JP2007266950A - 無線通信装置、無線ネットワーク及び無線通信方法 - Google Patents

無線通信装置、無線ネットワーク及び無線通信方法 Download PDF

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Abstract

【課題】同一チャネルに複数の無線ネットワークが存在する場合に、電波の衝突確率が上昇することを抑制する衝突回避機能付き搬送波感知多重アクセス方式を用いる無線通信装置及び無線通信方法を提供する。
【解決手段】第1の無線通信装置が帰属する第1のネットワークと第2の無線通信装置が帰属する第2のネットワークは同一のチャネルを使用している。第1の無線通信装置は、第2の無線通信装置が送信する送信信号を検出し、検出した送信信号に基づき、次にフレームを送信するまでの時間間隔を決定する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、衝突回避機能付き搬送波感知多重アクセス方式を用いる無線通信装置及び無線通信方法に関し、特に同一チャネルを使用する複数の無線ネットワークが存在する場合に、それぞれの無線ネットワークに属する無線通信機器間の、送信電波の衝突確率の上昇を抑制する無線通信装置及び無線通信方法に関する。
まず始めに、「衝突回避機能付き搬送波感知アクセス」について説明する。「衝突回避機能付き搬送波感知多重アクセス」は、Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidanceの日本語訳で、一般的にCSMA/CAと呼ばれている。CSMA/CAとは、電波を送信しようとする無線局はまず他の無線局から送信される電波を感知し、他の無線局が送信中のときは送信を保留し、他の無線局が送信を終了するのを待って自らが送信を開始する方式である。CSMA/CAを用いる無線方式には、IEEE802.11規格に準拠した無線LANがある。以降、単に「無線LAN」と表記した場合は、IEEE802.11規格に準拠した無線LANを意味するものとする。
次に、無線LANを例として、CSMA/CA方式の具体的な動作の一例を説明する。無線LANでは、無線局は、基地局となるアクセスポイント(Access Point。以降、APという。)及び端末(Station。以降、適宜STAという表現も用いる。)に区別される。以降、単に「無線局」というときは、AP及び端末を区別する必要がない場合で、AP及び端末の両方を含むものとする。
無線局が電波の送信を開始しようとするときは、まず使用するチャネルでの、他の無線局による電波の送信の有無を確認する。チャネルとは、搬送波周波数が規定された、電波を送受信する通信路である。当然ながら、他の無線局による電波の送信の有無を確認するときは、自らの電波送信が完了していることを前提する。無線LANでは、IFS(Inter Frame Space)という時間が規定されている。無線局は、IFSの期間だけ継続して他の無線局の送信電波を検出しないとき、チャネルが未使用と判断する。この状態を「アイドル状態」という。チャネルが使用中であって、アイドル状態でない状態を、「ビジー状態」という。無線局は、アイドル状態であることを確認すると、さらにそこから所定範囲内でランダムに選択された待ち時間だけアイドル状態であることを待った後、送信を開始する。上記のように、送信までの待ち時間を設け、電波の衝突を回避する制御をバックオフ制御といい、バックオフ制御によって定められた待ち時間をバックオフ時間という。
バックオフ時間を決定する方法として、ランダム・バックオフ・アルゴリズムが用いられる。ランダム・バックオフ・アルゴリズムとは、ゼロから所定の最大値の範囲の中でランダムにバックオフ時間を決定する方法である。この最大値をコンテンション・ウインドウ(Contention Window。以降、CWという。)という。
以上のように、無線局が電波を送信するときは、自ら及び他の無線局の電波送信の終了から、まずIFS時間だけウエイトし、さらに最大がCWであるバックオフ時間だけウエイトする。すなわち、IFSとバックオフ時間の合計の待ち時間(以降、IFSとバックオフ時間の合計時間をウエイト時間という。)だけ待った後、送信を開始する。従って、ウエイト時間が短い無線局ほど先に送信を開始し、他の無線局の送信を保留させるため、送信の優先度が高いことになる。すなわち、ウエイト時間を決定するIFS、又はCWの値を制御することにより、送信の優先度を制御することができる。
IFSは、無線LAN規格により、長短の異なる数種類の値が規定されている。CWについては、無線LAN規格により、最大値CWmax及び最小値CWmin、並びにCWを変更するためのアルゴリズムが規定されている。そのアルゴリズムによると、あるフレームの初回の送信時はCWをCWminとし、0からCWminの範囲でランダムにバックオフ時間を選択する。そして、以降、フレームの衝突等が発生し再送が行われると、その再送の回数に応じてCWを最大CWmaxまで増加させていく。再送が頻発するときには、CWを大きくし、バックオフ時間を選択する範囲を広げ、衝突確率を低下させるのである。
無線LANでは、APを経由して端末が通信を行うインフラストラクチャ・モード(以降、インフラ・モードという。)と、APを用いず端末間で直接通信を行うアドホック・モードがある。インフラ・モードではAPとその配下の端末で構成されるネットワークを、アドホック・モードでは端末のみで構成されたネットワークを、BSS(基本サービスセット。Basic Service Set)という。
CSMA/CAでは、他の無線局の送信を検出することにより衝突を避けるようにしている。このとき、同一チャネルを用いる複数のBSSが存在する場合は、他のBSSに帰属する無線局が送信する信号との衝突も回避する必要がある。
従来の技術に、複数のAP及び端末が同一チャネルを共用する場合の、パケット衝突によるスループット低下を抑制する無線周波数共用方法がある(例えば、特許文献1参照。)。この無線周波数共用方法は、共通の無線チャネルを使用する複数の基地局同士でビーコンの送信周期及びタイミングを同一に定める。そして、ビーコン送信タイミング後にチャネルがアイドル状態であることを確認し、さらに所定時間チャネルがアイドル状態であることを確認してから、自局セル内の通信サービスを許可するというものである。所定の送信待ち時間が経過する前に他の無線基地局が送信した信号を検出した場合には、そのタイミングでビーコン送信を中止して、次のタイミングまで自局セル内での通信サービスを中止する。
また、APからのビーコン信号を用いて、そのAPへの帰属を許容できる端末台数を報知する技術がある(例えば、特許文献2参照。)。この技術では、IEEE802.11規格で規定されていない「アソシエーション許容台数」を、ビーコンの報知情報のうちの「予約領域」を用いて送信する。アソシエーションとは、APと端末を所定の手順によって接続することを意味する。
図18に、2つのBSS、BSS141及びBSS142が存在する無線LANシステムの構成を示す。BSS141はAP151及び端末161から構成される。BSS141は、AP151が基地局として動作し、端末161の通信を制御する無線ネットワークである。BSS142はAP152及び端末162、163、164から構成される。BSS142は、AP152が基地局として動作し、端末162、163、164の通信を制御する無線ネットワークである。BSS141及びBSS142は有線ネットワーク17で接続されている。
なお、以降、説明の必要に応じて、AP151及び端末161で構成されたBSS141が存在することを、「AP151がBSS141を開設し、端末161がBSS141に帰属する」とも表現する。特許文献2で、「アソシエーション」と表現している概念を、このように「帰属」と表現することもできる。
特許文献2の技術では、AP151は、AP151へアソシエーション可能な端末台数であるアソシエーション許容台数を、ビーコン信号の予約領域を使用して報知する。同様に、AP152は、AP152へ帰属可能な端末台数であるアソシエーション許容台数を、ビーコン信号の予約領域を使用して報知する。端末161、162、163、164は、有線ネットワーク17へ接続する際に、AP151又は152いずれか一方を、通信品質や電波強度を元に選択する。さらに、端末161、162、163、164は、通信品質や電波強度に加えて、ビーコン信号から取得したAP毎のアソシエーション許容台数も用いて、AP151又は152いずれか一方を選択することも可能である。 以上のように、特許文献2の技術によると、ビーコンを用いてアソシエーション許容台数を報知することができる。
