JP2013116017A - 車両用駆動制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】地絡発生時に真空遮断器を開放した際も真空遮断器の故障を抑制する車両用駆動制御装置、及び断路器を使用しても地絡電流を除去できる車両駆動制御装置の提供。
【解決手段】制御部19を有する車両用駆動制御装置は、直流電力を供給する回路に接続され半導体素子のスイッチング動作により交直変換を行う電力変換装置11と、電力変換装置11の交流側に接続され、電力変換装置11から出力される交流電力によって駆動する回転子の回転と共に自発的に起電力を発生させる電動機14と、電力変換装置11と電動機14の間に接続され、交流電流を遮断することが可能な接触器13とを有する電動機制御回路と、電動機制御回路内で発生する地絡を検知する地絡検知部21と、地絡検知部21の事故判定により、電動機制御回路内の電力変換装置11の半導体素子をオン・オフ制御するゲート指令部24と、接触器13を開放動作させる接触器開放動作部23を有する。
【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、車両用駆動制御装置に関する。
近年、回転子に永久磁石が含まれた永久磁石同期電動機と、永久磁石同期電動機を制御す
る電力変換装置を永久磁石動機電動機と接続して構成する車両用駆動制御装置が普及して
きている。永久磁石同期電動機は、電力変換装置の制御によって動作する回転子の回転と
共に自発的に回転磁界を発生させることができる。そのため、誘導機とは異なり回転子に
電流を流す必要がなく、回転子にはコイルも取り付けられていない。このような構成の永
久磁石同期電動機は、回転子で損失が発生することがなく、誘導機よりも効率的に稼動す
ることが可能である。
このようなメリットがある一方、永久磁石同期電動機では力行・回生を行っていない惰性
回転時には、この回転磁界によって固定子端子に電圧(無負荷誘起電圧)が発生するとい
うデメリットが存在する。永久磁石同期電動機の高速回転時に、永久磁石同期電動機で発
生した無負荷誘起電圧の瞬時値が電力変換装置の直流電圧を超えた場合、永久磁石同期電
動機で発生する電流は、電力変換装置の内部素子である逆導通ダイオードで整流され回生
されてしまう。このような事態を避けるため、永久磁石同期電動機駆動システムにおいて
は、電力変換装置と永久磁石同期電動機の間の配線に遮断器などの回路を電気的に開閉す
る機器が取り付けられている。特にこの開閉機器としては、交流電流を遮断することを目
的とし、電流値のゼロ点付近で接触面を離し電流を遮断する遮断方法をとっている真空遮
断器が設けられている場合が多い。
また上記回生動作は、非制御時だけなく制御時にも生じるため、永久磁石同期電動機の高
速回転時には、永久磁石同期電動機の磁束を弱める電流を、トルク電流に追加して流す弱
め磁束制御が行われている例もある。
上述したように永久磁石同期電動機を有する車両用駆動制御装置では、電動機電流の制御
、非制御時に関わらず、電力変換装置と永久磁石同期電動機間の配線、または永久磁石同
期電動機内部で地絡が発生すると、永久磁石動機電動機内で発生する誘起電圧を起電力と
した閉回路が形成される。この地絡回路が形成されることで、永久磁石同期電動機からの
電流、または電力変換装置に接続されたフィルタコンデンサからの電流が、地絡箇所を介
して電力変換装置や永久磁石同期電動機内へ事故電流として流れてしまう恐れがある。
特開2008−166085号公報 特開2008−21418号公報
しかしながら、上述した車両用駆動制御装置は、電力変換装置の制御停止を真空遮断器の
開放動作よりも先に行う制御の場合、地絡電流がゼロ点を有さない直流化されるという可
能性があった。また、仮に電力変換装置の制御停止と真空遮断器の開放指令を同時に出力
しても、遮断器の機械動作の遅れを考慮すれば、事実上遮断器の開放動作は電力変換装置
の制御停止よりも遅くなる。
以下に、地絡電流の直流化の原理について説明する。通常、上述した地絡事故発生時は
、電力変換装置の動作の停止と真空遮断器の遮断動作が行われることで、車両用駆動制御
装置内に回生電流の流れを防ぐことになる。しかしながら、地絡事故の発生後に同時に指
令を出した場合、電力変換装置の停止時間は約数十μ秒で行われるのに対して、真空遮断
器の遮断動作はコンマ数秒程度かかると推測される。従って、意識的に指令のタイミング
を遅延させるなどしなければ、真空遮断器の遮断動作よりも電力変換装置の動作停止が早
く行われる。この動作時間の差のため、事故回路に流れる地絡電流は図8に示すような、
短絡を起こした相がゼロ点を通らない脈動する直流電流となり、その他の相はダイオード
のみの回生動作により流れることになるため、プラスの電流を持たない波形となる場合が
ある。直流化された事故電流を真空遮断器が遮断しようとする場合、真空遮断器の遮断部
位でアークが発生し、真空遮断器が溶着する可能性がある。真空遮断器が溶着等の故障を
すると、地絡電流が永久に流れ続け、事故を除去できない恐れがある。
本発明が解決しようとする課題は、短絡発生時に真空遮断器等の直流電流を遮断する機能
を持たない開閉機器を接続した場合でも、地絡事故を除去できるような車両用駆動制御装
置を提供することである。
実施形態の地絡電流除去機能を有する車両用駆動制御装置は、パンタグラフが直流側に接
続され、架線から供給される直流電力を半導体素子のスイッチング動作により制御する電
力変換装置と、電力変換装置の交流側に接続され、電力変換装置から出力される交流電力
によって駆動する永久磁石同期電動機と、電力変換装置と永久磁石同期電動機の間に接続
され、電気的に回路を遮断する開閉機器とを有する車両用駆動システムと、車両用駆動シ
ステム内で発生する地絡を検知する地絡判定部と、地絡判定部の事故判定により、車両用
駆動回路の電力変換装置の半導体素子を制御するゲート指令部とを有している。
第1の実施形態の地絡事故除去機能を有する車両用駆動制御装置の構成図。 第1の実施形態の発展例としての交流き電システムの車両用駆動制御装置の構成図。 電力変換装置の内部構成図。 地絡事故発生時の電流波形例。 第1の実施形態の地絡事故除去方法のフローチャート。 第2の実施形態の地絡事故除去機能を有する車両用駆動制御装置の構成図。 第2の実施形態の地絡事故除去方法のフローチャート。 第3の実施形態の地絡事故除去機能を有する車両用駆動制御装置の構成図。 第3の実施形態の地絡事故除去方法のフローチャート。
以下、実施形態の地絡に対する保護システムについて図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図1から図6を参照し、詳細に説明する。図1は第1の実施形
態の地絡事故除去機能を有する車両用駆動制御装置の構成図である。図2は図1のほかに
第1の実施形態を適用できる車両用駆動制御装置の構成図である。図3 は図1を補足す
る図である。図4は地絡発生時の交流電流の波形例である。図5は第1の実施形態の地絡
事故除去のフローチャートである。

