JP2013122359A - 膨張弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】弁構造を小型化し、さらに冷媒漏れを低減することができる膨張弁を提供する。
【解決手段】電子膨張弁10は、冷媒を流入させる入口ポート50と、冷媒を流出させる出口ポート52と、入口ポート50と出口ポート52との間に設けられる弁室54と、弁室54内に配置され、入口ポート50から弁室54内に流入した冷媒を膨張させて出口ポート52へと流出させる冷媒流路64が形成された弁座56と、弁室54内で冷媒流路64を閉塞可能な弁体58が先端に設けられ、進退移動することで弁体58によって冷媒流路64を開閉可能なプランジャ60と、プランジャ60を摺動可能に収容するケース62とを備え、弁体58は入口ポート50側の冷媒と出口ポート52側の冷媒との間の圧力差Pによって弾性的に変形し、弁座56に着地して冷媒流路64を閉塞する。
【選択図】図2

Description

本発明は、プランジャの先端に設けた弁体によって冷媒を膨張させる冷媒流路を開閉可能に構成した膨張弁に関する。
従来より、自動販売機等の冷却や加熱に用いられる冷媒サイクル装置に備えられる冷媒の膨張手段として、電磁弁を開閉することにより冷媒の膨張度を調整するパルス式の電子膨張弁が知られている(例えば、特許文献1参照)。
この種の電子膨張弁の構成の一例を図8に示す。図8に示す電子膨張弁100は、図示しない圧縮機、凝縮器及び蒸発器等によって冷媒回路が構成された冷媒サイクル装置に用いられるものであり、高圧冷媒が流通する高圧流入管101が接続される入口ポート102と、弁座104に形成された細径の冷媒流路(オリフィス)106を介して膨張された低圧冷媒が流通する低圧流出管107が接続される出口ポート108とを備える。そして、電磁コイル110とヨーク112によって形成される磁気回路により、ヨーク112の下端にコイルばね114を介して支持されたプランジャ116を進退移動させることで、冷媒流路106を開閉制御する。
特開昭53−1352号公報
図8に示すように、電子膨張弁100では、電磁コイル110への通電をオンすると、プランジャ116がコイルばね114の付勢力に抗して後退し、該プランジャ116の先端面116aが弁座104から離間して、冷媒流路106が開放される。一方、電磁コイル110への通電をオフすると、プランジャ116がコイルばね114の付勢力によって前進し、その先端面116aが弁座104に着地して冷媒流路106を閉塞する(図8中に2点鎖線で示すプランジャ116参照)。
ところが、このような電子膨張弁100では、可動部材であるプランジャ116を用いているため、プランジャ116の外周面と該プランジャ116を収納するケース118の内周面との間に一定量の隙間120が設けられている。このため、プランジャ116の可動状態によっては、図9に示すように、隙間120によってプランジャ118が傾いて動作することがある。そうすると、電磁コイル110への通電をオフした場合であっても、プランジャ116の先端面116aが弁座104に密着することができず、冷媒流路106からの冷媒漏れが発生し、冷媒サイクルの能力が低下し消費電力が増大することになる。
なお、電子膨張弁としては、上記の電子膨張弁100のようにプランジャ116の平坦な先端面116aを弁体として弁座104に着地させる構成以外のものもあり、例えば、ボール型の弁体を用いた電磁弁によって冷媒流路を閉塞する構成もある。ボール型の弁体を用いると、プランジャの傾きの影響を少なくすることができるという利点があるが、その構造上、弁体の開閉に大きな力が必要となり、特に、二酸化炭素のように高い圧力差を生じる冷媒を用いた冷媒サイクルでは、磁気回路の大型化やコストの増加の要因となり得る。
本発明は、上記従来技術の課題を考慮してなされたものであり、弁構造を小型化し、さらに冷媒漏れを低減することができる膨張弁を提供することを目的とする。
本発明に係る膨張弁は、冷媒を流入させる入口ポートと、前記冷媒を流出させる出口ポートと、前記入口ポートと前記出口ポートとの間に設けられる弁室と、前記弁室内に配置され、前記入口ポートから前記弁室内に流入した冷媒を膨張させて前記出口ポートへと流出させる冷媒流路が形成された弁座と、前記弁室内で前記冷媒流路を閉塞可能な弁体が先端に設けられ、進退移動することで前記弁体によって前記冷媒流路を開閉可能なプランジャと、前記プランジャを摺動可能に収容するケースとを備える膨張弁であって、前記弁体は、前記プランジャが前進位置にある場合に、前記入口ポート側の冷媒と前記出口ポート側の冷媒との間の圧力差によって弾性的に変形し、前記弁座に着地して前記冷媒流路を閉塞する一方、前記プランジャが後退位置にある場合に、前記弁座から離間して前記冷媒流路を開放することを特徴とする。