特開2002−247053号公報 (第7−8頁、第1図) 特開2005−244721号公報 (第6頁、第8図)
上記の各公知技術にはそれぞれ問題がある。
特許文献1の技術では、複数のBSSのビーコン送信タイミングを揃え、各BSSのAPが順にビーコンを送信する。例えば、図18の無線LANシステムに特許文献1の技術を適用すると、AP152がビーコンを送信したときは、次のAP151のビーコン送信タイミングまでは、BSS141に帰属するAP151、及び端末161は一切信号を送信することができない。このことは、BSS142に属するAP152、及び端末162、163、164が、次のAP151のビーコン送信タイミングまでに電波を送信しない場合でも同じである。つまり、複数のBSSが時分割的に動作することとなり、各BSSのスループットが低下するという問題がある。
また、時分割的な動作を行わない場合、近くに他のBSSが存在すれば、電波の衝突確率は上昇する。そして、そのBSSに帰属する端末の台数が多いほど、衝突確率は高くなる。そのため、近くのBSSに帰属する端末の数を考慮に入れたCSMA/CA制御を行う必要がある。
そこで、特許文献2の技術を用いて、近くのBSSに帰属する端末の台数を推定し、それをバックオフ時間の決定に反映させ、時分割動作させることなく送信電波の衝突の確率上昇を抑制することが考えられる。規格上の制限、物理的制限等からアソシエーション許容台数の最大値は決まる。従って、他のBSSに帰属している端末の台数の推定値は、APから受信したアソシエーション許容台数を、アソシエーション許容台数の最大値から減算することにより求めることができる。
しかし、特許文献2の技術では、APのアソシエーション許容台数をビーコンの予約領域に載せて報知している。そのため、帰属許容残台数は、それを報知するAPのベンダー独自の情報となるので、ベンダーが異なるAP、端末はその情報を利用することはできず、汎用性が低いという問題がある。
(発明の目的)
本発明は上記のような技術的課題に鑑みて行われたもので、一つの無線チャネルに、複数の無線ネットワークが存在している場合でも、特殊な信号の送受信を行うことなく、送信電波の衝突確率が上昇することを抑制する衝突回避機能付き搬送波感知多重アクセス装置及び方法を提供することを目的とする。
本発明の無線通信装置は、CSMA/CA方式を用いる無線通信装置であって、この無線通信装置が帰属する第1のネットワークが使用するチャネルと同一のチャネルを用いる、第2のネットワークに帰属する第2の無線通信装置が送信する送信信号を検出する送信信号検出手段と、検出した送信信号に基づき、無線通信装置及び第2の無線通信装置が信号の送信を完了し、次に信号の送信を開始するまでの時間間隔である衝突回避時間を決定する衝突回避時間決定手段を備えることを特徴とする。
衝突回避時間は、第1のネットワークに帰属する無線通信装置の台数である第1の装置台数に基づき決定してもよい。また、第2のネットワークに帰属する無線通信装置の台数の推定値である第2の装置台数を、第2の無線通信装置が送信する信号に基づき推定し、それに基づき、衝突回避時間を決定してもよい。さらに、第1の装置台数及び第2の装置台数の両方に基づき、衝突回避時間を決定してもよい。第2の装置台数には所定の保持時間を設け、保持時間が経過した後は第2の装置台数を削除してもよい。
衝突回避時間は、最小信号間隔と、最小信号間隔と所定のパラメータの和の時間との間で選択してもよい。その際、パラメータの決定範囲に所定の最小値、最大値を設けてもよい。そして、その最小値、最大値は、第1の装置台数又は前記第2の装置台数を含む総装置台数をパラメータとして用いる所定のアルゴリズムを用いて変更してもよい。そのアルゴリズムは、総装置台数と最小値、最大値との比較結果に基づくものであってもよい。
送信する信号を送信優先度に基づき分類し、衝突回避時間の設定を、送信優先度に基づき行ってもよい。第1の装置台数及び第2の装置台数を、送信優先度毎に分類し、その値を用いて衝突回避時間を設定してもよい。また、最小信号間隔と所定のパラメータを送信優先度に基づき設定してもよい。さらに、パラメータの最小値、最大値を送信優先度に基づき設定してもよい。
また、第2の無線通信装置が送信する送信信号に基づき、衝突回避時間を決定するための情報を生成し、その情報を第3の無線通信装置に送信してもよい。
あるいは、第2の無線通信装置が送信する送信信号に基づき生成された、衝突回避時間を決定するための情報を受信し、その情報に基づき衝突回避時間を決定してもよい。
なお、本発明は、無線局が送信する信号の衝突確率の低減を目的とするものであって、衝突する信号に含まれる情報には着目していない。そのため、説明の都合により、「電波の衝突」、「信号の衝突」、「パケットの衝突」、「フレームの衝突」等の表現を用いるが、全て同等の概念を示している。
本発明の衝突回避機能付き搬送波感知多重アクセスを用いる無線通信装置及び無線通信方法は、同一チャネルを使用する複数の無線局(基地局又は端末)から構成される無線ネットワークが存在する場合に、他の無線ネットワークに帰属する無線局が送信する信号を検出し、それを元に衝突回避時間を決定する。そのため、特殊な信号の送受信を行う必要がなく、複数の無線ネットワークが混在する環境下でも適正な衝突回避パラメータが設定できるので、電波送信時の衝突確率が上昇することを抑制できるという効果がある。
また、本発明の無線通信装置及び無線通信方法は、他の無線ネットワークに帰属する無線局が送信する信号を検出し、それを元に衝突回避時間を決定するための情報を生成し、それを送信する。そのため、その情報を受信した無線通信端末は、他の無線ネットワークに帰属する無線局が送信する信号を検出することなく、他の無線ネットワークの状態を考慮した適正な衝突回避パラメータが設定できるという効果がある。
次に本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。本実施形態は、IEEE802.11準拠の無線LANをベースとした無線通信システムにおいて本発明を実施したときの形態を示す。図1は、本発明を実施するための最良の形態を示すアクセスポイント(AP)のブロック図である。図2は、図1のAPが備える記憶部に含まれる帰属端末数記憶部の記憶内容を示す表である。図3は、図1のAPが備える記憶部に含まれる他BSS端末アドレス記憶部の記憶内容を示す表である。図4は、図1のAPが備える記憶部に含まれるCWパラメータ記憶部の記憶内容の初期値を示す表である。図5は、図1のAPが備える記憶部に含まれるCWパラメータ記憶部の、CWパラメータ変更後の記憶内容を示す表である。図6は、IEEE802.11方式の無線LANで使用される無線フレームのMACヘッダ・フォーマットを示す図である。図7は、MACヘッダ内のTo DSフィールド、From DSフィールドとアドレス・フィールドの対応関係を示す表である。図8は、図1のAPがフレームを受信するときの動作を示すフローチャートである。図9は、図1のAPがビーコンを送信するときの動作を示すフローチャートである。
図1を用いて、本発明を実施するための最良の形態について説明する。本実施形態のAPは、無線ネットワークインターフェース部1、記憶部2、データ処理部3、有線ネットワークインターフェース部4から構成されている。
無線ネットワークインターフェース部1は、無線通信における物理層及びMAC層を処理する。無線ネットワークインターフェース部1は、例えば無線LANでは、IEEE802.11aやIEEE802.11b/gなどで代表される、5GHz帯や2.4GHz帯の無線LANモジュールで実現する。記憶部2は通常のROM及びRAMを用いて、データ処理部3は通常の中央処理装置(CPU)を用いて実現する。
有線ネットワークインターフェース部4は、例えば10BASE−Tや100BASE−TXなどの有線LANインターフェースである。記憶部2は、帰属端末数記憶部21、総端末数記憶部22、他BSS端末アドレス記憶部23、及びCWパラメータ記憶部24を備える。
図2に示すように、帰属端末数記憶部21は、現在APに帰属している個々の端末のMACアドレスやその端末台数の合計値を記憶している。APは、新しい端末が帰属のための処理を完了したときに、このテーブルに帰属した端末のMACアドレスを追加し、合計の帰属端末数を更新する。また、帰属解除処理を完了したときは、このテーブルから該当するMACアドレスを削除し、合計の帰属端末数を更新する。
