JP2008148522A - ボックス固定具及びボックス固定具の取付方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ボックス固定具10の取付部21には、軽量形鋼材Pの壁表側面Paに合致させることで固定片11を第1位置に位置させる基準部22が形成されている。また、取付部21には、固定片11に固定される配線ボックスの前面を軽量形鋼材Pの壁表側面Paと面一とする位置に配設するため、第1位置より壁裏側の第2位置に固定片11を位置させるための指標を示す長孔23の第1内端23cが設けられている。さらに、取付部21には、長孔23の第1内端23cに当接させた固定部材30に位置合わせすることで固定片11を第2位置に位置させる長孔23の第2内端23aが設けられている。
【選択図】図5
Description
請求項8に記載の発明は、請求項6又は請求項7に記載のボックス固定具において、前記基準部と位置合わせ部とが共通化されていることを要旨とする。
以下、本発明を具体化したボックス固定具及びその取付方法の第1の実施形態を図1〜図6にしたがって説明する。
まず、浅型の配線ボックスB1を軽量形鋼材Pに配設するには、図3に示すように、ボックス固定具10の基準部22を壁表側面Paに合致させ、軽量形鋼材Pの側面Pb上で固定片11を第1位置に位置させる。このとき、基準部22に対して固定片11の当接面11aが平行をなすため、当接面11aは壁表側面Paに対して平行になる。そして、各長孔23から軽量形鋼材Pの側面Pbに固定部材30を螺入してボックス固定具10を軽量形鋼材Pに取り付ける。
(1)取付部21の基準部22を壁表側面Paに合致させて固定片11を第1位置に位置させたとき、固定片11は、浅型の配線ボックスB1の深さF1と同じ距離だけ壁表側面Paから離れた位置に配設される。このため、第1位置にある固定片11に浅型の配線ボックスB1を固定することで浅型の配線ボックスB1を前面が軽量形鋼材Pの壁表側面Paと面一となるように配設することができる。一方、固定片11を第1位置に位置させ、長孔23の第1内端23cに固定部材30を当接させた状態で、長孔23の第2内端23aを固定部材30に位置合わせして固定片11を第2位置に位置させたとき、固定片11は、深型の配線ボックスB2の深さF2と同じ距離だけ壁表側面Paから離れた位置に配設される。このため、第2位置にある固定片11に深型の配線ボックスB2を固定することで深型の配線ボックスB2を前面が軽量形鋼材Pの壁表側面Paと面一となるように配設することができる。したがって、ボックス固定具10によって、深さの異なる2タイプの配線ボックスB1,B2を治具を用いることなく前面が軽量形鋼材Pの壁表側面Paと面一となるよう配設することができる。また、ボックス固定具10以外に治具を必要としないため、配線ボックスB1,B2の設置作業の運搬に係る負担を減らすことができる。
次に、本発明のボックス固定具及びその取付方法を具体化した第2の実施形態を図7にしたがって説明する。なお、以下に説明する第2の実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成については、同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
(5)取付部21に基準目盛り25a及び浅型指標目盛り25bと深型指標目盛り25cを設けた。このため、配線ボックスB1,B2の設置作業を行う作業者は、基準目盛り25aによって固定部材30を仮止めする位置を視認することができ、浅型指標目盛り25b又は深型指標目盛り25cによって、固定片11の移動先を視認することができ、設置作業の作業性を向上させることができる。
次に、本発明のボックス固定具及びその取付方法を具体化した第3の実施形態を図8にしたがって説明する。なお、以下に説明する第3の実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成については、同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。なお、第3の実施形態において、図示しないが浅型の配線ボックスB1と深型の配線ボックスB2は、第1又は第2の実施形態の浅型の配線ボックスB1と深型の配線ボックスB2と深さが異なっているものである。
(7)第1位置から第2位置へ移動の際の固定片11の位置決めは、罫書線29に基準部22を位置合わせすることで行われる。そして、罫書線29を罫書くための罫書孔26a,26bは直線状に延びるため、固定片11が第1位置にある状態で罫書孔26a,26bを用いて罫書線29を罫書くことにより、壁表側面Paに平行な罫書線29を直線状に罫書くことができる。よって、罫書線29に基準部22を位置合わせすることにより、固定片11(当接面11a)を壁表側面Paと平行をなすように正確に第2位置に位置させることができる。
