JP2013117776A - 車両用挙動検出装置および車両用データ記録装置 - Google Patents

車両用挙動検出装置および車両用データ記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】車両における危険な状況のデータを確実に記録するために役立つ車両用挙動検出装置および車両用データ記録装置を提供する。
【解決手段】ワイパー信号入力部111と、車両の加速度の大きさを検出する加速度検出部116と、前記加速度検出部が検出した加速度の大きさと閾値とを比較して比較結果を出力する加速度比較部117と、ワイパー信号が同じ状態を維持している時間の長さが所定時間以上の場合に前記ワイパー信号の状態に応じて複数の閾値の中から選択した1つの閾値を前記加速度比較部に与える自動閾値切替部112とを備える。ワイパー動作中の状態が第1の時間以上継続した場合に、雨天状態の第1の閾値を選択し、前記第1の閾値を選択した状態でワイパー停止状態が第2の時間以上継続した場合に晴天状態の第2の閾値を選択する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の異常な挙動を検出する車両用挙動検出装置および車両用データ記録装置に関し、特に車両の加速度に基づいて挙動を検出するための技術に関する。
例えば、車両に異常な挙動が生じた時に、自動的に取得したデータを記録する装置としてドライブレコーダなどの車両用データ記録装置が知られている。この種のドライブレコーダは、交通事故の発生時やそれに似た状況が生じた時に、車載カメラの撮影により得られる画像などのデータを所定時間に渡って記録することができる。また、一般的なドライブレコーダは、車両に加わった加速度の大きさを検出し、検出された加速度が設定した閾値を超えた場合に、異常の発生とみなして記録開始用のトリガ信号を発生する。
このようなドライブレコーダに関連する従来技術として、例えば特許文献1および特許文献2に開示された技術が知られている。
特許文献1では、車両用のデータ記録装置において、衝突前などに車両に生じる不自然な走行状態を保存するための技術を提案している。また、特許文献1では、路面凍結時や降雨時などには、タイヤのロックや、スリップが発生しやすいため、加速度や車速パルス数に基づく異常車輪状態の判断をおこなう際の閾値を適宜変更することを示唆している。更に、舗装されていない道路などでは加速度や車速パルス数に基づく異常車輪状態の判断を行う際の閾値を適宜変更することや、上り坂や下り坂などでは、車両が傾斜するため異常傾斜状態であると判断を行う際の閾値を適宜変更することを示唆している。
特許文献2は、安全性を高めることが可能なドライブレコーダ活用装置の技術について提案している。具体的には、車両の走行中に急ハンドルが発生した場合に、急ハンドルが発生した地点を示すデータ、自車周辺が降雨状況にある旨を示すデータ、夜間である旨を示すデータ、自車の走行速度を示すデータをメモリに記録することを開示している。また、雨滴センサにより雨滴が検出されたとき自車周辺が降雨状況にある旨を認識し、雨滴センサにより雨滴が検出されていないときに自車周辺が降雨状況にない旨を認識することを開示している。
特開2008−217703号公報 特開2007−193577号公報
ところで、例えばドライブレコーダ等の車載データ記録装置において、事故の発生に限らず、ある程度危険な状況が発生した時に、画像などのデータを取得して自動的に記録すれば、運転状況の分析や安全運転の指導に役立つデータを得ることができる。例えば、急減速、急加速などの異常な挙動が発生した時に利用価値の高いデータが得られる。
車両の急減速、急加速などの挙動を検出するためには、加速度の大きさを事前に定めた閾値と比較して加速度が異常か否かを識別すればよい。しかし、例えば降雨時には路面が滑りやすいので、実際には危険な状況であっても晴天時と比べて小さい加速度しか検出されず、異常と認識されないためデータが記録されない状況が生じる。
すなわち、比較的強くブレーキペダルを踏み込んでいても、降雨時にはスリップの発生により車速の低下が遅くなるため、急減速とみなしうる大きい加速度が検出されない状況になる。また、比較的強くアクセルペダルを踏み込んでいても、降雨時にはスリップの発生により車速の上昇が緩やかになるため、急加速とみなしうる大きい加速度が検出されない状況になる。