(構成)
図1は、直流き電線1、アース2、パンタグラフ4、遮断器5、充電用接触器6、充電
抵抗器7、フィルタリアクトル9、フィルタコンデンサ10、電力変換装置11、第1電
流検出器12、真空接触器13、モータ14、モータ用アース15、電力変換装置用アー
ス16、制御部19、電流値演算部20、地絡検出部21、地絡判定部22、接触器開放
指令部23、ゲート制御部24、外部表示器25を示している。また、電力変換装置11
はVVVFインバータ、モータ14は永久磁石同期電動機とする。
電力変換装置11は直流き電線1とアース部2と接続されている。直流き電線1と電力変
換装置11の間を直流入力側とし、アース2と電力変換装置11の間を直流出力側とする
。直流入力側には、パンタグラフ4、遮断器5、充電用接触器6、充電用接触器6に並列
接続される充電抵抗器7、フィルタリアクトル9が接続されている。また、電力変換装置
11には電力変換装置用アース16が接続されている。また、直流側入力側の端子と直流
出力側の端子の間で、電力変換装置11と並列にフィルタコンデンサ10が接続されてい
る。また、電力変換装置11が直流き電線1、アース2と接続されている直流側の反対側
を交流側とする。交流側で電力変換装置11は、第1電流センサ12、接触器13を介し
てモータ14と接続される。モータ14はモータ用アース15と接続される。
上記の第1電流センサ12、真空接触器13と接続される制御部19は、電流値演算部2
0、地絡検出部21、地絡判定部22、接触器開放指令部23、ゲート制御部24を有し
ている。ゲート制御部は電力変換装置11、電流値演算部20、地絡判定部21に接続さ
れる。地絡検出部21は、電流値演算部20と地絡判定部21と接続される。地絡判定部
22は、地絡検出部21、接触器開放指令部23、外部表示器24と接続される。接触器
開放指令部23は、接触器13、地絡判定部23と接続される。
図3は、電力変換装置11の内部回路を示したものであり、上アーム半導体素子151
、下アーム半導体素子152とする。直流入力の高圧端子と交流端子との間に上アーム半
導体素子151が、直流入力の低圧端子と交流端子の間に下アーム半導体素子152が接
続される。

