JP2013118581A - 無線通信装置および無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】一時的にデータ送信時間が長くなった場合にデータの衝突を回避しつつデータ送信の機会を増加させる
【解決手段】通信装置2は、定期送信期間情報を無線送信し、通信装置3は、定期送信期間の期間外にデータ送信するように構成される。通信装置3では、他の通信装置3からデータを無線受信すると、この受信データの送信元の通信装置3を識別する装置識別情報と送信要求時刻情報とを対応付けて記憶し、この情報に基づき送信元の通信装置3毎に送信要求平均時間を算出する。さらに、通信チャンネルがビジーであるか否かを判定して、ビジーの継続中において送信要求平均時間が経過する毎に、この送信要求平均時間に対応する通信装置3について、送信待機回数カウンタを1加算し、このカウンタの値が1以上である通信装置3を、データ送信を待機している装置として特定し、送信を待機している通信装置3の数を算出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、同一の通信チャンネルを利用して相互に無線通信を行う無線通信装置および無線通信方法に関する。
同一の通信チャンネルを利用して相互に無線通信を行う複数の無線通信装置で構成される通信システムにおいて、各無線通信装置で送信要求が発生すると、キャリアセンスにより通信チャンネルの空き状態を検出し、通信チャンネルの空きを検出してから規定時間が経過した後に、コンテンションウィンドウを最大値とする乱数値を用いてランダムに設定されるバックオフ時間継続してキャリアセンスを行い、このバックオフ時間継続して通信チャンネルが空いている場合に、データ送信を開始するというCSMA/CA方式の無線通信が知られている。
上記の無線通信では、特定の無線通信装置のデータ送信時間が長くなると、その間、他の無線通信装置がデータを送信できなくなるために、データ送信の待機状態となる無線通信装置が増加する。これにより、各無線通信装置でバックオフ時間が一致する確率が高まり、上記特定の無線通信装置によるデータ送信の終了後に、各無線通信装置からの送信データが衝突し易くなるという問題があった。
一方、コンテンションウィンドウを大きくすることにより、待機状態の無線通信装置が増加した場合における送信データの衝突確率を低減することができる。しかし、各無線通信装置での通信の待ち合わせ時間が増大するため、総通信量が低下するという問題があった。
そこで従来、上記の規定時間が経過してから、他の無線通信装置からデータを受信するまでのアイドル時間を計測し、この計測値に基づいて、待機状態となる無線通信装置の数(以下、待機装置数という)を算出し、この待機装置数に応じたバックオフ時間を設定することにより、総通信量を低下させることなく衝突確率を低下させる通信方法が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2008−72397号公報
しかし、上記特許文献1に記載の技術では、1回のアイドル時間の計測値に基づいて待機装置数を算出すると待機装置数の精度が低いために、数十回から数百回のアイドル時間の計測値の平均値をとって、精度の安定化を図る必要がある。このため、アイドル時間計測値の平均値と比較してデータ送信時間が非常に長くなる状況が発生した場合に、適切な待機装置数を算出することができず、衝突確率が低下してしまうという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、一時的にデータ送信時間が長くなった場合においても、データの衝突を回避しつつ、データ送信の機会を増加させることを可能にする技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1に記載の発明は、所定の通信チャンネルを利用してデータを無線受信するとともに、データの送信要求が発生するとキャリアセンスにより通信チャンネルの空き状態を判定して、空き状態が、予め設定されたコンテンションウィンドウを最大値としてランダムに生成される整数値に基づいて整数値が大きいほど長くなるように決定される送信待機時間継続すると、通信チャンネルを利用してデータを無線送信する無線通信装置である。
そして、請求項1に記載の無線通信装置では、まず第1送信要求時刻記憶手段が、通信チャンネルを利用してデータを無線受信すると、この受信データの送信元の無線通信装置である送信元無線通信装置を識別するための送信元装置情報と、この受信データの送信要求が発生した時刻である送信要求時刻を特定可能な情報である送信要求時刻特定情報とを対応付けて記憶する。
なお、上記の送信要求時刻特定情報としては、例えば、送信要求時刻を示す送信要求時刻情報を送信元無線通信装置が送信する場合には、この送信要求時刻情報を採用するとよい。
一方、送信元無線通信装置が送信要求時刻情報を送信しない場合には、送信元無線通信装置からデータを受信した時刻を送信要求時刻特定情報として採用するようにしてもよい。すなわち、データを受信した時刻に基づいて、送信要求時刻を特定する。そして、データ受信時刻に基づいて送信要求時刻を特定する方法としては、例えば以下のものが挙げられる。
上記の送信待機時間は、コンテンションウィンドウを最大値としてランダムに生成される整数値(乱数)に基づいて決定されるため、決定される乱数の平均値は、コンテンションウィンドウの2分の1である。このため、上記の整数値がコンテンションウィンドウの2分の1である場合の送信待機時間を平均送信待機時間として、データ受信時刻より平均送信待機時間前の時刻を送信要求時刻とする。
次に第1送信要求平均時間算出手段が、第1送信要求時刻記憶手段により記憶されている送信元装置情報と送信要求時刻特定情報に基づいて、送信元無線通信装置毎に、送信要求が発生する平均時間間隔である送信要求平均時間を算出する。
さらに第1送信待機回数増加手段が、キャリアセンスにより通信チャンネルの使用状態を判定して、使用状態の継続中において送信要求平均時間が経過する毎に、送信要求平均時間に対応する送信元無線通信装置について、データ送信を待機している回数である送信待機回数を1加算する。
さらに第1送信待機装置数算出手段が、送信元無線通信装置毎の送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している送信元無線通信装置である待機中無線通信装置を特定し、待機中無線通信装置の数である第1送信待機装置数を算出する。
そして第1コンテンションウィンドウ算出手段が、第1送信待機装置数が大きくなるほどコンテンションウィンドウが大きくなるように予め設定された第1コンテンションウィンドウ決定方法に基づき、第1送信待機装置数算出手段により算出された第1送信待機装置数を用いてコンテンションウィンドウを算出する。
このように構成された無線通信装置では、送信元装置情報と送信要求時刻特定情報とを対応付けて記憶することにより、他の無線通信装置からのデータ送信履歴を形成し、他の無線通信装置毎に送信要求平均時間を算出することにより、他の無線通信装置のデータ送信頻度を把握することができる。そして、現時点で使用状態中の通信チャンネルの継続時間に応じて、無線通信装置毎に送信待機回数を算出することができ、この送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している無線通信装置の数(以下、送信待機装置数ともいう)を把握することができる。
すなわち、他の無線通信装置におけるこれまでのデータ送信状況を把握しているために、現時点で使用状態中の通信チャンネルの継続時間に基づいて送信待機装置数を適切に判断することができる。
これにより、算出された第1送信待機装置数と、実際にデータ送信を待機している無線通信装置の数との相違が小さくなり、実際の送信待機状況に応じた適切なコンテンションウィンドウを算出することができ、データの衝突を回避しつつ、データ送信の機会を増加させることが可能となる。
