JP2013108840A - レーザレーダ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】装置内における伝送効率を自動で校正することのできるレーザレーダ装置を得る。
【解決手段】光検出器8は、送信光学系7a、7bからの出射光のパワーに相当するモニタ信号を出力する。光検出器10は、測定媒質100を通過した光を受信し、その値に対応した受信信号を出力する。信号処理装置12は、送信光学系7a、7bからの出射光に対する光検出器10の結合効率を示す値に基づいて、吸収波長の大きい光の振幅または電力と吸収波長の小さい光の振幅または電力とを補正し、その差異から測定媒質100に対する光学的厚みを測定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数送信系からレーザ光を大気中に照射し、測定対象から散乱したレーザ光を集光して受光し、その測定対象における光学的厚さを測定するレーザレーダ装置に関する。
従来、伝播媒質中の分子による吸収量を正確に測定することができるレーザレーダ装置としては、例えば特許文献1に記載されてものが知られている。特許文献1に記載の装置では、伝播媒質中の所望の測定対象物の吸収波長と非吸収波長の2つの波長のレーザ光を、それぞれ別々の変調周波数で強度変調した後、合波して大気中に照射し、ターゲットからの反射光を受光して電気信号領域において各変調信号成分のみを抽出し、2つの波長に対する信号の振幅または電力の差異から前記分子濃度に相当する吸収量(光学的厚さ)を測定している。
特開2007−248126号公報
複数の送信系を備えた伝播媒質中の分子による吸収量を測定するレーザレーダ装置においては、各々の送信系から出力されるレーザ光に対する受信光学系の結合効率といった、装置内における伝送効率を補正する必要がある。しかし、上記従来文献1に記載された装置では、装置内における伝送効率は未知であるため、測定される光学的厚さに対してオフセットKが存在するという課題があった。
具体的に、吸収波長に対する受信パワーをPrec,on、モニターパワーをPmon,on、非吸収波長に対する受信パワーをPrec,off、モニターパワーをPrec,offとすると、光学的厚さΔτは、
Figure 2013108840
で与えられる。
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、装置内における伝送効率を自動で校正することのできるレーザレーダ装置を得ることを目的とする。
この発明に係るレーザレーダ装置は、所望の測定対象に対する吸収係数が大きい波長を発生する第一の光信号発生手段と、所望の測定対象に対する吸収係数が小さい波長を発生する第二の光信号発生手段と、第一および第二の光信号発生手段から出力される光信号に、複数の独立した周波数で強度変調をかける複数の光強度変調手段と、複数の光強度変調手段から出力されたそれぞれの強度変調光を分岐する光分岐手段と、光分岐手段で分岐された一方の強度変調光のパワーに相当するモニタ信号としての電気信号を得るモニタ手段と、光分岐手段で分岐された他方の強度変調光のビームを整形し、空間に照射する複数のビーム送信手段と、複数のビーム送信手段から照射された光が所望の測定対象を通過した光を受信して電気信号に変換する光検出手段と、光検出手段とモニタ手段から出力された電気信号に基づいて、吸収波長の大きい光の振幅または電力と吸収波長の小さい光の振幅または電力とを補正し、その差異から所望の測定対象に対する光学的厚さを測定する信号処理手段とを備え、信号処理手段は、複数のビーム送信手段からの出射光に対する光検出手段の結合効率を示す値に基づいて補正を行うようにしたものである。
この発明のレーザレーダ装置は、複数のビーム送信手段からの出射光に対する光検出手段の結合効率を示す値に基づいて、吸収波長の大きい光の振幅または電力と吸収波長の小さい光の振幅または電力の補正を行うようにしたので、装置内における伝送効率を自動で校正することができる。
