JP2013112968A - 引き戸ストッパー装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
引き戸の戸袋収納時に、指が戸袋に挟み込まれることを阻止することができる引き戸ストッパー装置を提供する。
【解決手段】
引き戸ストッパー装置1は、引き戸71の一側に設けられ、ケース2と、ケース2に設けられた摺動片11と、一端30bが摺動片11に当接し、他端30aが戸枠61の凸部81に係合可能な当接片30と、摺動片11に一方36が取り付けられ、他方37がケース2側に設けられた案内溝40に案内されるストッパー軸35とからなる。案内溝40は、ストッパー軸35の他方37を初期位置45から係合部48を経て中間位置49に案内する第1の案内溝41と、中間位置49から最終位置50に案内する第2の案内溝42と、最終位置50から中間位置49を経て初期位置45に案内する第3の案内溝43とで構成されている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、襖、障子、窓戸、引込み戸、引き出し等のスライド式引き戸に取り付けられるストッパー装置に関する。
従来、引き戸装置は、図3に示すように、引き戸71と、引き戸71が摺動可能に取り付けられる戸枠61とからなる。戸枠61は、引き戸71を案内する下案内部材62及び上案内部材63と、引き戸71が当接する前戸当たり板64及び後戸当たり板65とで構成される。引き戸装置には、戸枠61に一対の引き戸71が取り付けられているものや、戸枠61の略半分が戸袋66内に収納されているものが存在する。一対の引き戸71を備えた引き戸装置は、開閉時に前戸当たり板64及び後戸当たり板65に当接する。戸袋66を備えている引き戸装置は、引き戸71を閉じると後戸当たり板65に当接し、引き戸71を開くと前戸当たり板64に当接して戸袋66内に収納される。引き戸71の先部側面には、指掛け部72が形成されている。
従来の引き戸装置は、引き戸が前又は後の戸当たり板に衝撃的に当接すると、衝撃音が発生すると共に引き戸及び戸枠が破損する虞があるので、引き戸の動きを緩衝して緩やかに開閉させる緩衝装置が提案されている(例えば、特許文献1、2)。一つの緩衝装置は、引き戸の上端に取り付けられ、戸枠に取り付けられたストッパーに係合する係合突起と、係合突起を付勢する弾性部材を有する。この緩衝装置は、引き戸を閉めると係合突起が戸枠のストッパーに当接して弾性部材の弾性に抗して押し込まれるので、引き戸がその抵抗により制動されてゆっくり閉まることになる。
また、もう一つの緩衝装置は、引き戸の上部に取り付けられ、戸枠に取り付けられたストッパーに係合する係合部材と、係合部材を制動するダンパーを有する。この緩衝装置は、引き戸を閉めると係合部材が戸枠のストッパーに当接してダンパーの抵抗に抗して押し込まれるので、引き戸がダンパーの抵抗により制動されてゆっくり閉まることになる。
さらにまた、従来の引き戸装置は、指掛け部に指を引っ掛けて引き戸を閉めた場合、引き戸と戸袋の間に指を挟んでしまう虞があるので、これを防止するためストッパー装置が提案されている(例えば、特許文献3)。このストッパー装置は、引き戸と戸枠に取り付けられた弾性金具であって、引き戸を閉めた場合、引き戸の弾性金具と戸枠の弾性金具が係止して引き戸を停止させ、さらに引き戸を押圧することにより、係止が解除されて引き戸を戸袋内に収納できるようにしたものである。
特開平9−158606号公報 特開2007−182715号公報 特開2001−40933号公報
上記緩衝装置を備えた引き戸装置は、弾性部材の弾性又はダンパーの抵抗により、引き戸の開閉を緩やかにするものであるが、引き戸を完全に停止させることができないので、強い力で引き戸を開閉させた場合には、引き戸が前又は後の戸当たり板に衝撃的に当接し、引き戸、戸枠等の破損の原因となるという問題点があった。また、ストッパー装置を備えた引き戸装置は、弾性金具同士の接触により引き戸を減速させるものであるが、強い力で引き戸を開いた場合には、引き戸が停止することなく戸袋内に収納されるので、指が戸袋と引き戸の間に挟み込まれるという問題点があった。
