JP2013116927A - 活性エネルギー線硬化性コーティング組成物及びコーティング剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】カーボン系フィラーの分散性が高く、長期保存時の分離や凝集することなく、各種基材に対する密着性、成膜性が良好で、優れる平滑性、透明性、硬度、耐擦傷性、耐久性と導電性を併せ持つコーティング膜を形成でき、しかも高硬化速度を有する活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、該組成物からなる活性エネルギー線硬化型コーティング剤及びそれから形成されるコーティング膜を提供する。
【解決手段】N−置換(メタ)アクリルアミドにカーボン系フィラーを分散させ、さらに必要に応じて多官能重合性化合物や熱可塑性樹脂を配合させることにより無溶剤系活性エネルギー線硬化型コーティング組成物を得る。該コーティング組成物をベースにした活性エネルギー線硬化型コーティング剤を調製し、基材表面に塗布、硬化させることによりコーティング膜を得ることができる。
【選択図】なし

Description

本発明は、高透明性、導電性や帯電防止性と耐久性を併せ持つ活性エネルギー線硬化型コーティング組成物及びコーティング剤に関する。具体的には、N−置換(メタ)アクリルアミドと、これに均一且つ安定的に分散されるカーボン系フィラーからなる、さらに必要に応じて多官能重合性化合物や熱可塑性樹脂を配合する活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、該組成物からなる活性エネルギー線硬化型コーティング剤及びそれから形成されるコーティング膜に関する。
近年、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ(PDP)等のフラットパネルディスプレイ(FPD)及びスマートフォン、PC等のタッチパネルの普及により、帯電防止性や導電性が付与された光学用透明粘着剤・接着剤、ハードコート剤、透明性粘着・接着フィルムやシートなどの需要が著しく増加してきた。それは、一般的な粘着剤・接着剤、ハードコート剤等はプラスチック材料で構成されているため電気絶縁性が高く、静電気の発生、塵埃の付着による電子表示部材の損傷が生じ易い問題があったためである。
静電気の発生を防ぐため、従来から界面活性剤、低分子イオン成分(無機塩、有機塩、イオン液体等)(特許文献1、2)や高分子帯電防止成分(分子中に第4級アンモニウム塩のユニットを有するオリゴマー、ポリマー等)(特許文献3)を粘着剤、接着剤、ハードコート剤等のコーティング剤の主成分に添加し混合する方法が用いられている。しかしながら、界面活性剤や低分子イオン成分を添加した場合、これらの低分子成分が徐々にブリードアウトし、コーティング膜の表面が汚れたり、持続的に帯電防止効果を維持できなかったりする。一方、ブリードアウトの少ない高分子帯電防止成分を添加した場合、アクリル系ポリマーを主成分とするコーティング剤との相溶性が悪く、コーティング膜の透明性が低下すると共に帯電防止性能が期待したほど高くならず、しかも、環境の湿度に依存することが避けられない。
また、ポリアニリン、ポリチオフェンやポリピロール等の導電性高分子は、高導電率と低ブリードアウト性を有することから、導電性や帯電防止性組成物の構成成分として注目されてきた。しかし、従来、これらの導電性高分子非常に凝集力が高いため、多くの有機溶媒に不溶、バインダー樹脂中にも均一に分散できないことがあり、各種プラスチック基材に対する密着性やコーティング膜の成形性に劣り、また、塗膜が形成されても硬くて脆いため機械的強度が不十分という問題があった。そこで、特許文献4には、スルホコハク酸を含むドーパントでドープすることで相溶性の良い導電性ポリマーが提案された。また、特許文献5には、導電性ポリマー、光カチオン重合性モノマー、光酸発生剤と溶媒を混合して、紫外線硬化することによって導電性樹脂膜の機械的強度と基材への密着性を改善した技術が提案された。ところが、これらの組成物は酸性であり、インジウム錫酸化物系透明電極(ITO電極)への腐食問題が新たに浮かんできた。
一方、カーボンナノチューブなどのカーボン系フィラーが高い電気伝導性と優れる機械的特性を有し、しかも中性であることから、電子材料分野での利用が盛んに検討されている。しかしながら、カーボン系フィラーは空気を抱き込んだ嵩高い疎水性表面を有するから、水や有機溶媒、樹脂などに対する濡れ性が悪く、分散媒体中に分散させることが大きな課題となっている。また、カーボン系フィラー同士のファンデアワールス力が強いので、一旦分散されても、再凝集は生じ易く、取り扱いが煩雑である。特にカーボンナノチューブのアスペクトが非常に大きいので、常に絡まっている状態で存在し、分散剤による吸着力が弱い場合、分散剤の脱着で分散状態が破壊し易くなり、分散の経時安定性が十分に得られないという問題があった。
そこで、カーボンナノチューブなどのカーボン系フィラーの分散性改善の目的で、種々の物理的分散処理や化学的表面修飾の試みが行われている。例えば、特許文献6には、強いせん断攪拌力を有するビーズミルなどの高速攪拌型分散機で攪拌・混合することによりカーボンナノチューブをモノマーもしくはモノマー溶液中に微分散させてから重合反応させる、カーボンナノチューブが微分散状態で分散された導電性合成樹脂の製造方法、特許文献7には、カーボンナノチューブ凝集体の表面に磁性体を付着させることで、複数のカーボンナノチューブ凝集体が磁気的な力で互いに引っ張り合うことになり、カーボンナノチューブが凝集体から引き剥がされる、安定した分散体の取得技術が提案されている。また、特許文献8には、フェニレン系ポリマーをカーボンナノチューブに付着させ、カーボンナノチューブ複合体を製造してから溶媒中に分散させる方法、特許文献9には、超音波分散機を用いてカーボンナノチューブをアクリル樹脂の水溶液中に分散させた後、アクリル樹脂を析出させて表面を樹脂にて処理したカーボンナノチューブを得る技術、特許文献10には、強酸処理と超音波処理との組み合わせによりカーボンナノチューブの末端を開口させ、その開口部をオクタデジルアミンで修飾する、有機溶媒に分散可能なカーボンナノチューブの合成方法を開示している。しかし、これらの方法は、特殊な機器処理又は複雑な化学処理を必要とし、操作が煩雑で、工業的に有利な方法とは言えない。また、カーボンナノチューブの切断や導電性の低下を招く問題があった。
