JP2013108280A - 持ち上げ用ジャッキを設定するための空間を備える基礎構造、その工法法、及び、ジャッキ収納部材 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】この基礎構造は、家屋の鉄筋コンクリート製の基礎Aと、該基礎の下方位置に設けられた耐圧板12、32と、耐圧板上に設けられた側壁14、34であって、該側壁に囲まれる空間内で耐圧板上にジャッキ10を設定することが出来るようにした側壁14、34と、側壁14、34と基礎Aの底部との間に設定された蓋16、36A、36Bとを有する、持ち上げ用ジャッキを設定するための空間を備える基礎構造である。
【選択図】 図2
Description
家屋の基礎構造を造る方法において、
家屋の鉄筋コンクリート製の基礎を造る土地における1以上の箇所にジャッキ設定用穴を掘削する工程と、
該ジャッキ設定用穴の底部に耐圧板を設置する工程と、
前記耐圧板の上にジャッキを設定するための空間を作る側壁を設ける工程と、
前記側壁の上に蓋を載せる工程と、
前記耐圧板、側壁、蓋が設定された前記地盤の上に鉄筋コンクリート製の基礎を造る工程と、
を有し、前記耐圧板上にジャッキ設定して前記基礎の持ち上げをできるようにした基礎構造を造る方法を提供する。
このようにすることにより、側壁と耐圧板との設定作業がより簡素化できる。
該耐圧板の上に設けられる側壁であって、該側壁に囲まれる空間内で前記耐圧板上にジャッキを設定することが出来るようにした側壁と、
該側壁の上部に形成される上部開口を閉じる蓋と、
を有するジャッキ収納部材を提供する。
家屋の鉄筋コンクリート製の基礎と、
該基礎の下方位置に設けられた耐圧板と、
前記耐圧板上に設けられた側壁であって、該側壁に囲まれる空間内で前記耐圧板上にジャッキを設定することが出来るようにした側壁と、
該側壁上に設置され、前記側壁と前記基礎の底部との間に設定された蓋と
を有する、持ち上げ用ジャッキを設定するための空間を備える基礎構造を提供する。
(1)ジャッキ収納部材(耐圧板12、側壁14及び蓋16、18)の用意
上述の耐圧板12、側壁14及び蓋16、18は、ジャッキ収納部材を構成するものであり、本実施形態においては、工事現場で作るのではなく、工場生産したものを用意する。すなわち、耐圧板12及び側壁14は、図3に示すように、鉄筋コンクリート製のものとし、工場で一体成形する。蓋16、18も鉄筋コンクリート製で工場生産されるが、蓋16の底面にはコ字状の突起16−1が設けられ、側壁14の上部開口14−2に嵌合するようにして、側壁14に対する位置合わせを容易にし、且つ、側壁14に対して変位しにくいようにしている。蓋18には、それを作業用開口14−1から外しやすくするために、図示しない取っ手を設けることが好ましい。耐圧板12は、基礎Aを基準として外側から内側への奥行きが略1200mm、幅が略800mm、厚さが略200mmとされる。また、側壁12は厚さが略200mm、高さが略300mmとされる。蓋16、18は略200mmの厚さとされる。
(2)ジャッキ設定用穴の掘削
基礎Aが造られる地面の上記設定箇所Cに、耐圧板12を設置するための略矩形状のジャッキ設定用穴を掘削する。ジャッキ設定用穴の底面には、砕石及び目潰し砂利の層Gとその上に打設された通常捨てコンと呼ばれるコンクリートの層Hが造られる。層Gは略100〜150mm、層Hは略50mmとされる。
(3)耐圧板並びにジャッキの設置
上記ジャッキ設定用穴の底部に形成したコンクリート層Hの上に耐圧板12及び側壁14を設置し、この耐圧板12の上にジャッキ10を設置する。ジャッキ10は、本実施形態においては油圧式のもので、油圧シリンダを備えたベース部10−1と、該油圧シリンダに上下動可能にされたラム部10−2とを備えている。蓋16、18は、ジャッキを設置した後に設定される。
(4)ジャッキ設定用穴への土の埋設
上記のようにジャッキ10を設置し、蓋16、18が取り付けられた状態で、ジャッキ設定用穴を土で埋める。蓋18は必ずしも設ける必要は無く、この場合は、土が作業用開口14−1を通してジャッキの周りに入り込むことになるが、そのような土はジャッキ使用時に除去すれば良く、問題とはならない。
(5)根切り
ジャッキ設定用穴を埋めて略元の状態にされた地面に対して、基礎Aを造るための基礎用穴の掘削(根切り)を行う。この基礎用穴は、図2に示されるような基礎Aの側面A1と底面A2が形成されるような形状に掘削される。そのようにして造られた基礎用穴には上述の砕石層E及びコンクリートFが造られるが、コンクリート層Fは、蓋16には届くが側壁14には届かないようにされる。コンクリート層Fが側壁14に固着されるのを防ぐためである。
(6)鉄筋コンクリート製基礎の造成
砕石層E及びコンクリート層Fが造られた基礎用穴には、基礎用鉄筋及びコンクリート打設用枠が組み立てられ、基礎用コンクリートが打設され、基礎Aが造成される。基礎用コンクリートは、蓋16上にも打設され、蓋16は基礎Aと実質的に一体となる。尚、基礎Aは通常、厚さ略200mmとされ、基礎周縁における土台Bを載せる部分の高さは、略500mm以上とされる。
Claims (5)
- 家屋の基礎構造を造る方法において、
家屋の鉄筋コンクリート製の基礎を造る土地における1以上の箇所にジャッキ設定用穴を掘削する工程と、
該ジャッキ設定用穴の底部に耐圧板を設置する工程と、
前記耐圧板の上にジャッキを設定するための空間を作る側壁を設ける工程と、
前記側壁の上に蓋を載せる工程と、
前記耐圧板、側壁、蓋が設定された前記土地の上に鉄筋コンクリート製の基礎を造る工程と、
を有し、前記耐圧板上にジャッキを設定して前記基礎の持ち上げをできるようにした基礎構造を造る方法。 - 鉄筋コンクリートにより一体的に造られた前記側壁と前記耐圧板を、前記ジャッキ設定用穴の中に設定するようにした請求項1に記載の方法。
- 家屋の鉄筋コンクリート製の基礎の下方位置に設定されて、基礎を持ち上げるために使用されるジャッキを載置する耐圧板と、
ジャッキの周囲を囲むように設定される側壁と、
該側壁の上部に形成される上部開口を閉じる蓋と、
を有するジャッキ収納部材。 - 前記耐圧板、側壁、及び蓋が鉄筋コンクリート製とされ、前記耐圧板及び側壁が一体成形された請求項3に記載のジャッキ収納部材。
- 前記側壁が開口を有し、該開口を通して、該側壁の内部に設定したジャッキを操作することが出来るようにした請求項3又は4に記載のジャッキ収納部材。
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