JP2013098524A - Dip部品を含む回路基板の加工方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来に無い、薄型、狭ピッチのDIPICが開発された。従来のIC挿入機では実装出来ず、新たなIC挿入機の開発が必要だが、多く使われている表面実装機で加工出来る方法が求められる。
【解決手段】負圧吸着方式の表面実装機は吸着、搬送、降下(挿入)が出来、部品を挟んで保持する必要が無く、部品の寸法に左右されない。DIP部品のリードは予め定められたピッチに加工しておくが、プリント基板のスルーホールに予め塗布されたクリームハンダがリフロー行程でDIP部品を固定し、以後の加工工程で脱落する事は無い。また、他の部品が実装された後、フローハンダ付けでDIP部品のハンダ付けは確実に行われる。
【選択図】図1

Description

本発明は、いわゆるDIP部品(リード付きDIPIC、ICソケット等)をプリント基板のスルーホール(リード挿入口)に挿入し、組立加工するに当たり、負圧吸着で作業する方法に関する。
従来から、リード付きのDIP部品(以後DIPICとも記す)をプリント基板に実装するには、各種有るIC挿入機で挿入実装され、他のアキシャル部品、ラジアル部品もが、他の機械で挿入、実装された後、コネクター等手挿入部品も加え、フローハンダ付けする加工方法が取られている。
リード付きDIPICは、近年、小型の表面実装用ICに変わり、殆ど使われなく成っている。が、パチンコ機等の管理される世界では未だ多用されているし、高い信頼性が求められる世界でも“実績信頼性”が重視され、今度とも使われる。
最近、パチンコ機等遊技機を主な対象として、薄型、狭リードピッチのDIPIC(以後、小型DIPICと言う)が不正防止を目的に製作されるように成った。この小型DIPICは従来からある各種IC挿入機では挿入加工出来ない寸法であり、手挿入するか、専用のIC挿入機を開発する事が求められている。が、特殊な分野での利用の為に、機械の開発をすれば、著しく高価な機械と成り、結果、加工された回路基板が高価となる問題がある。
DIP部品を表面実装機で挿入加工できれば、表面実装機(チップマウンター)が大量に使用されている昨今では好都合である。特開2005−210002はDIP部品も表面実装用部品も取り扱える表面実装機を開示している。が、その内容はDIP部品に対しては保持用ツールで保持、運搬、挿入を行い、表面実装用部品は負圧吸着で作業する複合の物である。
負圧吸着だけでDIP部品も取り扱わない理由として、(1)負圧吸着方式ではDIP部品のリードピッチ寸法をスルーホールピッチに変形できず、前作業が大変である事。
(2)前作業でピッチを出しても、挿入作業後、スプリングバック力が無いため脱落する。
が述べられている。
上記理由で負圧吸着でDIPICを取り扱わないとあるが、出願された2004年以前にも、以後にも負圧吸着でDIPICを取り扱う特許関連資料は発見出来ないし、ネット検索でも事例を発見出来ない。理由は多分、DIPICと表面実装用ICが混在して使われた2004年頃以降、DIPICの利用が低下しているので、開発意欲の低下と言うか、必要が無かったと判断する。
特開2005−210002号公報
本発明が解決しようとする課題は、特許文献1の公開技術以降、開示されない負圧吸着を用いたDIPIC実装に関し、DIPICを取り扱う上での以下の課題を解決する事にある。
(1)挿入前にDIPICのリードピッチ寸法をスルーホールピッチ寸法と同一にしてお くと、挿入後、脱落が起きやすいと言う課題。
(2)DIPICを保持用ツールで保持、挿入する方式は、各種寸法の異なる部品に対し 各種の寸法の保持用ツールが必要となる課題。
上記(1)(2)が、解決しようとする課題である。
課題を解決する為の手段
請求項1のDIP部品を含む回路基板の加工方法は、DIP部品を含む電子部品がプリント基板にハンダ付けされて構成される、回路基板の加工方法であって、
