JP2015533356A - ロータ近傍に配置されたフラップを備えたロータを具備した船舶 - Google Patents

ロータ近傍に配置されたフラップを備えたロータを具備した船舶 Download PDF

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Abstract

本発明は、船体(3)およびデッキ(2)と、長手中心線(20)の周りにデッキ(2)に対して回転可能な周壁(8)を備えた略円筒のロータ(6)と、を具備し、ロータ(6)は、作動状態においてロータ(6)が略垂直に配向されるような様式でデッキ(2)上に搭載された船舶(1)において、フラップ(18)は回転軸の近傍に配置されて、実質的にロータ(6)の回転軸に平行な面内に延びており、フラップの翼弦長(Rfc)は、ロータ(6)の直径(Dr)の20%〜90%の間であり、フラップ(18)の位置は、長手中心線(20)に関して調節されることが可能であることを特徴とする船舶(1)に関する。

Description

本発明は、船体およびデッキと、デッキに対して長手中心線の周りに回転可能な周壁を備えた略円筒形のロータと、を具備した船舶であって、ロータはデッキに搭載されており、作動状態において、ロータが略垂直に配向されるようになっている船舶に関する。本発明は、そのようなフラップを備えたロータを作動するための方法にも関する。
ロータ船またはフレットナー船(Flettner ship)は、推進のためにマグナス効果を利用するように設計されている。この効果を巧みに利用するために、船舶は駆動モータを動力源とした円筒ロータを使用している。マグナス効果は、移動している気流中において回転した本体に作用する力であり、気流の方向に直交して作用する。この力は、船舶の推進のために良好に使用され、これによって燃料を節約することが可能である。
そのようなフレットナーロータの欠点は、十分な推進力を船舶に提供するために、それらに大きさが必要であり、したがって重く大きくなることである。結果的に、フレットナーロータはその構成のために大量の材料を利用する。フレットナーロータのさらなる欠点は、低い風速および望まない風向から吹く風の場合には、それらの性能が比較的低いことである。
米国特許第4,630,997号明細書 米国特許第2,713,392号明細書
本発明の目的は、前述の欠点の少なくとも1つを克服または改善することである。
本願において、本発明による船舶は、フラップがロータの近傍に配置されて、ロータは実質的にロータの回転軸に平行な面内に延びており、フラップの翼弦長Rfcは、ロータの直径の20%〜90%の間であり、フラップの位置は、長手中心線に関して調節されることが可能であることによって特徴付けられている。フラップは、ロータの揚力を実質的に増大し、したがって、ロータをより小さくすることが可能であり、一方で同じ推進力を生じ、より少ない量の材料を使用して構成されることも可能である。さらに、フレットナーロータの性能は、フラップの調節性のために、低い風速および望まない風向から吹く風の場合において改善されている。
好適に、ロータおよびフラップは重い鋳鉄、アルミニウム、アルミニウム合金、または高い強度/重量比を有する炭素繊維、およびガラス繊維複合材、のような積層材料から選択された材料によって形成されるが、これらに限定されるものではない。
有利なことに、所定の数値までフラップ翼弦の長さを増大することによって、ロータの力ベクトル、したがって揚力および揚抗比は指数関数的に増大するだろう。そのことはロータを備えたフラップの使用のさらなる利点であり、これは風速が大きい場合に、フラップの使用が1500rpmまでのロータの回転速度の増大を可能とするからである。
さらに、フラップは、ロータによって生じる揚力を増大する所定のキャンバを有することが可能である。フラップのキャンバは、1つ以上のヒンジ部品および/またはスロット部品を含み、両方のタックの動作を満足する多くの周知の方法のうちの1つとともに達成され得る。
好適に、フラップは、平板、中空ベーン、または中空翼から選択された断面形状を有するが、これらに限定されるものではない。