(作用)
本実施形態の作用について図1,3,4,5を参照して説明する。直流き電線1からの
直流電力は、パンタグラフ4、通常は投入されている遮断器5、接触器6、フィルタリア
クトル9、フィルタコンデンサ10を介して、電力変換装置11に供給される。電力変換
装置11は、供給された直流電力は上アーム半導体素子151、下アーム半導体素子15
2のオン・オフ制御によってモータ14を駆動可能な三相の交流電力に変換され、第1電
流センサ12、通常は投入されている真空接触器13を介してモータ14に供給される。
このとき完全地絡が発生した場合は、例えば図4(a)に示すような大きい電流量が第
1電流センサ12で検出される。モータ14が永久磁石動機電動機のため、車両が惰性走
行中の状態で電力変換装置11が制御を停止していたとしても、車両の走行によってモー
タ14が回転していることで、モータ14が有する永久磁石の磁束によってモータ14の
端子間には誘起電圧が発生する。モータ14の誘起電圧によって、モータ14からモータ
用アース15、車体、電力変換装置用アース16、電力変換装置11を地絡電流が流れ、
モータ14に戻るという地絡回路が形成される。また、モータ14に内蔵されている巻線
等がモータ14の筐体に接触するなど、モータ14の内部で発生する不完全地絡が発生し
た際は、低い電流量ではあるが同様の地絡回路が形成される。
本実施形態の制御部19は、電流値の大きさと三相電流値の総和をもとに地絡を検出す
る。そのため、モータ14の内部で発生するような電流量の小さい不完全地絡と、モータ
外部で発生するような電流量の大きい完全地絡を検出することが可能である。以下にその
制御部19の動作について説明する。
第1電流センサ12は、三相の交流電流の値(Ict)を検出している(S1)。検出
された三相交流電流値(Ict)は、制御部19の電流値演算部20に入力され、三相交
流電流値の総和(Isct)が演算される。演算された交流電流値総和(Isct)は、
地絡検出部21に入力され、交流電流値総和(Isct)が零と等しいかどうかが判定さ
れる(S2)。交流電流値総和(Isct)が零と等しい場合、三相交流電流はモータ1
4へ正常に流れているとして正常と判断される(S4)。
このとき、交流電流値総和(Isct)が零と等しくないと判断された場合、交流電流
値総和(Isct)は地絡判定部22へ入力される。地絡判定部22では、地絡判定値(
α)が予め設定されており、交流電流値総和(Isct)と地絡判定値(α)が比較され
る(S3)。交流電流値総和(Isct)>地絡判定値(α)の場合、大きい地絡電流が
流れているとし、完全地絡が検出される(S5)。完全地絡が検出された場合、完全地絡
の判定結果がゲート制御部24と接触器開放指令部23に入力される。完全地絡の判定結
果を受け取ったゲート制御部24は、完全地絡が検出される直前の動作を停止し、電力変
換装置11の上アーム半導体素子151または下アーム半導体素子152のうち、一方を
オンに固定、他方をオフに固定させる(S7)。また接触器開放指令部23は直ちに真空
接触器13を開放させる(S8)。
また、総和交流電流値(Isct)<地絡判定値(α)の場合、小さい地絡電流が流れて
いるとし、不完全地絡が検出される(S6)。不完全地絡と判定された場合は、外部表示
器24に警告を提示する。