プリント基板のDIP部品用のリード挿入口の1か所以上にクリームハンダを塗布し、表面部品実装機の部品供給部から負圧吸着でDIP部品を吸着、搬送し、前記プリント基板のリード挿入口へDIP部品のリードを挿入し、この状態のプリント基板を、リフローハンダ処理をし、その後、DIP部品を含む電子部品を、フローハンダ処理を行う、事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法であるから、
課題(1)に対して、挿入前にDIPICのリードピッチ寸法をスルーホールピッチ寸法と同一にしておいても、リフローハンダ付けでDIP部品は固定される為、後行程での脱落が起きやすいと言う問題を解決する。
課題(2)に対してはDIPICを保持用ツールで保持、挿入する方式が、各種寸法の異なる部品に対し各種の寸法の保持用ツールが必要であるのに対して、負圧吸着で搬送出来る為、DIP部品の寸法に関係せずほぼ同一の重さの部品なら1種類の吸着ノズルで対応でき、問題を解決する。
又、課題で述べなかったが、DIP部品を保持する従来のIC挿入機は繰り返しの速度が遅い、この問題に対しても表面実装機の速度は遙かに高速で、作業性が良いと言う効果がある。
請求項2のDIP部品を含む回路基板の加工方法は、DIP部品を含む電子部品がプリント基板にハンダ付けされて構成される、回路基板の加工方法であって、プリント基板のDIP部品用のリード挿入口の1か所以上にクリームハンダを塗布し、表面部品実装機の部品供給部から負圧吸着でDIP部品を吸着、搬送し、前記プリント基板のリード挿入口へDIP部品のリードを挿入し、この状態のプリント基板を、リフローハンダ処理をし、その後、DIP部品を含む電子部品を、フローハンダ処理を行う、事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法であると共に、
プリント基板のリード挿入口を介して挿入されるDIP部品のリードの挿入長さが、DIP部品のリード肩がプリント基板と接しない程とすると共に、リフローハンダ処理の前に、DIP部品のリード肩とプリント基板を接する様に、加圧する修正工程を有する事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法であるから、
課題(1)(2)に対して請求項1と同様に問題解決すると共に、DIP部品がプリント基板に過大な力で押し圧される問題を解決するばかりでなく、DIP部品のリードの一部又は全てがリード挿入口に入らない不具合に対して、修正作業を簡単に行える効果がある。
請求項3のDIP部品を含む回路基板の加工方法は、DIP部品を含む電子部品がプリント基板にハンダ付けされて構成される、回路基板の加工方法であって、プリント基板のDIP部品用のリード挿入口の1か所以上にクリームハンダを塗布し、表面部品実装機の部品供給部から負圧吸着でDIP部品を吸着、搬送し、前記プリント基板のリード挿入口へDIP部品のリードを挿入し、この状態のプリント基板を、リフローハンダ処理をし、その後、DIP部品を含む電子部品を、フローハンダ処理を行う、事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法であると共に、
部品供給部にはDIP部品のリードの厚みを僅かに上回り、差し込まれたリードをリード列の方向に摺動可能な溝幅で、2本を一対としてDIP部品の両側のリード列間のピッチと同一のピッチで平行配置されたリードガイド溝を有するトレイが配されており、DIP部品はリードガイド溝にリードを差し込まれて前記トレイに収容されている事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法であるから、
課題(1)(2)に対して請求項1と同様に問題解決すると共に、DIP部品が部品供給部から、正確にプリント基板のリード挿入口へと搬送され、挿入ミスの少ない、良い加工作業が行える効果がある。
