JP2013118263A - 粘着テープの貼着装置及び貼着方法 - Google Patents

粘着テープの貼着装置及び貼着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】この発明はTCPの端子部に粘着テープを簡単な構造で確実に貼着できる貼着装置を提供することにある。
【解決手段】一方の面の一端部に端子部15が設けられたTCP13の他方の面を吸着して保持する吸着ヘッド12と、吸着ヘッドに保持されたTCPの一方の面の一端部に対向して上下方向に駆動可能に設けられ上昇方向に駆動されることで離型テープ2に貼着された粘着テープ1をTCPの一方の面の端子部に加圧貼着する加圧面21aを有する加圧ツール21と、凸部27を加圧ツールに形成された取付け部25に圧入して加圧ツールの加圧面に設けられ加圧ツールによって粘着テープをTCPの一方の面の端子部に加圧貼着するときにクッション作用を呈するクッションパッド28を具備する。
【選択図】 図4

Description

この発明はたとえば液晶表示装置に用いられるパネルなどに、電子部品としてのTCP(Tape Carrier Package)を実装する際、上記TCPの端子部に粘着テープを貼着する貼着装置及び貼着方法に関する。
たとえば、液晶表示装置を製造する場合、基板としての上記パネルに、電子部品としての上記TCPを実装するということが行われる。上記TCPは金型によってキヤリアテープから打ち抜かれた後、所定角度ずつ間欠的に回転駆動されるインデックステーブルに供給される。このインデックステーブルには1回当たりの回転角度に応じた間隔で周方向に複数の吸着ヘッドが設けられている。そして、上記金型によって打ち抜かれたTCPは複数の吸着ヘッドに順次供給される。
上記パネルはXYテーブルに供給載置されていて、このXYテーブルによってXY方向に駆動されるようになっている。上記インデックステーブルの実装ポジションにおいて、上記TCPと上記パネルとが撮像カメラの撮像に基いて位置決めされる。
上記TCPに対して上記パネルが位置決めされると、TCPを保持した吸着ヘッドが下降方向に駆動され、上記TCPを上記パネルに異方性導電部材からなる粘着テープを介して加圧貼着する、つまり実装するようにしている。
ところで、最近ではパネルにTCPを実装するための粘着テープをパネルに貼着せず、上記インデックステーブルの実装ポジション前の貼着ポジションでTCPに貼着してパネルに実装することで、粘着テープの無駄をなくしたり、パネルに貼着した場合のように粘着テープに塵埃が付着して実装不良の発生を招くのを防止するということが行なわれている。
上記粘着テープは離型テープに貼着されていて、離型テープに貼着された状態でTCPの幅寸法に対応する長さで切断される。上記離型テープは上記吸着ヘッドに保持されたTCPの端子部が設けられた下面に粘着テープが貼着された面を対向させて走行されるようになっている。
そして、上記吸着ヘッドに保持されたTCPが上記貼着ポジションに位置決めされると、加圧ツールによって上記離型テープとともに粘着テープを押し上げ、上記吸着ヘッドに保持されたTCPの端子部に粘着テープを加圧貼着する。
その後、上記粘着テープの下面から離型テープを剥離し、上記TCPを上記粘着テープを介してパネルに形成された端子部に貼着することで、上記TCPがパネルに実装されることになる。
従来、上記TCPの端子部に上記加圧ツールによって粘着テープを加圧貼着する際、上記TCPの端子部に上記粘着テープを均一に加圧貼着できるようにするため、上記加圧ツールの加圧面と上記TCPとの間にフッ素樹脂などで形成されたクッションテープを介在させるようにしている。
上記クッションテープは供給リールから繰り出され、巻取りリールによって巻取られるようになっていて、中途部が上面に粘着テープが貼着された上記離型テープの下面側に対向して走行するようになっている。
