JP2013107459A - 動力出力装置の制御装置および制御方法 - Google Patents

動力出力装置の制御装置および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】駆動軸に動力を出力可能なエンジンと、駆動軸に動力を出力可能な電動機と、駆動軸に動力を伝達するためのギヤ機構とを備えた動力出力装置において、エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させる際に振動や騒音の発生を良好に抑制する。
【解決手段】NV抑制フラグFnvが値1に設定されたのに伴ってエンジン22の運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させる際には、NV抑制動作ラインを用いて設定される目標回転数Netagまでエンジン22の回転数Neを上昇させてから要求パワーPe*や目標トルクTe*を値0に設定してエンジン22の出力トルクを低下させる(ステップS210〜S250)。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動軸に動力を出力可能なエンジンと、駆動軸に動力を出力可能な電動機と、駆動軸に動力を伝達するためのギヤ機構とを備えた動力出力装置の制御装置および制御方法に関する。
従来、この種の動力出力装置の制御装置として、駆動軸に要求される要求トルクとエンジンの目標パワーとに基づいてエンジンと2体のモータを制御するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この制御装置は、駆動軸にギヤ機構を介して接続された一方のモータの出力トルクが値0近傍の値に含まれそうな場合に、エンジンを効率よく運転可能な目標運転ポイントから回転数を増加させた運転ポイントでエンジンを負荷運転するか、あるいはエンジンを自立運転(無負荷運転)する。これにより、エンジンの出力トルクが低下すると共に駆動軸に接続されたモータの出力トルクが増加することから、ギヤ機構での異音の発生を抑制することができる。
特開2009−173125号公報
上述の動力出力装置では、エンジンの運転状態が負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行されることがあるが、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行に際しては、エンジンの燃焼が不安定になりがちであり、動力出力装置を構成するエンジンやギヤ機構等で騒音や振動が発生してしまうおそれがある。
そこで、本発明は、駆動軸に動力を出力可能なエンジンと、駆動軸に動力を出力可能な電動機と、駆動軸に動力を伝達するためのギヤ機構とを備えた動力出力装置において、エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させる際に振動や騒音の発生を良好に抑制することを主目的とする。
本発明による動力出力装置の制御装置および制御方法は、上記主目的を達成するために以下の手段を採っている。
本発明による動力出力装置の制御装置は、駆動軸に動力を出力可能なエンジンと、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記駆動軸に動力を伝達するためのギヤ機構とを備えた動力出力装置の制御装置において、前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させる際に、前記エンジンの回転数を上昇させてから該エンジンの出力トルクを低下させることを特徴とする。
この動力出力装置の制御装置は、エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させる際に、エンジンの回転数を上昇させてから当該エンジンの出力トルクを低下させる。これにより、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行に際して、エンジンの燃焼が不安定になるのを抑制すると共に、エンジンの回転数がエンジンの騒音やギヤ機構での騒音や振動を発生させる回転数域(共振回転数域)に含まれてしまうのを抑制することができる。従って、この動力伝達装置の制御装置によれば、エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させる際に振動や騒音の発生を良好に抑制することが可能となる。
また、前記制御装置は、前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させる際に、前記エンジンの出力パワーが低下しないようにしながら、前記動力出力装置での騒音および振動の少なくとも何れか一方の発生を抑制するように設定される目標回転数まで前記エンジンの回転数を上昇させるものであってもよい。これにより、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行に際して、エンジンの回転数がエンジンの騒音やギヤ機構での騒音や振動を発生させる回転数域(共振回転数域)に含まれてしまうのをより良好に抑制することができる。そして、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行に伴ってエンジンの回転数を上昇させる際にエンジンの出力パワーが低下しないようにすることで、エンジンの燃焼が不安定になるのを抑制しつつ、エンジンの回転数を速やかに目標回転数まで上昇させることが可能となる。
更に、前記制御装置は、前記エンジンに対する回転数指令を前記目標回転数に緩やかに近づくように設定すると共に、前記負荷運転状態から前記無負荷運転状態への移行中には、該負荷運転状態に比べて前記回転数指令を前記目標回転数に速やかに近づけるものであってもよい。これにより、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行に際して、エンジンの回転数をより速やかに目標回転数まで上昇させることが可能となる。
