JP2007129544A - 無線リンクの輻輳状態を考慮した無線アクセス制御方法、アクセスポイント、端末及びプログラム - Google Patents

無線リンクの輻輳状態を考慮した無線アクセス制御方法、アクセスポイント、端末及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと端末とが接続される無線通信システムについて、無線リンクの輻輳状態を考慮した無線アクセス制御方法等を提供する。
【解決手段】アクセスポイントが、無線リソース使用率を測定し、該無線リソース使用率が所定閾値以上となった際に、送信抑制の情報を含むビーコン信号を送信する。次に、端末が、送信抑制の情報を含むビーコン信号を受信した際に、通常遅延データパケットをアクセスポイントへ送信するためのRTSを送信しない。次に、アクセスポイントが、無線リソース使用率が所定閾値よりも小さくなった際に、抑制解除の情報を含むビーコン信号を送信する。端末が、抑制解除の情報を含むビーコン信号を受信した際に、通常遅延データパケットをアクセスポイントへ送信するためのRTSを送信することができる。
【選択図】図2

Description

本発明は、無線リンクの輻輳状態を考慮した無線アクセス制御方法、アクセスポイント、端末及びプログラムに関する。
アクセスポイントが複数の端末を集中制御する代表的な無線通信システムとして、セルラーシステムがある。セルラーシステムに適用される無線アクセス制御方法では、以下のような各種多元接続方式を用いる。
周波数分割多元接続方式(Frequency Division Multiple Access: FDMA)
時間分割多元接続方式(Time Division Multiple Access: TDMA)
符号分割多元接続方式(Code Division Multiple Access: CDMA)
アクセスポイントは、各端末に、無線リソース(周波数スロット、タイムスロット、符号など)を割り当てる。この制御は、データリンク層の下位副層に当たり、フレーム(データの送受信単位)の送受信方法等を規定するMAC(Media Access Control:メディアアクセス制御)によってなされる。
MACプロトコルには、集中制御型と、自律分散型とある。集中制御型は、アクセスポイント(又は基地局)が、複数の端末のメディアアクセス制御を行い、端末はその制御結果に従う。自律分散型は、特定の端末における集中制御を行わず、端末同士が自律分散的に制御し合う。いずれの方式も、送信されるデータの疎通(スループット)を最大化することや、要求するQoS(Quality of Service:サービス品質)を満足することを目的としている。
MACの代表的なものとして、Connection Oriented型であって且つContention-Free型のものがある。この方法は、通信する端末に固定的に無線リソースを割り当てるものであって、主に音声通信に適する。
これに対して、Packet Oriented型のMACも多く提案・検討されており、これにもContention型とContention-Free型とがある。Contention型の代表的なものとして、無線LANシステムで採用されているCSMA(Carrier Sense Multiple Access)をベースにしたIEEE802.11 DCF(Distributed Coordinated Function)がある。
無線LANシステムにおいては、互いにキャリアセンスできない端末同士が同時に送信することにより衝突が発生するという隠れ端末問題が存在する。これを解決するために、RTS−CTSの交換によって、他の端末を、チャネルを使用できないNAV(Network Allocation Vector)期間に移行させることができる。
図1は、従来技術におけるDCFのシーケンス図である。
DCFは、CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access with Collision Avoidance)に基づくアクセス方法であって、送信すべきデータパケットを有する端末が、先にキャリアをセンスし、他の端末のデータパケットが送信されていないことを確認した上で、当該データパケットを送信するものである。これにより、他の端末から送信されるデータパケットとの衝突を避けることができる。
(S101)送信元端末Aは、一定のAIFS(Arbitration IFS)時間の経過後、送信すべき低遅延データパケットをバックオフ時間だけ待機させる。バックオフ時間は、データパケットを送信するまでの実際の待機時間であって、各端末が乱数によって発生させたコンテンションウィンドウ(CW:Contention Window)によって決定される。なお、バックオフ時間は、次式に示すように、0からCWまでの範囲で得られる乱数値を用いて決定される。
バックオフ時間=コンテンションウィンドウ内のランダム値×スロットタイム
S101によれば、端末Aは、そのバックオフ時間の経過後、アクセスポイントへRTS(Request to Send:送信要求)を送信する。このとき、他の端末Bも、通常遅延データパケットを送信する用意があり、バックオフ時間を経過させている。他の端末Bは、そのバックオフ時間の経過後、アクセスポイントへRTSを送信する。
(S102)ここで、端末Aが送信したRTSと、端末Bが送信したRTSとが衝突したとする。このとき、アクセスポイント及び他の端末は、RTSを正常に受信することができない。端末A及びBは、RTSに対する応答であるCTSを受信しないと、自ら送信したRTSが衝突したと判断し、再度、RTSを送信するべく、バックオフ時間を経過させる。なお、次のバックオフ時間は、CWの値を2倍にした後に決定される。
(S103)端末Cも、アクセスポイントへ通常遅延データパケットを送信したいために、バックオフ時間を経過させている。端末A及びBがRTSを衝突させ、再度バックオフ時間を経過させている際に、端末Cのバックオフ時間が満了すると、端末Cは、アクセスポイントへRTSを送信する。この場合、先にRTSを送信した端末A及びBよりも、後で送信した端末CのRTSが、アクセスポイントに先に受信される。
