JP2013118456A - 光通信装置、光通信システム及びその運用方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の光通信装置1は、当該装置1内の光伝送経路を次に定義するノーマル経路とバイパス経路に切り替え可能なスイッチユニットSW1〜SWとを備える。
ノーマル経路:入力ポートP1,P3,P5に入力された光信号を、その入力ポートP1,P3,P5に対応する光受信部Rx1,Rx3,Rx5に入力し、通信制御部4が決定した光送信部Tx2,Tx4,Tx6が出力する光信号を、その光送信部Tx2,Tx4,Tx6に対応する出力ポートP2,P4,P6に入力する経路C1〜C6
バイパス経路:入力ポートP1,P3,P5に入力された光信号を、その入力ポートP1,P3,P5とは相手方ノードが異なる出力ポートP2,P4,P6にバイパスする経路B12,B34,B56
【選択図】 図1
Description
しかし、このような光通信システムでは、いずれか1つの光通信装置に何らかの異常が発生すると、システム全体が通信不能になってしまう。
この場合、異常発生の際に生成される制御信号により光スイッチをバイパス側に切り替えると、上位の通信ノードから入力された光信号が光受信器を通さずにそのまま出力ポートから送出され、下位の通信ノードに伝送される。従って、1つの光通信装置に異常が発生しても、システム全体の通信状態を確保することができる。
しかし、上記特許文献1では、光信号が一方向に周回するリング形態の光通信システムを想定し、1つの入力ポートと1つの出力ポートに対応して1つの光スイッチを有する光通信装置のみが記載されており、ツリーやメッシュなどの接続形態の場合でも、システム全体の通信不能を防止できる光通信装置を教示していない。
バイパス経路:入力ポートに入力された光信号を、その光信号が入力された入力ポートとは相手方ノードが異なる出力ポートにバイパスする経路
このため、自装置の入力及び出力ポートと他の光通信装置の入力及び出力ポートを光伝送線で繋ぐことにより、リング、ツリー又はメッシュなどの種々の接続形態の光通信システムを構成することができる。
このため、特定の光通信装置の光伝送経路をバイパス経路に切り替えても、リング、ツリー又はメッシュなどの当該光通信装置が属するネットワークの接続形態に関係なく、システム全体が通信不能になるのを防止することができる。
そこで、本発明の光通信装置は、使用しない空きの前記入力ポート及び前記出力ポートの無効化を行う部材を備えていることが好ましい。
かかるジャンパ用伝送線又は短絡部材若しくはこれらの双方を備えておれば、光信号のバイパス先が空きの出力ポートで途切れることがなく、バイパスした光信号を確実に他の光通信装置に伝送できるようになる。
この場合、停電や故障等が原因で制御電圧の絶対値が低下すると、スイッチユニットが装置内の光伝送経路をバイパス経路に切り替えるので、停電や故障等の異常が生じてもシステム全体の通信不良を回避できる光通信システムを構築することができる。
この場合、上記スイッチング制御によってすべての光スイッチを強制的にバイパス経路に切り替えることができるので、すべての光受信部及び光送信部などの、光スイッチ以外の構成部品を全体的にメンテナンスすることができる。
この場合、上記スイッチング制御によって一部の光スイッチを強制的にバイパス経路に切り替えることにより、一部の光受信部及び光送信部などの構成部品を部分的にメンテナンスしたり、その一部の構成部品への電力供給を停止又は抑制する省電力運転を行ったりすることができる。
この場合、バイパスモードの通信ノードは、通信制御部でのルーティングを経ずに光信号を外部に転送するため、バイパスモードの通信ノードから受信した光信号には、受信側の光通信装置にとって無関係の光信号が含まれている可能性がある。
このようにすれば、バイパスモードの通信ノードから受信した光信号が、自装置とは無関係の通信フレームと判断されて破棄されることがなく、バイパスモードの通信ノードが存在する場合でも、ネットワーク内のすべての通信ノードに光信号を伝送できる。