総端末数記憶部22は、帰属端末数記憶部21の帰属台数と、他BSS端末アドレス記憶部23に記録されている端末数の合計台数、すなわち現在APがBSSを開設している無線チャネル全体に存在する総端末数の推定値を保持している。帰属端末数記憶部21又は他BSS端末アドレス記憶部23の記憶部の内容に更新があった場合は、総端末数記憶部22の情報も最新の情報に更新される。
図3に示すように、他BSS端末アドレス記憶部23は、後に説明する手法を用いて、現在の同じ無線チャネルに開設されている他のBSSに帰属している端末のMACアドレス及び合計台数を保持している。また、このテーブルの各エントリにはそれぞれ登録されてからの経過時間があり、一定時間経過後(例えば5分後など)に登録経過時間監視手段35によって削除される。
CWパラメータ記憶部24は、図4に示すように、CWパラメータの最小値CWminと最大値CWmaxを記憶している。このテーブルは、CWパラメータがビーコン生成手段32によって更新通知されるたびに新しい値に書き換えられる。変更後のCWパラメータの例を図5に示す。図4のCWパラメータを図5のように変更するアルゴリズムについては後述する。
データ処理部3は、CWパラメータ決定手段31、ビーコン生成手段32、無線部MACヘッダ解析手段33、BSS判断手段34、登録経過時間監視手段35、及びデータフレーム生成手段36とを備える。
CWパラメータ決定手段31は、ビーコン生成手段32よりCWパラメータ確認要求を受け、総端末数記憶部22へは同一無線チャネルの総端末数を問い合わせ、CWパラメータ記憶部24へは現在のCWパラメータを問い合わせる。そして、問い合わせによって得られた総端末数とCWパラメータの比較を行い、後述するアルゴリズムにより適正なCWパラメータを決定してビーコン生成手段32へ通知する。
CWパラメータの適正値の算出法としては、同一無線チャネルの総端末数とそのときのCWmin又はCWmaxを比較し、その結果に従い、CWmin及びCWmaxを変更する方法がある。その方法の一例は後述するが、CWmin及びCWmaxの変更方法は任意であり、変更後の値を決定する方法は特に限定されない。近隣に他のBSSが存在する場合にはそのBSSに帰属する端末数を含む、同一無線チャネルの総端末数を用いて、CWmin及びCWmaxを決定する方法であればどのような方法であってもよい。
ビーコン生成手段32は、一定時間毎のビーコン送信タイミングで、CWパラメータ決定手段31へ、CWパラメータの更新がないか問い合わせる。問い合わせの結果、CWパラメータの更新があった場合は、次回送信予定のビーコンにその値を含めて送信する。その後、更新されたCWパラメータをCWパラメータ記憶部24へ書き込む。
なお、ビーコンを用いたCWパラメータの送信は、IEEE802.11規格では規定されていない機能である。そのため、CWパラメータの送信方法は任意である。例えば、ビーコンの予約領域を用いて送信する方法がある。あるいは、ビーコンを用いずに、APと端末間で適当なプロトコルを規定して、それに従い送信してもよい。IEEE802.11e規格では、ビーコン中にCWパラメータの送信用のフィールドが規定されているが、これについては後述の実施例で説明する。
無線部MACヘッダ解析手段33は、無線ネットワークインターフェース部1より受信フレームを受け取り、そのフレームのMACヘッダを解析する。
図6に、無線LANで使用される無線フレームのMAC(Medium Access Control)ヘッダ・フォーマットを示す。MACヘッダとは、2つの無線局間でやりとりするMACフレームのヘッダであり、To DS(Distribution System)フィールド、From DSフィールド、及び4つのアドレス・フィールド、その他が定義されている。図7に示すように、MACヘッダ内の4つのアドレス・フィールドには、To DSフィールド、From DSフィールドの値で示された情報が格納される。
To DSフィールド及びFrom DSフィールドの両方が1のとき以外は、アドレス・フィールドに、BSSID(Basic Service Set IDentifier)という、BSSの識別情報が格納される。BSSIDには、通常、そのBSSを開設しているAPのMACアドレスが用いられる。
To DS=1かつFrom DS=1の設定は、無線ディストリビューション・システム(WDS:Wireless Distribution System)で用いられる。WDSとは、複数のAPのみで構成されたネットワークで、ネットワーク間の中継を行う構成である。WDSにおけるMACヘッダのアドレス・フィールドには、送信者MACアドレス及び受信者MACアドレスが含まれる。ここでの「送信者」及び「受信者」とは中継を行う2つのAPである。「送信者」は、「送信元」から受信したフレームを中継するために送信したAPで、MACフレームの「送信者」でもある。「受信者」はそのフレームを受信し、「宛先」へ中継するAPである。本発明をWDSで用いるときは、送信者MACアドレスを送信元MACアドレスとして取り扱い、受信者MACアドレスを宛先MACアドレスとして取り扱う。また、WDSでのMACフレームにはBSSIDのフィールドはないので、受信者MACアドレスをBSSIDとして取り扱う。
無線部MACヘッダ解析手段33は、図7に基づく解析の結果、宛先MACアドレス、BSSID、送信元MACアドレスを取得できた場合、無線部MACヘッダ解析手段33はBSS判断手段34へBSSIDと送信元MACアドレスを通知する。
通常の無線LANの無線局(AP、端末)は、フレームを受信するとBSSIDを確認し、自局のBSSと異なる場合はそのフレームを廃棄する。しかし、本発明ではこのフレームを廃棄せず、その送信元のMACアドレスを調べ、周辺に存在するBSSに帰属する端末の台数を推定する。ここで、「台数を推定する」と表現している理由は、他のBSSのフレームが受信でき、BSSIDや端末の情報が得られた場合にのみ、他BSSの端末の台数に関する情報が得られるため、断定することまではできないからである。
BSS判断手段34は、受け取ったBSSIDとAPのMACアドレスを比較し、同じであれば当該受信フレームは自BSSの端末から送信されたものと判断し、無線部MACヘッダ解析手段33へその結果を通知する。
受け取ったBSSIDと本実施形態のAP(以降、自局という。)のMACアドレスが異なる場合、当該受信フレームは他のBSSの端末から送信されたものと判断し、他BSS端末アドレス記憶部23へ当該受信フレームの送信元MACアドレスが既に登録されているか問い合わせる。他BSS端末アドレス記憶部23に送信元MACアドレスが既に登録されていた場合、BSS判断手段34はそのMACアドレスの登録経過時間を0秒にリセットする。
他BSS端末アドレス記憶部23に送信元MACアドレスが登録されていなかった場合、BSS判断手段34は当該受信フレームの送信元MACアドレスを新たに登録し、他BSSの端末数を一台加算する。
登録経過時間監視手段35は、他BSS端末アドレス記憶部の登録経過時間を監視し、一定時間更新のなかった端末のMACアドレスを削除する。
データフレーム生成手段36は、有線ネットワークインターフェース部4から送出されたデータを元にデータフレームを生成し、無線ネットワークインターフェース部1へ受け渡す。このデータフレームを受け取った無線ネットワークインターフェース部1は、CWパラメータ記憶部24に記憶されているCWパラメータを用いて乱数値を決定する。
本実施形態のAPがフレームを送信するときの手順には、IEEE802.11規格で規定されたCSMA/CA方式を用いる。すなわち、所定のフレーム間隔(IFS)の時間だけ他の無線局の送信信号を観測し(キャリアセンス)し、その後、上記の乱数値で決定されるバックオフ時間を経てデータフレームを送信する。この場合、IFSとバックオフ時間の合計が、フレームの衝突回避時間となる。
なお、乱数値をどのように衝突回避時間に反映させるかは、IEEE802.11方式による必要はなく、他の任意の方式を用いることができる。また、前述のように、CWパラメータの送信に関しても、必ずしもIEEE802.11で規定されたビーコンを用いる必要はなく、APと端末間で適当なプロトコルを定め、それに従い送信してもよい。
(最良の実施形態の動作)
次に、図8及び図9のフローチャートを参照して、本実施形態の全体の動作について詳細に説明する。まず、始めに図8を用いて、フレーム受信時の動作について説明する。無線チャネルからフレームを受信した無線ネットワークインターフェース部1は、受信フレームを無線部MACヘッダ解析手段33へ通知する。