また、前記制御装置は、前記動力出力装置での騒音および振動の少なくとも何れか一方の発生を抑制するために、前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させるものであってもよい。すなわち、前記電動機の出力トルクが値0を含む所定範囲内に含まれないようにするために、前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させてもよく、前記エンジンからの騒音の発生を抑制するために、前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させてもよい。これにより、動力出力装置での騒音や振動の発生を抑制しながらエンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させ、電動機の出力トルクが値0を含む所定範囲に含まれることによりギヤ機構で騒音(歯打ち音)や振動が発生したり、エンジンから騒音(こもり音)が発生したりするのを良好に抑制することが可能となる。
そして、前記動力出力装置は、前記エンジンの出力軸に連結された第2の電動機を更に備えてもよい。これにより、エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させる際に、第2の電動機によりエンジンの回転数を所望の回転数に良好に設定することが可能となる。
また、前記動力出力装置は、前記内燃機関の出力軸に接続される第1要素と、前記第2の電動機の回転軸に接続される第2要素と、前記駆動軸に接続される第3要素とを有する遊星歯車機構を更に備えてもよい。
本発明による動力出力装置の制御方法は、駆動軸に動力を出力可能なエンジンと、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記駆動軸に動力を伝達するためのギヤ機構とを備えた動力出力装置の制御方法において、前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させる際に、前記エンジンの回転数を上昇させてから該エンジンの出力トルクを低下させるものである。
この方法によれば、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行に際して、エンジンの燃焼が不安定になるのを抑制すると共に、エンジンの回転数がエンジンの騒音やギヤ機構での騒音や振動を発生させる回転数域(共振回転数域)に含まれてしまうのを抑制することができるので、エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させる際に振動や騒音の発生を良好に抑制することが可能となる。
本発明による動力出力装置の制御装置を含むハイブリッド車両の一例であるハイブリッド自動車20の概略構成図である。 ハイブリッド自動車20において実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。 要求トルク設定マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の燃費最適動作ラインおよびNV抑制動作ラインを例示する説明図である。 エンジン22の運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させる際に、NV抑制フラグFnv、エンジン22に対する回転数指令Ne*や要求パワーPe*が変化する様子を示すタイムチャートである。 変形例に係るハイブリッド自動車20Bを示す概略構成図である。
次に、図面を参照しながら本発明を実施するための形態について説明する。
図1は、本発明による動力出力装置の制御装置を含むハイブリッド車両の一例であるハイブリッド自動車20の概略構成図である。同図に示すハイブリッド自動車20は、ガソリンや軽油といった炭化水素系の燃料を用いて動力を出力するエンジン(内燃機関)22と、シングルピニオン式のプラネタリギヤ30と、主として発電機として動作するモータMG1と、駆動輪39a,39bに伝達ギヤ機構37やデファレンシャルギヤ38を介して連結された駆動軸35にプラネタリギヤ式の減速ギヤ機構36を介して動力を入出力するモータMG2とを含む。
更に、ハイブリッド自動車20は、エンジン22を制御するエンジン用電子制御ユニット(以下、「エンジンECU」という)24と、モータMG1およびMG2を駆動するためのインバータ41および42と、インバータ41および42に接続されたバッテリ50と、インバータ41および42を介してモータMG1およびMG2を制御するモータ用電子制御ユニット(以下、「モータECU」という)40と、バッテリ50を管理するバッテリ用電子制御ユニット(以下、「バッテリECU」という)55と、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU55等と通信しながら車両全体を制御するハイブリッド用電子制御ユニット(以下、「ハイブリッドECU」という)70とを含む。
エンジンECU24は、図示しないCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他に各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートおよび通信ポート(何れも図示せず)等を有する。エンジンECU24には、エンジン22のクランクシャフト(出力軸)26の回転位置を検出するクランクシャフトポジションセンサ(図示省略)といったエンジン22の運転状態を検出する各種センサからの信号が入力され、エンジンECU24からは、エンジン22の吸入空気量や燃料噴射量、点火時期等を制御するための制御信号等が出力される。また、エンジンECU24は、ハイブリッドECU70と通信し、ハイブリッドECU70からの信号や上記センサからの信号等に基づいてエンジン22を制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッドECU70に送信する。