もっとも、受信した光信号を隣接ノードの経路選択状態に関係なく送信元に折り返すことにすれば、ネットワーク内の通信トラフィックが阻害される可能性が高まるので、自装置で既に折り返して送信した光信号を再び受信した場合には、当該光信号を破棄する通信制御を伴うことが好ましい。
このため、ある通信ノードがバイパス経路に切り替わった途端に、別の通信ノードにおける光信号の受信強度が低下し、当該別の通信ノードが光信号を受信できなくなる可能性がある。
かかる管理部を設けることにすれば、ネットワークに含まれる一部の通信ノードがバイパス経路に切り替わることによる、光信号の伝送距離と光スイッチの通過回数の増分を求めることができる。
なお、ネットワークを構成する各通信ノードに管理部を設けて、各々が自律的に上記の調整を行うことにしてもよいし、親局のみに管理部を設けて、その親局が調整結果を子局に通知することにより、親局が集中的に上記の調整を行うことにしてもよい。
ノーマルモード:自局の入力ポートに入力された光信号の出力ポートを、ルーティングによって決定するモード
バイパスモード:自局の入力ポートに入力された光信号の出力ポートを、当該入力ポートとは相手方ノードが異なる出力ポートにルーティングせずにバイパスするモード
この運用方法によれば、一部の通信ノードが停電に遭遇しても、その通信ノードがバイパスモードで動作するので、システム全体が通信不良になるのを未然に防止することができる。
この運用方法によれば、一部の通信ノードが機能不全に陥っても、その通信ノードがバイパスモードで動作するので、システム全体が通信不良になるのを未然に防止することができる。
この運用方法によれば、一部の通信ノードをバイパスモードで動作させて、その構成部品への電力供給を停止又は抑制する省電力運転を行うので、光通信システムの運用に必要な電力量を削減することができる。
〔光通信装置の構成〕
図1は、本発明の実施形態に係る光通信装置1の機能ブロック図である。また、図2は、通信制御部4の部分を拡大した光通信装置1の機能ブロック図である。
本実施形態の光通信装置1は、2芯の光ファイバ2(図3参照)よりなる光伝送線を通じて複数の相手方ノードと光通信を行うものであり、光通信用のポートとして、それぞれ3つの入力ポートP1,P3,P5と出力ポートP2,P4,P6とを備えている。
なお、本明細書では、出力ポートP6と入力ポートP1のペアを「入出力ポートPa」といい、出力ポートP2と入力ポートP3のペアを「入出力ポートPb」といい、出力ポートP4と入力ポートP5のペアを「入出力ポートPc」ということがある。また、図1のPuは、ユーザネットワーク(図示せず)と接続するためのユーザポートである。
すなわち、光トランシーバ3aは光受信部Rx1と光送信部Tx6とを有し、光トランシーバ3bは光受信部Rx3と光送信部Tx2とを有し、光トランシーバ3cは光受信部Rx5と光送信部Tx4とを有している。
同様に、光受信部Rx3は、入力ポートP3に入力された光信号(受信信号)を電気信号に変換するためのものであり、光受信部Rx5は、入力ポートP5に入力された光信号(受信信号)を電気信号に変換するためのものである。
同様に、光送信部Tx4は、通信制御部4から入力された電気信号を出力ポートP4から送出する光信号に変換するためのものであり、光送信部Tx6は、通信制御部4から入力された電気信号を出力ポートP6から送出する光信号に変換するためのものである。
光スイッチSW1〜SW6の物理的な端子数は特に限定されるものはなく、例えば、m入力/n出力(m:nは2以上の自然数)のスイッチ素子を、1入力/2出力に調整して受信用光スイッチSW1,SW3,SW5として使用し、2入力/1出力に調整して送信用光スイッチSW2,SW4,SW6として使用することにしてもよい。
同様に、受信用光スイッチSW3の入力端子は入力ポートP3に接続され、受信用光スイッチSW5の入力端子は入力ポートP5に接続されている。