この発明の実施の形態1のレーザレーダ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1のレーザレーダ装置における伝送効率計測ステップ時の構成図である。 この発明の実施の形態1のレーザレーダ装置における伝送効率計測ステップ時のモニタ信号と受信信号とを示す説明図である。 この発明の実施の形態1のレーザレーダ装置における分子濃度計測ステップ時の構成図である。 この発明の実施の形態1のレーザレーダ装置における分子濃度計測ステップ時のモニタ信号と受信信号とを示す説明図である。 この発明の実施の形態1のレーザレーダ装置における伝送効率計測ステップ時の他の例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1のレーザレーダ装置における他の例を示す構成図である。 この発明の実施の形態1のレーザレーダ装置における他の例のモニタ信号と受信信号とを示す説明図である。 この発明の実施の形態1のレーザレーダ装置におけるさらに他の例を示す説明図である。 この発明の実施の形態2のレーザレーダ装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態2のレーザレーダ装置における光軸調整制御を示す説明図である。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1によるレーザレーダ装置を示す構成図である。
図1に示すレーザレーダ装置は、レーザ光源1a,1b、ビームスプリッタ2a〜2f、ミラー3a〜3d、発振器4a、4b、強度変調器5a、5b、光増幅器6a、6b、送信光学系7a、7b、光検出器8、受信光学系9、光検出器10、スペクトル強度演算装置11、信号処理装置12、スイッチ制御器13を備えている。
レーザ光源1aは、所望の測定媒質100に対する吸収係数の小さい波長(以下、非吸収波長)のレーザ光を発生する第一の光信号発生手段であり、レーザ光源1bは、所望の測定媒質100に対する吸収係数の大きい波長(以下、吸収波長)のレーザ光を発生する第二の光信号発生手段である。ビームスプリッタ2a〜2fは、レーザ光源1a,1bからのレーザ光を分岐または合波する機能を有し、ミラー3a〜3dは、レーザ光源1a,1bからのレーザ光を反射する機能を有している。また、ビームスプリッタ2aと2bと2c、ミラー3aと3bと3cは、スイッチ制御器13からのスイッチ制御信号に基づき、レーザ光軸を切り替える機能を有している。さらに、これらのビームスプリッタ2a〜2fとミラー3a〜3dにより、強度変調器5a、5bから出力されたそれぞれの強度変調光を分岐する光分岐手段が構成されている。
発振器4a、4bは、それぞれ異なる周波数の基準の正弦波信号を出力する発振器であり、強度変調器5a、5bは、これら発振器4a、4bに信号に基づいて、入力したレーザ光に対してそれぞれ異なる周波数で強度変調をかける強度変調器である。また、これら発振器4a、4bと強度変調器5a、5bとにより、光強度変調手段が構成されている。光増幅器6a、6bは、それぞれレーザ光の強度を増幅する光増幅器である。送信光学系7a、7bは、光増幅器6a、6bから出力されるレーザ光を整形し、測定媒質100中にレーザ光A、Bとして照射するビーム送信手段である。
光検出器8は、ビームスプリッタ2d〜2fとミラー3dによって光増幅器6a、6bの出力光の一部を分岐したレーザ光を受光し、送信レーザ光のモニタ信号を出力するモニタ手段である。受信光学系9は、送信光学系7a、7bから空間に照射されたレーザ光が所定のターゲットに反射するといったことにより、測定媒質100中を通過した光を集光するための光学系である。光検出器10は、受信光学系9で集光された光を受光し受信信号を出力する光検出手段である。スペクトル強度演算装置11は、光検出器8からのモニタ信号と、光検出器10の受信信号からスペクトル解析を行い、各変調周波数成分の振幅もしくは強度を算出する装置である。信号処理装置12は、スペクトル強度演算装置11で解析されたスペクトルの振幅もしくは強度から、所望の測定媒質100の光学的厚さを算出する装置である。すなわち、信号処理装置12は、スペクトルの振幅もしくは強度を、送信光学系7a、7bに対する光検出器10の受信結合効率を示す値に基づいて補正を行い、測定対象物の光学的厚さを算出する信号処理手段を構成している。スイッチ制御器13は、本装置における伝送効率計測ステップと分子濃度計測ステップの2つの動作の切り替えるスイッチ制御信号を発生するための制御手段である。