プラネタリギヤ30は、モータMG1のロータ(回転軸)に接続されるサンギヤ(第2要素)31と、駆動軸35に接続されると共に減速ギヤ機構36を介してモータMG2のロータ(回転軸)に接続されるリングギヤ(第3要素)32と、複数のピニオンギヤ33を支持すると共にダンパ28を介してエンジン22のクランクシャフト26に接続されるプラネタリキャリア(第1要素)34とを有する。プラネタリギヤ30は、モータMG1がエンジン22からの動力の少なくとも一部を用いて発電する発電機として機能する際にはプラネタリキャリア34に伝達されるエンジン22からの動力をサンギヤ31とリングギヤ32とにそのギヤ比に応じて分配する。また、プラネタリギヤ30は、モータMG1が電動機として機能する際にはプラネタリキャリア34に伝達されるエンジン22からの動力とサンギヤ31に伝達されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、駆動軸35や伝達ギヤ機構37、デファレンシャルギヤ38等を介して最終的に駆動輪39a,39bに出力される。
モータMG1およびMG2は、周知の同期発電電動機として構成されており、それぞれインバータ41または42を介してバッテリ50と電力をやり取りする。インバータ41および42とバッテリ50とを接続する電力ライン45は、インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1およびMG2の一方により発電される電力を他方で消費可能とする。従って、バッテリ50は、モータMG1,MG2により発電または消費される電力に応じて充放電され、モータMG1およびMG2間で電力収支のバランスをとれば充放電されないことになる。
モータECU40は、図示しないCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他に各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートおよび通信ポート(何れも図示せず)等を有する。モータECU40には、モータMG1,MG2のロータの回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や、図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流等が入力され、モータECU40からは、インバータ41および42へのスイッチング制御信号等が出力される。また、モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいてモータMG1およびMG2のロータの回転数Nm1およびNm2を算出する。更に、モータECU40は、ハイブリッドECU70と通信し、ハイブリッドECU70からの信号等に基づいてモータMG1およびMG2を制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の状態に関するデータをハイブリッドECU70に送信する。
バッテリ50は、例えば200〜300Vの定格出力電圧を有するリチウムイオン二次電池あるいはニッケル水素二次電池として構成されている。また、バッテリ50を管理するバッテリECU55も図示しないCPUを中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPUの他に各種プログラムを記憶するROM、データを一時的に記憶するRAM、入出力ポートおよび通信ポート(何れも図示せず)等を有する。更に、バッテリECU55は、ハイブリッドECU70やエンジンECU24と通信し、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータをハイブリッドECU70等に送信する。そして、バッテリECU55には、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの充放電電圧(端子間電圧)Vb、バッテリ50の出力端子に接続された電力ラインに設置された図示しない電流センサからの充放電電流、バッテリ50に設置された温度センサ51からのバッテリ温度Tb等が入力される。なお、充放電電圧Vbや充放電電流Ibは、放電側が正とされ、充電側が負とされる。
更に、バッテリECU55は、電流センサ57からの充放電電流Ibの積算値を算出すると共に、当該積算値に基づいてバッテリ50の充電割合を示す残容量SOCを算出したり、残容量SOCに基づいてバッテリ50の目標充放電電力としての充放電要求パワーPb*(ここでは、放電側を正とし、充電側を負とする)を算出したりする。また、バッテリECU55は、残容量SOCとバッテリ温度Tbとに基づいてバッテリ50の充電に許容される電力である許容充電電力としての入力制限Winとバッテリ50の放電に許容される電力である許容放電電力としての出力制限Woutとを算出する。バッテリ50の入力制限Winは、バッテリ温度Tbに対応したベース値にバッテリ50の残容量SOCに対応した入力制限用補正係数を乗じることにより設定可能であり、出力制限Woutは、バッテリ温度Tbに対応したベース値にバッテリ50の残容量SOCに対応した出力制限用補正係数を乗じることにより設定可能である。
ハイブリッドECU70は、CPU72を中心とするマイクロコンピュータとして構成されており、CPU72の他に各種プログラムを記憶するROM74、データを一時的に記憶するRAM76、図示しない入出力ポートおよび通信ポート等を有する。ハイブリッドECU70は、上述したようにエンジンECU24やモータECU40、バッテリECU55等と通信し、エンジンECU24やモータECU40、バッテリECU55等と各種信号やデータのやり取りを行う。また、ハイブリッドECU70には、イグニッションスイッチ(スタートスイッチ)80からのイグニッション信号、シフトレバー81の操作位置(シフトポジション)に対応したシフトレンジSRを検出するシフトレンジセンサ82からのシフトレンジSR、アクセルペダル83の踏み込み量を検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度(アクセル操作量)Acc、ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルストロークセンサ86からのブレーキペダルストロークBS、車速センサ87からの車速V等が入力ポートを介して入力される。