従って、特許文献1において言及されているように、スリップが発生しやすい時には異常状態の判断を行う際の閾値を適宜変更することが想定される。また、特許文献2に開示されているように、雨滴センサにより雨滴が検出されたとき自車周辺が降雨状況にある旨を認識し、雨滴センサにより雨滴が検出されていないときに自車周辺が降雨状況にない旨を認識することが想定される。
しかしながら、雨滴センサの検出状況やワイパーの作動状況と、実際の路面の滑りやすさとは必ずしも一致しないのが実情である。例えば、降雨状態でなくても、汚れた窓を払拭するために運転者の意志で一時的にワイパーを作動させる場合もある。また、ほんの短時間だけ雨が降り、その後は雨が降らないような状況の場合は、1回あるいは数回だけワイパーを動かすことになる。このような場合には、ワイパーは作動するが、路面はほとんど濡れていないので、滑りやすさは晴天時と変わらない。
また、例えば降雨状態が継続している状況であっても、走行中の車両が通常の道路からトンネル内に入るとワイパーは一時的に停止するが、しばらくしてこの車両がトンネルから出ると、再びワイパーが作動することになる。従って、ワイパーの作動状況等に基づき、加速度を検出する装置がトンネルの中で降雨状態ではないと認識していると、車両がトンネルから出た瞬間に路面が滑りやすい状態に変化するにもかかわらず、この変化に対応してすばやく閾値を切り替えるのは難しい。しかし、トンネルの出口では危険な状況が生じやすいので、降雨時のトンネルの出口付近においても危険な状況のデータを確実に記録できることが望まれる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、車両における危険な状況のデータを確実に記録するために役立つ車両用挙動検出装置および車両用データ記録装置を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用挙動検出装置は、下記(1)〜(2)を特徴としている。
(1) 車両に搭載され、前記車両の加速度に基づいて異常な挙動を検出する車両用挙動検出装置であって、
前記車両の窓を払拭するワイパー機構の動作状況に関連する信号、もしくは前記車両における雨滴検出状況に関連する信号をワイパー信号として入力するワイパー信号入力部と、
前記車両における加速度の大きさを検出する加速度検出部と、
前記加速度検出部が検出した加速度の大きさと閾値とを比較して比較結果を出力する加速度比較部と、
前記ワイパー信号が同じ状態を維持している時間の長さが所定時間以上の場合に、前記ワイパー信号の状態に応じて、複数の閾値の中から選択した1つの閾値を前記加速度比較部に与える自動閾値切替部と
を備えること。
(2) 上記(1)に記載の車両用挙動検出装置であって、
前記自動閾値切替部は、前記ワイパー信号がワイパーの動作中に相当する状態が予め定めた第1の時間以上継続した場合に、雨天状態に相当する第1の閾値を選択し、
前記自動閾値切替部は、前記第1の閾値を選択した状態において、前記ワイパー信号がワイパーの停止中に相当する状態が前記第1の時間よりも長い第2の時間以上継続した場合に、晴天状態に相当する第2の閾値を選択すること。
上記(1)の構成の車両用挙動検出装置によれば、前記ワイパー信号が頻繁に変化するような状況では閾値の選択状態を変更しないので、不適切な閾値の選択変更を防止でき、危険な状況か否かを正確に識別可能になる。
上記(2)の構成の車両用挙動検出装置によれば、選択する閾値を前記第1の閾値から第2の閾値に切り替える場合と、第2の閾値から第1の閾値に切り替える場合とで識別に用いる時間の長さを変更するので、より適切な閾値の選択が可能になる。例えば、降雨時にトンネルの中でワイパーが一時的に停止しても、雨天状態の第1の閾値の選択状態を維持するので、トンネル出口の近傍で危険な状況が発生すれば、直ちにその時の車両の挙動を検出できる。
前述した目的を達成するために、本発明に係る車両用データ記録装置は、下記(3)を特徴としている。
(3) 車両に搭載され、前記車両の加速度に基づいて異常な挙動を検出した時に所定のデータを取得しデータを記録する車両用データ記録装置であって、
前記車両の窓を払拭するワイパー機構の動作状況に関連する信号、もしくは前記車両における雨滴検出状況に関連する信号をワイパー信号として入力するワイパー信号入力部と、
前記車両における加速度の大きさを検出する加速度検出部と、
前記加速度検出部が検出した加速度の大きさと閾値とを比較して比較結果を出力する加速度比較部と、
