JP2013123471A - 集塵機 - Google Patents

Abstract

【課題】電源コードやホースをコンパクトにまとめることができる取り回し性の良好な集塵機を提供する。
【解決手段】集塵機１において、本体８の側面（後面）において、ホースＨ及び電源コードＣを共に掛け置き可能な収納部としてのフック３０を設ける。又、フック３０の先端部（後部）に横孔５０を形成し、その上辺や両側辺から外を把握可能として、フック３０にハンドルとしての機能を具備させる。更に、フック３０の内側底面に、電源コードＣ掛け置き用の段差部４６を設ける。
【選択図】図５

Description

本発明は、電動工具に接続して使用可能な集塵機に関する。

集塵機にあっては、吸込口を備えたタンクの上側が、モータ駆動する吸込ファンによって吸気ユニットを形成した本体で閉塞されており、当該モータ駆動用の電気を供給する電源コードや、当該吸込口に接続するホースが備え付けられる。これらの電源コードやホースは、使用後の移動時等に延びたままでは妨げになり、かような邪魔を解消するためタンクや本体に付随してまとめることが考えられる。
この点、電気掃除機において、下記特許文献１に示されるように、本体に装着するアタッチメント受に電源コード用の断面Ｕ字状の溝を設けることが開示されている。アタッチメント受をホース受とすれば、ホースと電源コードをそれぞれ係止可能である集塵機が実現できる。

実公昭３６−２８８４０号公報

しかし、特許文献１の掃除機では、アタッチメントと電源コードをアタッチメント受の別々の箇所に収めるため、電源コードの巻き付け部分以上にアタッチメント受が突出する等、外寸が大きくなってしまう。
又、特許文献１の掃除機では、アタッチメント受が単に突出するのみであるため、移動時等にアタッチメント受やその周辺の扱いに苦労する。
更に、アタッチメント受を単に設置することは、電源コードやホースの取り回し時には妨げとなり得る。

そこで、本発明は、電源コードやホースをコンパクトにまとめることができる取り回し性の良好な集塵機を提供することを主な目的とするものである。

上記目的を達成するために、請求項１に記載の発明は、タンクの上方に、吸気ユニットを収容する本体が載せられており、当該タンク又は本体に対しホース及び電源コードが接続される集塵機であって、前記本体の側面に、前記ホース及び前記電源コードを共に掛け置き可能なフックが設けられていることを特徴とするものである。
請求項２に記載の発明は、上記発明において、前記フックに、その突出方向に沿う横孔が設けられていることを特徴とするものである。
請求項３に記載の発明は、上記発明において、前記フックの内側底面に、前記電源コードを掛け置き可能な段差部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項４に記載の発明は、上記発明において、前記フックの先端側の下部に、下方へ突出する突出部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項５に記載の発明は、上記発明において、前記フックの下部に、上下方向に沿う縦孔又は凹部が、下方へ開放された状態で形成されていることを特徴とするものである。

本発明の内、請求項１に記載の発明によれば、ホースと電源コードを共通して掛けることのできるフックを設けたため、コンパクトで取り回し性の良好な集塵機を提供することができる。
又、請求項２に記載の発明によれば、フックに横孔を設けたため、上記効果に加え、横孔に手を通してその上側等を持つことでハンドルの機能を提供して集塵機の取り回し性をより向上することができるし、横孔において電源コード等を配置可能として使用時や収納時の配置を容易に行うことができる。
更に、請求項３に記載の発明によれば、フックの底部に段差を設けたため、上記効果に加え、電源コード（ホース）の収納位置を直感的に認識可能にすることができるし、電源コード（ホース）収納時にフックの底部をほぼ平坦にしてホース（電源コード）も収納し易くすることができる。
又更に、請求項４に記載の発明によれば、フックの下面に突出部を設けたので、上記効果に加え、突出部を把持可能としてフックにグリップの機能を併有させることができる。
加えて、請求項５に記載の発明によれば、フックの下部に上下方向に沿う縦孔又は凹部を下方へ開放された状態で形成したので、上記効果に加え、当該縦孔又は凹部に手を入れ込んでしっかり握り易い把持部をフックにおいて提供することができる。

