JP2013108282A - 戸体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】両側の縦框20,23の対向する内側端面21,24のそれぞれに上下方向に亘って形成された凹溝部21a,24aに、ガラス板10の両側端部11,12が嵌合固定されて該ガラス板が保持されてなる二方框状の戸体1であって、前記ガラス板の上端面13に沿わせるようにして配設したワイヤー14の長手方向の両端部15,16を、前記両側の縦框の上端部にそれぞれ固定して、これら両側の縦框を連結している。
【選択図】図1
Description
例えば、下記特許文献1には、表面化粧材と芯材とからなる左右の化粧パネルの各芯材に、装飾板の両側端部をそれぞれに嵌入状態に接合した戸パネルが開示されている。この戸パネルは、装飾板の両側端部と芯材とが重なる部分に、芯材の一方面から他方面に貫通する貫通孔を形成し、この貫通孔にダボからなる固定部材を打ち込んで芯材と装飾板とを固定する構造とされている。
また、本発明においては、前記両側の縦框の上端面には、前記ワイヤーの両端部をこれら両側の縦框の上端部にそれぞれ固定する各固定止具の頭部とともに前記ワイヤーの各端部を収納する凹部がそれぞれに形成されていてもよい。
さらに、本発明においては、前記両側の縦框の各凹部は、前記ワイヤーの各端部をそれぞれに係止する構造とされており、前記両側の縦框の上端面には、それぞれの前記凹部とそれぞれの前記凹溝部とを連通させ、かつ、前記ワイヤーの各端部近傍部分を収納する連通溝がそれぞれに形成されていてもよい。
さらに、本発明においては、前記戸体は、一側端部が連結部材を介して戸枠に回動自在に連結される開き戸とされ、他側端部側の縦框の幅寸法が一側端部側の縦框の幅寸法よりも小さく形成されていてもよい。
また、以下の実施形態では、戸体が施工された状態を基準として上下方向等の方向を原則的に説明する。
本実施形態に係る戸体1は、図3に示すように、両側の縦框20,23の間にガラス板10を設けた二方框状とされている。また、ガラス板10の上端面13に沿わせるようにして配設したワイヤー14の長手方向の両端部15,16を、これら両側の縦框20,23の上端部にそれぞれ固定して、これら両側の縦框20,23を連結している。
また、本実施形態では、戸体1を、一側端部(吊元側端部)1aが連結部材4を介して戸枠(吊元側縦枠)3に回動自在に連結される開き戸1としている。
当該開き戸1は、吊元側端部1a側の縦框23(吊元側の縦框23)と、他側端部(戸先側端部)1b側の縦框20(戸先側の縦框20)との間にガラス板10を設けた構造とされている。
なお、吊元側の縦框23を吊元側縦枠3に対して回動可能に連結する連結部材4としては、例えば、蝶番4等を用いてもよい。
これら両側の縦框20,23の各内側端面21,24に形成された凹溝部21a,24aに、ガラス板10の両側端部11,12がそれぞれ嵌合固定されて、ガラス板10が両側の縦框20,23に保持される。
なお、図例では、凹溝部21a,24aを、横断面略コ字状とした例を示しているが、断面略U字状等としてもよい。
本実施形態では、このガラス板10を、図2(b)に示すように、二枚のガラス部材を貼り合わせた合わせガラス10としている。
この合わせガラス10としては、二枚の透明または半透明な矩形板ガラスにエチレン酢酸ビニル共重合体系やポリビニルブチラール系等の接着剤を塗布し、これらを互いに接着させたものを用いてもよい。また、各ガラス部材の間に補強材料を介在させて、強度を向上させたものとしてもよい。
また、本実施形態では、この合わせガラス10の上端部のガラス合わせ部位に、全長に亘って溝状部13aが形成されたものとし、当該溝状部13aにワイヤー14の中間部分を沿わせるようにして収納している。この溝状部13aは、合わせガラス10の厚さ方向略中央部位に設けられている。
本実施形態では、図例のように、断面視略V字状の溝状部13aを合わせガラス10の上端部に形成したものを示しているが、溝状部13aの形状はこれに限定されず、例えば、断面視略U字状等の形状としてもよい。
ワイヤー14の両端部15,16は、固定止具2が挿通される挿通孔を設けたリング状体とされている。
なお、ワイヤー14は、撚線状のものとしてもよく、または単線状のものとしてもよい。
また、これら凹部22a,25aは、それぞれの縦框20,23の凹溝部21a,24aよりも当該開き戸1の戸幅方向外方側位置に形成されている。
図例では、平面視した形状が略円形状の凹部22a,25aを示しているが、これに限定されず、ワイヤー14の両端部15,16及び固定止具2の頭部2aが当該凹部22a,25aに収納し得る形状であればよく、例えば、略矩形状であってもよい。
また、これら連通溝22b,25bは、溝幅寸法(戸厚方向に沿う幅寸法)が、各凹部22a,25aの幅寸法(戸厚方向に沿う幅寸法)よりも小さい寸法とされている。本実施形態では、このような構成によって、両側の縦框20,23の各凹部22a,25aは、上記したリング状体とされたワイヤー14の各端部15,16をそれぞれに係止する構造とされている。
まず、両側の縦框20,23の内側端面21,24に設けられた凹溝部21a,24aに接着剤を塗布し、合わせガラス10の両側端部11,12を凹溝部21a,24aに嵌め入れ、固定する。
次いで、合わせガラス10の上端面13に沿わせるようにしてワイヤー14を配設し、各端部15,16を、両側の縦框20,23の各凹部22a,25aに係止させる。次いで、ワイヤー14の各端部15,16の各挿通孔を介してねじや釘等の固定止具2を各縦框20,23の上端部に捩じ込み(または打ち込み)、ワイヤー14の各端部15,16を、各縦框20,23の上端部に固定する。ワイヤー14は、このように各端部15,16を各縦框20,23の上端部に固定した状態では、当該ワイヤー14が緊張状態となるように、その長さ寸法が設定されている。