フレームを受け取った無線部MACヘッダ解析手段33は、MACヘッダを解析し(ステップA1)、送信元MACアドレス、BSSID、宛先MACアドレスを取得し、送信元MACアドレスとBSSIDをBSS判断手段34へ通知する。
BSS判断手段34は受け取ったBSSIDと自局のMACアドレスを比較し(ステップA2)、両者が同じであった場合は自局が開設するBSSのフレームと判断し、無線部MACヘッダ解析手段33へ通知する。無線部MACヘッダ解析手段33は宛先MACアドレスから送信先を判断し、無線ネットワークインターフェース部1、もしくは有線ネットワークインターフェース部4へフレームを転送する(ステップA3)。
なお、BSS判断手段34が受け取ったBSSIDと自局のMACアドレスが同じであった場合には、帰属端末数記憶部21が記憶する自局に帰属している端末のMACアドレス及び端末数は更新する必要はない。帰属端末のMACアドレス及び合計端末数は、端末を帰属(アソシエーション)させる、あるいは帰属を解除する処理において設定、あるいは更新すればよい。
ステップA2において、BSSIDと自局のMACアドレスが異なっていた場合、他のBSS内の端末が送信したフレームと判断し、他BSS端末アドレス記憶部23へ問い合わせ、現在登録されている他BSS端末のアドレステーブルを参照する(ステップA4)。
次に、送信元MACアドレスが他BSS端末のアドレステーブルに登録されているか比較し(ステップA5)、登録されていた場合、BSS判断手段34はその端末の経過時間を0秒にリセットする(ステップA6)。
ステップA5において、送信元MACアドレスが他BSS端末のアドレステーブルに登録されていなかった場合、BSS判断手段34はその端末のMACアドレスを新たにアドレステーブルへ登録し、新規登録MACアドレスの経過時間タイマをスタートさせる(ステップA7)。
新しいMACアドレスの登録を検知した他BSS端末アドレス記憶部23は他のBSS端末数を1だけ加算する。同時に、総端末数記憶部22へ更新を通知し、総端末数も1だけ加算する(ステップA8)。
登録経過時間監視手段35は、他BSS端末アドレス記憶部の登録経過時間を常に監視し、一定時間(例えば5分など)更新のなかった端末のアドレスを削除する。
次に、図9のフローチャートを参照し、ビーコン送信時の動作について説明する。本実施形態では、ビーコンを用いてCWパラメータを送信する。ビーコン生成手段32はビーコン送信タイミングを検知すると、CWパラメータ決定手段31へCWパラメータの更新がないか問い合わせる。
CWパラメータ決定手段31は、総端末数記憶部22へ現在無線チャネルに存在する総端末数を問い合わせる(ステップB1)。さらに、CWパラメータ決定手段31はCWパラメータ記憶部24へ現在のCWパラメータを問い合わせる(ステップB2)。
次に、総端末数と現在のCWパラメータの情報からCWパラメータの算出を行い(ステップB3)、CWパラメータの更新が必要か判断する(ステップB4)。 ステップB4においてCWパラメータの更新がある場合、ビーコン生成手段32に新しいCWパラメータを通知し、ビーコン生成手段32はビーコンにCWパラメータを含めて無線ネットワークインターフェース部1へビーコン送信を依頼する(ステップB5)。
ステップB4においてCWパラメータの更新がない場合、ビーコン生成手段32には何も通知せず、ビーコン生成手段32はビーコンにCWパラメータを含めずに無線ネットワークインターフェース部1へビーコン送信を依頼する(ステップB6)。
AP側動作におけるステップB5を経て、更新されたCWパラメータが含まれたビーコンを受信した端末は、その後は更新されたCWパラメータを用いて衝突回避時間を決定し、フレームの送信を行う。
なお、ステップB3において、総端末数と現在のCWパラメータの情報からCWパラメータを算出するアルゴリズムは任意である。総端末数を判断基準、又はパラメータとして用いて、任意のアルゴリズムでCWmin及びCWmaxを変更することができる。アルゴリズムの詳細については後述する。
次に、具体例を用いて本実施例の動作を説明する。本実施例では、APのMACアドレスが“00−00−11−22−33−44”の場合を考える。帰属端末数記憶部21には図2のように3台の端末が登録されているものとする。また、他BSS端末アドレス記憶部23には、図3のように10台の端末が記憶されており、総端末数記憶部22には総端末数A=3+10=13が登録されているものとする。
無線ネットワークインターフェース部1から受信フレームを受け取った無線部MACヘッダ解析手段33は、MACヘッダを解析し、送信元MACアドレスとして“00−00−0B−0C−0D−0E”、BSSIDとして“00−00−44−33−22−11”、宛先MACアドレスとして“01−02−03−04−05−06”を取得する(ステップA1)。
次に、BSS判断手段34は、BSSIDとAPのMACアドレスを比較し(ステップA2)、“00−00−11−22−33−44”と“00−00−44−33−22−11”が異なるので、受信フレームは他BSSのものであると判断する。そこでBSS判断手段34は他BSS端末アドレス記憶部23へ問い合わせ(ステップA4)、送信元MACアドレスが登録済みか確認する(ステップA5)。
このとき、図3のように、“00−00−0B−0C−0D−0E”は登録されていないため、他BSS端末アドレス記憶部23のテーブルに新しいMACアドレスを書き込み、経過時間タイマをスタートする(ステップA7)。その後、他BSS端末アドレス記憶部23の合計台数が1だけ加算されると共に、総端末数記憶部22の合計台数も1だけ加算され、総端末数A=14となる(ステップA8)。
ステップA2において、APのMACアドレスが“00−00−44−33−22−11”であった場合、BSSID=自局のMACアドレスとなり、宛先MACアドレスに応じてフレーム転送処理が行われる(ステップA3)。
また、ステップA5において、既に“00−00−0B−0C−0D−0E”が登録されていた場合は、そのMACアドレスに対する経過時間を0秒にリセットし、更新処理を終える(ステップA6)。
登録経過時間監視手段35は、他BSS端末記憶部23の経過時間を常に監視し、経過時間が所定の制限時間を越えたとき、該当するMACアドレスを削除する。この制限時間は任意に設定可能である。
本実施形態では、この制限時間を130秒とすると、“00−00−0E−0D−0C−0B”は130秒経過しているため、削除され、他BSS端末アドレス記憶部23の台数が1だけ減算されると共に、総端末数記憶部22の総端末数A=13となる。
一方、ビーコン送信タイミングに関しては、図9のフローチャートのように、まず、ビーコン送信タイミングを検知したビーコン生成手段32が総端末数記憶部22へ問い合わせを行い、総端末数A=13を受け取る(ステップB1)。CWパラメータ決定手段31は、現在のCWパラメータをCWパラメータ記憶部24に問い合わせて、図4の結果を得る(ステップB2)。
CWパラメータ決定手段31はこのCWパラメータと、総端末数Aに応じて適正なCWパラメータの算出を行う(ステップB3)。その方法の一例を挙げる。
例えば、AとCWminの比較結果に従い、CWminを変更する方法がある。すなわち、A>CWminのとき、変更後のCWmin’を
CWmin’=(CWmin+1)×2−1
とし、A≦CWmin’となるまで上記の演算を繰り返す。
上記のアルゴリズムは、「2進指数バックオフ・アルゴリズム」と呼ばれる、CWを再送回数に応じて増加させるアルゴリズムと同様である。
上記のCWパラメータ算出アルゴリズムでCWパラメータの算出を行うと、図4のCWパラメータは図5のようなCWパラメータとなる。
CWパラメータが更新されたため(ステップB4)、CWパラメータ決定手段31は新しいCWパラメータをビーコン生成手段32へ通知し、ビーコン生成手段32は新しいCWパラメータを含めてビーコン送信を行う(ステップB5)。
ステップB4においてCWパラメータの更新がなかった場合、ビーコン生成手段32へは“更新なし”を通知し、“更新なし”の通知を受けたビーコン生成手段32は、ビーコンにCWパラメータを含めずに送信する(ステップB6)。
なお、ステップB3におけるCWパラメータ決定手段31は、CWmin及びCWmaxを増加させる方法であるが、CWmin及びCWmaxを減少させてもよい。例えば、総端末数よりも現在のCWminの方が大きいときに、CWminを減少させてもよい。減少後の値の例としては、(CWmin+1)/2−1がある。このとき、CWmaxも、(CWmax+1)/2−1等に変更してもよい。