端末Dも、アクセスポイントへ通常遅延データパケットを送信したいために、バックオフ時間を経過させる。このとき、端末Dが、端末Cから送信されたRTSを検出すると、バックオフ時間のカウントダウンをサスペンド(一時中止)する。そして、RTSを検出した他の端末Dは、NAV期間に移行し、DATAフレームの送信が完了するまで、チャネルの使用を延期する。DATAフレームの送信が完了した時とは、アクセスポイントから端末Cへ送信されたACKを検出した時である。
端末A及びBも、端末Dと同様に、端末Cから送信されたRTSを検出すると、バックオフ時間のカウントダウンをサスペンドする。そして、低遅延データパケットを送信しようとする端末Aも、端末Bも、NAV期間へ移行する。
(S104)アクセスポイントは、SIFS(Short InterFrame Space)時間の経過後に、CTS(Clear to Send:要求受付)を端末Cへ送信する。
(S105)CTSを受信した端末Cは、SIFS時間の経過後、DATAフレームをアクセスポイントへ送信する。ここで問題となるのは、端末Aが送信しようとする低遅延データパケットよりも、端末Cが送信しようとする通常遅延データパケットの方が、先にサクセスポイントへ送信されることにある。
(S106)DATAフレームを受信したアクセスポイントは、SIFS時間の経過後、ACKを端末Cへ送信する。アクセスポイントから端末CへACKが送信されたことを検出した他の端末A、B及びDは、NAV期間を停止する。
(S107)他の端末A、B及びDは、持ち越されたバックオフ時間のカウントダウンを再開する。その後、端末Aは、バックオフ時間を満了した際にRTSを送信する。このとき、端末Dも、バックオフ時間を満了した際にRTSを送信すると、再び、RTSが衝突する場合がある。
IEEE802.11eで標準化されたEDCF(Enhanced DCF)では、DIFSの代わりに、QoSクラスに応じて値が設定可能なAIFSが定義されており、優先制御が可能となっている。また、送信待機時間を決定するコンテンションウィンドウについても、QoSクラスごとに設定できる。従って、高優先度のQoSクラスほどコンテンションウィンドウを小さくすることで、短い待機時間でRTS送信が可能となり、CTSを受信した後、DATAフレームの送信が可能となる。
尚、例えば、送信すべきデータが発生してから実際に送信されるまでの遅延時間を短縮するために、予め所定の演算処理を実施しておく技術もある(例えば特許文献1参照)。
特開平11−284629号公報
低遅延データパケットを送受信するアプリケーションにとっては、遅延時間の上限を超えると無意味となる。例えば、オンラインゲーム又は遠隔医療システムの場合、データパケットの伝送遅延を極力小さくする必要があり、遅延時間の許容値(許容遅延時間)を超えたデータパケットの転送は意味をなさない。データパケットが許容遅延時間を超えて転送されることは、アプリケーションにとっては低品質なサービスとならざるを得ない。
EDCFでは、QoSクラスに応じた優先制御に基づいて、AIFS又はCWを設定することにより、低遅延データパケットを優先的に送信することができる。しかしながら、バックオフ時間は、CW内で乱数によって決定されるために、低優先度の通常遅延データパケットのCWを大きくしても、乱数値によっては早期に送信可能となる。
また、無線リンクが輻輳している場合(無線リソースが一定以上使用されている場合)、データパケット又はRTSの衝突が発生しやすいだけでなく、通常遅延データパケットが送信されることによって、低遅延データパケットが送信できないという状況が発生する。
一方で、無線リンクが輻輳していないにもかかわらず、パケット衝突が発生した場合、DCF方式によれば無線リンクが輻輳していると判断し、CWを2倍にして動作させるために、DATAフレームの送信遅延が更に増加することとなる。
また、アクセスポイントから端末へ向かう下り回線によれば、アクセスポイントは、全てのデータパケットの送信をスケジューリングすることが容易である。一方、端末からアクセスポイントへ向かう上り回線によれば、他の端末又はアクセスポイントは、データパケットの送信を待機しているのか否かについて把握できず、アクセス制御が困難である。
そこで、本発明は、IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと端末とが接続される無線通信システムについて、無線リンクの輻輳状態を考慮した無線アクセス制御方法等を提供することを目的とする。
本発明は、IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと端末とが接続される無線通信システムにおける無線アクセス制御方法において、
端末は、低遅延データパケット及び通常遅延データパケットをアクセスポイントへ送信するものであり、
アクセスポイントが、無線リソース使用率を測定し、該無線リソース使用率が所定閾値以上となった際に、送信抑制の情報を含むビーコン信号を送信する第1のステップと、
端末が、送信抑制の情報を含むビーコン信号を受信した際に、通常遅延データパケットのRTSを送信しないようにする第2のステップと、
アクセスポイントが、無線リソース使用率を測定し、該無線リソース使用率が所定閾値よりも小さくなった際に、抑制解除の情報を含むビーコン信号を送信する第3のステップと、
端末が、抑制解除の情報を含むビーコン信号を受信した際に、通常遅延データパケットのRTSを送信することができる第4のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の無線アクセス制御方法における他の実施形態によれば、端末は、抑制解除の情報を含むビーコン信号を受信することによって非輻輳状態にあるときに、当該端末が送信したRTSの衝突が検出された際、次に経過させるバックオフ時間を、先にRTSを送信した際のバックオフ時間よりも短くする
ことも好ましい。
