JP2013112412A - 二重容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】底蓋4は、下端開口24内に挿入された横断面視多角形状の枠体61と、枠体61の内側に容器軸O回りに回転可能に配設された回転部材62と、を備え、外容器3の下端部22には、容器軸O回りの周方向に沿って間隔をあけて複数の係合部23が形成され、回転部材62には、係合部23に容器軸O方向に沿う外容器3の内側から各別に係合する複数の被係合部82が形成され、回転部材62は、被係合部82が係合部23に係合し、底蓋4の下方への移動を規制する規制位置と、係合部23及び被係合部82が周方向に互いに離間し、底蓋4の下方への移動の規制を解除する解除位置と、の間を容器軸O回りに回転可能に配設されていることを特徴とする。
【選択図】図6
Description
本発明に係る二重容器は、内容物が収容される内容器と、該内容器を着脱自在に収納する横断面視多角形状の外容器と、前記外容器の下端部に着脱自在に装着され、該外容器の下端開口を閉塞して前記内容器を前記外容器との間に保持する底蓋と、を備え、前記底蓋は、前記下端開口内に挿入された横断面視多角形状の枠体と、前記枠体の内側に前記外容器の容器軸回りに回転可能に配設された回転部材と、を備え、前記外容器の前記下端部には、前記容器軸回りの周方向に沿って間隔をあけて複数の係合部が形成され、前記回転部材には、前記係合部に前記容器軸方向に沿う前記外容器の内側から各別に係合する複数の被係合部が形成され、前記回転部材は、前記被係合部が前記係合部に係合し、前記容器軸方向に沿う前記底蓋の移動を規制する規制位置と、前記係合部及び前記被係合部が周方向に互いに離間し、前記容器軸方向に沿う前記底蓋の移動の規制を解除する解除位置と、の間を前記容器軸回りに回転可能に配設されていることを特徴としている。
一方で、底蓋の取り外し時においては、枠体に対して回転部材を回転させ、回転部材を上述した解除位置に位置させることで、係合部と被係合部との係合が解除されるため、底蓋の、容器軸方向に沿う外容器の外側に向けた移動の規制を解除できる。
この場合、係合部及び被係合部がそれぞれ複数ずつ設けられているので、底蓋を外容器に対して大きく回転移動させなくても、上述の規制位置と解除位置とを切り替えることが可能になり、底蓋を外容器に着脱する際の操作性を向上させることができる。また、係合部と被係合部とがアンダーカット嵌合ではなく回転部材を容器軸回りに回転移動させることにより互いに係合するので、例えば係合部及び被係合部のうち少なくとも一方の突出量を高くする等して互いの係合代を大きくしても、これらを互いに容易に係合させることができる。
以上により、横断面視多角形状の外容器内に内容器を強固に保持できるとともに、内容器の取り外し時においては、内容器を容易に取り外すことができる操作性に優れた二重容器を提供できる。
図1に示すように、本実施形態に係る二重容器1は、内容物が収容された有底筒状の内容器6と、内容器6に装着される有頂筒状の吐出器31とを備えたカートリッジ体2と、カートリッジ体2を着脱自在に収納する横断面視多角形状の筒状をなす外容器3と、外容器3の下端部22に着脱自在に装着され、外容器3の下端開口24を閉塞して前記内容器6を外容器3との間に保持する底蓋4と、有頂筒状のオーバーキャップ5と、を備えている。なお、カートリッジ体2、外容器3、及びオーバーキャップ5は、それぞれの中心軸線が共通軸上に位置させられた状態で配設されている。
一方、内容器6の底部41のうち、径方向の中央部に位置する部分には、下方に向けて膨出する膨出部42が形成されている。膨出部42は、平面視で円形状に形成されている。なお、内容器6は角筒や円筒、楕円筒等、特に限定しないが、内容器6が外容器3に対して回転しない構成とすることが好ましい。
まず取付キャップ44は、上述した内容器6における口部37に螺着された装着筒45と、装着筒45の上方に設けられ、後述するポンプヘッド46の容器軸O方向に沿った上下動を案内する案内筒47と、装着筒45を径方向の外側から囲繞する外装筒48と、を備えている。
また、装着筒45と案内筒47との連結部分には、その内周面から径方向の内側に向けてフランジ状のポンプ装着部51が突設されており、このポンプ装着部51にポンプ部材43が固定されている。
ポンプ本体52は、取付キャップ44内及び内容器6内に挿入されており、その上端部が取付キャップ44の案内筒47の内側に位置するとともに、下端部が内容器6の胴部32の内側に位置している。また、ポンプ本体52における容器軸O方向に沿う中途部には、径方向の外側に向けてフランジ部52aが突設されている。このフランジ部52aは、パッキン53を間に挟んだ状態で内容器6の口部37の上端開口縁に支持されている。
