周方向一方側に第1流路面を有した複数の第1ノズルと、
    前記固定リングの対向面と前記可動リングの対向面のうちの他方に円周方向に沿って等間隔に一体形成され、径方向外側に対応する前記第1ノズルの前記ガイド部に円周方向へ摺接可能な摺接部を有し、円周方向他方側に第2流路面を有した前記第1ノズルの同数の第2ノズルと、
    前記可動リングを前記タービンインペラの軸心周りに正逆方向へ回動させる回動機構と、を具備したことを特徴とする可変ノズルユニット。
  2. 前記回動機構は、
    前記ベアリングハウジング又は前記タービンハウジングに前記タービンインペラの軸心に平行な軸心周りに正逆方向へ回動可能に設けられた駆動軸と、
    前記駆動軸に一体的に連結され、先端部が前記可動リングに形成された係合凹部に係合した駆動リンクと、を備えたことを特徴とする請求項1に記載の可変ノズルユニット。
  3. 前記可動リングを前記固定リング側に付勢する付勢部材と、を具備したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の可変ノズルユニット。
  4. 前記付勢部材は、波ワッシャ又は皿バネであることを特徴とする請求項3に記載の可変ノズルユニット。
  5. 前記固定リングは、径方向内側に、前記タービンインペラ側から熱を遮蔽する遮熱部を有していることを特徴とする請求項1から請求項4のうちのいずれかの請求項に記載の可変ノズルユニット。
  6. エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジン側に供給される空気を過給する可変容量型過給機において、
    請求項1から請求項5のうちのいずれかの請求項に記載の可変ノズルユニットを具備したことを特徴とする可変容量型過給機。
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