さらに、特許文献11には、カーボンナノチューブの存在下で過酸化フルオロアルカノイルをラジカル開始剤として用い、アクリル酸、アクリロイルモルホリン、N,N−ジメチルアクリルアミド及びN−(1,1−ジメチル−3−オキソブチル)アクリルアミドを重合させてカーボンナノチューブ含有オリゴマーを合成し、有機溶媒への親媒性を付与した可溶性カーボンナノチューブとして提案されている。しかしながら、これらのカーボンナノチューブ含有オリゴマーは両末端に必ず開始剤由来のフッ素官能基を有する有機フッ素化合物であり、自然環境において極めて難分解のため、環境有害化学物質としてその使用量の削減や全面廃止が求められている。
一方、物品の表面を樹脂でコーティングする方法として、紫外線(UV)や電子線(EB)などの活性エネルギー線照射による方法は、硬化時間が短く、加熱しないので省エネルギーで安全性が高く、また塗膜の硬度、耐摩耗性、耐薬品性等が良好であることから、家電部品の塗装、携帯電話ボディの塗装、自動車部品の塗装等幅広く応用されている。これらの分野においても、導電性や帯電防止性が要求されるので、カーボン系フィラー配合のUV硬化型コーティング組成物の開発が盛んに行われている。例えば、特許文献12には、カーボンナノチューブのジメチルホルムアミド(DMF)分散液を基板上にコーティングしてから、100℃でDMFを蒸発させ、カーボンナノチューブ堆積層を形成し、その後有機溶剤系UVコーティング剤を堆積層に積層させ、同様に100℃で乾燥、UV照射により導電性ハードコートを製造する方法、特許文献13には、導電性ポリマーを分散剤として用いてカーボンナノチューブの水或いは有機溶剤の分散液を調製してから、硬化性組成物と混合し、基材上に塗布、乾燥、硬化させる方法、特許文献14には、分散剤として酸性官能基或いは塩基性官能基を有する化合物を配合するカーボンナノチューブの有機溶剤系分散液を調製してから、多官能アクリレート系モノマー及び光重合開始剤と混合、塗布、乾燥、EB照射で硬化させる方法、特許文献15には、分散剤アミン変性アクリルポリマー、カーボンナノチューブと有機溶剤の分散液を調製、UV硬化性樹脂と混合した後、遠心分離で得られた上澄み液を基材上に塗布、乾燥、UV硬化により透明導電性塗膜を製造する方法が開示されている。しかしながら、これらの従来技術は、カーボン系フィラーの分散には水或いは有機溶媒は必須であり、水又は溶剤を除去するために加熱乾燥を行うことが必要となり、生産性が低いという問題があった。また、大量溶剤の除去に連れ(例えば、特許文献14のコーティング組成物中の溶剤は90重量%程度)、当然のことであるが、乾燥後の塗膜中のカーボンナノチューブを含め、各種構成成分の分散状態が変化し、得られる硬化膜の透明性、表面平滑性と表面光沢性が十分に満足できない問題がある。さらに、導電性ポリマーや酸性官能基を有する化合物の使用によるITO電極が腐食される問題も回避できない。
特開2008−231240号公報 特開2008−13636号公報 特開2008−231196号公報 特開2008−260897号公報 特開2010−202704号公報 特開2003−308734号公報 特開2007−063107号公報 WO2008−143233号公報 特開2008−280450号公報 特開平8−12310号公報 特開2006−248840号公報 特開2010−516018号公報 特開2007−63481号公報、特開2008−56765号公報 特開2009−67932号公報、特開2009−67933号公報 特開2008−179787号公報
特殊な分散技術や分散設備を要さず、水や有機溶剤を特に含有する必要がなく、カーボン系フィラー本来の特性を損なうこともなく、高分散性を有し、しかも長期保存時に分離や凝集せず、各種基材に対する密着性、成膜性が良好で、優れた平滑性、透明性、硬度、耐擦傷性、耐久性と導電性、帯電防止性を併せ持つコーティング膜を形成でき、しかも高硬化速度を有する活性エネルギー線硬化型コーティング組成物を提供することを課題とする。
また、本発明は、このような活性エネルギー線硬化型コーティング組成物を含有する活性エネルギー線硬化型コーティング剤及びそれから形成されるコーティング膜を提供することを課題とする。
本発明者はこれらの課題を解決するために鋭意検討を行った結果、N−置換(メタ)アクリルアミドにカーボン系フィラーを分散させ、さらに必要に応じて多官能重合性化合物や熱可塑性樹脂を配合させることにより活性エネルギー線硬化型コーティング組成物が得られることを見出し、該コーティング組成物をベースにした活性エネルギー線硬化型コーティング剤を見出した。該活性エネルギー線硬化型コーティング剤を基材表面に塗布、硬化させることによりコーティング膜を形成させることができ、これにより上記課題を解決し、本発明に到った。
すなわち、本発明は、
(1)カーボン系フィラーとN−置換(メタ)アクリルアミドからなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、
(2)前記カーボン系フィラーが、カーボンブラック系、グラファイト系、炭素繊維系、カーボンナノチューブ系、グラフェン系の導電性フィラーである前記(1)記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、
(3)前記N−置換(メタ)アクリルアミドが、1気圧下、融点100℃以下であり、活性エネルギー線重合性(メタ)アクリルアミド系のモノマー及び/又はオリゴマーである前記(1)または(2)に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、
