JP2013124502A - 天端ポインター - Google Patents

天端ポインター Download PDF

Info

Publication number
JP2013124502A
JP2013124502A JP2011274238A JP2011274238A JP2013124502A JP 2013124502 A JP2013124502 A JP 2013124502A JP 2011274238 A JP2011274238 A JP 2011274238A JP 2011274238 A JP2011274238 A JP 2011274238A JP 2013124502 A JP2013124502 A JP 2013124502A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
top end
rod
main body
end level
pointer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011274238A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5615256B2 (ja
Inventor
Yoshimasa Yamaoka
由賢 山岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kunimoto Shokai Co Ltd
Original Assignee
Kunimoto Shokai Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kunimoto Shokai Co Ltd filed Critical Kunimoto Shokai Co Ltd
Priority to JP2011274238A priority Critical patent/JP5615256B2/ja
Publication of JP2013124502A publication Critical patent/JP2013124502A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5615256B2 publication Critical patent/JP5615256B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • On-Site Construction Work That Accompanies The Preparation And Application Of Concrete (AREA)

Abstract

【課題】天端レベルを作業者に表示させる天端ポインターの使用勝手を改善する。
【解決手段】天端レベルをマークするための棒状本体1の一端に、鉄筋への取付け具のネジ孔に螺合させるネジ部10が設けられた天端ポインターにおいて、棒状本体1にその軸心方向に移動可能に外嵌する天端レベル指示マーカー3が組み合わされ、棒状本体1の外周面と、天端レベル指示マーカー3の棒状部材1が挿通される貫通孔24の内周面の一方には、軸心方向に沿って凹溝7aが形成されると共に、他方には軸心方向に沿って突条25aが形成され、棒状本体1と天端レベル指示マーカー3との相対回転により突条25aが凹溝7aに嵌合したときと嵌合していないときの何れか一方で、棒状部材1に対する天端レベル指示マーカー3の軸心方向移動が阻止されて位置固定される構成。
【選択図】図5

