JP2013108347A - 回転支圧体付きアースアンカーとその工法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】軸材2、支圧体3、軸材2下部に設けたヒンジ14とボルトまたはリベット4によって構成され、軸材2と支圧体3をボルト4でヒンジ接合し、支圧体3の逆回転止12をヒンジ14上端部に接しさせ、支圧体3の回転止13を逆回転止12と反対側下方でヒンジ14に接しさせ、支圧体3が開いた時回転止13がヒンジ14上端部に当たって支圧体3の回転を止めるようにして、アースアンカー1を地中に貫入(A)し、軸材2の軸芯10を軸にして回転(B)し、貫入時地中にできた穴から支圧体3の全部または一部を避けて引き上げ(C)支圧体3が支圧体に働く回転モーメント(D)によって開くようにした。
【選択図】図3
Description
盤に貫入、軸材2を軸材の芯10を中心にして90度回転し、引き上げ、支圧体3を回転モーメントによって開く時支圧体3とヒンジ14の間に土を噛み支圧体3が完全に開かないことがわかった。また、アースアンカー使用後抜き取るためにアースアンカーを打って支圧体3を閉じる時も支圧体3とヒンジ14の間に土を噛み完全に閉じないことがわかった。本発明は、支圧体3を回転モーメントによって開く時支圧体3とヒンジ14の間に土を噛まなくし、また、アースアンカー1使用後アースアンカー1を引き抜くために支圧体3を閉じる時も支圧体3とヒンジ14または軸材2との間に土を噛まなくして支圧体3を閉じさせることを最も主要な特徴とする。本発明のアースアンカーを地盤に定着するために注入材を必要とせず、アースアンカー使用後支圧体を閉じてアースアンカーを引き抜き、再使用できることが、従来の技術と異なる大きな特徴である。
アースアンカーが建造物等と地盤の連結に使用された場合アースアンカーの引き抜き強度を信頼するためには、アースアンカーの支圧体3が開いていることを確認できることが望まれる。本発明は、アースアンカーの支圧体3が開いていることを確認し、更にデーターとして保存できる方法を提供する。
軸材2、支圧体3、軸材2下部に設けたヒンジ14とボルトまたはリベット4によって構成され、軸材2と略長方形状の支圧体3をボルトまたはリベット4でヒンジ接合し、支圧体3に逆回転止12を設け、逆回転止12を、軸材2がヒンジに接続する根元17に当接させることによって、支圧体3を閉じて貫入(A)する時支圧体下端部9と軸材2の芯10を一致させ、支圧体3に回転止13を設け、回転止13を、支圧体3が開いた(D)時軸材2がヒンジに接続する根元18に当接させることによって、支圧体3の回転を止め、アースアンカー1を地中に貫入(A)し、軸材2の芯10を軸にしてアースアンカー1を回転(B)して、平面視貫入時地中にできた穴から支圧体3の全部または一部を避けてアースアンカー1を引き上げ(C)支圧体3が、支圧体に働く回転モーメント(C)によって開くようにつくったことを特徴とするアースアンカーである。
回転支圧体付アースアンカーを用いた工作物、建造物などの固定の方法は、特許第5023270号に示されている。
支圧体を鋳造、鍛造で製造した場合、前記支圧体3を、逆回転止12と回転止13の間でヒンジ14に接しさせる形状にすることによって、支圧体3を開く時支圧体3とヒンジ14の間で土を噛まないようにすることを特徴とするアースアンカーである。
転石のある地盤では、支圧体3とヒンジ14との間に転石を噛む可能性がある。その場
合図3の(a)の支圧体に用いられている平板状の土止カバー15を支圧体3下部に取り付け、ヒンジ表面に沿わせても良い。土止カバー15を用いた分だけコスト高になるが、支圧体3とヒンジ14との間に転石を噛む可能性は無い。アースアンカー1を半永久的に用いて引き抜きを考慮する必要が無い時は、アースアンカー1を土中で閉じることの考慮を省略して良い。
軸材の芯10を軸にしてアースアンカー1を回転(B)して平面視貫入時地中にできた穴から支圧体3の全部または一部を避けてアースアンカー1を引き上げ(C)、支圧体3を開き(D)、アースアンカー1上部と地上の工作物等と連結し、使用後は、頂部を打つ(E)ことによって支圧体3を閉じ(F)、貫入時とは逆に回転(G)して、貫入時にできた地盤の穴を通してアースアンカー1を引き抜く(H)ことを特徴とするアースアンカーの工法である。