(4)前記N−置換(メタ)アクリルアミドが、(メタ)アクリロイルモルホリン、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ビスヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドから選ばれる1種以上のモノマー、又はこれらのモノマーを構成モノマーとして含むオリゴマーである前記(1)〜(3)いずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、
(5)活性エネルギー線硬化型コーティング組成物中の前記カーボン系フィラーの配合量が0.01〜40重量%である、前記(1)〜(4)のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、
(6)前記(1)〜(5)のいずれか一つに記載のコーティング組成物であって、さらに多官能(メタ)アクリレート及び/又は多官能(メタ)アクリルアミドを含有する活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、
(7)前記(1)〜(6)のいずれか一つに記載のコーティング組成物であって、さらにポリアクリル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリウレタン系、ポリビニル系のうちの少なくとも一つの熱可塑性樹脂を含有する活性エネルギー線硬化型コーティング組成物、
(8)カーボン系フィラーとN−置換(メタ)アクリルアミドを構成成分として合計1重量%以上含有した活性エネルギー線硬化型コーティング剤、
(9)前記(8)記載の活性エネルギー線硬化型コーティング剤を基材の少なくとも一つの面上に塗布し、活性エネルギー線を照射して形成したコーティング膜、フィルム、シート又はテープ
を提供するものである。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物は、N−置換(メタ)アクリルアミドと該N−置換(メタ)アクリルアミドに均一且つ安定的に分散可能な導電性カーボン系フィラーから構成されている。該コーティング組成物をベースにし、必要に応じて 活性エネルギー線重合開始剤、多官能アクリル系モノマーやオリゴマー、各種熱可塑性樹脂組成物と混合して使用することによって様々な用途に用いることが可能な、高硬化速度を有する導電性、帯電防止性の活性エネルギー線硬化型コーティング剤を提供することができる。また、該コーティング剤は長期保存時に分離や凝集することなく、各種基材に対する密着性、成膜性が良好で、紙類、フィルム、シート、板、光情報記録媒体等の基材表面に塗布し、活性エネルギー線で硬化させることにより透明導電性コーティング膜を提供することができる。このように形成されるコーティング膜は、表面平滑性と表面光沢性が高く、透明性と導電性や帯電防止性が良好であり、また、硬度、耐擦傷性と耐久性等に優れている。
本発明に用いられるN−置換(メタ)アクリルアミド系モノマー及び/又はオリゴマーは活性エネルギー線による硬化速度が速く、また、アミド基を有するため、各種基材との密着性が高く維持されると同時にカーボン系フィラー表面のフェノール系水酸基やカルボキシル基との間に水素結合を形成しやすいため、カーボン系フィラーを基材表面に均一に分散したネットワークを形成でき、連続的なコーティング膜を形成し易いと考えられる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物は、N−置換(メタ)アクリルアミドとこれに均一且つ安定的に分散するカーボン系フィラーを含有する。
本発明のコーティング組成物をなす1成分のN−置換(メタ)アクリルアミドは、1気圧下、融点100℃以下の活性エネルギー線重合性(メタ)アクリルアミド系のモノマー又はオリゴマーである。
N−置換(メタ)アクリルアミドのモノマーとしては、(メタ)アクリロイルモルホリン、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ビスヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドが挙げられる。これらのモノマーは単独で使用されてもよいし、また2種類以上併用されてもよい。
N−置換(メタ)アクリルアミドオリゴマーは前記N−置換(メタ)アクリルアミドモノマーの単独重合、又は他の共重合可能なビニル系単量体との共重合で合成された、重量平均分子量が10000以下で、1気圧下、融点100℃以下のオリゴマーである。また、他の共重合可能なビニル系単量体としては、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロニトリル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
本発明に用いられるカーボン系フィラーは、カーボンブラック系、グラファイト・グラフェン系、炭素繊維系、カーボンナノチューブ系の導電性フィラーである。
カーボンブラック系導電性フィラーは、特に限定されるものではなく、通常のカーボンブラック、即ち、直径3〜500nmの炭素微粒子である。具体的には、ファーネスブラック、チャンネルブラック、サーマルブラック、アセチレンブラックなどが挙げられる。特に、アセチレンブラックや特殊オイルファーネスカーボンを主成分としたケッチェンブラックが高い導電性を有するので、好ましく用いられる。
グラファイト系導電性フィラーは、特に限定されるものではなく、通常のカーボングラファイト(黒鉛)、即ち、薄い板状の炭素の結晶が何層にも重なり合った素材である。具体的には、鱗状黒鉛、土状黒鉛等の天然黒鉛、人造黒鉛が挙げられる。特に、薄膜グラファイトや単層構造であるグラフェンは電気伝導性が高いため、好ましく用いられる。
炭素繊維系導電性フィラーは、特に限定されるものではなく、通常の炭素繊維、カーボンファイバーとも呼び、即ち、5〜10μm太さの極細カーボン繊維である。具体的には、アクリル繊維を使った炭素繊維(PAN系)、ピッチを使った炭素繊維(PITCH系)が挙げられる。特に、気相法により合成された繊維径150nm、繊維長10〜20μmのカーボンナノファイバー(昭和電工株式会社製のVGCF)は、炭素の結晶がきれいに並んでおり、導電性に優れ、好ましく用いられる。