そして、上記加圧ツールによって上記粘着テープが上記クッションテープ及び上記離型テープを介して上記TCPの端子部に加圧貼着される。その後、上記クッションテープは所定長さづつ上記巻取りリールに巻取られ、新たな部分が上記加圧ツールに対向するようになる。
特開2009−238775号公報
ところで、上記TCPの端子部に上記粘着テープを均一に加圧できるようにするため、上記クッションテープを上記加圧ツールの加圧面と上記TCPとの間に介在させるようにするには、上述したように供給リールから繰り出した上記クッションテープを、貼着位置に位置決めされたTCPに対向させ、巻取りリールによって巻取ることで走行させなければならない。
そのため、クッションテープを用いるためには、供給リールや巻取りリールが必要となるから、貼着装置の構成を複雑化させたり、大型化させるということがある。しかも、上記クッションテープの走行を制御して所定長さずつ送るということをしなければならないから、そのことによっても貼着装置の構成を複雑化させるということになる。
この発明は、加圧ツールの加圧面にクッションパッドを、この加圧面から脱落するようなことなく設けることで、構成の複雑化や大型化を招くことなく、電子部品の端子の部分に貼着テープを均一に加圧貼着できるようにした粘着テープの貼着装置及び貼着方法を提供することにある。
この発明は、電子部品の一方の面の一端部に設けられた端子部に、離型テープに貼着された粘着テープを加圧して貼着する粘着テープの貼着装置であって、
上記電子部品の他方の面を吸着して保持する保持手段と、
この保持手段に保持された上記電子部品の一方の面の端子部に対向して上下方向に駆動可能に設けられ上昇方向に駆動されることで上記離型テープに貼着された上記粘着テープを上記電子部品の一方の面の一端部に加圧貼着する加圧面を有する加圧ツールと、
凸部を有し、この凸部を上記加圧ツールに形成された取付け部に圧入して上記加圧ツールの上記加圧面に設けられ上記加圧ツールによって上記粘着テープを上記電子部品の一方の面の端子部に加圧貼着するときにクッション作用を呈するクッションパッドと
を具備したことを特徴とする粘着テープの貼着装置にある。
上記クッションパッドには、上記凸部を上記取付け部に圧入することで上記クッションパッドの上記加圧面と反対側の面が変形するのを防止する吸収部が形成されていることが好ましい。
上記凸部は上記クッションパッドの上記加圧面側の面に設けられ、上記取付け部は上記加圧ツールの加圧面に開口形成されていることが好ましい。
上記凸部は上記クッションパッドの幅方向の両端部に上記加圧ツールの側辺に対向するよう設けられ、上記取付け部は上記加圧ツールの側面に開口形成されていることが好ましい。
上記加圧ツールの幅寸法は上記粘着テープの幅寸法の2倍以上であって、
上記クッションパッドは上記加圧ツールの幅寸法と同じ幅寸法に形成されていて、
上記クッションパッドは、幅方向の一端部或いは他端部のどちらかを選択して上記粘着テープを上記電子部品の一方の面の一端部に加圧貼着できるよう上記加圧ツールの加圧面に対して水平方向に180度回転させて取付けることができることが好ましい。
上記電子部品の一方の面の一端部に設けられた端子部を除く部分は回路パターンを保護する絶縁膜によって被覆されていて、
上記クッションパッドの上記電子部品の一端部から外れる端部には、上記粘着テープを上記電子部品の一方の面の一端部に上記加圧ツールを介して上記クッションパッドによって加圧貼着するときに上記絶縁膜が上記粘着テープを介して上記クッションパッドを押圧するのを防止する凹状の逃げ部が形成されていることが好ましい。
この発明は、電子部品の一方の面の端子部に設けられた端子部に、離型テープに貼着された粘着テープを加圧して貼着する粘着テープの貼着方法であって、
上記電子部品の他方の面を吸着して保持する工程と、