次に、実施の形態1に係わるレーザレーダ装置の動作について説明する。
本装置では、伝送効率計測ステップと分子濃度計測ステップの2つの動作ステップがある。まず、スイッチ制御器13により、伝送効率計測ステップの構成となる光スイッチ制御信号を送る。伝送効率計測ステップのときのレーザレーダ構成を図2に示す。
図2に示す伝送効率計測ステップでは、ビームスプリッタ2aと2bと2c、ミラー3aと3bと3cによって非吸収波長のレーザ光(レーザ光源1aが出力するレーザ光)を選択し、強度変調器5a、5bでは、それぞれ異なる変調信号で強度変調を行う。このとき受信するモニタ信号と受信信号のスペクトルの模式図を図3に示す。図3(a)はモニタ信号、図3(b)は受信信号を示している。発振器4aに基づいて強度変調されたレーザ光は、送信光学系7aに対するモニタ信号と受信信号に相当し、発振器4bに基づいて強度変調されたレーザ光は、送信光学系7bに対するモニタ信号と受信信号に相当する。
このとき、送信光学系7aから出射されるレーザ光のモニタ信号をPmon1、送信光学系7bから出射されるレーザ光のモニタ信号をPmon2、送信光学系7aから出射されるレーザ光の受信信号をPrec1、送信光学系7bから出射されるレーザ光の受信信号をPrec2とし、補正係数cをc=Pmon2/Pmon1、補正係数cをc=Prec2/Prec1と定義する。これらのモニタ信号と受信信号は、所望の測定対象物による吸収がないときの信号であるため、光学的厚さΔτ=0となり、Pmon2/Pmon1とPrec2/Prec1は理想的には同じ値である。しかし、装置内の光学系の効率や各送信光学系に対する受信結合効率が異なった場合、これらの値に差が生じる。このときの各受信パワーより、
Figure 2013108840
を定義し、オフセットの値を導出する。
次に、スイッチ制御器13により、分子濃度計測ステップの構成となる光スイッチ制御信号を送る。分子濃度計測ステップのときのレーザレーダ装置の構成を図4に示す。
図4に示す分子濃度計測ステップでは、ビームスプリッタ2aと2bと2c、ミラー3aと3bと3cによって吸収波長と非吸収波長のレーザ光(レーザ光源1bおよびレーザ光源1aがそれぞれ出力するレーザ光)に対して各々異なる周波数で強度変調をかけ、合波したレーザ光を各々の光増幅器6aと6bに入力する。このときのモニタ信号と受信信号のスペクトルの模式図を図5に示す。発振器4aに基づいて強度変調されたレーザ光は非吸収波長のレーザ光に相当し、発振器4bに基づいて強度変調されたレーザ光は吸収波長のレーザ光に相当する。
このとき、光検出器8で受光した信号で、発振器4aに基づいて強度変調されたモニタ信号Pmon,aは、送信光学系7aから出射されるレーザ光のモニタ信号成分Pmon1,aと送信光学系7bから出射されるレーザ光のモニタ信号成分Pmon2,aを用い、Pmon,a=Pmon1,a+Pmon2,aで表すことができる。同様に、光検出器8で受光した信号で、発振器4bに基づいて強度変調されたモニタ信号Pmon,bは、送信光学系7aから出射されるレーザ光のモニタ信号成分Pmon1,bと送信光学系7bから出射されるレーザ光のモニタ信号成分Pmon2,bを用い、Pmon,b=Pmon1,b+Pmon2,bで表すことができる。
また、光検出器10で受光した信号で、発振器4aに基づいて強度変調された受信信号Prec,aは、送信光学系7aから出射されるレーザ光の受信信号成分Prec1,aと光送信光学系7bから出射されるレーザ光の受信信号成分Prec2,aを用い、Prec,a=Prec1,a+Prec2,aで表すことができる。同様に、光検出器10で受光した信号で、発振器4bに基づいて強度変調された受信信号Prec,bは、送信光学系7aから出射されるレーザ光の受信信号成分Prec1,bと送信光学系7bから出射されるレーザ光の受信信号成分Prec2,bを用い、Prec,b=Prec1,b+Prec2,bで表すことができる。