上述のように構成されたハイブリッド自動車20では、アクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸35に出力すべき要求トルクTr*が算出され、要求トルクTr*に応じたトルクが駆動軸35に出力されるようにエンジン22に対する要求パワーPe*や、モータMG1およびMG2に対するトルク指令Tm1*,Tm2*が設定される。また、ハイブリッド自動車20では、走行状態に応じてエンジン22を自動的に停止・始動させる間欠運転が実行される。更に、エンジン22は、ハイブリッド自動車20の走行状態に応じて、トルクを出力するように運転(負荷運転)されたり、実質的にトルクを出力することなく回転数Neを所定回転数に保つように自立運転(無負荷運転)されたりする。
次に、エンジン22が運転された状態で走行する際のハイブリッド自動車20の動作について説明する。図2は、エンジン22が運転されている際にハイブリッドECU70により所定時間毎(例えば、数msec毎)に実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
図2のルーチンの開始に際して、ハイブリッドECU70(CPU72)は、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや、車速センサ87からの車速V、エンジン22の回転数Ne、モータMG1およびMG2の回転数Nm1,Nm2、バッテリ50の充放電要求パワーPb*や入出力制限Win,Wout、NV抑制フラグFnvの値といった制御に必要なデータの入力処理を実行する(ステップS100)。エンジン22の回転数Neは、図示しないクランクシャフトポジションセンサの検出値に基づいてエンジンECU24により算出されるエンジン22の実回転数であり、エンジンECU24から通信により入力される。また、モータMG1およびMG2の回転数Nm1,Nm2は、モータECU40から通信により入力され、バッテリ50の充放電要求パワーPb*や入出力制限Win,Woutは、バッテリECU55から通信により入力される。
NV抑制フラグFnvは、別途ハイブリッドECU70により値0または値1に設定されるものであり、エンジン22の、いわゆるこもり音や、プラネタリギヤ30や減速ギヤ機構36、伝達ギヤ機構37、デファレンシャルギヤ38といったギヤ機構で騒音(歯打ち音)や振動が発生するおそれがある場合に値1に設定される。具体的には、ハイブリッドECU70は、バッテリ50の出力制限Woutが所定値以上であると共に、エンジン22に対する回転数指令Ne*あるいはエンジンECU24により算出されるエンジン22の回転数Neがエンジン22のこもり音といった騒音を発生させる回転数域(図4における二点鎖線参照)に含まれるおそれがある場合に、NV抑制フラグFnvを値1に設定する。また、ハイブリッドECU70は、バッテリ50の出力制限Woutが所定値以上であると共に、モータMG2に対するトルク指令Tm2*が例えば減速ギヤ機構36で歯打ち音を発生させる値0を含む所定範囲よりも若干広いトルク範囲内に含まれる場合に、NV抑制フラグFnvを値1に設定する。
ステップS100のデータ入力処理の後、ハイブリッドECU70は、図3に例示する要求トルク設定用マップからステップS100にて入力したアクセル開度Accおよび車速Vに対応した値を導出して駆動軸35に出力すべき要求トルクTr*として設定した上で、エンジン22に出力させるパワーの指令値である要求パワーPe*を設定する(ステップS110)。要求パワーPe*は、ハイブリッド自動車20の走行に要求される要求走行パワーすなわち走行に要求される要求トルクTr*と駆動軸35の回転数Nr(モータMG2の回転数Nm2/減速ギヤ機構36のギヤ比Gr、または車速V×換算係数k)との積から充放電要求パワーPb*を減じた値に損失分Lossを加算することにより得られる。
次いで、ハイブリッドECU70は、ステップS100にて入力したNV抑制フラグFnvが値1であるか否かを判定する(ステップS120)。NV抑制フラグFnvが値0であって、エンジン22の騒音や、減速ギヤ機構36といったギヤ機構で騒音(歯打ち音)や振動が発生するおそれがない場合、ハイブリッドECU70は、エンジン22を効率よく動作させるように予め定められた最適燃費ライン(通常動作ライン)から要求パワーPe*に対応した値を導出して目標回転数Netagとして設定する(ステップS130)。図4に燃費最適動作ラインの一例を実線で示す。燃費最適動作ラインは、実験・解析を経て求められるエンジン要求パワーPe*ごとのエンジン22を最も効率よく動作させる動作点を結ぶことにより得られるものである。
目標回転数Netagを設定した後、ハイブリッドECU70は、目標回転数Netagと、回転数指令Ne*の前回値(本ルーチンの実行直前に設定された回転数指令Ne*)と、回転数指令Ne*の所定時間(ここでは本ルーチンの実行間隔)あたりの変化量の上下限値である第1上下限レート値dN1(正の値)とに基づくレートリミット処理(緩変化処理)により回転数指令Ne*を設定する(ステップS140)。ステップS140では、次式(1)に示すように、回転数指令Ne*の前回値から第1上下限レート値dN1を減じた値とステップS130で設定した目標回転数Netagとのうちの大きい方と、目標回転数Netagの前回値に第1上下限レート値dN1を加えた値とのうちの小さい方を回転数指令Ne*として設定する。こうして回転数指令Ne*を設定した後、ハイブリッドECU70は、ステップS110にて設定した要求パワーPe*をステップS140にて設定した回転数指令Ne*で除することによりエンジン22の目標トルクTe*を算出する(ステップS150)。
