本明細書で説明される端末機には携帯、スマートフォン(smart phone)、ノートブックコンピュータ(laptop computer)、デジタル放送用端末機、PDA(Personal Digital Assistants)、PMP(Portable Multimedia Player),ナビゲーションなどのような移動端末機だけでなく、デジタルテレビ、デスクトップコンピュータなどのような固定端末機にも適用することができる。
図1は、本発明の一実施例による電子機器の外観斜視図である。
図1を参照すると、本発明の一実施例による電子機器100は外観を形成するケースを含む。ケースは、電子機器100の前方に位置するフロントケース110と、電子機器100の後方に位置するリアケース120を含む。リアケース120の後方にはバッテリケース150(図2参照)が追加に具備されてもよい。フロントケース110及びリアケース120の間には、少なくとも一つのフレームが配置される。フロントケース110及びリアケース120の間に形成された空間には、各種電子部品が内蔵される。ケース又はフレームは合成樹脂を射出して成形されるか、ステンレススチール(STS)又はチタン(Ti)などのような金属材質で製造されてもよい。
フロントケース110及びリアケース120で形成される電子機器100の前面と側面部には、ディスプレイ部111、使用者入力部131,132、音響出力部133、カメラ134、マイク135、アンテナ136、インターフェース137などが配置され得る。
詳しくは、ディスプレイ部111はフロントケース110前面の大部分を占める。ディスプレイ部111の両端部のうち一端部に隣接した領域には音響出力部133とカメラ134が配置され、他端部に隣接した領域には使用者入力部である第1操作ユニット131と、マイク135及びアンテナ136が配置される。第2操作ユニット132とインターフェース170などは、電子機器100の側面に配置され得る。
使用者入力部131,132は電子機器100の動作を制御するための命令を入力するために提供されるものであり、複数の操作ユニット131,132を含んでもよい。操作ユニット131,132は操作部(manipulationg portion)とも通称されてもよく、使用者が触覚的な感覚を加えて操作する方式(tactile manner)であればいずれの方式でも採用され得る。操作部によって入力される内容は多様に設定されてもよい。例えば、第1操作ユニット131は電子機器の電源のオン/オフ、電子機器に入力されたプログラムの開始、終了、スクロールなどのような命令を入力することができ、第2操作ユニット132は音響出力部133から出力される音響の大きさの調節又はディスプレイ部111のタッチ認識モードへの転換などのような命令を入力することができる。そして、電子機器本体の側面には通話などのためのアンテナの他、放送信号受信用アンテナ136が電子機器本体から引き出され得るように追加に配置されてもよい。
開示された電子機器100はバー型の電子機器本体を具備しているが、本発明は前記形態に限られず、2つ以上の本体が相対移動可能に結合されるスライドタイプ、フォルダータイプ、スイングタイプ、スウィーベルタイプなど、多様な構造に適用することができる。
図2は、図1に示した電子機器の後面斜視図である。
図2を参照すると、リアケース120の後方にはバッテリケース150が位置され得る。リアケース120にはバッテリを挿入し得るバッテリケース挿入部121が具備される。バッテリ挿入部121にバッテリが装着された後、バッテリがバッテリ挿入部121から離脱されないようにリアケース120の後方にバッテリケース150が結合される。そして、バッテリの交替が必要な場合、使用者はバッテリケース150を電子機器100から分離させた後、バッテリを着脱することができる。
一方、リアケース120の後面にはシーリング部材140が位置される。シーリング部材140は、リアケース120の後面に突出されて具備されてもよい。バッテリケース150がリアケース120の後方に装着されるとシーリング部材140がバッテリケース150の内側面と接触され、バッテリケース150とリアケース120との間に水分が浸透されることを防止する。シーリング部材140は、電子機器内部に水分が浸透されないように適切な形態で製造され得る。一例に、シーリング部材140はバッテリ挿入部121を囲む閉曲線状に具備されてもよい。それによって、バッテリ挿入部121に水分が流入されることが防止される。
図3はシーリング部材が除去された電子機器のリアケースを示す斜視図であり、図4は図3のA−A’を示す断面図であり、図5は図3のB−B’を示す断面図である。
図3乃至図5を参照すると、リアケース120にはシーリング部材140が装着され得るシーリング部材収容溝122が具備される。シーリング部材収容溝122は、シーリング部材が必要な位置又は形態によって適切に具備され得る。一例に、シーリング部材収容溝122はバッテリ挿入部121を囲む閉曲線状に具備されてもよい。シーリング部材収容溝122は、リアケース120の上下面にそれぞれ具備されてもよい。
また、シーリング部材収容溝122は、リアケース120を貫通するホール123が具備されてもよい。ホール123の幅は、シーリング部材収容溝122の底部の幅より小さく形成されてもよい。
図4に示したように、リアケース120の上下面にそれぞれ形成されるシーリング部材収容溝122はホール123によって互いに連通されてもよい。即ち、シーリング部材収容溝122とホール123によって形成される断面は「I」状を成してもよい。そして、ホール123はシーリング部材収容溝122に一定間隔を置いて多数個が配置されてもよい。従って、図5に示したように、隣接するホール123の間ではリアケース120の上下面に具備される収容溝122が互いに連通されない。