このような構成によれば、プランジャが前進位置にある場合に、弁体が入口ポート側の冷媒と出口ポート側の冷媒との間の圧力差によって弾性的に変形し、弁座に着地して冷媒流路を閉塞するため、可動部材であるプランジャがケース内で傾いてしまった場合等であっても、弁体が前記圧力差によって弾性的に変形して弁座に密着し、冷媒流路を確実に閉塞し、冷媒漏れを防止することができる。また、弁体の開閉は、プランジャを進退させるだけでよいため、開閉に要する力が小さくなり、磁気回路を構成する電磁コイル等の小型化・低コスト化が可能となる。
前記弁体は、板状の弾性体であり、該板状の弾性体の表面と裏面との間に前記圧力差が作用する構成とすると、弁体をシンプルな構造として容易に小型化することができる。
前記弁体は、前記プランジャの先端面から膨出するアーチ状に設けられると、アーチを構成する脚部(側部)間を介して入口ポートからの高圧冷媒を弁体の裏面側に容易に作用させることができる。
前記プランジャの先端面には、該プランジャの外側面へと連通する凹部が設けられ、前記弁体は、前記凹部を覆うように平面状に設けられる構成としてもよい。この場合には、弁体を平面状の板部材によって構成できるため、弁体の構成をシンプルなものとすることができる。
本発明によれば、プランジャが前進位置にある場合に、弁体が入口ポート側の冷媒と出口ポート側の冷媒との間の圧力差によって弾性的に変形し、弁座に着地して冷媒流路を閉塞するため、可動部材であるプランジャがケース内で傾いてしまった場合等であっても、弁体が前記圧力差によって弾性的に変形して弁座に密着し、冷媒流路を確実に閉塞し、冷媒漏れを防止することができる。また、弁体の開閉は、プランジャを進退させるだけでよいため、開閉に要する力が小さくなり、磁気回路を構成する電磁コイル等の小型化・低コスト化が可能となる。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子膨張弁を備えた冷媒サイクル装置の全体構成図である。 図2は、本発明の一実施形態に係る電子膨張弁の側面断面図である。 図3は、図2に示す電子膨張弁の通電をオンした状態での側面断面図である。 図4は、弁体及びその周辺部の斜視図である。 図5は、図2に示す電子膨張弁においてプランジャが傾いた状態での側面断面図である。 図6は、第1変形例に係る電子膨張弁の側面断面図である。 図7は、第2変形例に係る電子膨張弁の側面断面図である。 図8は、従来の電子膨張弁の構成を示す側面断面図である。 図9は、図8に示す電子膨張弁においてプランジャが傾いた状態での側面断面図である。
以下、本発明に係る膨張弁について、この膨張弁を備えた冷媒サイクル装置との関係で好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子膨張弁(膨張弁)10を備えた冷媒サイクル装置12の全体構成図である。この冷媒サイクル装置12は、例えば、自動販売機の冷却加熱装置として用いられ、3つの商品収納庫14a、14b、14cをそれぞれ冷却・加熱し、販売用の缶飲料等の商品を所定温度に保持するためのものである。勿論、電子膨張弁10は、自動販売機以外、例えば室内用や車両用の空調装置や各種ショーケース等に用いられる冷媒サイクル装置に適用することもできる。
先ず、冷媒サイクル装置12の構成の一例について説明する。
図1に示すように、冷媒サイクル装置12は、図示しない自動販売機の機械室に配置される圧縮機16、庫外熱交換器18、補助熱交換器20、内部熱交換器22及び電子膨張弁10と、商品収納庫14aに配設される蒸発器24及び加熱用熱交換器26と、商品収納庫14bに配設される蒸発器28と、商品収納庫14cに配設される蒸発器30とを備え、これらが所定量の冷媒(例えば、二酸化炭素)を封入した配管によって接続されることで冷媒回路を構成している。商品収納庫14bには、さらに、庫内を加熱するためのヒータ32が設けられている。
圧縮機16は、低温低圧の冷媒を吸引側配管34を介して吸引口から吸引し、それを圧縮することで高温高圧状態にして吐出口から吐出側配管35へと吐出するものであり、例えば2段圧縮式で構成される。吐出側配管35は三方弁36によって2方に分岐しており、一方の配管38は庫外熱交換器18に接続され、他方の配管40は商品収納庫14a内へと配設されて加熱用熱交換器26に接続される。三方弁36を切替制御することにより、圧縮機16から吐出された冷媒は庫外熱交換器18又は加熱用熱交換器26に択一的に流通される。