他方の面が保持された上記電子部品の一方の面の一端部に対向して上下方向に駆動可能に設けられ加圧ツールを有し、この加圧ツールの加圧面に形成された取付け部にクッションパッドに形成された凸部を圧入し、上記離型テープに貼着された上記粘着テープを上記電子部品の一方の面の一端部に上記クッションパッドを介して上記加圧ツールにより加圧貼着する工程と
を具備したことを特徴とする粘着テープの貼着方法にある。
この発明によれば、加圧ツールの加圧面にクッションパッドを設けるようにしたため、供給リールや巻取りリールが不要となり、構成の簡略化や小型化を図ることができ、さらにクッションパッドに凸部を設け、この凸部を加圧ツールに形成された取付け部に圧入するようにしたため、クッションパッドが加圧ツールの加圧面から脱落したり、ずれ動くのを防止することができる。
この発明の第1の実施の形態を示す貼着装置の概略的構成図。 電子部品としてのTCPの平面図。 図2に示すTCPの断面図。 貼着ポジションにTCPが位置決めされた状態の側面図。 貼着ポジションに位置決めされたTCPに加圧ツールによって粘着テープを加圧貼着する状態の側面図。 この発明の第2の実施の形態を示す加圧ツールの側面図。 この発明の第3の実施の形態を示す加圧ツールの側面図。
以下、この発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
図1乃至図5はこの発明の第1の実施の形態を示す。図1は貼着装置を示し、この貼着装置は粘着テープ1が一側面に貼着された離型テープ2が巻装された供給リール3を有する。この供給リール3からは粘着テープ1が貼着された面を上に向けて上記離型テープ2が繰り出され、第1のガイドローラ4と第2のガイドローラ5にガイドされて水平に走行して巻き取りリール6に巻き取られるようになっている。上記供給リール3と巻き取りリール6とでテープ搬送手段を構成している。
供給リール3から繰り出された離型テープ2に貼着された粘着テープ1は、図示しない切断機構によって所定長さに分断されるとともに、所定長さに分断された分断部分1aの隣り合う端部間に隙間1bができるよう、その端部間の部分が除去(中抜き)される。
上記離型テープ2が一対のガイドローラ4,5によって水平に走行する部分の上方には図示しないインデックステーブルが配置され、このインデックステーブルには周方向に所定間隔で複数の可動体11(1つのみ図示)が図1及び図4に矢印Zで示す上下方向に駆動可能に設けられている。
上記可動体11の下端には保持手段としてのL字状の吸着ヘッド12が設けられ、この吸着ヘッド12の下端の吸着面12aには電子部品としてのTCP13の幅方向と直交する奥行き方向の一端部の上面が吸着保持されている。
上記可動体11が上記インデックステーブルによって貼着ポジションBに位置決めされると、上記吸着ヘッド12の吸着面12aに上面が吸着保持された上記TCP13の上記一端部の下面が上記一対のガイドローラ4,5によってガイドされた離型テープ2の上面の所定長さに切断された粘着テープ1の分断部分1aに対向する。
上記TCP13は、図2と図3に示すように樹脂製のテープ部材を所定形状、たとえば矩形状に打ち抜いた基材14を有する。この基材14の一方の面(下面)には複数のリード15aがプリントされている。リード15aの一端は基材14の一側端縁に延出されて端子部15を形成し、他端は上記基材14の他側部に実装された半導体チップ16に接続されている。
上記基材14の半導体チップ16が設けられた一方の面は、この面の周辺部を除く部分が樹脂などのソルダー・レジストとなる絶縁膜17によって被覆されている。それによって、上記リード15aの一端部の端子部15は露出し、それ以外の部分は絶縁膜17によって被覆されている。
上記基材14の一方の面に絶縁膜17を塗布すると、その周縁部には樹脂の流れによって外方に向かって低く傾斜した第1の傾斜面17aが形成される。なお、上記半導体チップ16の上面は絶縁膜17から露出している。