同様に、送信用光スイッチSW4の出力端子は出力ポートP4に接続され、送信用光スイッチSW6の出力端子は出力ポートP6に接続されている。
本実施形態の光通信装置1は、装置内の光伝送経路として、入力された光信号(受信信号)を通信制御部4のルーティングを経て出力させる「ノーマル経路」(図1の実線)と、入力された光信号をそのルーティングを経ずにそのまま出力させる「バイパス経路」(図1の一点鎖線)とを備えている。上記スイッチユニットは、光通信装置1の内部の光伝送経路をそれらいずれかの経路に切り替えるためのものである。
具体的には、ノーマル経路は、光伝送線よりなる図1中の受信用伝送線C1,C3,C5と送信用伝送線C2,C4,C6とから構成されている。
すなわち、受信用光スイッチSW1の一方の出力端子は、受信用伝送線C1によって光受信部Rx1に接続され、受信用光スイッチSW3の一方の出力端子は、受信用伝送線C3によって光受信部Rx3に接続され、受信用光スイッチSW5の一方の出力端子は、受信用伝送線C5によって光受信部Rx5に接続されている。
すなわち、送信用光スイッチSW2の一方の入力端子は、送信用伝送線C2によって光送信部Tx2に接続され、送信用光スイッチSW4の一方の入力端子は、送信用伝送線C4によって光送信部Tx4に接続され、送信用光スイッチSW6の一方の入力端子は、送信用伝送線C6によって光送信部Tx6に接続されている。
具体的には、本実施形態のバイパス経路は、光伝送線よりなる図1中のバイパス用伝送線B12,B34,B56から構成されている。
同様に、受信用光スイッチSW3の他方の出力端子は、バイパス用伝送線B34によって送信用光スイッチSW4の他方の入力端子に接続され、受信用光スイッチSW5の他方の出力端子は、バイパス用伝送線B56によって送信用光スイッチSW6の他方の入力端子に接続されている。
例えば、バイパス用伝送線B12で繋がる対の光スイッチSW1,SW2は、Vmod が閾値以上であれば光信号の方路を伝送線C1,C2側にスイッチングし、Vmod が閾値未満であれば光信号の方路を伝送線B12側にスイッチングする。
また、バイパス用伝送線B56で繋がる対の光スイッチSW5,SW6は、Vmod が閾値以上であれば光信号の方路を伝送線C5,C6側にスイッチングし、Vmod が閾値未満であれば光信号の方路を伝送線B56側にスイッチングする。
このため、例えば停電が原因でVmod がゼロになると、すべての光スイッチSW1〜SW6がバイパス経路B12,B34,B56を選択し、1つの光通信装置1が恰も「光サーキュレータ」のように動作する。
通信制御部4は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit )やFPGA(Field-Programmable Gate Array )等のロジックデバイスよりなり、図2に示すように、受信側から送信側に向かって順に、受信インタフェース41a〜41c、マルチプレクサ42、スケジューラ43、デマルチプレクサ44、送信インタフェース45a〜45c、ユーザインタフェース46及び管理部47を有する。
受信インタフェース41a〜41cは、入力された電気信号をデジタル化して通信フレームを生成するともに、生成した通信フレームの冗長部を用いて所定の誤り訂正復号を行い、復号後の通信フレームをマルチプレクサ42に入力する。
スケジューラ43は、静的な或いは動的に更新されるルーティングテーブルを有する。スケジューラ43は、そのテーブルを用いてMACやIPプロトコルなどの規約に従ってルーティングを実行し、マルチプレクサ42から入力される通信フレームの送出元を決定するとともに、送出元を決定した通信フレームをデマルチプレクサ44に出力する。
送信インタフェース45a〜45cは、入力された通信フレームに、誤り訂正符号を追加するなどの所定の符号化を行い、光トランシーバ3a〜3cの光送信部Tx2,Tx4,Tx6に出力する。