本願発明は、上記問題点に鑑み案出したものであって、引き戸が戸枠の戸当たり板に当接する前に、確実に停止させ、その後引き戸を戸当たり板に当接させることができるので、引き戸が戸当たり板に衝撃的に当接することを回避することができ、さらに指が戸袋内に挟み込まれることを阻止することができる引き戸ストッパー装置を提供することを目的とする。
本願請求項1記載の引き戸ストッパー装置は、上記目的を達成するため、戸枠に開閉可能に設けられた引き戸の一側に設けられるストッパー装置であって、ケースと、ケースに摺動可能に設けられ、弾性部材により付勢される摺動片と、ケースに回動可能に取り付けられ、一端が摺動片に当接し、他端がケースから突出し、戸枠の凸部に係合可能な当接片と、ケースの一側に設けられた案内溝と、摺動片の一側に一方が取り付けられ、他方が案内溝に案内されるストッパー軸とからなり、案内溝は、前記弾性部材の弾性によりストッパー軸の他方を係止させる初期位置と、前記弾性部材の弾性に抗して、ストッパー軸の他方を初期位置から係合部を経て中間位置に案内する第1の案内溝と、前記弾性部材の弾性に抗して、ストッパー軸の他方を中間位置から最終位置に案内する第2の案内溝と、前記弾性部材の弾性によりストッパー軸の他方を最終位置から中間位置を経て初期位置に案内する第3の案内溝とで構成されていることを特徴とする。
本願請求項2記載の引き戸ストッパー装置は、上記目的を達成するため、前記第3の案内溝には、ストッパー軸の他方が初期位置から中間位置に移動することを阻止する阻止部が形成されていることを特徴とする。
本願発明に係る引き戸ストッパー装置は、戸枠に開閉可能に設けられた引き戸に取り付けられる。引き戸を一方に移動させると、ケースに回動可能に取り付けられた当接片の他端が、戸枠の凸部に係合して当接片が回動し、当接片の一端が摺動片を弾性部材の弾性に抗して摺動させる。このように引き戸を一方に移動させると弾性部材の抵抗により引き戸に制動がかけられる。摺動片が摺動すると、ストッパー軸の他方が初期位置から第1の案内溝に沿って移動して係合部に係合し、摺動片がロックされる。摺動片がロックされると、当接片が回動不能となった状態で戸枠の凸部に当接し、引き戸の移動が停止する。このように、本願発明に係る引き戸ストッパー装置は、引き戸が戸枠に当接する前に、弾性部材の抵抗により制動がかけられながら戸枠の凸部に当接して引き戸を停止させるので、引き戸が衝撃的に戸枠に当接することを避け、引き戸ストッパー装置、戸枠、引き戸を保護することができるという効果がある。
本願発明に係る引き戸ストッパー装置は、当接片が回動不能となって戸枠の凸部に当接し、引き戸の移動が停止した後、引き戸を他方向に僅かに移動させると、当接片が僅かに回動可能となり、弾性部材により摺動片が摺動し、ストッパー軸の他方が係合部から第1の案内溝に沿って中間位置に移動する。ストッパー軸の他方が中間位置に移動すると、摺動片が自由状態となり、当接片が回動可能となる。この状態で、さらに引き戸を一方に移動させると、ケースに回動可能に取り付けられた当接片の他端が、戸枠の凸部に沿って回動し、当接片の一端が摺動片を弾性部材の弾性に抗して移動させ、ストッパー軸の他方が中間位置から第2の案内溝に沿って最終位置に移動する。
本願発明に係る引き戸ストッパー装置は、引き戸を一方に移動させて、当接片が戸枠の凸部から外れると、当接片が回動可能となり、弾性部材により摺動片が摺動し、ストッパー軸の他方が最終位置から第2の案内溝に沿って中間位置に移動し、さらに中間位置から第3の案内溝に沿って初期位置に移動するので、初期状態に復帰する。このように、本願発明に係る引き戸ストッパー装置は、引き戸を一方に移動させると戸枠の凸部に当接して、引き戸を戸枠の戸当たり板に当たる直前で確実に停止させるので、引き戸及び戸枠を損傷から保護することができるという効果がある。また、引き戸を戸袋に収納させる場合には、引き戸が戸袋内に完全に収納される前に引き戸を確実に一旦停止させるので、指が引き戸と戸袋の間に巻き込まれることがなく、安全性を確保することができるという効果がある。