Description

本発明は、鉄筋コンクリートで床版(スラブ)を築造する際に、打設するコンクリート層の表面、即ち、天端の仕上げレベルを表示するために使用される天端ポインターに関するものである。
天端レベルをマークするための棒状本体の一端に、鉄筋への取付け具のネジ孔に螺合させるネジ部を先端に備えた連結用ネジ軸部が設けられた天端ポインターが知られている。従来のこの種の天端ポインターは、例えば特許文献1などに記載されるように、天端ポインターの棒状本体の軸心方向の所定位置に、ペイントや粘着テープによって天端レベルをマークするものであった。
特開2009−108472号公報
上記のような従来の天端ポインターでは、天端レベルをマークするのに手間がかかるだけでなく、用済み後に取り外した天端ポインターを別の箇所で再使用するとき、棒状本体の天端レベルを表示するマークを取り除くのにも多大に手間がかかっていた。
本発明は、上記のような従来の問題点を解消することの出来る天端ポインターを提案するものであって、請求項1に記載の本発明に係る天端ポインターは、後述する実施例との関係を理解し易くするために、当該実施例の説明において使用した参照符号を括弧付きで付して示すと、天端レベル(L)をマークするための棒状本体(1)の一端に、鉄筋への取付け具(29)のネジ孔(33)に螺合させるネジ部(10)が設けられた天端ポインターにおいて、前記棒状本体(1)にその軸心方向に移動可能に外嵌する天端レベル指示マーカー(3)が組み合わされ、前記棒状本体(1)の外周面と、前記天端レベル指示マーカー(3)の前記棒状部材(1)が挿通される貫通孔(24)の内周面の一方には、軸心方向に沿って凹溝(7a)が形成されると共に、他方には軸心方向に沿って突条(25a)が形成され、前記棒状本体(1)と前記天端レベル指示マーカー(3)との相対回転により前記突条(25a)が前記凹溝(7a)に嵌合したときと嵌合していないときの何れか一方で、前記棒状部材(1)に対する前記天端レベル指示マーカー(3)の軸心方向移動が阻止されて位置固定されるように構成されている。
上記本発明を実施する場合、具体的には請求項2に記載のように、前記棒状本体(1)は、その横断面形状が小巾部と大巾部とを有する非真円形に形成すると共に、前記大巾部の両周面の内、少なくとも片側には、軸心方向に沿って凹溝(7a)を形成し、前記天端レベル指示マーカー(3)の前記棒状部材(1)が挿通される貫通孔(24)は、前記棒状本体(1)の大巾部よりも小さくない内径を有するもので、その内周面に、前記凹溝(7a)に嵌合する突条(25a)を軸心方向に沿って形成し、この突条(25a)の先端位置での前記貫通孔(24)の内径は、前記棒状本体(1)の小巾部よりも小さくないように構成することが出来る。
又、請求項3に記載のように、前記棒状本体(1)は、その横断面形状を楕円形として、その大巾部である長径方向の両周面に前記凹溝(7a,7b)を形成し、前記天端レベル指示マーカー(3)の突条(25a,25b)は直径方向の両内周面に形成することが出来る。
又、請求項4に記載のように、前記天端レベル指示マーカー(3)は、前記貫通孔(24)を有する筒状体(21)と、この筒状体(21)から横側方に張り出す突出部(22)から構成することが出来る。この場合、請求項5に記載のように、前記天端レベル指示マーカー(3)の突出部(22)は、前記筒状体(21)の軸心方向の一端から直径方向両側に張り出すもので、周方向に沿った羽根板状に形成することが出来る。
本発明の天端ポインターによれば、棒状本体に対して天端レベル指示マーカーを軸心の周りに回転させて、前記棒状本体に対して天端レベル指示マーカーが位置固定されない状態にして、棒状本体の天端レベルまで天端レベル指示マーカーを軸心方向に移動させた後、再度、棒状本体に対して天端レベル指示マーカーを軸心の周りに回転させて、今度は前記棒状本体に対して天端レベル指示マーカーが位置固定される状態に切り換えるだけで良く、従来のように棒状本体の周面にペイントや粘着テープなどで天端レベルをマークする手間がなくなり、天端レベルの表示のための作業が簡単容易に行える。勿論、天端ポインターを再使用する際も、従来のように棒状本体の周面に付されたマークを除去する手間が不要であり、天端ポインターの再使用も簡単容易に行える。又、構造的にも、棒状本体に対して天端レベル指示マーカーを位置固定するためのストッパーピンなどの別部品を併用するものではなく、棒状本体と天端レベル指示マーカーの成形時に凹溝と突条を形成するだけの極めてシンプルで別部品を必要としない構成であるから、極めて安価に実施することが出来る。
