JP2013104600A - イオン発生装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】プラスイオン及びマイナスイオンの濃度のバランスを改善することができるイオン発生装置を提供する。
【解決手段】ケース1の中央部には、ファン3を設けてある。ファン3は、回転軸方向に立設した複数の羽板30を備える。吹出口11〜14は、矩形状をなし、長手方向の寸法は、電極部412、413の離隔寸法より長い。吹出口11〜14の内側には、電極部412及び電極部413の間に相当する位置に両方の電極部412及び電極部413での風量を同等にするための風量調整部としての板状の抑制部材61、62、63、64を設けある。
【選択図】図5
【解決手段】ケース1の中央部には、ファン3を設けてある。ファン3は、回転軸方向に立設した複数の羽板30を備える。吹出口11〜14は、矩形状をなし、長手方向の寸法は、電極部412、413の離隔寸法より長い。吹出口11〜14の内側には、電極部412及び電極部413の間に相当する位置に両方の電極部412及び電極部413での風量を同等にするための風量調整部としての板状の抑制部材61、62、63、64を設けある。
【選択図】図5
Description
本発明は、イオンを発生させるイオン発生装置に関する。
従来、脱臭作用や除菌作用を有する液体から霧を発生させ、ファンを用いて発生させた気流によって霧を室内に拡散させることにより、室内の壁面等の脱臭や除菌をすることが可能な空気清浄機が実用化されている。
例えば、空気吸引口から空気を吸い込み、イオン発生部で発生したイオンを含んだ空気を複数の空気吹出口から吹き出すイオン発生装置が開示されている(特許文献1参照)。
このようなイオン発生装置では、複数の空気吹出口それぞれにイオン発生部を設けている。イオン発生部は、例えば、略直方体のケースに収納されており、空気の通流方向と交差する方向に離隔してプラスイオン及びマイナスイオンをそれぞれ発生する電極部を備える。
特許文献1のようなイオン発生装置では、1つの吹出口の内側にプラスイオン及びマイナスイオンを発生する電極部を離隔して配置してあるが、ファンから送出される空気の吹出口内での流れる方向(風向)によっては、それぞれの電極部付近の風量が異なる。このため、吹出口から放出されるプラスイオンとマイナスイオンとの濃度がアンバランスになる場合があった。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、プラスイオン及びマイナスイオンの濃度のバランスを改善することができるイオン発生装置を提供することを目的とする。
本発明に係るイオン発生装置は、取入口から取り入れた空気を吹出口から吹き出すためのファンと、該吹出口の内側に設けられ、正イオン及び負イオンを発生する複数の電極が離隔配置されたイオン発生ユニットとを備えるイオン発生装置において、前記複数の電極での風量を同等にするための風量調整部を備えることを特徴とする。
本発明にあっては、正イオン及び負イオンを発生する複数の電極が離隔配置されたイオン発生ユニットを吹出口の内側に設けてあり、風量調整部は、当該複数の電極での風量を同等にする。正イオンを発生する電極での風量と負イオンを発生する電極での風量とを同等にすることにより、吹出口から放出される正イオン及び負イオンの濃度のバランスを改善することができる。
本発明に係るイオン発生装置は、前記吹出口は、前記複数の電極間の離隔寸法より長く、前記風量調整部は、前記吹出口の内側で前記複数の電極間に設けられ、一の電極への風量を抑制する抑制部材であることを特徴とする。
本発明にあっては、吹出口は、複数の電極間の離隔寸法より長い。風量調整部は、吹出口の内側で複数の電極間に設けられ、一の電極への風量を抑制する抑制部材である。抑制部材は、吹出口の内側を流れる空気の一部を遮るような適宜の寸法(面積)を有する板状部材とすることができる。例えば、ファンから送出される空気の吹出口内での流れる方向(風向)によって、負イオンを発生する電極での風量が正イオンを発生する電極での風量より多い場合には、両方の電極間に設けられた抑制部材により、負イオンを発生する電極への風量を少なくするとともに、正イオンを発生する電極への風量を多くする。これにより、正イオンを発生する電極での風量と負イオンを発生する電極での風量とを同等にすることができる。