また、請求項1に記載の無線通信装置において、請求項2に記載のように、第1送信待機回数減算手段が、通信チャンネルを利用してデータを無線受信すると、この受信データの送信元無線通信装置について、送信待機回数を1減算するようにするとよい。これにより、データ受信に基づいて送信待機装置数を適切に判断することができる。
なお、例えば他の無線通信装置との間の距離が長くなり、他の無線通信装置からのデータを受信することができなくなる状況の発生が考えられる。この場合には、他の無線通信装置がデータを送信しているにもかかわらず、このデータを受信できないため、データ受信に基づいて送信待機装置数を適切に判断することができない。
そこで、請求項1または請求項2に記載の無線通信装置において、請求項3に記載のように、第2送信待機回数減算手段が、キャリアセンスにより通信チャンネルの空き状態を判定して、空き状態の継続中において送信要求平均時間が経過する毎に、送信要求平均時間に対応する送信元無線通信装置について、送信待機回数を1減算するようにするとよい。
このように構成された無線通信装置によれば、他の無線通信装置と通信できない状況においても、他の無線通信装置におけるこれまでのデータ送信状況(すなわち、送信要求平均時間)に基づいて送信待機装置数を適切に判断することができる。
一方、請求項1または請求項2に記載の無線通信装置において、請求項4に記載のように、第3送信待機回数減算手段が、キャリアセンスにより通信チャンネルの空き状態を判定して、空き状態の継続中において予め設定された第1減算用経過時間が経過する毎に送信待機回数を1減算するようにしてもよい。
このように構成された無線通信装置では、予め設定された第1減算用経過時間が経過する毎に、送信待機回数が1以上である全ての送信元無線通信装置について、送信待機回数が1減算される。すなわち、請求項3に記載の無線通信装置と異なり、送信元無線通信装置毎に減算用経過時間を設定する必要がないため、請求項3に記載の無線通信装置と比較して、送信待機回数を減算させるための処理を簡略化することができる。
また、請求項5に記載の発明は、一定周期毎に繰り返される予め設定された定期送信期間内に、予め設定された通信チャンネルを利用してデータを無線送信する第1通信装置と、通信チャンネルを利用してデータを無線受信するとともに、データの送信要求が発生すると、キャリアセンスにより通信チャンネルの空き状態を判定して、空き状態が、コンテンションウィンドウを最大値としてランダムに生成される整数値に基づいて整数値が大きいほど長くなるように決定される送信待機時間継続すると、通信チャンネルを利用してデータを無線送信する第2通信装置との2種類の通信装置が混在し、第1通信装置は、定期送信期間を示すデータである定期送信期間情報を無線送信するように構成され、第2通信装置は、第1通信装置から定期送信期間情報を受信すると、定期送信期間情報により示される定期送信期間に基づいて送信禁止期間を設定し、送信禁止期間内におけるデータ送信を禁止するように構成された無線通信システムにおいて、第2通信装置として使用される無線通信装置である。
そして、請求項5に記載の無線通信装置では、まず第2送信要求時刻記憶手段が、通信チャンネルを利用して第2通信装置からデータを無線受信すると、この受信データの送信元の第2通信装置である送信元第2通信装置を識別するための送信元装置情報と、この受信データの送信要求が発生した時刻である送信要求時刻を特定可能な情報である送信要求時刻特定情報とを対応付けて記憶する。
次に第2送信待機回数増加手段が、定期送信期間内において、第2送信要求時刻記憶手段により記憶されている送信元装置情報と送信要求時刻特定情報に基づき、今回の定期送信期間の1周期前の定期送信期間内において送信要求が発生した回数である送信要求発生回数を送信元第2通信装置毎に算出し、送信元第2通信装置毎に、算出した送信要求発生回数分を、データ送信を待機している回数である送信待機回数に加算する。
さらに第2送信待機装置数算出手段が、送信元第2通信装置毎の送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している送信元第2通信装置である待機中第2通信装置を特定し、待機中第2通信装置の数である第2送信待機装置数を算出する。
そして第2コンテンションウィンドウ算出手段が、第2送信待機装置数が大きくなるほどコンテンションウィンドウが大きくなるように予め設定された第2コンテンションウィンドウ決定方法に基づき、第2送信待機装置数算出手段により算出された第2送信待機装置数を用いてコンテンションウィンドウを算出する。
このように構成された無線通信装置では、送信元装置情報と送信要求時刻特定情報とを対応付けて記憶することにより、他の無線通信装置からのデータ送信履歴を形成し、今回の定期送信期間の1周期前の定期送信期間内において送信要求が発生した回数(送信要求発生回数)を把握することができる。そして、1周期前の定期送信期間内の送信要求発生回数に基づき、今回の定期送信期間について、無線通信装置毎に送信待機回数を算出することができ、この送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している無線通信装置の数(送信待機装置数)を把握することができる。
すなわち、他の無線通信装置におけるこれまでのデータ送信状況を把握しているために、今回の定期送信期間の送信待機装置数を適切に判断することができる。
これにより、算出された第2送信待機装置数と、実際にデータ送信を待機している無線通信装置の数との相違が小さくなり、実際の送信待機状況に応じた適切なコンテンションウィンドウを算出することができ、データの衝突を回避しつつ、データ送信の機会を増加させることが可能となる。
また、請求項5に記載の無線通信装置において、請求項6に記載のように、第4送信待機回数減算手段が、通信チャンネルを利用してデータを無線受信すると、この受信データの送信元第2通信装置について、送信待機回数を1減算するようにするとよい。
このように構成された無線通信装置によれば、他の無線通信装置と通信できない状況においても、他の無線通信装置におけるこれまでのデータ送信状況に基づいて送信待機装置数を適切に判断することができる。
また、請求項5または請求項6に記載の無線通信装置において、請求項7に記載のように、第2送信要求平均時間算出手段が、第2送信要求時刻記憶手段により記憶されている送信元装置情報と送信要求時刻特定情報に基づいて、送信元第2通信装置毎に、送信要求が発生する平均時間間隔である送信要求平均時間を算出し、第5送信待機回数減算手段が、キャリアセンスにより通信チャンネルの空き状態を判定して、空き状態の継続中において送信要求平均時間が経過する毎に、該送信要求平均時間に対応する送信元第2通信装置について、送信待機回数を1減算するようにするとよい。
このように構成された無線通信装置によれば、他の無線通信装置と通信できない状況においても、他の無線通信装置におけるこれまでのデータ送信状況(すなわち、送信要求平均時間)に基づいて送信待機装置数を適切に判断することができる。
一方、請求項5または請求項6に記載の無線通信装置において、請求項8に記載のように、第6送信待機回数減算手段が、キャリアセンスにより通信チャンネルの空き状態を判定して、空き状態の継続中において予め設定された第2減算用経過時間が経過する毎に送信待機回数を1減算するようにしてもよい。
このように構成された無線通信装置では、予め設定された第2減算用経過時間が経過する毎に、送信待機回数が1以上である全ての送信元無線通信装置について、送信待機回数が1減算される。すなわち、請求項7に記載の無線通信装置と異なり、送信元第2通信装置毎に減算用経過時間を設定する必要がないため、請求項7に記載の無線通信装置と比較して、送信待機回数を減算させるための処理を簡略化することができる。
また、請求項9に記載の発明は、所定の通信チャンネルを利用してデータを無線受信するとともに、データの送信要求が発生するとキャリアセンスにより通信チャンネルの空き状態を判定して、空き状態が、予め設定されたコンテンションウィンドウを最大値としてランダムに生成される整数値に基づいて整数値が大きいほど長くなるように決定される送信待機時間継続すると、通信チャンネルを利用してデータを無線送信する無線通信装置に用いられる無線通信方法である。