上記TCP13を保持した上記吸着ヘッド12の下方、つまり貼着ポジションBには、図4と図5に示すように離型テープ2を挟んで加圧手段を構成する加圧ツール21が配置されている。この加圧ツール21の下面は、軸線を垂直にして配置された駆動シリンダ22の駆動軸23に取付けられている。
上記加圧ツール21は、上面の加圧面21aの上記粘着テープ1が貼着された上記離型テープ2の幅方向に沿う幅寸法が2倍以上に設定されている。すなわち、図4に示すように粘着テープ1の幅寸法をW1とすると、上記加圧面21aの幅寸法W2が2倍以上、たとえば2.2〜3倍程度に設定されている。なお、通常使用される上記離型テープ2の幅寸法は数mm、たとえば2〜3mmである。
そして、加圧ツール21は上記加圧面21aの幅方向の一端部が上記貼着ポジションBに位置決めされた上記吸着ヘッド12の吸着面12aに対向するよう配置されている。
上記加圧ツール21の加圧面21aの幅方向中央部にはこの上面に開口した断面形状がアリ溝状の取付け部25が幅方向と直交する方向の全長にわたって形成されている。さらに、上記加圧ツール21にはヒータ26(図1に示す)が内蔵されている。このヒータ26は粘着テープ1を加熱し、TCP13に上記加圧ツール21によって加圧貼着するときに粘着し易くしている。
上記加圧面21aにはフッ素樹脂などの弾力性及び耐熱性を有する材料によって上記加圧面21aと同じ幅寸法W2で、厚さが1mm、硬度が70〜80のクッションパッド28が取付けられる。このクッションパッド28の下面の幅方向中央部には、上記加圧面21aに形成された取付け部25に圧入される断面形状がアリ状の凸部27が幅方向と直交する方向の全長にわたって形成されている。
さらに、上記クッションパッド28の上面の幅方向の両端部には上記絶縁膜17の第1の傾斜面17aと対応する角度或いは第1の傾斜面17aよりも大きな傾斜角度で傾斜した逃げ部としての第2の傾斜面29が形成されている。
上記クッションパッド28は、上記凸部27を上記加圧面21aの取付け部25に圧入して取付けられる。上記凸部27を上記取付け部25に圧入すると、上記凸部27が上記取付け部25aによって弾性的に圧縮された分だけ、上記クッションパッド28の幅方向中央部の上面が隆起することになる。
上記クッションパッド28の幅方向中央部の上面が隆起すると、後述するように上記粘着テープ1を上記TCP13の端子部15に上記クッションパッド28を介して上記加圧ツール21によって加圧貼着する際、上記粘着テープ1を上記クッションパッド28によって均一に加圧できなくなる虞がある。
そこで、上記クッションパッド28の幅方向中央部の上面には、上記凸部27を上記取付け部25に圧入したとき、上記凸部27が弾性的に圧縮された分を吸収して上記クッションパッド28の上記凸部27に対応する部分の上面が隆起するのを防止する吸収部としての複数の吸収溝31が幅方向と交差する方向に沿って形成されている。
上記吸収溝31は、上記クッションパッド28の厚さ方向の、上記凸部27と反対側に幅0.2mmの複数の吸収溝31が0.5〜1mmのピッチで、深さが上記クッションパッド28の厚さの半分程度、この実施の形態では0.5mm程度で設けられることが好ましい。
それによって、上記凸部27を上記取付け部25aに圧入しても、上記クッションパッド28の幅方向の中央部の上面が凸状に隆起して上記クッションパッド28の上面の平坦性が損なわれることがないようになっている。
上記粘着テープ1の幅寸法の2倍以上の幅寸法を有する上記クッションパッド28の幅方向の一端部は後述するように第1の加圧部28aとして使用され、幅方向の他端部は第2の加圧部28bとして使用されるようになっている。
上記粘着テープ1の分断部分1aが上記TCP13の上面の上記吸着面12aによって吸着された一端部の下面に貼着されると、上記粘着テープ1に貼着された離型テープ2は図1に示す剥離ローラ32によって剥離される。この剥離ローラ32は図示しない駆動機構によって矢印Zで示す上下方向及び矢印Xで示す水平方向に駆動されるようになっている。