ここで、各送信光学系7a、7bに対する受信結合効率に差があり、Prec1,a/Pmon1,aとPrec2,a/Pmon2,a、Prec1,b/Pmon1,bとPrec2,b/Pmon2,bが等しくなかった場合、その差は光学的厚さΔτとして直接的に影響を及ぼすという問題がある。
本装置の信号処理装置12で測定される光学的厚さは、次式のように伝送効率計測ステップにて測定した補正係数cとcを用いて各送信光学系7a、7bに対して導出される光学的厚さの和で算出する。
Figure 2013108840
ここで、c’=1/c、c’=1/cである。
このように実施の形態1のレーザレーダ装置では、所望の測定対象物に対する非吸収波長のレーザ光を用いた伝送効率計測ステップにおいて、所望の測定対象物による吸収がないときの受信信号を模擬できるため、装置内の光学系の効率や各送信光学系に対する受信結合効率による受信信号の差であるオフセットバイアスを導出することができる。
また、補正係数cとcを用いて光学的厚さの導出を補正することにより、各送信光学系に対する受信結合効率に差があった場合でも正確に光学的厚さを導出することができる。
さらに、1つの送信系でレーザ出力パワーの制限があった場合でも、複数の送信系を用いることで送信するレーザの出力の総和を高くすることができるため、受信信号対雑音比を高くすることができ、光学的厚さの測定精度を高くすることができる。
ここで、実施の形態1のレーザレーダ装置では、図6に示すように、ビームスプリッタ2aとミラー3aによって吸収波長と非吸収波長のレーザ光(レーザ光源1bおよびレーザ光源1aがそれぞれ出力するレーザ光)に対して各々異なる周波数で強度変調をかけ、各々の光増幅器6aと6bに入力する構成となってもよい。このときのモニタ信号と受信信号のスペクトルの模式図は図3のようになり、発振器4aに基づいて強度変調されたレーザ光は非吸収波長のレーザ光に相当し、発振器4bに基づいて強度変調されたレーザ光は吸収波長のレーザ光に相当する。このとき測定される光学的厚さは、次式のようになる。
Figure 2013108840
実施の形態1のレーザレーダ装置では、送信光学系を2つ用いた例を示したが、n個ある場合もある。このとき、送信光学系の数n個に相当する発振器の数n個が独立に備えてもよいし、1つ以上の発振器に対してn個の異なる周波数の信号を出力する構成としてもよい。さらに光増幅器や強度変調器もn個ある構成としてもよいし、光増幅器を使用しない構成としてもよい。これにより、上記の1つの送信系でレーザ出力パワーの制限があった場合、受信信号対雑音比の改善効果がさらに得られる。
実施の形態1のレーザレーダ装置では、レーザ光源1aと1bとしたが、所望の測定対象物に対する吸収係数が大きいもしくは吸収係数が小さい光源であればよい。例えば、LED(発光ダイオード)やSLD(スーパールミネッセントダイオード)等がある。また、発振器4aと4bから発生する基準信号は正弦波信号としたが、パルス変調でもよい。
本発明の実施の形態1に係わるレーザレーダ装置では、装置内の各部品間を空間で接続し、ビームスプリッタ2a〜2f、ミラー3a〜3dを用いた構成としたが、すべて光ファイバで接続し、光を分岐する光カプラや光を合波する光コンバイナを用いる構成でもよい。これにより、振動や温度に対する変化に対して、堅牢な装置構成とすることができる。
実施の形態1のレーザレーダ装置における他の例として、図7に示すようにモニタ用の光検出器8aと8bを用いて、各々モニタ信号を出力する構成としてもよい。ここで、光検出器8aと8bは、光増幅器6aと6bのレーザ光の一部を分岐した光を受光する機能を有する。なお、図7において、これ以外の構成は、図1に示したレーザレーダ装置の構成と同様である。
このとき受信するスペクトルの模式図を図8に示す。光検出器8aで検出するモニタ信号aは、発振器4aに基づいて強度変調されたモニタ信号Pmon1,aと発振器4bに基づいて強度変調されたモニタ信号Pmon1,bであり、光検出器8bで検出するモニタ信号bは、発振器4aに基づいて強度変調されたモニタ信号Pmon2,aと発振器4bに基づいて強度変調されたモニタ信号Pmon2,bである。図8中、(a)はモニタ信号a、(b)はモニタ信号b、(c)は受信信号を示している。