カーボンナノチューブ(CNT)系導電性フィラーは、炭素によって作られる六員環ネットワーク(グラフェンシート)を丸めて形成された単層あるいは多層の同軸中空の管状構造の炭素結晶であり、従来公知のものが使用でき、特に限定されない。通常は直径0.4〜100nm、長さ0.5〜数百μm程度、シングルウォールカーボンナノチューブ(SWCNT)、ダブルウォールカーボンナノチューブ(DWCNT)とマルチウォールカーボンナノチューブ(MWCNT)などが挙げられる。特に、高導電性と短時間分散の観点から、アスペクト比は50〜10000が好ましく、100〜5000がより好ましい。また、高透過率を有する点から、直径は50nm以下が好ましく、20nm以下がより好ましい。
また、本発明に使用されるカーボン系フィラーについて、特に精製や表面処理、化学修飾などをする必要はないが、表面処理等をされたものを使用しても良い。表面処理の種類については特に制限はないが共有結合を利用したもの(例えば、カルボキシル基等による変性等)、非共有結合を利用したものなどが挙げられる。
本発明に用いられる導電性カーボン系フィラーは、前記のものの中から1種又は2種以上のカーボン系フィラーを任意に選択し、単独で使用されてもよいし、また2種類以上が任意の割合で混合して使用されてもよい。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物中の前記カーボン系フィラーの配合量は0.01〜40重量%であり、中でも0.05〜20重量%、特に0.1〜10重量%が好ましい。前記組成物中のカーボン系フィラーの配合量が0.01%未満の場合、十分な導電性や帯電防止性を達成できない可能性がある。また、カーボン系フィラーの配合量が40重量%を超えると、コーティング組成物の粘度が著しく増加し、分散に掛かる時間が長くなるだけではなく、均一に分散できず、透明性の低下を招くことがある。
カーボン系フィラーをN−置換(メタ)アクリルアミド中に分散させる方法としては、計量したN−置換(メタ)アクリルアミド中にカーボン系フィラーを加え、超音波分散装置や各種攪拌・混合装置を用いて、混合、分散する方法が挙げられる。
本発明において、活性エネルギー線硬化型コーティング組成物中にさらにカーボン系フィラー分散促進剤としてオキサゾリン系化合物を配合することができる。オキサゾリン系化合物とは、2−オキサゾリン官能基一つ以上を有する単官能、二官能、多官能のオキサゾリン化合物であり、オキサゾリン基の優れた両親媒性及びカルボキシル基やフェノール性水酸基との高い反応性のため、本発明のコーティング組成物中に添加することによりカーボン系フィラー(表面にカルボキシル基、フェノール性水酸基を有する)の分散が促進されると同時に、分散安定性や貯蔵安定性が向上する。
本発明においてカーボン系フィラー分散促進剤としたオキサゾリン化合物は、分子量数十〜数百の単分子化合物、分子量数百〜数千のオリゴマー、分子量数千〜数万のポリマーから選ばれる1種又は必要に応じて2種以上を組み合わせて使用することができる。これらのオキサゾリン化合物の使用量は、オキサゾリンの官能基数や分子量によって調整できるので、特に制限されることはない。一般にカーボン系フィラーに対して、0.01〜1000重量%、中でも0.1〜500重量%添加されることが好ましい。
本発明において、活性エネルギー線硬化型コーティング組成物中にさらにカーボン系フィラー分散促進剤として有機系イオン性化合物を配合することができる。有機系イオン性化合物としては、イオン性ビニルモノマー及び/又はそれらを構成成分としたオリゴマー、ポリマーが挙げられる。具体的には、イオン性ビニルモノマーとは、カチオンとアニオンの組み合わせたオニウム塩であり、また、カチオンとして(メタ)アクリレート系或いは(メタ)アクリルアミド系のアンモニウムイオンやイミダゾリウムイオン、アニオンとしてはCl-、Br-、I-等のハロゲンイオン又はOH-、CHCOO-、NO -、ClO -、PF -、BF -、HSO -、CHSO -、CFSO -、CHSO -、CSO -、(CFSO-、SCN-等の無機酸アニオンまたは有機酸アニオンが挙げられる。
本発明に用いられるイオン性ビニルモノマーは、本発明者等が先に出願した特許文献16記載の方法で製造できる。
特許文献16:特開2011−012240号公報、
特開2011−074216号公報、
特開2011−140448号公報、
特開2011−140455号公報、
特開2011−153109号公報、
これは、有機系イオン性化合物のイオンとカーボン系フィラーのπ電子との相互作用によりカーボン系フィラーの分散が促進されているものと、本発明者らは推察している。また、有機系イオン性化合物はイオン電導性を有するため、導電性や帯電防止性を付与することができる。イオン性ビニルモノマーも活性エネルギー線硬化性であるので、本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物の主成分と共重合することにより、ブリードアウトせず、永久的な導電性や帯電防止性付与の補助効果及びカーボン系フィラーの分散安定性や貯蔵安定性の向上効果が期待できる。
本発明のカーボン系フィラー分散促進剤とした有機系イオン性化合物は、分子量数十〜数百の単分子化合物、分子量数百〜数千のオリゴマー、分子量数千〜数万のポリマーから選ばれる1種又は必要に応じて2種以上を組み合わせて使用することができる。これらの有機系イオン性化合物の使用量は、イオン対の官能基数や分子量によって調整できるので、特に制限されることはない。一般にカーボン系フィラーに対して、0.01〜1000重量%、中でも0.1〜500重量%添加されることが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物において、2個以上のエチレン基を有する多官能(メタ)アクリレートまたは多官能(メタ)アクリルアミドを添加することができる。N−置換(メタ)アクリルアミドと多官能(メタ)アクリレートまたは多官能(メタ)アクリルアミドとの優れた相溶性を利用し、コーティング組成物の粘度を適切に調整し、カーボン系フィラーの分散安定性を向上させ、又基材表面に均一な架橋性コーティング膜を形成することができるので、製膜性や耐擦傷性などのコーティング膜の性能を向上させることができる。