本発明によれば、IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと端末とが接続される無線通信システムにおける無線アクセス制御方法において、
アクセスポイントが、無線リソース使用率を測定し、該無線リソース使用率に応じて、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を算出し、該第1の割合値を含むビーコン信号を送信する第1のステップと、
端末が、ビーコン信号を受信した際に、乱数を発生させて第2の割合値を導出し、該第2の割合値が、ビーコン信号に含まれる第1の割合値よりも小さいならば、送信抑制としてRTSを送信しないようにし、又はそれ以上であれば抑制解除としてRTSを送信できるようにする第2のステップと
を有することを特徴とする。
本発明の無線アクセス制御方法における他の実施形態によれば、
端末は、低遅延データパケット及び通常遅延データパケットをアクセスポイントへ送信するものであり、
第2のステップについて、端末は、送信抑制の場合、通常遅延データパケットのRTSを送信しないようにし、抑制解除の場合、通常遅延データパケットのRTSを送信できるようにし、低遅延データパケットのRTSは、送信抑制又は抑制解除に関係なく送信できることも好ましい。
本発明は、IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと接続される端末において、
キャリアをセンスするキャリアセンス手段と、
センスされたキャリアに基づく無線リソース使用率が、所定閾値以上であれば送信抑制とし、又はそれよりも小さければ抑制解除として、自律的に判定する混雑度判定手段と、
低遅延データパケット又は通常遅延データパケットを送信する際にRTSを送信するRTS送信手段と、
RTSを送信するまでのバックオフ時間を決定し且つ管理するバックオフ時間決定管理手段と、
送信抑制の際に、通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、抑制解除の際に、通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、バックオフ時間決定管理手段を制御する送信抑制/抑制解除手段と
を有することを特徴とする。
本発明の端末における他の実施形態によれば、バックオフ時間決定管理手段は、抑制解除の際であって非輻輳状態であるときに、当該端末が送信したRTSの衝突をキャリアセンス手段によって検出された際に、次に経過させるバックオフ時間を、先にRTSを送信した際のバックオフ時間よりも短くすることも好ましい。
本発明の端末における他の実施形態によれば、混雑度判定手段は、アクセスポイントからビーコン信号を受信し、送信抑制/抑制解除の情報を検出するビーコン受信手段であることも好ましい。
本発明は、前述した端末と接続されるアクセスポイントにおいて、
無線リソース使用率を測定する無線リソース使用率測定手段と、
無線リソース使用率が所定閾値以上か又はそれよりも小さいかを判定する混雑度判定手段と、
無線リソース使用率が所定閾値以上となった際に、送信抑制の情報を含むビーコン信号を送信し、無線リソース使用率が所定閾値よりも小さくなった際に、抑制解除の情報を含むビーコン信号を送信するビーコン送信手段と
を有することを特徴とする。
本発明は、IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと接続される端末において、
アクセスポイントから、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を含むビーコン信号を受信した際に、乱数を発生させて第2の割合値を導出し、該第2の割合値が、ビーコン信号に含まれる第1の割合値よりも小さいならば、送信抑制とし、又はそれ以上であれば抑制解除として判定する混雑度判定手段と、
データパケットを送信する際にRTSを送信するRTS送信手段と、
RTSを送信するまでのバックオフ時間を決定し且つ管理するバックオフ時間決定管理手段と、
送信抑制の際に、データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、抑制解除の際に、データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、バックオフ時間決定管理手段を制御する送信抑制/抑制解除手段と
を有することを特徴とする。
本発明の端末における他の実施形態によれば、
低遅延データパケット及び通常遅延データパケットをアクセスポイントへ送信するものであり、
送信抑制/抑制解除手段は、送信抑制の際に、通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、抑制解除の際に、通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、バックオフ時間決定管理手段を制御する
ことも好ましい。
本発明は、前述した端末と接続されるアクセスポイントにおいて、
無線リソース使用率を測定する無線リソース使用率測定手段と、
無線リソース使用率に応じて、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を算出する混雑度判定手段と、
第1の割合値を含むビーコン信号を送信するビーコン送信手段と
を有することを特徴とする。
本発明は、IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと接続される端末に搭載されるコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
キャリアをセンスするキャリアセンス手段と、
センスされたキャリアに基づく無線リソース使用率が、所定閾値以上であれば送信抑制とし、又はそれよりも小さければ抑制解除と、自律的に判定する混雑度判定手段と、
低遅延データパケット又は通常遅延データパケットを送信する際にRTSを送信するRTS送信手段と、
RTSを送信するまでのバックオフ時間を決定し且つ管理するバックオフ時間決定管理手段と、