本装置の信号処理装置12で測定される光学的厚さは、次式のように伝送効率計測ステップにて測定した補正係数cを用いて各送信光学系7a、7bに対して導出される光学的厚さの和で算出する。
Figure 2013108840
これにより、光増幅器6aや6bのどちらか一方が故障してレーザ出力が停止した場合、分子濃度計測ステップにおいてもモニタ信号aもしくはモニタ信号bの信号からその状況を把握することができる。
また、実施の形態1のレーザレーダ装置におけるさらに他の例として、例えば、先に出願した特願2011−34603に記載のレーザレーダ装置のように、受信光学系側で受信信号対雑音比を改善する構成としてもよい。その構成例を図9に示す。受信光学系9aと9b、光検出器10aと10b、加算器14を用いて、各々の受信信号を加算する構成としてもよい。ここで、受信光学系9aと9bは、対象物からの散乱光を集光する機能を有し、光検出器10aと10bは集光した光を受信する機能を有する。また、加算器14は二つの光検出器10aと10bの出力を加算する機能を有する。これ以外は、図1に示した構成と同様であるため、ここでの説明を省略する。
これにより、同一の開口径をもつ受信光学系を用いた場合に比べて、受光量が増えて受信信号対雑音比が改善され、光学的厚さの測定精度を高くすることができる。
以上説明したように、実施の形態1のレーザレーダ装置によれば、所望の測定対象に対する吸収係数が大きい波長を発生する第一の光信号発生手段と、所望の測定対象に対する吸収係数が小さい波長を発生する第二の光信号発生手段と、第一および第二の光信号発生手段から出力される光信号に、複数の独立した周波数で強度変調をかける複数の光強度変調手段と、複数の光強度変調手段から出力されたそれぞれの強度変調光を分岐する光分岐手段と、光分岐手段で分岐された一方の強度変調光のパワーに相当するモニタ信号としての電気信号を得るモニタ手段と、光分岐手段で分岐された他方の強度変調光のビームを整形し、空間に照射する複数のビーム送信手段と、複数のビーム送信手段から照射された光が所望の測定対象を通過した光を受信して電気信号に変換する光検出手段と、光検出手段とモニタ手段から出力された電気信号に基づいて、吸収波長の大きい光の振幅または電力と吸収波長の小さい光の振幅または電力とを補正し、その差異から所望の測定対象に対する光学的厚さを測定する信号処理手段とを備え、信号処理手段は、複数のビーム送信手段からの出射光に対する光検出手段の結合効率を示す値に基づいて補正を行うようにしたので、装置内における伝送効率を自動で校正することができる。
実施の形態2.
実施の形態2は、送信光学系7a、7bにおける光軸を調整する構成を備えた例である。
図10は、実施の形態2に係わるレーザレーダ装置を示す構成図である。実施の形態2のレーザレーダ装置は、レーザ光源1a,1b、ビームスプリッタ2a〜2f、ミラー3a〜3d、発振器4a、4b、強度変調器5a、5b、光増幅器6a、6b、送信光学系7a、7b、光検出器8、受信光学系9、光検出器10、スペクトル強度演算装置11、信号処理装置12、スイッチ制御器13、光軸調整装置15を備えている。ここで、光軸調整装置15以外の構成については、図1と同様であるため、対応する部分に同一符号を付してその説明を省略する。
光軸調整装置15は、各変調周波数に対する振幅もしくは強度から、送信光学系7aと7bから出射されるビームの角度を調整するための基準となる光軸駆動信号a,bを発生する装置である。送信光学系7aと7bは、レーザ光を整形し、測定媒質中にビームを照射する機能を有し、さらに光軸調整装置15から出力される光軸駆動信号aと光軸駆動信号bに基づき、レーザ光のビーム照射角を調整する機能を有する。
次に、この実施の形態2に係わるレーザレーダ装置の動作について説明する。
本装置では、光軸調整ステップと伝送効率計測ステップ、分子濃度計測ステップの3つの動作ステップがある。まず、スイッチ制御器13により、光軸調整ステップの構成となるスイッチ制御信号を送る。
