JP2013094503A - 洗濯機及び洗濯条件決定方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】低消費電力で洗濯物を効果的に洗濯することができる洗濯機、及び、該洗濯機が洗濯を行うための洗濯条件を決定する洗濯条件決定方法の提供。
【解決手段】制御部80は、給水弁51を開放して洗濯槽に洗濯水を供給する前に、洗濯槽に投入されている洗濯物の汚れ度合を推定し、推定した汚れ度合に応じて洗濯槽に投入すべき洗剤の量を含む洗濯条件を決定する。ここで、制御部80は、洗濯槽に投入すべき洗剤の量は汚れ度合が大きい程、多くなるように決定する。制御部80は、決定した洗濯条件に従って、ドラムモータ4、給水弁51及び排水弁26等に指示して洗い及び濯ぎ等の運転を実行する。
【選択図】図4

Description

本発明は、洗濯物の汚れ度合に応じた洗濯条件で洗濯を行う洗濯機、及び、該洗濯機が洗濯を行うための洗濯条件を決定する洗濯条件決定方法に関する。
現在、洗濯物を効率的に洗濯するため、又は、洗濯物の仕上がり品質を向上させるために、洗濯物の汚れ度合を推定し、推定した汚れ度合に応じた洗濯条件で洗濯を行う洗濯機が実用化されている。(特許文献1及び2参照。)
特許文献1に記載の洗濯機は、洗濯物が投入された洗濯槽に洗濯水を供給した後、洗濯水の濁度及び導電度を検出し、検出した濁度及び導電度に基づいて洗濯物の汚れ度合を推定する。特許文献1に記載の洗濯機は、推定した汚れ度合に応じて、洗濯条件、例えば洗い時間を決定し、決定した洗濯条件に従って洗濯を行っている。
特許文献2に記載の洗濯機も同様に、洗濯物が投入された洗濯槽に洗濯水を供給した後、洗濯水の導電率を測定し、測定値から汚れ度合を推定する。特許文献2に記載の洗濯機は、推定した汚れ度合から洗濯条件である洗い時間を決定し、決定した洗い時間に従って洗濯を行っている。
特開2011−67312号公報 特開2010−201054号公報
しかしながら、特許文献1及び2夫々に記載の洗濯機では、洗濯槽に洗剤を含む洗濯水を供給した後に汚れ度合を推定しているため、汚れ度合に応じて洗剤量の多少を決定することができず、洗剤量を洗濯条件に含めることができない。
このため、特許文献1及び2夫々に記載の洗濯機は、汚れ度合が大きい洗濯物を洗濯する場合、洗剤量を多くすることができない分、例えば、洗い時間又は濯ぎ時間の延長等を行わなければならない。
洗い時間又は濯ぎ時間の延長等は更なる電力を必要とするため、特許文献1及び2夫々に記載の洗濯機は、多量の電力を消費する虞がある。更に、特許文献1及び2夫々に記載の洗濯機には、洗い時間が延長された場合、洗濯物から除去されて洗濯槽内の洗濯水に含まれている汚れが洗濯物に再付着する虞があり、洗濯物を効果的に洗濯できないという問題がある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、低消費電力で洗濯物を効果的に洗濯することができる洗濯機、及び、該洗濯機が洗濯を行うための洗濯条件を決定する洗濯条件決定方法を提供することにある。
本発明に係る洗濯機は、洗濯槽に投入すべき洗剤の量を含む洗濯条件に従って洗濯を行う洗濯機であって、前記洗濯槽に洗濯水を供給する前に洗濯物の汚れ度合を推定する推定手段と、前記推定手段が推定した汚れ度合に応じて前記洗濯条件を決定する決定手段とを備え、該決定手段は、前記汚れ度合の大小に応じて多少となるように前記洗剤の量を決定するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る洗濯機は、前記洗濯槽内の空気中に浮遊している埃の多寡を検出する埃センサ、及び/又は、前記洗濯槽内の空気中における臭い成分の濃度を検出する臭いセンサを更に備え、前記推定手段は、前記埃センサが検出した埃の多寡、及び/又は、前記臭いセンサが検出した臭い成分の濃度に基づいて前記汚れ度合を推定するように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る洗濯機は、前記洗濯槽内の空気が循環する循環風路と、該循環風路に配されている送風機とを更に備え、前記埃センサ、及び/又は、臭いセンサは、前記循環風路に配置されており、前記送風機が送風している間に検出を行うように構成してあることを特徴とする。
本発明に係る洗濯条件決定方法は、洗濯槽に投入すべき洗剤の量を含む洗濯条件を決定する方法であって、前記洗濯槽に洗濯水を供給する前に前記洗濯物の汚れ度合を推定し、推定した汚れ度合に応じて前記洗濯条件を決定することを特徴とする。
本発明に係る洗濯機及び洗濯条件決定方法にあっては、洗濯槽に洗濯水を供給する前に洗濯物の汚れ度合を推定し、推定した汚れ度合に応じて洗濯槽に投入すべき洗剤の量を含む洗濯条件を決定する。
これにより、汚れ度合が大きい場合に洗剤の量を多くすることが可能となり、洗い時間又は濯ぎ時間等の他の洗濯条件が緩和され、低消費電力で洗濯が行われる。また、洗剤の量の増加分だけ、洗い時間又は濯ぎ時間を延長する時間が短くなり、除去された汚れが洗濯物に再付着する確率が低くなるので、洗濯物が効果的に洗濯される。
