JP2013123701A - 気体溶解液の生成システム及び生成方法 - Google Patents

気体溶解液の生成システム及び生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】非常に簡易な構成やプロセスによって、様々な液体−気体系において気体を所望の溶解度で溶液に溶解させる気体溶解液の生成システム及び生成方法を提供する。
【解決手段】本発明に係る生成システムは、微細な貫通孔を介して、加圧された気体を液体に供給することにより、直径が10nm乃至100μmである微細バブルを生成するバブル生成装置と、前記微細バブルを縮径しながら液体中に溶解させることにより、気体溶解液を生成する気体溶解液生成部と、生成された気体溶解液を貯留するチャンバと、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、気体溶解液の生成システム及び生成方法に関する。
酸素、オゾン、二酸化炭素、アルゴン等の気体を水等の液体に溶解させた気体溶解液は、各種の分野に利用されている。気体溶解液は、例えば、環境分野では排水浄化や下水処理等に、農林水産分野では溶液栽培等に、食品分野では食品加工水や食品洗浄水等に、製造産業分野では部品洗浄等に、家庭用では美容用等にそれぞれ利用されている。このような気体溶解液を生成するための技術としては、以下のようなものが提案されている。
特許文献1は、気体と液体とを加圧下において混合し、液体中に気体を溶解させて気体を液体中に溶解させた気体溶解液を生成することを開示している。
特許文献2は、加圧溶解部としての密閉タンクに気体と液体とを供給し、密閉タンク内に設けた邪魔板に液体を衝突させて、液体の飛沫を多量に発生させることによって、液体の飛沫に気体を溶解させることを開示している。
特許文献3は、液体が接する側の面が親水性であり且つ細孔の内表面が疎水性である気液接触用隔膜を用いて、液体に気体を溶解させることを開示している。
特開2006−304714号公報 特開2002−346351号公報 特開平05−23553号広報
特許文献1の発明は、加圧状態を必要とするために装置の構成が大掛かりになるとともに、気体溶解液を生成するための生成時間が長くなるという問題がある。特許文献2の発明は、固形分を含む液体に適用した場合には、含まれる固形分が微細な飛沫形成の妨げになるために、使用可能な範囲が限定されるという問題がある。
特許文献3の発明は、隔膜の濡れ性を制御して、液体中に気泡を発生させることなく、多孔質の隔膜を介して気体が液体に接触することにより気体を液体に溶解させるものである。気液界面での部分的な溶解を利用したものであり、過飽和液体のように気体が高い溶解度で溶解した気体溶解液を生成することが困難であるという問題がある。
したがって、本発明の解決すべき技術的課題は、非常に簡易な構成やプロセスによって、様々な液体−気体系において気体を所望の溶解度で溶液に溶解させる気体溶解液の生成システム及び生成方法を提供することである。
上記技術的課題を解決するために、本発明によれば、以下の気体溶解液の生成システム及び生成方法が提供される。
すなわち、本発明に係る気体溶解液の生成システムは、微細な貫通孔を介して、加圧された気体を液体に供給することにより、直径が10nm乃至100μmである微細バブルを生成するバブル生成装置と、前記微細バブルを縮径しながら液体中に溶解させることにより、気体溶解液を生成する気体溶解液生成部と、生成された気体溶解液を貯留するチャンバと、を備えることを特徴とする。
本発明の気体溶解液の生成システムでは、前記気体溶解液生成部において、前記微細バブルが液体中で消滅して溶解するように構成されていることが好ましい。
本発明の気体溶解液の生成システムでは、前記気体溶解液は、気体が過飽和で液体に溶解している過飽和液体であることが好ましい。
本発明の気体溶解液の生成システムでは、前記気体溶解液生成部は、前記チャンバであってバッチ式であることが好ましい。
本発明の気体溶解液の生成システムでは、前記気体溶解液生成部は、前記バブル生成装置と前記チャンバとの間にあって、気体溶解液が生成システム内を循環する連続式であることが好ましい。
同様に、本発明に係る気体溶解液の生成方法は、微細な貫通孔を介して、加圧された気体を液体に供給することにより、直径が10nm乃至100μmである微細バブルを生成することと、前記前記微細バブルを縮径しながら液体中に溶解させることにより、気体溶解液を生成することと、生成された気体溶解液をチャンバに貯留することと、を備えることを特徴とする。
直径が10nm乃至100μmである微細バブルが縮径しながら液体中に溶解するという微細バブルの収縮現象を利用することで、気体が液体中に所望の溶解度で溶解した気体溶解液を非常に簡易な構成やプロセスによって生成することができるという効果を奏する。