本願発明に係る引き戸ストッパー装置は、引き戸を他方に移動させると、当接片の他端が戸枠の凸部に当接するが、当接片の一端が摺動片から外れるので当接片が回動可能となり、引き戸をスムーズに他方に移動させることができるという効果がある。
本願発明に係る引き戸ストッパー装置は、前記第3の案内溝にストッパー軸の他方が初期位置から中間位置に移動することを阻止する阻止部が形成されているので、ストッパー軸の他方を初期位置から係合部に確実に移動させることができ、引き戸を一方に移動させると、戸枠の戸当たり板に当接する直前で確実に停止させることができるという効果がある。
本願発明に係る引き戸ストッパー装置の一つの形態を示す説明図であって、(a)が側面図、(b)が平面図、(c)が正面図である。 図1の引き戸ストッパー装置の部分説明図である。 図1の引き戸ストッパー装置の部分説明図である。 図1の引き戸ストッパー装置を組み込んだ引き戸の説明図である。 図1の引き戸ストッパー装置の動作説明図である。 図1の引き戸ストッパー装置の動作説明図である。 図1の引き戸ストッパー装置のストッパー軸の動きを説明する説明図である。 図1の引き戸ストッパー装置のストッパー軸の動きを説明する説明図である。 引き戸を戸袋内から引き出す構成の説明図である。
引き戸ストッパー装置1は、図1,2A,2Bに示すように、戸枠61に開閉可能に設けられた引き戸71の一側に設けられる。引き戸ストッパー装置1は、ケース2と、ケース2に摺動可能に設けられ、弾性部材25により付勢される摺動片11と、ケース2に回動可能に取り付けられ、一端30bが摺動片11に当接し、他端30aがケース2から突出し、戸枠61の凸部81に係合可能な当接片30と、ケース2の一側に設けられた案内溝40と、摺動片11の一側に一方36が取り付けられ、他方37が案内溝40に案内されるストッパー軸35とからなる。
案内溝40は、図6,7に示すように、前記弾性部材25の弾性によりストッパー軸35の他方37を係止させる初期位置45と、前記弾性部材25の弾性に抗して、ストッパー軸35の他方37を初期位置45から係合部48を経て中間位置49に案内する第1の案内溝41と、前記弾性部材25の弾性に抗して、ストッパー軸35の他方37を中間位置49から最終位置50に案内する第2の案内溝42と、前記弾性部材25の弾性によりストッパー軸35の他方37を最終位置50から中間位置49を経て初期位置45に案内する第3の案内溝43とで構成されている。
引き戸ストッパー装置1は、戸枠61に開閉可能に設けられた引き戸71に取り付けられる。引き戸71をX方向に開くと(一方に移動させると)、ケース2に回動可能に取り付けられた当接片30の他端30aが、戸枠61の凸部81に係合して当接片30が回動し、当接片30の一端30bが摺動片11を弾性部材25の弾性に抗して引き戸71の開く方向へ摺動させる。このように引き戸71を開くと(一方に移動させると)弾性部材25の抵抗により引き戸71に制動がかけられる。
摺動片11が引き戸71の開く方向(X方向)へ摺動すると、ストッパー軸35の他方37が初期位置45から第1の案内溝41に沿って移動して係合部48に係合し、摺動片11がロックされる。摺動片11がロックされると、当接片30が回動不能となった状態で戸枠61の凸部81に固定され、引き戸71の開放方向(X方向)への移動が停止する。このように、引き戸ストッパー装置1は、引き戸71が戸枠61に当接する前に、弾性部材25の抵抗により制動がかけられながら戸枠61の凸部81に当接して引き戸71を停止させるので、引き戸71が衝撃的に戸枠61に当接することを避け、引き戸ストッパー装置1、戸枠61、引き戸71を保護することができる。
