JP2013123384A - 歩行型作業機 - Google Patents

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Shigenori Kimura
重則 木村
Hideo Yoshii
秀夫 吉井
Akishi Kuromi
晃志 黒見
Hiroki Saito
博紀 斎藤
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Kubota Corp
Saito Agricultural Machinery Co Ltd
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Abstract

【課題】原動機の動力により前進及び後進する歩行型作業機において手押しにより歩行型作業機を前進及び後進させることができるように構成する場合、構造の簡素化を図る。
【解決手段】原動機4の動力を前進の動力又は後進の動力に変換して走行車輪1,2に伝達する前後進切換装置23を備えた歩行型作業機において、原動機4の動力を前後進切換装置23にワンウェイクラッチ21を介して伝達する。
【選択図】図4

Description

本発明は、歩行型草刈機や歩行型耕耘機等の歩行型作業機における走行系の構造に関する。
歩行型作業機の一例である歩行型草刈り機では、特許文献1に開示されているように、エンジン(原動機に相当)の動力が走行用の変速装置(前後進切換装置に相当)により前進2段及び後進1段に変速自在に構成されており、走行用の変速装置の前進の動力が前進用ワンウェイクラッチを介して走行車輪に伝達され、走行用の変速装置の後進の動力が後進用ワンウェイクラッチを介して走行車輪に伝達されるように構成されている。これにより、歩行型草刈機をエンジンの動力により前進及び後進させることができる。
次にエンジンを停止させ走行用の変速装置を前進側に操作した状態において、作業者が操縦ハンドルを持って前進側に押し操作すると、走行車輪の回転が前進用ワンウェイクラッチにより許されて、手押しにより歩行型草刈機を前進させることができる。エンジンを停止させ走行用の変速装置を後進側に操作した状態において、作業者が操縦ハンドルを持って後進側に押し操作すると、走行車輪の回転が後進用ワンウェイクラッチにより許されて、手押しにより歩行型草刈機を後進させることができる。
特開平5−262148号公報
特許文献1によると、手押しにより歩行型作業機を前進及び後進させる為に、前進用及び後進用のワンウェイクラッチというように、2つのワンウェイクラッチが必要になっているので、構造の簡素化という面で改善の余地がある。
本発明は、原動機の動力により前進及び後進する歩行型作業機において、手押しにより歩行型作業機を前進及び後進させることができるように構成する場合、構造の簡素化を図ることを目的としている。
[I]
(構成)
本発明の第1特徴は、原動機の動力を前進の動力又は後進の動力に変換して走行車輪に伝達する前後進切換装置を備えた歩行型作業機において次のように構成することにある。
前記原動機の動力を前記前後進切換装置にワンウェイクラッチを介して伝達するよう構成する。
(作用及び発明の効果)
本発明の第1特徴によると、原動機の動力(回転方向は一定方向)がワンウェイクラッチから前後進切換装置を通って走行車輪に伝達されるのであり、前後進切換装置を前進側及び後進側に操作することにより、原動機の動力(回転方向は一定方向)が前進及び後進の動力として前後進切換装置から出力されて、原動機の動力により歩行型作業機を前進及び後進させることができる。
これにより、例えば原動機を停止させ前後進切換装置を前進側に操作した状態で手押しにより歩行型作業機を前進させても、原動機を停止させ前後進切換装置を後進側に操作した状態で手押しにより歩行型作業機を後進させても、走行車輪から前後進切換装置を介してワンウェイクラッチに原動機の動力と同じ回転方向の動力が伝達され、この動力がワンウェイクラッチにおいて遮断されて原動機には伝達されず、手押しにより歩行型作業機を無理なく前進及び後進させることができる。