送信抑制の際に、通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、抑制解除の際に、通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、バックオフ時間決定管理手段を制御する送信抑制/抑制解除手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明は、前述したプログラムをコンピュータによって機能させる端末と接続されるアクセスポイントに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
無線リソース使用率を測定する無線リソース使用率測定手段と、
無線リソース使用率が所定閾値以上か又はそれよりも小さいかを判定する混雑度判定手段と、
無線リソース使用率が所定閾値以上となった際に、送信抑制の情報を含むビーコン信号を送信し、無線リソース使用率が所定閾値よりも小さくなった際に、抑制解除の情報を含むビーコン信号を送信するビーコン送信手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明は、IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと接続される端末に搭載されるコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
アクセスポイントから、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を含むビーコン信号を受信した際に、乱数を発生させて第2の割合値を導出し、該第2の割合値が、ビーコン信号に含まれる第1の割合値よりも小さいならば、送信抑制とし、又はそれ以上であれば抑制解除として判定する混雑度判定手段と、
データパケットを送信する際にRTSを送信するRTS送信手段と、
RTSを送信するまでのバックオフ時間を決定し且つ管理するバックオフ時間決定管理手段と、
送信抑制の際に、データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、抑制解除の際に、データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、バックオフ時間決定管理手段を制御する送信抑制/抑制解除手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明の端末用プログラムにおける他の実施形態によれば、
低遅延データパケット及び通常遅延データパケットをアクセスポイントへ送信するものであり、
送信抑制/抑制解除手段は、送信抑制の際に、通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、抑制解除の際に、通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、バックオフ時間決定管理手段を制御する
ことも好ましい。
本発明は、前述のプログラムをコンピュータによって機能させる端末と接続されるアクセスポイントに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
無線リソース使用率を測定する無線リソース使用率測定手段と、
無線リソース使用率に応じて、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を算出する混雑度判定手段と、
第1の割合値を含むビーコン信号を送信するビーコン送信手段と
してコンピュータを機能させることを特徴とする。
本発明によれば、IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと端末とが接続される無線通信システムについて、無線リンクの輻輳状態を考慮した無線アクセス制御方法等を実現できる。
本発明によれば、アクセスポイントの無線リソース使用率に基づいて、輻輳していると判定された場合、アクセスポイントから送信するビーコン信号によって通常遅延データパケットを抑制することができる。これにより、低遅延データパケットのパケット衝突を回避し、低遅延データパケットの遅延時間を減少させる。
一方、無線リンクが輻輳していないにもかかわらず、データパケット又はRTSの衝突が発生したときは、CWを短くすることによって、低遅延データパケットの送信に要する遅延時間を短縮する。
以下では、図面を用いて、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。
本発明は、低遅延時間をQoS要求とする低遅延データパケットと、通常遅延時間の通常遅延データパケットとが混在して転送される無線通信システムについて、端末からアクセスポイントへ向かう上り回線において、低遅延データパケットを優先的に転送するためのMACプロトコルである。本発明によれば、無線リンクの混雑度(輻輳状態)を考慮する。
図2は、本発明におけるシーケンス図である。
(S201)アクセスポイントは、無線リソース使用率が所定閾値以上になった(輻輳状態)と判定すると、送信抑制の情報を含むビーコン信号を同報送信し、端末から送信される低優先の通常遅延データパケットを抑制する旨を通知する。
アクセスポイントは、無線リソース使用率を監視し、その無線リソース使用率が所定閾値以上(輻輳状態)又はそれよりも小さい(非輻輳状態)かを判定する。輻輳状態であれば送信抑制の情報を、非輻輳状態であれば抑制解除の情報を、ビーコン信号に含ませる。送信抑制の情報は、端末が、通常遅延データパケットの送信を抑制することを意味する。これにより、低遅延データパケットの遅延時間を短縮化する。
以下の表1は、ビーコン信号のフレーム構成図である。
Figure 2007129544
本発明におけるビーコン信号は、フレームBody部に、通常遅延データパケットの送信抑制/抑制解除を表す1ビットを有する。アクセスポイントからビーコン信号を受信した端末は、そのビーコン信号の送信抑制/抑制解除のビットを検出する。これにより、端末は、通常遅延データパケットのRTSを送信するか又は抑制するかを制御することができる。