引き戸ストッパー装置1は、当接片30が回動不能となって戸枠61の凸部81に当接し、引き戸71の開放方向(X方向)への移動が停止した後、引き戸71を閉じる方向(Y方向)に僅かに移動させると、当接片30が僅かに回動可能となり、弾性部材25により摺動片11が引き戸71の閉じる方向(Y方向)に摺動し、ストッパー軸35の他方37が係合部48から第1の案内溝41に沿って中間位置49に移動する。
ストッパー軸35の他方37が中間位置49に移動すると、摺動片11が自由状態となり、当接片30が回動可能となる。この状態で、さらに引き戸71をX方向に開くと、ケース2に回動可能に取り付けられた当接片30の他端30aが、戸枠61の凸部81に沿って回動し、当接片30の一端30bが摺動片11を弾性部材25の弾性に抗して引き戸71の開く方向(X方向)へ移動させ、ストッパー軸35の他方37が中間位置49から第2の案内溝42に沿って最終位置50に移動する。
引き戸ストッパー装置1は、引き戸71を開いて、当接片30が戸枠61の凸部81から外れると、当接片30が回動可能となり、弾性部材25により摺動片11が引き戸71の閉じる方向(Y方向)に摺動し、ストッパー軸35の他方37が最終位置50から第2の案内溝42に沿って中間位置49に移動し、さらに中間位置49から第3の案内溝43に沿って初期位置45に移動するので、初期状態に復帰する。
このように、引き戸ストッパー装置1は、引き戸71を開くと戸枠61の凸部81に当接して、引き戸71を戸枠61の前戸当たり板64に当たる直前で確実に停止させるので、引き戸71及び戸枠61を損傷から保護することができる。また、引き戸71を戸袋66に収納する場合には、引き戸71が戸袋66内に完全に収納される前に引き戸71を確実に一旦停止させるので、指が引き戸71と戸袋66の間に巻き込まれることがなく、安全性を確保することができる。
次に、引き戸ストッパー装置1は、引き戸71を閉じる方向(Y方向)に移動させると、当接片30の他端30aが戸枠61の凸部81に当接するが、当接片30の一端30bが摺動片11から外れるので当接片30が回動可能となり、引き戸71をスムーズに閉じることができる。
引き戸ストッパー装置1は、前記第3の案内溝43にストッパー軸35の他方37が初期位置45から中間位置49に移動することを阻止する阻止部53が形成されているので、ストッパー軸35の他方37を初期位置45から係合部48に確実に移動させることができ、引き戸71を開く方向(X方向)に移動させると、戸枠61の前戸当たり板64に当接する直前で確実に停止させることができる。
さらに引き戸ストッパー装置1について詳細に説明する。引き戸ストッパー装置1は、図1,2A,2Bに示すように、ケース2と、摺動片11と、摺動片11を一方(Y方向)に付勢する弾性部材25と、ケース2に回動可能に取り付けられた当接片30と、摺動片11に取り付けられたストッパー軸35とで構成される。ケース2は、合成樹脂によって形成され、底壁3と、右側壁4と、左側壁5とからなる。底壁3と右側壁4は、一体形成され、左側壁5は底壁3の左端に、係止爪、ネジ等の固定手段により取り付けられている。
底壁3には、長手方向に向かって一対のガイド突起6,7が延設され、ガイド突起6,7の前部にバネ受け板9が形成され、ガイド突起6,7の後部に係合板10が形成されている。底壁3の上部には、一対のガイド突起6,7によって前後方向に摺動可能に案内される摺動片11が設けられている。
摺動片11は、直方体状に形成され、左側面の長手方向(前後方向)に一対の案内溝12,13が形成されている。前記左側壁5の内面には、摺動片11の案内溝12,13に摺動可能に係合する案内突起15,16が形成されている。摺動片11の前端11aには、バネ受け孔18が形成され、当該バネ受け孔18にバネ25が設けられている。バネ25は、バネガイド軸19に巻装されている。バネガイド軸19は、前端にフランジ20と係合軸21が形成されている。係合軸21は、前記バネ受け板9に形成された透孔22に係合し、フランジ20がバネ受け板9に当接する。前記摺動片11は、バネ25によって後方(Y方向)に付勢され、摺動片11の後端11bが係合板10に係合する。