本発明に係るイオン発生装置は、前記吹出口と連通し略同寸法の長さ寸法を有し、前記ファンが送出する空気を前記複数の電極へ導くための導入口を設けてあり、前記ファンは、他の電極から前記一の電極へ向かう方向に沿って前記導入口に空気を流入させるようにしてあり、前記抑制部材は、前記導入口から流入する空気の一部を遮って、前記一の電極への風量を抑制するように構成してあることを特徴とする。
本発明にあっては、吹出口と連通し当該吹出口と略同寸法の長さ寸法を有し、ファンが送出する空気を吹出口の内側に設けられた複数の電極へ導くための導入口を設けてある。すなわち、ファンから送出された空気は導入口に流入し吹出口の内側を通って吹出口から吹き出す。ファンは、他の電極から一の電極へ向かう方向に沿って導入口に空気を流入させる。すなわち、ファンにより送出される空気が導入口に流入する際に、他の電極から一の電極へ向かう方向に沿って流入するので、導入口から流入する空気の量(風量)は、一の電極の方が他の電極の方よりも多くなる。つまり、吹出口の内側では、他の電極での風量よりも一の電極での風量が多くなる。抑制部材は、導入口から流入する空気の一部を遮って、一の電極への風量を抑制する。すなわち、抑制部材は、導入口から流入する空気の一部を遮ることにより、一の電極の方へ流れる空気が他の電極の方に流れるようにする。これにより、正イオンを発生する電極での風量と負イオンを発生する電極での風量とを同等にすることができる。
本発明に係るイオン発生装置は、前記ファンの風量を直接又は間接に検出する検出部と、該検出部で検出した風量の多少に応じて、前記抑制部材による抑制範囲を小大に変更する変更部とを備えることを特徴とする。
本発明にあっては、検出部は、ファンの風量を直接又は間接に検出する。例えば、検出部で風量を直接検出してもよく、あるいは風量と相関関係があるファンの回転数を検出することにより風量を間接的に検出することもできる。変更部は、検出した風量の多少に応じて、抑制部材による抑制範囲を小大に変更する。例えば、抑制部材を2つの板状部材で構成し、一方を固定し、他方をジョイント部材で摺動可能にする。ジョイント部材で他方の板状部材を一方の板状部材に沿って摺動して、抑制部材の全体としての寸法(抑制範囲)を変更できるようする。そして、抑制範囲は、例えば、他方の板状部材を高さ方向に沿って摺動する場合には、高さ寸法の高低により抑制範囲を大小にする。
例えば、ファンにより送出される空気が導入口に流入する際に、他の電極から一の電極へ向かう方向に沿って流入する場合に、抑制部材で導入口から流入する空気の一部を遮って、一の電極への風量を抑制するとする。この場合に、ファンの回転数を上げて風量を増加させたとき、一の電極の方へ流れる空気を他の電極の方に流れるようにする抑制部材が存在することにより、却って他の電極での風量が多くなってしまうので、抑制部材の高さを低くすることにより、一の電極の方に空気が流れやすくすることで、両電極での風量をバランスさせる。また、ファンの回転数を下げて風量を減少させたとき、他の電極での風量が少なくなってしまうので、抑制部材の高さを高くすることにより、一の電極の方に空気が流れにくくすることで、他の電極での風量を増やし、両電極での風量をバランスさせる。これにより、ファンの回転数又は風量を変化させた場合であっても、正イオンを発生する電極での風量と負イオンを発生する電極での風量とを同等にすることができる。
本発明によれば、吹出口から放出される正イオン及び負イオンの濃度のバランスを改善することができる。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて説明する。図1は本実施の形態のイオン発生装置100のルーバを閉じた状態の構成の一例を示す外観斜視図であり、図2は本実施の形態のイオン発生装置100のルーバを開いた状態の構成の一例を示す外観斜視図であり、図3は本実施の形態のイオン発生装置100の内部構成の一例を示す斜視図である。イオン発生装置100は、一面が開口した箱状のケース1、ケース1の開口面に装着される矩形状のパネル2などを備える。
ケース1を天井面などの取付面に設けた開口内に収容することにより、取付面にパネル2を取り付ける。イオン発生装置100を天井に設置した状態では、取付面からパネル2が露出した形となり、イオン発生装置100は、いわゆる天井埋込型のイオン発生装置である。
パネル2は、中央部に矩形状の空気の取入口10を設けてあり、取入口10を設けた箇所の高さ寸法(厚み寸法)が大きく、パネル2の中央部から周部に向かって高さ寸法が小さくなるようにパネル2の表面(前面)を取入口10の面に対して傾斜させてある。