一方、他の実施形態としては、ビーコン信号は、送信抑制割合を表す7ビットを有するものであってもよい。送信抑制割合とは、アクセスポイントの収容する無線リソース使用率全体を、何%抑制するかを意味する。アクセスポイントからビーコン信号を受信した端末は、そのビーコン信号の送信抑制割合のビットを検出する。このとき、端末は、通常遅延データパケットのRTSを送信するか又は抑制するかを制御することができる。尚、通常遅延データパケットに限られず、全てのデータパケットについてRTSを送信するか又は抑制するかを制御するものであってもよい。
送信抑制の状態であれば、低優先の通常遅延データパケットにおけるRTSの送信を停止する。但し、低遅延データパケットにおけるRTSの送信は、可能である。一方、抑制解除の状態であれば、低優先の通常遅延データパケットにおけるRTSの送信は、可能である。
(S202)端末Aは、低遅延データパケットをアクセスポイントへ送信するために、バックオフ時間のカウントダウンを始める。バックオフ時間の経過後、端末Aは、RTSをアクセスポイントへ送信する。ここで、端末Aは、送信抑制の情報を含むビーコン信号を受信しているけれども、低遅延データパケットをアクセスポイントへ送信することは可能である。
(S203)アクセスポイントは、端末AからRTSを受信し、SIFS時間の経過後、CTSを端末Aへ送信する。
(S204)端末Aは、アクセスポイントからCTSを受信し、SIFS時間の経過後、DATAフレームをアクセスポイントへ送信する。
(S205)アクセスポイントは、端末AからDATAフレームを受信し、SIFS時間の経過後、ACKを端末Aへ送信する。
(S206)その後、アクセスポイントにおける無線リソースの使用率が、所定閾値よりも少なくなった(非輻輳状態)とする。そうすると、アクセスポイントは、抑制解除の情報を含むビーコン信号を送信する。そのビーコン信号を受信した端末B、C及びDは、通常遅延データパケットを送信するためのバックオフ時間のカウントダウンを再開する。
次に、初期設定の端末、又は抑制解除のビーコン信号を受信した端末について、本発明における特徴ある動作について説明する。
初期設定の端末、又は抑制解除のビーコン信号を受信した端末は、通常遅延データパケットを送信する際に、RTSをアクセスポイントへ送信する。このとき、非輻輳状態にもかかわらず、RTSが衝突する場合がある。この場合、端末は、先に経過させたバックオフ時間に基づくCWよりも、短いCWを生成する。輻輳状態に無いにもかかわらず、更に長いCWを生成することは、無駄にバックオフ時間を経過させることとなる。輻輳状態に無いならば、先のRTSの衝突は偶然一致したものと考えられるからである。これにより、データパケットの送信遅延時間を短くすることができる。
本発明における他の実施形態として、アクセスポイントが、無線リソース使用率を測定し、該無線リソース使用率に応じて、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を算出し、該第1の割合値を含むビーコン信号を送信することもできる。
これに対し、端末が、ビーコン信号を受信した際に、乱数を発生させて第2の割合値を導出し、該第2の割合値が、ビーコン信号に含まれる第1の割合値よりも小さいならば、送信抑制としてRTSを送信しないようにし、又はそれ以上であれば抑制解除としてRTSを送信できるようにする。乱数によって発生する第2の割合値は、均等にばらつくために、特定の端末からのデータパケットのみを抑制することなく、収容全体からみて無線リソース使用率を抑制することができる。尚、送信抑制の際に、全てのデータパケットにおけるRTSの送信を抑制してもよいし、通常遅延データパケットにおけるRTSの送信のみを抑制するものであってもよい。低遅延データパケットを優先的に伝送するシステムによれば、通常遅延データパケットにおけるRTSの送信のみが抑制される。
送信抑制割合を示す第1の割合値が、例えば0.7(70%)であるとする。この第1の割合値0.7を含むビーコン信号を受信した端末は、乱数を発生させた第2の割合値、例えば0.6を導出したとする。このとき、端末は、第2の割合値0.6は第1の割合値0.7よりも小さいので、送信抑制と判断し、RTSを送信しないようにする。
その後、アクセスポイントの無線リソース使用率が改善し、第1の割合値が、例えば0.5(50%)になったとする。この第1の割合値0.5を含むビーコン信号を受信した端末は、乱数を発生させた第2の割合値、例えば0.4を導出したとする。このとき、端末は、第2の割合値0.4は第1の割合値0.5よりも小さいので、未だ送信抑制と判断し、継続してRTSを送信しないようにする。
更に、その後、アクセスポイントの無線リソース使用率が改善し、第1の割合値が、例えば0.3(30%)になったとする。この第1の割合値0.3を含むビーコン信号を受信した端末は、乱数を発生させて第2の割合値、例えば0.8を導出したとする。このとき、端末は、第2の割合値0.8は第1の割合値0.3よりも大きいので、抑制解除と判断し、RTSを送信することが可能となる。
図3は、本発明におけるアクセスポイント及び端末の機能構成図である。以下で説明する機能構成は、アクセスポイント及び端末に搭載されたコンピュータを機能させるプログラムによっても実現可能である。
アクセスポイント及び端末ともに、基本的構成は、従来の無線LANシステムと同じであって、図3には、従来技術に新たに追加又は改良された機能部についてのみ表されている。
端末1は、物理層フレーム送受信部101と、DATA/ACK送受信部102と、キャリアセンス部103と、バックオフ時間決定管理部104と、RTS/CTS送受信部105と、送信抑制/抑制解除部106と、ビーコン受信部107とを有する。
物理層フレーム送受信部101は、アクセスポイント2との間で無線リンクを介して物理層フレームを送受信する。
DATA/ACK送受信部102は、物理層フレーム送受信部101を介して、アクセスポイント2へDATAフレームを送信し且つACKを受信する。前述したS204及びS205の処理を実現する。