(効果)
以上で述べた実施形態の制御装置によれば、交流電流を検出する電流センサと地絡検出
手段により、直流電流を遮断できない真空遮断器を用いた場合でも地絡事故を除去するこ
とが可能となる。
また、モータの地絡を完全地絡に至る前の不完全地絡の状態も検出可能であるため、完
全地絡によってシステム停止に至る前にモータの点検あるいは修復することで地絡箇所を
復旧し、システム全体が停止に至るのを防止することができる。
また、本実施形態は図2に示す、交流き電線101、変圧器102、アース103、コ
ンバータ104が追加される交流き電システムの場合にも適用可能である。その場合にも
同様の作用効果を得られる。
また、本実施形態の第1電流センサは、三相に個別の電流センサを設け、計3つの電流
センサの電流値を演算することによって制御システムを動作させることも可能である。そ
の場合にも本実施形態と同様の作用効果を得られる。
(第2の実施形態)
第2の実施形態について図を参照し、詳細に説明する。図6は、第2の実施形態の地絡
事故除去機能を有する車両用駆動制御装置の構成図である。図7は、第2の実施形態の地
絡事故除去のフローチャートである。尚、図1から図5と同一の構成をとるものについて
は、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1の実施形態とは地絡事故の検出方法のみが異なっている。以下、その
点について詳細に説明する。

(構成)
図6について、第1の実施形態に対して第2電流センサ120が追加されている。また
、地絡事故検出部21が地絡判定部22と第2電流センサ120に接続されている点が、
第1の実施形態との違いである。

(作用)
本実施形態では、アース2及びモータ用アース15を通った地絡回路が形成された場合
、直流入力側の電流値が直流出力側の電流値より大きくなる。そのため、直流入力側電流
値>直流出力側電流値と判断された場合に、地絡が発生しているとする。
図7に示すように、第2電流センサ120で直流入力側電流(Iinput)と直流出
力側電流(Ioutput)を検出する(S21)。検出された直流入力側電流(Iin
put)と直流出力側電流(Ioutput)は、制御部19の地絡検出部21に入力さ
れる。入力された直流入力側電流(Iinput)と直流出力側電流(Ioutput)
は、同値がどうか判断される(S22)。同値であった場合、地絡の起きていない正常な
状態で車両が走行しているとして、正常が検出される(S24)。正常が検出された場合
は、正常の信号が接触器開放指令部23に入力され、接触器開放指令部23からの接触器
開放信号が真空接触器13に入力されない。
一方で、直流入力側電流(Iinput)と直流出力側電流(Ioutput)が同値
でないと判断された場合、直流出力電流(Ioutput)が地絡判定部22に入力され
る。地絡判定部22では、閾値βと直流出力電流(Ioutput)が比較される。閾値
βとは、地絡判定部22に予め設定されている値で、閾値βを直流出力電流(Ioutp
ut)が超えた場合は、モータ14の外部で地絡が発生し、過大な電流が回路内を流れて
いると判断するものである。地絡閾値β<直流出力電流(Ioutput)と判断された
場合は、完全地絡が検出される(S25)。完全地絡の結果は、接触器開放指令部23と
ゲート制御部24に入力される。完全地絡の判定結果を受け取ったゲート制御部24は、
完全地絡が検出される直前の動作を停止し、電力変換装置11の上アーム半導体素子15
1または下アーム半導体素子152のうち、一方をオンに固定、他方をオフに固定させる
(S27)。また接触器開放指令部23は直ちに真空接触器13を開放させる(S28)
また、地絡閾値β>直流出力電流(Ioutput)と判断された場合は、不完全地絡
が検出される(S26)。不完全地絡が検出されると、外部表示器25に不完全地絡の状
態を警告するアラームが表示される。

(効果)
以上で述べた実施形態の制御装置によれば、直流電流を検出する電流センサと地絡検出
手段により、直流電流を遮断できない真空遮断器を用いた場合でも地絡事故を除去するこ
とが可能となる。
また、モータの地絡を完全地絡に至る前の不完全地絡の状態も検出可能であるため、完
全地絡によってシステム停止に至る前にモータの点検あるいは修復することで地絡箇所を
復旧し、システム全体が停止に至るのを防止することができる。
また、本実施形態は図2に示す、交流き電のシステムの場合にも適用可能であり、その
場合に第2電流センサはコンバータ104と電力変換装置11の間に設けることになる。
この場合にも同様の作用効果を得られる。