前記ワイパー信号が同じ状態を維持している時間の長さが所定時間以上の場合に、前記ワイパー信号の状態に応じて、複数の閾値の中から選択した1つの閾値を前記加速度比較部に与える自動閾値切替部と、
前記加速度比較部が異常な信号を出力する時に、所定のデータを取得しデータを記録するデータ記録部と
を備えること。
上記(3)の構成の車両用データ記録装置によれば、前記ワイパー信号が頻繁に変化するような状況では閾値の選択状態を変更しないので、不適切な閾値の選択変更を防止でき、危険な状況か否かを正確に識別可能になり、車両における危険な状況のデータを確実に記録可能になる。
本発明の車両用挙動検出装置および車両用データ記録装置は、車両における危険な状況のデータを確実に記録するために役立てることができる。すなわち、前記ワイパー信号が頻繁に変化するような状況では閾値の選択状態を変更しないので、不適切な閾値の選択変更を防止でき、危険な状況か否かを正確に識別可能になり、車両における危険な状況のデータを確実に記録可能になる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、実施形態の車両用データ記録装置の構成例を示すブロック図である。 図2は、図1に示した装置の主要な動作を示すフローチャートである。
本発明の車両用挙動検出装置および車両用データ記録装置に関する具体的な実施の形態について、各図を参照しながら以下に説明する。
<装置の構成>
本実施形態の車両用データ記録装置100の構成例が図1に示されている。図1に示した車両用データ記録装置100は、一般的なドライブレコーダと同様に車両に搭載され、急加速、急減速、交通事故等の危険な状況が生じた時に、撮影して得られる画像などのデータを自動的に記録し保存する機能を搭載している。
図1に示した車両用データ記録装置100の主要部は、ドライブレコーダ本体110として構成され、車両上に搭載された様々な要素と接続されている。すなわち、車両上のワイパー制御部123、加速度センサ131、車速センサ132、および車載カメラ133がそれぞれドライブレコーダ本体110と接続されている。
ワイパー制御部123は、窓に相当するフロントウインドシールド(フロントガラス)の表面を払拭するワイパーを駆動するワイパー駆動機構124に対して駆動信号を与える。本実施形態のワイパー制御部123は、運転者が操作可能な様々なスイッチを有するワイパー操作部121と、雨滴センサ122がワイパー制御部123に接続されている。すなわち、運転者のスイッチ操作や雨滴センサ122の雨滴検知に従って、ワイパーの駆動信号をワイパー制御部123が出力する。また、ワイパー制御部123はワイパーの動作状態(オン/オフ)を表すワイパー信号SG1を出力する。
加速度センサ131は、車両の進行方向の前後方向に加わった加速度の大きさを表す加速度信号SG2を出力する。車速センサ132は、車両の変速機に配置され、変速機の出力軸が所定量回動する毎にパルス信号(車速パルス)を出力する。車速センサ132が出力する車速パルスの周期やパルス数に基づいて、車速や走行距離を計算により把握することが可能である。
車載カメラ133は、二次元CCD撮像素子等を含む撮像部を内蔵しており、所定方向にある撮影対象物を連続的にもしくは間欠的に撮影し、撮影した映像の電気信号を出力することができる。この車載カメラ133は、車両の進行方向前方の風景、あるいは車両内部の運転者等が見える向きに撮影方向を向けて車両上に固定される。
なお、本実施形態では単一の車載カメラ133だけを用いる場合を想定しているが、車外の風景を撮影する車載カメラと、車内を撮影する車載カメラとを設け、車外の風景を映した映像と車内の様子を映した映像の両方を同時に記録できるように構成しても良い。
ドライブレコーダ本体110の内部には、ワイパー信号入力部111、自動閾値切替部112、時計回路115、加速度検出部116、加速度比較部117、信号処理部118、およびデータ記録部119が備わっている。また、自動閾値切替部112は晴天/雨天識別部113及び閾値選択部114で構成されている。
ワイパー信号入力部111は、前述のワイパー制御部123から出力されるワイパー信号SG1を入力し、電圧等の形式がドライブレコーダ本体110内部の処理に適した電気信号に変換する。