さらに、総端末数そのものでなく、総端末数に「所定の演算」を施した値と、CWmin又はCWmaxを比較し、その結果に基づき、min及びCWmaxを変更してもよい。ここでいう「所定の演算」とは、総端末数と、CWmin又はCWmaxを比較するのではなく、総端末数に所定値を加算したり、所定値を乗算したりすることを意味する。その後、この所定の演算結果と、CWmin又はCWmaxを比較すればよい。所定値は、本発明の実際の動作に合わせて、最適な値に定めればよい。
以上のアルゴリズムは一例であり、総端末数を判断基準、又はパラメータとして用いて、任意のアルゴリズムでCWmin及びCWmaxを変更することができる。
APは、以上のようにして算出したCWパラメータ(CWmin及びCWmax)を、自らが開設するBSSに帰属する端末に送信する。CWパラメータを受信した端末は、CWそのパラメータを用いてバックオフ時間を決定する。このようにして、APとその配下の端末のすべてが、他のBSSに帰属する端末数に基づき算出されたCWパラメータを用いてバックオフ時間を選択し、CSMA/CA方式の衝突回避制御を行う。
ここで、APから端末へCWパラメータを送信する方法は、任意である。CWパラメータの送信に必ずしもビーコンを用いる必要はなく、適当なプロトコルを規定して送信してもよい。
さらに、CWパラメータをAPから送信せずに、各端末が他のBSSからのフレームを受信し、上記で説明したCWパラメータ算出処理を行ってもよい。端末自らがCWパラメータを算出するためには、図1に示したAPの構成と同様の構成を備えればよい。
なお、本実施形態ではIEEE802.11をベースとした無線LANシステムにおいて本発明を実施したときの形態を示したが、必ずしもIEEE802.11に準拠している必要はない。本発明は、IEEE802.11におけるCWパラメータのような衝突回避時間を制御するCSMA/CA方式を用いた、任意の無線通信システムに適用することができる。
(最良の実施形態の効果)
以上のように、本実施形態のCSMA/CA方式を用いる無線通信装置及び無線通信方法は、あるAPが開設するBSSに帰属している端末数だけでなく、同一チャネルを使用する他のBSSの端末数も考慮してCWパラメータの算出を行う。そのため、複数のBSSが混在する環境下でも適正なCWパラメータが算出できるので、フレームの衝突確率の上昇を抑制することができるという効果がある。
さらに、本実施形態の無線通信装置及び無線通信方法は、IEEE802.11無線LAN規格に準拠したフレームから情報を読み取り、他のBSSに帰属する端末の数を推定する。そのため、特別な情報エレメントを送受信することなく他のBSSの端末数を推定でき、ベンダーが異なる複数のAPが混在する環境下でもフレームの衝突確率が上昇することを抑制できるという効果がある。
また、本実施形態の無線通信装置及び無線通信方法は、CWパラメータの算出結果をビーコンを用いて他の端末に送信する。そのため、他の端末はCWパラメータの算出処理を行うことなく、適正にCWパラメータを設定することができるという効果がある。
あるいは、本実施形態の無線通信装置及び無線通信方法によると、端末自身がCWパラメータの算出処理を行うこともできる。そのため、APがCWパラメータを送信する機能を備えていない場合でも、その端末がフレームを送信するときの衝突確率の上昇を抑制することができる。
IEEE802.11e規格は、IEEE802.11規格の無線LAN方式において、QoS(Quality of Service。通信品質。)のサポートを行うための規格である。IEEE802.11e規格は、送信の優先度が異なるフレームを取り扱うことができる、EDCA(Enhanced Distributed Channel Access)方式を規定している。送信するフレームは、4種類のアクセス・カテゴリー(Access Category。以降、ACという。)に分類されている。その4種類とは、Voice、Video、Best Effort、Backgroundで、それぞれ音声、動画像、一般のデータ、その他のデータの通信用を想定している。そして、AC毎にCWの最小値CWmin[AC]、最大値CWmax[AC]を規定することが可能である。CWmin[AC]、CWmax[AC]を調整することによりAC毎にサービス品質に差を設け、優先制御を行うことができる。
本実施例は、IEEE802.11e規格に準拠した優先度制御を行う無線LANシステムに本発明を適用した場合の具体例である。すなわち、送信するフレームに優先度制御を行う無線LANが複数存在し、それらが同一チャネルに混在する場合への本発明の適用例である。図10は、ACパラメータ通知IEのフレームフォーマットを示す図である。図11は、本実施例の、EDCA方式の無線LANを用いた通信システムの構成図である。図12は、MACヘッダ内のUPフィールドとACの対応関係を示す表である。図13は、本実施例のAPが備える記憶部に含まれる帰属端末数記憶部の記憶内容を示す表である。図14は、本実施例のAPが備える記憶部に含まれる総端末数記憶部の記憶内容を示す表である。図15は、本実施例のAPが備える記憶部に含まれる他BSS端末アドレス記憶部の記憶内容を示す表である。図16は、本実施例のAPが備える記憶部に含まれるCWパラメータ記憶部の記憶内容の初期値を示す表である。図17は、本実施例のAPが備える記憶部に含まれるCWパラメータ記憶部の、CWパラメータ変更後の記憶内容を示す表である。
また、IEEE802.11eのEDCA方式では、APが送信するビーコンを用いて、帰属している各端末へCWパラメータを通知することができる。図10に、ビーコンに含まれるACパラメータ通知IE(Information Element)のフレームフォーマットを示す。図10に示されるフォーマットのうち、ECWmin及びECWmaxフィールドから、各帰属端末は以下の式を用いてCWパラメータを取得し、フレーム送信時のバックオフ時間の決定に使用する。
CWmin[AC]=(2^ECWmin)−1
CWmax[AC]=(2^ECWmax)−1
ここで、n^mという表記は、nのm乗を表す。
各端末は、あるフレームの1回目の送信の際にそのネットワークで指定されたCWmin[AC]を乱数発生範囲として用い、衝突により再送が発生すると次回の衝突確率を下げるために乱数発生範囲を増加させる。そして、最終的にはCWmax[AC]まで乱数発生範囲を広げていく。フレームの送信が正常に完了したときは、次のフレームの1回目の送信時には再びCWmin[AC]を用いる。そして、以降、同様の制御を繰り返す。この制御は、前述のバックオフアルゴリズムと同じであり、CWmin及びCWmaxがAC毎に設定される点のみが異なる。
図11に、EDCA方式の無線LANを用いて様々なACのフレームの通信を行うシステム構成例を示す。本実施例は、EDCA方式を使用する無線LANシステムのBSSが同一の無線チャネルに2つ混在する環境における、CSMA/CA制御の例である。本実施例の無線LANシステムは、2台のAP5、6と、端末91、92、93、94、95から構成される。AP5とAP6は、図1のブロック図に示す最良の実施形態のAPと同一の構成を持ち、それぞれBSS7とBSS8を開設している。端末91、92はAP5を、端末93、94、95はAP6を基地局とし、イーサネット(登録商標)10を介して外部ネットワーク11へアクセスする。そして、外部ネットワーク10に接続されている有線端末12、13などと通信を行う。
なお、図11におけるBSS7の範囲を示す実線は、AP5が送信する電波が到達し、その中に存在する無線局がその電波を受信できる範囲を示しており、そのBSS7に帰属する端末の範囲を意味するのではない。BSS8についても同様で、BSS8の範囲を示す破線は、AP6が送信する電波が到達し、その中に存在する無線局がその電波を受信できる範囲であり、BSS7に帰属する端末の範囲を意味するのではない。
本実施例では、BSS7に帰属している端末91、92は、BSS8に帰属している端末93、94、95と直接通信することは禁止されているが、お互いに電波が届く範囲に位置している。そのため、例えば端末91は端末93が送信したフレームを受信することが可能である。
前述のように、無線LANの無線局(AP、端末)は、フレームを受信すると、BSSIDを確認し、自局のBSSIDと異なる場合はそのフレームを廃棄する。しかし、本実施例のAPはこのフレームを廃棄せず、その送信元のMACアドレスを調べ、周辺に存在するBSSに何台の端末が存在するか推定する。