パネル2の周縁部には、矩形状の空気の吹出口11、12、13、14を設けてある。また、それぞれの吹出口11〜14には、風向調整板であるルーバ21、22、23、24を設けてある。
ルーバ21〜24は、吹出口11〜14と略同寸法を有する矩形状をなす。ルーバ21〜24は、パネル2の周縁部と反対側の吹出口11〜14の縁部に沿った軸回りに回動可能に設けられている。ルーバ21〜24の回動動作は、ルーバ制御回路(不図示)により制御される。ルーバ21〜24を閉じることにより、吹出口11〜14はルーバ21〜24で覆われる。また、ルーバ21〜24を適宜の角度(例えば、取入口10の面に対する角度)で開くことにより、吹出口11〜14から吹き出されるイオンを含む空気は、ルーバ21〜24の内側面に当たって風向を調整することができる。また、吹出口11〜14から吹き出されるイオンを含む空気は、パネル2の中央部から周縁部へ向かう方向に吹き出すことができる。
吹出口11〜14の近傍には、それぞれの吹出口11〜14に対応させて表示部としてのLED31、32、33、34を設けてある。LED31〜34は、例えば、取入口10の周縁部と各吹出口11〜14の端部との間に設けることができる。LED31〜34は、吹出口11〜14固有の異常や点検等を通知することができる。
LED31〜34には、点灯時の光で、例えば、ルーバ21〜24の外側面の所望の領域を照らすことができるように導光部材(不図示)を設けることもできる。これにより、ルーバ21〜24の開閉状態に関わらず、ルーバ21〜24の外側表面の所望の領域を光らせることができ、外部からの視認性を高めることができる。
パネル2の前面には、異常の発生を報知する報知部としてのLEDランプ、リモートコントロール等の外部装置から所定の信号を取得する取得部としての受光部などを備える表示パネル25を設けてある。
例えば、表示パネル25は、複数のLEDランプを備え、イオン発生装置100が運転状態であることを示すLEDランプ(運転ランプ)、イオン発生ユニットの交換を知らせるためのLEDランプ、イオン発生ユニット等の異常を報知するためのLEDランプ、イオン発生ユニット又はフィルタ(不図示)等の清掃を通知するためのLEDランプなどを備える。
図2又は図3に示すように、それぞれの吹出口11〜14の内側には、イオン発生ユニット41、42、43、44を装着している。
図4は本実施の形態のイオン発生ユニット41の一例を示す外観斜視図である。なお、他のイオン発生ユニット42〜44もイオン発生ユニット41と同等であるので、以下では、イオン発生ユニット41について説明する。
イオン発生ユニット41は、箱状の収容部411を備え、収容部411には、正イオン及び負イオンを発生する電極としての電極部413、412を備えたイオン発生部、イオンセンサ414などを収容している。
イオン発生部は、矩形状の板状体であり、一方の端部近傍にマイナスイオンを発生させる電極部412を設けてあり、他方の端部近傍にプラスイオンを発生させる電極部413を設けてある。
収容部411の一側端部には、イオン発生ユニット41を機械的及び電気的に接続するためのコネクタ415を備える。また、収容部411の一側端部には、イオン発生ユニット41をケース1に固定するためのねじ部416を設けてある。
イオン発生ユニット41は、空気中の水蒸気をプラズマ放電によりイオン化することにより、プラスイオンとしてのH+ (H2 O)n (nは任意の自然数)と、マイナスイオンとしてのO2 - (H2 O)m (mは任意の自然数)とを発生する。そして、これらが化学反応することにより、活性種である過酸化水素(H2 O2 )及び/又は水酸基ラジカル(OH)が生成され、空気中の浮遊細菌や浮遊ウィルス等が除去される。
これにより、それぞれの吹出口11〜14は、独立にプラスイオンを含む空気、及びマイナスイオンを含む空気を吹き出すことができ、イオン発生装置100から吹き出した空気中のプラスイオンとマイナスイオンとが直ちに中和することを防止できる。そして、イオンの中和を防止することにより、イオンの拡散性を向上させることができる。
図5は本実施の形態のイオン発生装置100の内部構成の一例を示す平面図であり、図6は本実施の形態のイオン発生装置100の内部構成の一例を示す側面図である。図5はパネル2を取り外した状態を示す。また、図6は吹出口14の内側の要部断面を示す。