従って、1つのワンウェイクラッチであっても手押しにより歩行型作業機を無理なく前進及び後進させることができ、ワンウェイクラッチの数を減らすことができるようになって、歩行型作業機の構造の簡素化を図ることができた。
[II]
(構成)
本発明の第2特徴は、本発明の第1特徴の歩行型作業機において次のように構成することにある。
前記原動機の出力軸に連動した駆動回転体と、前記前後進切換装置の入力軸に連動した受動回転体とを備えて、前記駆動及び受動回転体を回転軸芯方向に相対的に接近及び離間自在に支持し、前記駆動及び受動回転体の相対的な移動によって係合及び係合解除自在な咬合部を前記駆動及び受動回転体に設けて、前記ワンウェイクラッチを構成し、
前記駆動又は受動回転体の咬合部における動力伝達側の咬合面を、前記駆動回転体の動力によって前記駆動又は受動回転体を前記咬合部の離間方向に移動させる傾斜面に形成し、前記咬合部の係合方向に前記駆動又は受動回転体を付勢するバネを備える。
(作用及び発明の効果)
本発明の第2特徴によると、原動機の動力が駆動回転体、駆動回転体の咬合部、受動回転体の咬合部、受動回転体に伝達されるのであり、駆動及び受動回転体の咬合部の係合状態はバネにより維持されている。
前述の状態において、走行車輪に大きな負荷が掛かると、駆動又は受動回転体の咬合部における動力伝達側の咬合面が傾斜面であることにより、バネの付勢力に抗して駆動又は受動回転体が咬合部の離間方向に移動しようとするのであり、走行車輪に掛かる負荷がバネの付勢力に打ち勝つと、駆動及び受動回転体が離間して、走行車輪に掛かる負荷が遮断(吸収)される。
これによって、原動機の停止や伝動系の破損を防止することができるのであり、原動機の停止や伝動系の破損を防止する機能をワンウェイクラッチに備えることによって、原動機の停止や伝動系の破損を防止する機能をワンウェイクラッチとは別に備える構成に比べて、構造の簡素化を図ることができた。
[III]
(構成)
本発明の第3特徴は、本発明の第2特徴の歩行型作業機において次のように構成することにある。
前記原動機の出力軸に連動するウォームを設け、前記ウォームに咬合するウォームホイルにより前記駆動回転体を構成して、
前記受動回転体を前記ウォームホイルに接近及び離間自在に支持し、前記バネにより前記受動回転体を前記ウォームホイルに接近するように付勢することによって、前記ワンウェイクラッチを構成する。
(作用及び発明の効果)
歩行型作業機では原動部の動力により高速で前進(後進)させることはないので、原動機の動力を十分に減速して走行車輪に伝達する必要があり、本発明の第3特徴によると、原動機の動力を十分に減速する減速機構としてウォーム及びウォームホイルを利用している。
この場合、本発明の第3特徴によると、ウォーム及びウォームホイルにおいてウォームホイルを駆動回転体としており、既存の構造であるウォームホイルを有効に利用し、ウォームホイルをワンウェイクラッチの一部(駆動回転体)とすることにより、ワンウェイクラッチの構造の簡素化を図ることができた。
歩行型草刈機の全体側面図である。 歩行型草刈機の全体平面図である。 操縦ハンドル(第2パイプ部材)の持ち手部の平面図である。 歩行型草刈機の伝動構造を示す概略図である。 ウォーム及びウォームホイル、ワンウェイクラッチの横断平面図である。 図5におけるVI−VI方向の断面図である。 ワンウェイクラッチにおける受動回転体の正面図である。 ワンウェイクラッチにおける受動回転体の斜視図である。
[1]
図1及び図2に示すように、右及び左の前輪1(走行車輪に相当)、右及び左の後輪2(走行車輪に相当)により支持された作業機本体3の上部に、エンジン4(原動機に相当)が支持され、作業機本体3の下部の縦軸芯周りに円板部材5が回転駆動自在に支持されて、円板部材5の外周部に複数の刈刃7が支持されており、作業機本体3の一方の横側部に操縦ハンドル6が連結されて、歩行型作業機の一例である歩行型草刈機が構成されている。