光軸調整ステップでは、伝送効率計測ステップと同様に、ビームスプリッタ2aと2bと2c、ミラー3aと3bと3cによって非吸収波長のレーザ光を選択し、それぞれ異なる変調信号で強度変調を行う。このとき受信するモニタ信号と受信信号のスペクトルの模式図は図3に示した通りである。
発振器4aに基づいて強度変調されたレーザ光は送信光学系7aに対するモニタ信号と受信信号に相当し、発振器4bに基づいて強度変調されたレーザ光は送信光学系7bに対するモニタ信号と受信信号に相当する。
このとき、送信光学系7aから出射されるレーザ光のモニタ信号をPmon1、送信光学系7bから出射されるレーザ光のモニタ信号をPmon2、送信光学系7aから出射されるレーザ光の受信信号をPrec1、送信光学系7bから出射されるレーザ光の受信信号をPrec2とする。
ここで、受信視野と送信ビームの概念図を図11に示す。図11において、(a)は、センサ16と受信視野17との関係を示し、(b)は受信視野17とレーザ光18a,18bとの関係を示している。受信視野17内に送信ビーム(レーザ光18a,18b)が入っている場合、受信結像効率は最大となるが、受信視野17から送信ビームが外れた場合、受信結像効率は低下する。このとき、受信視野内の反射率が一定と近似できる場合を想定する。
光軸調整装置15からの出力される光軸駆動信号aに基づき、送信光学系7bを固定し、受信信号Prec2/Prec1が最大となるよう送信光学系7aの光軸を駆動する。次に、光軸調整装置15からの出力される光軸駆動信号bに基づき、送信光学系7aを固定し、受信信号Prec1/Prec2が最大となるよう送信光学系7bの光軸を駆動する。このときの光軸調整法の例としては、図11(b)に示すように受信視野内を順に走査するラスタ走査がある。
次に、伝送効率計測ステップに移行し、その後、濃度計測ステップに移行する。これらの動作は実施の形態1の伝送効率計測ステップ及び濃度計測ステップと同様であるため、ここでの説明は省略する。
本発明の実施の形態2に係わるレーザレーダ装置では、送信光学系7a、7bの光軸がずれて受信結合効率が低い場合でも、受信信号の相対比をもとに受信結合効率を最大となるよう自動補正することができる。
さらに、所望の測定対象物に対する非吸収波長のレーザ光を用いた伝送効率計測ステップにおいて、所望の測定対象物による吸収がないときの受信信号を模擬できるため、装置内の光学系の効率や各送信光学系7a、7bに対する受信結合効率による前記受信信号の差であるオフセットを導出することができる。
また、補正係数cとcを用いて光学的厚さの導出を補正することにより、各送信光学系7a、7bに対する受信結合効率に差があった場合でも正確に光学的厚さを導出することができる。
さらに、1つの送信系でレーザ出力パワーの制限があった場合でも、複数の送信系を用いることで送信するレーザの出力の総和を高くすることができるため、受信信号対雑音比を高くすることができ、光学的厚さの測定精度を高くすることができる。
実施の形態2のレーザレーダ装置では、送信光学系7a、7bを2つ用いた例を示したが、n個ある場合もある。このとき、送信光学系の数n個に相当する発振器の数n個が独立に備えてもよいし、1つ以上の発振器に対してn個の異なる周波数の信号を出力する構成としてもよい。さらに光増幅器や強度変調器もn個ある構成としてもよいし、光増幅器を使用しない構成としてもよい。これにより、実施の形態1で説明した1つの送信系でレーザ出力パワーの制限があった場合、受信信号対雑音比の改善効果がさらに得られる。
また、実施の形態2のレーザレーダ装置では、レーザ光源1aと1bとしたが、所望の測定対象物に対する吸収係数が大きいもしくは吸収係数が小さい光源であればよい。例えば、LED(発光ダイオード)やSLD(スーパールミネッセントダイオード)等がある。また、発振器4aと4bから発生する基準信号は正弦波信号としたが、パルス変調でもよい。
そして、実施の形態2のレーザレーダ装置では、装置内の各部品間を空間で接続し、ビームスプリッタ2a〜2f、ミラー3a〜3dを用いた構成としたが、すべて光ファイバで接続し、光を分岐する光カプラや光を合波する光コンバイナを用いる構成でもよい。これにより、振動や温度に対する変化に対して、堅牢な装置構成とすることができる。
