JP2013099483A - 有機酸臭除去フィルター - Google Patents
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Abstract
【解決手段】発泡剤によって発泡したバインダー樹脂を介して不織布に水酸化金属を固着させ、JIS B9908規格で測定した圧力損失が、フィルターの通過風速が1.0m/秒の条件下で、フィルターの厚さ1cm当たり3〜30Paとすることで、タバコ臭に大きな消臭効果があって、しかも圧力損失が低く、耐久性能の優れたイソ吉草酸、酪酸、酢酸等の有機酸臭除去フィルターが得られることを見出した。
【選択図】なし
Description
有機酸臭除去フィルターから切り出した試験片(450×250mm)を毎分800リットルの通気を行なうファンをセットした空気清浄機のフィルターホルダーに固定し、内容量1m3のアクリルボックス内に入れた後、ボックス内において濃度が10ppmとなるようにイソ吉草酸と酪酸と酢酸を1:1:1の割合で混合したガスを注入し、30分経過後にこの混合ガスの残存濃度を測定し、混合ガスの除去率(%)を算出し初期性能とした。除去率90%以上であるものを「◎」、除去率が80%以上90%未満であるものを「○」、除去率が70%以上80%未満であるものを「△」、除去率が70%未満であるものを「×」とし、「○」以上を合格とした。
上記性能試験を5回繰り返し行ったあと、そのまま空気清浄機を動かし30分間経過してこの混合ガスの残存濃度を測定し、混合ガスの除去率(%)を算出し耐久性能とした。除去率60%以上であるものを「◎」、除去率が50%以上60%未満であるものを「○」、除去率が40%以上50%未満であるものを「△」、除去率が40%未満であるものを「×」とし、「○」以上を合格とした。
JIS B9908形式3に準拠し測定した。すなわち、有機酸臭除去フィルターを風洞のユニット固定部に保持し、送風機を作動させフィルター面風速が1.0m/秒になるように調整した。次に静圧測定孔に接続されたマノメーターによって、フィルターの上流側と下流側の静圧を測定しフィルターの厚み1cm当たりの圧力損失を算出した。評価基準は、圧力損失30Pa以下が合格で「○」、30Pa超35Pa以下を「△」、35Pa超を「×」とした。
水酸化ジルコニウム60重量部を水200質量部に加えた後、攪拌機により攪拌を行い、均一に分散液させた水酸化金属分散液を用意した。次に、ウレタン系バインダー樹脂(固形分50%)35質量部を、先に用意した水酸化金属分散液に全部加えよく攪拌したのちに発泡剤0.2重量部を加え、ミキサーによって機械的に泡立てて嵩を大きく発泡させた処理液を得た。この処理液をケミカルボンド不織布(ポリエステル繊維、目付50g/m2、厚み5mm)にドクターナイフを用いてコーティングし、100℃×20分乾燥して、厚さ5mmの有機酸臭除去フィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化金属54g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は5Paであった。
次に、実施例1において、ケミカルボンド不織布(ポリエステル繊維、目付20g/m2、厚み2mm)を用いた以外は実施例1と同様にして、厚さ2mmの有機酸臭除去フィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化ジルコニウム30g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は5Paであった。
次に、実施例1において、ケミカルボンド不織布(ポリエステル繊維、目付80g/m2、厚み8mm)を用いた以外は実施例1と同様にして、厚さ8mmの有機酸臭除去フィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化ジルコニウム60g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は14Paであった。
次に、実施例1において、スパンボンド不織布(ポリエステル繊維、目付50g/m2、厚み5mm)を用いた以外は実施例1と同様にして、厚さ5mmの有機酸臭除去フィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化ジルコニウム32g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は27Paであった。
次に、実施例1において、水酸化ジルコニウムに代えて2価の水酸化銅、すなわち水酸化銅(II)60重量部を用いた以外は実施例1と同様にして、厚さ5mmの有機酸臭除去フィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化銅(II)52g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は5Paであった。
次に、実施例1において、アクリル系バインダー樹脂(固形分50%)を用いた以外は実施例1と同様にして、厚さ5mmの有機酸臭除去フィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化ジルコニウム54g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は5Paであった。
次に、実施例1において、ドクターナイフを用いてコーティングの付着量を調整した以外は実施例1と同様にして、厚さ5mmの有機酸臭除去フィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化ジルコニウム25g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は3Paであった。
次に、実施例1において、ドクターナイフを用いてコーティングの付着量を調整した以外は実施例1と同様にして、厚さ5mmの有機酸臭除去フィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化ジルコニウム210g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は26Paであった。
次に、実施例1において、水酸化ジルコニウムを用いなかった以外は実施例1と同様にして、厚さ5mmのフィルターを得た。圧力損失試験を行った結果、圧力損失は3Paであった。
次に、実施例1において、発泡剤を用いず、すなわちバインダー樹脂を発泡させなかった以外は実施例1と同様にして、厚さ5mmのフィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化ジルコニウム340g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は36Paであった。
次に、実施例1において、ケミカルボンド不織布(ポリエステル繊維、目付120g/m2、厚み12mm)を用いた以外は実施例1と同様にして、厚さ12mmのフィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化ジルコニウム85g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は32Paであった。
次に、実施例1において、ケミカルボンド不織布(ポリエステル繊維、目付600g/m2、厚み60mm)を用いた以外は実施例1と同様にして、厚さ60mmのフィルターを得た。不織布への付着量は、水酸化ジルコニウム92g/m2であり、圧力損失試験を行った結果、圧力損失は75Paであった。
Claims (5)
- 発泡剤によって発泡したバインダー樹脂を介して不織布に水酸化金属を固着させ、JIS B9908規格で測定した圧力損失が、フィルターの通過風速が1.0m/秒の条件下で、フィルターの厚さ1cm当たり3〜30Paであることに特徴のある有機酸臭除去フィルター。
- 前記不織布がケミカルボンド不織布であり、前記バインダー樹脂がウレタン系樹脂である請求項1に記載の有機酸臭除去フィルター。
- 前記発泡剤がアルキルスルホン酸のアルカリ金属塩である請求項1または2に記載の有機酸臭除去フィルター。
- 前記不織布に水酸化金属を20〜300g/m2固着させた請求項1〜3のいずれか1項に記載の有機酸臭除去フィルター。
- 有機酸臭除去フィルターの厚さが1〜10mmである請求項1〜4のいずれか1項に記載の有機酸臭除去フィルター。
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2011
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