図4に示すように、エンジン4の動力が、主クラッチ11及び刈取クラッチ33を介して、円板部材5に伝達される。エンジン4の動力が、主クラッチ11からウォーム37及びウォームホイル38(駆動回転体に相当)で構成された減速機構12、ワンウェイクラッチ21、高低2段に変速自在な走行用の変速装置22、前後進切換装置23、伝動ケース24、前伝動ケース26及び後伝動ケース28を介して、前輪1及び後輪2に伝達される。
図4に示すように、エンジン4は上下向きに支持されており、エンジン4の下向きの出力軸35に主クラッチ11が備えられている。エンジン4の出力軸35と平行に上下向きに伝動軸39が支持され、主クラッチ11の伝動ギヤ40と伝動軸39に固定された伝動ギヤ41とが咬合している。円板部材5に固定された駆動軸42が伝動軸39の下側に同芯状に上下向きに配置されており、スプライン構造により咬合部49が駆動軸42と一体回転及びスライド自在に駆動軸42に外嵌されて、咬合式の刈取クラッチ33が構成されている。
図1,2,3に示すように、後述する刈取クラッチレバー19と咬合部49とが機械的に連係されている。これにより、刈取クラッチレバー19により咬合部49を、伝動軸39の下部に咬合する刈取クラッチ33の伝動位置、及び伝動軸39の下部から下方に離間した刈取クラッチ33の遮断位置に操作する。
[2]
次に、減速機構12及びワンウェイクラッチ21について説明する。
図4,5,6に示すように、伝動軸39にウォーム37が固定されており、伝動軸39と直交するように後向きに伝動軸50が支持されて、伝動軸50に相対回転自在に支持されたウォームホイル38(駆動回転体に相当)がウォーム37に咬合している。これにより、ウォーム37及びウォームホイル38によって、減速機構12が構成されている。
図5及び図6に示すように、伝動軸50の端部のスプライン部50aに、受動回転体51が伝動軸50と一体回転及びスライド自在に外嵌されている。図7及び図8に示すように、受動回転体51は、内側にスプライン部51cを備えたボス部51aに、リング状の円板部51bが一体的に形成されて構成されており、一対の凸部状の咬合部52が180度の位相を置いて円板部51bの外周部に一体的に形成されている。咬合部52において一方側に僅かな傾斜角θを備えた傾斜面の咬合面52aが形成され、他方側に緩やかな傾斜面52bが形成されており、咬合面52aと傾斜面52bの端部との間に円板部材51bの面となる平面部51dが形成されている。
図5及び図6に示すように、ウォームホイル38の側面にリング状の凹部38aが形成され、凹部38aに180度の位相を置いて一対のネジ孔38bが凹部38aに形成されている。断面円形の頭部53aを備えた一対のボルト53(咬合部に相当)が、ネジ孔38bにネジ込まれている。
図5,6,7,8に示すように、受動回転体51(咬合部52)がウォームホイル38の凹部38a(ボルト53)に対向しており、伝動軸50の端部に取り付けられた受け部材54と受動回転体51との間にバネ55が備えられて、バネ55により受動回転体51(咬合部52)がウォームホイル38の凹部38a(ボルト53)に付勢されている。ウォームホイル38のボルト53が受動回転体51の平面部51dに位置しており(ウォームホイル38のボルト53と受動回転体51の咬合部52とが係合した状態)、エンジン4の動力(回転方向は一定方向)により、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)が図7の矢印A1の方向に回転駆動される。
以上のように、ウォームホイル38及びボルト53(頭部53a)、受動回転体51及び咬合部52、バネ55等により、ワンウェイクラッチ21が構成されている。
これにより、ウォームホイル38のボルト53と受動回転体51(咬合部52)の咬合面52aとが接当して、図6及び図7に示すように、受動回転体51及び伝動軸50が矢印A1の方向に回転駆動される。この場合、図8に示すように、受動回転体51(咬合部52)の咬合面52aが僅かな傾斜角θを備えた傾斜面であるので、走行負荷により受動回転体51がウォームホイル38から離間方向(図5の紙面下方向)に移動(係合解除)しようとするのであるが、バネ55の付勢力により、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)と受動回転体51(咬合部52)の咬合面52aとが接当する状態に維持される。