そして、上記加圧ツール21が上昇して上記粘着テープ1の分断部分1aを上記TCP13の一端部の下面に貼着してから下降すると、上記剥離ローラ32が下降して上記分断部分1aの長手方向の一端から上記離型テープ2を剥離した後、水平方向に駆動される。それによって、上記粘着テープ1の分断部分1aの全長から上記離型テープ2が剥離されるようになっている。
次に、上記構成の貼着装置によってTCP13の下面の幅方向と直交する奥行き方向の一端部に粘着テープ1の分断部分1aを貼着するときの動作について説明する。
離型テープ2が巻き取りリール6によって送られ、この離型テープ2の上面に貼着された粘着テープ1の分断部分1aが図4に示すように貼着ポジションBに位置決めされた吸着ヘッド12の吸着面12aに吸着保持されたTCP13の一端部に対向すると、図5に示すように加圧ツール21が駆動シリンダ22によって上昇方向に駆動される。
それによって、上記加圧ツール21の加圧面21aに取付けられたクッションパッド28の幅方向一端部の第1の加圧部28aによって離型テープ2の上面に貼着された粘着テープ1の分断部分1aが上記TCP13の一端部の下面の端子部15に加圧貼着される。
上記クッションパッド28は、下面の幅方向中央部に設けられた凸部27を、上記加圧ツール21の加圧面21aの幅方向中央部に形成された取付け部25に圧入して取付けられている。
上記クッションパッド28の上面の幅方向中央部には、上記凸部27を取付け部25に圧入したときに生じる圧縮変形によって上記クッションパッド28の上面が隆起するのを防止する吸収溝31が形成されている。
したがって、上記クッションパッド28の上面は平坦面が維持されているから、上記粘着テープ1の分断部分1aを上記TCP13の一端部の下面に端子部15に対して均一に加圧貼着することができる。
しかも、上記クッションパッド28の幅方向の両端部にはTCP13の下面に設けられた絶縁膜17の周辺部の第1の傾斜面17aに対応する角度で第2の傾斜面29が形成されている。
そのため、上記クッションパッド28が上記粘着テープ1の分断部分1aを上記TCP13の一端部の下面に端子部15に加圧貼着する際、上記クッションパッド28の第1の加圧部28aの端部が上記第1の傾斜面17aに干渉して変形させられることがないから、そのことによっても上記粘着テープ1の分断部分1aを上記TCP13の一端部の下面の端子部15に対して均一に加圧貼着することができる。
上記クッションパッド28の幅寸法W2を離型テープ1の幅寸法W1に対して2倍以上としている。そのため、上記クッションパッド28の第1の加圧部28aが上記粘着テープ1を上記TCP13の下面の端子部15に加圧貼着する際、上記吸収溝31の部分が上記粘着テープ1を加圧しないよう、粘着テープ1の端部から外すことができる。
それによって、上記吸収溝31が上記クッションパッド28の上面に形成されていても、上記吸収溝31によって粘着テープ1が均一に加圧されなくなるということがない。
上記吸収溝31の幅寸法を十分に狭くし、上記クッションパッド28の上面が吸収溝31によって凸面になるのを防止すれば、粘着テープ1を加圧する際、上記吸収溝31の部分で粘着テープ1を加圧しても、粘着テープ1の分断部分1aを均一に加圧してTCP13の端子部15に貼着することができる。
そのような場合、上記クッションパッド28の幅方向の中央部分も有効に使用できるから、上記クッションパッド28の幅寸法W2を粘着テープ1の幅寸法W1の丁度2倍にすればよい。
上記クッションパッド28の幅方向の一端部の第1の加圧部28aによる粘着テープ1の貼着を所定回数繰り返し、上記クッションパッド28の第1の加圧部28aの部分が磨耗したり汚れが固着した場合など、上記クッションパッド28を加圧ツール21の加圧面21aから取り外し、水平方向に180度回転させ、その第2の加圧部28bを貼着ポジションBに位置決めされる吸着ヘッド12の吸着面12aに対向させる。