Ne*=min(max(Netag,前回Ne*-dN1),前回Ne*+dN1) …(1)
続いて、ハイブリッドECU70は、回転数指令Ne*と駆動軸35の回転数Nr(Nm2/Grまたはk・V)とプラネタリギヤ30のギヤ比ρ(サンギヤ31の歯数/リングギヤ32の歯数)とを用いて次式(2)に従いモータMG1の目標回転数Nm1*を算出した上で、エンジン22の目標トルクTe*や目標回転数Nm1*、モータMG1の現在の回転数Nm1等を用いて次式(3)に従いモータMG1に対するトルク指令Tm1*を設定する(ステップS160)。式(2)は、プラネタリギヤ30の回転要素に対する力学的な関係式であり、図示しないプラネタリギヤ30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図から容易に導出され得る。そして、式(3)は、モータMG1をエンジン22の回転数指令Ne*に対応した目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(3)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ-Nm2/(Gr・ρ) …(2)
Tm1*=-ρ/(1+ρ)・Te*+k1・(Nm1*-Nm1)+k2・∫(Nm1*-Nm1)dt …(3)
モータMG1に対するトルク指令Tm1*を設定した後、ハイブリッドECU70は、バッテリ50の入出力制限Win,Woutとトルク指令Tm1*とモータMG1,MG2の現在の回転数Nm1,Nm2とを用いてモータMG2から出力してもよいトルクの上下限としてのトルク制限Tmin,Tmaxを次式(4)および(5)に従い算出する(ステップS170)。更に、ハイブリッドECU70は、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*とプラネタリギヤ30のギヤ比ρと減速ギヤ機構36のギヤ比Grとを用いてモータMG2から出力すべきトルクの目標値である目標トルクTm2tagを次式(6)に従い算出する(ステップS180)。そして、モータMG2に対するトルク指令Tm2*をトルク制限Tmin,Tmaxにより目標トルクTm2tagを制限した値に設定する(ステップS190)。これにより、モータMG2から駆動軸35に出力されるトルクをバッテリ50の入出力制限Win,Woutの範囲内に制限することができる。なお、式(6)も上述の共線図から容易に導出され得るものである。
Tmin=(Win-Tm1*・Nm1)/Nm2 …(4)
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 …(5)
Tm2tag=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr …(6)
モータMG1,MG2に対するトルク指令Tm1*,Tm2*を設定した後、ハイブリッドECU70は、エンジン22の回転数指令Ne*および目標トルクTe*をエンジンECU24に送信すると共に、モータMG1およびMG2のトルク指令Tm1*,Tm2*をモータECU40にそれぞれ送信し(ステップS200)、本ルーチンを一旦終了させる。ハイブリッドECU70から回転数指令Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、回転数指令Ne*と目標トルクTe*とに基づいて吸入空気量制御や燃料噴射制御、点火時期制御等を実行する。これにより、エンジン24は、目標トルクTe*に応じたトルクを出力するように運転(負荷運転)されることになる。また、ハイブリッドECU70からトルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*に従ってモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*に従ってモータMG2が駆動されるようにインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
一方、ステップS120にて、NV抑制フラグFnvが値1であってエンジン22の騒音や、減速ギヤ機構36といったギヤ機構での騒音(歯打ち音)や振動が発生するおそれがあると判断した場合、ハイブリッドECU70は、予め定められたNV回避動作ラインからステップS110にて設定したエンジン要求パワーPe*に対応した値をエンジン22の目標回転数Netagとして設定する(ステップS210)。図4にNV回避動作ラインの一例を破線で示す。
NV回避動作ラインは、エンジン22の運転可能領域のうち、エンジン22のこもり音等の騒音を生じる領域(図4における二点鎖線参照)や、モータMG2の出力トルクが上述の値0を含む所定範囲に含まれるときのエンジン22の動作領域を回避し得る範囲内でできるだけエンジン22の燃費がよくなるように定められたものである。すなわち、図4の例では、NV回避動作ライン上の動作点よりも低回転側(図中左側)あるいは高トルク側(図中上側)の動作点でエンジン22が動作すると、許容値を超える騒音が発生したり、モータMG2の出力トルクが上述の値0を含む所定範囲に含まれることに起因した騒音や振動が発生したりするおそれが高まることになる。そして、エンジン22に対する要求パワーPe*が一定であれば、図4からわかるように、ステップS130にて燃費最適動作ラインから導出される目標回転数Netagよりも、ステップS210にてNV抑制動作ラインから導出される目標回転数Netagの方が大きい値となる。
ステップS210にて目標回転数Netagを設定した後、ハイブリッドECU70は、目標回転数Netagと、回転数指令Ne*の前回値と、上述のステップS140にて用いられる第1上下限レート値dN1よりも大きい第2上下限レート値dN2(正の値)とに基づく次式(7)のレートリミット処理により回転数指令Ne*を設定する(ステップS220)。そして、ハイブリッドECU70は、ステップS100にて入力したエンジン22の回転数NeがステップS210にて設定した目標回転数Netagと概ね一致していないか否か(目標回転数Netagを中心とした比較的狭い範囲内に含まれていないか否か、あるいは完全一致していないか否か)を判定する(ステップS230)。