AP5は、BSS7内に存在する総端末数に応じてCWパラメータの算出を行い、端末91、92へビーコンで通知する。AP6も同様に、BSS8内に存在する総端末数に応じてCWパラメータの算出を行い、端末93、94、95へビーコンで通知する。そのビーコンを受信した端末93、94、95は新しいCWパラメータを使用して通信を開始する。AP5とAP6は全く同じ機能を備えるので、以降の動作の説明はAP5、端末91、92、BSS7についてのみ行う。
上記のように、AP5は、通常は廃棄するBSS8のフレームから、同じBSS8に帰属する端末数を推定する。他のBSSは1つであっても複数であってもよい。本実施例では、BSS8のみが近接しており、BSS8のフレームのみがBSS7内でも受信できるものとする。
AP5は、BSS7に帰属する端末数とBSS8内の端末数の推定値の合計から適正なCWパラメータを算出し、そのCWパラメータをBSS7内にビーコンで報知する。そして、BSS7内の端末91、92がそのCWパラメータ使用する。
このようにして、従来は複数のBSSが混在する環境ではその効果が低下していたCWパラメータを用いたバックオフ制御を、自BSSの端末数と他BSSの端末数を考慮に入れ行う。さらに、本実施例では、AC毎に端末数を管理し、AC毎にCWパラメータを算出する。具体的には、AP5は、BSS7の端末数とBSS8の端末数をAC毎に管理し、それらの端末数を用いて、適正なCWパラメータ値の算出を行う。それにより、送信時のフレーム衝突確率をさらに低減し、音声等のデータのリアルタイム通信が可能なネットワークを構築する。
次に、本実施例の動作について図面を参照して詳細に説明する。本実施例のAP5は、最良の実施の形態のAPと同様の内部構成を持ち、同一チャネルの総端末数をAC毎に管理する。
EDCA方式では、受付制御(Admission Control)が定義されており、この方式では、帰属している端末は各ACで通信を行う前に事前に使用するACをAPに通知し、送信許可を受ける。端末から通知された情報を元に、APは帰属端末をAC毎に管理することが可能となる。
また、EDCA方式では、図12に示すマッピングルールに従って、MACヘッダ内のUP(User Priority)フィールドとACをマッピングすることが規定されている。そのため、UPフィールドから他BSS端末が使用しているACを推定し、他BSS端末の台数をAC毎に管理することが可能である。
第二の実施例について図13、図14、図15、図16、図17、及び図1のAPのブロック図、及び図8、図9のフローチャートを用いて詳細に説明する。
図13に示すように、帰属端末数記憶部21は端末の台数をAC毎に管理する。
図14、図15に示すように、総端末数記憶部22、他BSS端末アドレス記憶部23も、端末の台数をAC毎に管理する。
最良の実施形態と同様に、AP5のMACアドレスが“00−00−11−22−33−44”の場合の具体例を示す。
図13のように、帰属端末数記憶部21には、Voiceの帰属端末数A=1、Videoの帰属端末数B=2、Best Effortの帰属端末数C=3、Backgroundの帰属端末数D=3が記憶されている。
図15のように、他BSS端末アドレス記憶部23には、Voiceの端末数A’=1、Videoの端末数B’=7、Best Effortの端末数C’=10、Backgroundの端末数D’=10が記憶されている。
図14のように、総端末数記憶部22には、他BSS端末アドレス記憶部23の記憶内容に基づき、Voiceの総端末数A’’=1+1=2、Videoの総端末数B’’=2+7=9、Best Effortの総端末数C’’=3+10=13、Backgroundの総端末数D’’=3+10=13が記憶されている。
図8のフローチャートを参照し、フレーム受信時の、AP5の動作について説明する。前述のように、AP5の内部構成は図1のブロック図と同様である。無線ネットワークインターフェース部1から受信フレームを受け取った無線部MACヘッダ解析手段33は、MACヘッダを解析する(ステップA1)。具体的には、無線部MACヘッダ解析手段33は、送信元MACアドレスとして“00−00−0B−0C−0D−0E”を、BSSIDとして“00−00−44−33−22−11”を、宛先MACアドレスとして“01−02−03−04−05−06”を取得する。さらに、無線部MACヘッダ解析手段33は、UPフィールドとしてUP=5も取得する。本実施例の場合、UP=5であるため、ACは“Video”であることが分かる。
次に、BSS判断手段34は、BSSIDとAPのMACアドレスを比較する(ステップA2)。そして、“00−00−11−22−33−44”が“00−00−44−33−22−11”と異なるので、受信フレームは他BSSのものであると判断する。
BSS判断手段34は、他BSS端末アドレス記憶部23へ問い合わせ(ステップA4)、送信元MACアドレスが登録済みか確認する(ステップA5)。図15のように、Videoカテゴリを使用している他BSS端末に “00−00−0B−0C−0D−0E” は登録されていない。そのため、BSS判断手段34は、他BSS端末アドレス記憶部23のテーブルに新しいMACアドレスを書き込み、経過時間タイマをスタートする(ステップA7)。
その後、他BSS端末アドレス記憶部23のVideoカテゴリの合計台数は1だけ加算される。総端末数記憶部22のVideoカテゴリの合計台数も1だけ加算され、Videoカテゴリの総端末数B’’=10となる(ステップA8)。
ステップA2において、APのMACアドレスが“00−00−44−33−22−11”であった場合、BSSID=自局のMACアドレスのため、宛先MACアドレスに応じてフレーム転送処理が行われる(ステップA3)。
また、ステップA1において取得したUPがUP=6であった場合、図12のマッピングルールからACは“Voice”と判明する。図15のVoiceカテゴリには“00−00−0B−0C−0D−0E”が既に登録されている。そのため、ステップA5において、そのMACアドレスに対する経過時間を0秒にリセットし、更新処理を終える(ステップA6)。
登録経過時間監視手段35は、他BSS端末記憶部23の経過時間を常に監視し、経過時間が所定の制限時間を越えたとき、該当するMACアドレスを削除する。この制限時間は任意に設定可能である。本実施例ではこの制限時間を120秒とする。
アドレス“00−00−0E−0D−0C−0B”は、記憶されてから120秒経過していため、削除される。そして、他BSS端末アドレス記憶部23の台数が1だけ減算されると共に、総端末数記憶部22の総端末数C’’=12となる。
なお、アドレス“00−00−0E−0D−0C−0B”はVideoとBackgroundにも登録されているが、このACについては記憶されてから120秒経過していないので削除されない。
図9のフローチャートを参照し、AP5によるビーコン送信時の動作について説明する。まず、ビーコン送信タイミングを検知したビーコン生成手段32は、総端末数記憶部22へ問い合わせを行い、総端末数A’’=2、B’’=10、C’’=12、D’’=13を受け取る(ステップB1)。
CWパラメータ決定手段31は、現在のCWパラメータをCWパラメータ記憶部24に問い合わせて、図16の結果を得る(ステップB2)。図16のように、CWパラメータはAC毎に管理されている。
CWパラメータ決定手段31はこのCWパラメータと、総端末数A’’、B’’、C’’、D’’に応じてAC毎に適正なCWパラメータ(CWmin[AC]及びCWmax[AC])の算出を行う。CWパラメータの算出には、前述の最良の実施形態と同様の方法を用いることができる。最良の実施形態ではACを考慮していないので、AC毎に最良の実施形態と同様の方法を用いればよい。その結果、図16のCWパラメータは図17のようなCWパラメータとなる(ステップB3)。
ステップB4からB6に関しては、最良の実施形態と同様のため、説明は省略する。
なお、ステップB3におけるCWパラメータ決定手段31は、CWmin[AC]及びCWmax[AC]を増加させる方法であるが、CWmin[AC]及びCWmax[AC]を減少させてもよい。例えば、総端末数よりも現在のCWmin[AC]の方が大きいときに、CWmin[AC]を減少させてもよい。減少後の値の例としては、(CWmin[AC]+1)/2−1がある。このとき、CWmax[AC]も、(CWmax[AC]+1)/2−1等に変更してもよい。
さらに、総端末数そのものでなく、総端末数に所定の演算を施した値と、CWmin[AC]又はCWmax[AC]を比較し、その結果に基づき、min[AC]及びCWmax[AC]を変更してもよい。あるいは、AC毎にアルゴリズムを変えてもよい。