このような多官能(メタ)アクリレートとしては、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスルトールヘキサ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールエタントリ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、1、6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノールジ(メタ)アクリレート、ジテトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ウレタン(メタ)アクリレート等のモノマーとオリゴマーが挙げられる。
このような多官能(メタ)アクリレートの市販品としては、例えば、アロニックスM−400、M−450、M−305、M−309、M−310、M−315、M−320、TO−1200、TO−1231、TO−595、TO−756(以上、東亞合成製)、KAYARD
D−310、D−330、DPHA、DPHA−2C(以上、日本化薬製)、ニカラックMX−302(三和ケミカル社製)等が挙げられる。
また、多官能(メタ)アクリルアミドとしては、メチレンビスアクリルアミド、メチレンビスメタアクリルアミド、エチレンビスアクリルアミド、エチレンビスメタアクリルアミド、ジアリルアクリルアミド等のモノマーとウレタンアクリルアミド(特開2002−37849)等のオリゴマーが挙げられる。
これらの多官能(メタ)アクリレートと多官能(メタ)アクリルアミドは、1種類でも、複数の多官能モノマー、オリゴマーを組み合わせて使用してもよい。また、このような多官能モノマー、オリゴマーを使用する場合、本発明のN−置換(メタ)アクリルアミドに対して0.1〜25000重量%含有させることが好ましく、また1〜10000重量%含有させることが特に好ましい。含有量が0.1重量%未満ではその添加効果が認められず、25000重量%を越えると、架橋率が高くなるため、塗膜の硬度、耐擦傷性は向上するが、弾力性が失われて割れやすくなる。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物において、さらに熱可塑性樹脂を添加することができる。この熱可塑性樹脂は、N−置換(メタ)アクリルアミドに可溶なものであり、コーティング組成物の粘度調整やカーボン系フィラーの分散安定性向上に有効である。又、基材表面に平滑なコーティング膜を形成することができるので、製膜性や硬度、耐擦傷性、耐久性等のコーティング膜の性能を向上させることができる。
このような熱可塑性樹脂としては、ポリアクリル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリウレタン系、ポリビニル系の熱可塑性樹脂が挙げられる。1種類でも、複数樹脂を組み合わせて使用してもよい。これらの熱可塑性樹脂の分子量は数量平均で10万以下が好ましく、さらに7万以下が特に好ましい。熱可塑性樹脂の分子量が数量平均で10万を超えると、コーティング組成物の粘度が増加し、樹脂の溶解時間もカーボン系フィラーの分散時間も大幅に延長する必要があり、生産性の低下を招くことになる。
これらの熱可塑性樹脂を使用する場合、本発明のN−置換(メタ)アクリルアミド対して0.01〜500重量%含有させることが好ましく、また0.05〜100重量%含有させることが特に好ましい。含有量が0.01重量%未満ではその添加効果が認められず、500重量%を越えると、コーティング組成物の粘度が大幅に増加するため、カーボン系フィラーの分散性が悪化し、十分な導電性、帯電防止性を付与できない場合がある。
ポリアクリル系熱可塑性樹脂は、N−置換(メタ)アクリルアミドの単独重合により得られるホモポリマー及び/又は他の重合性化合物との共重合により得られるコポリマーが挙げられる。他の重合性化合物としては、アルキル(メタ)アクリレート、ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレート、不飽和ニトリルモノマー、不飽和カルボン酸、アミド基含有モノマー、メチロール基含有モノマー、アルコキシメチル基含有モノマー、エポキシ基含有モノマー、多官能性モノマー、ビニルエステル、オレフィンなど分子鎖中に反応性二重結合をもつラジカル重合化合物が挙げられる。
アルキル(メタ)アクリレートの例としては、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラウリルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、イソプロピルアクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレートなどが挙げられる。
ヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートとしては、例えばヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、及びヒドロキシブチル(メタ)アクリレート等が挙げられる。
不飽和ニトリルモノマーの例としては、アクリロニトリル、メタクリロニトリルなどが挙げられる。
不飽和カルボン酸の例としては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸、モノアルキルイタコネート等がある。
このような重合性化合物は、1種類に限らず、複数の種類を組み合わせて使用してもよい。