そして、請求項9に記載の無線通信方法では、まず第1送信要求時刻記憶手順で、通信チャンネルを利用してデータを無線受信すると、この受信データの送信元の無線通信装置である送信元無線通信装置を識別するための送信元装置情報と、この受信データの送信要求が発生した時刻である送信要求時刻を特定可能な情報である送信要求時刻特定情報とを対応付けて記憶する。
次に第1送信要求平均時間算出手順で、第1送信要求時刻記憶手順により記憶されている送信元装置情報と送信要求時刻特定情報に基づいて、送信元無線通信装置毎に、送信要求が発生する平均時間間隔である送信要求平均時間を算出する。
さらに第1送信待機回数増加手順で、キャリアセンスにより通信チャンネルの使用状態を判定して、使用状態の継続中において送信要求平均時間が経過する毎に、送信要求平均時間に対応する送信元無線通信装置について、データ送信を待機している回数である送信待機回数を1加算する。
さらに第1送信待機装置数算出手順で、送信元無線通信装置毎の送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している送信元無線通信装置である待機中無線通信装置を特定し、待機中無線通信装置の数である第1送信待機装置数を算出する。
そして第1コンテンションウィンドウ算出手順で、第1送信待機装置数が大きくなるほどコンテンションウィンドウが大きくなるように予め設定された第1コンテンションウィンドウ決定方法に基づき、第1送信待機装置数算出手段により算出された第1送信待機装置数を用いてコンテンションウィンドウを算出する。
この無線通信方法は、請求項1に記載の無線通信装置にて実行される方法であり、当該方法を実行することで、請求項1に記載の無線通信装置と同様の効果を得ることができる。
また、請求項10に記載の発明は、一定周期毎に繰り返される予め設定された定期送信期間内に、予め設定された通信チャンネルを利用してデータを無線送信する第1通信装置と、通信チャンネルを利用してデータを無線受信するとともに、データの送信要求が発生すると、キャリアセンスにより通信チャンネルの空き状態を判定して、空き状態が、コンテンションウィンドウを最大値としてランダムに生成される整数値に基づいて整数値が大きいほど長くなるように決定される送信待機時間継続すると、通信チャンネルを利用してデータを無線送信する第2通信装置との2種類の通信装置が混在し、第1通信装置は、定期送信期間を示すデータである定期送信期間情報を無線送信するように構成され、第2通信装置は、第1通信装置から定期送信期間情報を受信すると、定期送信期間情報により示される定期送信期間に基づいて送信禁止期間を設定し、送信禁止期間内におけるデータ送信を禁止するように構成された無線通信システムにおいて、第2通信装置として使用される無線通信装置に用いられる無線通信方法である。
そして、請求項10に記載の無線通信方法では、まず第2送信要求時刻記憶手順で、通信チャンネルを利用して第2通信装置からデータを無線受信すると、この受信データの送信元の第2通信装置である送信元第2通信装置を識別するための送信元装置情報と、この受信データの送信要求が発生した時刻である送信要求時刻を特定可能な情報である送信要求時刻特定情報とを対応付けて記憶する。
次に第2送信待機回数増加手順で、定期送信期間内において、第2送信要求時刻記憶手順により記憶されている送信元装置情報と送信要求時刻特定情報に基づき、今回の定期送信期間の1周期前の定期送信期間内において送信要求が発生した回数である送信要求発生回数を送信元第2通信装置毎に算出し、送信元第2通信装置毎に、算出した送信要求発生回数分を、データ送信を待機している回数である送信待機回数に加算する。
さらに第2送信待機装置数算出手順で、送信元第2通信装置毎の送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している送信元第2通信装置である待機中第2通信装置を特定し、待機中第2通信装置の数である第2送信待機装置数を算出する。
そして第2コンテンションウィンドウ算出手順で、第2送信待機装置数が大きくなるほどコンテンションウィンドウが大きくなるように予め設定された第2コンテンションウィンドウ決定方法に基づき、第2送信待機装置数算出手順により算出された第2送信待機装置数を用いてコンテンションウィンドウを算出する。
この無線通信方法は、請求項5に記載の無線通信装置にて実行される方法であり、当該方法を実行することで、請求項5に記載の無線通信装置と同様の効果を得ることができる。
無線通信システムの構成および動作の概要を示す説明図である。 通信装置2の構成を示すブロック図である。 通信装置3の構成を示すブロック図である。 送信要求時刻記憶部41の構成を示す図である。 第1送信待機装置数推測処理を示すフローチャートである。 第2送信待機装置数推測処理を示すフローチャートである。 第1実施形態の第3送信待機装置数推測処理を示すフローチャートである。 ビジー期間が長くなる場合の送信待機状況を示すタイミングチャートと非衝突確率を示すヒストグラムである。 第2実施形態の第3送信待機装置数推測処理を示すフローチャートである。
(第1実施形態)
以下に本発明の第1実施形態を図面とともに説明する。
図1は、無線通信システムの構成および動作の概要を示す説明図である。
本実施形態の無線通信システムは、図1(a)に示すように、路上機として自動車の走行路付近に分散して設置される複数の通信装置2A,2B,2C,…と、自動車に搭載され、路上機や他の車両との間で無線通信を行う通信装置3A,3B,3C,…とから構成されている。なお、通信装置2A,2B,2C,…をまとめて通信装置2といい、通信装置3A,3B,3C,…をまとめて通信装置3という。
通信装置2A,2B,2C,…は、通信装置2の外部に設置された情報局(不図示)と有線または無線でデータ入力可能に構成されており、この情報局から、交通情報等の各種情報を示すデータを入力し、入力したデータを周囲の自動車に定期的に送信する定期送信機能を有する。
また、通信装置3A,3B,3C,…は、自動車に搭載された制御装置からの送信要求を受けて、自車両の状態等を路上機や他の車両に送信するランダム送信機能を有する。なお本実施形態では、通信装置3A,3B,3C,…がランダム送信を行う場合には、通信装置3A,3B,3C,…の識別情報である装置IDと、送信要求が発生した時刻(以下、送信要求時刻という)を示す送信要求時刻情報を、自車両の状態等を示す情報に付加して送信するように構成されている。
そして、これら各通信装置2A,2B,2C,…,3A,3B,3C,…間の通信には、全て共通の通信チャンネルが使用され、通信装置3A,3B,3C,…がランダム送信する際には、キャリアセンスによって通信チャンネルが空いているか否かを判断し、通信チャンネルが空いているときにデータ送信を開始する。
また、通信装置2A,2B,2C,…は、定期送信を行うが、この定期送信の周期は、予め決められており、通信装置2A,2B,2C,…には、定期送信一周期内のどの期間を定期送信に利用するかが割り当てられている。
そして、通信装置2A,2B,2C,…は、その割り当てられた定期送信期間を、定期送信によって通信装置3A,3B,3C,…に通知する。
つまり本実施形態では、定期送信機能を有する通信装置2A,2B,2C,…が、図1(b)に示すように、定期送信期間の開始タイミングと定期送信期間の長さ(期間長)を表す定期送信期間情報に、通信装置2A,2B,2C,…の識別情報である装置IDと後述の転送回数と、送信時刻を付加した定期送信情報を、単独あるいは他の送信データに付加して、周囲に定期送信する。
そして、ランダム送信機能を有する通信装置3A,3B,3C,…は、通信装置2A,2B,2C,…が送信した定期送信情報を受けると、その定期送信情報に基づき、図1(c)に示すように、通信装置2A,2B,2C,…の定期送信期間以外の期間(ランダム送信期間)を設定し、このランダム送信期間内におけるランダム送信を許可する。