(9)取付部21の基準部22を位置合わせ部として用いた。基準部22を壁表側面Paに合致させ、罫書線29を罫書いた後は、基準部22を再度利用することで固定片11を第1位置から第2位置へ移動させることができる。よって、第1又は第2の実施形態のように、基準部22と位置合わせ部とが別々の場合に比してボックス固定具10の利用性を簡単にすることができる。
次に、本発明のボックス固定具及びその取付方法を具体化した第4の実施形態を図9にしたがって説明する。なお、以下に説明する第4の実施形態では、既に説明した第1の実施形態と同一構成については、同一符号を付すなどして、その重複する説明を省略又は簡略する。
○ 第1又は第2の実施形態において、長孔23は1つだけでもよく、3つ以上形成されていてもよい。
○ 第3の実施形態において、罫書孔26a,26bよりも取付部21の先端側となる取付部21の短側辺の縁部に切り欠きを形成し、該切り欠きを基準部とし、さらに切り欠きよりも取付部21の先端側に位置する長側辺を位置合わせ部としてもよい。
(1)壁内に設置される浅型の配線ボックス又は該浅型の配線ボックスより深型の配線ボックスと、前記配線ボックスを壁内に設置するため、前記壁を構築するため立設された造営材に取り付けられるボックス固定具とからなるボックス固定装置であって、
前記ボックス固定具は、配線ボックスが固定される固定片を有するとともに、該固定片から延設され、前記造営材の側面に取り付けられる取付部を有し、
前記取付部に、前記造営材の壁表側面に合致させることで前記固定片を壁表側面より壁裏側に後退した第1位置に位置させる基準部と、固定片を前記第1位置より壁裏側へ後退した第2位置に位置させるための指標を示す指標部と、前記指標部によって示された指標、又は指標に当接させた指標体に位置合わせすることで取付部を前記第2位置に位置させる位置合わせ部とを備え、
前記第1位置に位置する固定片に前記浅型の配線ボックスを固定することで該浅型の配線ボックスの前面を前記壁表側面と面一とする位置、又は壁表側面より前方へ突出しない位置に配設し、前記第2位置に位置する固定片に前記深型の配線ボックスを固定することで該深型の配線ボックスの前面を前記壁表側面と面一とする位置、又は壁表側面より前方へ突出しない位置に配設するボックス固定装置。
前記ボックス固定具は、配線ボックスが固定される固定片を有するとともに、該固定片から延設され、前記造営材の側面に取り付けられる取付部を有し、
前記取付部に、前記造営材の壁表側面に合致させることで固定片を第1位置に位置させる基準部と、前記取付部を造営材に固定する固定部材が挿通される挿通孔とを備え、
前記挿通孔は、該挿通孔に挿通された固定部材を回動中心として固定片を前記第1位置から90度回動させた第2位置に位置させる位置に形成され、
さらに、前記取付部に、前記基準部に対し直交する合致部を備え、
前記第2位置に位置する固定片に前記深型の配線ボックスを固定することで該深型の配線ボックスの前面を前記壁表側面と面一とする位置、又は壁表側面より前方へ突出しない位置に配設し、前記合致部を造営材の壁表側面に合致させた固定片に前記浅型の配線ボックスを固定することで該浅型の配線ボックスの前面を前記壁表側面と面一とする位置、又は壁表側面より前方へ突出しない位置に配設するボックス固定装置。
Claims (13)
- 壁内に配線ボックスを設置するため、前記壁を構築するため立設された造営材に取り付けられるボックス固定具であって、
前記配線ボックスが固定される固定片を有するとともに、該固定片から延設され、前記造営材の側面に取り付けられる取付部を有し、
前記取付部に、前記造営材の壁表側面に合致させることで前記固定片を壁表側面より壁裏側に後退した第1位置に位置させる基準部と、
前記固定片に固定される配線ボックスの前面を前記壁表側面と面一とする位置、又は壁表側面より前方へ突出しない位置に配設するため、固定片を前記第1位置より壁裏側へ後退した第2位置に位置させるための指標を示す指標部と、
前記指標部によって示された指標、又は指標に当接させた指標体に位置合わせすることで固定片を前記第2位置に位置させる位置合わせ部とを備えるボックス固定具。 - 前記取付部には該取付部を貫通するとともに、前記固定片が前記第1位置に位置する状態で壁表側から壁裏側へ延びる長孔が形成され、該長孔の壁裏側の内端によって前記指標部が形成されるとともに、長孔の壁表側の内端によって前記位置合わせ部が形成されている請求項1に記載のボックス固定具。