特に請求項2に記載の構成によれば、棒状部材側の凹溝に天端レベル指示マーカー側の突条が嵌合しない状態では、棒状部材に対して極めて軽く天端レベル指示マーカーを移動させることが出来、しかも棒状部材側の凹溝に天端レベル指示マーカー側の突条が嵌合した状態では、天端レベル指示マーカーを確実に棒状部材に位置固定することが出来る。この場合、請求項3に記載の構成によれば、棒状部材に対して天端レベル指示マーカーを移動させる状態と、棒状部材に対して天端レベル指示マーカーを位置固定させる状態の何れにおいても、棒状部材に対して天端レベル指示マーカーを安定良く支持させることが出来る。
又、天端レベル指示マーカーは、単なる筒状体であっても良いが、請求項4や5に記載の構成によれば、天端レベルを突出部によって明確に表示させることが出来るばかりでなく、当該突出部を利用して、棒状部材に対する天端レベル指示マーカーの回転操作を楽に容易に行うことが出来る。
図1Aは、天端レベル指示マーカーの切り離し前の天端ポインター全体の正面図、図1Bは、同一部横断平面図である。 図2は、天端ポインターの要部を示す縦断正面図である。 図3は、図2のA-A線断面図である。 図4は、図2に示す要部の左側面図である。 図5Aは、切り離した天端レベル指示マーカーを棒状本体に嵌合した状態を示す一部切欠き正面図、図5Bは、天端レベル指示マーカーを棒状本体に対して昇降操作するときの状態を示す横断平面図、図5Cは、天端レベル指示マーカーを棒状本体に対してロックした状態を示す横断平面図である。 図6は、天端ポインターの使用状態を示す側面図である。 図7は、天端ポインターの使用状態を示す正面図である。 図8は、図7の要部拡大縦断正面図である。 図9は、鉄筋への取付け具から天端ポインターを引き抜くときの状態を示す要部拡大縦断正面図である。
図1〜図4に基づいて、使用前の天端ポインターについて説明すると、1は棒状本体、2は連結用ネジ軸部、3は天端レベル指示マーカー、4はゴム製チューブから成る弾性筒状部材である。この弾性筒状部材4を除く棒状本体1、連結用ネジ軸部2、及び天端レベル指示マーカー3は、ポリプロピレン(PP)などの合成樹脂により一体成型されている。
棒状本体1は、長尺本体部5と当該長尺本体部5の一端に同心状に形成された連結端部6から成り、長尺本体部5は、横断面形状が楕円形であって、その大巾部である長径方向の両周面に軸心方向と平行な凹溝7a,7bが全長にわたって形成されている。連結用ネジ軸部2は、円柱状本体部8の内側に連結端部9を同心状に形成すると共に、円柱状本体部8の外側にネジ部10を同心状に形成したものである。棒状本体1の連結端部6と連結用ネジ軸部2の連結端部9とは、小径で可撓性のある連結軸部11によって同心状に一体に連結されている。
前記連結軸部11は、その長さ方向の中央部から両端に至るほど大径になるように直径が変化する形状となっており、この連結軸部11とその両端に連なる前記連結端部6,9は、連結軸部11の中央位置を対称面として対称形に形成されたもので、両連結端部6,9には、連結軸部11に小径端が隣接するテーパー状軸部12a,12bと、このテーパー状軸部12a,12bの大径端で形成された大径鍔状部13a,13bと、この大径鍔状部13a,13bよりも小径で当該大径鍔状部13a,13bの外側に同心状に形成された同一径の円柱状の支持軸部14a,14bが設けられ、これら支持軸部14a,14bの外端には、連結端部6の長さ方向の中間位置に形成された大径フランジ15の端面で形成された段面16aと、連結用ネジ軸部2における円柱状本体部8の端面で形成された段面16bが設けられている。
弾性筒状部材4は、内径が前記支持軸部14a,14bの外径とほぼ等しく且つ外径が前記円柱状本体部8の外径とほぼ等しいゴム製チューブを、前記両段面16a,16b間の距離とほぼ等しい長さに裁断したものである。