本発明において、公知の方法によってN−置換(メタ)アクリルアミドの単独重合及び/又は他の重合性化合物と共重合を行うことができる。重合方法としては、特に限定されるものではなく、公知のラジカル重合法により実施可能である。例えば、アルコール、酢酸エチルなどの有機溶媒中の溶液重合、有機溶媒の変わりに水を使用する水溶液重合、懸濁重合、乳化重合、塊状重合法などが挙げられる。有機溶媒中の溶液重合法を採用する場合、重合溶媒としては、トルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸ブチル、メチルエチルケトン、メチルアルコール、エチルアルコールなどの単独もしくは混合で用いることができる。
ラジカル重合開始剤として、アゾビスイソブチロニトリル、アゾビスバレロニトリル等のアゾ化合物系触媒や、ベンゾイルパーオキシド、過酸化水素等の過酸化物系触媒、過硫酸アンモニウム、過硫酸ナトリウムなどの過硫酸塩系触媒等を用いることができる。重合開始剤の使用量は、重合性単量体100重量%に対して0.05〜10重量%、好ましくは0.2〜3重量%である。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング剤は、前記活性エネルギー線硬化型コーティング組成物を必須成分として含有し、且つN−置換(メタ)アクリルアミドとカーボン系フィラーの合計量が1重量%以上含有することである。中でも、5重量%以上、特に10重量%以上が好ましい。1重量%未満の場合、導電性や帯電防止性を十分に付与できない場合があり、また、活性エネルギー線による硬化性が悪化する可能性がある。さらに、本発明のコーティング剤は、各種要求特性に応じて、前記活性エネルギー線硬化型コーティング組成物と各種汎用の改質剤や添加剤、水や有機溶剤、各種重合性化合物、ポリマー等とを混合して用いることができる。また、N−置換(メタ)アクリルアミド、カーボン系フィラーとその他の各成分の添加順位は特に制限されることがなく、カーボン系フィラーが均一に分散されると良い。
本発明の活性エネルギー線とは、活性種を発生する化合物(光重合開始剤)を分解して活性種を発生させることのできるエネルギー線と定義される。このような活性エネルギー線としては、可視光、紫外線、赤外線、X線、α線、β線、γ線等の光エネルギー線が挙げられる。ただし、一定のエネルギーレベルを有し、硬化速度が速く、しかも照射装置が比較的安価で、小型である点から、紫外線を使用することが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物やコーティング剤を硬化させる際には、光重合開始剤を添加しておく。光重合開始剤は、活性エネルギー線として電子線を用いる場合には特に必要はないが、紫外線を用いる場合には必要となる。光重合開始剤はアセトフェノン系、ベンゾイン系、ベンゾフェノン系、チオキサントン系等の通常のものから適宜選択すればよい。光開始剤のうち、市販の光開始剤としてはチバ・スペシャルティーケミカルズ社製、商品名Darocure1116、Darocure1173、IRGACURE184、IRGACURE369、IRGACURE500、IRGACURE651、IRGACURE754、IRGACURE819、IRGACURE907、IRGACURE1300、IRGACURE1800、IRGACURE1870、IRGACURE2959、IRGACURE4265、IRGACURE TPO、UCB社製、商品名ユベクリルP36等を用いることができる。これらの光重合開始剤は1種又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
これらの光重合開始剤の使用量は特に制限されていないが、一般に活性エネルギー線硬化型コーティング組成物やコーティング剤に対して、1〜10重量%、中でも2〜5重量%が添加されることが好ましい。1重量%未満では十分な硬化性が得られず、10%を越えると塗膜の強度低下や黄変をきたす可能性がある。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物やコーティング剤は、本来水や有機溶剤を含有する必要のないものであるが、コーティング組成物やコーティング剤の粘度調整、形成されるコーティング膜の膜厚調整、平滑性や光沢性をさらに向上させる目的で水や有機溶剤を添加してもよい。有機溶剤を用いる場合、トルエン、テトラヒドロフラン、N−メチルピロリドン、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等が挙げられる。水や有機溶剤を添加する場合、基板上にコーティング組成物を塗布後、加熱による水や有機溶剤を除去し、活性エネルギー線照射を行えばよい。また、コーティング剤の適切粘度範囲が塗布方法によって変わるが、塗布温度20〜100℃において、1〜10000mPasであることが好ましい。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物やコーティング剤を基材上に塗布する際に、膜厚が0.2〜500μmとなるように均一に塗布できれば、その塗布方法は問わない。塗布方法としては、スピンコート法、スプレーコート法、ディッピング法、グラビアロール法、ナイフコート法、リバースロール法、スクリーン印刷法、バーコーター法等通常の塗膜形成法が用いられることができる。また、塗布する基材としては、紙、布、不織布、ガラス、ポリエチレンテレフタレート、ジアセテートセルロース、トリアセテートセルロース、アクリル系ポリマー、ポリ塩化ビニル、セロハン、セルロイド、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリオレフィン等のプラスチック及び金属等のプレート、シート、フィルム等が用いられる。
本発明の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物やコーティング剤及びこれらから作製されたコーティング膜等の成形品の透明性、導電性や帯電防止性、耐久性、耐擦傷性等の塗膜特性を阻害しない範囲で、顔料、染料、界面活性剤、ブロッキング防止剤、表面平滑剤(追加)、レベリング剤、分散剤、消泡剤、酸化防止剤、紫外線増感剤、防腐剤等の他の任意成分を併用してもよい。