有利なことに、所定のキャンバを有するフラップを備えることによって、これには異なった幾何形状を備えたロータに関する追加の解決策が提供され得、適応はロータおよびロータが作動する船舶の幾何形状に依存するだろう。さらに、異なった断面形状を有するフラップを設けることは有利であり、それは、このことがロータに使用される材料を減少させ、揚力を増大し、ロータの揚抗比を減少させるためである。
本発明の好適な実施形態においては、フラップは上端および下端を具備し、フラップの下端はデッキ上に支持された円軌道に沿ってガイドされ、円軌道の中心はロータの長手中心線と整列されている。
このことは、ロータのマグナス効果を最適化するために、ロータの周りのフラップの位置の正確な制御性のための独立したシステムを備える利点を提供している。
さらに、フラップは、フラップの上端を介して、ロータの上端の上または上端における長手中心線上の位置でロータにヒンジ接続されている。
さらに、フラップは上端および下端を具備し、フラップは、フラップの下端を介して、長手中心線上の位置でロータの下端近傍にヒンジ接続されているか、またはフラップは、フラップの上端を介して、長手中心線上の位置でロータの上端近傍においてロータにヒンジ接続されている。他方のフラップ端部も、ロータの長手中心線上の位置において、他のフラップ端に近接したそれぞれのロータ端近傍にヒンジ接続されている。
有利なことに、ロータにヒンジ接続されたフラップを備えることによって、ロータおよびフラップは、容易に組み立ておよび分解されることが可能である。また、この構成はアセンブリに追加の強度を与えるだろう。
ロータは、例えばロータの下端および/もしくは上端またはそれらの間の位置を介して、ロータの周壁に接続された固定マストに回転可能に搭載されることが可能である。
有利なことに、このことはロータからのフラップの自律性を生じ、この方式において、フラップはエネルギ消費を減少させるために、ロータの最適な制御を提供したロータから独立して調節されることが可能である。
したがって、フラップは前縁および後縁を具備し、フラップの前縁は、ロータの周壁から0〜1メートルの間の距離Dに配置されている。さらに、フラップにはフラップ位置決め手段が設けられ、この手段は、フラップの翼弦が見掛けの風から30°〜60°の間の角度αをなすように、フラップが配置されることを可能にしている。
フラップが異なった距離において、および見掛けの風の特定の角度において配置され得ることは、ロータによって必要とされる追加の揚力を提供するための、フラップの使用の最適化の非常に効果的な方法を有利に提供し、比較的より軽量なロータを備える可能性も提供している。
好適な実施形態においては、フラップは楔フラップであり、ロータの直径Drの10%〜70%の間の翼弦長Rfcを有する。楔フラップは、後縁に結合した側壁を具備し、側壁は、後縁における結合位置に対して互いに関して150°の最大角を有する。
有利なことに、この特別な構成は、フラップの空気力学を改善し、軽量構造を与え、ロータの制御を補助することによってフラップの有効性を増大させている。
したがって、フラップは、フラップの後縁上にウィングレットを具備している。ウィングレットは、フラップの後縁の両側に約0.5〜1メートルだけフラップ翼弦から離れるように横に延び、ウィングレットは、フラップ翼弦Rfcに略直交して延びている。
有利なことに、フラップの後縁のウィングレットは、フラップ表面の両側のフラップの有効性およびロータ自身の表面の有効性を、ロータの揚抗比を改善することによって増大している。
好適に、ウィングレットは平板、中空ベーン、楔形、または円形から選択された断面形状を備えるが、これらに限定されるものではない。
さらに、本発明は、フラップ翼弦が長手中心線に対して45°〜60°の間の角度βを有するように、フラップを配向するステップを含んだ、ロータを操作する方法に関する。
有利なことに、フラップを長手中心線に対して45°〜60°の間の角度に配向することによって、ロータおよびフラップは、揚力および揚抗比を増大するために、最大限に機能する。