本発明の第1実施形態に係る気体溶解液の生成システム及び生成方法を模式的に説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る気体溶解液の生成システム及び生成方法を模式的に説明する図である。
以下に、本発明の第1実施形態に係る気体溶解液4の生成システム1及び生成方法について、図1を参照しながら詳細に説明する。
図1に示すように、本発明に係る気体溶解液4の生成システム1は、液体7や気体溶解液4(以下、液体7等という。)を開放状態で貯留するチャンバ10と、高圧に加圧された気体6を細孔ユニット20に供給するガスボンベ(微細バブル生成用気体供給装置)13と、加圧された気体6が供給されて微細バブル5を液体7の中に発生させる細孔ユニット(微細バブル生成装置)20と、を備えている。チャンバ10は、微細バブル5を縮径しながら液体7等の中に溶解させて気体溶解液4を生成する気体溶解液生成部としての機能を有する。気体溶解液4がチャンバ10の中に生成されるとともに貯留されるので、図1に示した気体溶解液4の生成システム1は、いわゆるバッチ式である。ガスボンベ13は、圧力調整弁18及び圧力計19を介して、チャンバ10の底壁に取り付けられた細孔ユニット20に接続されている。
チャンバ10に貯留された液体7等の上部においては、好適には、攪拌装置16が配設されている。すなわち、液体7等に対する気体6の溶解度ができるだけ均一になるように、チャンバ10内の液体7等を攪拌するための攪拌装置16が設けられている。
ヘンリーの法則によれば、液体7への気体6の溶解度が気体6の圧力に比例する。したがって、細孔ユニット20によって生成された微細バブル5に含まれる気体6は、微細バブル5の周囲にある液体7の中に溶解して、微細バブル5内での気体6の圧力が高くなればなるほど、液体7への気体6の溶解度が大きくなる。すなわち、微細バブル5の中に含まれる気体6の内圧P1に比例して、微細バブル5に含まれる気体6が微細バブル5の周囲にある液体7に溶解する。そして、最終的に、チャンバ10内の液体7の全体の溶解度が、微細バブル5の周囲にある液体7での溶解度と大略等しくなる。
次に、微細バブル5を発生させる細孔ユニット(微細バブル生成装置)20について説明する。
板状の多孔体22を有する細孔ユニット20は、チャンバ10の底壁面の略中央部分に設置されている。多孔体22は、ナノサイズからミクロンサイズの微小な貫通孔24を多数個有する。チャンバ10内の液体7等と細孔ユニット20内の気体6とが、多孔体22を介して、隔てられている。多孔体22は、貫通孔24を通じて細孔ユニット20内の気体6を通過させるものの、貫通孔24が有する表面張力により液体7等の通過を妨げるように、各貫通孔24の開口径が寸法構成されている。したがって、チャンバ10内の液体7等が、多孔体22の貫通孔24を通じて、細孔ユニット20内の気体6に逆流することはない。
直径が10nm乃至100μmである微細バブル5の生成のために必要とされる貫通孔24の開口径(直径)を例示すると、数nm乃至数十μmであり、好ましくは約10nm乃至約10μmである。貫通孔24の開口径がおおよそ10nm未満である場合には、微細バブル5を発生する際に非常に大きな加圧力が必要となるために、細孔ユニット20の取扱が困難になるからである。また、貫通孔24の開口径がおおよそ10μmよりも大きくなると、100μmよりも大きなサイズのマイクロバブルが生成される恐れがあるからである。
多孔体22は、陽極酸化などで得られる多孔質体が好ましく、例えば、陽極酸化アルミニウム(ポーラスアルミナ)や陽極酸化シリコン(ポーラスシリカ)の皮膜である。ナノサイズの貫通孔24の作成のし易さから、陽極酸化アルミニウム皮膜が特に好適である。陽極酸化アルミニウム皮膜は、アルミニウム板又は他の基板上に形成されたアルミニウム膜を酸性電解質中で陽極酸化することにより得られる。
陽極酸化アルミニウム皮膜は、例えば、半径数nm乃至数百nmの柱状形状をした貫通孔24が数十nm乃至数百nmの間隔で並列した幾何学的構造を有する。貫通孔24から出てくるバブルは、一般的に、貫通孔24の開口径よりも大きなサイズで拡張した態様で生成される。隣り合った貫通孔24が接近していると、各貫通孔24を通じて微細バブル5が生成されたとしても、隣接したバブル同士が合体して、大きなサイズのバブル(例えばマイクロバブル)を形成することがある。多孔体22が接する液体7等の表面張力によって異なるが、例えば、貫通孔24の開口径の4倍くらい大きなサイズのバブルが形成される恐れがある。したがって、図1において多孔体22を部分的に拡大した部分を参照すると、隣接したバブル同士の干渉を避けるために、多孔体22における隣り合った貫通孔24同士のピッチ(離間距離)cは、例えば貫通孔24の開口径aの3倍よりも大きな距離で離間していることが好ましい。すなわち、隣接する開口同士が開口径aの3倍よりも大きなピッチ(離間距離)cで離間していることが好ましい。