ユーザインタフェース46は、ユーザネットワーク(図示せず)と繋がっており、そのネットワークから受信したフレーム(ユーザフレーム)をスケジューラ43に出力する。スケジューラ43は、ユーザインタフェース46から通信フレームを取得した場合は、その通信フレームのルーティングを実行する。
すなわち、管理部47は、所定の管理フレームを用いて測定したRTT(Round Trip Time )などから隣接ノードまでの伝送距離を測定可能であり、測定した伝送距離のデータを他の通信ノードに通知することができる。
この管理フレームを受信した相手方ノードは、現時点での経路選択状態(具体的には、光スイッチSW1〜SW6の切り替え状態)を記した応答フレームを返信する。これにより、光通信装置1の管理部47は、自局以外の経路選択状態を把握することができる。
例えば、管理部47は、ネットワーク内のいずれかの通信ノードがバイパス経路に切り替わった場合には、その切り替えによって増加する光信号の伝送距離と光スイッチSW1〜SW6の通過回数の増分を求める。
このようにすれば、ネットワーク内の他の通信ノードの動作モードに応じて、自局の誤り訂正強度や送信パワーを段階的に調整することができる。
また、親機として設定された1つの光通信装置1(例えば図3のノードN1)のみに管理部47を設けることにし、この親機に搭載された管理部47が、管理フレームを用いたシステム管理や上記調整を集中的に行うことにしてもよい。
図3は、光通信システムの接続形態の例を示す接続図である。
図3に示すように、本実施形態の光通信システムは、上述の光通信装置1よりなる合計9つの通信ノードN1〜N9と、これらの通信ノードN1〜N9を、図示のようなツリー構造に接続する、複数本の2芯の光ファイバ2とから構成されている。
しかし、通信ノードN8の場合には、使用しない空きの入出力ポートが1つ存在し、末端の通信ノードN1,N5〜N7,N9の場合には、使用しない空きの入出力ポートPa〜Pcが2つ存在する。
そこで、本実施形態では、図4及び図5に示すように、使用しない空きの入出力ポートPb,Pcを飛ばしてバイパス経路を構成するため、ジャンパ用伝送線J14,J16によって空きの入出力ポートPb,Pcを無効化している。
図4の光通信装置1は、図3の通信ノードN8に対応している。この通信ノードN8では、1つの入出力ポートPbが空きとなっているので、受信用光スイッチSW1の他方の出力端子と送信用光スイッチSW4の他方の入力端子とを、ジャンパ用伝送線J14で繋ぐことにより、空きの入出力ポートPbが無効化されている。
また、例えば光スイッチSW1に着目して、光スイッチSW1の出力端子に繋がる「出力側伝送線」と、光スイッチSW2,SW4,SW6の入力端子にそれぞれ繋がる3種類の「入力側伝送線」とを予め装置1内に配線しておき、出力側伝送線の先端と、いずれかの入力側伝送線の基端とをコネクタで選択的に接続する構成であってもよい。
また、光スイッチSW1の出力側伝送線を光スイッチSW4の入力側伝送線に接続すると、これらの伝送線は、図4のジャンパ用伝送線J14と等価の経路を構成する。同様に、光スイッチSW1の出力側伝送線を光スイッチSW6の入力側伝送線に接続すると、これらの伝送線は、図5のジャンパ用伝送線J16と等価の経路を構成する。
この短絡部材S23は、入出力ポートPbに嵌合可能なカプラと、このカプラの内部に埋設された光伝送線とから構成され、使用しない空きの入出力ポートPbにカプラを接続すると、ポートP2,P3同士が光伝送線によって短絡するようになっている。
なお、図示していないが、1つの光通信装置1に対してジャンパ用伝送線と短絡部材とを併用することにしてもよい。
図7は、一部の通信ノードN2,N4が停電で停止した光通信システムを示す接続図である。また、図8は、停電で停止した光通信装置1の機能ブロック図である。
図7に示すように、本実施形態では、図3に示すツリー構造のネットワークにおいて、2つの通信ノードN2,N4が停電のために停止した場合を想定している。また、図8中のハッチングは、光スイッチSW1〜SW6がバイパス経路に切り替わった状態を示す。