本発明に係る集塵機の斜視図である。 図１の右側面図である。 図１の後面図である。 図１の上面図である。 図２の一部切欠縦断面図である。

以下、本発明の実施の形態の例を図面に基づいて説明する。
図１は集塵機１の斜視図、図２は右側面図、図３は後面図、図４は上面図、図５は図２の一部切欠縦断面図である。
集塵機１は、上面を開口して前面側に吸込口２（図５）を具備させたタンク４と、その上方に載せられた、吸気ユニット６（図５）を収容する本体８を含む。吸込口２には、ホースＨが着脱自在に取り付けられる。
なお、タンク４の下側には、キャスタ等を具備してタンク４を支えるベース９が配置されている。

吸気ユニット６は、回転軸１０を下に向けたモータ１２と、回転軸１０に固定された吸込ファン１４を含む。モータ１２は、本体８内の図示しない回路を介して、本体８に固定される電源コードＣに電気的に接続されている。
本体８は、ハウジングであるカウリング１６に吸気ユニット６やハンドル１８等を取り付けたものであって、吸込ファン１４の下方に吸気口２０を有している。ハンドル１８は、全体がコ字状であって、起立状態から水平な収納状態に亘り回転可能である。又、吸気ユニット６の側部と本体８内面との間において、吸気ユニット６から本体８内へ送気する送気路２２が形成されている。なお、吸気口２０の下側には、フィルタ２３が取り付けられている。
カウリング１６の上面は、収納したハンドル１８の上面を含めて平坦であり、カウリング１６の前面（図４）には、ダイアル式の運転スイッチ２４や、電動工具の電源コードを接続するキャップ付きの連動電源接続部２６等が設けられている。

そして、カウリング１６の後部には、本体８の後の側面から突出するようなフック３０が形成されている。
フック３０は、中央寄りのカウリング１６基部から後方へ延びるフック下部３２と、フック下部３２の上側に配置される側面視Ｊ字状のフック上部３４を含む。

フック下部３２は、中央において高さ方向（上下方向）に沿う縦孔４０を有していると共に、後側において同方向に沿う複数（２本）の縦溝４２，４２を備えている。縦孔４０より後側は、その前側に対して下方に突出する突出部４３として形成されている。

フック上部３４は、本体８（カウリング１６）の立設された後面から角を丸められた状態でまず水平に突出し（水平基部４４）、次いでその後側で水平方向への突出を維持しながらも上面を下方に窪ませ（水平基部４４に対する段差部４６）、続いて水平方向へ突出し切ると共に上方へ向きを変える（立設部４８）。なお、フック上部３４の水平基部４４上面ないし段差部４６内面が、フック３０の内側底面を形成している。

水平基部４４と段差部４６の角や、段差部４６と立設部４８の角は丸められている。
図５に示されるように、段差部４６の前後幅は、集塵機１の電源コードＣをベース９より上方で輪状にまとめて巻いたものの幅と同様とされており、段差部４６の深さ（高さ）は、当該輪状にまとめた電源コードＣの高さ（輪の放射方向の寸法）と同様にされている。又、水平基部４４と段差部４６を合わせた前後幅や、水平基部４４の深さは、集塵機１のホースＨを電源コードＣと同様に輪状にまとめた場合の前後幅や高さと同様にされている。なお、同図において、電源コードＣやホースＨの輪の下部の断面は省略されている。
更に、立設部４８の上端は、本体８の上面と同じ高さとされており、立設部４８の中央ないしその下側は、前後（及び下方）に開放した横孔５０として形成されている。換言すれば、立設部４８は、後方から見て逆Ｕ字状となっており、立設部４８とフック下部３２とで囲まれた横孔５０が、前後方向（フック３０の突出方向）に沿うようにしてフック３０に配置されている。
又、立設部４８の後面と、フック下部３２の後面（縦溝４２を除く）は、互いに揃えられており、全体として平坦に形成されている。即ち、フック３０の後面は、平面として形成されている。

このような集塵機１の動作例を以下に示す。
電源コードＣを電源に接続すると共にホースＨを吸込口２に接続して運転スイッチ２４をＯＮ操作すると、モータ１２が駆動して吸込ファン１４が回転し、ホースＨ等を介して外気がタンク４内に吸引される。
タンク４内に流入した外気は、フィルタ２３を通過して吸気口２０に至り、カウリング１６内の送気路２２へ送られ、カウリング１６の各所に設けられた排気口から排出される。この吸気の際、外気内の塵埃がフィルタ２３で捕捉されてタンク４内に貯留する。
かように吸気の行われるホースＨをマルノコ等の電動工具に接続すれば、使用時に発生した切粉を飛散させることなく集塵することができる。