このようにして開き戸1を組み付けるようにしてもよい。
つまり、二方框状の戸体1であるので、両側の縦框20,23とガラス板(合わせガラス)10とによって、すっきりとした外観を呈することができる。
また、ワイヤー14の長手方向の両端部15,16を両側の縦框20,23の上端部にそれぞれ固定して、これら両側の縦框20,23を連結した構成であるので、当該ワイヤー14によって組付強度を向上させることができる。つまり、ガラス板10の両側端部11,12が各凹溝部21a,24aに接着剤等によって嵌合固定された両側の縦框20,23同士をワイヤー14によって連結することで、これら両側の縦框20,23及びガラス板10の組み付け状態を補強することができる。また、ワイヤー14をガラス板10の上端面13に沿わせるようにして配設しているので、当該戸体1が施工された状態では、ワイヤー14が目立ち難く、見栄えを損なうことがない。
また、両側の縦框20,23の上端面22,25に、ワイヤー14の各端部近傍部分17,18を収納する連通溝22b,25bをそれぞれに形成している。従って、固定止具2の頭部2a及びワイヤー14の両端部15,16に加えて、ワイヤー14の両端部近傍部分17,18を見え難くすることができ、より見栄えを向上させることができる。
特に、本実施形態では、ワイヤー14の両端部15,16、ワイヤー14の各端部近傍部分17,18及びワイヤー14の途中部位(中間部分)を、両側の縦框20,23の各凹部22a,25a及び各連通溝22b,25b並びにガラス板10の溝状部13aにそれぞれ収納する構造としている。従って、当該戸体1が建て付けられる戸枠の上枠等と戸体1に設けられたワイヤー14や固定止具2の頭部2aとの干渉を効果的に抑制することができ、戸枠の上枠等と戸体1の上端部とのクリアランスを比較的に小さくすることができる。なお、図例では、合わせガラス10の上端部の溝状部13aの溝深さ寸法を、両側の縦框20,23の上端部の連通溝22b,25b及び凹部22a,25aの深さ寸法よりも浅くした例を示しているが、これらの深さ寸法を略同寸法としてもよい。
また、図例では、両側の縦框20,23の幅寸法に比べてガラス板10の幅寸法を幅狭とした例を示しているが、ガラス板10の幅寸法を少なくともいずれか一方の縦框20,23の幅寸法と略同寸法としてもよい。または、ガラス板10の幅寸法を少なくともいずれか一方の縦框20,23の幅寸法よりも大きい寸法としてもよい。
さらに、本実施形態では、ガラス板10を合わせガラスとした例を示しているが、単板ガラスとしてもよい。
さらにまた、本実施形態では、一本のワイヤー14によって両側の縦框20,23を連結した例を示しているが、複数本のワイヤー14によって両側の縦框20,23を連結する態様としてもよい。この場合において、上記した溝状部や連通溝、凹部を設ける場合には、ワイヤーの本数に応じてこれらを設けるようにしてもよい。
1a 吊元側端部(一側端部)
1b 戸先側端部(他側端部)
10 合わせガラス(ガラス板)
11 端部
12 端部
13 上端面
13a 溝状部
14 ワイヤー
15 端部
16 端部
20 戸先側の縦框(他側端部側の縦框)
21 内側端面
21a 凹溝部
22 上端面
22a 凹部
22b 連通溝
23 吊元側の縦框(一側端部側の縦框)
24 内側端面
24a 凹溝部
25 上端面
25a 凹部
25b 連通溝
2 固定止具
2a 頭部
3 吊元側縦枠(戸枠)
4 蝶番(連結部材)
Claims (5)
- 両側の縦框の対向する内側端面のそれぞれに上下方向に亘って形成された凹溝部に、ガラス板の両側端部が嵌合固定されて該ガラス板が保持されてなる二方框状の戸体であって、
前記ガラス板の上端面に沿わせるようにして配設したワイヤーの長手方向の両端部を、前記両側の縦框の上端部にそれぞれ固定して、これら両側の縦框を連結したことを特徴とする戸体。 - 請求項1において、
前記ガラス板が合わせガラスであり、
該ガラス板の上端部のガラス合わせ部位に全長に亘って形成された溝状部に、前記ワイヤーを沿わせるようにして納めたことを特徴とする戸体。 - 請求項1または2において、
前記両側の縦框の上端面には、前記ワイヤーの両端部をこれら両側の縦框の上端部にそれぞれ固定する各固定止具の頭部とともに前記ワイヤーの各端部を収納する凹部がそれぞれに形成されていることを特徴とする戸体。 - 請求項3において、
前記両側の縦框の各凹部は、前記ワイヤーの各端部をそれぞれに係止する構造とされており、
前記両側の縦框の上端面には、それぞれの前記凹部とそれぞれの前記凹溝部とを連通させ、かつ、前記ワイヤーの各端部近傍部分を収納する連通溝がそれぞれに形成されていることを特徴とする戸体。 - 請求項1乃至4のいずれか1項において、
前記戸体は、一側端部が連結部材を介して戸枠に回動自在に連結される開き戸とされ、他側端部側の縦框の幅寸法が一側端部側の縦框の幅寸法よりも小さく形成されていることを特徴とする戸体。
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US11286710B2 (en) | 2018-05-17 | 2022-03-29 | Vågå Teknikk AS | Glazing support system |
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