連結用ネジ軸部2のネジ部10は、円柱状本体部8から同心状に突設された小径軸部17の先端に形成された挿入ガイド用の膨出頭部18と、小径軸部17の長さのほぼ半分程度で円柱状本体部8に隣接する領域に成形されたネジ山19と、割り溝20から構成されている。この割り溝20は、前記ネジ山19を周方向に2分割するように直径方向に貫通するもので、前記円柱状本体部8の内側に入り込んだ位置から膨出頭部18の内側の位置までの、ネジ山19が形成された領域の全体を含む領域において、軸心方向と平行に形成されている。又、前記ネジ山19は、一般的なJIS規格のものと比較して、軸心方向に沿った縦断面形状における各ネジ山の両側面間の挟角が10度程度と狭く且つ高さが高いものであって、割り溝20によって周方向に2分割されていることと相俟って、軸心方向に容易に傾倒し得る可撓性を備えている。尚、膨出頭部18は、先端側の周囲が円弧形に面取りされた形状であって、その直径はネジ山19の外径よりも少し小さい。勿論、ネジ山19の外径は円柱状本体部8の外径より少し小さい。
天端レベル指示マーカー3は、前記棒状本体1の長尺本体部5に外嵌させる筒状体21と、この筒状体21から軸心方向の同一位置から直径方向両側に張り出す一対の羽根板状の突出部22から構成されたもので、筒状体21の軸心方向が棒状本体1の軸心方向に対し直交し且つ一対の羽根板状の突出部22が棒状本体1の軸心方向に対し直交する向きで、筒状体21の外周面の一箇所が小径の切り離し用軸部23を介して棒状本体1の先端に一体成形されている。
上記天端レベル指示マーカー3の筒状体21の貫通孔24は、棒状本体1における長尺本体部5の大巾部(長径部)の太さよりも小さくない内径のもので、この貫通孔24の内周面には、一対の羽根板状の突出部22を結ぶ直径方向の対面2箇所において、突条25a,25bが軸心方向と平行に突設されている。この両突条25a,25bの先端間の間隔は、棒状本体1における長尺本体部5の小巾部(短径部)の太さより小さくない。
以上のように構成された天端ポインターは、使用前に弾性筒状部材4が組み付けられる。即ち、ゴム製チューブから成る弾性筒状部材4の一端を弾性に抗して拡径して、連結用ネジ軸部2の先端から嵌め込み、当該連結用ネジ軸部2の円柱状本体部8を通過させて、棒状本体1側の連結端部6と連結用ネジ軸部2側の連結端部9間に跨らせるように被せる。この結果、弾性筒状部材4の両端部が両連結端部6,9の支持軸部14a,14bに外嵌すると共に、弾性筒状部材4の両端面が両連結端部6,9の段面16a,16bに隣接し、弾性筒状部材4の両端近傍部が弾性に抗して拡径された状態で大径鍔状部13a,13bに外嵌密着して、弾性筒状部材4が連結軸部11をカバーするように固定される。
一方、天端レベル指示マーカー3は、切り離し用軸部23をねじ切るようにして棒状本体1の先端から切り離し、図5に示すように、その筒状体21を棒状本体1の長尺本体部5に外嵌させる。又、棒状本体1と連結用ネジ軸部2とを連結している連結軸部11は、弾性筒状部材4が装着されていない状態で連結用ネジ軸部2を鉛直に起立させたとき、天端レベル指示マーカー3が取り付けられた棒状本体1を連結用ネジ軸部2と同心状の鉛直起立姿勢に保持するだけの剛性はなく、横側方に湾曲するように撓んで、当該棒状本体1が横側方へ倒れることになるが、上記のように棒状本体1と連結用ネジ軸部2とに跨って弾性筒状部材4が装着された状態では、当該弾性筒状部材4の弾性力により、鉛直に起立させた連結用ネジ軸部2に対して天端レベル指示マーカー3が取り付けられた棒状本体1を当該連結用ネジ軸部2と同心状の鉛直起立姿勢に保持することが出来る。換言すれば、弾性筒状部材4はその程度の弾性力を有するものでなくてはならない。
以上にように組み立てられた天端ポインターを使用するスラブ築造現場では、図6及び図7に示すように、縦鉄筋26と横鉄筋27によって碁盤目状に組まれた鉄筋組立体28が水平に配置されている。この鉄筋組立体28を内包するようにコンクリートが打設されてスラブが築造されるのであるが、このスラブの表面仕上げレベル、即ち、天端レベルLをコンクリート表面均し作業者に表示するために上記天端ポインターが使用される。即ち、天端ポインターを配置する箇所において、鉄筋組立体28の例えば下側の縦鉄筋26に、従来周知のように天端ポインター取付け具29が取り付けられ、この天端ポインター取付け具29が備える天端ポインター取付け用ネジ孔部30a〜30cの内、上下垂直向きになっているネジ孔部30aに上記構成の天端ポインターの連結用ネジ軸部2を螺合締結し、天端ポインターの棒状本体1をほぼ鉛直に起立させる。