摺動片11の後部には、後端11bに向かって下降傾斜する傾斜面26が形成され、ケース2には傾斜面26と当接する当接片30が設けられている。当接片30は、板状に形成され、略中心部に中心軸31が設けられ、中心軸31の両側が右側壁4と左側壁5の軸受け孔4a,5aに回動可能に取り付けられている。当接片30の下部30bが摺動片11の傾斜面26に当接し、当接片30の上部30aがケース2内から上方に突出する。右側壁4には、コイルスプリング38が巻装された支軸32が設けられている。当該コイルスプリング38は、先端39が当接片30に接触し、当接片30の位置決めを行っているが、存在しなくても構わない。
摺動片11と左側壁5の間には、ストッパー軸35が配置されている。ストッパー軸35は、両端が互いに異なる方向に折曲され、一方端36が摺動片11に形成された孔14に回動可能に連結され、他方端37が左側壁5の内面に形成された案内溝40に摺動可能に案内される。
案内溝40は、第1の案内溝41と、第2の案内溝42と、第3の案内溝43とで構成されている。摺動片11は、バネ25により後方(Y方向)に付勢され、ストッパー軸35も後方(Y方向)に付勢され、ストッパー軸35の他方端37が第1の案内溝41の後端(初期位置)45に係止して位置決めされる(図6参照)。第1の案内溝41は、後端45から斜め前方(X方向)に傾斜する傾斜溝46と、傾斜溝46の前端に連設する湾曲溝47とからなり、湾曲溝47の湾曲部がストッパー軸35の他方端37の係合部48を構成する。
第1の案内溝41の前端(中間位置)49は、第2の案内溝42の後端でもあり、第2の案内溝42は、後端49から前端51に向かって直線状に伸びている。第3の案内溝43は、前記中間位置49から初期位置45に直線状に伸びて形成されている。第3の案内溝43には、ストッパー軸35の他方端37が中間位置49から初期位置45に移動可能であるが、ストッパー軸35の他方端37が初期位置45から中間位置49への移動を阻止する阻止部53が形成されている。阻止部53は、突起、段部等で構成される。
上記引き戸ストッパー装置1は、図3に示すように、襖、障子、窓戸、引込み戸等の引き戸71に取り付けられる。図1に示すように、引き戸71は、戸枠61に摺動可能に取り付けられる。戸枠61は、引き戸71を案内する下案内部材62及び上案内部材63と、引き戸71が当接する前戸当たり板64及び後戸当たり板65とからなる。下案内部材62と上案内部材63は、引き戸71の横幅の約2倍の長さで形成されている。
戸枠61の略半分、即ち、前戸当たり板64と下案内部材62及び上案内部材63の略半分が戸袋66内に収納されている。引き戸71は、戸枠61に摺動可能に取り付けられ、図3(c)に示すように、開くと前戸当たり板64に当接して戸袋66内に収納され、図3(a)に示すように、閉じると後戸当たり板65に当接する。引き戸71の前部側面には、指掛け部72が形成されている。
前記引き戸ストッパー装置1は、前部を戸袋66側に向けて、引き戸71の上端面73に取り付けられる。引き戸ストッパー装置1は、引き戸71の上端面73上に直接取り付けても構わないが、上端面73に凹部75を形成し、当該凹部75内にネジ等により固定することが望ましい。
戸枠61の上案内部材63には、引き戸ストッパー装置1の当接片30の上部30aに当接するストッパー片81が設けられている。ストッパー片81の取付位置は、前記指掛け部72が戸袋66内に入る直前で、引き戸ストッパー装置1の当接片30の上部30aが当たる位置である。この位置に取り付けることにより、指が戸袋66と引き戸71の間に挟み込まれることを防止することができる。ストッパー片81は、直方体状に形成され、上壁82が戸枠61の上案内部材63にネジ等により固定され、前壁83と、下壁84と、後壁85に引き戸ストッパー装置1の当接片30の上部30aが接触する。