また図1(a)に示すように、通信装置3Bが、通信装置2Aからの送信電波が届く通信可能領域AR1内に位置し、通信装置3Cがその通信可能領域AR1外に位置する場合、通信装置3Cには通信装置2Aから送信された定期送信情報が届かず、通信装置3Cが通信装置2Aの定期送信期間内にランダム送信を開始し、通信装置3B側では、通信装置2A,3Cからの送信電波が同時に届き、それぞれの送信データを受信できなくなることが考えられる。
そこで本実施形態では、通信装置3A,3B,3C,…が定期送信情報を受信したときには、その定期送信情報を再送信することにより、通信装置2から離れた他の通信装置3に定期送信情報を通知するようにされている。
そして、通信装置3A,3B,3C,…が他の通信装置3に定期送信情報を再送信する際には、定期送信情報の中の転送回数を更新(+1)することで、定期送信情報を受信した通信装置側で、その定期送信情報が、通信装置2が最初に送信してから何度目の転送で届いたのかを識別できるようにされている。
また通信装置3側で、定期送信情報に基づきランダム送信期間を設定するには、通信装置2側で認識されている定期送信の周期と、通信装置3側で認識されている定期送信の周期とを一致させる必要がある。
そこで本実施形態では、通信装置2が定期送信情報を送信するときや、通信装置3が定期送信情報を転送するときには、その送信時刻を自らの時計から読み出して定期送信情報の中の送信時刻を書き換える。そして、定期送信情報を受信した通信装置3側では、定期送信情報の中の送信時刻と、自らの時計から読み出した受信時刻とを比較することで、時計の時刻を、定期送信情報を送信してきた通信装置2,3側の時刻と同期させる。
つまり、例えば、図1(a)において、通信装置2Aから送信された定期送信情報は通信装置3Bに届き、通信装置3Bは、その定期送信情報を通信装置3Cに転送することになるが、通信装置3B,3Cが定期送信情報を受信した際に、自らの時計の時刻を、定期送信情報を送信してきた通信装置2A,3Bの時計と同期させることで、定期送信情報を受信した各通信装置3B,3Cの時計が、全て、通信装置2Aの時計と同一時刻となるように時刻同期させるのである。
この結果、各通信装置2A,3B,3Cは、自らの時計を用いて、定期送信の一周期を同タイミングで検知できるようになる。
(通信装置2の構成)
図2は、通信装置2の構成を示すブロック図である。
通信装置2は、図2に示すように、データ送信部11と変調処理部12とRF部13と復調処理部14とデータ受信部15とを備える。
データ送信部11は、外部から入力される送信データにヘッダ等の付加情報を付加して出力する。なおデータ送信部11は、入力した送信データを格納するデータ格納部と、データ格納部に格納されたデータの送信順を決定する送信順決定部と、データ格納部に格納されたデータを、送信順決定部で決定された送信順で変調処理部12へ送出するデータ送出部とを備えている。
変調処理部12は、データ送信部11から出力された送信データを所定の通信チャンネルでの送信信号(高周波信号)に変換して出力する。
RF部13は、変調処理部12から出力された送信信号を所定の電力に増幅して通信アンテナへ出力するとともに、通信アンテナにて受信された受信信号を所定の電力に増幅して出力する。
復調処理部14は、RF部13から出力された受信信号を取り込み、他の通信装置からの送信データを復元する。
データ受信部15は、復調処理部14にて復元された受信データからヘッダ等の付加情報を抽出し、受信データが当該通信装置2に向けて送信されたものであれば受信データを外部の制御装置に出力する。
また通信装置2は、内部クロックをカウントすることにより時刻を計時する時計21を備える。そしてデータ送信部11は、この時計21による計時時刻に基づき、定期送信期間内にデータを送信する。
また時計21にはタイマリセット部22が接続されている。このタイマリセット部22は、時計21による計時時刻(詳しくはカウント値)が、定期送信一周期分のカウント値の所定の整数値倍になった時点で、時計21をリセットして、そのカウント値を初期化する。
なお、このタイマリセット部22は、基準となる絶対時刻を表す外部信号を入力できるようにされており、タイマリセット部22は、外部信号が入力されているときには、この外部信号から得られる基準時刻で時計21をリセットすることにより、同じ外部信号が入力される他の通信装置との間で、時計21を時刻同期させる。
さらに通信装置2は、通信装置2が定期送信を行う際に設定される定期送信情報を記憶する定期送信期間テーブル30と、定期送信期間テーブル30に記憶された定期送信情報に基づく定期送信期間内において、データ送信部11によるデータ送信を許可する送信制御部31とを備える。
なお、送信制御部31は、マイクロコンピュータによるソフトウェア処理により実現される機能ブロックである。また、送信制御部31以外の機能ブロック、つまり、データ送信部11、変調処理部12、RF部13、復調処理部14、データ受信部15、時計21、タイマリセット部22、および定期送信期間テーブル30は、全てデジタル回路からなるハードウェア構成にて実現される。
(通信装置3の構成)
図3は、通信装置3の構成を示すブロック図である。
通信装置3は、図3に示すように、通信装置2と同様に、データ送信部11と変調処理部12とRF部13と復調処理部14とデータ受信部15とを備える。
また通信装置3は、通信装置2と同様に時計21とタイマリセット部22とを備える。
さらに通信装置3には、データ受信部15が受信した定期送信情報の送信時刻やその受信データの受信時刻を取り込み、時刻差(受信時刻−送信時刻)を算出する時刻差分計算部23と、時刻差分計算部23で算出された時刻差と、時計21の他の通信装置との同期精度を表す同期精度情報とに基づき、時刻差が同期精度に対応した許容範囲内にあるか否かを判定して、許容範囲内になければ、時計21に時刻補正情報を出力することで、時刻を補正させる時刻補正判断部24が設けられている。
また通信装置3は、定期送信期間テーブル40と送信要求時刻記憶部41と送信制御部42とを備える。
定期送信期間テーブル40は、通信装置2または他の通信装置3から取得した定期送信情報を記憶する。
図4(a)は、送信要求時刻記憶部41の構成を示す図である。
送信要求時刻記憶部41は、図4(a)に示すように、他の通信装置3から取得した送信要求時刻情報を、この送信要求時刻情報の送信元となる通信装置3の装置IDを示す装置識別情報と、この送信要求時刻情報が付加されたデータを受信した時刻を示す受信時刻情報に対応付けて、受信時刻毎に記憶する。以下、送信要求時刻記憶部41に記憶されている装置識別情報と受信時刻情報と送信要求時刻情報とをまとめて送信要求記憶情報という。
送信制御部42は、当該通信装置3がランダム送信を行う期間(ランダム送信期間)を、定期送信期間テーブル40内の定期送信情報(他の通信装置から取得した定期送信期間情報)に基づき決定し、決定したランダム送信期間内において、データ送信部11によるデータ送信を許可する。そしてデータ送信部11は、時計21による計時時刻に基づき、ランダム送信期間内にデータを送信する。
さらに送信制御部42は、送信を待機している通信装置3の数(以下、送信待機装置数ともいう)を後述のソフトウェア処理により推測し、推測した送信待機装置数をN、送信データの非衝突確率をp(例えば0.9)として、コンテンションウィンドウWを下式(1)により決定する。
式(1)は、パケット非衝突確率の理論式であり、バックオフ途中でビジー期間と重なった場合に、重なった分のバックオフ時間を次回のコンテンション期間へ持ち越す動作を勘案したものである。
そして送信制御部42は、キャリアセンスによって通信チャンネルが空いていると判断すると、その後、予め設定された一定時間DIFS(Distributed Inter Frame Space)と、ランダムに設定されるバックオフ時間とを加算した時間が経過した後に、データ送信部11にデータ送信を開始させる。バックオフ時間は、0からコンテンションウィンドウWの範囲でランダムに生成される整数値と、一定時間であるスロットタイムとを乗じて算出される。
なお、時刻差分計算部23、時刻補正判断部24、および送信制御部42以外の機能ブロック、つまり、データ送信部11、変調処理部12、RF部13、復調処理部14、データ受信部15、時計21、タイマリセット部22、定期送信期間テーブル40、および送信要求時刻記憶部41は、全てデジタル回路からなるハードウェア構成にて実現される。