Ne*=min(max(Netag,前回Ne*-dN2),前回Ne*+dN2) …(7)
エンジン22の回転数Neが目標回転数Netagと概ね一致していない場合、ハイブリッドECU70は、エンジン22に対する要求パワーPe*の前回値(本ルーチンの実行直前に設定された要求パワーPe*)を今回の要求パワーPe*として再設定すると共に(ステップS240)、上述のステップS150〜S200の処理を実行した上で、本ルーチンを一旦終了させる。これに対して、エンジン22の回転数Neが目標回転数Netagと概ね一致している場合、ハイブリッドECU70は、エンジン22が実質的にトルクを出力することなく回転数Neを回転数指令Ne*(目標回転数Netag)に保つように、すなわち自立運転(無負荷運転)されるように、エンジン22に対する要求パワーPe*を値0に設定すると共に(ステップS250)、上述のステップS150〜S200の処理を実行した上で、本ルーチンを一旦終了させる。
上述のような処理が実行されることにより、エンジン22が運転(負荷運転)された状態でのハイブリッド自動車20の走行中にNV抑制フラグFnvが値1に設定されると(図5における時刻t0)、NV回避動作ラインからエンジン22に対する要求パワーPe*に対応した目標回転数Netagが設定され(ステップS210)、目標回転数Netagは、NV抑制フラグFnvが値0に設定されている場合に比べて大きくなる。また、NV抑制フラグFnvが値1に設定されると、NV抑制フラグFnvが値0に設定される場合の第1上下限レート値dN1よりも大きい第2上下限レート値dN2を用いたレートリミット処理(緩変化処理)により目標回転数Netagに基づく回転数指令Ne*が設定される(ステップS220)。従って、NV抑制フラグFnvが値1に設定された場合、エンジン22に対する回転数指令Ne*は、図5に示すように、NV抑制フラグFnvが値1に設定される前、すなわちNV抑制フラグFnvが値0に設定される場合(図5における二点鎖線参照)に比べて、より速やかに目標回転数Netagに近づくように設定される。更に、NV抑制フラグFnvが値1に設定されると、エンジン22に対する要求パワーPe*が前回値に保持される(ステップS240)。
この結果、エンジン22の騒音や減速ギヤ機構36等での騒音(歯打ち音)等の発生を抑制すべくNV抑制フラグFnvが値1に設定された場合、要求パワーPe*すなわちエンジン22の出力パワーが低下しないようにしながら回転数Neが目標回転数Netagまで上昇させられる。これにより、エンジン22の燃焼が不安定になるのを抑制すると共に、エンジン22の回転数Neがエンジン22の騒音(こもり音)や減速ギヤ機構36等での騒音や振動を発生させる回転数域(共振回転数域)に含まれてしまうのを良好に抑制することができる。また、このようにエンジン22の回転数Neを上昇させる際にエンジン22の出力パワーが低下しないようにすることで、エンジン22の燃焼が不安定になるのを抑制しつつ、エンジン22の回転数Neを速やかに目標回転数Netagまで上昇させることが可能となる。
そして、エンジン22の回転数Neが目標回転数Netagと概ね一致すると(図5における時刻t1)、回転数Neが低下しないように回転数指令Ne*が設定されると共に(ステップS220)、エンジン22に対する要求パワーPe*および目標トルクTe*が値0に設定され(ステップS240)、エンジン22は、実質的にトルクを出力することなく回転数Neを回転数指令Ne*(目標回転数Netag付近)に保つように自立運転(無負荷運転)されることになる。これにより、エンジン22の運転状態をトルクの出力を伴う負荷運転状態から実質的にトルクの出力を伴わない無負荷運転状態に移行させることで、エンジン22が上記回転数域(共振回転数域)内の動作点等で作動するのを抑制し、こもり音等の騒音の発生を抑制することができる。また、エンジン22の自立運転によって起振源であるエンジン22からの強制力が無くなると共に、エンジン22からトルクが出力されなくなるのに応じてモータMG2から出力されるトルクが大きくなることから、モータMG2の出力トルクが上述の値0を含む所定範囲に含まれることに起因した減速ギヤ機構36等における騒音や振動の発生を抑制することが可能となる。なお、上述のハイブリッド自動車20では、例えばエンジン22の自立運転が開始されてから所定時間が経過した時点で、なおNV抑制フラグFnvが値1に設定されている場合、エンジン22の燃費低下を抑制すべく、燃料供給が停止された状態にあるエンジン22をモータMG1により回転数指令Ne*に応じた回転数で回転させるモータリングが実行される。
以上説明したように、ハイブリッド自動車20では、NV抑制フラグFnvが値1に設定されたのに伴ってエンジン22の運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させる際に、NV抑制動作ラインを用いて設定される目標回転数Netagまでエンジン22の回転数Neを上昇させてから要求パワーPe*や目標トルクTe*を値0に設定してエンジン22の出力トルクを低下させる(図2のステップS210〜S250)。これにより、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行に際して、エンジン22の燃焼が不安定になるのを抑制すると共に、エンジン22の回転数Neがエンジン22の騒音(こもり音)や減速ギヤ機構36での騒音(歯打ち音)や振動等を発生させる回転数域(共振回転数域)に含まれてしまうのを抑制することができる。従って、ハイブリッド自動車20では、エンジン22の運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させる際に振動や騒音の発生を良好に抑制することが可能となる。