庫外熱交換器18の出口側において、配管38は、補助熱交換器20及び内部熱交換器22を順に経由して分配器42に接続される。分配器42は、配管38を3方に分岐させ、分岐した各配管43a、43b、43cは、それぞれ電子膨張弁10を介して蒸発器24、28、30に接続された後、その出口側の配管44a、44b、44cが、蒸発器24、28、30の出口側で吸引側配管34に合流し、内部熱交換器22を経て圧縮機16の吸引口に接続される。一方、加熱用熱交換器26の出口側において、配管40は、庫外熱交換器18と補助熱交換器20の間の配管38に合流し、補助熱交換器20の入口側へと接続される。
庫外熱交換器18、補助熱交換器20、蒸発器24、28、30及び加熱用熱交換器26には、図示しないファンが近接配置される。庫外熱交換器18及び補助熱交換器20に近接配置されるファンは庫外送風用であり、庫外熱交換器18等の周囲に外気を通過させて外部へと送出するためのものである。一方、蒸発器24、28、30及び加熱用熱交換器26に近接配置されるファンは庫内送風用であり、蒸発器24等の周囲を通過して加熱又は冷却された空気を各庫内に循環させるためのものである。
このような冷媒サイクル装置12では、圧縮機16の回転数や電子膨張弁10の開度を変化させ、さらに、三方弁36や分配器42を適宜開閉制御することにより、各庫内を所望の温度域で管理することができる。
この際、冷媒サイクル装置12では、商品収納庫14a〜14cに収納される商品種類や気候条件等に応じて、例えば3つの運転モード(CCC運転、HCC運転、HHC運転)を実行することができる。CCC運転は、各庫14a〜14cを全て冷却(COLD)運転する運転モードであり、三方弁36を配管38側に切り替え、分配器42を3方分配とする。HCC運転は、商品収納庫14aを加熱(HOT)運転し、商品収納庫14b、14cを冷却(COLD)運転する運転モードであり、三方弁36を配管40側に切り替え、分配器42を配管44b、44cの2方分配とする。HHC運転は、商品収納庫14a、14bを加熱(HOT)運転し、商品収納庫14cを冷却(COLD)運転する運転モードであり、三方弁36を配管40側に切り替え、分配器42を配管44cの1方分配とし、ヒータ32をオンする。勿論、冷媒サイクル装置12の運転モードは上記以外のものであってもよく、電子膨張弁10が適用される冷媒回路の構成も上記冷媒サイクル装置12以外の構成であってもよい。
次に、電子膨張弁10の構成について説明する。
図2は、本発明の一実施形態に係る電子膨張弁10の側面断面図であり、該電子膨張弁10への通電をオフした状態を示す。図3は、図2に示す電子膨張弁10の通電をオンした状態での側面断面図である。
電子膨張弁10は、図示しない制御装置の制御下にパルス駆動制御されることで、冷媒流量及び冷媒蒸発温度を制御するものである。図2に示すように、電子膨張弁10は、高圧冷媒が流入する入口ポート50と、低圧冷媒を流出させる出口ポート52と、入口ポート50と出口ポート52の間に形成される弁室54と、弁室54内に配置される弁座56と、弁室内54内で進退移動する弁体58を先端に設けたプランジャ60と、プランジャ60を摺動可能に収容するケース62とを備える。
入口ポート50には、高圧流入管となる配管43a(43b、43c)が接続され、出口ポート52には、低圧流入管となる配管44a(44b、44c)が接続される。このような入口ポート50と出口ポート52との間に設けられる弁室54は、円筒形状のケース62の内部空間によって形成されており、この弁室54には、入口ポート50と出口ポート52との間を仕切るように弁座56が配設されている。
弁座56は、出口ポート52が開口形成されたケース62の底部に嵌合するように配設された段付き円板形状の部材であり、その中心を細径の冷媒流路(オリフィス)64が貫通している。冷媒流路64は、入口ポート50と出口ポート52との間を連通させるものであり、高圧冷媒を膨張させて低圧冷媒として流出させるためのオリフィスとして機能する。
プランジャ60は、ケース62によって形成された円筒状のシリンダ内を進退移動(図2では上下移動)可能なピストンであり、円筒形状のボビン66の中心孔66aの上部に内挿されたヨーク68の下端に対し、コイルばね70を介して支持されている。ヨーク68は、ハウジング(外ヨーク)69の上面に対して固定ねじ71によって固定されている。コイルばね70は、プランジャ60を前進方向(下方)に付勢する圧縮ばねである。このように、ボビン66の中心孔66aには、ヨーク68とケース62とが内挿されており、このケース62内でプランジャ60が摺動可能となっている。