小規模なアースアンカーであれば頂部をハンマーなどによって直接打てば良く。中規模以上になるとプレボーリングしてからアースアンカーを貫入することになる。その場合穴径を、アースアンカーを貫入できるくらいの最小限の大きさ(概ね軸材の直径)にしておかないと、支圧体を開くことができない。アースアンカーの規模に応じてドリルの太さまたは長さを使い分ければ良い。アースアンカーの引き抜き強度は、アースアンカーを中心とする逆円錐形を想定して、その逆円錐形の表面とそれに接する周りの土との摩擦力によって決まる。したがって、アースアンカーの引き抜き強度は、アースアンカーの深さ(長さ)の2乗に比例する。巨大建造物もアースアンカーによって地上に固定、または、巨大浮体を洋上に係留することが可能である。図5、6において、支圧体3に力骨34が取り付けられているのは、支圧板35が土圧によって曲がらないようにして、支圧体3の強度を高めるためである。
図7の(a)、(b)、(c)は、それぞれアースアンカー頂部の実施例を示す正面図
である。図7の(a)では、頂部をリング状にしており、リング状頂部5と工作物、樹木
などの支線6を連結してアースアンカーを用いる。リング状頂部5は、アースアンカーを
軸材の芯10を軸にして90度回転する時棒状ハンドルを挿入することに利用でき、また、
支圧体3を開くためにアースアンカーを引き上げる時梃子を入れることにも利用できる。
図7の(b)は、アースアンカー頂部に取り外し式の頂部金物7を取り付けた実施例で
ある。頂部金物7が回転しないように、締め付けナット8で固定して用いる。使用後は取
り外して、図7の(c)が示すように、基礎16などを、締め付けナット8で固定して用
いても良い。
図7の(c)は、雄ねじ11付きアースアンカー頂部の雄ねじ11部分を頂部カット41
することによって、頂部をハンマーなどで打ってアースアンカーを貫入した後も、アース
アンカー頂部の雄ねじ11を痛めずにして、締め付けナット8の取り外しをできるように
した実施例である。頂部を四角形に加工して、スパナを使って回転させることができる。
2 軸材
2A 枝軸材
3 支圧体
4 ボルトまたはリベット
5 リング状頂部
6 支線
7 リング状金物
8 締め付けナット
9 支圧体下部先端部
10 軸材の芯
11 雄ねじ
12 逆回転止
13 回転止
14 ヒンジ
15 土止カバー
16 基礎
17、18 軸材がヒンジに接続する根元
20 地盤
33 間隔
34 支圧体の力骨
35 曲面加工
40 テーパー
41 頂部カット
42 座金
Claims (8)
- 直接またはプレボーリング後貫入(A)して地中に係止させるアースアンカーにおいて、
軸材2、支圧体3、軸材2下部に設けたヒンジ14とボルトまたはリベット4によって構成され、軸材2と略長方形状の支圧体3をボルトまたはリベット4でヒンジ接合し、
支圧体3に逆回転止12を設け、逆回転止12を、軸材2がヒンジに接続する根元17に当接させることによって、
支圧体3を閉じて貫入(A)する時支圧体下端部9と軸材2の芯10を一致させ、
支圧体3に回転止13を設け、回転止13を、支圧体3が開いた(D)時軸材2がヒンジに接続する根元18に当接させることによって、支圧体3の回転を止め、
アースアンカー1を地中に貫入(A)し、軸材2の芯10を軸にしてアースアンカー1を回転(B)して、平面視貫入時地中にできた穴から支圧体3の全部または一部を避けてアースアンカー1を引き上げ(C)支圧体3が、支圧体に働く回転モーメント(C)によって開くようにつくったことを特徴とするアースアンカー。 - 支圧体をプレート加工した場合、前記支圧体先端部9とヒンジ14の間で土止カバー15を設け、土止カバー15上端部を、支圧体3が開いた時軸材2がヒンジに接続する根元17に当接させ、回転止13とすることによって、支圧体3を開く時支圧体3とヒンジ14の間で土を噛まないようにすることを特徴とする請求項1記載のアースアンカー。
