JP2013107528A - ヘリコプターの回転翼 - Google Patents
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Abstract
【課題】ヘリコプターの回転翼がヘリコプターの胴体を叩きつけることのない、まったく新しい構造とすることによって、ヘリコプターの騒音問題を解消するようにしたヘリコプターの回転翼を提供する。
【解決手段】駆動シャフトに接続される回転翼の構成が、上下に隙間をあけて設けられた上部回転体と下部回転体とからなる二重円盤構造を有し、該二重円盤構造の中心が駆動シャフトに連結され、上部回転体の回転中心の周りに所定長さの円弧を有する複数の扇形の傾斜羽根を回転翼の逆回転方向に下り勾配を有して形成すると共に、上部回転体と下部回転体の外周においてこれらの上部回転体と下部回転体を連結する受け羽根部材を上部回転体に設けた傾斜羽根の間毎に設け、各受け羽根部材は回転翼の逆回転方向に下り勾配を有する連結傾斜板と該連結傾斜板の側部に沿って形成された外側枠を有する一方、下部回転体の下面は平板な状態でヘリコプターの胴体に臨ませた。
【選択図】図1
【解決手段】駆動シャフトに接続される回転翼の構成が、上下に隙間をあけて設けられた上部回転体と下部回転体とからなる二重円盤構造を有し、該二重円盤構造の中心が駆動シャフトに連結され、上部回転体の回転中心の周りに所定長さの円弧を有する複数の扇形の傾斜羽根を回転翼の逆回転方向に下り勾配を有して形成すると共に、上部回転体と下部回転体の外周においてこれらの上部回転体と下部回転体を連結する受け羽根部材を上部回転体に設けた傾斜羽根の間毎に設け、各受け羽根部材は回転翼の逆回転方向に下り勾配を有する連結傾斜板と該連結傾斜板の側部に沿って形成された外側枠を有する一方、下部回転体の下面は平板な状態でヘリコプターの胴体に臨ませた。
【選択図】図1
Description
本発明は、ヘリコプターの回転翼が回転する際に発生する騒音を低減するようにしたヘリコプターの回転翼に関する。
従来のヘリコプターは、前方の操縦席を構成する胴体と、ヘリコプターを前進させるために必要な揚力及び推力を発生させるために胴体の上部に取付けられた回転翼と、ヘリコプターの尾翼に設けられたテール部回転翼とを備えている。
また、上記のように胴体の上部に設けられた回転翼は、駆動シャフトと、スワッシュプレートを介して駆動シャフトに揺動可能に連結された多数のローターブレードを有している。また、このようなヘリコプターにおいては、エンジンと駆動シャフトとの間に設けられた動力伝達装置を有し、エンジンの駆動力を動力伝達装置を介して駆動シャフトに伝達することにより回転翼を回転すると共に、スワッシュプレートを揺動させることにより回転翼を傾け、これによってヘリコプターを所望の方向へ前進させるようにしている。
なお、エンジンの駆動によって回転翼が回転すると、反作用トルクがヘリコプターの胴体に伝達され、テール部回転翼が回転することによって胴体に反対方向トルクが作用し、これによってヘリコプターの胴体が回転することなくバランスが保たれることとなる。
ところで、上記の構造を有するヘリコプターには従来から騒音の問題があり、この騒音が乗員の快適性を損なうだけではなく、飛行中においては、周辺環境に対して騒音公害を引き起こすこととなるため、従来から騒音低減のための技術が開発されている。
そこで、ヘリコプターの騒音を低減する従来の技術として、後述する特許文献1を参照する。この特許文献1に記載されている技術は、ローターブレードの後縁に小型フラップを設け、その小型フラップの角度を、ローターブレード内に設けたピエゾ素子利用の捩じりアクチュエーターできめ細かく制御することによって、ローターブレードの空力特性を改善し、それによりローターの回転速度を低くして騒音を低減させるというものである。
しかしながら、高速回転中のローターブレードにおいてフラップを的確に作動させるには、大きな制御力と高い応答性が要求されるため、フラップによる騒音対策は、事実上困難である。
ところで、本願の発明者は、上記のようなヘリコプターに発生する騒音について研究した結果、その原因は、ヘリコプターのエンジン音等によって発生するほかに、次のようなヘリコプター特有の構造が原因となっていることを見出すことができた。即ち、ヘリコプターのローターブレードが回転する際、各ローターブレードを上方から下方へまわる気流が生じ、この気流がヘリコプターの胴体を叩き付ける結果、衝撃音が発生することを見出すことができたのである。