(第3の実施形態)
第3の実施形態について図8,9を参照し、詳細に説明する。図8は、第3の実施形態
の地絡事故除去機能を有する車両用駆動制御装置の構成図である。図9は、第3の実施形
態の地絡事故除去のフローチャートである。尚、図1から図7と同一の構成をとるものに
ついては、同符号を付して説明を省略する。
本実施形態は、第1,2の実施形態とは、地絡事故検知後の制御方法が異なっている。以
下、その点について詳細に説明する。
(構成)
図8では、図1,2に対して制御部19内にブレーキ出力部200が追加されている。
また、ブレーキ201が追加されている。ブレーキ出力部200は地絡判定部22とブレ
ーキ201と接続されている。ブレーキ201は機械的ブレーキであり、ディスクブレー
キや空気ブレーキ、油圧ブレーキなどが挙げられる。
(作用)
本実施形態では地絡事故の検出方法は第1または第2の実施形態と同じであり、地絡検
出後の保護動作のみが異なる。ここでは第1の実施形態の地絡事故検出方法を適用したも
のとして、検出後の保護動作を図9を用いて詳細に説明する。まず、図9の完全地絡を検
出(S25)までは図5のフローチャートと同一とする。直後にブレーキ動作を開始し(
S31)、モータ14の回転子が完全に停止するまでブレーキ動作を継続する。回転子が
完全に停止すれば交流電流値総和(Isct)は0となり、地絡現象は一時的に落ち着く
(S32)。地絡電流が0となった状態で真空遮断器13を動作させる(S33)。
(効果)
以上で述べた実施形態の制御装置によれば、交流電流を検出する電流センサと地絡検出
手段により、直流電流を遮断できない真空遮断器を用いた場合でも地絡事故を除去するこ
とが可能となる。
また、本実施形態は第2の実施形態の地絡事故検出方法にも適用可能であり、さらには
図2に示す交流き電線のシステムの場合にも適用可能である。その場合にも同様の作用効
果を得られる。
上記で説明された全ての実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定す
るものではない。そのため、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の
要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施
形態やその変形は、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 直流き電線
2 アース
4 パンタグラフ
5 遮断器
6 充電用接触器
7 充電抵抗器
9 フィルタリアクトル
10 フィルタコンデンサ
11 電力変換装置
12 第1電流センサ
13 真空接触器
14 モータ
15 モータ用アース
16 電力変換装置用アース
19 制御部
20 電流値演算部
21 地絡検出部
22 地絡判定部
23 接触器開放指令部
24 ゲート制御部
25 外部表示
101 交流き電線
102 変圧器
103 アース
104 コンバータ
120 第2電流センサ
151 上アーム半導体素子
152 下アーム半導体素子
201 ブレーキ出力部
202 ブレーキ

Claims (5)

  1. パンタグラフと直流側で接続され、前記パンタグラフを介して架線から供給される電力を
    、素子のスイッチング動作により制御する電力変換装置と、
    前記電力変換装置と交流側で接続され、前記電力変換装置から出力される交流電力によっ
    て駆動する永久磁石同期電動機と、
    前記電力変換装置と前記永久磁石同期電動機の間に接続され、電気的遮断を可能とする接
    触器と、
    前記電力変換装置、前記接触器、前記永久磁石同期電動機を有する車両用駆動回路と、
    前記車両用駆動回路内で発生する地絡・短絡を検知する事故検知部と、
    前記事故検知部の事故判定により、前記車両用駆動回路の電力変換装置の素子をオンする
    ゲート指令部と、
    を有する車両用駆動制御装置。
  2. パンタグラフと直流側で接続され、前記パンタグラフを介して架線から供給される電力を
    、素子のスイッチング動作により制御する電力変換装置と、
    前記電力変換装置と交流側で接続され、前記電力変換装置から出力される交流電力によっ
    て駆動する永久磁石同期電動機と、
    前記電力変換装置と直流側で接続され、電流を検出する第1電流センサと、
    前記電力変換装置と交流側で接続され、電流を検出する第2電流センサと、
    前記電力変換装置と前記第2電流センサの間に接続され、電気的遮断を可能とする接触器
    と、
    前記第1電流センサまたは前記第2電流センサが検出する電流値に基づき、地絡または短
    絡が発生したことを検知する事故検知部と、
    前記事故検知部の事故判定に基づき、前記電力変換装置の素子をオンする事故電流制御部
    と、
    を有する車両用駆動制御装置。
  3. 前記事故電流制御部において、前記電力変換装置の上アームをオンし、下アームをオフす
    る請求項1または2記載の車両用駆動制御装置。
  4. 前記事故電流制御部において、前記電力変換装置の上アームをオフし、下アームをオンす
    る請求項1または2記載の車両用駆動制御装置。
  5. 前記事故電流制御部において、前記事故判定部に基づき、ブレーキを動作させる請求項1
    乃至4のいずれか1項記載の車両用駆動制御装置。
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