自動閾値切替部112は、急加速、急減速の識別に必要な閾値を状況に応じて適切な閾値に自動的に切り替える機能を有している。すなわち、晴天/雨天識別部113は、ワイパー制御部123から出力されるワイパー信号SG1の状態と時間とに基づいて晴天状態か雨天状態かを識別し、識別結果に相当する選択制御信号を閾値選択部114に与える。閾値選択部114は、晴天/雨天識別部113から入力される選択制御信号に従って、雨天用閾値THL、晴天用閾値THHのいずれか一方を選択する。雨天用閾値THLおよび晴天用閾値THHは、それぞれ事前に決定した定数であり、(|THH|>|THL|)である。
時計回路115は、周期が安定している所定のクロックパルスを常時計数することにより、現在の日付及び時刻(時分秒)を表す情報を出力することができる。また、ある時点からの経過時間を測定することもできる。
加速度検出部116は、加速度センサ131から出力される加速度信号SG2を入力し、A/D変換等の処理を施してドライブレコーダ本体110内部の処理に適したデジタル信号に変換する。
加速度比較部117は、検出された加速度の大きさ(加速度検出部116の出力)と、閾値選択部114から出力される閾値(THL又はTHH)とを比較した結果に基づいて、記録開始トリガを生成する。この記録開始トリガは、加速度比較部117から出力されデータ記録部119に入力される。
信号処理部118は、車速センサ132から出力される車速パルスを入力して現在の車速を表す情報を生成したり、車載カメラ133から出力される映像信号を入力して記録可能なデジタル画像データを生成する機能を有している。
データ記録部119は、加速度比較部117から出力される記録開始トリガが発生したタイミングを基準にして、所定時間に渡って必要なデータを収集し、収集されたデータをメモリカード134上に記録する。記録するデータには、車載カメラ133の撮影により得られる画像データ、車速センサ132の車速パルスから算出される車速情報、時計回路115から出力される現在日時情報などが含まれる。
メモリカード134は、不揮発性メモリにより構成されており、電源電力の供給が停止した状態でも記憶されたデータを保持することができる。ドライブレコーダ本体110にはメモリカード134を装着するための図示しないスロットが設けられており、メモリカード134は着脱自在になっている。
なお、データ記録部119は記録開始トリガとは無関係に、例えば20秒間程度の短時間のデータを所定の領域に常時記録している。従って、記録開始トリガが発生した時点よりも20秒前から現在までに得られたデータについても、記録開始トリガに従ってメモリカード134に保存することができる。
なお、現実的な構成においては、図1に示した自動閾値切替部112、加速度比較部117、信号処理部118、データ記録部119等の各構成要素は、マイクロコンピュータを主体とする電気回路により実現することが想定される。すなわち、マイクロコンピュータが所定のプログラムを実行することにより必要とされる各種の機能を実現することになる。
<装置の動作>
図1に示した装置の主要な動作が図2に示されている。この動作は、例えばドライブレコーダ本体110の各機能を実現するマイクロコンピュータがプログラムを実行することにより行われる。図2の動作について以下に説明する。
ドライブレコーダ本体110を搭載した車両のイグニッションスイッチがオンになり、ドライブレコーダ本体110の電源がオンになると、ステップS10でこの装置自身の初期化を行う。これにより、例えば晴天/雨天の状態を区別するためのフラグF1が「晴天」状態に初期化され、閾値選択部114は晴天用閾値THHを選択して加速度比較部117に与える。
ステップS11では、晴天/雨天識別部113が前記フラグF1の現在の状態を識別する。フラグF1が「晴天」状態であれば次のS12に進み、フラグF1が「雨天」状態であればS17に進む。
ステップS12では、晴天/雨天識別部113がワイパー信号入力部111から入力される前記ワイパー信号SG1の状態を参照し、オン/オフを識別する。ワイパー信号SG1がオン状態であれば次にS13に進み、オフ状態であればS22に進む。
ステップS13では、晴天/雨天識別部113はワイパー信号SG1がオフからオンに切り替わってから現在までのオン状態を維持している時間の長さ(継続時間Ton)を計測する。例えば、ワイパー信号SG1がオンに切り替わった時の時計回路115の時刻と現在時刻との差分としてこの継続時間Tonを計測することができる。
ステップS14では、晴天/雨天識別部113はステップS13で計測した継続時間Tonを事前に定めた時間の閾値T1と比較する。時間の閾値T1は、具体例として1分間に定めることが想定される。(Ton≧T1)の条件を満たす場合はS15に進み、この条件を満たさない場合はS22に進む。