キャリアセンス部103は、物理層フレーム送受信部101を介して、他の端末のチャネル使用状況をセンスする。特に、他の端末が送信したRTSと、アクセスポイントが送信したCTSとを検出する。また、自ら送信したRTS又はデータパケットの衝突も検出する。キャリアセンス部103は、検出した状況の情報をバックオフ時間決定管理部104へ通知する。
RTS/CTS送受信部105は、低遅延データパケット又は通常遅延データパケットを送信する際にRTSを送信し、アクセスポイントからCTSを受信する。
ビーコン受信部107は、アクセスポイントから送信されたビーコン信号を受信し、送信抑制/抑制解除の情報を検出する。
バックオフ時間決定管理部104は、RTS/CTS送受信部105におけるRTSの送信までのバックオフ時間を決定し且つ管理する。DATAフレームの送信要求が発生した際に、乱数によってコンテンションウィンドウを発生させ、バックオフ時間のカウントダウンを開始する。バックオフ時間決定管理部104は、バックオフ時間が経過すると、RTS/CTS送受信部へRTSを送信するように通知する。
バックオフ時間決定管理部104は、RTSを送信するよう制御したにもかかわらず、そのRTSが衝突すると、キャリアセンス部103からその旨の通知を受ける。このとき、バックオフ時間決定管理部104は、非輻輳状態であれば、先に経過させたバックオフ時間に基づくCWよりも、短いCWを生成する。
送信抑制/抑制解除部106は、ビーコン受信部107から、ビーコン信号に含まれる送信抑制/抑制解除の情報の通知を受ける。送信抑制/抑制解除部106は、送信抑制の情報の通知を受けた際に、通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断するように、バックオフ時間決定管理部104を制御する。一方、抑制解除の情報の通知を受けた際に、通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、バックオフ時間決定管理部104を制御する。
尚、端末1は、ビーコン受信部107に代えて、混雑度判定部108を備えてもよい。端末1の混雑度判定部108は、センスされたキャリアに基づく無線リソース使用率が、所定閾値以上であれば送信抑制とし、又はそれよりも小さければ抑制解除として、自律的に判定する。これにより、アクセスポイントからビーコン信号を受信することなく、自律的に送信抑制/抑制解除を判定することができる。混雑度判定部108は、トラヒック情報や、CTSの情報を収集して、無線リンクの混雑度を判定することもできる。
DATA/ACK送受信部102と、物理層フレーム送受信部101との関係について説明する。
DATA/ACK送受信部102は、レイヤ3の低遅延データパケットを複数のリンク層フレームに分割し、各リンク層フレームを物理層フレームに対応して送信する。ここで、遅延時間に上限がある低遅延データパケットについては、レイヤ3パケット単位で送信完了するまで一連の物理層フレームとして送信する。一方、遅延時間に上限がない通常遅延データパケットについては、分割された物理層フレーム単位で送信する。
アクセスポイント2は、物理層フレーム送受信部201と、DATA/ACK送受信部202と、RTS/CTS送受信部205と、無線リソース使用率測定部206と、ビーコン送信部207と、混雑度判定部208とを有する。
物理層フレーム送受信部201は、端末1との間で無線リンクを介して物理層フレームを送受信する。
DATA/ACK送受信部202は、物理層フレーム送受信部201を介して、端末1からDATAフレームを受信し且つACKを送信する。
RTS/CTS送受信部205は、端末1からRTSを受信し、データパケットの受信が可能な端末1へCTSを送信する。
ビーコン送信部207は、前述した表1の構成のビーコン信号を、端末へ送信する。既存のビーコン信号に、混雑度判定部208から通知された送信抑制/抑制解除の情報を含む。
無線リソース使用率測定部206は、無線リソース使用率を測定し、その無線リソース使用率を混雑度判定部208へ通知する。
混雑度判定部208は、無線リソース使用率測定部206によって得られた無線リソース使用率と、所定閾値とを比較する。無線リソース使用率が所定閾値以上となった際に、送信抑制の情報を含むビーコン信号を送信するようにビーコン送信部207を制御する。無線リソース使用率が所定閾値よりも小さくなった際に、抑制解除の情報を含むビーコン信号を送信するようにビーコン送信部207を制御する。
本発明の他の実施形態によれば、アクセスポイント2の混雑度判定部208は、無線リソース使用率に応じて、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を算出するものであってもよい。第1の割合値は、ビーコン送信部207へ通知され、ビーコン送信部207は、第1の割合値を含むビーコン信号を送信する。
一方、端末1のビーコン受信部107は、アクセスポイント2から、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を含むビーコン信号を受信する。この第1の割合値は、混雑度判定部108へ通知される。混雑度判定部108は、乱数を発生させて第2の割合値を導出し、第2の割合値が、ビーコン信号に含まれる第1の割合値よりも小さいならば、送信抑制とし、又はそれ以上であれば抑制解除として判定する。
前述したように、本発明によれば、IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと端末とが接続される無線通信システムについて、無線リンクの輻輳状態を考慮した無線アクセス制御方法等を実現できる。
前述した本発明における種々の実施形態によれば、本発明の技術思想及び見地の範囲の種々の変更、修正及び省略を、当業者は容易に行うことができる。前述の説明はあくまで例であって、何ら制約しようとするものではない。本発明は、特許請求の範囲及びその均等物として限定するものにのみ制約される。