請求項4のDIP部品を含む回路基板の加工方法は、DIP部品を含む電子部品がプリント基板にハンダ付けされて構成される、回路基板の加工方法であって、プリント基板のDIP部品用のリード挿入口の1か所以上にクリームハンダを塗布し、表面部品実装機の部品供給部から負圧吸着でDIP部品を吸着、搬送し、前記プリント基板のリード挿入口へDIP部品のリードを挿入し、この状態のプリント基板を、リフローハンダ処理をし、その後、DIP部品を含む電子部品を、フローハンダ処理を行う、事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法であると共に、
部品供給部にはDIP部品のリードの厚みを僅かに上回り、差し込まれたリードをリード列の方向に摺動可能な溝幅で、2本を一対としてDIP部品の両側のリード列間のピッチと同一のピッチで平行配置されたリードガイド溝を有するトレイが配されており、DIP部品はリードガイド溝にリードを差し込まれて前記トレイに収容されている事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法であると共に、トレイの構成が平板状のトレイベースに前記リードガイド溝を複数対設け、リードガイド溝と直交するストッパー板を、DIP部品のピン数に応じた位置に固定する位置決め穴を有する構成である事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法であるから、
課題(1)(2)に対して請求項1と同様に問題解決すると共に、DIP部品が部品供給部から、正確にプリント基板のリード挿入口へと搬送されるに当り、DIP部品の樹脂部寸法に関係しない、DIP部品のリードを基準とした正確な位置に収容されている事から、挿入ミスの少ない、良い加工作業が行える効果がある。
本発明のDIP部品を含む回路基板の加工方法を説明する工程図。 本発明の構成要素であるDIP部品の説明図。 本発明の構成要素であるトレイの説明図。 本発明の寸法関係を示す説明図。
発明を実施する為の形態
図1は本発明のDIP部品を含む回路基板の加工方法を示す工程図であり、
図(a)クリームハンダ塗布工程、(b)負圧吸着実装工程、(c)修正工程、(d)リフローハンダ付け工程、(e)他部品実装工程、(f)フローハンダ付け工程から成る。
図(a)は図示されない、通常のクリームハンダ印刷機に配置されたプリント基板1を示している。プリント基板1には後に述べる各種工程で機械に対して、定まった位置を保証する為の基準穴1a,1aが設けられると共に、本工程の印刷機、次工程の表面部品実装機に対して定まった位置を知らせる目的の基板認識マーク1bが複数設けられている。
また、プリント基板1にはDIP部品用のリード挿入口(スルーホール)1cが複数個設けられている。図の例では20個の挿入口が設けられている。また、複数のリード挿入口の対角線上に部品用認識マーク1d、1dが設けられている。また、銅箔で表面実装部品用パッド1eが設けられている。
このクリームハンダ塗布工程では図示されないメタルマスクの開口部から表面実装用部品パッド1eに対してクリームハンダ1fが必要量塗布される。また、DIP部品用にリード挿入口の位置にクリームハンダ1gが塗布される。図の例では20個のリード挿入口の内、5番ピン用と16番ピン用の2箇所が塗布されている。塗布目的と塗布する数は後述するが、全てのピンに塗布する必要はない。
次に図(b)は本発明の負圧吸着実装工程であり、図示されない表面部品実装機(チップマウンター)は表面実装用部品供給部8から搭載ヘッドの吸着ノズルにより、吸着、搬送し、表面実装用部品3を正しい位置に搭載した状態を示す。この事は、全くの当然で記載する必要すらない事であるが、本発明がリード付き部品だけでなく、リード無し部品も一括で加工できる事を説明する為に記載した。
さて、搭載ヘッドの吸着ノズルの径を大きくして、吸着力を強めた状態で、DIP部品供給部9から、DIP部品2が吸着、搬送され、部品用認識マーク1dで位置修正され、搭載ヘッドの下降により、リード2aはリード挿入口1cの中に挿入される。勿論、リード2aはDIP部品供給部9に置かれる前に、リード2aのピッチ間寸法がリード挿入口1cと同一に成るように前加工が成されている。