また、ハイブリッド自動車20では、エンジン22の運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させる際に、エンジン22や減速ギヤ機構36といったギヤ機構での騒音および振動の少なくとも何れか一方の発生を抑制するようにNV抑制動作ラインを用いて設定される目標回転数Netagまでエンジン22の回転数Neを上昇させる(図2のステップS210〜S240)。これにより、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行に際して、エンジン22の回転数Neがエンジン22の騒音や減速ギヤ機構36での騒音や振動を発生させる回転数域(共振回転数域)に含まれてしまうのをより良好に抑制することができる。そして、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行に伴ってエンジン22の回転数Neを上昇させる際にエンジン22の出力パワーが低下しないようにすることで、エンジン22の燃焼が不安定になるのを抑制しつつ、エンジン22の回転数Neを速やかに目標回転数Netagまで上昇させることが可能となる。
更に、ハイブリッド自動車20では、エンジン22に対する回転数指令Ne*がレートリミット処理により目標回転数Netagに緩やかに近づくように設定され(図2のステップS140,S220)、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行中には、NV抑制フラグFnvが値1に設定される前の負荷運転状態に比べて回転数指令Ne*が目標回転数Netagに速やかに近づけられる(図2のステップS220)。これにより、負荷運転状態から無負荷運転状態への移行に際して、エンジン22の回転数Neをより速やかに目標回転数Netagまで上昇させることが可能となる。なお、図2のステップS140およびS220では、上述のようなレートリミット処理の代わりに時定数を用いたなまし処理を用いて回転数指令Ne*を目標回転数Netagに緩やかに近づくように設定してもよく、この場合、ステップS220にて用いられる時定数をステップS140にて用いられる時定数よりも小さくすればよい。
また、ハイブリッド自動車20では、モータMG2の出力トルクが減速ギヤ機構36で歯打ち音を発生させる上記値0を含む所定範囲内に含まれないようにするために、エンジン22の運転状態が負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させられる。これにより、エンジン22や、プラネタリギヤ30、減速ギヤ機構36といったギヤ機構での騒音や振動の発生を抑制しながらエンジン22の運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させ、モータMG2の出力トルクが値0を含む所定範囲に含まれることにより減速ギヤ機構36で騒音(歯打ち音)や振動が発生するのを良好に抑制することが可能となる。
更に、ハイブリッド自動車20では、エンジン22からの騒音(こもり音)の発生を抑制するために、エンジン22の運転状態が負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させられる。これにより、プラネタリギヤ30や減速ギヤ機構36といったギヤ機構での騒音や振動の発生を抑制しながらエンジン22の運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させ、エンジン22からの騒音(こもり音)の発生を良好に抑制することが可能となる。
また、ハイブリッド自動車20は、プラネタリギヤ30を介してエンジン22のクランクシャフト26に連結された第2の電動機としてのモータMG1を含む。これにより、エンジン22の運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態へと移行させる際に、モータMG1を制御することによりエンジン22の回転数Neを所望の回転数すなわち目標回転数Netagに良好に設定することが可能となる。
なお、上記ハイブリッド自動車20は、モータMG1の回転軸に接続されるサンギヤ31と、駆動輪39a,39bに連結される駆動軸35に接続されるリングギヤ32と、エンジン22のクランクシャフト26に接続されるプラネタリキャリア34とを有するプラネタリギヤ30を含むものであるが、本発明の適用対象は、これに限られるものではない。すなわち、プラネタリギヤ30の回転要素に対して上述のようにエンジン22やモータMG1およびMG2を接続する代わりに、プラネタリギヤ30のサンギヤ31にモータMG2の回転軸を接続し、リングギヤ32にモータMG1の回転軸およびエンジン22のクランクシャフト26を接続し、かつプラネタリキャリア34に駆動輪39a,39bに連結される駆動軸を接続してもよい。
また、本発明が適用されるハイブリッド車両は、エンジン22と、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたモータMGと、モータMGの回転軸に接続される入力軸131(プライマリシャフト)を有すると共にデファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに連結される出力軸(セカンダリシャフト)135とを有する機械式の無段変速機(例えばベルト式CVT)130と、インバータ49を介してモータMGと電力をやり取りするバッテリ50とを備えた図6に例示するハイブリッド自動車20Bのような、いわゆる1モータ式のハイブリッド車両であってもよい。
更に、上述のハイブリッド自動車20において、減速ギヤ機構36の代わりに、例えば複数のプラネタリギヤを含むと共にHi,Loの2段の変速段あるいは3段以上の変速段を有し、モータMG2の回転数を変速して駆動軸35に伝達する変速機が採用されてもよい。