[3]
次に、変速装置22及び前後進切換装置23について説明する。
図4に示すように、伝動軸50に低速ギヤ56及び高速ギヤ57が相対回転自在に外嵌されており、低速及び高速ギヤ56,57の間において、シフト部材58がスプライン構造により伝動軸50と一体回転及びスライド自在に外嵌されている。伝動軸50と平行に伝動軸59(入力軸に相当)が前向きに配置されており、伝動軸59に固定された伝動ギヤ60,61が低速及び高速ギヤ56,57に咬合している。
図4に示すように、低速及び高速ギヤ56,57、シフト部材58、伝動ギヤ60,61等により変速装置22が構成されており、後述する変速レバー18とシフト部材58とが機械的に連係されている。変速レバー18によりシフト部材58を、低速ギヤ56に咬合する低速位置及び高速ギヤ57に咬合する高速位置に操作することによって、伝動軸50の動力が変速装置22により高低2段に変速されて伝動軸59に伝達される。
図4に示すように、伝動軸59の端部にベベルギヤ62が固定されて、伝動軸59と直交するように伝動軸63が横向きに配置されている。伝動軸63に前進ベベルギヤ64及び後進ベベルギヤ65が相対回転自在に外嵌されて、前進及び後進ベベルギヤ64,65がベベルギヤ62に咬合しており、前進及び後進ベベルギヤ64,65の間において、シフト部材66がスプライン構造により伝動軸63と一体回転及びスライド自在に外嵌されている。
図4に示すように、ベベルギヤ62、前進及び後進ベベルギヤ64,65、シフト部材66等により前後進切換装置23が構成されており、後述する前後進切換レバー14とシフト部材66とが機械的に連係されている。前後進切換レバー14によりシフト部材66を前進ベベルギヤ64に咬合させると、伝動軸59の動力が前進の動力として伝動軸63に伝達されるのであり、前後進切換レバー14によりシフト部材66を後進ベベルギヤ65に咬合させると、伝動軸59の動力が後進の動力として伝動軸63に伝達される。
図4に示すように、伝動軸63が横外側に延出されて伝動ケース24に挿入され、伝動ケース24の内部において伝動軸63の端部に駆動スプロケット67が固定されている。伝動ケース24と前伝動ケース26との接続部分及び伝動ケース24と後伝動ケース28との接続部分に、中継軸68,69が支持されており、右及び左の前輪1に亘って連結された前車軸70が前伝動ケース26を貫通して支持され、右及び左の後輪2に亘って連結された後車軸71が後伝動ケース28を貫通して支持されている。
これにより、伝動軸63の前進(後進)の動力が、駆動スプロケット67、伝動チェーン72、中継軸68,69(中継スプロケット73)、伝動チェーン74、受動スプロケット75、前及後車軸70,71を介して前輪1及び後輪2に伝達される。
[4]
次に、ワンウェイクラッチ21の作動状態について説明する。
図5,6,7,8及び前項[2]に記載のように、通常の伝動状態において、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)が受動回転体51の平面部51dに位置しており(ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)と受動回転体51の咬合部52とが係合した状態)、エンジン4の動力(回転方向は一定方向)により、ウォームホイル38が図6の矢印A1の方向に回転駆動されて、伝動軸50の動力が変速装置22に伝達され、前後進切換装置23において前進又は後進の動力に変換されて前輪1及び後輪2に伝達される。
この場合、走行負荷により受動回転体51がウォームホイル38から離間方向(図5の紙面下方向)に移動(係合解除)しようとしても、バネ55の付勢力により、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)と受動回転体51(咬合部52)の咬合面52aとが接当する状態に維持される。