枠体61は、下端開口24を閉塞する底壁部63を備えている。底壁部63は、平面視正方形状に形成され、その外周縁が外容器3の下端部22の内面形状に倣って形成されている。また、底壁部63は、下端開口24の内側に配設されており、その下端面が外容器3の下端縁よりも上方に位置している。枠体61における径方向の中央部には、平面視円形状の開口部64が形成されている。なお、底壁部63の下端面は、外容器3の下端縁と面一に配置されていても構わない。
切欠き部68は、周方向及び容器軸O方向に沿う大きさが係合部23よりも大きくなっている。また、切欠き部68における周方向の中心を通り容器軸O方向に延びる切欠き部68の中心線は、上述した主壁部66の中心線に対して周方向にオフセットしている。本実施形態では、各主壁部66の中心線から、各切欠き部68における周方向の一端側の側縁部(位置決め部)68aまでの距離は、各切欠き部68における周方向の他端側の側縁部68bまでの距離に比べて短くなっている(図3参照)。
尚、本実施形態の場合、前記側縁部68aが回転部材62の位置決め部(規制位置)として機能する。
また、ガイド壁69の自由端(周方向に沿う外側端部)を、回転部材62を解除位置に位置決めする位置決め部として機能するようにしてもよい。
底壁部73は、平面視円形状に形成され、その外周部分73aよりも径方向の内側に位置する部分には、径方向の外側から内側に向かうに従い上方に向けて窪むドーム部76が形成されている。ドーム部76の上面における径方向の中央部は、内容器6の膨出部42の下面に近接または当接している。
囲繞筒75は、上述したフランジ部81の外周縁から下方に向けて延設されている。囲繞筒75は、図2に示すように、枠体61の内筒部71と、ガイド壁69または外筒部65と、の間に位置している。
また、回転部材62は、上述した規制位置において、被係合部82における周方向に沿う一端部が、上述した切欠き部68内で上述した一端側の側縁部68aに当接することで、それ以上の周方向に沿う一端側への回転移動が規制されている。一方、回転部材62は、上述した解除位置において、被係合部82における周方向に沿う他端部が、図6(b)に示すように、周方向で隣り合う他の切欠き部68における一端側の側縁部68aから延びるガイド壁69の外側端部に当接することで、回転部材62のそれ以上の周方向に沿う他端側への回転移動が規制されている。したがって、回転部材62は、切欠き部68における一端側の側縁部68aと、周方向で隣り合う他の切欠き部68における一端側の側縁部68aから延びるガイド壁69の外側端部と、の間の角度範囲で回転可能に構成されている。
まず、外容器3内に内容器6を下方から挿入する。具体的に、内容器6の肩部33が外容器3の肩カバー15に下方から近接するように内容器6を挿入することで、内容器6の口部37が外容器3の頂部開口19内に挿入されるとともに、内容器6の胴部32が外容器3の胴部12内に嵌合される。
続いて、枠体61に対して回転部材62を容器軸O回りに回転させ、被係合部82が係合部23に係合する規制位置に位置させる。具体的には、摘み片77を摘んだ状態で回転部材62を回転させると、回転部材62の被係合部82が切欠き部68内における周方向の他端側から進入する。そして、被係合部82は、切欠き部68内における周方向の一端側において、係合部23と容器軸O方向で重なる。これにより、被係合部82が、切欠き部68内で外容器3の係合部23に係合部23の上方から当接して、底蓋4の下方への移動が規制される。
以上により、底蓋4の取り付けが完了する。なお、規制位置において、被係合部82は、周方向に沿う一端部が側縁部68aに当接することで、回転部材62のそれ以上の周方向に沿う一端側への回転移動が規制されている。
次に、底蓋4を下方に向けて引き抜く。すると、外容器3の係合部23が切欠き部68から退避して、底蓋4が外容器3から取り外される。
その後、内容器6の口部37から吐出器31(取付キャップ44)を取り外した後、内容器6を外容器3から引き抜く。そして、新しい内容器6を外容器3内に挿入するとともに、吐出器31を装着した後、上述した方法により底蓋4を外容器3に再度取り付けることで、カートリッジ体2の交換作業が完了する。
一方で、底蓋4の取り外し時においては、枠体61に対して回転部材62を回転させ、回転部材62を上述した解除位置に位置させることで、係合部23と被係合部82との係合が解除されるため、底蓋4の、下方への移動の規制を解除できる。
この場合、係合部23及び被係合部82がそれぞれ複数ずつ設けられているので、底蓋4を外容器3に対して大きく回転移動させなくても、上述の規制位置と解除位置とを切り替えることが可能になり、底蓋4を外容器3に着脱する際の操作性を向上させることができる。また、係合部23と被係合部82とがアンダーカット嵌合ではなく回転部材62を容器軸O回りに回転移動させることにより互いに係合するので、例えば係合部23及び被係合部82のうち少なくとも一方の突出量を高くする等して互いの係合代を大きくしても、これらを互いに容易に係合させることができる。