(通信装置2のソフトウェア処理)
次に、通信装置2における送信制御部42の機能を実現するためにマイクロコンピュータにて実行されるソフトウェア処理について説明する。
図5は、通信チャンネルが使用状態(所謂ビジー)であるために送信を待機している通信装置3の数を推測する第1送信待機装置数推測処理を示すフローチャートである。この第1送信待機装置数推測処理は、通信装置3の動作中に繰り返し実行される処理である。
この第1送信待機装置数推測処理が実行されると、通信装置3のマイクロコンピュータは、まずS10にて、通信チャンネルがビジーであるか否かを判断する。なお本実施形態では、定期送信期間はビジー期間に含まれない。すなわち、定期送信期間内である場合には、S10にて「ビジーではない」と判断される。
ここで、通信チャンネルがビジーではない場合には(S10:NO)、第1送信待機装置数推測処理を一旦終了する。一方、通信チャンネルがビジーである場合には(S10:YES)、S20にて、ビジーの開始時であるか否かを判断する。
ここで、ビジーの開始時である場合には(S20:YES)、S30にて、送信要求時刻記憶部41内の送信要求記憶情報に基づき、送信要求が発生する時間間隔の平均(以下、送信要求平均時間という)を通信装置3毎に算出する。
その後S40にて、S30で送信要求平均時間が算出された通信装置3毎に、経過時間を計測するための経過時間タイマを送信制御部42内に設定し、設定した全ての経過時間タイマをリセットし、第1送信待機装置数推測処理を一旦終了する。なお経過時間タイマは、所定時間(例えば1ms)が経過する毎に自動的にインクリメントするタイマであり、ある時点でその値が0にリセットされると、その時点で再び0からインクリメントする。
またS20にて、ビジーの開始時ではない場合には(S20:NO)、ビジー中であると判断して、S50にて、経過時間タイマの値に基づいて、送信要求平均時間が経過した通信装置3があるか否かを判断する。ここで、送信要求平均時間が経過した通信装置3がない場合には(S50:NO)、S80に移行する。
一方、送信要求平均時間が経過した通信装置3がある場合には(S50:YES)、S60にて、S50で送信要求平均時間が経過したと判断された通信装置3に対応する送信待機回数カウンタをインクリメント(1加算)し、さらにS60にて、S50で送信要求平均時間が経過したと判断された通信装置3に対応する経過時間タイマをリセットし、S80に移行する。
そしてS80に移行すると、S30で送信要求平均時間が算出された全ての通信装置3の送信待機回数カウンタの値に基づいて、送信を待機している通信装置3の数(送信待機装置数)を算出する。具体的には、通信装置3毎に、対応する送信待機回数カウンタの値が1以上であるか否かを判断し、1以上である場合に、送信待機装置数を示す送信待機装置数カウンタをインクリメント(1加算)し、全ての通信装置3で上記の判断が終了したときの送信待機装置数カウンタの値を送信待機装置数とする。
そしてS80の処理が終了すると、第1送信待機装置数推測処理を一旦終了する。
図6は、定期送信期間内であるために送信を待機している通信装置3の数を推測する第2送信待機装置数推測処理を示すフローチャートである。この第2送信待機装置数推測処理は、通信装置3の動作中に繰り返し実行される処理である。
この第2送信待機装置数推測処理が実行されると、通信装置3のマイクロコンピュータは、まずS110にて、定期送信期間内であるか否かを判断する。ここで、定期送信期間内ではない場合には(S110:NO)、第2送信待機装置数推測処理を一旦終了する。一方、定期送信期間内である場合には(S110:YES)、S120にて、定期送信期間の開始時であるか否かを判断する。
ここで、定期送信期間の開始時である場合には(S120:YES)、S130にて、送信要求時刻記憶部41から送信要求記憶情報を取得する。そしてS140にて、S130で取得した送信要求記憶情報に記載されている通信装置3毎に、経過時間を計測するための経過時間タイマを送信制御部42内に設定し、設定した全ての経過時間タイマをリセットし、第2送信待機装置数推測処理を一旦終了する。
またS120にて、定期送信期間の開始時ではない場合には(S120:NO)、S150にて、経過時間タイマの値に基づいて、この定期送信期間の1周期前に送信要求が発生した通信装置3があるか否かを判断する。例えば、現時刻が通信装置2Aの定期送信期間内であり、通信装置2Aの定期送信期間が例えば500ms毎に開始される場合には、現時刻から500ms前に送信要求が発生したか否かを判断する。ここで、1周期前に送信要求が発生した通信装置3がない場合には(S150:NO)、S170に移行する。
一方、1周期前に送信要求が発生した通信装置3がある場合には(S150:YES)、S160にて、1周期前に送信要求が発生したとS150で判断された通信装置3に対応する送信待機回数カウンタをインクリメント(1加算)し、S70に移行する。
そしてS170に移行すると、S80と同様にして、全ての送信待機回数カウンタの値に基づいて、送信を待機している通信装置3の数(送信待機装置数)を算出し、第2送信待機装置数推測処理を一旦終了する。
図7は、通信チャンネルが空いているとき、および定期送信期間外であるときの送信待機装置数を推測する第3送信待機装置数推測処理を示すフローチャートである。この第3送信待機装置数推測処理は、通信装置3の動作中に繰り返し実行される処理である。
この第3送信待機装置数推測処理が実行されると、通信装置3のマイクロコンピュータは、まずS210にて、ビジーの終了時であるか否かを判断する。ここで、ビジーの終了時である場合には(S210:YES)、S220にて、設定した全ての経過時間タイマをリセットし、S230にて、他の通信装置3からデータを受信したか否かを判断する。
ここで、他の通信装置3からデータを受信した場合には(S230:YES)、S240にて、S230で受信したデータの送信元の通信装置3に対応する送信待機回数カウンタをデクリメント(1減算)し、S310に移行する。一方、他の通信装置3からデータを受信していない場合には(S230:NO)、第3送信待機装置数推測処理を一旦終了する。
またS210にて、ビジーの終了時でない場合には(S210:NO)、S250にて、定期送信期間の終了時であるか否かを判断する。ここで、定期送信期間の終了時である場合には(S250:YES)、S260にて、設定した全ての経過時間タイマをリセットし、第3送信待機装置数推測処理を一旦終了する。
一方、定期送信期間の終了時でない場合には(S250:NO)、S270にて、通信チャンネルがビジーではなく、且つ、定期送信期間外であるか否かを判断する。ここで、ビジーであるか定期送信期間内である場合には(S270:NO)、第3送信待機装置数推測処理を一旦終了する。一方、通信チャンネルがビジーではなく、且つ、定期送信期間外である場合には(S270:YES)、S280にて、経過時間タイマの値に基づいて、送信要求平均時間が経過した通信装置3があるか否かを判断する。ここで、送信要求平均時間が経過した通信装置3がない場合には(S280:NO)、S310に移行する。
一方、送信要求平均時間が経過した通信装置3がある場合には(S280:YES)、S290にて、送信要求平均時間が経過したとS280で判断された通信装置3に対応する送信待機回数カウンタをデクリメント(1減算)し、さらにS300にて、送信要求平均時間が経過したとS280で判断された通信装置3に対応する経過時間タイマをリセットし、S310に移行する。
そしてS310に移行すると、S80と同様にして、全ての送信待機回数カウンタの値に基づいて、送信を待機している通信装置3の数(送信待機装置数)を算出し、第3送信待機装置数推測処理を一旦終了する。