それによって、上記クッションパッド28の未使用の部分である、上記第2の加圧部28bによって、上記第1の加圧部28aと同様、粘着テープ1の分断部分1aをTCP13の端子部15に加圧貼着することができる。
つまり、1つのクッションパッド28の幅寸法を粘着テープ1の幅寸法の2倍以上とすることで、上記クッションパッド28の幅方向の一端部と他端部を順次使用することができるから、上記クッションパッド28を長期にわたって経済的に使用することが可能となる。
上記第1の実施の形態のように、上記クッションパッド28の幅寸法W2を粘着テープ1の幅寸法W1の2倍以上である、たとえば2.3倍に設定した場合、上記クッションパッド28の幅方向の中央部に吸収溝31を形成せず使用することができる。
すなわち、上記クッションパッド28の幅方向の中央部に吸収溝31を形成せずに、その凸部27を加圧ツール21の取付け面21aに形成された取付け部25に圧入すると、その凸部が弾性変形して上記クッションパッド28の上面の幅方向の中央部分が凸状に隆起するが、上記クッションパッド28の幅寸法W2が粘着テープ1の幅寸法W1の2.3倍あるため、上記クッションパッド28の幅方向の中央部分を使用せずに、粘着テープ1をTCP13の端子部15に均一に加圧貼着することができる。
つまり、上記クッションパッド28に吸収溝31を形成しなくとも、粘着テープ1をTCP13の端子部15に均一に加圧貼着することができる。
また、クッションパッド28は下面に形成された凸部27を加圧ツール21の加圧面21aに形成された取付け部25に圧入して取付けられている。そのため、クッションパッド28は加圧ツール21の加圧面21aから簡単に外れたり、加圧面21a上でずれ動くようなことがないから、安定した状態で使用することができる。つまり、粘着テープ1の加圧貼着を精度よく行なうことができる。
図6はこの発明の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態では加圧ツール21の加圧面21aの幅寸法W2、つまりクッションパッド28の幅寸法W3を粘着テープ1の幅寸法W1と同じ幅寸法に設定する。
上記加圧面21aに対する上記クッションパッド28の取付け構造は、第1の実施の形態と同様、加圧面21aに取付け部25を形成し、クッションパッド28の下面に上記取付け部25圧入される凸部27を形成する。
上記クッションパッド28の上面の幅方向中央部には幅方向と交差する方向に沿って吸収部としての複数の細い吸収溝31を形成する。それによって、上記クッションパッド28を上記加圧面21aに取付けることで、上記凸部27が圧縮変形しても、上記クッションパッド28の上面が隆起して変形するのが防止される。
なお、上記吸収溝31は上記クッションパッド28の厚さ方向の上記凸部27と反対側に幅0.2mm、ピッチが0.5〜1.0mm、深さはクッションパッド28の厚さの約半分程度で、この場合には約0.5mm程度で設けることが好ましい。
上記吸収溝31は上記クッションパッド28の上面の幅方向中央部に形成されているから、粘着テープ1を加圧貼着する際に上記クッションパッド28は上記吸収溝31が形成された部分で粘着テープ1を加圧貼着することになるが、上記吸収溝31の幅寸法を十分に小さくし、クッションパッド28の上面で粘着テープ1を均一に加圧できるようにすれば、上記クッションパッド28の上面に上記吸収溝31が開口形成されていても差し支えない。
また、クッションパッド28の、上記TCP13に設けられた絶縁膜17の第1の傾斜面17aと対向する幅方向の一端部には第2の傾斜面29が形成され、粘着テープ1をTCP13の端子部15に貼着するとき、クッションパッド28の一端部が上記絶縁膜17に干渉するのを防止している。
つまり、クッションパッド28の幅寸法W3と粘着テープ1の幅寸法W1が同じであっても、上記クッションパッド28によって上記粘着テープ1をTCP13の端子部15に対して均一に加圧貼着することができる。