さらに、本願の発明者は、上記のようにヘリコプターの回転翼に生じる気流がヘリコプターの胴体を叩き付ける際に騒音が発生すると共に、空気エネルギーを損失する原因にもなるため、エンジンの動力供給に無駄が生じるとの結論に至った。
そこで、本願の発明者は、上記の騒音原因を解消するため、従来の複数のローターブレードを有する構造を廃し、まったく新しい構造の回転翼を開発することによって、ヘリコプターの騒音問題を解消するに至ったのである。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、回転翼がヘリコプターの胴体を叩きつけない構造とすることによって、従来のヘリコプターの騒音問題を解消すると共に、空気エネルギーの損失原因を解消するため、従来の複数のローターブレードを有する構造を廃し、まったく新しい構造によるヘリコプターの回転翼を提供することを目的としている。
上記の問題を解決するために、本発明の請求項1のヘリコプターの回転翼は、ヘリコプターの胴体の上部に該ヘリコプターを前進させる揚力及び推力を発生させるための回転翼を取付けると共に、ヘリコプターの尾翼にテール部回転翼を設けたヘリコプターにおいて、ヘリコプターのエンジンに設けられた駆動シャフトに接続される回転翼の構成が、上下に所定幅の隙間をあけて設けられた上部回転体と下部回転体とからなる二重円盤構造を有し、該二重円盤構造の中心が駆動シャフトに連結され、上部回転体の回転中心の周りに所定長さの円弧を有する複数の扇形の傾斜羽根を回転翼の逆回転方向に下り勾配を有して形成すると共に、上部回転体と下部回転体の外周においてこれらの上部回転体と下部回転体を連結する受け羽根部材を上部回転体に設けた傾斜羽根の間毎に設け、各受け羽根部材は回転翼の逆回転方向に下り勾配を有する連結傾斜板と該連結傾斜板の側部に沿って形成された外側枠を有する一方、下部回転体の下面は平板な状態でヘリコプターの胴体に臨ませたことを特徴とする。
また、本発明の請求項2のヘリコプターの回転翼は、請求項1において、各受け羽根部材の上面に受け羽根部材を支持する棒状の補強部材を接続すると共に、各補強部材を上部回転体に設けた傾斜羽根の間毎に接続したことを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3のヘリコプターの回転翼は、請求項1又は請求項2において、回転翼の外周に設けられた各受け羽根部材の側部に下部回転体の外周の内側へ傾斜した外側枠を設け、各外側枠に当たった空気流を下部回転体の下方内部に斜め方向に流入させるようにしたことを特徴とする。
本発明において、駆動シャフトに接続される回転翼の構成は、上部回転体の回転中心の周りに所定長さの円弧を有する複数の扇形の傾斜羽根を回転翼の逆回転方向に下り勾配を有して形成した構成とし、さらに上部回転体と下部回転体の外周において、これらの上部回転体と下部回転体を連結する受け羽根部材を上部回転体に設けた傾斜羽根の間毎に設けた構成としている。また、このような構成において、各受け羽根部材は回転翼の逆回転方向に下り勾配を有する連結傾斜板と該連結傾斜板の側部に沿って形成された外側枠を有する構成としている。
従って、エンジンを回転し、回転翼が回転すると、回転翼の各傾斜羽根はその勾配面の下部に直接風圧を受けると共に、気流の流れは各傾斜羽根の上部において低圧となる一方、各傾斜羽根の下部において高圧となるため、各傾斜羽根を上方に持ち上げる揚力が生じる。
また、各傾斜羽根の下部に流下した空気流は各傾斜羽根の下部に入って上部回転体と下部回転体の間に流下し、遠心力の作用によって上部回転体と下部回転体との間の外方へ流れる結果、回転翼の外周の各受け羽根部材に衝突する。従って、回転翼の外周の各受け羽根部材に衝突した空気流は、各受け羽根部材の連結傾斜板の傾斜した面の下部に直接風圧を受ける一方、気流の流れは各連結傾斜板の上部において低圧となり、各連結傾斜板の下部において高圧となるため、各連結傾斜板を上方に持ち上げる揚力が生じる。
さらに、各受け羽根部材においては、回転翼の外周の内側に向けて傾斜した外側枠に当たり、該外側枠に当たった気流は回転翼の下部回転体の下方内部に流入することによってヘリコプターの胴体を持ち上げる揚力として作用する。