なお、多孔体22として、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタラート等の高分子フィルムに多数の貫通孔24を設けたモノトランフィルム等も用いることもできる。また、ミクロンサイズのバブルを生成するためには、1μm乃至10μm程度の微小な貫通孔24を機械加工によって形成したノズルを用いることもできる。なお、多孔体22に対する液体7等の濡れ性が影響して、微小な開口径の貫通孔24から気体6が出にくくなっているために、細孔ユニット20内での気体6の圧力を高くする必要があり、ガスボンベ13から供給される気体6の圧力も高くする必要がある。
ところで、気体溶解液4では、微細バブル5の中に含まれる気体6の内圧P1と環境圧(大気圧)P2との差圧ΔPは、気体6に対する液体7の界面張力γと、微細バブル5の直径Dとの関係を規定する以下のヤング・ラプラスの式を満たしている。
ΔP=P1−P2=4γ/D (1)
上記(1)に示したヤング・ラプラスの式から、微細バブル5の直径Dが小さければ差圧ΔPが大きくなり、逆に、微細バブル5での差圧ΔPが大きければ大きいほど、微細バブル5の直径Dが小さくなる。
微細バブル5での差圧ΔPが大きければ、ヤング・ラプラスの式に基づいて微細バブル5の直径Dが小さくなるとともに、ヘンリーの法則に基づいて微細バブル5の周辺にある液体7への気体6の溶解度が大きくなり、最終的に液体7の全体における気体6の溶解度が大きくなる。したがって、直径が10nm乃至100μmである微細バブル5を含む液体7では、微細バブル5の縮径が進行しやすいので、気体6が溶存気体8として液体7等の中に溶け込む。その結果、微細バブル5が液体7の中に溶け込んだ気体溶解液4が生成される。
図1に示した第1実施形態では、気体溶解液4は、気体溶解液生成部としてのチャンバ10において生成される。図1においてチャンバ10内部を部分的に拡大した部分を参照すると、チャンバ10の底壁部から導入されて直径が10nm乃至100μmである微細バブル5は、チャンバ10の下部から中央部を経て上部に向けて、バブル自身の浮力によってゆっくりと浮上する。微細バブル5がゆっくりと浮上する過程で、微細バブル5が縮径しながら、気体6が溶存気体8として液体7等の中に溶け込み、気体溶解液4がチャンバ10の中で生成される。なお、図1の部分拡大図は、あくまでも理解しやすくするために模式的に示したものであり、気体溶解液生成部は、チャンバ10の液体7等においてある特定の部分に局所的に存在するものではなく、チャンバ10の液体7等の全般にわたって存在する。
細孔ユニット20によって生成される微細バブル5のサイズをナノサイズに揃えること、微細バブル5をチャンバ10の液体7等に導入してから気体溶解液4が生成されるまでの生成時間が長くなるようにチャンバ10に貯留される液体7等の高さを高くすること等により、微細バブル5が液体7等の中で確実に消滅して溶解するように構成することが好適である。
大気圧(1気圧)下では、基本的には、大気圧に対応した飽和溶解度以上に気体6が液体7等に溶け込むことがない。しかしながら、直径が10nm乃至100μmのような微細バブル5は、微細バブル5の収縮現象により、大気圧下での飽和溶解度以上の気体6が液体7等に溶け込むことができる。当該過飽和状態は大気圧環境下であっても比較的安定である。
気体溶解液4は、液体7等への気体6の溶解度合いを調整することにより、未飽和液体、飽和液体、あるいは過飽和液体にすることができる。本発明では、微細バブル5の収縮現象を利用して気体6を液体7等の中に溶け込ませているので、加圧状態を作り出さなくても過飽和液体を生成することができる。気体溶解液4が過飽和液体である場合、ナノサイズの小さな直径を有する微細バブル5が液体7等の中で安定して存在することを可能にし、洗浄や殺菌や脱臭の効果が優れている。
次に、本発明の第2実施形態に係る気体溶解液4の生成システム1及び生成方法について、図2を参照しながら詳細に説明する。上述した第1実施形態と重複する部分については説明を省略し、第1実施形態との相違点を中心に説明する。