本発明の実施形態によれば、ロータは同時にフラップとともに垂直位置から水平位置へと折り畳まれることが可能である。ロータおよびフラップの格納は、ロータおよびフラップ端縁が組み立てられた状態にある場合に実行され得る。
船舶を提供することは有利であり、ロータおよびフラップは、ロータおよびフラップの端部の波および風との相互作用を減少するために、強風の状態の際に折り畳まれた位置にある。
それに加えて、船舶にはロータおよびフラップの格納を補助するための油圧システムが設けられ得る。油圧システムは、特に高い湿度および塩濃度が可動部と干渉する場合に、比較的信頼性の高い動作の有利性を提供する。
小さいフラップを備えた高駆動力を生じるためのデバイスは、特許文献1に開示されている。この文献は、非円形中空ボディに対して外向きに突出した小さいフラップを備えた非円形中空ボディを開示している。非円形中空ボディは、非円形ロータの入射角が90°を下回った場合に、抵抗力を減少させることが可能である。非円形シリンダは、正確に機能するためにうまく配向されなければならず、そうでない場合、非円形シリンダの回転はロータの非円形表面からの気流の離脱を遅らせ且つ減少させ、非円形中空ボディ上の乱流の量は増大する。さらに、特許文献1に開示されたフラップは、本特許出願において言及されたロータとは互換性が無く、それは、特許文献1のボディは機能するために固定されていなければならず、本願に記載された活動的な回転するロータとは対照的である。
さらに、特許文献2は、空気透過性に形成されたシリンダを備えた推進のための船上の垂直円形シリンダの使用を開示しており、シリンダ表面の周りの気流を維持するために、シリンダ内に空気を吸引する。短いデフレクタは、シリンダの周りの離脱した気流に異なった長さの経路を持たせ、シリンダへの横方向力に帰結させる。この構造は、シリンダを動かすために追加の動力を必要とし、駆動の動力を必要とするために多大なエネルギを消費し、同様に所望の推進力を生じさせるために、毎分数百回転でシリンダを連続的に回転させる必要があるため、所望しない機械的な複雑性を必要とする。異なった機構が含まれているために、特許文献2のデフレクタは、これによりフレットナーロータとともに使用されるには不適切である。
本発明の他の特徴および詳細は、図と併用された好適な実施形態の以下の詳細な記載を参照することによって、および添付の請求項から直ちに理解されるだろう。
ロータおよびフラップが備わった船舶の側面を概略的に示した図であり、ロータは船舶のデッキ上に搭載されている。 ロータおよびフラップの表面上に直接流れる風を示した線図である。 組み立てられた状態のロータおよびフラップを示した斜視図である。 組み立てられた状態のロータおよびフラップを示した正面図である。 図4に示された線IVa−IVaに沿った、組み立てられた状態のロータおよびフラップの横断面を示した図である。 図4に示された線IVb−IVbに沿った、組み立てられた状態のロータおよびフラップの横断面を示した図である。 フラップヒンジを示した斜視図である。 組み立てられた状態の楔フラップおよびウィングレットの詳細を示した図である。 ロータおよびヒンジ接続されたフラップの格納された状態を示した図である。
図1は、作動状態における、本発明の実施形態によるロータ6とフラップ18とを備えた、船舶1の概略的な側面を示した図である。船舶1には、船体3の上部に形成されたデッキ2が設けられている。ロータ6は好適に略円筒形であり、船舶1のデッキ2上に配置されている。ロータ6は、デッキ2に対して長手中心線20の周りに回転可能な周壁8を具備している。ロータ6は、上端6aおよび下端6bをさらに具備している。ロータに平行に、フラップ18が設けられ、フラップはロータ6に対して自由に回転する。自由な回転は、ロータ6の長手中心線20の周りの回転に関連している。フラップ18は、上端18aおよび下端18bを具備している。フラップ18は、その下端18bにおいて、自由な回転を提供するための、デッキ2上に支持された円軌道に沿ってガイドされる手段を具備している。フラップ18の下端18bは、固定のまたは可変の経路を備えた、フラップ18をガイドするための軌跡のような異なった手段によって、ガイドされ得る。また、フラップの下端18bの下に配置されたホイールが、ロータ6の周りにフラップ18をガイドするために使用され得る。