従って、本発明のヘリコプターの回転翼によれば、上記のように、回転翼が回転した際、回転翼の各傾斜羽根と、回転翼の外周の複数の受け羽根部材の連結傾斜板と、各受け羽根部材の外側枠に作用する空気流の総合的な力が、効率的にヘリコプターを持ち上げる揚力として作用することになる。
また、上記の構成において、下部回転体の下面は平板な状態でヘリコプターの胴体に臨ませた構成としているため、下部回転体の中心軸部の周部は平坦な面が形成されているだけであり、従来のように回転翼が回転することに伴う風圧が胴体に当たって騒音を発生することがなく、騒音の低減にも有益となる。
さらに、本発明の構成によれば、ヘリコプターの回転翼が二重円盤構造による傘型の構成とされているため、従来のヘリコプターのローターブレードのようにしなりが発生せず、回転翼を大型化することが可能であり、その大型化した回転翼に応じてヘリコプター全体を大型化することも可能となる。
また、本発明において、回転翼の外周に設けられた各受け羽根部材の側部に下部回転体の外周の内側へ傾斜した外側枠を設けたことにより、回転翼の回転に伴って発生した空気流は、各受け羽根部材の外側枠に当たり、回転翼の下部回転体の下方内部に斜め方向に流入することによって、下部回転体の底部において高圧力の渦流を形成し、ヘリコプターの胴体を持ち上げる揚力として作用する。
以下、本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
本実施例のヘリコプター1は、図1または図2に示すように、胴体2の前方にヘリコプター1の操縦席3が設けられ、操縦席3の前部には操縦装置(不図示)が設けられている。なお、図1および図2には、本実施例のヘリコプター1の構造として、一般的な小型ヘリコプター1の胴体2を構成しているが、ヘリコプター1に使用できる胴体であれば、後述する回転翼4の性能に応じて他の構造および大きさの胴体2を使用することが可能である。
また、胴体2の後方には尾翼5が設けられ、尾翼5の後端には、胴体2および尾翼5の回転を防止するための反作用トルクを生じさせるために構成されたテール部回転翼6が設けられている。
また、図2に示すように、胴体2に設けられたエンジン7の駆動シャフト8はスワッシュプレート9を介して回転翼4を取り付けることができる。なお、スワッシュプレート9は、駆動シャフト8の上端部の外周に設けられ、駆動シャフト8を回転翼4の中心軸10aに連結する一方、スワッシュプレート9に接続した回転翼4に傾きを生じさせることができ、回転翼4が傾いた方向にヘリコプター1を旋回させることが可能とされている。
なお、従来のヘリコプター1ではスワッシュプレート9によって各ブレードの傾きを前後に生じさせるが、本実施例では、スワッシュプレート9によって回転翼4全体に傾きを生じさせることにより、ヘリコプター1の旋回方向を変えることが可能となるように構成されている。
上記の構成において、駆動シャフト8に接続する回転翼4は、図2または図3に示すように、上下に所定幅の隙間G2を開けて設けられた二重円盤構造10を有する上部回転体11と下部回転体12との中心が駆動シャフト8に連結可能な構成とされている。このような上部回転体11と下部回転体12、及び後述する受け羽根部材13等の構成材料としては、アルミニウムや炭素鋼を主とする剛性が強く軽量な材料を使用するとよい。さらには、最近になって開発され、ジェット機の胴体等に使用されている炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用するようにしてもよい。
なお、上部回転体11と下部回転体12との隙間G2の幅が狭すぎる場合、上部回転体11と下部回転体12間における音の反響等が原因となって騒音が発生するおそれがあるため、設計の段階で、そのような騒音が発生しない幅に調整するとよい。
また、本実施例においては、図1または図2に示すように、上部回転体11と下部回転体12とからなる二重円盤構造10の中心が駆動シャフト8に連結され、上部回転体11の回転中心の周りに所定長さの円弧を有する複数の扇形の傾斜羽根14を回転翼4の逆回転方向に下り勾配を有して形成した構成としている。