図5に示すように、ケース1の中央部には、ファン3を設けてある。ファン3は、いわゆるターボファンであり、回転軸方向に立設した複数の羽板30を備える。羽板30は、ファン3の周方向に沿って傾斜させてある。すなわち、ファン3の回転軸から羽板30の両端部までの半径方向に沿った距離が異なり、ファン3を符号Aで示す方向に回転させることにより、羽板30が空気を外側に押し出すようにしてある。ファン3が回転することにより、取入口10から空気が取り込まれ、取り込まれた空気は、ファン3の内側から羽板30により外側(径方向外側)に向かって送出され、吹出口11〜14からイオンを含んだ状態で放出される。
図5に示すように、吹出口11〜14は、矩形状をなし、長手方向の寸法は、電極部412、413の離隔寸法より長い。吹出口11〜14の内側には、電極部412及び電極部413の間に相当する位置に両方の電極部412及び電極部413での風量を同等にするための風量調整部としての板状の抑制部材61、62、63、64を設けてある。
抑制部材61〜64は、例えば、矩形状の板状であって、吹出口11〜14の短手方向の寸法より短い幅を有するとともに、ファン3の羽板30の高さ寸法より短い高さを有する。抑制部材61〜64は、ケース1の側面に当接するとともに、羽板30の回転軌道から適長離隔した態様で設けられている。
図6は吹出口14の内側の要部構成が分かるように一部破断の断面の様子を示す。図6において、符号74は導入口である。導入口74は、吹出口14と連通し、吹出口14と略同寸法の長さを有するとともに、ファン3の羽板30の高さと略同寸法の高さを有する。導入口74は、ファン3が送出する空気を電極部412及び電極部413へ導くためのものである。なお、他の吹出口11〜13に対応して、導入口74の他に3つの導入口を具備するが、当該3つの導入口の構成は導入口74と同様であるので、以下では導入口74について説明する。
図6において、符号30で示す羽板には、便宜上模様を付して他の箇所と区別できるようにしてある。また、符号Aは、ファン3、すなわち羽板30の回転方向を示す。
ファン3から送出された空気は導入口74に流入し吹出口14の内側を通って吹出口14から吹き出す。ファン3は、電極部413から電極部412へ向かう方向に沿って導入口74に空気を流入させる。すなわち、抑制部材64を具備しない場合、ファン3により送出される空気が導入口74に流入する際に、電極部413から電極部412へ向かう方向に沿って流入するので、導入口74から流入する空気の量(風量)は、電極部412の方が電極部413の方よりも多くなる。つまり、吹出口14の内側では、電極部413での風量よりも電極部412での風量が多くなる。
抑制部材64は、導入口74から流入する空気の一部を遮って、電極部412への風量を抑制する。すなわち、抑制部材64は、導入口74から流入する空気の一部を遮ることにより、電極部412の方へ流れる空気が電極部413の方に流れるようにする。
図7は本実施の形態のイオン発生装置100の吹出口14の内側の構成の一例を示す要部の断面図である。図7は吹出口14の内側での抑制部材64の配置の一例を示す。吹出口14の内側は、略直方体の空間を有し、当該略直方体の一面が吹出口14であり、当該一面と交差する他面に吹出口14と連通する導入口74を設けてある。略直方体の残りの他の面はケース1等の部材で構成され、吹出口14を除いて空気が外部へ流出することはない。
図7に示すように、ファン3の回転により羽板30で押し出された空気は導入口74へ流入する。導入口74から流入した空気の一部は、吹出口14の内側を通って吹出口14から吹き出される。一方、導入口74から流入した空気の一部は、抑制部材64に当たることにより、電極部412の方に流れるのを抑制され、電極部413の方に流れて吹出口14から吹き出される。
このように、正イオン及び負イオンを発生する複数の電極部413、412が離隔配置されたイオン発生ユニット44を吹出口14の内側に設けてあり、風量調整部としての抑制部材64は、導入口74から流入する空気の量(風量)が、電極部412の方に多く流れるのを抑制して、電極部413、412での風量を同等にする。正イオンを発生する電極部413での風量と負イオンを発生する電極部412での風量とを同等にすることにより、吹出口14から放出される正イオン及び負イオンの濃度のバランスを改善することができる。