また、実施の形態2のレーザレーダ装置では、実施の形態1でも説明したように、モニタ用の光検出器8a,8b(図7参照)を用いて、各々モニタ信号を出力する構成としてもよい。この場合の動作は実施の形態1で説明したのと同様である。これにより、光増幅器6aや6bのどちらか一方が故障してレーザ出力が停止した場合、分子濃度計測ステップにおいてもモニタ信号aもしくはモニタ信号bの信号からその状況を把握することができる。
また、実施の形態2のレーザレーダ装置においても、実施の形態1で説明したように、例えば、先に出願した特願2011−34603に記載のレーザレーダ装置のように、受信光学系側で受信信号対雑音比を改善する構成としてもよい。この場合の動作は実施の形態1と同様である。これにより、実施の形態2においても、同一の開口径をもつ受信光学系を用いた場合に比べて、受光量が増えて受信信号対雑音比が改善され、光学的厚さの測定精度を高くすることができる。
以上説明したように、実施の形態2のレーザレーダ装置によれば、光検出手段の電気信号に基づいてビーム送信手段の光軸を変化させるための光軸駆動信号を送出する光軸調整装置を設け、光軸調整装置は、ビーム送信手段の光軸を光検出手段の受信視野内で受信するよう光軸駆動信号を送出するようにしたので、光検出手段からの出力を最適化することができる。
また、実施の形態1、2のレーザレーダ装置によれば、光分岐手段は光ファイバを用いて構成され、モニタ手段とビーム送信手段は、光分岐手段で分岐された強度変調光を光ファイバを介して入力するようにしたので、振動や温度に対する変化に対して、堅牢な装置構成とすることができる。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1a,1b レーザ光源、2a〜2f ビームスプリッタ、3a〜3d ミラー、4a,4b 発振器、5a,5b 強度変調器、6a,6b 光増幅器、7a,7b 送信光学系、8,8a,8b,10,10a,10b 光検出器、9,9a,9b 受信光学系、11 スペクトル強度演算装置、12 信号処理装置、13 スイッチ制御器、14 加算器、15 光軸調整装置、16 センサ、17 受信視野、18a,18b レーザ光。

Claims (3)

  1. 所望の測定対象に対する吸収係数が大きい波長を発生する第一の光信号発生手段と、
    前記所望の測定対象に対する吸収係数が小さい波長を発生する第二の光信号発生手段と、
    前記第一および第二の光信号発生手段から出力される光信号に、複数の独立した周波数で強度変調をかける複数の光強度変調手段と、
    前記複数の光強度変調手段から出力されたそれぞれの強度変調光を分岐する光分岐手段と、
    前記光分岐手段で分岐された一方の強度変調光のパワーに相当するモニタ信号としての電気信号を得るモニタ手段と、
    前記光分岐手段で分岐された他方の強度変調光のビームを整形し、空間に照射する複数のビーム送信手段と、
    前記複数のビーム送信手段から照射された光が前記所望の測定対象を通過した光を受信して電気信号に変換する光検出手段と、
    前記光検出手段と前記モニタ手段から出力された電気信号に基づいて、吸収波長の大きい光の振幅または電力と吸収波長の小さい光の振幅または電力とを補正し、その差異から前記所望の測定対象に対する光学的厚さを測定する信号処理手段とを備え、
    前記信号処理手段は、前記複数のビーム送信手段からの出射光に対する前記光検出手段の結合効率を示す値に基づいて前記補正を行うことを特徴とするレーザレーダ装置。
  2. 光検出手段の電気信号に基づいてビーム送信手段の光軸を変化させるための光軸駆動信号を送出する光軸調整装置を設け、当該光軸調整装置は、前記ビーム送信手段の光軸を光検出手段の受信視野内で受信するよう光軸駆動信号を送出することを特徴とする請求項1記載のレーザレーダ装置。
  3. 光分岐手段は光ファイバを用いて構成され、モニタ手段とビーム送信手段は、前記光分岐手段で分岐された強度変調光を前記光ファイバを介して入力することを特徴とする請求項1または請求項2記載のレーザレーダ装置。
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