以下、実施例によって本発明をさらに説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。以下において、部及び%はそれぞれ重量部及び重量%を示す。
実施例及び比較例に用いた材料は以下の通りである。
(1)N−置換アクリルアミド
アクリロイルモルホリン:興人製「ACMO」
N,N−ジメチルアクリルアミド:興人製「DMAA」
N,N−ジエチルアクリルアミド:DEAA
N−イソプロピルアクリルアミド:興人製「NIPAM」
N−ヒドロキシエチルアクリルアミド:興人製「HEAA」
(2)カーボン系導電性フィラー
CB:カーボンブラック(東海カーボン社製のトーカブラック#5500)
VGCF−H:炭素繊維(昭和電工社製の気相法炭素繊維)
MWCNT:カーボンナノチューブ(韓国CNT社製)
(3)多官能モノマー
DPHA:ジペンタエリスリトールヘキサアクリレート
PETA:ペンタエリスリトールトリアクリレート
B−577:ウレタンアクリレート(荒川工業社製ビームセット577)
(4)熱可塑性樹脂:
PDMAA:N,N−ジメチルアクリルアミドのホモポリマー(重量平均分子量1.8万)
PC:ポリカーボネート(帝人社製、AD5503)(重量平均分子量3.2万)
(5)分散促進剤
TMBO:テトラメチレンビスオキサゾリン
PVOZO:2−ビニル−2−オキサゾリンのホモポリマー(重量平均分子量2.7万)
D−SCN:アクリロイルアミノプロピルトリメチルアンモニウムチオシアナート
(6)有機溶剤
NMP:N−メチルピロリドン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMAc:ジメチルアセトアミド
実施例及び比較例における各種物性の測定方法と評価方法は以下の通りである。
分散性:分散調製直後のコーティング組成物又はコーティング剤の状態を目視に
よって観察し、4段階で評価した。
◎:凝集粒子が観察されず、透明で均一な組成物
○:凝集粒子が殆ど観察されず、ほぼ透明で均一な組成物
△:凝集粒子が少々観察され、層分離せず、ほぼ均一な組成物
×:凝集粒子が多量観察され、ほぼ層分離した組成物
分散安定性(貯蔵安定性):調製後のコーティング組成物又はコーティング剤を用い、23℃で30日間静置し、その後の状態を目視によって観察し、4段階で評価した。
◎:凝集粒子が観察されず、透明で均一な組成物
○:凝集粒子が殆ど観察されず、ほぼ透明で均一な組成物
△:凝集粒子が少々観察され、沈降せず、ほぼ均一な組成物
×:凝集粒子が多量観察され、沈降した組成物
(3)塗膜形成性:コーティング組成物又はコーティング剤を基材上に塗布し、塗膜の付着状態を目視によって観察し、4段階で評価した。
◎:優れている(塗布直後も、5分静置後も、全く弾かなかった。);
○:良い(塗布直後は全く弾かなかったが、5分静置後は少々の弾きが見られた。);
△:やや悪い(塗布直後は少々の弾きが見られた。);
×:悪い(塗布直後は多くの弾きが見られ、均一な塗膜が得られなかった。)
塗膜硬化性:形成直後の塗膜を用い、1秒当たりに紫外線エネルギーは10mJ/cm2を照射し、塗膜の表面がベタつかなくなるまでに必要な照射時間を硬化時間として測定し、塗膜の硬化性を4段階で評価した。
◎:優れている(硬化時間は30秒以内。)
○:良い(硬化時間は30秒以上、2分以内)
△:やや悪い(硬化時間は2分以上、5分以内。)
×:悪い(硬化時間は5分以上。)
塗膜平滑性:作製した硬化膜の表面を目視で観察し、平滑性において、4段階で評価した。
◎:優れている(透明で表面が平滑、つやあり)
○:良い(僅かな曇りで表面が平滑、半つや)
△:やや悪い(僅かな曇りや凹凸があり、つや消し)
×:悪い(極度な曇りや凹凸があり、つや消し)
塗膜透明性:JIS K 7105に基づき、ヘイズメーター(NDH−2000:日本電色工業社製)を用い、PETフィルムと硬化膜の全光線透過率を測定した後、PETフィルムの透過率を差し引き、塗膜自体の透過率を算出した。
導電性・帯電防止性:型板 (縦110×横110mm) を用い、カッターナイフで塗膜を裁断し、温度25℃、相対湿度60%に調整した恒温恒室機に入れ、24時間静置し、表面抵抗率測定用試料を得た。JIS
K 6911 に基づき、デジタルエレクトロメーター(R8252型:エーディーシー社製)を用いて測定を行った。
(8)塗膜硬度:JIS
K 5400 に基づき、鉛筆硬度試験を行った。
(9)耐擦傷性:スチールウールを#0000のスチールウールを用いて、200g/cm2の荷重をかけながら塗膜の上で10往復させ、傷の発生の有無を評価した。
◎:膜の剥離や傷の発生がほとんど認められない;
○:膜に僅かな細い傷が認められる;
△:膜全面に筋状の傷が認められる;
×:膜の剥離が生じる。
(10)耐久性:塗膜を40℃、90%RHの恒温槽内にて3日間保管し、膜の外観の変化を目視で評価した。
◎:外観に変化がない;
○:白化などの外観変化が僅かに認められるが問題のないレベル;
△:白化などの外観変化が僅かに認められる;
×:白化などの外観変化が著しく認められる;
実施例1〜20、比較例1〜6
N−置換アクリルアミド、カーボン系導電性フィラーと分散促進剤を表1に示す割合で混合し、攪拌機付超音波分散装置(日本精機製作所社製USDS−2)を用いて、20〜80℃で30分処理し、カーボン系導電性フィラーの分散液を作製した。さらに、この分散液に多官能モノマー、熱可塑性樹脂、必要に応じて有機溶剤を表1に示す割合で添加し、20〜80℃で超音波分散装置により30〜120分混合し、活性エネルギー線硬化型コーティング組成物を得た。これらのコーティング組成物の分散性、分散安定性を前記方法で評価した後、10重量部を計量し、光開始剤としてDarocure1173(BASF
旧チバ・スペシャルティーケミカルズ社製)3重量部を加え、混合溶解して、試験用コーティング組成物を作製した。