この場合、入力ポートP1に入力された光信号は、バイパス用伝送線B12によって隣の出力ポートP2にバイパスされる。
従って、図7に示すように、停電によって通信を停止した通信ノードN2,N4が、いわば受動的な光サーキュレータのように動作する全バイパスモードとなる。
一方、バイパスモードの通信ノードN2,N4は、通信制御部4によるルーティングを行わずに光信号を外部に転送するので、その通信ノードN2,N4から受信した光信号には、受信側の光通信装置1にとって無関係の光信号が含まれている可能性がある。
この場合、ネットワーク内の各通信ノードN1〜N9が最適経路でルーティングすると仮定すれば、すべての通信ノードN1〜N9がノーマルモードで動作しておれば、上記通信フレームは、N1→N2→N4→N8→N9の順で通信ノードN9に到達する。
具体的には、通信制御部4の管理部47は、通信ノードN2から応答フレームを長期間受信しないために、通信ノードN2がバイパスモードであることを検出すると、その通信ノードN2と繋がる入出力ポートPaを、折り返し転送を行う転送ポートに指定する。
このような通信制御を行うようにすれば、通信ノードN1が送信したN9宛の通信フレームは、N1→N2→N3→N2→N4→N7→N4→N8→N9の通信経路で、通信ノードN9に到達することになる。
このように、バイパスモードの通信ノードN2,N4からの光信号を通信ノードN3,N7が折り返すことにすれば、通信ノードN3,N7が通信フレームを破棄することがなく、バイパスモードの通信ノードN2,N4が存在する場合でも、ネットワーク内の通信を適切に維持できるという利点がある。
この場合でも、受信した通信フレームを通信ノードN3,N7が破棄しなくなるので、上記と同様の作用効果が得られる。
そこで、隣接する通信ノードN2,N4の動作モードに関係なく、受信した光信号を送信元に折り返す通信制御を採用する場合には、自局で既に折り返して送信した光信号を、自局の入力ポートP1、P3,P7で再び受信すると、その光信号を破棄する通信制御を伴うことが好ましい。
以上の通り、本実施形態の光通信装置1によれば、装置内の光伝送経路を、ノーマル経路C1〜C6とバイパス経路B12,B34,B56のいずれかの経路に切り替え可能なスイッチユニット(光スイッチSW1〜SW6)を備えているので、図7に示すように、例えば、ツリー構造のネットワークに含まれる一部の通信ノードN2,N4が全バイパスモードで動作しても、システム全体が通信不能になるのを防止することができる。
通信経路1:N1→N2→N4→N8→N9
通信経路2:N1→N2→N3→N2→N4→N7→N4→N8→N9
上述の実施形態では、通信ノードN2,N4が、停電等の不測の事態によって停止する場合を想定したが、通信制御部4により、すべての光スイッチSW1〜SW6を強制的にバイパス経路B12,B34,B56に切り替えるスイッチング制御を行ってもよい。
この場合、光通信装置1内の光受信部Rx1,Rx3,Rx5や光送信部Tx2,Tx4,Tx6などの、光スイッチSW1〜SW6以外の構成部品を、全体的にメンテナンスできるようになる。
この場合、通信ノードN2,N4が全バイパスモードとなっても、その他の通信ノードN1,N3,N5〜N9間の通信は維持されるので、システム全体が通信不能になるのを防止しつつ、通信ノードN2,N4をメンテナンスすることができる。
図9及び図10は、第2の変形例に係る光通信装置1の機能ブロック図である。
このうち、図9は、一対の光スイッチSW1,SW2をバイパス側に切り替えた場合を示し、図10は、二対の光スイッチSW1,SW2,SW5,SW6をバイパス側に切り替えた場合を示している。
このように、一部の光スイッチSW1〜SW6をバイパス側にスイッチング制御することにより、光通信装置1を部分的なバイパスモードで動作させることにしてもよい。
