JP2013120026A - 空気調和機の室外機 - Google Patents

Abstract

【課題】リアクターの冷却構成を実現しつつも、室外機の左右における重量バランスを改善した空気調和機の室外機を提供すること。
【解決手段】本発明の空気調和機の室外機は、底板に立設された仕切り板９で送風機３が配される送風機室と、圧縮機２が配される圧縮機室とを区画し、リアクター１０をリアクター収納箱１１に収め、リアクター収納箱１１を送風機室側に配置したことにより、室外機の左右の重量バランスを改善し、また、送風機３による冷却効果を実現することができる。
【選択図】図１

Description

本発明は、送風機の上に設けたリアクター収納箱を備えた空気調和機の室外機に関するものである。

従来、この種の空気調和機の室外機は、室外機底板に立設された垂直な金属製仕切板で送風機室と圧縮機室とを区画し、該圧縮機室に圧縮機等を配置すると共に、前記仕切板の上端に電気部品箱を前記送風機室側と圧縮機室側とに跨がって設置し、また仕切板の上端部近傍の圧縮機室側で、電気部品箱と圧縮機との間の空き空間にリアクターを仕切板に密着させて固定している（例えば、特許文献１参照）。

図５は、上記特許文献１に記載された従来の空気調和機の室外機の前面板と天板を除いた斜視図である。図５に示すように、従来の空気調和機の室外機１０１は、圧縮機１０２と、送風機１０３、送風機取付板１０４、電気部品箱１０５、前板１０６、天板１０７、熱交換器１０８を備え、圧縮機側と送風機側とを仕切る金属製仕切板１０９で構成され、前記仕切板の上端部近傍の圧縮機側１０９ａであって、リアクターの底面が仕切板表面に密着するようにリアクター１１０がネジによって取り付けられている。

特開２０００−１０４９５０号公報

しかしながら、従来の空気調和機の室外機の構成では、仕切板の上端部近傍の圧縮機側で、電気部品箱と圧縮機との間がリアクターを仕切板に密着して固定させるに十分な空間確保ができるとは限らず、また、リアクターが比較的重量物であるために、室外機の左右の重量バランスが崩れてしまい、運搬作業がしづらいという課題を有していた。

本発明は、前記従来の課題を解決するもので、リアクターの冷却構成を実現しつつも、室外機の左右における重量バランスを改善した空気調和機の室外機を提供することを目的とする。

上記目的を達成するために、本発明の空気調和機の室外機は、底板に立設された仕切り板で送風機が配される送風機室と、圧縮機が配される圧縮機室とを区画し、リアクターをリアクター収納箱に収め、前記リアクター収納箱を前記送風機室側に配置したことにより、室外機の左右の重量バランスを改善し、また、送風機による冷却効果を実現することができる。

本発明によれば、リアクターの冷却構成を実現しつつも、室外機の左右における重量バランスを改善した空気調和機の室外機を提供することができる。

本発明の実施の形態１における空気調和機の室外機の分解斜視図 同実施の形態１におけるリアクター収納箱の要部斜視図 同実施の形態１におけるリアクター収納箱の要部分解斜視図 同実施の形態１におけるＡＡ断面図 従来の空気調和機の室外機の分解斜視図

第１の発明の空気調和機の室外機は、底板に立設された仕切り板で送風機が配される送風機室と、圧縮機が配される圧縮機室とを区画し、リアクターをリアクター収納箱に収め、リアクター収納箱を送風機室側に配置したことにより、室外機の左右の重量バランスを改善し、また、送風機による冷却効果を実現することができる。

第２の発明の空気調和機の室外機は、特に第１の発明において、送風機を取り付ける送風機取付板を備え、リアクター収納箱を送風機取付板の上端に設け、送風機取付板とリアクター収納箱とを一体的に構成したことにより、リアクター収納箱の強度を向上させることができる。

第３の発明の空気調和機の室外機は、特に第１または第２の発明において、リアクターを吊り下げるようにしてリアクター収納箱に内部に配置したことにより、リアクターへの水滴付着を抑制することができる。

第４の発明の空気調和機の室外機は、特に第１から第３の発明において、リアクター収納箱において、リアクター収納箱の下部にくぼみを設けたことにより、くぼみへ集水し、リアクターから水分を遠ざけるため、信頼性を向上させることができる。

第５の発明の空気調和機の室外機は、特に第４の発明において、くぼみに集水されるような斜面をリアクター収納箱に設けたことにより、くぼみへの集水効率をより向上させることができる。