- 前記取付部には該取付部を貫通するとともに、前記固定片が前記第1位置に位置する状態で壁表側から壁裏側へ延びる長孔が形成され、前記取付部には前記長孔の長さ方向に沿って複数の目盛りが設けられ、前記複数の目盛りのうちの壁裏側の1つによって前記指標部が構成されるとともに、前記指標部の目盛りより壁表側の目盛りによって前記位置合わせ部が構成されている請求項1に記載のボックス固定具。
- 前記指標部の目盛りは、前記長孔の壁裏側の内端より長孔の中央寄りに形成され、前記位置合わせ部は長孔の壁表側の内端より長孔の中央寄りに形成されている請求項3に記載のボックス固定具。
- 前記長孔は互いに平行をなすように複数形成されている請求項2〜請求項4のうちいずれか一項に記載のボックス固定具。
- 前記取付部は四角板状をなすとともに該取付部には取付部を貫通する罫書孔が形成され、該罫書孔によって指標部が形成されるとともに、取付部において前記固定片が延設された一側辺に対向する他側辺によって位置合わせ部が形成されている請求項1に記載のボックス固定具。
- 前記罫書孔は複数形成されている請求項6に記載のボックス固定具。
- 前記基準部と位置合わせ部とが共通化されている請求項6又は請求項7に記載のボックス固定具。
- 前記罫書孔は細長に延びるとともに、位置合わせ部に対して平行に形成されている請求項6〜請求項8のうちいずれか一項に記載のボックス固定具。
- 壁内に配線ボックスを設置するため、前記壁を構築するため立設された造営材に取り付けられるボックス固定具であって、
前記配線ボックスが固定される固定片を有するとともに、該固定片から延設され、前記造営材の側面に取り付けられる取付部を有し、
前記取付部に、前記造営材の壁表側面に合致させることで固定片を第1位置に位置させる基準部と、前記取付部を造営材に固定する固定部材が挿通される挿通孔とを備え、
前記挿通孔は、該挿通孔に挿通された固定部材を回動中心として固定片を前記第1位置から90度回動させた第2位置に位置させたとき、前記固定片に固定される配線ボックスの前面を前記壁表側面と面一とする位置、又は壁表側面より前方へ突出しない位置に配設可能とする位置に形成され、
さらに、前記取付部に、前記基準部に対し直交する合致部を備え、前記合致部を造営材の壁表側面に合致させたとき、前記配線ボックスより浅型の配線ボックスの前面を前記壁表側面と面一とする位置、又は壁表側面より前方へ突出しない位置に配設可能とするボックス固定具。 - 壁内に配線ボックスを設置するため、前記壁を構築するため立設された造営材に取り付けられるボックス固定具の取付方法であって、
前記ボックス固定具は、前記配線ボックスが固定される固定片を有するとともに、該固定片から延設され、前記造営材の側面に取り付けられる取付部を有し、前記取付部に、前記造営材の壁表側面に合致させることで前記固定片を壁表側面より壁裏側に後退した第1位置に位置させる基準部と、前記固定片に固定される配線ボックスの前面を前記壁表側面と面一とする位置、又は壁表側面より前方へ突出しない位置に配設するため、固定片を前記第1位置より壁裏側へ後退した第2位置に位置させるための指標を示す指標部と、前記指標部によって示された指標、又は指標に当接させた指標体に位置合わせすることで固定片を前記第2位置に位置させる位置合わせ部とを備えており、
前記基準部を前記造営材の壁表側面に合致させて固定片を第1位置に位置させ、
前記指標部によって表示された指標又は指標体に位置合わせ部を位置合わせして固定片を第2位置に位置させ、固定部材によって取付部を造営材に取り付けるボックス固定具の取付方法。 - 前記取付部には該取付部を貫通するとともに、前記固定片が前記第1位置に位置する状態で壁表側から壁裏側へ延びる長孔が形成され、該長孔の壁裏側の内端によって前記指標部が形成されるとともに、長孔の壁表側の内端によって前記位置合わせ部が形成され、長孔における壁裏側の内端に前記固定部材を当接させて指標体を形成し、長孔の長さ方向に沿ってボックス固定具をスライド移動させ、長孔における壁表側の内端を固定部材に位置合わせして固定片を第2位置に位置させる請求項11に記載のボックス固定具の取付方法。
- 前記取付部は四角板状をなすとともに該取付部には取付部を貫通する罫書孔が形成され、該罫書孔によって指標部が形成されるとともに、取付部において前記固定片が延設された一側辺に対向する他側辺によって位置合わせ部が形成され、前記罫書孔を用いて造営材に指標としての罫書線を罫書き、該罫書線に位置合わせ部を位置合わせして固定片を第2位置に位置させる請求項11に記載のボックス固定具の取付方法。
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