この場合、光スイッチSW1,SW2をバイパス経路B12に切り替えて部分的なバイパスモード(一部バイパスモード)にすると、光受信部Rx1と光送信部Tx2を通信制御部4から個別に切り離すことができる。
逆に、通信制御部4から通信ノードN1宛の通信フレームは、光送信部Tx6→光スイッチSW6→出力ポートP6→通信ノードN1の経路で、通信ノードN1に到達する。
この場合、光スイッチSW1,SW2,SW5,SW6をバイパス経路B12,B56に切り替えて部分的なバイパスモード(一部バイパスモード)にすると、光トランシーバ3aを通信制御部4から個別に切り離すことができる。
一方、図10の例では、通信制御部4から通信ノードN1宛の通信フレームは、光送信部Tx4→光スイッチSW4→出力ポートP4→通信ノードN4→光スイッチSW5→光スイッチSW6→通信ノードN1の経路で、通信ノードN1に到達する。
この場合、通信ノードN2,N4が一部バイパスモードとなっても、すべての通信ノードN1〜N9間の通信は維持されるので、システム全体が通信不能になるのを防止しつつ、通信ノードN2,N4をメンテナンスすることができる。
上述の第2の変形例では、光トランシーバ3a等の構成部品のメンテナンスを行うために、光通信装置1を一部バイパスモードで動作させているが、このような構成部品のメンテナンスを行う場合だけでなく、光通信装置1の省電力運転を行うために一部バイパスモードを利用してもよい。
同様に、図10の例において、光スイッチSW1,SW2,SW5,SW6をバイパス経路B12,B56に切り替えて部分的なバイパスモードにしてから、光トランシーバ3aへの電源供給を停止又は抑制すれば、通信ノードN2の消費電力を低減できる。
上述の実施形態は例示であって本発明の権利範囲を制限するものではない。本発明の権利範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の構成と均等の範囲内のすべての変更が本発明に含まれる。
例えば、入出力ポートが5つ以上の奇数個ある場合には、入力ポートPiに入力された光信号を直ぐ隣の出力ポートPi+1にバイパスする回路構成だけでなく、入力ポートPiに入力された光信号を、1つ飛ばした隣の出力ポートPi+2にバイパスする回路構成を採用することもできる。
また、上述の実施形態(変形例を含む。)において、必ずしもネットワーク内のすべての通信ノードN1〜N9を本発明の光通信装置1とする必要はなく、バイパスモードで動作できない通常の通信ノードがネットワーク内に含まれていてもよい。
停電ノード:停電に遭遇している通信ノード
故障ノード:故障などの機能不全が検出されている通信ノード
省電力ノード:省電力運転を行う通信ノード
2 光ファイバ
3a〜3c 光トランシーバ
4 通信制御部
43 スケジューラ
47 管理部
Rx1,Rx3,Rx5 光受信部
Tx2,Tx4,Tx6 光送信部
SW1,SW3,SW5 受信用光スイッチ
SW2,SW4,SW6 送信用光スイッチ
C1,C3,C5 受信用伝送線(ノーマル経路)
C2,C4,C6 送信用伝送線(ノーマル経路)
B12,B34,B56 バイパス用伝送線(バイパス経路)
P1,P3,P5 入力ポート
P2,P4,P6 出力ポート
N1〜N9 通信ノード
Claims (16)
- 相手方ノードに対する入力ポートと出力ポートの対を複数備えた光通信装置であって、
前記入力ポートに対応して設けられた光/電気変換機能を有する複数の光受信部と、
前記出力ポートに対応して設けられた電気/光変換機能を有する複数の光送信部と、
前記光受信部から入力された電気信号をいずれの前記光送信部に出力するかを決定する通信制御部と、
装置内の光伝送経路を次に定義するノーマル経路とバイパス経路に切り替え可能なスイッチユニットと、を備えていることを特徴とする光通信装置。
ノーマル経路:入力ポートに入力された光信号を、その入力ポートに対応する光受信部に入力し、通信制御部が決定した光送信部が出力する光信号を、その光送信部に対応する出力ポートに入力する経路