以上のアルゴリズムは一例であり、総端末数を判断基準、又はパラメータとして用いて、任意のアルゴリズムでCWmin[AC]及びCWmax[AC]を変更することができる。
図5と図16を比較すると、最良の実施形態ではACの区分はなくCWパラメータの更新が発生したが、本実施例では実際にフレームの送受信が多く行われているVideoカテゴリに対してのみCWパラメータの更新を行っている。
以上、同一無線チャネル内の総端末数の推定方法、その総端末数から動的にCWパラメータを変更し、送信時のフレーム衝突の確率を低減させる無線LANシステムに関して説明したが、登録経過時間監視部35がMACアドレスの削除をするまでの制限時間は自由に変更が可能である。
(実施例の効果)
以上のように、本実施例のCSMA/CA方式を用いる無線通信装置及び無線通信方法は、あるAPが開設するBSSに帰属している端末数だけでなく、同一チャネルを使用する他のBSSの端末数も考慮しCWパラメータの算出を行う。その際、フレーム送信の優先度を指定するAC毎に端末数を管理し、AC毎にCWパラメータを算出する。そのため、複数のBSSが混在する環境下で、フレームの衝突確率の上昇の抑制とACによる優先度制御を効率的に両立させることができるという効果がある。
さらに、本実施例のCSMA/CA方式を用いる無線通信装置及び無線通信方法は、IEEE802.11無線LAN規格に準拠したフレームから情報を読み取り、他のBSSに帰属する端末の数を推定する。そのため、特別な情報エレメントを送受信することなく他のBSSの端末数を推定できる。従って、ベンダーが異なる複数のAPが混在する環境下でも、フレームの衝突確率の上昇の抑制とACによる優先度制御を効率的に両立させることができるという効果がある。
本発明の最良の実施形態の、アクセスポイントのブロック図である。 図1のAPが備える記憶部に含まれる帰属端末数記憶部の記憶内容を示す表である。 図1のAPが備える記憶部に含まれる他BSS端末アドレス記憶部の記憶内容を示す表である。 図1のAPが備える記憶部に含まれるCWパラメータ記憶部の記憶内容の初期値を示す表である。 図1のAPが備える記憶部に含まれるCWパラメータ記憶部のCWパラメータ変更後の記憶内容を示す表である。 IEEE802.11方式の無線LANで使用される無線フレームのMACヘッダ・フォーマットを示す図である。 MACヘッダ内のTo DSフィールド、From DSフィールドとアドレス・フィールドの対応関係を示す表である。 図1のAPの、フレーム受信時の動作を示すフローチャートである。 図1のAPの、ビーコン送信時の動作を示すフローチャートである。 ACパラメータ通知IEのフレームフォーマットを示す図である。 本実施例の、EDCA方式の無線LANを用いた通信システムの構成図である。 MACヘッダ内のUPフィールドとACの対応関係を示す表である。 本実施例のAPが備える記憶部に含まれる帰属端末数記憶部の記憶内容を示す表である。 本実施例のAPが備える記憶部に含まれる総端末数記憶部の記憶内容を示す表である。 本実施例のAPが備える記憶部に含まれる他BSS端末アドレス記憶部の記憶内容を示す表である。 本実施例のAPが備える記憶部に含まれるCWパラメータ記憶部の記憶内容の初期値を示す表である。 本実施例のAPが備える記憶部に含まれるCWパラメータ記憶部のCWパラメータ変更後の記憶内容を示す表である。 2つのBSSが存在する無線LANシステムの構成図である。
符号の説明
1 無線ネットワークインターフェース部
2 記憶部
21 帰属端末数記憶部
22 総端末数記憶部
23 他BSS端末アドレス記憶部
24 CWパラメータ記憶部
3 データ処理部
31 CWパラメータ決定手段
32 ビーコン生成手段
33 無線部MACヘッダ解析手段
34 BSS判断手段
35 登録経過時間監視手段
36 データフレーム生成手段
4 有線ネットワークインターフェース部
5、6 アクセスポイント(AP)
7、8 BSS
91、92、93、94、95 端末(STA)
10 イーサネット
11 外部ネットワーク
12、13 有線端末
141、142 BSS
151、152 アクセスポイント(AP)
161、162、163、164 端末(STA)
17 有線ネットワーク

Claims (35)

  1. 衝突回避機能付き搬送波感知多重アクセス(以降、CSMA/CAという。)方式を用いる無線通信装置であって、
    前記無線通信装置が帰属する第1の無線ネットワークが使用するチャネルと同一のチャネルを用いる、第2のネットワークに帰属する第2の無線通信装置が送信する送信信号を検出する送信信号検出手段と、
    前記送信信号に基づき、前記無線通信装置及び前記第2の無線通信装置が第1の信号の送信を完了し、次に第2の信号の送信を開始するまでの時間間隔である衝突回避時間を決定する衝突回避時間決定手段
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1記載の無線通信装置であって、
    前記第1のネットワークに帰属する全無線通信装置の装置台数である第1の装置台数に基づき、前記衝突回避時間を決定する手段を備えることを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1又は2のいずれかに記載の無線通信装置であって、
    前記送信信号に基づき、前記第2の無線通信装置の装置台数である第2の装置台数を推定する装置台数推定手段と、
    前記第2の装置台数の推定結果に基づき、前記衝突回避時間を決定する手段を備えることを特徴とする無線通信装置。
  4. 請求項3記載の無線通信装置であって、
    前記第2の装置台数の推定結果を、所定の保持時間だけ保持し、前記保持時間が経過した後は、前記推定結果を削除する第2の装置台数保持手段を備えることを特徴とする無線通信装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載の無線通信装置であって、
    前記衝突回避時間は、信号を送信する所定の時間間隔である最小信号間隔と、前記最小信号間隔と所定のパラメータの和の時間との間で、第1のアルゴリズムに基づき、選択する衝突回避時間選択手段と、
    前記パラメータは、所定の最小値以上でかつ所定の最大値以下の範囲内で、第2のアルゴリズムに基づき決定するパラメータ決定手段と、
    前記最小値及び前記最大値の少なくとも一方は、前記第1の装置台数又は前記第2の装置台数を含む総装置台数に基づく、第3のアルゴリズムに従い変更するパラメータ範囲変更手段
    を備えることを特徴とする無線通信装置。
  6. 請求項5記載の無線通信装置であって、
    前記第3のアルゴリズムは、前記総装置台数と、前記最小値及び前記最大値の少なくとも一方との比較結果に基づき、前記最小値及び前記最大値の少なくとも一方を変更する手段を含むことを特徴とする無線通信装置。
  7. 請求項5記載の無線通信装置であって、
    前記第3のアルゴリズムは、前記総装置台数と、前記最小値及び前記最大値の少なくとも一方に所定の演算を施した数値との比較結果に基づき、前記第1の値及び前記第2の値の少なくとも一方を決定する手段を含むことを特徴とする無線通信装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載の無線通信装置であって、
    送信の優先度を指定する送信優先度に従い区分された前記信号を送信する手段と、
    前記衝突回避時間は、前記送信優先度に基づき設定されることを特徴とする無線通信装置。
  9. 請求項2記載の無線通信装置であって、
    前記衝突回避時間は、前記第1の装置台数を前記送信優先度に基づき区分した、第1の優先度別装置台数に基づき設定されることを特徴とする無線通信装置。
  10. 請求項3又は4記載の無線通信装置であって、
    前記送信信号に基づき、前記第2の無線通信装置が送信する信号の送信優先度を推定する優先度推定手段を備え、
    前記衝突回避時間は、前記第2の装置台数を前記送信優先度に基づき区分した、第2の優先度別装置台数に基づき設定されることを特徴とする無線通信装置。
  11. 請求項5乃至7記載の無線通信装置であって、
    前記最小信号間隔及び前記パラメータの少なくとも一方は、前記送信優先度に基づき設定されることを特徴とする無線通信装置。
  12. 請求項5乃至7、又は11のいずれかに記載の無線通信装置であって、
    前記最小値及び前記最大値の少なくとも一方は、前記送信優先度に基づき設定されることを特徴とする無線通信装置。