ステップS15では、晴天/雨天識別部113は現在が「雨天」状態であるとみなし、前記フラグF1を「雨天」状態にセットする。また、次のステップS16では、現在が「雨天」状態であるので、閾値選択部114が加速度閾値として雨天用閾値THLを選択し、雨天用閾値THLを加速度比較部117の入力に与える。
ステップS17では、晴天/雨天識別部113がワイパー信号入力部111から入力される前記ワイパー信号SG1の状態を参照し、オン/オフを識別する。ワイパー信号SG1がオフ状態であれば次にS18に進み、オン状態であればS22に進む。
ステップS18では、晴天/雨天識別部113はワイパー信号SG1がオンからオフに切り替わってから現在までのオフ状態を維持している時間の長さ(継続時間Toff)を計測する。例えば、ワイパー信号SG1がオフに切り替わった時の時計回路115の時刻と現在時刻との差分としてこの継続時間Toff を計測することができる。
ステップS19では、晴天/雨天識別部113はステップS18で計測した継続時間Toff を事前に定めた時間の閾値T2と比較する。時間の閾値T2は、具体例として30分間に定めることが想定される。(Toff ≧T2)の条件を満たす場合はS20に進み、この条件を満たさない場合はS22に進む。
ステップS20では、晴天/雨天識別部113は現在が「晴天」状態であるとみなし、前記フラグF1を「晴天」状態にセットする。また、次のステップS21では、現在が「晴天」状態であるので、閾値選択部114が加速度閾値として晴天用閾値THHを選択し、晴天用閾値THHを加速度比較部117の入力に与える。
ステップS22では、加速度比較部117が加速度検出部116から入力される加速度信号SG2の大きさ(検出加速度)と、閾値選択部114から入力される閾値(THH又はTHL)とを比較する。(検出加速度>閾値)の条件を満たす場合は次のS23に進み、この条件を満たさない場合はS11の処理に戻る。
ステップS23では、加速度比較部117が所定の記録開始トリガを生成し、この記録開始トリガをデータ記録部119に与える。データ記録部119は、記録開始トリガが入力されると危険な状態を表す車両の挙動、すなわち所定以上の急加速又は急減速が発生したものとみなし、このイベントに関するデータを所定時間に渡ってメモリカード134に記録する。つまり、車載カメラ133の撮影により得られた画像データや、車速センサ132が出力する車速パルスに対応する車速情報や時計回路115が出力する日時の情報などを危険な状態を表すデータとして自動的に記録する。
<装置の利点の説明>
上述の車両用データ記録装置100は、自動閾値切替部112が晴天/雨天の状態を自動的に識別する。また、検出された加速度の大きさが危険な状態か否かを識別する際に利用する閾値(THH/THL)を、晴天/雨天の状態に応じて自動的に切り替える。
すなわち、雨天の状態では晴天の場合と比べて路面が滑りやすいので、危険な急減速又は急加速の場合であっても絶対値が比較的小さい加速度しか検出されない可能性が高い。そこで、雨天の場合には、晴天の場合の閾値(THH)よりも絶対値が小さい閾値(THL)に切り替えることにより、危険な状態を確実に検出可能になる。
但し、例えば1回〜数回だけしかワイパーを動かさないような状況では、路面がほとんど濡れておらず車輪のスリップが生じにくいので、もしも加速度の閾値を小さくすると危険な状態でなくても危険であると認識し、利用価値の低い無駄なデータを記録してしまう可能性が高い。
しかし、図2に示した動作においては、ワイパー信号SG1のオン状態の継続時間TonがT1(1分間)以上にならない限り、「晴天」状態から「雨天」状態に切り替わらないので、路面が滑りにくい状況では加速度の閾値を通常の大きい閾値(THH)に維持することができる。
また、降雨状態が継続している時に、車両がトンネルに進入すると一時的にワイパーが停止することになるので、「晴天」状態になったと装置が誤って認識し、加速度の閾値を通常の大きい値に切り替える可能性がある。しかし、実際には雨天の状態が継続しており、トンネルから出た瞬間に路面が滑りやすい状態になるので、この時に加速度の閾値が大きいと危険な状態を検出できない可能性がある。
しかし、図2に示した動作においては、ワイパー信号SG1のオフ状態の継続時間ToffがT2(30分間)以上にならない限り、「雨天」状態から「晴天」状態に切り替わらないので、雨天時にトンネル内等で一時的にワイパーが停止しても、加速度の閾値を小さい閾値(THL)に維持することができる。