リード2aをプリント基板のリード挿入口のどの深さまで挿入させるかは、表面部品実装機の制御能力は大変高いので、DIP部品2のリード肩2bがプリント基板1に接する程に挿入させてもよい。 が、万一の挿入ミスを直す、次の修正工程の為には、リード2aの先端部がプリント基板1の上面からプリント基板1の板厚分程挿入される様に制御されるのが好ましい。
次に図(c)は修正工程であり、稀に発生する、DIP部品2のリード2aがリード挿入口1cに入っていない場合に、修正、挿入する。また、先の負圧吸着実装工程でDIP部品は完全には挿入されていないので、押し圧し、DIP部品のリード肩2bがプリント基板1に接するようにされる。
この、修正工程は先の負圧吸着実装工程で完全な挿入作業が出来る機種の回路基板に対しては、リード肩2bがプリント基板1に接するまで、挿入させることで省略できる。
次に図(d)のリフローハンダ付け工程では、図示されないリフローハンダ装置による加熱で、表面実装用部品3はハンダ付けが完了する。DIP部品2に対してはクリームハンダ塗布工程で塗布されたクリームハンダ1gが溶融しDIP部品2とプリント基板1を固着する。それを表す為に、図(b)、(c)に表示した1gを図(d)では消去した。
クリームハンダ1gによるハンダ付けの目的は、従来のDIP部品挿入機での挿入後の部品脱落防止と同じであるから、クリームハンダ1gの塗布は1個のDIP部品について1点でも良いし、図の20ピンに対して20点でもよいが、この2列の対向する2点、又は4点が好適である。
次に図(e)の他部品実装工程へ進む。ここでは、アキシャル部品4が図示されないアキシャル部品挿入機で挿入され、そのリードはカット、クリンチされ、その部品の脱落を防止する。なお、アキシャル部品とは、抵抗、ダイオード、コンデンサー等の横型の部品である。
また、ラジアル部品5が図示されないラジアル部品挿入機で挿入され、そのリードはカット、クリンチされ、その部品の脱落を防止する。なお、ラジアル部品とは、コンデンサー、トランジスター、LED等の縦型の部品である。
次に、手挿入部品6がプリント基板1に挿入される。この作業は、図(e)では1枚の図で表されているが、機械からプリント基板を外し、移動後、他の場所で作業される。この移動に伴い、プリント基板1の方向は上下、逆にされたり、振動を受けたりする。即ち、上記で説明した、DIP部品2、アキシャル部品4、ラジアル部品5は基板から脱落しない事が必要である。
次に図(f)のフローハンダ付け工程へ進み、既にプリント基板1の上面にリフローハンダでハンダ付けされた表面実装用部品3以外の、DIP部品2、アキシャル部品4、ラジアル部品5、手挿入部品6のプリント基板1の裏面に出ているリードはフローハンダ槽の噴流でハンダ付けされ、回路基板7となる。
次に図2で本発明で特に重要となる、DIP部品2のリード2aがプリント基板1のリード挿入口1cに挿入される様子を説明する。
図(a)は吸着ノズル10で負圧吸着され、プリント基板の所定のリード挿入口にDIP部品を挿入し、まさに、吸着を止め、DIP部品を自由落下させるタイミングを表す平面図であり、図(b)は同状態の側面図であり、図(c)は図(b)の一部拡大図である。
DIP部品供給部9から吸着ノズル10で吸着、搬送されるDIP部品は、通常、図の様にDIP部品2の中心が吸着ノズル10の中心と一致する訳ではない。そこで、搬送中に図示しない部品認識カメラで中心からX方向、Y方向どれだけのズレが有るかが計測される。又、回転角度のズレθも計測される。又、部品用認識マーク1dも図示しない基板認識カメラで計測され、双方のデータの処理により、リード2aの先端がリード挿入口1cの中心に来るように制御され、図(b)に示すZ方向に搭載ヘッドに付けられた吸着ノズル10が降下し、リード2aの先端がプリント基板1の厚み内の寸法まで押し込まれる。
その後、吸着ノズル10の負圧は開放され、搭載ヘッドは上昇し、次の作業に向かう。ここで、リード2aの先端がプリント基板の板厚の範囲内で制御する事は、万一の挿入ミスを次工程で修正し易い事と、プリント基板に接する程挿入しなくても、自由落下でDIP部品はプリント基板方向に移動する。