電子膨張弁10では、ボビン66に巻回された電磁コイル72への通電がオンされると、電磁コイル72及びヨーク68によって形成される磁気回路により、ヨーク68の下端にコイルばね70を介して支持されたプランジャ60が、コイルばね70の付勢力に抗して後退(退動)する(図3参照)。一方、電磁コイル72への通電がオフされると、プランジャ60はコイルばね70の付勢力によって前進(進動)する(図2参照)。
図4は、弁体58及びその周辺部の斜視図である。図2〜図4に示すように、弁体58は、プランジャ60の先端面60aから膨出するように、薄い板状部材をアーチ状に形成した部材であり、平面部58aの両側部58b、58bをそれぞれ屈曲させ、各側部58bの端部をプランジャ60の先端面60aに固着して設置されている。このように、金属製等の薄い板状部材をアーチ状に形成したことにより、弁体58は弾性体として機能し、平面部58aが弁座56の上面に柔軟に着地・密着して冷媒流路64を閉塞することができる(図2参照)。一方、プランジャ60を後退させることにより、弁体58を弁座56から離間させ、冷媒流路64を開放することができる(図3参照)。
次に、以上のように構成される電子膨張弁10の作用について説明する。
例えば、冷媒サイクル装置12でCCC運転が実行されている場合には、図示しない制御装置の制御下に、各蒸発器24、28、30への冷媒の流通を制御する各電子膨張弁10は、図示しない通電装置から電磁コイル72へと所定のパルス通電がオンされる。この際、図3に示すようにプランジャ60が後退して弁体58が弁座56から離間した状態では冷媒流路64が開放され、図2に示すようにプランジャ60が前進して弁体58が弁座56に着地した状態では冷媒流路64が閉塞されるため、このパルス通電によって冷媒流路64が所定の時間周期で開閉され、蒸発器24、28、30での冷媒の蒸発温度が所定の温度に制御される。
また、例えば、冷媒サイクル装置12でHCC運転が実行されている場合には、図示しない制御装置の制御下に、蒸発器24への冷媒の流通を制御する電子膨張弁10への通電はオフされ、他の蒸発器28、30への冷媒の流通を制御する各電子膨張弁10への通電がオンされる。これにより、蒸発器24への冷媒の流通を制御する電子膨張弁10では、コイルばね70の付勢力によって弁体58が弁座56に密着して冷媒流路64を閉塞する一方、蒸発器28、30への冷媒の流通を制御する各電子膨張弁10では冷媒流路64が開閉され、蒸発器28、30での冷媒の蒸発温度が所定の温度に制御される。
このように、電子膨張弁10への通電がオフされた状態では、図2に示すように、プランジャ60がコイルばね70の付勢力によって前進位置となり、弁体58が弁座56に着地して冷媒流路64を閉塞する。この際、弁体58は、その裏面(上面)側に入口ポート50からの高圧冷媒による圧力が付与されるため、その表面(下面)側となる出口ポート52側の低圧冷媒との圧力差Pによって弾性的に変形し、平面部58aが弁座56の上面に密着して冷媒流路64を確実に閉塞する。しかも、図5に示すように、プランジャ60がケース62の内周面との間の隙間74によって傾いてしまった場合であっても、弁体58が前記圧力差Pによって弾性的に変形するため、冷媒流路64を確実に閉塞することができる。
以上のように、本実施形態に係る電子膨張弁10によれば、弁体58は、プランジャ60が前進位置にある場合に、入口ポート50側の冷媒と出口ポート52側の冷媒との間の圧力差Pによって弾性的に変形し、弁座56に着地して冷媒流路64を閉塞する一方、プランジャ60が後退位置にある場合に、弁座56から離間して冷媒流路64を開放する。このため、可動部材であるプランジャ60がケース62内で傾いてしまった場合等であっても、弁体58がその表裏の圧力差Pによって弾性的に変形して弁座56に密着するため、冷媒流路64を確実に閉塞し、冷媒漏れを防止することができる。また、弁体58の開閉は、プランジャ60を進退させるだけでよいため、開閉に要する力が小さくなり、磁気回路を構成する電磁コイル72、つまり電子膨張弁10の小型化・低コスト化が可能となる。
特に、二酸化炭素のように高圧側と低圧側との圧力差Pが大きくなる冷媒を用いた場合には、冷媒漏れを生じる可能性が一層高くなる懸念があるが、当該電子膨張弁では、このような大きな圧力差Pを利用して弁体58を弾性変形させて冷媒流路64を閉塞することができるという利点がある。