抑制部材64は、吹出口14の内側を流れる空気の一部を遮るような適宜の寸法(面積)を有する。ファン3から送出される空気の導入口74(吹出口14内)での流れる方向(風向)によって、負イオンを発生する電極部412での風量が正イオンを発生する電極部413での風量より多い場合には、両方の電極部412、413の間に設けられた抑制部材64により、負イオンを発生する電極部412への風量を少なくするとともに、正イオンを発生する電極部413への風量を多くすることができる。これにより、正イオンを発生する電極部413での風量と負イオンを発生する電極部412での風量とを同等にすることができる。
図8は比較例として抑制部材64を具備しない場合の風量の様子を示す模式図であり、図9は本実施の形態の抑制部材64を具備する場合の風量の様子を示す模式図である。図8に示すように、抑制部材64を具備しない場合、羽板30により符号Bで示す方向に送出された空気は、電極部413から電極部412の方向に沿って導入口74に流入する。吹出口14の内側は、導入口74を除いてケース等の部材で略直方体状に囲まれた空間をなすため、吹出口14の内側では、電極部413での風量(符号Cで示す)よりも電極部412での風量(符号Dで示す)が多くなり、抑制部材64を具備しない状態では、正イオンの濃度と負イオンの濃度とはアンバランスとなる。
一方、図9に示すように、抑制部材64を具備する場合には、電極部413から電極部412の方へ向かって流れる空気の一部を抑制部材64で抑制することができるので、吹出口14の内側では、電極部413での風量(符号Cで示す)と電極部412での風量(符号Dで示す)とが同程度となる。このため、抑制部材64を具備する場合は、正イオンの濃度と負イオンの濃度とは同程度にすることができる。
上述の例では、抑制部材64の抑制範囲を可変する構成ではないが、例えば、ファン3の風量又は回転数に応じて抑制範囲を可変とすることができる。以下、この点について説明する。
図10は本実施の形態のイオン発生装置100の吹出口14の内側の構成の他の例を示す要部の断面図である。図10に示すように、ファン回転数検出部51は、ファン3の回転数を検出する。なお、ファン3の回転数に代えてファン3の風量を検出するようにしてもよい。すなわち、ファン3による風量を直接検出してもよく、あるいは風量と相関関係があるファン3の回転数を検出することにより風量を間接的に検出することもできる。
高さ変更部52は、検出した風量の多少(回転数の高低)に応じて、抑制部材64による抑制範囲を小大に変更する。図10に示すように、例えば、抑制部材64を2つの板状部材641、642で構成し、一方の板状部材642を固定し、他方の板状部材641をジョイント部材643で摺動可能にする。ジョイント部材643で板状部材642を板状部材641に沿って摺動して、抑制部材64の全体としての寸法(抑制範囲)を変更できるようする。図10の例では、抑制範囲は、板状部材642を高さ方向に沿って摺動することにより、高さ寸法の高低により抑制範囲を大小にする。
そして、上述のように、ファン3により送出される空気が導入口74に流入する際に、電極部413から電極部412へ向かう方向に沿って流入する場合に、抑制部材64により導入口74から流入する空気の一部を遮って、電極部412への風量を抑制するとする。この場合に、ファン3の回転数を上げて風量を増加させたとき、電極部412の方へ流れる空気を電極部413の方に流れるようにする抑制部材64が存在することにより、却って電極部413での風量が多くなってしまうので、抑制部材64の高さを低くすることにより、電極部412の方に空気が流れやすくすることで、両電極部412、413での風量をバランスさせる。
また、ファン3の回転数を下げて風量を減少させたとき、電極部413での風量が少なくなってしまうので、抑制部材64の高さを高くすることにより、電極部413での風量を多くして、両電極部412、413での風量をバランスさせる。これにより、ファンの回転数又は風量を変化させた場合であっても、正イオンを発生する電極部413での風量と負イオンを発生する電極部412での風量とを同等にすることができる。
次に、本実施の形態のイオン発生装置100によるイオン濃度の測定結果について説明する。図11はイオン濃度測定のための測定箇所を示す説明図であり、図12は本実施の形態のイオン発生装置100によるイオン濃度の測定結果の一例を示す説明図である。
図11に示すように、天井に取り付けられたイオン発生装置の中央から横方向(水平方向)に1.65mだけ離れ、床面から1.2mの高さの位置をイオン濃度の測定箇所とした。図12において、横軸は抑制部材の高さ寸法であり、縦軸はプラスイオンの濃度に対するマイナスイオンの濃度のイオン比率であり、比率1の場合は、プラスイオンの濃度とマイナスイオンの濃度とが等しい。