引き戸ストッパー装置1の初期状態は、図4(a),図6(a)に示すように、摺動片11がバネ(弾性部材)25の弾性により引き戸71の閉じる方向(Y方向)に付勢されて係合板10に係合し、ストッパー軸35の他方端37が案内溝40の初期位置45に位置しており、コイルスプリング38の先端39により当接片30の下部30bが摺動片11の傾斜面26に接触して位置決めされている。
引き戸ストッパー装置1は、引き戸71を静かに開く場合と急激に開く場合とでは異なる動作をする。引き戸71を静かに開く場合には、引き戸71を停止させることなく、戸袋66内に収納させることができ、引き戸71を急激に開く場合には、引き戸71を一旦停止させてから、戸袋66内に収納させることができる。
引き戸71をX方向に静かに開くと、ケース2に回動可能に取り付けられた当接片30の他端30aが、図4(b)に示すように、戸枠61の凸部81の後壁85に係合して当接片30が後方(時計方向)に回動し、図4(c),図6(c)に示すように、当接片30の一端30bが摺動片11を弾性部材25の弾性に抗して引き戸71の開く方向(X方向)へ移動させる。摺動片11が引き戸71の開く方向(X方向)へ移動すると、図4(d),図6(d)に示すように、ストッパー軸35の他方端37が初期位置45から第1の案内溝41に沿って移動し、係合部48を経て中間位置49に移動する。ストッパー軸35の他方端37は、係合部48が湾曲しているので、ゆっくり移動する場合には係合部48に係合せず、自重で中間位置49に落下する。なお、ストッパー軸35の他方端37は、第3の案内溝43に阻止部53が形成されているので、第3の案内溝43に沿って初期位置45から中間位置49に移動することがない。
図5(a),図7(a)に示すように、さらに引き戸71をX方向に静かに開くと、ケース2に回動可能に取り付けられた当接片30の他端30aが、戸枠61の凸部81の下壁84に摺接して当接片30が後方(時計方向)に回動し、当接片30の一端30bが摺動片11を弾性部材25の弾性に抗して引き戸71の開く方向(X方向)へ移動させ、ストッパー軸35の他方端37が中間位置49から第2の案内溝42に沿って最終位置50に移動する。
引き戸ストッパー装置1は、引き戸71を開いて、図5(b),図7(b)に示すように、当接片30が戸枠61の凸部81から外れると、当接片30が回動可能となり、弾性部材25により摺動片11が引き戸71の閉じる方向(Y方向)に摺動して係合板10に係合し、ストッパー軸35の他方端37が最終位置50から第2の案内溝42に沿って中間位置49に移動し、さらに中間位置49から第3の案内溝43に沿って初期位置45に移動し、コイルスプリング38の先端39により当接片30の下部30bが摺動片11の傾斜面26に接触して、初期状態に復帰する。
このように、引き戸ストッパー装置1は、引き戸71を静かに移動させると、戸枠61の凸部81に当接して停止することなく開くことができる。また、引き戸71を戸袋66に収納する場合であっても、引き戸71を静かに移動させると、引き戸71の指掛け部72が戸袋66内に収納される前に引き戸71を一旦停止させることはないが、静かに引き戸71を戸袋66内に収納するので、指が引き戸71の戸袋66の間に巻き込まれることがない。
次に、引き戸ストッパー装置1は、図5(c),図7(c)に示すように、引き戸71を閉じる方向(Y方向)に移動させると、当接片30の他端30aが戸枠61の凸部81に摺接して当接片30が前方(反時計方向)に回動し、当接片30の一端30bが摺動片11から外れて当接片30が回動可能となり、引き戸71をスムーズに閉じることができる。引き戸ストッパー装置1は、引き戸71を閉じて、図5(d),図7(d)に示すように、当接片30が戸枠61の凸部81から外れると、コイルスプリング38の先端39により当接片30が位置決めされて、初期状態に復帰する。