従来技術におけるDCFのシーケンス図である。 本発明におけるシーケンス図である。 本発明におけるアクセスポイント及び端末の機能構成図である。
符号の説明
1 端末
101 物理層フレーム送受信部
102 DATA/ACK送受信部
103 キャリアセンス部
104 バックオフ時間決定管理部
105 RTS/CTS送受信部
106 送信抑制/抑制解除部
107 ビーコン受信部
108 混雑度判定部
2 アクセスポイント
201 物理層フレーム送受信部
202 DATA/ACK送受信部
205 RTS/CTS送受信部
206 無線リソース使用率測定部
207 ビーコン送信部
208 混雑度判定部

Claims (15)

  1. IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと端末とが接続される無線通信システムにおける無線アクセス制御方法において、
    前記端末は、低遅延データパケット及び通常遅延データパケットを前記アクセスポイントへ送信するものであり、
    前記アクセスポイントが、無線リソース使用率を測定し、該無線リソース使用率が所定閾値以上となった際に、送信抑制の情報を含むビーコン信号を送信する第1のステップと、
    前記端末が、前記送信抑制の情報を含むビーコン信号を受信した際に、通常遅延データパケットのRTSを送信しないようにする第2のステップと、
    前記アクセスポイントが、無線リソース使用率を測定し、該無線リソース使用率が所定閾値よりも小さくなった際に、抑制解除の情報を含むビーコン信号を送信する第3のステップと、
    前記端末が、前記抑制解除の情報を含むビーコン信号を受信した際に、通常遅延データパケットのRTSを送信することができる第4のステップと
    を有することを特徴とする無線アクセス制御方法。
  2. 前記端末は、抑制解除の情報を含むビーコン信号を受信することによって非輻輳状態にあるときに、当該端末が送信したRTSの衝突が検出された際、次に経過させるバックオフ時間を、先にRTSを送信した際のバックオフ時間よりも短くする
    ことを特徴とする請求項1に記載の無線アクセス制御方法。
  3. IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと端末とが接続される無線通信システムにおける無線アクセス制御方法において、
    前記アクセスポイントが、無線リソース使用率を測定し、該無線リソース使用率に応じて、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を算出し、該第1の割合値を含むビーコン信号を送信する第1のステップと、
    前記端末が、前記ビーコン信号を受信した際に、乱数を発生させて第2の割合値を導出し、該第2の割合値が、前記ビーコン信号に含まれる前記第1の割合値よりも小さいならば、送信抑制としてRTSを送信しないようにし、又はそれ以上であれば抑制解除としてRTSを送信できるようにする第2のステップと
    を有することを特徴とする無線アクセス制御方法。
  4. 前記端末は、低遅延データパケット及び通常遅延データパケットを前記アクセスポイントへ送信するものであり、
    前記第2のステップについて、前記端末は、前記送信抑制の場合、前記通常遅延データパケットのRTSを送信しないようにし、前記抑制解除の場合、前記通常遅延データパケットのRTSを送信できるようにし、前記低遅延データパケットのRTSは、前記送信抑制又は抑制解除に関係なく送信できる
    ことを特徴とする請求項3に記載の無線アクセス制御方法。
  5. IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと接続される端末において、
    キャリアをセンスするキャリアセンス手段と、
    前記センスされたキャリアに基づく無線リソース使用率が、所定閾値以上であれば送信抑制とし、又はそれよりも小さければ抑制解除として、自律的に判定する混雑度判定手段と、
    低遅延データパケット又は通常遅延データパケットを送信する際にRTSを送信するRTS送信手段と、
    前記RTSを送信するまでのバックオフ時間を決定し且つ管理するバックオフ時間決定管理手段と、
    前記送信抑制の際に、前記通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、前記抑制解除の際に、前記通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、前記バックオフ時間決定管理手段を制御する送信抑制/抑制解除手段と
    を有することを特徴とする端末。
  6. 前記バックオフ時間決定管理手段は、前記抑制解除の際であって非輻輳状態であるときに、当該端末が送信したRTSの衝突をキャリアセンス手段によって検出された際に、次に経過させるバックオフ時間を、先にRTSを送信した際のバックオフ時間よりも短くすることを特徴とする請求項5に記載の端末。
  7. 前記混雑度判定手段は、前記アクセスポイントから前記ビーコン信号を受信し、送信抑制/抑制解除の情報を検出するビーコン受信手段であることを特徴する請求項5又は6に記載の端末。
  8. 請求項5から7のいずれか1項に記載の端末と接続されるアクセスポイントにおいて、
    無線リソース使用率を測定する無線リソース使用率測定手段と、
    前記無線リソース使用率が所定閾値以上か又はそれよりも小さいかを判定する混雑度判定手段と、
    前記無線リソース使用率が所定閾値以上となった際に、送信抑制の情報を含むビーコン信号を送信し、前記無線リソース使用率が所定閾値よりも小さくなった際に、抑制解除の情報を含むビーコン信号を送信するビーコン送信手段と
    を有することを特徴とするアクセスポイント。
  9. IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと接続される端末において、