図2に示すように、本発明に係る気体溶解液4の生成システム1は、液体7等を開放状態で貯留するチャンバ10と、気体6を細孔ユニット40に供給するガスボンベ(微細バブル生成用気体供給装置)13と、供給された気体6により微細バブル5を液体7等の中に発生させる細孔ユニット(微細バブル生成装置)40と、微細バブル5を縮径しながら液体7等の中に溶解させて気体溶解液4を生成する気体溶解部(気体溶解液生成部)52と、ポンプ50と、チャンバ10に貯留された液体7等を細孔ユニット40に供給する液体供給部51と、を備えている。チャンバ10と、液体供給部51と、ポンプ50と、細孔ユニット40と、気体溶解部52とからなる流路に従って、液体7等が連続して循環する。したがって、図2に示した気体溶解液4の生成システム1は、いわゆる連続式のものである。ガスボンベ13は、圧力調整弁18及び圧力計19を介して、細孔ユニット40の気体供給部45に接続されている。
細孔ユニット40は、大略円筒状のハウジング41と、円筒状の多孔体42と、流入側接続部43と、流出側接続部44と、ハウジング41に設けられた気体供給部45と、Oリング46と、を備えている。円筒状の多孔体42は、流入側及び流出側のそれぞれに配置されたOリング46を介して、ハウジング41の中に装填されている。流入側接続部43は液体供給部51に接続され、流出側接続部44は気体溶解部52に接続されている。また、気体供給部45は、圧力調整弁18及び圧力計19を介して、ガスボンベ13から供給される加圧された気体6を細孔ユニット40に供給するためのものである。細孔ユニット40においては、多孔体42の外側には加圧された気体6が供給される気相空間と、多孔体42の内側には液体7等が流れる液相空間とが、多孔体42によって隔ててられている。
液体供給部51及び気体溶解部52は、液体7等が流れる配管によって構成されている。液体供給部51は、チャンバ10に貯留された液体7等を細孔ユニット40に供給するためのものであるから、必要最低限の長さを有していれば十分である。これに対して、気体溶解部52は、微細バブル5を縮径しながら液体7等の中に溶解させて気体溶解液4を生成するためのものであるから、気体6を含む微細バブル5が液体7等の中で溶解できるくらいに十分な長さを有する必要がある。
細孔ユニット40における多孔体42は、第1実施形態における細孔ユニット20の多孔体22を同じ材質のものを使用している。多孔体42は、陽極酸化などで得られる多孔質体が好ましく、例えば、陽極酸化アルミニウム(ポーラスアルミナ)や陽極酸化シリコン(ポーラスシリカ)の皮膜である。当該皮膜を単体で用いる代わりに、円筒形状をした支持体の少なくとも一部分に支持体の壁面を貫通する取付穴を形成し、当該多孔質の皮膜あるいは当該多孔質の皮膜の形成された基板を、支持体の外側面に対して当該取付穴を覆うように固設した態様であってもよい。
多孔体42は、ナノサイズからミクロンサイズの微小な貫通孔24を多数個有する。直径が10nm乃至100μmである微細バブル5の生成のために、貫通孔24の開口径(直径)は、例えば、数nm乃至数十μmであり、好ましくは約10nm乃至約10μmである。また、ミクロンサイズのバブルを生成するために、1μm乃至10μm程度の微小な貫通孔を機械加工によって形成したノズルを細孔ユニット40に設置することもできる。
チャンバ10の中にある液体7等は、ポンプ50によって吸い上げられて、液体供給部51を介して細孔ユニット40に供給される。細孔ユニット40においては、流入側接続部43から供給された液体7等が多孔体42の内部空間の中を流れて、気体供給部45から供給された気体6が液体7等に混入することにより、直径が10nm乃至100μmである微細バブル5が液体7等の中に生成される。
細孔ユニット40によって生成された微細バブル5を含む液体7等は、多孔体42の内部空間の中を流れたあと、気体溶解部52の中を流れる。気体溶解部52の中では、液体7等に含まれて直径が10nm乃至100μmである微細バブル5が縮径しながら、微細バブル5に含まれる気体6が溶存気体8として液体7等の中に溶け込み、気体溶解液4が生成される。気体溶解部52で生成された気体溶解液4は、チャンバ10の中に導かれて、チャンバ10の中に既に存在する液体7等と混合する。チャンバ10の中にある液体7等は、細孔ユニット40での微細バブル5の生成や気体溶解部52での気体溶解液4の生成等に供せられる。液体7等の細孔ユニット40への供給、微細バブル5の生成と、気体溶解液4の生成と、気体溶解液4のチャンバへ10の貯留というプロセスを連続的に繰り返すことにより、液体7等における気体6の溶解度が徐々に上昇する。そして、気体6が所望の溶解度で液体7等の中に溶け込んだ気体溶解液4が、チャンバへ10の中に貯留される。
液体7等が生成システム1において循環する循環時間を制御して液体7等への気体6の溶解度合いを調整することにより、生成される気体溶解液4を未飽和液体、飽和液体、あるいは過飽和液体にすることができる。また、気体溶解部52での配管長を長くすること等により、微細バブル5が液体7の中で確実に消滅して溶解するように構成することが好適である。