天端ポインター取付け具29の構造は特に限定されるものではないが、図6及び図7に示す天端ポインター取付け具29は、角U字形の本体31と締結用ボルト32から成るもので、本体31の左右両側板部31a,31bには、鉄筋嵌合用凹入部31cが形成され、この鉄筋嵌合用凹入部31cに相対的に嵌入させた縦鉄筋26を下から上向きに締結用ボルト32で締結することが出来る。そして本体31の連結板部31dには、締結用ボルト32が螺合貫通する貫通ネジ孔部31eと並列に天端ポインター取付け用ネジ孔部30aが設けられると共に、本体31の一方の側板部31aに切り起こした突出板部31fと他方の側板部31bとにそれぞれ天端ポインター取付け用ネジ孔部30b,30cが形成されている。従って、これら3つの天端ポインター取付け用ネジ孔部30a〜30cは、各々軸心方向が90度ごと異なっており、鉄筋に対する天端ポインター取付け具29の取付け向きに応じて、上下垂直向きになる1つの天端ポインター取付け用ネジ孔部30a〜30cが選択使用される。
上記構成の天端ポインター取付け具29の各天端ポインター取付け用ネジ孔部30a〜30cは、図8に示すように、外向きにバーリング加工により突設させた筒状部の内側をJIS規格に従ってネジ孔33に加工したものであって、このネジ孔33に対して上記構成の天端ポインターにおける連結用ネジ軸部2のネジ部10のネジ山19を構成している。そして当該ネジ部10の先端の膨出頭部18は、前記ネジ孔33に容易に挿通させることが出来る程度の外径に抑えられている。又、ネジ部10のネジ山19が形成された領域の長さは、前記ネジ孔33の長さと同じ程度である。
従って、縦鉄筋26の所定位置に所定の向きで取り付けられた天端ポインター取付け具29の上下垂直向きにある天端ポインター取付け用ネジ孔部30aのネジ孔33に上から下向きに天端ポインターの連結用ネジ軸部2のネジ部10をねじ込んで、当該天端ポインターの棒状本体1をほぼ鉛直に起立させるのであるが、ネジ部10のネジ山19は、ピッチと外径はネジ孔33の規格に適合するように構成されているが、上記のように当該ネジ山19は薄く且つ高く形成されているので、図8に示すように、ネジ山19の先端だけがネジ孔33のネジ溝に嵌合することになり、当該ネジ孔33の内面とネジ部10の小径軸部17との間には相当の空間が確保されることになる。又、連結用ネジ軸部2に対して棒状本体1を鉛直起立姿勢に保持するための弾性筒状部材4が併用されているが、ネジ孔33に連結用ネジ軸部2のネジ部10をねじ込むとき、棒状本体1に与えた回転操作力は、当該棒状本体1から連結軸部11を介して連結用ネジ軸部2に伝達されるのであって、弾性筒状部材4は回転操作力の伝達には作用していない。即ち、棒状本体1から連結用ネジ軸部2への回転操作力の伝達は、連結軸部11を介して強力且つ確実に行われる。
上記のようにして連結用ネジ軸部2のネジ部10を天端ポインター取付け具29側の天端ポインター取付け用ネジ孔部30aのネジ孔33に、円柱状本体部8の端面がネジ孔33の内側開口端、即ち、連結板部31dの内面に当接する規定の深さまでねじ込むことにより、天端ポインターの取付けが完了し、天端ポインターの棒状本体1が天端ポインター取付け具29を介して所定位置でほぼ鉛直の起立姿勢に保持される。
次に、棒状本体1に対して天端レベル指示マーカー3を天端レベルLに合わせるように上下位置の調整を行うのであるが、棒状本体1に対する天端レベル指示マーカー3の上下位置調整は、図5Bに示すように、筒状体21の内周面の一対の突条25a,25bが長尺本体部5の小巾部(短径部)に隣接する向きで筒状体21を長尺本体部5に外嵌させることにより、殆ど抵抗なく天端レベル指示マーカー3を長尺本体部5の長さ方向に移動させることが出来る。そして天端レベル指示マーカー3の例えば一対の羽根板状の突出部22の下側面を天端レベルLに合わせたならば、棒状本体1の長尺本体部5に対して天端レベル指示マーカー3を90度回転させる。このとき、筒状体21の内周面の一対の突条25a,25bが長尺本体部5の小巾部(短径部)から大巾部(長径部)に周方向に乗り上げることになる。この乗り上げ抵抗に抗して天端レベル指示マーカー3を90度回転させると、図5Cに示すように、筒状体21の内周面の一対の突条25a,25bが長尺本体部5の大巾部の頂点に配置された凹溝7a,7bに嵌合することになるが、このときの突条25a,25bと凹溝7a,7bとの間に適度の摩擦抵抗が存在し、この摩擦抵抗により天端レベル指示マーカー3の筒状体21が棒状本体1の長尺本体部5に重力に抗して保持されるように構成されている。