図12に示すように、抑制部材を具備しない場合には、イオン比率は、1.81(1立方m当たりのプラスイオン濃度が104500個であり、マイナスイオン濃度が189000個)である。図中直線のグラフで示すように、風量が中程度(大、中、小の3モード)の場合、抑制部材の高さが80mmの場合、イオン比率は1.49(1立方m当たりのプラスイオン濃度が78000個であり、マイナスイオン濃度が116000個)である。また、抑制部材の高さが110mmの場合、イオン比率は0.69(1立方m当たりのプラスイオン濃度が140000個であり、マイナスイオン濃度が96500個)である。従って、風量が中の場合、抑制部材の高さを98〜99mm程度にすることにより、イオン比率を1とすることができる。
また、図12中破線の直線で示すように、風量が大となった場合には、抑制部材の高さを低くすることにより、イオン比率を1とすることができ、逆に風量が小となった場合には、抑制部材の高さを高くすることにより、イオン比率を1とすることができる。
上述の実施の形態では、イオン発生ユニット及び吹出口を複数備える構成であったが、これに限定されるものではなく、イオン発生ユニット及び吹出口は1つであってもよい。
1 ケース
2 パネル
3 ファン
30 羽板
10 取入口
11、12、13、14 吹出口
21、22、23、24 ルーバ
41、42、43、44 イオン発生ユニット
412 電極部(一の電極)
413 電極部(他の電極)
51 ファン回転数検出部(検出部)
52 高さ変更部(変更部)
61、62、63、64 抑制部材(風量調整部)
74 導入口
641、642 板状部材
643 ジョイント部材
2 パネル
3 ファン
30 羽板
10 取入口
11、12、13、14 吹出口
21、22、23、24 ルーバ
41、42、43、44 イオン発生ユニット
412 電極部(一の電極)
413 電極部(他の電極)
51 ファン回転数検出部(検出部)
52 高さ変更部(変更部)
61、62、63、64 抑制部材(風量調整部)
74 導入口
641、642 板状部材
643 ジョイント部材
Claims (4)
- 取入口から取り入れた空気を吹出口から吹き出すためのファンと、該吹出口の内側に設けられ、正イオン及び負イオンを発生する複数の電極が離隔配置されたイオン発生ユニットとを備えるイオン発生装置において、
前記複数の電極での風量を同等にするための風量調整部を備えることを特徴とするイオン発生装置。 - 前記吹出口は、
前記複数の電極間の離隔寸法より長く、
前記風量調整部は、
前記吹出口の内側で前記複数の電極間に設けられ、一の電極への風量を抑制する抑制部材であることを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。 - 前記吹出口と連通し略同寸法の長さ寸法を有し、前記ファンが送出する空気を前記複数の電極へ導くための導入口を設けてあり、
前記ファンは、
他の電極から前記一の電極へ向かう方向に沿って前記導入口に空気を流入させるようにしてあり、
前記抑制部材は、
前記導入口から流入する空気の一部を遮って、前記一の電極への風量を抑制するように構成してあることを特徴とする請求項2に記載のイオン発生装置。 - 前記ファンの風量を直接又は間接に検出する検出部と、
該検出部で検出した風量の多少に応じて、前記抑制部材による抑制範囲を小大に変更する変更部と
を備えることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のイオン発生装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011247928A JP2013104600A (ja) | 2011-11-11 | 2011-11-11 | イオン発生装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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WO2015074223A1 (zh) * | 2013-11-20 | 2015-05-28 | 谢虹 | 一种负离子空气净化器 |
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