前述の状態において、前輪1及び後輪2に大きな走行負荷が掛かると、バネ55の付勢力に抗して受動回転体51が離間方向(図5の紙面下方向)に移動(係合解除)しようとするのであり、前輪1及び後輪2に掛かる負荷がバネ55の付勢力に打ち勝つと、受動回転体51の咬合部52がウォームホイル38のボルト53(頭部53a)から離間して、前輪1及び後輪2に掛かる走行負荷が遮断(吸収)される。
例えばエンジン4を停止させ前後進切換装置23を前進側に操作した状態で手押しにより歩行型草刈機を前進させると、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)が図7に示す位置に停止した状態で、前輪1及び後輪2からの駆動力により受動回転体51及び伝動軸50が矢印A1の方向に回転駆動される。
同様に例えばエンジン4を停止させ前後進切換装置23を後進側に操作した状態で手押しにより歩行型草刈機を後進させると、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)が図7に示す位置に停止した状態で、前輪1及び後輪2からの駆動力により受動回転体51及び伝動軸50が矢印A1の方向に回転駆動される(前輪1及び後輪2からの駆動力が前後進切換装置23により変換されることによる)。
これにより、図5,6,7,8に示すように、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)が受動回転体51(咬合部52)の傾斜面52bに接当して乗り上がる状態となり、受動回転体51が離間方向(図5の紙面下方向)に移動(係合解除)する。そして、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)が受動回転体51の咬合部52を通過すると、バネ55の付勢力により受動回転体51が接近方向(図5の紙面上方向)に移動(係合)して、再びウォームホイル38のボルト53(頭部53a)が受動回転体51の平面部51dに位置する。
従って、以上の状態が繰り返されて、エンジン4を停止させ前後進切換装置23を前進側に操作した状態で手押しにより歩行型草刈機を前進させることができるのであり、エンジン4を停止させ前後進切換装置23を後進側に操作した状態で手押しにより歩行型草刈機を後進させることができる。
例えばエンジン4を停止させ前後進切換装置23を前進側に操作した状態で手押しにより歩行型草刈機を後進させようとすると、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)が図7に示す位置に停止した状態で、前輪1及び後輪2からの駆動力により受動回転体51及び伝動軸50が矢印A1の逆方向に回転駆動されようとする。
同様に例えばエンジン4を停止させ前後進切換装置23を後進側に操作した状態で手押しにより歩行型草刈機を前進させようとすると、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)が図7に示す位置に停止した状態で、前輪1及び後輪2からの駆動力により受動回転体51及び伝動軸50が矢印A1の逆方向に回転駆動されようとする(前輪1及び後輪2からの駆動力が前後進切換装置23により変換されることによる)。
前述の状態では、図7及び図8に示すように、受動回転体51(咬合部52)の咬合面52aが、ウォームホイル38のボルト53(頭部53a)に押し付けられる状態となって、受動回転体51の回転が止められる。これにより、エンジン4を停止させ前後進切換装置23を前進側に操作した状態で手押しにより歩行型草刈機を後進させることは、殆どできないものとなるのであり、エンジン4を停止させ前後進切換装置23を後進側に操作した状態で手押しにより歩行型草刈機を前進させることは、殆どできないものとなる。
[5]
次に、操縦ハンドル6について説明する。
図1及び図2に示すように、操縦ハンドル6は作業機本体3の側の第1パイプ部材8、及びループ状の持ち手部10を後部に備えた第2パイプ部材9を備えて構成されており、第1パイプ部材8の前部が作業機本体3に連結されている。作業機本体3の一方の横側部に平面視で半円状の案内板36が固定され、第1パイプ部材8の前部が案内板36の縦軸芯P1周りに回転自在、且つ、横軸芯P2周りに上下揺動自在に支持されている。