バイパス経路:入力ポートに入力された光信号を、その入力ポートとは相手方ノードが異なる出力ポートにバイパスする経路 - 前記スイッチユニットは、前記入力ポートに入力端子が接続された1入力/2出力での使用が可能な複数の受信用光スイッチと、前記出力ポートに出力端子が接続された2入力/1出力での使用が可能な複数の送信用光スイッチと、を有する請求項1に記載の光通信装置。
- 使用しない空きの前記入力ポート及び前記出力ポートの無効化を行う部材を備えている1又は2に記載の光通信装置。
- 使用しない空きの前記入力ポート及び前記出力ポートを飛ばして前記バイパス経路を構成するジャンパ用伝送線を備えている請求項1〜3のいずれか1項に記載の光通信装置。
- 使用しない空きの前記入力ポート及び前記出力ポートを短絡させる短絡部材を備えている請求項1〜4のいずれか1項に記載の光通信装置。
- 前記スイッチユニットは、制御電圧の絶対値が所定の閾値以上である場合に前記ノーマル経路を選択し、制御電圧の絶対値がその閾値未満である場合に前記バイパス経路を選択する請求項1〜5のいずれかに記載の光通信装置。
- 前記通信制御部は、前記スイッチユニットを構成する複数の光スイッチの全部を強制的に前記バイパス経路に切り替えるスイッチング制御が可能である請求項1〜6のいずれか1項に記載の光通信装置。
- 前記通信制御部は、前記スイッチユニットを構成する複数の光スイッチの一部を強制的に前記バイパス経路に切り替えるスイッチング制御が可能である請求項1〜7のいずれか1項に記載の光通信装置。
- 前記通信制御部は、前記入力ポートに入力された光信号が隣接する他の光通信装置の前記バイパス経路を通過したものである場合に、当該光信号を送信元の前記光通信装置に折り返す通信制御を行う請求項1〜8のいずれか1項に記載の光通信装置。
- 前記通信制御部は、隣接する他の光通信装置の経路選択状態に関係なく、前記入力ポートに入力された光信号を送信元の前記光通信装置に折り返すとともに、自装置で既に折り返して送信した光信号を再び受信した場合に、当該光信号を破棄する通信制御を行う請求項1〜8のいずれか1項に記載の光通信装置。
- 自装置が属する光通信システムの全体或いは一部のネットワークトポロジーと、そのネットワークに含まれる光通信装置の経路選択状態とを把握する管理部を備えている請求項1〜10のいずれか1項に記載の光通信装置。
- 前記管理部は、把握した前記ネットワークトポロジーと前記経路選択状態とに基づいて、自装置から送信する光信号の誤り訂正強度及び送出パワーのうちの少なくとも一方を調整可能である請求項11に記載の光通信装置。
- 2つ以上の相手方ノードに対して光信号の送受信が可能な通信ノードを含む光通信システムであって、
自局の動作モードを次に定義するノーマルモードとバイパスモードに切り替え可能な前記通信ノードを含むことを特徴とする光通信システム。
ノーマルモード:自局の入力ポートに入力された光信号の出力ポートを、ルーティングによって決定するモード
バイパスモード:自局の入力ポートに入力された光信号の出力ポートを、当該入力ポートとは相手方ノードが異なる出力ポートにルーティングせずにバイパスするモード - 請求項13に記載の光通信システムの運用方法であって、
停電に遭遇している前記通信ノードを前記バイパスモードで動作させることを特徴とする光通信システムの運用方法。 - 請求項13に記載の光通信システムの運用方法であって、
機能不全が検出されている前記通信ノードを前記バイパスモードで動作させることを特徴とする光通信システムの運用方法。 - 請求項13に記載の光通信システムの運用方法であって、
一部の前記通信ノードを前記バイパスモードに切り替えることにより、当該通信ノードにおいて余分となった構成部品への電源供給を停止又は抑制する省電力運転を行うことを特徴とする光通信システムの運用方法。
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