<装置の変形の可能性>
図1に示した車両用データ記録装置100においては、ワイパー駆動機構124を制御するワイパー制御部123からワイパー信号SG1を取り出してドライブレコーダ本体110に入力している。しかし、ドライブレコーダ本体110に入力する信号については、ワイパー信号SG1の代わりに、ワイパー操作部121の各スイッチのオンオフ状態を表す信号を用いても良いし、雨滴センサ122が出力する信号を用いても良いし、ワイパー駆動機構124を制御する信号を用いても良い。
また、図1に示した閾値選択部114は2種類の閾値(THH/THL)のいずれかを選択する場合を想定しているが、3種類以上の閾値を選択できるように変更しても良い。例えば、ワイパーの動作速度の大小を区別すれば、通常の降雨と激しい降雨とを区別できる。激しい降雨の状態では路面が更に滑りやすくなるので、閾値も更に小さい値に切り替えることで危険な状態の検出が容易になる。
また、図1に示した加速度検出部116は加速度センサ131が出力する加速度信号SG2を監視しているが、例えば車速センサ132が出力する車速パルスの変化(車速の時間微分値)から車両の加速度を検出することも可能である。
また、図1に示した車両用データ記録装置100は、ドライブレコーダの場合を想定しているが、車両上で様々なデータを収集して記録するデジタルタコグラフに同様の機能を搭載することも考えられる。
100 車両用データ記録装置
110 ドライブレコーダ本体
111 ワイパー信号入力部
112 自動閾値切替部
113 晴天/雨天識別部
114 閾値選択部
115 時計回路
116 加速度検出部
117 加速度比較部
118 信号処理部
119 データ記録部
121 ワイパー操作部
122 雨滴センサ
123 ワイパー制御部
124 ワイパー駆動機構
131 加速度センサ
132 車速センサ
133 車載カメラ
134 メモリカード
SG1 ワイパー信号
SG2 加速度信号
THL 雨天用閾値
THH 晴天用閾値

Claims (3)

  1. 車両に搭載され、前記車両の加速度に基づいて異常な挙動を検出する車両用挙動検出装置であって、
    前記車両の窓を払拭するワイパー機構の動作状況に関連する信号、もしくは前記車両における雨滴検出状況に関連する信号をワイパー信号として入力するワイパー信号入力部と、
    前記車両における加速度の大きさを検出する加速度検出部と、
    前記加速度検出部が検出した加速度の大きさと閾値とを比較して比較結果を出力する加速度比較部と、
    前記ワイパー信号が同じ状態を維持している時間の長さが所定時間以上の場合に、前記ワイパー信号の状態に応じて、複数の閾値の中から選択した1つの閾値を前記加速度比較部に与える自動閾値切替部と
    を備えることを特徴とする車両用挙動検出装置。
  2. 前記自動閾値切替部は、前記ワイパー信号がワイパーの動作中に相当する状態が予め定めた第1の時間以上継続した場合に、雨天状態に相当する第1の閾値を選択し、
    前記自動閾値切替部は、前記第1の閾値を選択した状態において、前記ワイパー信号がワイパーの停止中に相当する状態が前記第1の時間よりも長い第2の時間以上継続した場合に、晴天状態に相当する第2の閾値を選択する
    ことを特徴とする請求項1に記載の車両用挙動検出装置。
  3. 車両に搭載され、前記車両の加速度に基づいて異常な挙動を検出した時に所定のデータを取得しデータを記録する車両用データ記録装置であって、
    前記車両の窓を払拭するワイパー機構の動作状況に関連する信号、もしくは前記車両における雨滴検出状況に関連する信号をワイパー信号として入力するワイパー信号入力部と、
    前記車両における加速度の大きさを検出する加速度検出部と、
    前記加速度検出部が検出した加速度の大きさと閾値とを比較して比較結果を出力する加速度比較部と、
    前記ワイパー信号が同じ状態を維持している時間の長さが所定時間以上の場合に、前記ワイパー信号の状態に応じて、複数の閾値の中から選択した1つの閾値を前記加速度比較部に与える自動閾値切替部と、
    前記加速度比較部が異常な信号を出力する時に、所定のデータを取得しデータを記録するデータ記録部と
    を備えることを特徴とする車両用データ記録装置。
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