    前記アクセスポイントから、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を含むビーコン信号を受信した際に、乱数を発生させて第2の割合値を導出し、該第2の割合値が、前記ビーコン信号に含まれる前記第1の割合値よりも小さいならば、送信抑制とし、又はそれ以上であれば抑制解除として判定する混雑度判定手段と、
    データパケットを送信する際にRTSを送信するRTS送信手段と、
    前記RTSを送信するまでのバックオフ時間を決定し且つ管理するバックオフ時間決定管理手段と、
    前記送信抑制の際に、前記データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、前記抑制解除の際に、前記データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、前記バックオフ時間決定管理手段を制御する送信抑制/抑制解除手段と
    を有することを特徴とする端末。
  10. 前記端末は、低遅延データパケット及び通常遅延データパケットを前記アクセスポイントへ送信するものであり、
    前記送信抑制/抑制解除手段は、前記送信抑制の際に、前記通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、前記抑制解除の際に、前記通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、前記バックオフ時間決定管理手段を制御する
    ことを特徴とする請求項9に記載の端末。
  11. 請求項9又は10に記載の端末と接続されるアクセスポイントにおいて、
    無線リソース使用率を測定する無線リソース使用率測定手段と、
    前記無線リソース使用率に応じて、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を算出する混雑度判定手段と、
    前記第1の割合値を含むビーコン信号を送信するビーコン送信手段と
    を有することを特徴とするアクセスポイント。
  12. IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと接続される端末に搭載されるコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    キャリアをセンスするキャリアセンス手段と、
    前記センスされたキャリアに基づく無線リソース使用率が、所定閾値以上であれば送信抑制とし、又はそれよりも小さければ抑制解除と、自律的に判定する混雑度判定手段と、
    低遅延データパケット又は通常遅延データパケットを送信する際にRTSを送信するRTS送信手段と、
    前記RTSを送信するまでのバックオフ時間を決定し且つ管理するバックオフ時間決定管理手段と、
    前記送信抑制の際に、前記通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、前記抑制解除の際に、前記通常遅延データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、前記バックオフ時間決定管理手段を制御する送信抑制/抑制解除手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  13. 請求項12に記載のプログラムをコンピュータによって機能させる端末と接続されるアクセスポイントに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    無線リソース使用率を測定する無線リソース使用率測定手段と、
    前記無線リソース使用率が所定閾値以上か又はそれよりも小さいかを判定する混雑度判定手段と、
    前記無線リソース使用率が所定閾値以上となった際に、送信抑制の情報を含むビーコン信号を送信し、前記無線リソース使用率が所定閾値よりも小さくなった際に、抑制解除の情報を含むビーコン信号を送信するビーコン送信手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  14. IEEE802.11のDCF方式に基づいて、アクセスポイントと接続される端末に搭載されるコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    前記アクセスポイントから、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を含むビーコン信号を受信した際に、乱数を発生させて第2の割合値を導出し、該第2の割合値が、前記ビーコン信号に含まれる前記第1の割合値よりも小さいならば、送信抑制とし、又はそれ以上であれば抑制解除として判定する混雑度判定手段と、
    データパケットを送信する際にRTSを送信するRTS送信手段と、
    前記RTSを送信するまでのバックオフ時間を決定し且つ管理するバックオフ時間決定管理手段と、
    前記送信抑制の際に、前記データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを一時中断し、前記抑制解除の際に、前記データパケットのRTSにおけるバックオフ時間のカウントダウンを再開するように、前記バックオフ時間決定管理手段を制御する送信抑制/抑制解除手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
  15. 請求項14に記載のプログラムをコンピュータによって機能させる端末と接続されるアクセスポイントに搭載されたコンピュータを機能させるプログラムにおいて、
    無線リソース使用率を測定する無線リソース使用率測定手段と、
    前記無線リソース使用率に応じて、収容全体からみた送信抑制割合を示す第1の割合値を算出する混雑度判定手段と、
    前記第1の割合値を含むビーコン信号を送信するビーコン送信手段と
    してコンピュータを機能させることを特徴とするプログラム。
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