但し、クリームハンダ1gの粘着力で落下出来ない事もあり、その時は、クリームハンダ1gをリード挿入口の穴中心部を外して、外周に塗布する事が望ましい。この事例で取り上げているDIP部品は20ピンの物でも0.5グラム程と軽量な為、クリームハンダは落下の妨げになる。よって、クリームハンダ塗布点数は少ない方が望ましい。
本実施例で取り上げているDIP部品は小型DIPICであり、リード間ピッチPは1.778ミリ、部品厚みTは1.5ミリ、リード肩2bからリード先端までの長さLは2.9ミリ、DIP下面2dからリード肩2bの寸法1は0.5ミリ、重量は0.5グラム、また、リードの厚みtは0.25ミリ、リード幅Wは0.46ミリ、リード先端部幅wは0.2ミリである。従来のDIPICは上記各記号分はP;2.54ミリ、T;3.5ミリ、L;3.3ミリ、l;0.5ミリ、重量;1.3グラム、t;025ミリ、W;0.5ミリ、w;0.2ミリである。薄型、狭ピッチ、軽量の点が特に大きく変化している。
従来のDIPICで用いられた挿入機で小型DIPICを挿入しようと機械改造を試みても、ICレール内を次々と落下してくる部品をチャックするのに、軽量過ぎて、落下が不安定。特に厚みTが薄くなりすぎて、チャックが不安定、狭ピッチ過ぎて精度が出せないの問題がある。
一方、本発明の負圧吸着で搬送し、超小型部品、例えば長さ0.4ミリ、幅0.2ミリのチップ部品を扱える高精度な表面部品実装機で取り扱えば、図(c)に示すリード挿入口の穴径0.8ミリの中にt;0.25ミリ、w;0.2ミリの先端を挿入する仕事は、X、Y方向へ0.3ミリ程誤差があっても挿入出来る事であり、簡単な作業となる。リード先端の形状は従来型DIPICも同一であるから、本方式の加工方法は従来のDIPICも簡単に挿入出来る。
次に図3でDIP部品供給部9から、DIP部品2を精度よく吸着、搬送させるに好適なトレイ構造の実施例を説明する。図はトレイ11にDIP部品2が多数配置された全体の平面図であり、P矢視は図4の図(a)の案内であり、A−A記号は図4の図(b),(c)の案内である。
トレイ11は金属、又は樹脂の平板から造られ、図中、横幅W、上下方向し、厚みHのトレイベース11aに、W方向にDIP部品のリード間ピッチと同一ピッチ寸法のリードガイド溝11bが複数設けられている。実施図ではリードガイド溝11bは2本を一対として8対が設けられている。DIP部品は対をなすリードガイド溝11bによって保持され、8列に並べられる。リードガイド溝11bの一部には溝幅が広げられた、リード受け入れ部11cが設けられる。実施図では左の部分に示されている。
また、トレイベース11aには複数の位置決め穴が設けられている。位置決め穴は後述するストッパー板を固定する目的の物であり、DIP部品のピン数に対応し、20ピン用には11dが、16ピン用には11eが、14ピン用には11fが各々図中上下に、定められたピッチ間隔P20、P16、P14で複数設けられている。各位置決め穴の、上下方向寸法は各々L20、L16、L14とされている。
ストッパー板12が止め棒13でトレイベース11aに取り付け可能にされている。ストッパー板12は図中上下方向に長く、横方向に短い短冊形であり、両端部に位置決め穴12a,12b,12cが設けられ、各両端位置決め穴のピッチ寸法はL20、L16、L14とされている。トレイベースの位置決め穴とストッパー板の位置決め穴は同一ピッチ、同一径で作られるため、図示の段付き形状の止め棒13が各穴に挿入されると、ストッパー板と各リードガイド溝は直交し、図中8列の各DIP部品を正しい位置関係に収容する。
図4の図(a)には、厚みHのトレイベース11aに、DIP部品2のリード間ピッチと同寸法のピッチ幅PWで、一対のリードガイド溝11bがトレイベース11aの上面から深さRDで設けられ、また、リード受け入れ部11cの為に、リードガイド溝の入口部は、リード2aの厚みtより、はるかに幅広なGWで示されるテーパー部が設けられている。
リードガイド溝11bの幅は、リードの厚みtより僅かに大きな寸法とされ、リード2aを溝内で摺動させることができる。DIP部品をリードガイド溝11bに沿って移動させるときのリード2aの溝との摺動状態で、リード2aが正しく塑性変形されているか、否かが判定出来る寸法とされている。