構造の変形において、ここに示されたロータ6およびフラップ18は格納可能/拡張可能とすることが可能であり、デッキ2から受け入れチャンバ(図示略)内へと格納状態に折り畳まれることが可能である。
代替的に、フラップ18は、長手中心線20の位置においてその上端18a近傍でロータ6にヒンジ接続または回動可能に接続され得る。好適な実施形態においては、フラップ18は、長手中心線20の位置においてその下端18b近傍でロータ6にヒンジ接続されて、その下端18b近傍においてロータ6とフラップ18とを接続したヒンジ手段の内部に挿入されたベアリングを利用して、またはヒンジ手段内に実施された何らかの手段を利用して回転されることが可能である。
図2は、楔フラップ18を具備したロータ6の線図を示しており、結果的にロータ6の揚力および揚抗比を増大させるために、ロータ6および楔フラップ18の動作を生じさせる風の流れが配向されている。さらに、楔フラップ18は、後縁27において一体に結合された側壁24a、24bを具備している。さらに、楔フラップ18の各側壁24a、24bは、概略ロータ6の回転軸に平行な面内に延びた、ロータ6近傍に配置された前縁26を具備している。
楔フラップ18の側壁24a、24bには、弱い風の流れにおける揚力を改善するために、異なったキャンバが設けられることが可能であることが理解される。1つの特別な形式において、側壁24a、24bは、風の流れ方向に対して凹面を備えることが可能である。
楔フラップの翼弦長Rfcは、ロータ6の直径Drよりも概略小さいことが理解されるだろう。楔フラップ18は、風の流れ方向に対して所定のフラップ角度を有するように示されている。相対的な風速の流れは、デッキ2に対して長手中心線20の周りにロータ6を回転させる。フラップ角は、見掛けの風の流れに対して好適に30°〜60°の間である。
図3は、組み立てられた状態のロータ6および楔フラップ18を示している。楔フラップ18は、下部6bおよび上部6aにおいてヒンジ手段によってロータ6にヒンジ接続されていることが理解される。図示されたように、ヒンジ36は、ロータ6およびフラップ18の上端6aおよび18aにおいて、ロータ6を楔フラップ18と接続している。ヒンジは、締結手段38を利用してロータ6の上端に固定されている。締結手段38はネジ、ピン、ボルト、またはナットから選択されているが、これらに限定されるものではない。図示されたように、固定マスト7はロータ6の下端6b近傍において、ロータ6に接続されている。さらに、楔フラップ18は後縁27においてウィングレット30を具備し、このウィングレットはフラップ後縁27の両側に縦に延びて、両側に好適に0.5〜1メートル延びている。ここで表された楔フラップ18は、ロータ6の周壁8から距離Dだけ離間されている。ロータ6の周壁8と楔フラップ18の前縁26との間の距離Dは、好適に0〜1メートルの間であり、最も好適には0.5〜1メートルの間であり、そのような距離Dは、フラップ翼弦長Rfcまたはロータ6の直径Drのような異なったパラメータに依存している。さらに、固定マスト7内に滑り込んだフラップヒンジ44は、その下部18bにおいてフラップ18と組み立てられた状態において見られることが可能である。
図4は、組み立てられた状態におけるロータ6およびフラップ18の正面を示している。線IVa−IVaおよび線IVb−IVbに沿った、組み立てられた状態におけるロータ6およびフラップの横断面が、それぞれ図4aおよび図4bに示されている。ロータ6は、ロータ6の全高を画定した上部プレート32および下部プレート34を具備している。下部プレート34は、固定マスト7上に配置されている。上部プレート32および下部プレート34の両方は、ロータ6の周壁8の両側に横に延びている。下部プレート34が楔フラップ18の形状と一致した後縁を具備していることが、線IVa−IVaに沿った横断面図の視点から理解される。さらに、楔フラップ18がロータ6から距離Dだけ離れて配置されていることが、線IVa−IVaおよび線IVb−IVbに沿った横断面図から理解される。さらに、楔フラップ18は、ロータ6の回転軸に略平行に延び、楔フラップ18の下端18bはその最下部において、横断面IVb−IVbに示されたように、固定マスト7に略平行である。固定マスト7の直径Dmは、好適にロータ6の直径の50%〜80%の間である。フラップ翼弦長Rfcが好適にロータ6の直径Drの10%〜70%の間、最も好適に40%〜70%の間であることが理解されるだろう。フラップ翼弦Rfcの全長は、例えばロータ6の直径Drの50%となり、ロータ6の周壁8との間の距離Dは20%となるように適合されている。