- 支圧体をプレート加工した場合、前記支圧体3に土止カバーを兼ねた逆回転止12を設け、逆回転止12を、支圧体が閉じた時軸材2がヒンジに接続する根元17に当接させることによって、
支圧体が閉じる時支圧体とヒンジ14の間で土を噛まないようにすることを特徴とする請求項1記載のアースアンカー。 - 支圧体を鋳造、鍛造で製造した場合、前記支圧体3を、逆回転止12と回転止13の間でヒンジ14に接しさせる形状にすることによって、支圧体3を開く時支圧体3とヒンジ14の間で土を噛まないようにすることを特徴とする請求項1記載のアースアンカー。
- 前記支圧体3の上部を軸材2と平行にすることによって、
アースアンカー1を直接貫入しやすくし、
平面視前記支圧体3の上部を左側(H)または右側(I)にひねり、
または、側面視支圧体3の上部の左側(J)または右側(K)の長さを右側(K)または左側(J)よりも短くし、
または、平面視前記支圧体3の上部を左側または右側にひねりかつ側面視支圧体3の上部の左側または右側の長さを右側または左側よりも短くすることによって、
貫入後軸材2の芯10を軸にして右側(B)または左側(G)に回転して支圧体3を少し開かせ、
その後アースアンカー1を引き上げ(C)支圧体3が、支圧体に働く回転モーメント(D)によって開くようにつくったことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のアースアンカー。 - 直接またはプレボーリング後貫入して地中に係止させるアースアンカー1において、
軸材2、軸材2下部に取り付けた複数の枝軸材2A、支圧体3、枝軸材2Aと支圧体3を
ヒンジ接合する複数のヒンジ14とボルトまたはリベット4によって構成され、
枝軸材2A下部に複数のヒンジ14を、間隔33をとってつくり、
枝軸材2Aと支圧体3をボルトまたはヒンジ4でヒンジ接合し、
ヒンジ14の横端部を平坦にした逆回転止12を設けることによって、
支圧体3を逆回転しないようにし、
支圧体3を閉じて貫入する時支圧体下端部9と軸材の芯10を一致させ、
逆回転止12端部を鋭角にしてそのテーパー40を内側にとることによって、
支圧体3を閉じる時支圧体3と逆回転止12との間に来る土を内側に押しのけて土を噛まないようにし、
ヒンジ14の下端部を平坦にした回転止13を設けることによって、
支圧体3が開いた時支圧体3の回転を止めるようにし、
回転止13の端部を鋭角にしてそのテーパー40を内側にとることによって、
支圧体3を開く時支圧体3と回転止12との間に来る土を内側に押しのけて土を噛まない
ようにし、アースアンカー1を地中に貫入(A)し、軸材2の芯10を軸にしてアースアンカー1を回転(B)して、平面視貫入時地中にできた穴から支圧体3の全部または一部を避けてアースアンカー1を引き上げ(C)支圧体3が、支圧体に働く回転モーメント(D)によって開くようにつくったことを特徴とするアースアンカー。 - 前記請求項1乃至6の何れかに記載のアースアンカーを用いて、
アースアンカー1の頂部を打つことによってまたはプレボーリングすることによってアー
スアンカー1を地中に貫入(A)し、
軸材2の芯10を軸にしてアースアンカー1を回転(B)して、平面視貫入時地中にできた穴から支圧体3の全部または一部を避けてアースアンカー1を引き上げ(C)、
支圧体3を開き(D)、アースアンカー1上部と地上の工作物等と連結し、
使用後は、頂部を打つ(E)ことによって支圧体3を閉じ(F)、貫入時とは逆に回転(G)し、貫入時にできた地盤の穴を通してアースアンカー1を引き抜く(H)ことを特徴とするアースアンカーの工法。 - 前記支圧体3が完全に開いたことを確認し、記録するために、
支圧体3を開いた後アースアンカー上部を音波探知器と接続し、
アースアンカーを上下または上下振動を与えて回転止13と、軸材がヒンジに接続する根元18の打音の音波を探知、確認し、前記打音の音波を保存できるようにしたことを特徴とする請求項7記載のアースアンカーの工法。
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