図7はこの発明の第3の実施の形態を示す。この実施の形態のクッションパッド28Aは、上面部35及びこの上面部35の幅方向の両端部に加圧ツール21の側面に対向する一対の側辺部36を有する。
なお、加圧ツール21及びクッションパッド28Aの幅寸法W2は粘着テープ1の幅寸法W1の2倍以上に設定されている。それによって、上記クッションパッド28Aの幅方向一端部は第1の加圧部28a、他端部は第2の加圧部28bとして使用できるようになっている。
上記各側辺部36の内面には断面形状がアリ状の凸部27が形成され、上記加圧ツール21の上記一対の側辺部36に対向する側面には上記凸部27が圧入される取付け部25が形成されている。
上記上面部35の幅方向両端部には逃げ部としての第2の傾斜面29が形成され、幅方向中央部には吸収溝31が形成されている。
なお、上記吸収溝31は上記クッションパッド28の厚さ方向の上記凸部27と反対側の中央部に幅0.2mm、ピッチが0.5〜1.0mm、深さはクッションパッド28の厚さの約半分程度で、この場合には約0.5mm程度で設けることが好ましい。
上記凸部27を上記取付け部25に圧入することで、上記凸部27圧縮変形した分だけ、上記上面部35の幅方向両端部が隆起するが、その隆起は吸収溝31によって吸収されることになる。すなわち、加圧ツール21にクッションパッド28Aを取付けても、その上面部25の平坦度合が損なわれないようになっている。
上記構成のクッションパッド28Aが設けられた加圧ツール21であっても、上記第1の実施の形態のクッションパッド28と同様、粘着テープ1をTCP13の端子部15に対して均一に加圧貼着することができる。
しかも、加圧ツール21及びクッションパッド28Aの幅寸法W2を粘着テープ1の幅寸法W1の2倍以上としたことで、上記クッションパッド28Aの幅方向一端部を第1の加圧部28a、他端部を第2の加圧部28bとして順次使用することができるから、経済的である。
なお、上記各実施の形態ではクッションパッドの上面に、クッションパッドの凸部を加圧ツールの取付け部に圧入したとき、上記凸部が圧縮されることでクッションパッドの上面が隆起するのを防止するため、クッションパッドの上面に吸収部としての吸収溝を形成したが、上記取付け部に対する上記凸部の圧入度合、つまり圧入時の凸部の弾性変形度合によっては上記クッションパッドの上面に吸収溝を形成しなくとも、粘着テープをTCP端子部に貼着するのに差し支えない程度の平坦度を確保することは可能である。
また、加圧ツールに形成する取付け部及びクッションパッドに形成する凸部の形状はアリ溝及びアリ状だけに限られず、他の形状であってもよく、要は取付け部に凸部を圧入できる形状であればよい。
また、第1、第2の実施の形態では、加圧ツールに形成される取付け部を加圧面の幅方向中央部に幅方向と直交する方向の全長にわたって形成し、第3の実施の形態では加圧ツールの側面に幅方向と交差する方向の全長にわたって取付け部を形成したが、幅方向と交差する方向の中央部分或いはその方向に部分的に取付け部を形成し、クッションパッドには上記取付け部と対応する位置に凸部を形成するようにしてもよい。
上記各実施の形態では加圧ツールを上昇させて粘着テープをTCPの端子部に貼着する例を挙げて説明したが、粘着テープを離型テープの下面に設け、加圧ツールを上方向から下降させてTCPの端子部に貼着する構成であっても差し支えない。
また、加圧ツールの取付部にクッションパッドの凸部を圧入したとき、クッションパッドの上面の中央部が凸状に変形することを例に挙げて説明したが、取付部と凸部との嵌め合い関係によってはクッションパッドの上面の中央部が凹状に変形することもある。したがって、そのような場合であっても、上記クッションパッドに吸収溝を設けることで、このクッションパッドの上面の変形を防止することが可能である。