引き戸ストッパー装置1は、図4(b)に示すように、引き戸71をX方向に急激に開くと、ケース2に回動可能に取り付けられた当接片30の他端30aが、戸枠61の凸部81の後壁85に係合して当接片30が後方(時計方向)に回動し、図4(c),図6(c)に示すように、当接片30の一端30bが摺動片11を弾性部材25の弾性に抗して引き戸71の開く方向(X方向)へ移動させる。
摺動片11が引き戸71の開く方向(X方向)へ移動すると、ストッパー軸35の他方端37が初期位置45から第1の案内溝41に沿って移動して係合部48に係合し、摺動片11がロックされる。なお、ストッパー軸35の他方端37は、第3の案内溝43に阻止部53が形成されているので、第3の案内溝43に沿って初期位置45から中間位置49に移動することがない。摺動片11がロックされると、当接片30が回動不能となって戸枠61の凸部81に固定され、引き戸71の開放方向(X方向)への移動が停止する。
引き戸ストッパー装置1は、引き戸71をX方向に急激に開くと、当接片30が戸枠61の凸部81に衝撃的に当接し、引き戸71の開放方向(X方向)への移動が停止した後、図4(d),図6(d)に示すように、反動で引き戸71を閉じる方向(Y方向)に僅かに移動する。引き戸71が僅かに閉じる方向(Y方向)に移動すると、当接片30も僅かに回動可能となり、弾性部材25により摺動片11が引き戸71の閉じる方向(Y方向)に僅かに摺動し、ストッパー軸35の他方端37が係合部48から外れて第1の案内溝41に沿って中間位置49に移動する。
ストッパー軸35の他方端37が中間位置49に移動すると、摺動片11が自由状態となる。この状態で、図5(a),図7(a)に示すように、さらに引き戸71をX方向に開くと、ケース2に回動可能に取り付けられた当接片30の他端30aが、戸枠61の凸部81の下壁84に摺接して当接片30が後方(時計方向)に回動し、当接片30の一端30bが摺動片11を弾性部材25の弾性に抗して引き戸71の開く方向(X方向)へ移動させ、ストッパー軸35の他方端37が中間位置49から第2の案内溝42に沿って最終位置50に移動する。
なお、引き戸ストッパー装置1は、引き戸71をX方向に急激に開くと、当接片30が戸枠61の凸部81に衝撃的に当接し、引き戸71の開放方向(X方向)への移動が停止した後、図4(a),図6(a)に示すように、反動で引き戸71を閉じる方向(Y方向)に大きく移動する場合がある。係る場合、当接片30が凸部81から離間するので、当接片30が回動可能となり、弾性部材25により摺動片11が引き戸71の閉じる方向(Y方向)に摺動し、図4(d),図6(d)に示すように、ストッパー軸35の他方端37が係合部48から外れて第1の案内溝41に沿って中間位置49に移動し、さらに第3の案内溝43に沿って中間位置49から初期位置45に移動し、コイルスプリング38の先端39により当接片30の下部30bが摺動片11の傾斜面26に接触して、初期状態に復帰する。
引き戸ストッパー装置1は、引き戸71を開いて、図5(b),図7(b)に示すように、当接片30が戸枠61の凸部81から外れると、当接片30が回動可能となり、弾性部材25により摺動片11が引き戸71の閉じる方向(Y方向)に摺動して係合板10に係合し、ストッパー軸35の他方端37が最終位置50から第2の案内溝42に沿って中間位置49に移動し、さらに中間位置49から第3の案内溝43に沿って初期位置45に移動して、初期状態に復帰する。
このように、引き戸ストッパー装置1は、引き戸71を急激に開くと戸枠61の凸部81に当接し、引き戸71を戸枠61の前戸当たり板64に当たる直前で確実に停止させるので、引き戸71及び戸枠61を損傷から保護することができる。また、引き戸71を戸袋66に収納する場合には、引き戸71の指掛け部72が戸袋66内に収納される前に引き戸71を一旦停止させるので、指が引き戸71の戸袋66の間に巻き込まれることがなく、安全性を確保することができる。