厚さ100μmのポリエチレンテレフタラート(PET)フィルムを貼付したガラス製の試料板(縦200×横200×厚さ5mm)を動かないように水平面に固定し、板の先方の端に前記の試験用コーティング組成物を帯状に滴下して、バーコーター(RDS60)で全体に均等な力がかかるように両端を押さえ、回転させずに同じ速さ(5cm/sec)で手前まで引いて塗布し、塗膜の形成性を評価した。次に塗面を上向きにして紫外線照射を行って硬化させ、コーティング膜を得た。紫外線硬化条件は、出力300W、単位当たり出力50W/cmの高圧水銀灯1本を設置した紫外線照射装置(オーク製作所 モデルOHD320M)を使用し、1秒当たりに紫外線エネルギーは10mJ/cmであるように試料板とランプの距離を調節した。塗膜の表面がベタつかなくなるまでに必要な照射時間を硬化時間として測定し、塗膜の硬化性を評価した。また、硬化した各種コーティング膜を用いて、前記各種物性の評価を行った。評価結果を表2に示す。
Figure 2013116927
Figure 2013116927
実施例、比較例の結果から、N−置換(メタ)アクリルアミドを含有しない場合、平滑性や透明性の高い紫外線硬化コーティング膜を取得できず、また塗膜の硬度、耐擦傷性や耐久性等の物性が十分に評価できるレベルにもならなかった。即ち、N−置換(メタ)アクリルアミドとこれに均一分散するカーボン系フィラーかるなるコーティング組成物は、分散性と分散安定性が満足でき、高硬化速度を有し、得られるコーティング膜の表面平滑性、透明性が高く、導電性や帯電防止性に優れ、硬度、耐擦傷性と耐久性が同時に満足できた。
以上説明してきたように、本発明の活性エネルギー硬化型コーティング組成物及びコーティング剤は、N−置換(メタ)アクリルアミドとカーボン系導電性フィラーを必須成分として構成され、分散性と分散安定性に優れ、これらを基材上に塗布し、紫外線等の活性エネルギー線で照射させることによって、高速度で硬化し、表面平滑性が高く、透明性、導電性や帯電防止性を併せ持ち、得られる塗膜の硬度が高く、耐擦傷性と耐久性改善されたコーティング膜を形成することができる。本発明のコーティング組成物、コーティング剤は粘・接着剤、ハードコート、塗料、インキ等に通常用いられる親水性、疎水性、又は両親媒性のポリマー、オリゴマー、モノマーとの相溶性が良好であり、フィラー、顔料等の添加剤と容易に混合、分散し、さらに該コーティング組成物中の必須成分であるカーボン系フィラーの導電性、帯電防止性能が高いため、帯電防止性、透明性、高硬度、耐擦傷性と耐久性が同時に提供でき、紫外線硬化型ハードコート剤、帯電防止剤組成物、粘・接着剤組成物、塗料、インキ等の樹脂にあらかじめ添加して使用する場合等にも好適に用いることができる。

Claims (9)

  1. カーボン系フィラーとN−置換(メタ)アクリルアミドからなることを特徴とする活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  2. 前記カーボン系フィラーが、カーボンブラック系、グラファイト系、炭素繊維系、カーボンナノチューブ系、グラフェン系の導電性フィラーである請求項1記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  3. 前記N−置換(メタ)アクリルアミドが、1気圧下、融点100℃以下であり、活性エネルギー線重合性(メタ)アクリルアミド系のモノマー及び/又はオリゴマーである請求項1または2に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  4. 前記N−置換(メタ)アクリルアミドが、(メタ)アクリロイルモルホリン、N,N−ジメチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)アクリルアミド、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロラクタム、N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−メチル−N−ヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミド、N−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリルアミド、N,N−ビスヒドロキシエチル(メタ)アクリルアミドから選ばれる1種以上のモノマー、又はこれらのモノマーを構成モノマーとして含むオリゴマーである請求項1〜3いずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  5. 活性エネルギー線硬化型コーティング組成物中の前記カーボン系フィラーの配合量が0.01〜40重量%である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載のコーティング組成物であって、さらに多官能(メタ)アクリレート及び/又は多官能(メタ)アクリルアミドを含有する活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  7. 請求項1〜6のいずれか一項に記載のコーティング組成物であって、さらにポリアクリル系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、ポリウレタン系、ポリビニル系のうちの少なくとも一つの熱可塑性樹脂を含有する活性エネルギー線硬化型コーティング組成物。
  8. カーボン系フィラーとN−置換(メタ)アクリルアミドを構成成分として合計1重量%以上含有した活性エネルギー線硬化型コーティング剤。
  9. 請求項8記載の活性エネルギー線硬化型コーティング剤を基材の少なくとも一つの面上に塗布し、活性エネルギー線を照射して形成したコーティング膜、フィルム、シート又はテープ。
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