  13. 請求項5乃至7、又は11、又は12のいずれかに記載の無線通信装置であって、
    前記第1のアルゴリズムは、前記送信優先度をパラメータとして用いることを特徴とする無線通信装置。
  14. 請求項5乃至7、又は11乃至13のいずれかに記載の無線通信装置であって、
    前記衝突回避時間は、前記総装置台数を前記送信優先度に基づき区分した、優先度別総装置台数に基づき設定されることを特徴とする無線通信装置。
  15. 請求項5乃至7、又は11乃至14のいずれかに記載の無線通信装置であって、
    前記第2のアルゴリズムは、前記送信優先度をパラメータとして用いることを特徴とする無線通信装置。
  16. 第1の無線ネットワークに帰属し、CSMA/CA方式を用いる無線通信装置であって、
    前記第1の無線ネットワークが使用するチャネルと同一のチャネルを用いる、第2のネットワークに帰属する第2の無線通信装置が送信する送信信号を検出する送信信号検出手段と、
    前記無線通信装置及び前記第2の無線通信装置が第1の信号の送信を完了し、次に第2の信号の送信を開始するまでの時間間隔である衝突回避時間を決定するための所定の情報を、前記送信信号に基づき生成する情報生成手段と、
    前記所定の情報を前記第1のネットワークに帰属する第3の無線通信装置へ送信する情報送信手段を備えることを特徴とする無線通信装置。
  17. 第1の無線ネットワークに帰属し、CSMA/CA方式を用いる無線通信装置であって、
    前記第1の無線ネットワークが使用するチャネルと同一のチャネルを用いる、第2のネットワークに帰属する第2の無線通信装置が送信する送信信号に基づき、前記無線通信装置、前記第2の無線通信装置及び前記第3の無線通信装置が第1の信号の送信を完了し、次に第2の信号の送信を開始するまでの時間間隔である衝突回避時間を決定するために、前記第1の無線ネットワークに帰属する第3の無線通信装置が生成し送信した所定の情報を受信する情報受信手段と、
    前記所定の情報に基づき前記衝突回避時間を決定する衝突回避時間決定手段を備えることを特徴とする無線通信装置。
  18. 請求項1乃至17のいずれかに記載の無線通信装置を含む無線ネットワーク。
  19. CSMA/CA方式を用いる無線通信方法であって、
    第1の無線ネットワークに帰属する第1の無線通信装置が、前記第1の無線ネットワークが使用するチャネルと同一のチャネルを用いる、第2のネットワークに帰属する第2の無線通信装置が送信する送信信号を検出する送信信号検出工程と、
    前記送信信号に基づき、前記第1の無線通信装置及び前記第2の無線通信装置が第1の信号の送信を完了し、次に第2の信号の送信を開始するまでの時間間隔である衝突回避時間を決定する衝突回避時間決定工程
    を備えることを特徴とする無線通信方法。
  20. 請求項19記載の無線通信方法であって、
    前記第1のネットワークに帰属する全無線通信装置の装置台数である第1の装置台数に基づき、前記衝突回避時間を決定する衝突回避時間決定工程を備えることを特徴とする無線通信方法。
  21. 請求項19又は20のいずれかに記載の無線通信方法であって、
    前記送信信号に基づき、前記第2の無線通信装置の装置台数である第2の装置台数を推定する装置台数推定手段と、
    前記第2の装置台数の推定結果に基づき、前記衝突回避時間を決定する手段を備えることを特徴とする無線通信方法。
  22. 請求項21記載の無線通信方法であって、
    前記第2の装置台数の推定結果を、所定の保持時間だけ保持し、前記保持時間が経過した後は、前記推定結果を削除する第2の装置台数保持工程を備えることを特徴とする無線通信方法。
  23. 請求項19乃至22のいずれかに記載の無線通信方法であって、
    前記衝突回避時間は、信号を送信する所定の時間間隔である最小信号間隔と、前記最小信号間隔と所定のパラメータの和の時間との間で、第1のアルゴリズムに基づき、選択する衝突回避時間選択工程と、
    前記パラメータは、所定の最小値以上でかつ所定の最大値以下の範囲内で、第2のアルゴリズムに基づき決定するパラメータ決定工程と、
    前記最小値及び前記最大値の少なくとも一方は、前記第1の装置台数又は前記第2の装置台数を含む総装置台数に基づく、第3のアルゴリズムに従い変更するパラメータ範囲変更工程
    を備えることを特徴とする無線通信方法。
  24. 請求項23記載の無線通信方法であって、
    前記第3のアルゴリズムは、前記総装置台数と、前記最小値及び前記最大値の少なくとも一方との比較結果に基づき、前記最小値及び前記最大値の少なくとも一方を変更する手段を含むことを特徴とする無線通信方法。
  25. 請求項23記載の無線通信方法であって、
    前記第3のアルゴリズムは、前記総装置台数と、前記最小値及び前記最大値の少なくとも一方に所定の演算を施した数値との比較結果に基づき、前記第1の値及び前記第2の値の少なくとも一方を決定する手段を含むことを特徴とする無線通信方法。
  26. 請求項19乃至25のいずれかに記載の無線通信方法であって、
    送信の優先度を指定する送信優先度に従い前記信号を区分する工程と、
    前記衝突回避時間を、前記送信優先度に基づき設定する工程を備えることを特徴とする無線通信方法。
  27. 請求項20記載の無線通信方法であって、
    前記衝突回避時間を、前記第1の装置台数を前記送信優先度に基づき区分した、第1の優先度別装置台数に基づき設定する工程を備えることを特徴とする無線通信方法。
  28. 請求項21又は22のいずれかに記載の無線通信方法であって、
    前記送信信号に基づき、前記第2の無線通信装置が送信する信号の送信優先度を推定する優先度推定工程と、
    前記衝突回避時間を、前記第2の装置台数を前記送信優先度に基づき区分した、第2の優先度別装置台数に基づき設定する工程を備えることを特徴とする無線通信方法。
  29. 請求項23乃至25記載の無線通信方法であって、
    前記最小信号間隔及び前記パラメータの少なくとも一方は、前記送信優先度に基づき設定する工程を備えることを特徴とする無線通信方法。
  30. 請求項23乃至25、又は29のいずれかに記載の無線通信方法であって、
    前記最小値及び前記最大値の少なくとも一方は、前記送信優先度に基づき設定する工程を備えることを特徴とする無線通信方法。
  31. 請求項23乃至25、又は29、又は30のいずれかに記載の無線通信方法であって、
    前記第1のアルゴリズムは、前記送信優先度をパラメータとして用いることを特徴とする無線通信方法。
  32. 請求項23乃至25、又は29乃至31のいずれかに記載の無線通信方法であって、
    前記衝突回避時間は、前記総装置台数を前記送信優先度に基づき区分した、優先度別総装置台数に基づき設定する工程を備えることを特徴とする無線通信方法。
  33. 請求項23乃至25、又は29乃至32のいずれかに記載の無線通信方法であって、
    前記第2のアルゴリズムは、前記送信優先度をパラメータとして用いることを特徴とする無線通信方法。
  34. CSMA/CA方式の無線通信方法であって、
    第1の無線ネットワークに帰属する第1の無線通信装置が、前記第1の無線ネットワークが使用するチャネルと同一のチャネルを用いる、第2のネットワークに帰属する第2の無線通信装置が送信する送信信号を検出する送信信号検出工程と、
    前記送信信号に基づき、前記第1の無線通信装置及び前記第2の無線通信装置が第1の信号の送信を完了し、次に第2の信号の送信を開始するまでの時間間隔である衝突回避時間を決定するための所定の情報を生成する情報生成工程と、
    前記所定の情報を前記第1の無線ネットワークに帰属する第3の無線通信装置へ送信する情報送信工程を備えることを特徴とする無線通信方法。
  35. CSMA/CA方式の無線通信方法であって、
    第1のネットワークに帰属する第1の無線通信装置、及び前記第1の無線ネットワークが使用するチャネルと同一のチャネルを用いる、第2のネットワークに帰属する第2の無線通信装置が第1の信号の送信を完了し、次に第2の信号の送信を開始するまでの時間間隔である衝突回避時間を決定するために、前記第2の無線通信装置が送信する送信信号に基づき、前記第1の無線通信装置が生成した所定の情報を受信する情報受信手段と、
    前記所定の情報の基づき前記衝突回避時間を決定する衝突回避時間決定手段を備えることを特徴とする無線通信方法。
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