このような構成においては、例えば、上部回転体11を形成する円盤材料の外周にリング形状の周縁部15を形成すると共に、その内部の中心軸周りに所定角度で複数の円弧形を成す扇形の傾斜羽根14の一方の半径を切り抜くと共に、円弧の一部を周縁部15との連結部16として残し、傾斜羽根14の他方の半径に沿って折曲することにより、傾斜羽根14を回転翼4の逆回転方向に所定角度の下り勾配を有するように形成する。
また、円弧の一部を残した連結部16は扇形の傾斜羽根14とリング形の周縁部15との連結部とし、該連結部位16に後述する受け羽根部材13を支持するための補強部材19を固定するようにしている。なお、このような構成において、リング形の周縁部15の形状を断面三角形の上部両辺を成すように形成した補強形状とし、この形状のリング形の周縁部15に補強部材19を貫通状態で固定したり、溶接で固定した構成とすることも可能である。
さらに、上部回転体11と下部回転体12の外周において、これらの上部回転体11と下部回転体12を連結する受け羽根部材13を上部回転体11に設けた傾斜羽根14の間毎に設ける。即ち、図3に示すように、各受け羽根部材13は、回転翼4の逆回転方向に所定角度の下り勾配を有する連結傾斜板17と該連結傾斜板17の側部に沿って設けられた外側枠18を有する構成とされている。
そして、上記のように、各受け羽根部材13の上面に棒状の補強部材19を連結すると共に、各補強部材19を上部回転体11に設けた傾斜羽根14の間毎に接続する。このような構成において、各受け羽根部材13の連結傾斜板17は、上部回転体11と下部回転体12を同時に連結するため、上部回転体11と下部回転体12に形成した隙間G2の幅を一定に保つことが可能となる。
さらに、各受け羽根部材13において、上記のように連結傾斜板17の上面に補強部材19を固定することにより、各受け羽根部材13を上部回転体11に連結する一方、各連結傾斜板17の途中を下部回転体12の周部に形成した切込部13aに食い込ませた構成によって固定するようにしてもよい。
なお、上記の構成においては、補強部材19を使用すると共に、各連結傾斜板17を下部回転体12の周部に形成した切込部13aに食い込ませた構造としてあるが、そのような構成を採用せずに、各受け羽根部材13を上部回転体11と下部回転体12に溶接等によって接合した構成とすることも可能である。また、上部回転体11、下部回転体12及び各受け羽根部材13の構成材料として、アルミニウムや炭素鋼、又は炭素繊維強化プラスチック(CFRP)を使用した場合、その材料の特性に応じて、上部回転体11、下部回転体12及び各受け羽根部材13とからなる回転翼2を一体成形で形成するようにしてもよい。
また、各受け羽根部材13は、勾配の下方に至るに従って下部回転体12の内側へ向けて傾斜するように形成されている。即ち、各受け羽根部材13において各連結傾斜板17の側部には上部回転体11と下部回転体12との隙間G2にほぼ等しい幅を有する外側枠18を下部回転体12の内側へ向けて傾斜した状態に固定している。
このような構成により、回転翼4を回転するに伴って各外側枠18に当たった空気流は回転翼4の下部回転体12の下方内部に斜め方向に流入し、下部回転体12の底部において高圧力の渦流を形成するため、ヘリコプター1の胴体2を持ち上げる揚力として作用する。
従って、上記の構成により、エンジンを駆動することによって、図3に示す時計回りに回転翼4が回転すると、回転翼4の各傾斜羽根14は勾配面の下部に直接風圧を受けると共に、気流の流れは各傾斜羽根14の上部において低圧となる一方、各傾斜羽根14の下部において高圧となるため、各傾斜羽根14を上方に持ち上げる揚力が生じ、ヘリコプター1を上昇することが可能となる。
また、上記のように回転翼4が回転して、回転翼4の各傾斜羽根14の勾配面の下部に風圧を受けた後に流下する空気流が、各傾斜羽根14の下部の流入口G1から上部回転体11と下部回転体12の隙間G2に入ると、回転する回転翼4の遠心力によって上部回転体11と下部回転体12との隙間G2の外方へ流れる結果、回転翼4の外周の複数の受け羽根部材13に衝突する。
次いで、回転翼4の外周の各受け羽根部材13に衝突した空気流は、各受け羽根部材13の連結傾斜板17の勾配面の下部に風圧を受ける一方、気流の流れは各連結傾斜板17の上部において低圧となり、各連結傾斜板17の下部において高圧となるため、各連結傾斜板17を上方に持ち上げる揚力が生じる結果、ヘリコプター1を上昇することとなる。