図3で説明したストッパー板12はリード肩2bと当る寸法とされ、寸法はATARIで示される量である。また、ストッパー板12はDIP下面2dとは隙間が確保され、その量はGで示される長さである。DIP下面2dとストッパー板12に隙間を確保する理由は、DIP部品2の樹脂部分は成型条件でバラツキの生ずる部分であり、リードを基準に寸法精度を確保する必要があるからである。
図4の図(b)はDIP部品2が図3のW方向に互いに正確な位置関係を保つ事を説明する為の図である。トレイベース11aに対して、止め棒13で固定された2本のストッパー板12の間隔は、(nxp)+w1+w2で表せる。
ここで、nはDIP部品のピッチ間数であり、両サイドで20ピンなら9となる。pは1ピン間の寸法であり、事例の場合は1.778ミリであり、w1はリード肩2dの幅であり、w2はストッパー板12の幅である。但し、ストッパー板12の位置決め穴12a,12b,12cは幅w2の中心に開けられているとする。w1は1.0ミリ、w2を5ミリで作成すれば、20ピンの場合では、(9x1.778)+1+5=22.002ミリ毎にDIP部品が配列される事になる。図3のP20は22.002ミリである。図でストッパー板の側面12dと他のストッパー板の側面12dで挟まれた状態を示しているのは、成型条件で寸法の誤差が出る、樹脂部でなく、金属部の、寸法が約束されたリード部で寸法が決まっている事を強調したいからである。なお、隙間が零では、吸着ノズル10での吸引が困難な為、僅かな隙間が生ずる様に寸法が管理される
但し、この関係を成立させる為には、図(a)で説明したストッパー板12とDIP下面の隙間Gが確保され、且つ、ストッパー板12とリード肩2bの当り寸法ATARIが確保される必要がある。図示した拡大図でもG、ATARIは小さな寸法で長期にトレイ11を使用した時、劣化、変形で上記条件を保つ事は簡単ではない。但し、リード肩2bの部分は強度的に強い部分であり、リード2aの変形が少ない長所が有る。
図(c)はストッパー板12とDIP部品の当りの点をリード2aとした点が異なる。リード2aは外力で変形し易い欠点を有するが、長さ部分が大きいので、寸法関係に余裕が生じ、長期にトレイ11を使用した時、劣化、変形で寸法関係が崩れ難く、耐久性が向上するメリットが生まれる。この図でwはリード2aの幅寸法である。この方式ではリード肩2bがストッパー板12と当ると誤差が生ずるため、リード肩12bとストッパー板12の上面との隙間Gが重要となる。図3と一体的に説明すると、各DIP部品間の間隔は(nxp)+w+w2と成り、wは0.46ミリ、w2は5ミリとすると、20ピンのDIP部品用のP20は(9x1.778)+0.46+5=21.462ミリとなり、16ピン用のP16は(7x1.778)+0.46+5=17.906ミリ、14ピン用のP14は16.128ミリとなる。
図3の右端のストッパー板12は、他のストッパー板と異なりDIP部品のピン数でトレイベース11aに固定される位置が移動しない。よって、ストッパー板の位置決め穴もトレイベースの位置決め穴も複数の必要が無いが、部品の共用の為、同一の物が用いられている。各ピン数のDIP部品は、この右端のストッパー板の中心線を基準に、P20、P16、P14のピッチで連続して設けられるトレイベースの位置決め穴11d,11e,11fに対してストッパー板が次々と入れられる事でリード寸法を基準にした正確な位置関係で整列される。他のピン数のDIP部品に対しても同様に、他のピッチの位置決め穴を設ける事で取り扱える。
最後に、図3示の縦8列、横4列にDIP部品を配置する手順を説明する。まず、図の左の部分のリード受け入れ部11cの幅広の部分に、DIP部品を落とし入れる、8個が入れられた状態で、トレイ11の左側を右側より高くして、各DIP部品がリードガイド溝内を右へと滑り、移動させる。図中、右端のストッパー板は固定であるから、8個のDIP部品は右端で停止する。次には、20ピンのDIP部品であるから、ストッパー板12を用意し、その上下の位置決め穴12aをトレイベース11aの上下の位置決め穴11dに合わせ止め棒13で、固定する。 同様の事を3回繰り返し、追加すれば図示の状態となる。