ここで、上記実施形態の主要な要素と課題を解決するための手段の欄に記載された発明の主要な要素との対応関係は、実施形態が課題を解決するための手段の欄に記載された発明を実施するための形態を具体的に説明するための一形態であることから、課題を解決するための手段の欄に記載した発明の要素を限定するものではない。すなわち、上記実施形態はあくまで課題を解決するための手段の欄に記載された発明の具体的な一形態に過ぎず、課題を解決するための手段の欄に記載された発明の解釈は、その欄の記載に基づいて行なわれるべきものである。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な変更をなし得ることはいうまでもない。
本発明は、動力出力装置やハイブリッド車両等の製造産業等において利用可能である。
20,20B ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 プラネタリギヤ、31 サンギヤ、32 リングギヤ、33 ピニオンギヤ、34 プラネタリキャリア、35,135 駆動軸、36 減速ギヤ機構、37 伝達ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42,49 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、45 電力ライン、50 バッテリ、55 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、51 温度センサ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット(ハイブリッドECU)、72 CPU、74 ROM,76 RAM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトレンジセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルストロークセンサ、87 車速センサ、130 無段変速機、131 入力軸、MG,MG1,MG2 モータ。

Claims (8)

  1. 駆動軸に動力を出力可能なエンジンと、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記駆動軸に動力を伝達するためのギヤ機構とを備えた動力出力装置の制御装置において、
    前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させる際に、前記エンジンの回転数を上昇させてから該エンジンの出力トルクを低下させることを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  2. 請求項1に記載の動力出力装置の制御装置において、
    前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させる際に、前記エンジンの出力パワーが低下しないようにしながら、前記動力出力装置での騒音および振動の少なくとも何れか一方の発生を抑制するように設定される目標回転数まで前記エンジンの回転数を上昇させることを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  3. 請求項2に記載の動力出力装置の制御装置において、
    前記エンジンに対する回転数指令を前記目標回転数に緩やかに近づくように設定すると共に、前記負荷運転状態から前記無負荷運転状態への移行中には、該負荷運転状態に比べて前記回転数指令を前記目標回転数に速やかに近づけることを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  4. 請求項1から3の何れか一項に記載の動力出力装置の制御装置において、
    前記電動機の出力トルクが値0を含む所定範囲内に含まれないようにするために、前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させることを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  5. 請求項1から4の何れか一項に記載の動力出力装置の制御装置において、
    前記エンジンからの騒音の発生を抑制するために、前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させることを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  6. 請求項1から5の何れか一項に記載の動力出力装置の制御装置において、
    前記動力出力装置は、前記エンジンの出力軸に連結された第2の電動機を更に備えることを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  7. 請求項6に記載の動力出力装置の制御装置において、
    前記動力出力装置は、前記内燃機関の出力軸に接続される第1要素と、前記第2の電動機の回転軸に接続される第2要素と、前記駆動軸に接続される第3要素とを有する遊星歯車機構を更に備えることを特徴とする動力出力装置の制御装置。
  8. 駆動軸に動力を出力可能なエンジンと、前記駆動軸に動力を出力可能な電動機と、前記駆動軸に動力を伝達するためのギヤ機構とを備えた動力出力装置の制御方法において、
    前記エンジンの運転状態を負荷運転状態から無負荷運転状態に移行させる際に、前記エンジンの回転数を上昇させてから該エンジンの出力トルクを低下させる動力出力装置の制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2021014489A1 (ja) * 2019-07-19 2021-01-28 ヤマハ発動機株式会社 ビークル
US11167746B2 (en) * 2018-05-23 2021-11-09 Subaru Corporation Control apparatus and control method for vehicle

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