そして、電動工具の使用後等において集塵を終了する場合、運転スイッチ２４をＯＦＦ操作して吸込を停止し、ホースＨや電源コードＣを外す。
電源から外した電源コードＣは、輪状にまとめ、フック３０の段差部４６に掛ける。電源コードＣの一部を縦溝４２の少なくとも何れかに通すこともでき、特に先端付近を通せば先端のプラグを保持し易くなる。なお、段差部４６に順次掛けていくことで電源コードＣを輪状にまとめても良い。
電動工具や吸込口２から外したホースＨは、電源コードＣと同様にして、フック３０の水平基部４４ないし（電源コードＣの収った）段差部４６、即ち本体８後面とフック３０の立設部４８の間に掛ける。

又、フィルタ２３の着脱を始めとする本体８のメンテナンスをする際、タンク４から離した本体８を、フック３０の平坦な後面を下にして横向きに置くことができる。
更に、集塵機１の移動時には、ハンドル１８に代えて、あるいはこれと共に、フック３０の横孔５０の上辺や縦孔４０の下部等を掴むことができる。又、縦孔４０の下部後側が下方に突出しており、縦孔４０下部を掴む際に掴む部分として充分な厚みが確保されている。

以上の集塵機１では、本体８の側面（後面）において、ホースＨ及び電源コードＣを共に掛け置き可能な収納部としてのフック３０が設けられている。
従って、ホースＨ及び電源コードＣを共に同じフック３０内に収めることができ、ホースＨや電源コードＣの収容時にもコンパクトで扱い易い集塵機１を提供することができる。

又、フック３０の先端部（後部）に横孔５０が形成されており、その上辺や両側辺から外を把握可能として、フック３０に（第２の）ハンドルとしての機能を具備させたので、ホースＨや電源コードＣの収納機能とハンドル機能とを両立させることができ、多機能で容易に取扱可能ながらコンパクトな集塵機１とすることができる。
更に、フック３０の内側底面に電源コードＣ掛け置き用の段差部４６を設けたため、ホースＨの収納箇所に併設された電源コードＣの収納部を認識し易くして操作性をより良好にすることができるし、電源コードＣの収納時に段差部４６が電源コードＣで埋まることでフック３０の内側底面がほぼ平坦となるようにすることができ、ホースＨを収め易くして取扱性をより良好にすることができる。

又更に、フック３０の先端側の下部に、下方へ突出する突出部４３が設けられるため、突出部４３を掴んで本体８等を持上げ時等において取扱い易くすることができる。
加えて、上下方向に沿う縦孔４０をフック３０底部において下方へ開放された状態で貫設してその下部を把持可能としたので、フック３０下部に手を入れ込むことが可能となって本体８等を更にしっかり把持することができる。

なお、本発明は上記形態に限定されず、次にそれぞれ示す変更例を有するものである。
フックにつき、側面視Ｈ字状としたり、本体の後面以外の側面に設置したり、底面や段差の各種寸法を変更したり、縦孔、横孔あるいは縦溝や下側突出部を省略したり、フック上部ないしフック下部に分けずに形成しあるいは３つ以上の部分に分けて形成したり、段差や縦孔、横孔、縦溝の個数を増減したり、立設部の高さを変更したり、立設部の後面等を平坦でないようにしたりする。又、フック下部の把持部を縦孔ではなく凹部として設けても良い。更に、フックを複数設けても良い。

１・・集塵機、８・・本体、３０・・フック、４０・・縦孔、４２・・縦溝、４３・・突出部、４６・・段差部、５０・・横孔、Ｃ・・電源コード、Ｈ・・ホース。

Claims (5)

1. タンクの上方に、吸気ユニットを収容する本体が載せられており、当該タンク又は本体に対しホース及び電源コードが接続される集塵機であって、
   前記本体の側面に、前記ホース及び前記電源コードを共に掛け置き可能なフックが設けられている
   ことを特徴とする集塵機。
2. 前記フックに、その突出方向に沿う横孔が設けられている
   ことを特徴とする請求項１に記載の集塵機。
3. 前記フックの内側底面に、前記電源コードを掛け置き可能な段差部が設けられている
   ことを特徴とする請求項１又は請求項２に記載の集塵機。
4. 前記フックの先端側の下部に、下方へ突出する突出部が設けられている
   ことを特徴とする請求項１ないし請求項３の何れかに記載の集塵機。
5. 前記フックの下部に、上下方向に沿う縦孔又は凹部が、下方へ開放された状態で形成されている
   ことを特徴とする請求項１ないし請求項４の何れかに記載の集塵機。

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