16ピン、14ピンの場合は位置決め穴が各々、11eと12bの組み合わせ、11fと12cの組み合わせに変わるのみで、同様である。但し、1枚のトレイ11内に20ピン、14ピン等異なるDIP部品を入れる事は出来ない。
以上、説明して来た回路基板の加工方法を用いれば、既にリード付き部品の時代が終わりかけている時に登場した、薄型の狭ピッチのDIPICの取扱に、専用のIC挿入機を開発する必要がなく、現在、大量に、汎用的に用いられたいる表面部品実装機のトレーの変更のみで対応出来る効果は極めて大きい。
また、従来の汎用的なDIPICもトレーの変更のみで対応出来る事から、従来のIC挿入機を廃却しても、回路基板の製作を続けれる効果がある。
1 プリント基板
1a 基準穴
1b 基板認識マーク
1c リード挿入口
1d 部品用認識マーク
1e 表面実装用部品パッド
1r クリームハンダ
1g クリームハンダ
2 DIP部品(電子部品)
2a リード
2b リード肩
2c DIP表面
2d DIP下面
3 表面実装用部品(電子部品)
4 アキシャル部品(電子部品)
5 ラジアル部品(電子部品)
6 手挿入部品(電子部品)
7 回路基板
8 表面実装用部品供給部
9 DIP部品供給部
10 吸着ノズル
11 トレイ
11a トレイベース
11b リードガイド溝
11c リード受け入れ部
11d 位置決め穴
11e 位置決め穴
11f 位置決め穴
12 ストッパー板
12a 位置決め穴
12b 位置決め穴
12c 位置決め穴
13 止め棒

Claims (4)

  1. DIP部品を含む電子部品がプリント基板にハンダ付けされて構成される、
    回路基板の加工方法であって、
    プリント基板のDIP部品用のリード挿入口の1か所以上にクリームハンダを塗布し、
    表面部品実装機の部品供給部から負圧吸着でDIP部品を吸着、搬送し、
    前記プリント基板のリード挿入口へDIP部品のリードを挿入し、
    この状態のプリント基板を、リフローハンダ処理をし、
    その後、DIP部品を含む電子部品を、フローハンダ処理を行う、
    事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法。
  2. 請求項1であって、
    プリント基板のリード挿入口を介して挿入されるDIP部品のリードの挿入長さが、
    DIP部品のリード肩がプリント基板と接しない程とすると共に、
    リフローハンダ処理の前に、
    DIP部品のリード肩とプリント基板を接する様に、加圧する修正工程を有する事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法。
  3. 請求項1であって、
    部品供給部には
    DIP部品のリードの厚みを僅かに上回り、差し込まれたリードをリード列の方向に摺動可能な溝幅で、2本を一対としてDIP部品の両側のリード列間のピッチと同一のピッチで平行配置されたリードガイド溝を有するトレイが配されており、
    DIP部品はリードガイド溝にリードを差し込まれて前記トレイに収容されている事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法。
  4. 請求項3であって、
    トレイの構成が
    平板状のトレイベースに前記リードガイド溝を複数対設け、
    リードガイド溝と直交するストッパー板を、
    DIP部品のピン数に応じた位置に固定する位置決め穴を有する構成である事を特徴とするDIP部品を含む回路基板の加工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN104308314A (zh) * 2014-10-11 2015-01-28 昆山圆裕电子科技有限公司 Dip通孔零件的回流焊接工艺

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