次に、引き戸ストッパー装置1は、図5(c),図7(c)に示すように、引き戸71を閉じる方向(Y方向)に移動させると、当接片30の他端30aが戸枠61の凸部81に摺接して当接片30が前方(反時計方向)に回動し、当接片30の一端30bが摺動片11から外れて当接片30が回動可能となり、引き戸71をスムーズに閉じることができる。引き戸ストッパー装置1は、引き戸71を閉じて、図5(d),図7(d)に示すように、当接片30が戸枠61の凸部81から外れると、コイルスプリング38の先端39により当接片30が位置決めされて、初期状態に復帰する。
引き戸ストッパー装置1は、引き戸71の上端面73に設けたが、取付位置は上端面73に限定するものではなく、下端面、側面等、適宜必要に応じて取付位置を変更することができる。引き戸71は、戸袋66内に完全に収納した場合、戸袋66内から引き出し易くするため、図8(a)に示すように、引き戸71の前端面76に凹部77を形成し、当該凹部77内に取手78を設けても良い。また、図8(b)に示すように、戸袋66の前戸当たり板64にプッシュラッチ、弾性部材等の押出部材79を設け、押すことによる反力によって引き出すようにしても構わない。
本願発明に係る引き戸ストッパー装置は、襖、障子、窓戸、引き出し等の開閉可能な引き戸に利用可能である。
1 引き戸ストッパー装置
2 ケース
3 底壁
4 右側壁
4a 軸受け孔
5 左側壁
5a 軸受け孔
6 ガイド突起
7 ガイド突起
9 バネ受け板
10 係合板
11 摺動片
11a 前端
11b 後端
12 案内溝
13 案内溝
14 孔
15 案内突起
16 案内突起
18 バネ受け孔
19 バネガイド軸
20 フランジ
21 係合軸
22 透孔
25 バネ(弾性部材)
26 傾斜面
30 当接片
30a 上部(他端)
30b 下部(一端)
31 中心軸
32 支軸
35 ストッパー軸
36 一方端
37 他方端
38 コイルスプリング
39 先端
40 案内溝
41 第1の案内溝
42 第2の案内溝
43 第3の案内溝
45 後端(初期位置)
46 傾斜溝
47 湾曲溝
48 係合部
49 前端(中間位置),後端
50 最終位置
51 前端
53 阻止部
61 戸枠
62 下案内部材
63 上案内部材
64 前戸当たり板
65 後戸当たり板
66 戸袋
71 引き戸
72 指掛け部
73 上端面
75 凹部
76 前端面
77 凹部
78 取手
79 押出部材
81 ストッパー片(凸部)
82 上壁
83 前壁
84 下壁
85 後壁

Claims (2)

  1. 戸枠に開閉可能に設けられた引き戸の一側に設けられるストッパー装置であって、
    ケースと、
    ケースに摺動可能に設けられ、弾性部材により付勢される摺動片と、
    ケースに回動可能に取り付けられ、一端が摺動片に当接し、他端がケースから突出し、戸枠の凸部に係合可能な当接片と、
    ケースの一側に設けられた案内溝と、
    摺動片の一側に一方が取り付けられ、他方が案内溝に案内されるストッパー軸とからなり、
    案内溝は、前記弾性部材の弾性によりストッパー軸の他方を係止させる初期位置と、前記弾性部材の弾性に抗して、ストッパー軸の他方を初期位置から係合部を経て中間位置に案内する第1の案内溝と、前記弾性部材の弾性に抗して、ストッパー軸の他方を中間位置から最終位置に案内する第2の案内溝と、前記弾性部材の弾性によりストッパー軸の他方を最終位置から中間位置を経て初期位置に案内する第3の案内溝とで構成されていることを特徴とする引き戸ストッパー装置。
  2. 前記第3の案内溝には、ストッパー軸の他方が初期位置から中間位置に移動することを阻止する阻止部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の引き戸ストッパー装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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