この後、打設されたコンクリートの表面が、天端レベル指示マーカー3の天端レベルLを表示する位置、上記例では、一対の羽根板状の突出部22の下側面に合わせて均し作業が行われるが、コンクリート打設前には、鉄筋組立体28の所定位置に取り付けられてほぼ鉛直に起立している各天端ポインターの棒状本体1に、作業者や鉄筋組立体28の上で引き回されるコンクリート送給用パイプなどが接触する可能性は大きい。しかし、各天端ポインターの棒状本体1は、鉄筋組立体28側に天端ポインター取付け具29を介して取り付けられている連結用ネジ軸部2に対して、弾性筒状部材4の弾性力に抗して傾倒可能に保持されているので、当該棒状本体1に接触する作業者やコンクリート送給用パイプなどが受ける衝撃を緩和させることが出来、しかも当該棒状本体1から作業者やコンクリート送給用パイプなどが離れたときは、弾性筒状部材4の弾性力によって棒状本体1は元の起立姿勢に自動復帰することになる。
天端ポインターの付近でのコンクリート打設作業が終わると、当該天端ポインターは不要になるので直ちに取り除かれる。このとき、天端ポインター取付け具29に対する天端ポインターの取付け作業とは丁度逆の作業、即ち、棒状本体1を介して連結用ネジ軸部2をねじ戻し方向に回転操作し、連結用ネジ軸部2のネジ部10を天端ポインター取付け具29側の天端ポインター取付け用ネジ孔部30aのネジ孔33から上方に抜き取れば何の問題もないが、作業者が誤って或いは故意に棒状本体1を引き抜くように上方に強く引っ張った場合は、細い連結軸部11が破断する前に、図9に示すように、ネジ部10のネジ山19の小径軸部17に対する軸心方向の撓み変形と、小径軸部17の割り溝20の両側部分がネジ山19と共に割り溝20を狭める内側へ撓み変形を伴って、ネジ部10がネジ孔33から軸方向に引き抜かれるように構成されている。
尚、連結用ネジ軸部2に形成した特殊構造のネジ部10と割り溝20は、本発明に必須のものではなく、作業者が誤って或いは故意に棒状本体1を引き抜くように上方に強く引っ張ることはないと考えるならば、連結用ネジ軸部2には、天端ポインター取付け具29側の天端ポインター取付け用ネジ孔部30a〜30cのネジ孔33の規格と適合する規格通りの雄ネジ部を設けても良い。勿論、割り溝20も不要になる。又、棒状本体1と連結用ネジ軸部2とを小径の連結軸部で連結一体化したものを合成樹脂で一体成形し、これに弾性筒状部材4を組み合わせて天端ポインターを構成したが、本発明の要旨は、天端レベル指示マーカー3の取付け構造にあって、1本の棒鋼の一端にネジ部を形成した従来周知の天端ポインターに対しても実施することが出来る。
又、横断面真円形の棒状本体1の外周面と、天端レベル指示マーカー3の横断面真円形の貫通孔24の何れか一方に軸心方向に沿って凹溝を形成すると共に他方に軸心方向に沿って突条を形成し、前記凹溝と突条が嵌合していないときは、突条と相手側の面との圧接による抵抗によって、棒状本体1に対する天端レベル指示マーカー3の重力による軸心方向移動が阻止されるが、前記凹溝と突条を嵌合させたときは、棒状本体1に対する天端レベル指示マーカー3の重力による軸心方向移動が可能になるように構成することも可能である。更に、請求項2に記載の構成を実施する場合、棒状本体1の横断面形状が卵型、即ち、真円形の周面一箇所が外側に小径の円弧形で突出する形状であってもよいし、長円形であっても良い。
本発明の天端ポインターは、スラブ築造現場において、鉄筋組立体側に取り付けられた天端ポインター取付け具のネジ孔に螺合締結することにより、ほぼ鉛直の起立姿勢で取り付けて、天端レベルを作業者に表示させる天端ポインターとして活用することが出来る。
1 棒状本体
2 連結用ネジ軸部
3 天端レベル指示マーカー
4 弾性筒状部材
5 長尺本体部
6,9 連結端部
7a,7b 凹溝
8 円柱状本体部
10 ネジ部
11 連結軸部
12a,12b テーパー状軸部
13a,13b 大径鍔状部
14a,14b 支持軸部
15 大径フランジ
16a,16b 段面
17 小径軸部
18 挿入ガイド用の膨出頭部
19 ネジ山
20 割り溝
21 筒状体
22 一対の羽根板状の突出部
23 切り離し用軸部
24 貫通孔
25a,25b 突条
26,27 鉄筋
28 鉄筋組立体
29 天端ポインター取付け具
30a〜30c 天端ポインター取付け用ネジ孔部
31 角U字形の本体
32 締結用ボルト
33 ネジ孔
L 天端レベル