以上により、横断面視多角形状の外容器3内にカートリッジ体2を強固に保持できるとともに、カートリッジ体2の取り外し時においては、カートリッジ体2を容易に取り外すことができる操作性に優れた二重容器1を提供できる。
また、外容器3が、内容器6の肩部33を覆うとともに、その内側に内容器6の口部37が挿入された肩カバー15を備えているため、上方への内容器6の移動を規制でき、外容器3内に内容器6を確実に保持できる。
図示の例では、係合部123は、周方向の一端側から他端側に向かうに従い、径方向に沿う深さが漸次浅くなるように形成されている。すなわち、被係合部82は、回転部材62の回転に伴い、周方向の他端側から係合部123内に進入し、係合部123の上面及び下面と容器軸O方向で重なる規制位置に配置される。また、係合部123のうち周方向の一端側の端面は、被係合部82のうち周方向の一端側の端面に当接して、回転部材62の周方向の一端側への移動を規制する位置決め部169を構成している。
この構成によれば、上述した実施形態と同様に、横断面視多角形状の外容器3内にカートリッジ体2を強固に保持できるとともに、カートリッジ体2の取り外し時においては、カートリッジ体2を容易に取り外すことができる操作性に優れた二重容器1を提供できる。
さらに、上述した実施形態では、係合部23と被係合部82を同数設ける構成について説明したが、これに限らず、係合部23と被係合部82は異数であっても構わない。
さらに、上述した実施形態では、底壁部73にドーム部76、及びドーム部76から突出する摘み片77を形成したが、これに限らず、底壁部73の一部が上方に向けて窪む操作凹部を形成しても構わず、摘み片77や操作凹部を設けなくてもよい。
また、上述した実施形態では、内容器6を外容器3にセットした後、吐出器31を取り付けてカートリッジ体2としたが、これに限らず、例えば頂部開口19を拡大する等して、取付キャップ44の外径を頂部開口19の内径よりも小さくすることで、カートリッジ体2を外容器3の下端開口24から挿入しても構わない。
また、上述した実施形態では摘み片77の下面が、底壁部73の外周部分と面一に配置される場合について説明したが、これに限らず、底壁部73よりも上方に配置されていても構わない。
3…外容器
4…底蓋
6…内容器
12…胴部
15…肩カバー
23,123…係合部
22…下端部
24…下端開口
33…肩部
37…口部
61…枠体
62…回転部材
68a…一端側の側縁部(位置決め部)
76…ドーム部
77…摘み片
82…被係合部
169…位置決め部
O…容器軸
Claims (4)
- 内容物が収容される内容器と、
該内容器を着脱自在に収納する横断面視多角形状の外容器と、
前記外容器の下端部に着脱自在に装着され、該外容器の下端開口を閉塞して前記内容器を前記外容器との間に保持する底蓋と、を備え、
前記底蓋は、
前記下端開口内に挿入された横断面視多角形状の枠体と、
前記枠体の内側に前記外容器の容器軸回りに回転可能に配設された回転部材と、を備え、
前記外容器の前記下端部には、前記容器軸回りの周方向に沿って間隔をあけて複数の係合部が形成され、
前記回転部材には、前記係合部に前記容器軸方向に沿う前記外容器の内側から各別に係合する複数の被係合部が形成され、
前記回転部材は、前記被係合部が前記係合部に係合し、前記容器軸方向に沿う前記底蓋の移動を規制する規制位置と、前記係合部及び前記被係合部が周方向に互いに離間し、前記容器軸方向に沿う前記底蓋の移動の規制を解除する解除位置と、の間を前記容器軸回りに回転可能に配設されていることを特徴とする二重容器。 - 前記枠体には、前記被係合部における周方向の一端部に当接して前記回転部材を前記規制位置に位置決めする位置決め部が形成されていることを特徴とする請求項1記載の二重容器。
- 前記回転部材の底壁部のうち、外周部分よりも前記容器軸に直交する径方向の内側に位置する部分に、径方向の外側から内側に向かうに従い前記容器軸方向に沿う前記外容器の内側に向けて窪むドーム部が形成されるとともに、前記ドーム部に前記容器軸方向に沿う前記外容器の外側に向けて摘み片が突設され、
前記摘み片における前記容器軸方向に沿う前記外容器の外側の端部が、前記外周部分に対して前記容器軸方向に沿う同位置、または前記外周部分よりも前記容器軸方向に沿う前記外容器の内側に位置していることを特徴とする請求項1または請求項2記載の二重容器。 - 前記外容器は、前記内容器の肩部を覆うとともに、その内側に前記内容器の口部が挿入された肩カバーを備えていることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の二重容器。
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