このように構成された無線通信システムは、一定周期毎に繰り返される予め設定された定期送信期間内に、所定の通信チャンネルを利用してデータを無線送信する通信装置2A,2B,2C,…と、通信チャンネルを利用してデータを無線受信するとともに、データの送信要求が発生すると、キャリアセンスにより通信チャンネルの空き状態を判定して、空き状態が、コンテンションウィンドウWを最大値としてランダムに生成される整数値に基づいて設定されるバックオフ時間とDIFSとを加算した時間(以下、送信待機時間という)継続すると、通信チャンネルを利用してデータを無線送信する通信装置3A,3B,3C,…との2種類の通信装置が混在したものである。
また、通信装置2A,2B,2C,…は、定期送信期間を示すデータである定期送信期間情報を無線送信するように構成され、通信装置3A,3B,3C,…は、通信装置2から定期送信期間情報を受信すると、定期送信期間情報により示される定期送信期間の期間外をランダム送信期間として設定し、このランダム送信期間内にデータ送信するように構成される。
そして通信装置3では、通信チャンネルを利用して他の通信装置3からデータを無線受信すると、この受信データの送信元の通信装置3を識別するための装置識別情報と、送信要求時刻情報とを対応付けて送信要求時刻記憶部41に記憶する。
次に、送信要求時刻記憶部41に記憶されている装置識別情報と送信要求時刻情報に基づいて、送信元の通信装置3毎に送信要求平均時間を算出する(S30)。
さらに、キャリアセンスにより通信チャンネルがビジーであるか否かを判定して、ビジーの継続中において送信要求平均時間が経過する毎に、この送信要求平均時間に対応する通信装置3について、送信待機回数カウンタを1加算する(S60)。
さらに、対応する送信待機回数カウンタの値が1以上である通信装置3を、データ送信を待機している送信元無線通信装置として特定し、送信を待機している通信装置3の数(送信待機装置数)を算出する(S80)。
そして送信制御部42は、送信待機装置数大きくなるほどコンテンションウィンドウWが大きくなるように予め設定された、パケット非衝突確率理論式である上式(1)に基づき、S80で算出された送信待機装置数を用いてコンテンションウィンドウWを算出する。
このように構成された通信装置3では、装置識別情報と送信要求時刻情報とを対応付けて記憶することにより、他の通信装置3からのデータ送信履歴を形成し、他の通信装置3毎に送信要求平均時間を算出することにより、他の通信装置3のデータ送信頻度を把握することができる。そして、現時点でビジー中の通信チャンネルの継続時間に応じて、通信装置3毎に送信待機回数を算出することができ、この送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している通信装置3の数(送信待機装置数)を把握することができる。
すなわち、他の通信装置3におけるこれまでのデータ送信状況を把握しているために、現時点でビジー中の通信チャンネルの継続時間に基づいて送信待機装置数を適切に判断することができる。
これにより、算出された送信待機装置数と、実際にデータ送信を待機している通信装置3の数との相違が小さくなり、実際の送信待機状況に応じた適切なコンテンションウィンドウWを算出することができ、データの衝突を回避しつつ、データ送信の機会を増加させることが可能となる。
また通信装置3では、定期送信期間内において、送信要求時刻記憶部41に記憶されている装置識別情報と送信要求時刻情報に基づき、今回の定期送信期間の1周期前の定期送信期間内において送信要求が発生した回数(送信要求発生回数)を送信元の通信装置3毎に算出し、送信元の通信装置3毎に、算出した送信要求発生回数分を、送信待機回数カウンタに加算する(S150,S160)。
さらに、対応する送信待機回数カウンタの値が1以上である通信装置3を、データ送信を待機している送信元無線通信装置として特定し、送信を待機している通信装置3の数(送信待機装置数)を算出する(S170)。
このように構成された通信装置3では、装置識別情報と送信要求時刻情報とを対応付けて記憶することにより、他の通信装置3からのデータ送信履歴を形成し、今回の定期送信期間の1周期前の定期送信期間内において送信要求が発生した回数(送信要求発生回数)を把握することができる。そして、1周期前の定期送信期間内の送信要求発生回数に基づき、今回の定期送信期間について、通信装置3毎に送信待機回数を算出することができ、この送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している通信装置3の数(送信待機装置数)を把握することができる。
すなわち、他の通信装置3におけるこれまでのデータ送信状況を把握しているために、今回の定期送信期間の送信待機装置数を適切に判断することができる。
これにより、算出された送信待機装置数と、実際にデータ送信を待機している通信装置3の数との相違が小さくなり、実際の送信待機状況に応じた適切なコンテンションウィンドウWを算出することができ、データの衝突を回避しつつ、データ送信の機会を増加させることが可能となる。
例えば図8(a)に示すように、10台の通信装置3が等間隔でそれぞれ100ppsの送信要求を発生させている場合(図中の矢印AL1〜AL10を参照)において、ビジーが10ms継続(図中のビジー期間BPを参照)した直後には、送信待機装置数は10となる(図中の矢印AL11〜AL20を参照)。
この場合に、上記特許文献1に記載の技術では、ビジー期間BP前における100msのアイドル時間が10回連続しているため、ビジー期間BP直後のアイドル時間の平均値は、(100×10+10×1)/11=18msとなり、送信待機装置数は1となる。したがって、コンテンションウィンドウWは、下限値である15に設定される。実際の送信待機装置数が10でコンテンションウィンドウWが15である場合の非衝突確率は、図8(b)に示すように、2.64%であり、データの衝突が発生し易い。
一方、本実施形態の通信装置3では、ビジー期間BP前に10台の通信装置3が等間隔でそれぞれ100ppsの送信要求を発生させているため、この送信履歴に基づいて、10msのビジー期間BP直後の送信待機装置数を10と算出する。したがって、コンテンションウィンドウWは、図8(b)に示すように非衝突確率を90%に設定すると、上式(1)に基づいて430と算出される。すなわち、送信待機装置数に応じた適切なコンテンションウィンドウWを設定して、データの衝突を回避することができる。
また、通信チャンネルを利用してデータを無線受信すると(S230:YES)、この受信データの送信元の通信装置3について、送信待機回数カウンタを1減算する(S240)。これにより、データ受信に基づいて送信待機装置数を適切に判断することができる。
また、通信チャンネルがビジーではなく、且つ、定期送信期間外である場合には(S270:YES)、送信要求平均時間が経過する毎に(S280:YES)、この送信要求平均時間に対応する通信装置3について、送信待機回数カウンタを1減算する(S290)。これにより、他の通信装置3と通信できない状況においても、他の通信装置3におけるこれまでのデータ送信状況(すなわち、送信要求平均時間)に基づいて送信待機装置数を適切に判断することができる。
以上説明した実施形態において、通信装置3は本発明における無線通信装置、送信要求時刻記憶部41は本発明における第1送信要求時刻記憶手段および第1送信要求時刻記憶手順、S30の処理は本発明における第1送信要求平均時間算出手段および第1送信要求平均時間算出手順、S60の処理は本発明における第1送信待機回数増加手段および第1送信待機回数増加手順、S80の処理は本発明における第1送信待機装置数算出手段および第1送信待機装置数算出手順、送信制御部42は本発明における第1コンテンションウィンドウ算出手段および第1コンテンションウィンドウ算出手順である。
また、通信装置2は本発明における第1通信装置、通信装置3は本発明における第2通信装置、送信要求時刻記憶部41は本発明における第2送信要求時刻記憶手段および第2送信要求時刻記憶手順、S150,S160の処理は本発明における第2送信待機回数増加手段および第2送信待機回数増加手順、S170の処理は本発明における第2送信待機装置数算出手段および第2送信待機装置数算出手順、送信制御部42は本発明における第2コンテンションウィンドウ算出手段および第2コンテンションウィンドウ算出手順である。