図5は、分解された状態におけるフラップヒンジ44の斜視図を示している。フラップヒンジ44は、リング部46および支持部48を具備している。リング部46は、その内側に上部ベアリング40および下部ベアリング42を具備している。フラップヒンジ44は固定マスト7内に滑り込み、一方で、フラップ18はフラップヒンジ44の支持部48に堅固に接続されている。上部ベアリング40および下部ベアリング42は、長手中心線20に関するフラップヒンジ44の回転を補助し、フラップ18はロータ6の回転軸に平行に配向されることが可能であることが理解される。さらに、上部ベアリング40および下部ベアリング42は、固定マスト7に対するフラップ18の相対動作に寄与している。
図6は作動状態にある楔フラップ18を示しており、楔フラップは後縁27を具備し、ウィングレット30はフラップ後縁27に堅固に接続されている。楔フラップ18が三角形支持構造25をさらに具備し、この支持構造は楔フラップ18に追加の強度を与え、したがって強風の状態の際に構造的安定性を増長させていることが理解されるだろう。さらに、支持構造25は、好適にフラップ翼弦長Rfcの40%〜70%の間の翼弦長Rsを有する。図に見られるように、ウィングレット30は、フラップ後縁27の両側に均等に延びた対称構造を備えている。
図7は、組み立てられた状態のロータ6およびフラップ18を示しており、アセンブリは略水平な格納位置にある。ロータ6およびフラップ18は、下側ヒンジ部52および上側ヒンジ部54を具備した対称のヒンジアセンブリ50によって支持されている。下側ヒンジ部52は、デッキ2に堅固に取り付けられている。ピストンを具備した油圧システムは、ロータ6およびフラップ18を下側ヒンジ部52と、したがって、船舶1のデッキ2と接続している。油圧システムは、中空シリンダ56内で往復可能な円筒ボディ58を具備している。中空シリンダ56は上側ヒンジ部54をフラップヒンジ44と接続し、一方で円筒ボディ58は下側ヒンジ部52を上側ヒンジ部54と接続している。円筒ボディ58の反対側では、下側ヒンジ部52および上側ヒンジ部54が互いに接続されている。油圧システムは、下側ヒンジ部52と上側ヒンジ部54との間の傾斜角を限定するだろう。好適に、傾斜角は70°〜90°の間である。
1 ・・・船舶
2 ・・・デッキ
3 ・・・船体
6 ・・・ロータ
7 ・・・固定マスト
8 ・・・周壁
18 ・・・フラップ
20 ・・・長手中心線
24a、24b ・・・側壁
25 ・・・支持構造
26 ・・・前縁
27 ・・・後縁
30 ・・・ウィングレット
32 ・・・上部プレート
34 ・・・下部プレート
36 ・・・ヒンジ
38 ・・・締結手段
40 ・・・上部ベアリング
42 ・・・下部ベアリング
44 ・・・フラップヒンジ
46 ・・・リング部
48 ・・・支持部
50 ・・・ヒンジアセンブリ
52 ・・・下側ヒンジ部
54 ・・・上側ヒンジ部
56 ・・・中空シリンダ
58 ・・・円筒ボディ

Claims (15)

  1. 船体(3)およびデッキ(2)と、
    長手中心線(20)の周りに前記デッキ(2)に対して回転可能な周壁(8)を備えた略円筒のロータ(6)と、を具備し、
    前記ロータ(6)は、作動状態において前記ロータ(6)は略垂直に配向されるような様式で前記デッキ(2)上に搭載された船舶(1)において、
    フラップ(18)は、実質的に前記ロータ(6)の回転軸に平行な面内に延びた前記ロータ(6)の近傍に配置されており、前記フラップの翼弦長(Rfc)は、前記ロータ(6)の直径(Dr)の20%〜90%の間であり、前記フラップ(18)の位置は、前記長手中心線(20)に関して調節されることが可能であることを特徴とする船舶(1)。