図1及び図2に示すように、操縦ハンドル6を縦軸芯P1周りに左右に揺動させることにより、前向き及び後向きの約180度の範囲で操縦ハンドル6の左右の向きを変更することができるのであり、第1パイプ部材8の前部に備えられた第1ロック機構31により操縦ハンドル6の左右の向きを固定することができる。操縦ハンドル6を横軸芯P2周りに上下に揺動させることにより、操縦ハンドル6の上下の向きを変更することができるのであり、第1パイプ部材8の前部に備えられた第2ロック機構32により、操縦ハンドル6の上下の向きを固定することができる。
図1及び図2に示すように、第1及び第2パイプ部材8,9は断面が正方形の角パイプ状に構成されて、第1パイプ部材8の内部に長手方向に移動自在(伸縮自在)に第2パイプ部材9が挿入されている。第1パイプ部材8に対する第2パイプ部材9の位置を所望の位置で固定及び固定解除自在(操縦ハンドル6を所定の長さで固定及び固定解除自在)な固定機構25が、第1パイプ部材8の後部に備えられ、固定機構25を固定及び固定解除状態に操作する操作レバー20が備えられている。
図1に示すように、第1パイプ部材8の後部の下面に、フック状の係合部材27が上下揺動自在に支持されて、第2パイプ部材9の前部の下面に被係合部(図示せず)が備えられており、係合部材27がバネ(図示せず)により上方側(第2パイプ部材9のに被係合部との係合側)に付勢されている。
図1に示すように、操作レバー20により固定機構25を固定解除状態に操作した状態において、第1パイプ部材8に対して第2パイプ部材9を引き出していった場合、第2パイプ部材9の前部が第1パイプ部材8の後部に達すると、係合部材27が第2パイプ部材9の被係合部に自動的に係合する。これにより、第1パイプ部材8に対して第2パイプ部材9を引き出し過ぎて、第1パイプ部材8から第2パイプ部材9が抜けてしまう状態を防止することができる。
係合部材27が第2パイプ部材9の被係合部に係合した状態において、第1パイプ部材8に対して第2パイプ部材9を押し込むと、第2パイプ部材9の被係合部が係合部材27から外れるので、第1パイプ部材8に対して第2パイプ部材9を長手方向に移動(伸縮)させることができる状態に戻る。
[6]
次に、操縦ハンドル6に支持されるワイヤ29について説明する。
図1及び図3に示すように、第2パイプ部材9の後部に、主クラッチ11を操作するループ状の主クラッチレバー13、前後進切換装置23を操作する前後進切換レバー14、第1ロック機構31(バネ(図示せず)によりロック側に付勢されている)を操作する第1解除レバー15、第2ロック機構32(バネ(図示せず)によりロック側に付勢されている)を操作する第2解除レバー16、エンジン4のアクセル操作具17、変速装置22を操作する変速レバー18、刈取クラッチ33を操作する刈取クラッチレバー19が備えられている。
これにより、図1,2,3に示すように、主クラッチレバー13と主クラッチ11、前後進切換レバー14と前後進切換装置23、第1解除レバー15と第1ロック機構31、第2解除レバー16と第2ロック機構32、アクセル操作具17とエンジン4、変速レバー18と変速装置22、刈取クラッチレバー19と刈取クラッチ33とが、ワイヤ29を介して接続されている。この場合、ワイヤ29が操縦ハンドル6の中間部において上向きのループ部29aが形成されるように一重巻きの状態となっており、第1パイプ部材8に固定された受け部30にワイヤ29の中間部が載せられている。
図1及び図2に示すように、第1パイプ部材8に固定されたブラケット34の横軸芯P3周りに支持アーム43が揺動自在に支持されて、バネ48により支持アーム43が起立側に付勢されており、支持アーム43の先端部にプーリー44が自由回転自在に支持されて、支持アーム43の先端部に正面視下向きのコ字状の受け部材45が自由揺動自在に支持されている。第2パイプ部材9に固定されたブラケット46に、フック状の受け部材47が自由揺動自在に支持されている。