また、S30の処理は本発明における第2送信要求平均時間算出手段、S230,S240の処理は本発明における第1送信待機回数減算手段および第4送信待機回数減算手段、S280,S290の処理は本発明における第2送信待機回数減算手段および第5送信待機回数減算手段である。
(第2実施形態)
以下に本発明の第2実施形態を図面とともに説明する。なお第2実施形態では、第1実施形態と異なる部分のみを説明する。
第2実施形態の無線通信システムは、第3送信待機装置数推測処理が変更された点以外は第1実施形態と同じである。図9は、第2実施形態の第3送信待機装置数推測処理を示すフローチャートである。
第2実施形態の第3送信待機装置数推測処理は、図9に示すように、S280,S290,S300の処理が省略されてS285,S295,S305の処理が追加された点以外は第1実施形態と同じである。
すなわち、S270にて、通信チャンネルがビジーではなく、且つ、定期送信期間外である場合には(S270:YES)、S285にて、経過時間タイマの値に基づいて、予め設定された減算用経過時間が経過したか否かを判断する。ここで、減算用経過時間が経過していない場合には(S285:NO)、S310に移行する。
一方、減算用経過時間が経過した場合には(S285:YES)、S295にて、値が1以上である送信待機回数カウンタをデクリメント(1減算)し、さらにS305にて、設定した全ての経過時間タイマをリセットし、S310に移行する。
このように構成された通信装置3では、予め設定された減算用経過時間が経過する毎に、送信待機回数が1以上である全ての通信装置3について、送信待機回数が1減算される。すなわち、第1実施形態と異なり、送信元の通信装置3毎に減算用経過時間を設定する必要がないため、第1実施形態と比較して、送信待機回数を減算させるための処理を簡略化することができる。
以上説明した実施形態において、S285,S295の処理は本発明における第3送信待機回数減算手段および第6送信待機回数減算手段である。
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採ることができる。
例えば上記実施形態では、通信装置2が、一定周期毎に繰り返される定期送信期間内に送信データを無線送信し、通信装置3が、定期送信期間の期間外をランダム送信期間として設定し、このランダム送信期間内にデータ送信するように構成された無線通信システムに本発明を適用したものを示したが、上述した無線通信システムに限らず、複数の無線通信装置が一つの通信チャンネルを共用する無線通信システムであれば、本発明を適用することが可能である。
また上記実施形態では、送信要求時刻記憶部41が、図4(a)に示すように、送信要求時刻情報を、装置識別情報と受信時刻情報に対応付けて記憶するものを示した。しかし、通信装置3が送信要求時刻情報を送信データに付加しない場合には、図4(b)に示すように、装置識別情報と受信時刻情報とを対応付けて記憶するようにしてもよい。この場合には、受信時刻情報に基づいて送信要求時刻を特定するようにするとよい。バックオフ時間は、上述のように、0からコンテンションウィンドウWの範囲でランダムに生成される整数値(乱数)と、一定時間であるスロットタイムとを乗じて算出されるため、決定される乱数の平均値は、コンテンションウィンドウWの2分の1である。このため例えば、上記の整数値がコンテンションウィンドウWの2分の1である場合のバックオフ時間を平均バックオフ時間として、データ受信時刻より(DIFS+平均バックオフ時間)前の時刻を送信要求時刻としてもよい。
2…通信装置、3…通信装置、11…データ送信部、12…変調処理部、13…RF部、14…復調処理部、15…データ受信部、21…時計、22…タイマリセット部、23…時刻差分計算部、24…時刻補正判断部、30…定期送信期間テーブル、31…送信制御部、40…定期送信期間テーブル、41…送信要求時刻記憶部、42…送信制御部

Claims (10)

  1. 所定の通信チャンネルを利用してデータを無線受信するとともに、データの送信要求が発生するとキャリアセンスにより前記通信チャンネルの空き状態を判定して、前記空き状態が、予め設定されたコンテンションウィンドウを最大値としてランダムに生成される整数値に基づいて前記整数値が大きいほど長くなるように決定される送信待機時間継続すると、前記通信チャンネルを利用してデータを無線送信する無線通信装置であって、
    前記通信チャンネルを利用してデータを無線受信すると、この受信データの送信元の無線通信装置である送信元無線通信装置を識別するための送信元装置情報と、この受信データの送信要求が発生した時刻である送信要求時刻を特定可能な情報である送信要求時刻特定情報とを対応付けて記憶する第1送信要求時刻記憶手段と、
    前記第1送信要求時刻記憶手段により記憶されている前記送信元装置情報と前記送信要求時刻特定情報に基づいて、前記送信元無線通信装置毎に、前記送信要求が発生する平均時間間隔である送信要求平均時間を算出する第1送信要求平均時間算出手段と、
    キャリアセンスにより前記通信チャンネルの使用状態を判定して、前記使用状態の継続中において前記送信要求平均時間が経過する毎に、該送信要求平均時間に対応する前記送信元無線通信装置について、データ送信を待機している回数である送信待機回数を1加算する第1送信待機回数増加手段と、
    前記送信元無線通信装置毎の前記送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している前記送信元無線通信装置である待機中無線通信装置を特定し、前記待機中無線通信装置の数である第1送信待機装置数を算出する第1送信待機装置数算出手段と、
    前記第1送信待機装置数が大きくなるほど前記コンテンションウィンドウが大きくなるように予め設定された第1コンテンションウィンドウ決定方法に基づき、前記第1送信待機装置数算出手段により算出された第1送信待機装置数を用いて前記コンテンションウィンドウを算出する第1コンテンションウィンドウ算出手段とを備える
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記通信チャンネルを利用してデータを無線受信すると、この受信データの前記送信元無線通信装置について、前記送信待機回数を1減算する第1送信待機回数減算手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線通信装置。
  3. キャリアセンスにより前記通信チャンネルの空き状態を判定して、前記空き状態の継続中において前記送信要求平均時間が経過する毎に、該送信要求平均時間に対応する前記送信元無線通信装置について、前記送信待機回数を1減算する第2送信待機回数減算手段を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信装置。
  4. キャリアセンスにより前記通信チャンネルの空き状態を判定して、前記空き状態の継続中において予め設定された第1減算用経過時間が経過する毎に前記送信待機回数を1減算する第3送信待機回数減算手段を備える
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線通信装置。
  5. 一定周期毎に繰り返される予め設定された定期送信期間内に、予め設定された通信チャンネルを利用してデータを無線送信する第1通信装置と、
    前記通信チャンネルを利用してデータを無線受信するとともに、データの送信要求が発生すると、キャリアセンスにより前記通信チャンネルの空き状態を判定して、前記空き状態が、コンテンションウィンドウを最大値としてランダムに生成される整数値に基づいて前記整数値が大きいほど長くなるように決定される送信待機時間継続すると、前記通信チャンネルを利用してデータを無線送信する第2通信装置と
    の2種類の通信装置が混在し、
    前記第1通信装置は、前記定期送信期間を示すデータである定期送信期間情報を無線送信するように構成され、
    前記第2通信装置は、前記第1通信装置から前記定期送信期間情報を受信すると、前記定期送信期間情報により示される前記定期送信期間に基づいて送信禁止期間を設定し、前記送信禁止期間内におけるデータ送信を禁止するように構成された