この場合、弁体58を板状の弾性体として構成し、該板状の弾性体の表面と裏面との間に前記圧力差Pを作用させる構成としたことで、弁体58をシンプルな構造として容易に小型化できる。弁体58は、プランジャ60の先端面60aから膨出するアーチ状に設けられているため、両側部58b、58b間を介して入口ポート50からの高圧冷媒を平面部58aの裏面側に容易に作用させることができる。しかも、プランジャ60の傾き等に応じて、2脚の側部58b、58bと平面部58aとが柔軟に変形するため、弁座56に対してより確実に密着させることができる。
なお、アーチ状の弁体としては、上記のように平面部58aの両側部58b、58bを屈曲させた構成からなる弁体58以外であってもよく、例えば、図6に示す弁体80として構成してもよい。弁体80は、平面部80aの各側部80b、80bをそれぞれ湾曲させて上方へと延ばし、各側部80b、80bの端部をプランジャ60の先端面60aに固着させた構成となっており、平面部80aと側部80bとの間が円弧状の湾曲部となっているため、全体として柔軟に弾性変形させることができる。
また、弁体の構成としては、弁体58、80のようなアーチ状の構成以外であっても勿論よく、例えば、図7に示すように、単なる平板からなる弁体82として構成してもよい。この場合には、弁体82の表面と裏面との間に圧力差Pを作用させるために、プランジャ60の先端面60aに該プランジャ60の外周面(外側面)へと連通する溝状の凹部60bを設け、この凹部60bを覆うように平面状の弁体82を設置するとよい。これにより、入口ポート50からの高圧冷媒を凹部60bを通して弁体82の裏面側に作用させることができる。この弁体82は、平面状の板部材によって構成できるため、その構成をシンプルなものとすることができる。
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で自由に変更できることは勿論である。
例えば、弁体の構成は、上記の弁体58、80、82以外の構成であってもよく、要は、入口ポート50側の冷媒と出口ポート52側の冷媒との間の圧力差Pによって弾性的に変形し、弁座56に着地して冷媒流路64を閉塞可能なものであればよく、弁座56等の構成についても適宜変更可能である。
10、100 電子膨張弁
12 冷媒サイクル装置
50、102 入口ポート
52、108 出口ポート
54 弁室
56、104 弁座
58、80、82 弁体
58a、80a 平面部
58b、80b 側部
60、116 プランジャ
60a、116a 先端面
60b 凹部
62、118 ケース
64、106 冷媒流路
68、112 ヨーク
70、114 コイルばね
72、110 電磁コイル
74、120 隙間

Claims (4)

  1. 冷媒を流入させる入口ポートと、
    前記冷媒を流出させる出口ポートと、
    前記入口ポートと前記出口ポートとの間に設けられる弁室と、
    前記弁室内に配置され、前記入口ポートから前記弁室内に流入した冷媒を膨張させて前記出口ポートへと流出させる冷媒流路が形成された弁座と、
    前記弁室内で前記冷媒流路を閉塞可能な弁体が先端に設けられ、進退移動することで前記弁体によって前記冷媒流路を開閉可能なプランジャと、
    前記プランジャを摺動可能に収容するケースとを備える膨張弁であって、
    前記弁体は、前記プランジャが前進位置にある場合に、前記入口ポート側の冷媒と前記出口ポート側の冷媒との間の圧力差によって弾性的に変形し、前記弁座に着地して前記冷媒流路を閉塞する一方、前記プランジャが後退位置にある場合に、前記弁座から離間して前記冷媒流路を開放することを特徴とする膨張弁。
  2. 請求項1記載の膨張弁において、
    前記弁体は、板状の弾性体であり、該板状の弾性体の表面と裏面との間に前記圧力差が作用することを特徴とする膨張弁。
  3. 請求項2記載の膨張弁において、
    前記弁体は、前記プランジャの先端面から膨出するアーチ状に設けられることを特徴とする膨張弁。
  4. 請求項2記載の膨張弁において、
    前記プランジャの先端面には、該プランジャの外側面へと連通する凹部が設けられ、
    前記弁体は、前記凹部を覆うように平面状に設けられることを特徴とする膨張弁。
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