これにより、図1及び図2に示すように、作業機本体3から延出されたワイヤ29が受け部30に支持されながら、受け部材47に支持されて上方から後方に延出されて、プーリー44と受け部材45との間を通って下方から前方に延出され、支持部30に支持されながら後方に延出されている。
図1は第2パイプ部材9を前方に移動させて操縦ハンドル6を収縮させた状態である。この状態において、バネ48により支持アーム43が起立した状態となっており、支持アーム43、プーリー44及び受け部材45により、ワイヤ29が支持された状態でワイヤ29のループ部29aが大きなものとなって、ワイヤ29が弛まず且つ横側に倒れない状態で支持された状態となる。
図1に示す状態から、第2パイプ部材9を後方に移動させて操縦ハンドル6を伸長させると、ワイヤ29の張力によりバネ48に抗して支持アーム43が後方に倒れた状態となって、支持アーム43、プーリー44及び受け部材45により、ワイヤ29が支持された状態でワイヤ29のループ部29aが小さなものとなり、ワイヤ29が弛まず且つ横側に倒れない状態で支持される。
[発明の実施の第1別形態]
前述の[発明を実施するための形態]において、減速機構12をウォーム37及びウォームホイル38で構成しない場合、受動回転体の位置を固定し、駆動回転体を受動回転体に対して接近及び離間するように移動自在に構成してもよく、駆動及び受動回転体の両方が互いに接近及び離間するように移動自在に構成してもよい。この場合、図7及び図8に示す咬合部52(咬合面52a及び傾斜面52b)を駆動回転体に備えたり、駆動及び受動回転体の両方に備えたりしてもよい。
[発明の実施の第2別形態]
前述の[発明を実施するための形態][発明の実施の第1別形態]において、エンジン4に代えて、電動モータ(図示せず)及びバッテリ(図示せず)を使用して、電動モータを原動機としてもよい。
本発明は、歩行型草刈機ばかりではなく歩行型管理機や歩行型耕運機、4輪型式ではなく2輪型式の歩行型作業機等にも適用することができる。
1,2 走行車輪
4 原動機
21 ワンウェイクラッチ
23 前後進切換装置
35 出力軸
37 ウォーム
38 駆動回転体、ウォームホイル
29 入力軸
51 受動回転体
52,53 咬合部
52a 咬合面
55 バネ

Claims (3)

  1. 原動機の動力を前進の動力又は後進の動力に変換して走行車輪に伝達する前後進切換装置を備えた歩行型作業機であって、
    前記原動機の動力を前記前後進切換装置にワンウェイクラッチを介して伝達するよう構成している歩行型作業機。
  2. 前記原動機の出力軸に連動した駆動回転体と、前記前後進切換装置の入力軸に連動した受動回転体とを備えて、前記駆動及び受動回転体を回転軸芯方向に相対的に接近及び離間自在に支持し、前記駆動及び受動回転体の相対的な移動によって係合及び係合解除自在な咬合部を前記駆動及び受動回転体に設けて、前記ワンウェイクラッチを構成し、
    前記駆動又は受動回転体の咬合部における動力伝達側の咬合面を、前記駆動回転体の動力によって前記駆動又は受動回転体を前記咬合部の離間方向に移動させる傾斜面に形成し、前記咬合部の係合方向に前記駆動又は受動回転体を付勢するバネを備えている請求項1に記載の歩行型作業機。
  3. 前記原動機の出力軸に連動するウォームを設け、前記ウォームに咬合するウォームホイルにより前記駆動回転体を構成して、
    前記受動回転体を前記ウォームホイルに接近及び離間自在に支持し、前記バネにより前記受動回転体を前記ウォームホイルに接近するように付勢することによって、前記ワンウェイクラッチを構成している請求項2に記載の歩行型作業機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015173650A (ja) * 2014-03-17 2015-10-05 株式会社クボタ 歩行型作業機
JP2015181440A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 歩行型草刈機

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