また、上記実施の形態ではクッションパッドを加圧ツールから取り外してから180度回転させて上記クッションパッドの未使用の部分を使用するようにしたが、クッションパッドを加圧ツールから取り外さずに、加圧ツールを180度回転させるようにしてもよい。
12…吸着ヘッド(保持手段)、13…TCP(電子部品)、15…端子部、17…絶縁膜、21…加圧ツール、25…取付け部、27…凸部、28,28A…クッションパッド、31…吸収溝。

Claims (7)

  1. 電子部品の一方の面の一端部に設けられた端子部に、離型テープに貼着された粘着テープを加圧して貼着する粘着テープの貼着装置であって、
    上記電子部品の他方の面を吸着して保持する保持手段と、
    この保持手段に保持された上記電子部品の一方の面の一端部に対向して上下方向に駆動可能に設けられ上昇方向に駆動されることで上記離型テープに貼着された上記粘着テープを上記電子部品の一方の面の上記端子部に加圧貼着する加圧面を有する加圧ツールと、
    凸部を有し、この凸部を上記加圧ツールに形成された取付け部に圧入して上記加圧ツールの上記加圧面に設けられ上記加圧ツールによって上記粘着テープを上記電子部品の一方の面の端子部に加圧貼着するときにクッション作用を呈するクッションパッドと
    を具備したことを特徴とする粘着テープの貼着装置。
  2. 上記クッションパッドには、上記凸部を上記取付け部に圧入することで上記クッションパッドの上記加圧面と反対側の面が変形するのを防止する吸収部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の粘着テープの貼着装置。
  3. 上記凸部は上記クッションパッドの上記加圧面側の面に設けられ、上記取付け部は上記加圧ツールの加圧面に開口形成されていることを特徴とする請求項1記載の粘着テープの貼着装置。
  4. 上記凸部は上記クッションパッドの幅方向の両端部に上記加圧ツールの側辺に対向するよう設けられ、上記取付け部は上記加圧ツールの側面に開口形成されていることを特徴とする請求項1記載の粘着テープの貼着装置。
  5. 上記加圧ツールの幅寸法は上記粘着テープの幅寸法の2倍以上であって、
    上記クッションパッドは上記加圧ツールの幅寸法と同じ幅寸法に形成されていて、
    上記クッションパッドは、幅方向の一端部或いは他端部のどちらかを選択して上記粘着テープを上記電子部品の一方の面の一端部に加圧貼着できるよう上記加圧ツールの加圧面に対して水平方向に180度回転させて取付けることができることを特徴とする請求項1記載の粘着テープの貼着装置。
  6. 上記電子部品の一方の面の一端部に設けられた端子部を除く部分は回路パターンを保護する絶縁膜によって被覆されていて、
    上記クッションパッドの上記電子部品の一端部から外れる端部には、上記粘着テープを上記電子部品の一方の面の一端部に上記加圧ツールを介して上記クッションパッドによって加圧貼着するときに上記絶縁膜が上記粘着テープを介して上記クッションパッドを押圧するのを防止する凹状の逃げ部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の粘着テープの貼着装置。
  7. 電子部品の一方の面の一端部に設けられた端子部に、離型テープに貼着された粘着テープを加圧して貼着する粘着テープの貼着方法であって、
    上記電子部品の他方の面を吸着して保持する工程と、
    他方の面が保持された上記電子部品の一方の面の一端部に対向して上下方向に駆動可能に設けられ加圧ツールを有し、この加圧ツールの加圧面に形成された取付け部にはクッションパッドに形成された凸部が圧入されていて、上記離型テープに貼着された上記粘着テープを上記電子部品の一方の面の端子部に上記クッションパッドを介して上記加圧ツールにより加圧貼着する工程と
    を具備したことを特徴とする粘着テープの貼着方法。
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