  2. 前記フラップ(18)は上端(18a)および下端(18b)を具備し、前記フラップの下端(18b)は前記デッキ(2)上に支持された円軌道に沿ってガイドされ、前記円軌道の中心は前記ロータ(6)の長手中心線(20)と整列されていることを特徴とする請求項1に記載の船舶(1)。
  3. 前記フラップ(18)は、前記フラップ(18)の上端(18a)を介して、前記ロータの上端(6a)の上または上端における前記長手中心線(20)上の位置で前記ロータ(6)にヒンジ接続されていることを特徴とする請求項2に記載の船舶(1)。
  4. 前記フラップ(18)は上端(18a)および下端(18b)を具備し、前記フラップ(18)は、前記フラップ(18)の下端(18b)を介して、前記長手中心線(20)上の位置で前記ロータの下端(6b)近傍にヒンジ接続されているか、または前記フラップ(18)は、前記フラップ(18)の上端(18a)を介して、前記長手中心線(20)上の位置で前記ロータの上端(6a)近傍において前記ロータ(6)にヒンジ接続されていることを特徴とする請求項1に記載の船舶(1)。
  5. 他方のフラップ(18)端部も、前記長手中心線(20)上の位置において、他のフラップ端(18a;18b)に近接したそれぞれのロータ端(6a;6b)近傍において前記ロータ(6)にヒンジ接続されていることを特徴とする請求項4に記載の船舶(1)。
  6. 前記フラップ(18)は、前縁(26)および後縁(27)を具備していることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の船舶(1)。
  7. 前記フラップ(18)の前縁は、前記ロータ(6)の周壁(8)から0〜1メートルの間の距離(D)に配置されていることを特徴とする請求項6に記載の船舶(1)。
  8. 前記フラップ(18)にはフラップ位置決め手段が設けられ、該手段は、前記フラップの翼弦が見掛けの風から30°〜60°の間の角度(α)をなすように、前記フラップ(18)が配置されることを可能にしていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の船舶(1)。
  9. 前記フラップ(18)は、楔フラップであることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の船舶(1)。
  10. 前記楔フラップ(18)の翼弦長(Rfc)は、前記ロータ(6)の直径(Dr)の10%〜70%の間であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の船舶(1)。
  11. 前記楔フラップ(18)は、前記後縁(27)に結合した側壁(24a、24b)を具備し、該側壁は、前記後縁における結合位置に関して互いに対して150°の最大角を有することを特徴とする請求項6〜10のいずれか一項に記載の船舶(1)。
  12. 前記フラップ(18)は、前記フラップの後縁(27)上にウィングレット(30)を具備していることを特徴とする請求項6〜11のいずれか一項に記載の船舶(1)。
  13. 前記ウィングレット(30)は、前記フラップの後縁(27)の両側に約0.5〜1メートルだけ前記フラップ翼弦から離れるように横に延びていることを特徴とする請求項12に記載の船舶(1)。
  14. 前記ウィングレット(30)は、前記フラップ翼弦(Rfc)に略直交して延びていることを特徴とする請求項12または13に記載の船舶(1)。
  15. 前記フラップ翼弦が前記長手中心線(20)に対して45°〜60°の間の角度(β)を有するように、前記フラップ(18)を配向するステップを含んでいることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか一項に記載のロータ(6)を操作する方法。
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