上記説明から、本発明に係る生成システム1及び生成方法によれば、直径が10nm乃至100μmである微細バブル5が縮径しながら液体7等中に溶解するという微細バブル5の収縮現象を利用することで、気体6が液体7等中に所望の溶解度で溶解した気体溶解液が非常に簡易な構成やプロセスによって生成することができる。
本発明に係る生成システム1及び生成方法によって生成された気体溶解液4は、例えば、環境分野では排水浄化や下水処理等に、農林水産分野では溶液栽培等に、食品分野では食品加工水や食品洗浄水等に、製造産業分野では部品洗浄等に、家庭用では美容用等にそれぞれ利用することができる。
本発明に係る生成システム1及び生成方法によって生成された気体溶解液4で用いられる液体7として、純水や水道水やイオン交換水や軟水等の水を始め、塩化ナトリウムや界面活性剤を含む溶液、有機溶媒、又はガソリン等の油類等を例示することができる。また、気体溶解液4で用いられる気体6として、酸素ガスや窒素ガスや水素ガスや炭酸ガスやアルゴンガスやオゾンガスやヘリウムガス、又はメタンガス等の炭化水素ガス等を例示することができる。
なお、本発明を理解しやすくするために、具体的な構成や数値を用いて説明したが、これらはあくまでも例示であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。本発明の技術的範囲内において、種々の実施形態や変形例を構成することができることは、当業者には明らかである。
1:気体溶解液の生成システム
4:気体溶解液
5:微細バブル
6:気体
7:液体
8:溶存気体
10:チャンバ
13:ガスボンベ(微細バブル生成用気体供給装置)
16:攪拌装置
20:細孔ユニット(微細バブル生成装置)
22:多孔体
24:貫通孔
30:気体溶解部
40:細孔ユニット(微細バブル生成装置)
42:多孔体
50:ポンプ
51:液体供給部
52:気体溶解部

Claims (10)

  1. 微細な貫通孔を介して、加圧された気体を液体に供給することにより、直径が10nm乃至100μmである微細バブルを生成するバブル生成装置と、
    前記微細バブルを縮径しながら液体中に溶解させることにより、気体溶解液を生成する気体溶解液生成部と、
    生成された気体溶解液を貯留するチャンバと、を備えることを特徴とする気体溶解液の生成システム。
  2. 前記気体溶解液生成部において、前記微細バブルが液体中で消滅して溶解するように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の気体溶解液の生成システム。
  3. 前記気体溶解液は、気体が過飽和で液体に溶解している過飽和液体であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の気体溶解液の生成システム。
  4. 前記気体溶解液生成部は、前記チャンバであってバッチ式であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の気体溶解液の生成システム。
  5. 前記気体溶解液生成部は、前記バブル生成装置と前記チャンバとの間にあって、気体溶解液が生成システム内を循環する連続式であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか一つに記載の気体溶解液の生成システム。
  6. 微細な貫通孔を介して、加圧された気体を液体に供給することにより、直径が10nm乃至100μmである微細バブルを生成することと、
    前記前記微細バブルを縮径しながら液体中に溶解させることにより、気体溶解液を生成することと、
    生成された気体溶解液をチャンバに貯留することと、を備えることを特徴とする気体溶解液の生成方法。
  7. 前記気体溶解液の生成過程において、前記微細バブルが、液体中で消滅して溶解することを特徴とする、請求項6に記載の気体溶解液の生成方法。
  8. 前記気体溶解液は、気体が過飽和で液体に溶解している過飽和液体であることを特徴とする、請求項6又は7に記載の気体溶解液の生成方法。
  9. 前記気体溶解液の生成は、前記チャンバ内で行われるバッチ式であることを特徴とする、請求項6乃至8のいずれか一つに記載の気体溶解液の生成方法。
  10. 前記微細バブルの生成と、前記気体溶解液の生成と、前記気体溶解液のチャンバへの貯留とが、繰り返し行われる連続式であることを特徴とする、請求項6乃至8のいずれか一つに記載の気体溶解液の生成方法。
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