Claims (5)

  1. 天端レベルをマークするための棒状本体の一端に、鉄筋への取付け具のネジ孔に螺合させるネジ部が設けられた天端ポインターにおいて、前記棒状本体にその軸心方向に移動可能に外嵌する天端レベル指示マーカーが組み合わされ、前記棒状本体の外周面と、前記天端レベル指示マーカーの前記棒状部材が挿通される貫通孔の内周面の一方には、軸心方向に沿って凹溝が形成されると共に、他方には軸心方向に沿って突条が形成され、前記棒状本体と前記天端レベル指示マーカーとの相対回転により前記突条が前記凹溝に嵌合したときと嵌合していないときの何れか一方で、前記棒状部材に対する前記天端レベル指示マーカーの軸心方向移動が阻止されて位置固定されるように構成されている、天端ポインター。
  2. 前記棒状本体は、その横断面形状が小巾部と大巾部とを有する非真円形に形成されると共に、前記大巾部の両周面の内、少なくとも片側には、軸心方向に沿って凹溝が形成され、前記天端レベル指示マーカーの前記棒状部材が挿通される貫通孔は、前記棒状本体の大巾部よりも小さくない内径を有するもので、その内周面には、前記凹溝に嵌合する突条が軸心方向に沿って形成され、この突条の先端位置での前記貫通孔の内径は、前記棒状本体の小巾部よりも小さくないように設定されている、請求項1に記載の天端ポインター。
  3. 前記棒状本体は、その横断面形状が楕円形であって、その大巾部である長径方向の両周面に前記凹溝が形成され、前記天端レベル指示マーカーの突条は直径方向の両内周面に形成されている、請求項2に記載の天端ポインター。
  4. 前記天端レベル指示マーカーは、前記貫通孔を有する筒状体と、この筒状体から横側方に張り出す突出部から構成されている、請求項1〜3の何れか1項に記載の天端ポインター。
  5. 前記天端レベル指示マーカーの一対の突出部は、前記筒状体の軸心方向の一端から直径方向両側に張り出すもので、周方向に沿った羽根板状に形成されている、請求項4に記載の天端ポインター。
JP2011274238A 2011-12-15 2011-12-15 天端ポインター Expired - Fee Related JP5615256B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011274238A JP5615256B2 (ja) 2011-12-15 2011-12-15 天端ポインター