シーリング部材収容溝122は、リアケース120の上下面に互いに対応する位置に具備されてもよい。リアケース120の上面と下面に具備されるシーリング部材収容溝122はそれぞれ同じ形態で具備されてもよく、相異なる形態で具備されてもよい。例えば、リアケース120の上面と下面のうちいずれか一面に形成されるシーリング部材収容溝122の底部の幅が他の一面に形成されるシーリング部材収容溝122の底面の幅より大きいか小さく形成されてもよい。もちろん、シーリング部材収容溝122の深さも互いに異なるように形成されてもよい。
また、リアケース120の上面と下面のうちいずれか一面に形成されるシーリング部材収容溝122はバッテリ挿入部121の縁に沿って形成される連続した閉曲線状で具備され、他の一面に形成されるシーリング部材収容溝122はバッテリ挿入部121の縁に沿って形成されるが、多数個の短い溝が所定間隔を置いて離隔される形で非連続的に配置されてもよい。ここで、シーリング部材収容溝122の底部の幅は、ホール123の幅より大きく形成される。
図6及び図7は、本発明の実施例によるリアケースにシーリング部材が介在される様子を示す図である。
図6及び図7を参照すると、シーリング部材140はリアケース120にインサート射出されてもよい。詳しくは、上下面にシーリング部材収容溝122が成形されたリアケース120を金型に位置させた後、シーリング部材収容溝122にシーリング部材140を形成する樹脂を射出ゲートI1,I2を介して注入させて射出することで、リアケース120に固定されたシーリング部材140を具現することができる。
この際、リアケース120の両面に具備されたシーリング部材収容溝122はホール123によって連通されているため、リアケース120の上下面に具備されるゲートI1,I2のうちいずれか一方から樹脂を注入してもよく、両方から同時に注入してもよい。即ち、リアケース120のいずれか一側のゲートI2からシーリング部材140の材料を注入させると、ホール123を介してリアケース120の他側に形成されたシーリング部材収容溝122にもシーリング部材140の材料が注入され得る。逆に、リアケース120の他側のゲートI1からシーリング部材140の材料を注入させると、ホール123を介してリアケース120の一側に形成されたシーリング部材収容溝122にもシーリング部材140の材料が注入され得る。材料が注入されることで、シーリング部材140がシーリング部材収容溝122及びホール123の形状に対応するように形成され得る。それによってシーリング部材140はリアケース120に緊密に結合され、ホール123を介してリアケース120の外側面、内側面に形成されたシーリング部材140が全て連結されて一体に成形される。
前記のようにシーリング部材140が具備される場合、シーリング部材140リアケース120に差し込む別途の工程を必要とせず、シーリング部材140が硬度が低い材料で成形されてもリアケース120に完璧に密着される長所がある。また、リアケース120の前方又は後方の両方からシーリング部材の材料を注入し得るため、シーリング部材の製造及び組立ラインを構成することが便利であるという長所がある。
一方、シーリング部材140は、リアケース120の少なくとも一面に突出形成される突出部141を含む。リアケース120の上面に突出された突出部141は、リアケース120の後方に装着されるバッテリケース150と緊密に接触される。そして、バッテリケース150は、リアケース120の後方に位置した突出部141を加圧するようになる。突出部141はシーリング部材挿入溝122に対応する位置で電子機器内部に水分が浸透することを防止するために適切な形態で形成され得る。一例に、突出部141はシーリング部材挿入溝122の縁に沿って延長される閉曲線状に具備されてもよい。そして、突出部141はリアケース120の外側方向を向かうように傾斜して形成され、バッテリケース150によって加圧されると突出部141の端部がリアケース120の外部を向かうようにすることができる。このような構造によると、突出部141が垂直に延長されるかリアケース120の中心方向に傾斜する場合に比べ、水分の浸透を更に確実に遮断し得る長所がある。
図8は、本発明によるリアケースにバッテリケースが装着された様子を示す部分断面図である。
図8を参照すると、バッテリケース150とリアケース120との間に存在するシーリング部材140によってバッテリ挿入部121側に水分が浸透することが防止され得る。詳しくは、バッテリケース150の内側面がシーリング部材140の突出部141を加圧することでバッテリケース150及びリアケース120の間に水分が浸透することが防止される。そして、突出部141がリアケースの外側を向いた状態で加圧されるため、水分浸透遮断効果が更に良くなる長所がある。
シーリング部材140は硬度が低い材質で製造されるため他の部材との密着力がよく、インサート射出によってリアケース120と緊密に結合され得るため防水性能が格段に高くなり得る。
前記では電子機器100のリアケース120にシーリング部材140が具備され、リアケース120とバッテリケース150との間に水分が浸透されることを防止し得る構造について説明したが、インサート射出によってシーリング部材が具備される構造に関しては機器及び部品に限らない。インサート射出によるシーリング部材に関する構成は、防水構造が必要な機器であればいかなる機器にも適用され得る。
例えば、端末機のような電子機器において、第1パネル及び第2パネルの間に存在する隙間を介して水分が浸透されることを防止するために、第1パネル及び第2パネルのうちいずれか一つに前記のような方法によってシーリング部材を具現し得る。電子機器100に関する実施例において、リアケース120、バッテリケース150のうちいずれか一つは第1パネルとしてもよく、残りは第2パネルとしてもよい。
また、シーリング部材の形状は上述に限らない。例えば、シーリング部材は閉曲線状に具現されてもよく、突起のような形で具現されてもよい。