以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。

（実施の形態１）
図１は、本発明の実施の形態１における空気調和機の室外機の分解斜視図、図２はリアクター収納箱の要部斜視図、図３はリアクター収納箱の要部分解斜視図である。まず、図１から図３を用いて本実施の形態における空気調和機の室外機の構成について説明する。

本実施の形態における室外機１は、底板上に金属製の仕切板９が立設しており、仕切板９によって左右に送風機室と圧縮機室とに分割されている。送風機室には送風機３が送風機取付板４を介して配置され、圧縮機室には圧縮機２が配置される。

また、背面には熱交換器８が圧縮機室と送風機室とにまたがって配置され、仕切板９の上部には電子部品等が収納される電装箱５が圧縮機室と送風機室とにまたがって配置される。

一方、電子部品の一部であるリアクター１０は、リアクター１０の全体を囲うリアクター収納箱１１の内部に配置され、リアクター収納箱１１の蓋部１２にネジ固定されている。そしてリアクター収納箱１１は送風機取付板４と一体的に構成されて、送風機室側に配置される。また、側面には側板が取り付けられ、前面には前板６が取り付けられ、天面には天板７が取り付けられる。

このように、リアクター１０はリアクター収納箱１１を送風機室側に配置することによ
って、送風機３によって誘引される送風による冷却効果を発揮することができ、リアクター１０の温度上昇を抑制することができる。

また、リアクター収納箱１１と送風機取付板４とをネジによって接続し、一体的に構成することによって、強度のある送風機取付板４でリアクター収納箱１１を保持することができるため、取付強度を高めることができ、信頼性を向上させることができる。

さらに、リアクター１０をリアクター収納箱１１の蓋部１２に固定することによって、吊り下げ固定される構成となっている。その結果、結露等によって発生する水滴は下方に落ちるため、リアクター１０への水滴の付着を防止することができる。

図４は、図２に図示したＡＡ断面図である。図４に示すように、リアクター収納箱１１の下部にはくぼみ１１ａを設けており、さらにリアクター収納箱１１の横面は下方へ向かって傾斜している。このように構成することによって水滴をより下方へ流れ落とすことができ、リアクター１０から水気を遠ざけることができ、さらに、くぼみへ集水することによって、リアクター１０をさらに水気から遠ざけることができる。

また、リアクター収納箱１１の下部のくぼみ以外の底部１１ｂには、くぼみ１１ａへの集水効率を向上させるための傾斜を設けてもよく、くぼみ１１ａへ集水するような傾斜を設けることによって、より効率よく水をくぼみへ集めることができる。

また、くぼみ１１ａには水分を外へ排出する排出口を設けてもよい。その場合、くぼみ１１ａから外方へ向かって水分を排出するので、リアクター収納箱１１の内部に水分を残すことが無くなり、ひいては信頼性も向上する。

以上のように、本実施の形態において、リアクター１０を送風機室側へ配置することによって、冷却効果を持ちながら、室外機自体の左右の重量バランスを改善することができるため、運搬作業がしやすくなる。

以上のように本発明は、１台の室外機に１台の室内機が接続される空気調和機の室外機だけではなく、１台の室外機に複数台の室内機が接続されるマルチ型の空気調和機の室外機であっても適用することができ、また、ヒートポンプ式給湯機の熱源ユニットにも用いることができる。

１０ リアクター
１１ リアクター収納箱

Claims (5)

1. 底板に立設された仕切り板で送風機が配される送風機室と、圧縮機が配される圧縮機室とを区画し、リアクターをリアクター収納箱に収め、前記リアクター収納箱を前記送風機室側に配置したことを特徴とする空気調和機の室外機。
2. 前記送風機を取り付ける送風機取付板を備え、前記リアクター収納箱を前記送風機取付板の上端に設け、前記送風機取付板と前記リアクター収納箱とを一体的に構成したことを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室外機。
3. 前記リアクターを吊り下げるようにして前記リアクター収納箱に内部に配置したことを特徴とする請求項１または２に記載の空気調和機の室外機。
4. 前記リアクター収納箱において、前記リアクター収納箱の下部にくぼみを設けたことを特徴とする請求項１から３のいずれか１項に記載の空気調和機の室外機。
5. 前記くぼみに集水されるような斜面を前記リアクター収納箱に設けたことを特徴とする請求項４に記載の空気調和機の室外機。