    無線通信システムにおいて、前記第2通信装置として使用される無線通信装置であって、
    前記通信チャンネルを利用して前記第2通信装置からデータを無線受信すると、この受信データの送信元の前記第2通信装置である送信元第2通信装置を識別するための送信元装置情報と、この受信データの送信要求が発生した時刻である送信要求時刻を特定可能な情報である送信要求時刻特定情報とを対応付けて記憶する第2送信要求時刻記憶手段と、
    前記定期送信期間内において、前記第2送信要求時刻記憶手段により記憶されている前記送信元装置情報と前記送信要求時刻特定情報に基づき、今回の前記定期送信期間の1周期前の前記定期送信期間内において前記送信要求が発生した回数である送信要求発生回数を前記送信元第2通信装置毎に算出し、前記送信元第2通信装置毎に、算出した前記送信要求発生回数分を、データ送信を待機している回数である送信待機回数に加算する第2送信待機回数増加手段と、
    前記送信元第2通信装置毎の前記送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している前記送信元第2通信装置である待機中第2通信装置を特定し、前記待機中第2通信装置の数である第2送信待機装置数を算出する第2送信待機装置数算出手段と、
    前記第2送信待機装置数が大きくなるほど前記コンテンションウィンドウが大きくなるように予め設定された第2コンテンションウィンドウ決定方法に基づき、前記第2送信待機装置数算出手段により算出された第2送信待機装置数を用いて前記コンテンションウィンドウを算出する第2コンテンションウィンドウ算出手段とを備える
    ことを特徴とする無線通信装置。
  6. 前記通信チャンネルを利用してデータを無線受信すると、この受信データの前記送信元第2通信装置について、前記送信待機回数を1減算する第4送信待機回数減算手段を備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の無線通信装置。
  7. 前記第2送信要求時刻記憶手段により記憶されている前記送信元装置情報と前記送信要求時刻特定情報に基づいて、前記送信元第2通信装置毎に、前記送信要求が発生する平均時間間隔である送信要求平均時間を算出する第2送信要求平均時間算出手段と、
    キャリアセンスにより前記通信チャンネルの空き状態を判定して、前記空き状態の継続中において前記送信要求平均時間が経過する毎に、該送信要求平均時間に対応する前記送信元第2通信装置について、前記送信待機回数を1減算する第5送信待機回数減算手段とを備える
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の無線通信装置。
  8. キャリアセンスにより前記通信チャンネルの空き状態を判定して、前記空き状態の継続中において予め設定された第2減算用経過時間が経過する毎に前記送信待機回数を1減算する第6送信待機回数減算手段を備える
    ことを特徴とする請求項5または請求項6に記載の無線通信装置。
  9. 所定の通信チャンネルを利用してデータを無線受信するとともに、データの送信要求が発生するとキャリアセンスにより前記通信チャンネルの空き状態を判定して、前記空き状態が、予め設定されたコンテンションウィンドウを最大値としてランダムに生成される整数値に基づいて前記整数値が大きいほど長くなるように決定される送信待機時間継続すると、前記通信チャンネルを利用してデータを無線送信する無線通信装置に用いられる無線通信方法であって、
    前記通信チャンネルを利用してデータを無線受信すると、この受信データの送信元の無線通信装置である送信元無線通信装置を識別するための送信元装置情報と、この受信データの送信要求が発生した時刻である送信要求時刻を特定可能な情報である送信要求時刻特定情報とを対応付けて記憶する第1送信要求時刻記憶手順と、
    前記第1送信要求時刻記憶手順により記憶されている前記送信元装置情報と前記送信要求時刻特定情報に基づいて、前記送信元無線通信装置毎に、前記送信要求が発生する平均時間間隔である送信要求平均時間を算出する第1送信要求平均時間算出手順と、
    キャリアセンスにより前記通信チャンネルの使用状態を判定して、前記使用状態の継続中において前記送信要求平均時間が経過する毎に、該送信要求平均時間に対応する前記送信元無線通信装置について、データ送信を待機している回数である送信待機回数を1加算する第1送信待機回数増加手順と、
    前記送信元無線通信装置毎の前記送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している前記送信元無線通信装置である待機中無線通信装置を特定し、前記待機中無線通信装置の数である第1送信待機装置数を算出する第1送信待機装置数算出手順と、
    前記第1送信待機装置数が大きくなるほど前記コンテンションウィンドウが大きくなるように予め設定された第1コンテンションウィンドウ決定方法に基づき、前記第1送信待機装置数算出手順により算出された第1送信待機装置数を用いて前記コンテンションウィンドウを算出する第1コンテンションウィンドウ算出手順とを備える
    ことを特徴とする無線通信方法。
  10. 一定周期毎に繰り返される予め設定された定期送信期間内に、予め設定された通信チャンネルを利用してデータを無線送信する第1通信装置と、
    前記通信チャンネルを利用してデータを無線受信するとともに、データの送信要求が発生すると、キャリアセンスにより前記通信チャンネルの空き状態を判定して、前記空き状態が、コンテンションウィンドウを最大値としてランダムに生成される整数値に基づいて前記整数値が大きいほど長くなるように決定される送信待機時間継続すると、前記通信チャンネルを利用してデータを無線送信する第2通信装置と
    の2種類の通信装置が混在し、
    前記第1通信装置は、前記定期送信期間を示すデータである定期送信期間情報を無線送信するように構成され、
    前記第2通信装置は、前記第1通信装置から前記定期送信期間情報を受信すると、前記定期送信期間情報により示される前記定期送信期間に基づいて送信禁止期間を設定し、前記送信禁止期間内におけるデータ送信を禁止するように構成された
    無線通信システムにおいて、前記第2通信装置として使用される無線通信装置に用いられる無線通信方法であって、
    前記通信チャンネルを利用して前記第2通信装置からデータを無線受信すると、この受信データの送信元の前記第2通信装置である送信元第2通信装置を識別するための送信元装置情報と、この受信データの送信要求が発生した時刻である送信要求時刻を特定可能な情報である送信要求時刻特定情報とを対応付けて記憶する第2送信要求時刻記憶手順と、
    前記定期送信期間内において、前記第2送信要求時刻記憶手順により記憶されている前記送信元装置情報と前記送信要求時刻特定情報に基づき、今回の前記定期送信期間の1周期前の前記定期送信期間内において前記送信要求が発生した回数である送信要求発生回数を前記送信元第2通信装置毎に算出し、前記送信元第2通信装置毎に、算出した前記送信要求発生回数分を、データ送信を待機している回数である送信待機回数に加算する第2送信待機回数増加手順と、
    前記送信元第2通信装置毎の前記送信待機回数に基づいて、データ送信を待機している前記送信元第2通信装置である待機中第2通信装置を特定し、前記待機中第2通信装置の数である第2送信待機装置数を算出する第2送信待機装置数算出手順と、
    前記第2送信待機装置数が大きくなるほど前記コンテンションウィンドウが大きくなるように予め設定された第2コンテンションウィンドウ決定方法に基づき、前記第2送信待機装置数算出手順により算出された第2送信待機装置数を用いて前記コンテンションウィンドウを算出する第2コンテンションウィンドウ算出手順とを備える
    ことを特徴とする無線通信方法。
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