さらに、回転翼4の外周の各受け羽根部材13に衝突した空気流は、回転翼4の外周の内側に向けて傾斜した各受け羽根部材13の外側枠18に当たり、回転翼4の下部回転体12の下方内部に斜め方向に流入することによって、下部回転体12の底部において高圧力の渦流を形成し、ヘリコプター1の胴体2を持ち上げる揚力として作用することとなる。
従って、本実施例の回転翼4によれば、上記のように、回転翼4が回転した際、回転翼4の各傾斜羽根14と、回転翼4の外周の複数の受け羽根部材13の連結傾斜板17と、各受け羽根部材13の外側枠18とに作用する空気流の総合的な力によって、効率的にヘリコプター1を持ち上げる揚力として作用することになる。
さらに、上記の構成において、下部回転体12の下面は平板な状態でヘリコプター1の胴体2に臨ませた構成としている。即ち、図4に示すように、下部回転体12の外周には、複数の受け羽根部材13が連結傾斜板17と外側枠18とからなる構成で取り付けられているが、下部回転体12の中心軸10aの周部は平坦な面が形成されているだけである。
従って、上記の構成の回転翼4をヘリコプター1の胴体2に設けられたエンジンの駆動シャフト8に接続すると、回転翼4の下部回転体12の平坦な下面がヘリコプター1の胴体2に臨むことになる。また、下部回転体12の外周の各受け羽根部材13はヘリコプター1の胴体2から比較的離れた位置で回転することになり、従来のように回転翼4が回転することに伴う風圧が胴体2に当たっても騒音を発生することがなく、騒音の低減に有益なものとなる。
本発明のヘリコプターの回転翼は、ヘリコプターの騒音原因を解消するため、従来の複数のローターブレードを有する構造を廃し、まったく新しい構造の回転翼を開発することによって、ヘリコプターの騒音問題を解消したヘリコプターの回転翼として利用可能である。
1 ヘリコプター
2 胴体
3 操縦席
4 回転翼
5 尾翼
6 テール部回転翼
7 エンジン
8 駆動シャフト
9 スワッシュプレート
10 二重円盤構造
10a 中心軸
11 上部回転体
12 下部回転体
13 受け羽根部材
14 傾斜羽根
15 周縁部
16 連結部位
17 連結傾斜板
18 外側枠
19 補強部材
G1 流入口
G2 隙間
2 胴体
3 操縦席
4 回転翼
5 尾翼
6 テール部回転翼
7 エンジン
8 駆動シャフト
9 スワッシュプレート
10 二重円盤構造
10a 中心軸
11 上部回転体
12 下部回転体
13 受け羽根部材
14 傾斜羽根
15 周縁部
16 連結部位
17 連結傾斜板
18 外側枠
19 補強部材
G1 流入口
G2 隙間
Claims (3)
- ヘリコプターの胴体の上部に該ヘリコプターを前進させる揚力及び推力を発生させるための回転翼を取付けると共に、ヘリコプターの尾翼にテール部回転翼を設けたヘリコプターにおいて、
ヘリコプターのエンジンに設けられた駆動シャフトに接続される回転翼の構成が、
上下に所定幅の隙間をあけて設けられた上部回転体と下部回転体とからなる二重円盤構造を有し、該二重円盤構造の中心が駆動シャフトに連結され、
上部回転体の回転中心の周りに所定長さの円弧を有する複数の扇形の傾斜羽根を回転翼の逆回転方向に下り勾配を有して形成すると共に、
上部回転体と下部回転体の外周においてこれらの上部回転体と下部回転体を連結する受け羽根部材を上部回転体に設けた傾斜羽根の間毎に設け、
各受け羽根部材は回転翼の逆回転方向に下り勾配を有する連結傾斜板と該連結傾斜板の側部に沿って形成された外側枠を有する一方、
下部回転体の下面は平板な状態でヘリコプターの胴体に臨ませたことを特徴とするヘリコプターの回転翼。 - 各受け羽根部材の上面に受け羽根部材を支持する棒状の補強部材を接続すると共に、各補強部材を上部回転体に設けた傾斜羽根の間毎に接続したことを特徴とする請求項1記載のヘリコプターの回転翼。
- 回転翼の外周に設けられた各受け羽根部材の側部に下部回転体の外周の内側へ傾斜した外側枠を設け、各外側枠に当たった空気流を下部回転体の下方内部に斜め方向に流入させるようにしたことを特徴とする請求項1又は2記載のヘリコプターの回転翼。
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A045 | Written measure of dismissal of application |
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