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011274238A JP5615256B2 (ja) 2011-12-15 2011-12-15 天端ポインター

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013124502A true JP2013124502A (ja) 2013-06-24
JP5615256B2 JP5615256B2 (ja) 2014-10-29

Family

ID=48775942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011274238A Expired - Fee Related JP5615256B2 (ja) 2011-12-15 2011-12-15 天端ポインター

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5615256B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031101A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 株式会社国元商会 天端ポインター
JP2020016083A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 株式会社Nsp Ks レベル表示具、調節補助具及び調節具
JP2020037833A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 有限会社わたなべ レベル設定部材

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0213598U (ja) * 1988-07-09 1990-01-29
JP2006152611A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Zen Giken Kk コンクリート天端表示具
JP2009108472A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Kunimoto Co Ltd 天端ポイント

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0213598U (ja) * 1988-07-09 1990-01-29
JP2006152611A (ja) * 2004-11-26 2006-06-15 Zen Giken Kk コンクリート天端表示具
JP2009108472A (ja) * 2007-10-26 2009-05-21 Kunimoto Co Ltd 天端ポイント

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015031101A (ja) * 2013-08-06 2015-02-16 株式会社国元商会 天端ポインター
JP2020016083A (ja) * 2018-07-26 2020-01-30 株式会社Nsp Ks レベル表示具、調節補助具及び調節具
JP7149571B2 (ja) 2018-07-26 2022-10-07 株式会社Nsp Ks レベル表示具、調節補助具及び調節具
JP2020037833A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 有限会社わたなべ レベル設定部材
JP7031866B2 (ja) 2018-09-05 2022-03-08 有限会社わたなべ レベル設定部材

Also Published As

Publication number Publication date
JP5615256B2 (ja) 2014-10-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10711940B2 (en) Stud-to-stud mounting bracket for electrical or communication device
US20110290523A1 (en) Raceway for instrumentation lines
JP5615256B2 (ja) 天端ポインター
JP5271878B2 (ja) 天端出し補助具
JP5622680B2 (ja) 天端出し補助具
KR101103946B1 (ko) 가스 절단기용 콤파스
JP2020204408A (ja) 継手用台座
JP6113875B2 (ja) 天端レベル管理具
JP5583109B2 (ja) 天端ポインター
JP5615255B2 (ja) 天端ポインター
JP5924827B1 (ja) 鉄筋組付用のテンプレート
JP2014148876A (ja) 管柱補強構造
JP2009065738A (ja) 配線ボックス固定装置
KR101902449B1 (ko) 강관말뚝 두부보강용 철근체결구
KR20090045810A (ko) 천장 패널 고정용 행거
JP5737542B1 (ja) 耕耘爪取り付け構造
JP2008202341A (ja) 手すりブラケット
JP2008148522A (ja) ボックス固定具及びボックス固定具の取付方法
JP2006152611A (ja) コンクリート天端表示具
JP3186887U (ja) 取付金具
JP2017101535A (ja) 外装材の仮支持部材
JP2018009444A (ja) 抜け防止取付け金具
JP3182622U (ja) 取付金具
JP5882441B2 (ja) 天井ブレース下部取付金具
JP4431554B2 (ja) 形鋼用蛍光灯器具取付け金具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130704

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140224

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140404

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140417

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140901

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140909

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5615256

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees