JP2013116824A - 行先予約案内システムおよび行先階案内装置 - Google Patents

行先予約案内システムおよび行先階案内装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 利用者に割り当てられた号機を容易に識別可能にする。
【解決手段】 行先階案内装置は、案内装置表示制御信号送信部からの信号に基づき、対応する号機が割り当てられた利用者の目的階を行先階として表示する割当行先階表示部を有し、中間階のエレベータホールにおける行先階案内装置であれば、割当行先階表示部において、対応する号機が割り当てられた所定階にいる各利用者の行先階を、当該階よりも上階への行先階と当該階よりも下階への行先階とに分けて表示する。
【選択図】 図8

Description

本発明は、利用者に割り当てられたエレベータの号機へと利用者を案内する行先予約案内システムおよび行先階案内装置に関する。詳しくは、利用者の目的階に応じて割り当てられたエレベータの号機へと利用者を案内するべく、方向性を示すインジケータを表示する行先予約案内システムおよび行先階案内装置に関する。
従来、複数のエレベータが設置されたエレベータホールには、上昇呼び釦と下降呼び釦が設置されていた。エレベータの利用者は、これらの釦のいずれかを操作することで乗場呼びを登録していた。
群管理制御装置は、複数のエレベータのうちから乗場呼びに応答する最適なかごを決定していた。群管理制御装置は、決定したかごに、登録された乗場呼びを割り当てていた。かごの行先階は、かご内にある行先階釦の操作により決定されていた。
しかしながら、乗場呼びを登録したエレベータホールに利用者が多く、混雑しているような場合、到着したかごに利用者が集中していた。たとえば、上昇呼び釦の操作で乗場呼びが登録された後、1つのかごがエレベータホールに到着した場合、上階へ行くことを希望する利用者の全てがそのかごに集中していた。乗り切れなかった利用者は、次の上昇呼び釦の操作に応じて到着したかごに集中していた。
それぞれのかごに乗り込んだ利用者は、かご内において任意の行先階釦を押下するので、それぞれのかごの停止階の数は多くなっていた。そのため、利用者が目的階に到着するまでに時間がかかってしまうという不具合が発生していた。
そこで、エレベータホールの乗場で行先呼びを登録できる行先階登録装置が提案されている(たとえば、特許文献1)。特許文献1に係る行先階登録装置は、テンキーと表示器を備えている。利用者によって行きたい階がテンキーで入力されると、行先呼びが登録される。行先呼びにかごが割り当てられ、割り当てられたかごの行先階と割当て号機とが表示機に表示される。
特開2001−287876号公報
しかしながら、特許文献1における行先階登録装置では、割り当てられたかごの行先階と割当て号機のみが表示されるので、割当て号機の位置を目視で確認する必要があった。割り当てられた号機が利用者の立ち位置から見えない場合や、エレベータホールが混雑している場合では、号機の位置確認に手間取ることがあった。
本発明は、斯かる事情に鑑み、利用者に割り当てられた号機を容易に識別可能にする行先予約案内システムおよび行先階案内装置を提供することを課題とする。
本発明に係る行先予約案内システムによれば、所定階にいる利用者から入力された目的階が登録されることに基づいて前記利用者に割り当てられたエレベータの号機の入口に前記利用者を案内する行先予約案内システムであって、複数のエレベータが設置された前記所定階のエレベータホールまたはその近辺に設置される行先階登録装置と、前記行先階登録装置が設置された前記所定階で、前記複数のエレベータの各号機に対応して各号機の入口近辺にそれぞれ設置される行先階案内装置と、前記行先階登録装置および前記行先階案内装置に接続される群管理制御装置とを備え、前記行先階登録装置は、前記利用者から希望する前記目的階が入力される入力部を有し、前記群管理制御装置は、前記利用者から入力された前記目的階が登録されることに基づいて前記利用者に前記目的階を行先階とするエレベータの号機を割り当てる運行制御部と、前記利用者から入力された前記目的階を追加の割当行先階情報として、前記利用者に割り当てられた前記号機についての割当行先階情報を更新する表示データ判断部と、前記利用者に割り当てられた前記号機に対応する前記行先階案内装置に前記割当行先階情報の表示を制御する信号を送信する案内装置表示制御信号送信部とを有し、前記行先階案内装置は、前記案内装置表示制御信号送信部からの信号に基づき、対応する前記号機が割り当てられた前記利用者の目的階を行先階として表示する割当行先階表示部を有し、中間階のエレベータホールにおける行先階案内装置であれば、前記割当行先階表示部において、対応する前記号機が割り当てられた前記所定階にいる各利用者の行先階を、当該階よりも上階への行先階と当該階よりも下階への行先階とに分けて表示する。
斯かる構成によれば、表示データ判断部は、利用者に割り当てられた号機に既に登録されている行先階の情報である割当行先階情報を読み出す。表示データ判断部は、読み出された割当行先階情報に、利用者から入力された目的階を行先階として追加して更新する。更新された割当行先階情報は、利用者に割り当てられた号機に対応する行先階案内装置に表示される。利用者は、割り当てられた号機に対応する行先階案内装置に表示されている行先階を確認することで、利用者に割り当てられた号機を識別できる。利用者は、入力した目的階が行先階として登録されているか否かを利用者に割り当てられた号機の入口近辺に設置された行先階案内装置で確認できるので、利用者に割り当てられた号機に正しく乗り込める。
また、本発明に係る行先予約案内システムによれば、表示データ判断部はさらに、行先階案内装置の割当行先階情報に含まれる行先階の数を参照し、更新された割当行先階情報に含まれる行先階の数が一定数を超える場合、行先階案内装置の行先階の表示をスクロールさせるスクロール指示情報を生成し、生成されたスクロール指示情報を追加して割当行先階情報をさらに更新し、割当行先階表示部は、割当行先階情報に含まれる行先階をスクロールさせて表示する。また、運行制御部はさらに、利用者に割り当てられた号機が行先階登録装置の設置された設置階に到着した場合に、利用者に割り当てられた号機を識別する号機識別情報と、設置階に到着したことを示す到着情報とを表示データ判断部に送り、表示データ判断部はさらに、利用者に割り当てられた号機の到着を知らせる到着報知情報を生成し、案内装置表示制御信号送信部はさらに、到着報知情報を表示すべく、割当行先階表示部への、到着報知情報の表示を制御する信号を送信する。
斯かる構成によれば、行先階案内装置が表示する割当行先階情報の行先階が一定数を超えた場合に、行先階をスクロールして表示するので、割当行先階表示部は、行先階の文字の大きさを変えずに表示できる。また、号機がエレベータホールに到着した場合に、割当行先階表示部は到着報知情報を表示するので、利用者に号機の到着を表示部全体で知らせることができる。
また、本発明に係る行先階案内装置によれば、中間階における所定階のエレベータホールにおける複数のエレベータの各号機に対応して各号機の入口近辺にそれぞれ設置される行先階案内装置であって、対応するエレベータの号機が利用者に割り当てられることで利用者の目的階を行先階として表示する割当行先階表示部を備え、割当行先階表示部は、対応する号機が割り当てられた所定階にいる各利用者の行先階を、当該階よりも上階への行先階と当該階よりも下階への行先階とに分けて表示する。
斯かる構成によれば、利用者は、割り当てられた号機に対応する行先階案内装置に表示されている行先階を確認することで、利用者に割り当てられた号機を識別できる。利用者は、入力した目的階が行先階として登録されているか否かを利用者に割り当てられた号機の入口近辺に設置された行先階案内装置で確認できるので、利用者に割り当てられた号機に正しく乗り込める。
以上の如く、本発明に係る行先予約案内システムおよび行先階案内装置によれば、利用者に割り当てられた号機を容易に識別可能にすることができる。
本発明の一実施形態に係る行先予約案内システムの全体構成図を示す。 本発明の参考例に係る行先階登録装置の構成を示す。 同参考例に係る行先階登録装置の正面図を示す。 同参考例に係る行先階登録装置の設置位置とその表示状態の一例を示す。 本発明の一実施形態に係る群管理制御装置の構成を示す。 同実施形態に係る位置特定データの一例を示す。 同実施形態に係る行先階案内装置の構成図を示す。 同実施形態に係る行先階案内装置の正面図を示す。 同実施形態に係るエレベータに対する行先階案内装置の設置位置の一例を示す。 同実施形態に係る行先予約案内システムの動作を表すフローチャートを示す。
以下、本発明に係る行先予約案内システムおよび行先階案内装置における一実施形態について、図1〜図10を参酌して説明する。なお、図1〜図10において、同一の符号を付した部分は、同一の構成又は要素を表す。
図1は、本発明の一実施形態に係る行先予約案内システム100の全体構成図を示す。行先予約案内システム100は、複数の行先階登録装置200、201、・・・mと、複数の行先階案内装置300、301、・・・nと、群管理制御装置400とから構成される。行先階登録装置200、201、・・・mは、複数のエレベータが設置されたエレベータホールまたはその近辺に設置される。行先階登録装置200、201、・・・mのそれぞれは、群管理制御装置400に接続される。
行先階案内装置300、301、・・・nは、複数のエレベータの号機の近辺に設置される。行先階案内装置300、301、・・・nのそれぞれは、群管理制御装置400に接続される。行先階登録装置200、201、・・・mは、それぞれ同一の構成である。また、行先階案内装置300、301、・・・nは、それぞれ同一の構成である。したがって、以下、行先階登録装置200と示すものは他の行先階登録装置であってもよい。また、行先階案内装置300と示すものは他の行先階案内装置であってもよい。
利用者が行先階登録装置200で目的階を入力して、利用者が行先階案内装置300の近傍に設置されたエレベータの号機に割り当てられた場合で説明する。行先階登録装置200は、利用者から入力された目的階を群管理制御装置400に送信する。
群管理制御装置400は、行先階ごとに最適な号機を判断し、利用者をその号機に案内させる。群管理制御装置400は、入力された目的階を登録することに基づいて、利用者にエレベータの号機を割り当てる。群管理制御装置400は、割り当てたエレベータの号機の情報を、目的階が入力された行先階登録装置200に表示させる。群管理制御装置400は、割り当てたエレベータの号機の近辺に設置された行先階案内装置300に登録された目的階を行先階として表示させる。
行先階登録装置200は、利用者の目的階の入力を受け付けるとともに、利用者に割り当てられたエレベータの号機の情報を表示する。それにより、利用者は、行先階登録装置200の画面表示を見るだけで、目的階が登録されたのか否かを判断できる。行先階案内装置300は、エレベータの号機の近辺に設置されたエレベータの号機の行先階を表示する。それにより、利用者は、いずれのエレベータのかごに乗り込めば良いのかを、入力に利用した行先階登録装置200から離れたエレベータの号機の近傍でも容易に確認できる。
また、利用者は乗場側で目的階を登録するので、かご内で行先階を登録する必要がない。乗場での操作は、かご内での操作に比べて時間的にも空間的にも余裕があるので、押し間違い等の無駄呼びを軽減できる。利用者はエレベータの各号機に割り当てられるので、出勤時等の混雑時においても比較的ゆったりと乗り込むことができる。複数の利用者はそれぞれ各号機へと割り当てられるので、利用者は、到着したエレベータにパーソナルユースとしての優越感を得ることができる。
図2は、本発明の参考例に係る行先階登録装置200の構成を示す。行先階登録装置200は、入力部210と、インジケータ表示部220と、号機識別情報表示部230と、行先階表示部240と、登録装置ID付加部250と、登録装置送受信部260とを備える。入力部210、インジケータ表示部220、号機識別情報表示部230、行先階表示部240、および登録装置ID付加部250のそれぞれは、登録装置送受信部260に接続されている。登録装置送受信部260は、群管理制御装置400に接続されている。
入力部210は、利用者が希望する目的階を入力する。登録装置ID付加部250は、入力された目的階の情報に行先階登録装置200固有の登録装置IDを付加する。登録装置ID付加部250は、例えば、MACアドレスを付加してもよい。登録装置送受信部260は、入力された目的階と、登録装置IDとを群管理制御装置400に送信する。
群管理制御装置400が、利用者にエレベータの号機を割り当てた場合、登録装置送受信部260は、群管理制御装置400から行先階登録装置200に表示する情報を受信する。インジケータ表示部220は、入力された目的階が登録されることに基づいて利用者に割り当てられた目的階を行先階とするエレベータの号機に利用者を案内すべく、利用者の立ち位置から割り当てられたエレベータの号機への方向性を示すインジケータを表示する。
号機識別情報表示部230は、利用者に割り当てられたエレベータの号機と他の号機とを識別する号機識別情報を表示する。行先階表示部240は、入力された目的階を利用者に割り当てられたエレベータの号機の行先階として表示する。
図3は、同参考例に係る行先階登録装置200の正面図を示す。インジケータ表示部220は、インジケータとして矢印を表示する。例えば、インジケータ表示部220の右側に矢印が表示された場合は、利用者の立ち位置から見て、割り当てられたエレベータの号機が右手方向にあることを表している。逆に、インジケータ表示部220の左側に矢印が表示された場合は、利用者の立ち位置から見て、割り当てられたエレベータの号機が左手方向にあることを表している。すなわち、矢印は、利用者から見て案内すべきエレベータの設置された側とエレベータの設置方向と共に表示される。
号機識別情報表示部230は、入力部210および行先階の表示の上方に号機識別情報を表示する。エレベータの号機にそれぞれアルファベットの号機識別情報が付されている場合であって、割り当てられたエレベータの号機に「A」の号機識別情報がつけられている場合、号機識別情報表示部230は、「A」の文字を表示する。また、エレベータの号機に色の号機識別情報が付されている場合であって、割り当てられたエレベータの号機に青の号機識別情報がつけられている場合、号機識別情報表示部230は、「青色」を表示する。
行先階表示部240は、入力部210と号機識別情報表示部230との間に、入力部210で入力された目的階に対応する行先階を表示する。入力部210で13階が入力された場合、行先階表示部240は、割り当てられたエレベータのA号機の行先階を13階として登録していることを表示する。
インジケータ表示部220は、矢印をインジケータとして表示するので、利用者は、立ち位置から割り当てられたエレベータの号機の位置を直感的に感知することができる。割り当てられたエレベータの号機が利用者の立ち位置から見えない場合でも、利用者は、向かうべき方向を容易に知ることができる。
号機識別情報表示部230は、「A」という号機識別情報を表示するので、利用者は、矢印の方向に向かって「A」の号機識別情報が付されたエレベータを目標とすればよい。また、号機識別情報表示部230は、「青色」という号機識別情報を表示するので、利用者は、矢印の方向に向かって「青色」の号機識別情報が付されたエレベータを目標とすればよい。
行先階表示部240は、利用者に割り当てられたエレベータの号機の行先階として、入力された目的階に対応する行先階を表示する。そのため、希望する目的階と異なる行先階が表示された場合、利用者は、すぐに誤入力に気付くことができる。よって、利用者は、行先階登録装置200の近傍で誤入力に気付くことができるので、エレベータの号機近傍に移動した後、目的階の再入力のために行先階登録装置200のいずれかへと移動する必要がない。
図4は、同参考例に係る行先階登録装置200の設置位置とその表示状態の一例を示す。本図では、複数の行先階登録装置200、201、・・・211と、アルファベットで識別される複数のエレベータの号機とを示す。また、複数の行先階登録装置200、201、・・・211のそれぞれにおいて、13階を目的階として入力され、「A」の号機識別情報を有するエレベータの号機が割り当てられた場合を示す。
複数の行先階登録装置200、201、・・・211は、それぞれエレベータの各号機の間、およびエレベータホールの近傍に設置されている。複数の行先階登録装置200、201、・・・211は、「A」の号機識別情報を有するエレベータの号機への矢印と、号機識別情報である「A」と、「A」の号機識別情報を有するエレベータの号機の行先階である「13階」とが表示されている。
利用者は、目的階を入力した行先階登録装置200、201、・・・211で、「A」の号機識別情報を有するエレベータの号機への方向性を矢印で知ることができる。これにより、行先階登録装置200、行先階登録装置202、または行先階登録装置204で目的階の入力をした場合でも、「A」の号機識別情報を有するエレベータの号機への方向性を直感的に感知できる。また、利用者は、目的階を入力した行先階登録装置200、201、・・・211で、「青色」の号機識別情報を有するエレベータの号機への方向性を矢印で知ることができる。これにより、行先階登録装置200、行先階登録装置202、または行先階登録装置204で目的階の入力をした場合でも、「青色」の号機識別情報を有するエレベータの号機への方向性を直感的に感知できる。
また、エレベータホール近辺に設けられた行先階登録装置206、行先階登録装置207、行先階登録装置208、行先階登録装置209、および行先階登録装置211からも目的階を入力できる。エレベータホールが混雑している場合であっても、利用者は、余裕を持って目的階を入力できる。
図5は、同実施形態に係る群管理制御装置400の構成を示す。群管理制御装置400は、制御装置受信部410と、行先階登録装置識別部415と、運行制御部420と、表示データ判断部430と、位置特定データ格納部440と、割当行先階格納部450と、登録装置表示制御信号送信部460と、案内装置表示制御信号送信部470とを備える。制御装置受信部410は、複数の行先階登録装置200、201、・・・・mと接続される。
利用者が行先階登録装置200で目的階を入力して、利用者が行先階案内装置300の近傍に設置されたエレベータの号機に割り当てられた場合で説明する。制御装置受信部410は、行先階登録装置200から送信された利用者の目的階と登録装置IDとを受信する。行先階登録装置識別部415は、登録装置IDを利用して、目的階が入力された行先階登録装置200と他の行先階登録装置とを識別する。たとえば、行先階登録装置415は、行先階登録装置200から送信された、MACアドレスと目的階を含むパケットから、MACアドレスを抽出することで、行先階登録装置200と他の行先階識別装置とを識別する。
運行制御部420は、入力された目的階を登録することで、利用者に目的階を行先階とするエレベータの号機を割り当てる。また、運行制御部420は、割り当てられたエレベータの号機に行先階を登録する。運行制御部420は、割り当てられたエレベータの号機を識別する号機の情報と、登録された行先階とを表示データ判断部430に送る。また、割り当てられたエレベータの号機が行先階登録装置200の設置された設置階に到着した場合に、運行制御部420は、割り当てられたエレベータを識別する号機の情報と、設置階に到着したことを示す到着情報とを表示データ判断部430に送る。
表示データ判断部430は、運行制御部420から送られた号機の情報と、登録された行先階とを受信する。表示データ判断部430は、運行制御部420から送られた号機の情報から、号機識別信号を生成する。表示データ判断部430は、アルファベット、色、点滅または番号等を用いて号機識別情報を生成してよい。
位置特定データ格納部440は、複数の行先階登録装置の設置位置と、複数のエレベータの号機の設置位置との相関を位置特定データとして格納している。表示データ判断部430は、位置特定データを読み出して参照する。表示データ判断部430は、運行制御部420から送られた号機の情報と、行先階登録装置識別部415が識別した行先階登録装置200との相関から行先階登録装置200に表示する矢印を判断する。すなわち、表示データ判断部430は、号機の情報から得られるエレベータの号機の設置位置と、識別された行先階登録装置200の設置位置との相関から行先階登録装置200に表示する矢印を判断する。また、表示データ判断部430は、号機の情報と、登録装置IDとの相関から、矢印の表示位置を判断する。
表示データ判断部430は、運行制御部420から送られた行先階と、生成した号機識別情報と、判断した矢印および表示位置とを登録装置表示制御信号送信部460に送る。登録装置表示制御信号送信部460は、行先階登録装置200に行先階、号機識別情報、および矢印を表示すべく、表示を制御する信号を行先階登録装置200に送信する。
割当行先階格納部450は、複数のエレベータの各号機の行先階を割当行先階情報として格納している。表示データ判断部430は、運行制御部420から送られた号機識別情報に対応するエレベータの号機の割当行先階情報を割当行先階格納部450から読み出す。表示データ判断部430は、利用者から入力された目的階を行先階として利用者に割り当てられたエレベータの号機の割当行先階情報に追加する。
また、表示データ判断部430は、追加された割当行先階情報に含まれる行先階の数を参照する。追加された割当行先階情報に含まれる行先階の数が一定数を超える場合、表示データ判断部430は、行先階案内装置300の行先階の表示をスクロールさせるスクロール指示情報を生成する。たとえば、表示データ判断部430は、追加された割当行先階情報に含まれる行先階の数が5つを超えた場合に、スクロール指示情報を生成する。表示データ判断部430は、生成されたスクロール指示情報を追加された割当行先階情報にさらに追加する。
表示データ判断部430は、追加された割当行先階情報と、号機識別情報とを案内装置表示制御信号送信部470に送る。案内装置表示制御信号送信部470は、表示データ判断部430から送られた割当行先階情報と、号機識別情報とを表示すべく、制御する信号を行先階案内装置300に送信する。
また、表示データ判断部430は、運行制御部420から割り当てられたエレベータを識別する情報と、到着情報とを受け取った場合、割り当てられたエレベータの到着を知らせる到着報知情報を生成する。表示データ判断部430は、到着報知情報を案内装置表示制御信号送信部470に送る。案内装置表示制御信号送信部470は、表示データ判断部430から送られた到着報知情報を表示すべく、後述する割当行先階表示部310および案内装置号機識別情報表示部320への、到着報知情報の表示を制御する信号を行先階案内装置300に送信する。たとえば、案内装置表示制御信号送信部470は、号機識別情報と割当行先階情報との点滅表示をすべく、割当行先階表示部310または案内装置号機識別情報表示部320への、点滅表示を制御する信号を行先階案内装置300に送信する。
表示データ判断部430が、行先階登録装置200および行先階案内装置300に表示するデータの判断をするので、行先階登録装置200に判断する手段を設ける必要がない。それにより、システムのメンテナンスを容易にできる。また、行先階登録装置200と行先階案内装置300とに、それぞれ行先階と割当行先階情報を表示させる信号を送信する。それにより、利用者は、入力をした行先階登録装置200と割り当てられたエレベータの号機の近傍に設置された行先階案内装置300との両方で乗り込むべきエレベータの号機を確認できる。したがって、利用者は確認を二度することができ、正しいエレベータに乗り込むことができる。
図6は、同実施形態に係る位置特定データの一例を示す。位置特定データは、登録装置IDと、号機と、方向性を示す矢印と、矢印の表示位置とが示されている。
登録装置IDに応じて、号機ごとに表示する矢印が決定されている。矢印の方向性に応じて、表示位置が決定されている。
たとえば、行先階登録装置200から目的階が入力され、「A」の号機識別情報を有するエレベータの号機が割り当てられた場合、右向きの矢印を表示することとなる。矢印の向きが右向きであるので、表示位置は左側となる。利用者は、行先階登録装置200に正対した場合、号機識別情報の左側に矢印が表示されているのを感知する。
図7は、同実施形態に係る行先階案内装置300の構成図を示す。行先階案内装置300は、割当行先階表示部310と、案内装置号機識別情報表示部320と、案内装置受信部330とを備える。案内装置受信部330は、群管理制御装置400と接続されている。割当行先階表示部310および案内装置号機識別情報表示部320は、案内装置受信部330に接続されている。
案内装置受信部330は、案内装置表示制御信号送信部470から送信された信号を受け取る。割当行先階表示部310は、案内装置受信部330の受け取った信号に基づいて、割当行先階を表示する。案内装置号機識別情報表示部320は、案内装置受信部330が受け取った信号に基づいて号機識別情報を表示する。
行先階案内装置300は、表示部と受信部を有するだけなので、汎用のディスプレイで代用できる。そのため、行先予約案内システム100を安価に構成できる。
図8は、同実施形態に係る行先階案内装置300の正面図を示す。案内装置号機識別情報表示部320は、表示面内において上方に位置する。割当行先階表示部310は、表示面内において、案内装置号機識別情報表示部320の下側に位置する。割当行先階表示部310は、中間階の乗場において上階への行先階および下階への行先階を二段で表示する。割当行先階表示部310は、最端階の乗場においては上階への行先階または下階への行先階を一段で表示する。割当行先階情報にスクロール指示情報が含まれている場合には、割当行先階表示部310は、行先階をスクロールさせて表示する。たとえば、割当行先階表示部310に表示される行先階が左にスクロールすることで、複数の行先階を順次表示する。なお、割当行先階表示部310または、案内装置号機識別情報表示部320は、乗場の利用者にエレベータの号機の到着を知らせることを目的として、点滅表示をしても良い。
案内装置号機識別情報表示部320は、行先階案内装置300内の上方に位置するので、より遠くからエレベータの号機の位置を視認できる。割当行先階表示部310には、割当行先階が全て表示される。そのため、利用者は、号機識別情報で示されたエレベータの号機について、利用者の希望する目的階を行先階とするかどうかを容易に判断できる。
図9は、同実施形態に係るエレベータに対する行先階案内装置300の設置位置の一例を示す。行先階案内装置300は、号機500の上方に設置される。案内装置号機識別情報表示部320は、「A」で識別されるエレベータの号機であることを示している。また、案内装置号機識別情報表示部320は、「青色」で識別されるエレベータの号機であることを示している。割当行先階表示部310は、上下の矢印とともに、「A」または「青色」で識別されるエレベータの号機の行先階を示している。
行先階案内装置300は、「A」または「青色」で識別されるエレベータの号機の上方に設置されているので、割当行先階表示部310に表示された矢印とかごの上下方向への移動とをリンクさせることができる。利用者は、矢印を見ることで、乗場から上階へといく行先階と、乗場から下階へといく行先階とを容易に判断できる。
図10は、同実施形態に係る行先予約案内システム100の動作を表すフローチャートを示す。利用者から目的階の入力があった場合(ステップS910Yes)、行先階登録装置200は入力された目的階を群管理制御装置400に送信する(ステップS920)。利用者からの目的階の入力がない場合には、行先階登録装置200は、利用者からの目的階の入力を待つ(ステップS910No)。
行先階登録装置識別部415は、目的階が入力された行先階登録装置と他の行先階登録装置とを識別する。運行制御部420は、送信された目的階から、利用者に割り当てるかごを決定する。運行制御部420は、割り当てられるかごが属する号機を決定する(ステップS930)。運行制御部420は、入力された目的階を、割り当てた号機の行先階として登録する。運行制御部420は、利用者に割り当てられた号機を識別する号機の情報と、行先階とを表示データ判断部430に送る(ステップS940)。表示データ判断部430は、号機の情報から、号機識別情報を生成する(ステップS950)。
行先階登録装置200へ表示制御信号を送信する場合(ステップS960Yes)、表示データ判断部430は、行先階登録装置200から割り当てられたエレベータの号機への方向性を判断する(ステップS970)。すなわち、表示データ判断部430は、位置特定データ格納部440に格納された位置特定データから、行先階登録装置200に表示すべき矢印を判断する。
位置特定データ格納部440は、表示データ判断部430の判断に基づいて、インジケータ表示部220、号機識別情報表示部230、および行先階表示部240に、表示を制御する信号を送信する(ステップS980)。すなわち、位置特定データ格納部440は、表示すべき矢印と、矢印を表示する位置と、号機識別情報と、行先階とを含む信号を行先階登録装置200に送信する。
行先階案内装置300への表示制御信号を送信する場合(ステップS960No)、表示データ判断部430は、割当行先階格納部450から、送られた号機識別情報に対応する割当行先階情報を読み出す(ステップS990)。表示データ判断部430は、運行制御部420で登録された行先階を読み出した割当行先階情報に追加する(ステップS1000)。案内装置表示制御信号送信部470は、号機識別情報と、割当行先階情報とを含む信号を行先階案内装置300へ送信する(ステップS1010)。
なお、本発明に係る行先案内予約システムおよび行先階案内装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、1つの実施形態に係る構成や方法等を他の実施形態に係る構成や方法等に適用してもよく、さらに、下記する各種の変更例に係る構成や方法等を任意に選択して、上記した実施形態に係る構成や方法等に採用してもよいことは勿論である。
例えば、本発明の参考例に係る行先階登録装置200おいて、入力部は、タッチパネル形式の入力表示部であってもよい。この場合、行先階登録装置200は、表示部と送受信部のみで構成できるので、メンテナンスを容易にできる、さらには、行先階登録装置200を汎用のディスプレイで安価に構成できる。
また、本発明の参考例に係る行先階登録装置200おいて、インジケータは、コンパス形状で方向性を示すものであってもよい。また、インジケータは、円の中心から放射状に伸びる表示装置であってもよい。この場合、円の中心を利用者の立ち位置として、割り当てられたエレベータの号機の方向に位置する表示部が光ることで方向性を示す。また、本発明の参考例に係る行先階登録装置200おいて、利用者が誤入力をした際に取り消す機能、又は入力を確定する機能を設けてもよい。
また、本発明に係る行先予約案内システム100において、登録装置ID付加部250を設けずともよい。この場合、行先階登録装置200は、群管理制御装置400に接続されたポート番号で識別されてもよい。行先階登録装置識別部415は、複数の行先階登録装置のそれぞれが接続された制御装置送受信部410のポート番号で、目的階が入力された行先階登録装置と他の行先階登録装置とを識別する。
また、本発明に係る行先予約案内システム100において、行先階登録装置200および行先階案内装置300は、それぞれの表示部への表示を制御してもよい。たとえば、群管理制御装置400から受けた矢印の表示や、号機識別情報の表示を制御してもよい。
また、本発明に係る行先予約案内システム100において、エレベータの号機に既に識別情報が割り振られている場合、行先階案内装置300は、号機識別情報の表示を固定表示としてもよい。すなわち、エレベータの各号機を識別する情報がアルファベットで決まっており不変の場合、行先階案内装置300は既に決められているエレベータの各号機のアルファベットを固定表示してもよい。この場合、表示データ判断部430は、運行制御部420から送られた号機の情報から、行先階案内装置300に表示する号機識別情報を生成しない。
これにより、オフィスビルなどで、行先階登録装置200に表示された号機識別情報でいずれのエレベータの号機かを識別できる人が多い場合、号機識別情報で示すエレベータの号機が変わる場合に比べ、利用者は、スムーズにエレベータに乗り込むことができる。
100 行先予約案内システム
200〜209、211 行先階登録装置
210 入力部
220 インジケータ表示部
230 号機識別情報表示部
240 行先階表示部
250 登録装置ID付加部
260 登録装置送受信部
300、301 行先階案内装置
310 割当行先階表示部
320 案内装置号機識別情報表示部
330 案内装置受信部
400 群管理制御装置
410 制御装置受信部
415 行先階登録装置識別部
420 運行制御部
430 表示データ判断部
440 位置特定データ格納部
450 割当行先階格納部
460 登録装置表示制御信号送信部
470 案内装置表示制御信号送信部
500〜570 号機

Claims (4)

  1. 所定階にいる利用者から入力された目的階が登録されることに基づいて前記利用者に割り当てられたエレベータの号機の入口に前記利用者を案内する行先予約案内システムであって、
    複数のエレベータが設置された前記所定階のエレベータホールまたはその近辺に設置される行先階登録装置と、
    前記行先階登録装置が設置された前記所定階で、前記複数のエレベータの各号機に対応して各号機の入口近辺にそれぞれ設置される行先階案内装置と、
    前記行先階登録装置および前記行先階案内装置に接続される群管理制御装置とを備え、
    前記行先階登録装置は、
    前記利用者から希望する前記目的階が入力される入力部
    を有し、
    前記群管理制御装置は、
    前記利用者から入力された前記目的階が登録されることに基づいて前記利用者に前記目的階を行先階とするエレベータの号機を割り当てる運行制御部と、
    前記利用者から入力された前記目的階を追加の割当行先階情報として、前記利用者に割り当てられた前記号機についての割当行先階情報を更新する表示データ判断部と、
    前記利用者に割り当てられた前記号機に対応する前記行先階案内装置に前記割当行先階情報の表示を制御する信号を送信する案内装置表示制御信号送信部と
    を有し、
    前記行先階案内装置は、
    前記案内装置表示制御信号送信部からの信号に基づき、対応する前記号機が割り当てられた前記利用者の目的階を行先階として表示する割当行先階表示部
    を有し、
    中間階のエレベータホールにおける行先階案内装置であれば、前記割当行先階表示部において、対応する前記号機が割り当てられた前記所定階にいる各利用者の行先階を、当該階よりも上階への行先階と当該階よりも下階への行先階とに分けて表示する
    ことを特徴とする行先予約案内システム。
  2. 前記表示データ判断部はさらに、
    前記行先階案内装置の前記割当行先階情報に含まれる行先階の数を参照し、更新された前記割当行先階情報に含まれる行先階の数が一定数を超える場合、前記行先階案内装置の前記割当行先階情報の表示をスクロールさせるスクロール指示情報を生成し、生成された前記スクロール指示情報を追加して前記割当行先階情報をさらに更新し、
    前記割当行先階表示部は、
    前記割当行先階情報に含まれる前記行先階をスクロールさせて表示することを特徴とする請求項1に記載の行先予約案内システム。
  3. 前記運行制御部はさらに、
    前記利用者に割り当てられた前記号機が前記行先階登録装置の設置された設置階に到着した場合に、前記利用者に割り当てられた前記号機を識別する前記号機識別情報と、前記設置階に到着したことを示す到着情報とを前記表示データ判断部に送り、
    前記表示データ判断部はさらに、
    前記利用者に割り当てられた前記号機の到着を知らせる到着報知情報を生成し、
    前記案内装置表示制御信号送信部はさらに、
    前記到着報知情報を表示すべく、前記割当行先階表示部への、到着報知情報の表示を制御する信号を送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の行先予約案内システム。
  4. 中間階における所定階のエレベータホールにおける複数のエレベータの各号機に対応して各号機の入口近辺にそれぞれ設置される行先階案内装置であって、
    対応するエレベータの号機が利用者に割り当てられることで前記利用者の目的階を行先階として表示する割当行先階表示部を備え、
    前記割当行先階表示部は、対応する前記号機が割り当てられた前記所定階にいる各利用者の行先階を、当該階よりも上階への行先階と当該階よりも下階への行先階とに分けて表示する
    ことを特徴とする行先階案内装置。
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