また、本発明に係る洗濯機にあっては、洗濯槽に投入すべき洗剤の量は、汚れ度合の大小に応じて多少となるように決定されるので、洗濯物は適切な量の洗剤によって洗濯される。
本発明に係る洗濯機にあっては、推定手段は洗濯槽内の空気中に浮遊している埃の多寡、及び/又は、空気中における臭い成分の濃度に基づいて洗濯物の正確な汚れ度合を特定するので、決定手段は適切な洗濯条件を決定する。
本発明に係る洗濯機にあっては、埃センサ、及び/又は、臭いセンサは、循環風路に配置されており、送風機の送風によって洗濯槽内の空気が循環風路を循環している間に検出を行う。埃センサ、及び/又は、臭いセンサは、洗濯槽内の空気全体の平均的な埃の多寡、及び/又は、臭い成分の濃度を検出する。このため、推定手段によって洗濯物の汚れ度合がより正確に推定される。
本発明によれば、洗濯槽に洗濯水を供給する前の洗濯物の汚れ度合に応じて、洗濯槽に投入すべき洗剤の量を含む洗濯条件を決定するので、低消費電力で洗濯物を効果的に洗濯することができる。
実施の形態1における洗濯機の外観を略示する斜視図である。 実施の形態1における洗濯機の内部構成を略示する縦断面図である。 実施の形態1における洗濯機の吹出ダクト及び吸込ダクトの形成態様を示す説明図である。 実施の形態1における洗濯機の制御系の構成を示すブロック図である。 実施の形態1における洗濯機が記憶している布量のレベル及び汚れ度合の各組合せに対応した洗濯条件を示す図表である。 実施の形態1における洗濯機の制御部が洗濯条件を決定するための動作の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における洗濯機の制御部が洗い運転を実行するための動作の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における洗濯機の制御部が濯ぎ運転を実行するための動作の手順を示すフローチャートである。 実施の形態1における洗濯機の制御部が濯ぎ運転を実行するための動作の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における洗濯機の内部構成を略示する縦断面図である。 実施の形態2における洗濯機の制御系の構成を示すブロック図である。 実施の形態2における洗濯機が記憶している布量のレベル及び汚れ度合の各組合せに対応した洗濯条件を示す図表である。 実施の形態2における洗濯機の制御部が洗濯条件を決定するための動作の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における洗濯機の制御部が洗い運転を実行するための動作の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における洗濯機の制御部が濯ぎ運転を実行するための動作の手順を示すフローチャートである。 実施の形態2における洗濯機の制御部が濯ぎ運転を実行するための動作の手順を示すフローチャートである。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1における洗濯機の外観を略示する斜視図であり、図2は、実施の形態1における洗濯機の内部構成を略示する縦断面図である。
図2に示すように、実施の形態1における洗濯機は、外箱1の内部に洗濯槽2及び回転ドラム3を備えている。洗濯槽2は、一側の端部全面に開口20を有する大径の有底円筒体であり、外箱1の底面に立設された複数本の支持脚21(1本のみを図示)によって、開口20を上向きとし、水平面に対して軸心を傾けた傾斜姿勢を保って弾性支持されている。
外箱1の前面(図2の左側面)には、洗濯槽2の開口20を臨む位置に、蓋体10による開閉自在に洗濯物の投入口11が開設してあり、投入口11と洗濯槽2の開口20との間は、ベローズ12によって液密に封止されている。図1に示すように、外箱1の前面には、蓋体10の近傍にドア開ボタン13が設けてある。蓋体10は、ドア開ボタン13の操作によって開放される。
回転ドラム3は、洗濯槽2よりもやや小径の有底円筒体であり、一側の開口30を洗濯槽2の開口20の内側に臨ませ、洗濯槽2の底部中央に固設されたドラムモータ4の出力軸40の端部に連結し、ドラムモータ4の作動により、洗濯槽2の内部において同軸上で回転するように構成されている。
ドラムモータ4は、外箱1の下部内側に設けられた制御装置8の指示に従って、回転ドラム3の駆動及び停止を繰り返し、回転ドラム3の駆動を開始する都度、回転方向を変更することによって回転ドラム3を反復回転させる。
実施の形態1における洗濯機は、回転ドラム3が回転した場合にドラムモータ4にかかる負荷を検出する負荷検出部9(図4参照)を備えている。負荷検出部9は検出した負荷を制御装置8に通知する。負荷検出部9は、ドラムモータ4に供給される電流、又は、ドラムモータ4のトルク等の変化から負荷を検出する。
制御装置8は、回転ドラム3内に投入された洗濯物の量、即ち布量を検知する場合、ドラムモータ4に指示して、回転ドラム3を所定時間回転させ、負荷検出部9にドラムモータ4の負荷を検出させる。制御装置8は、洗濯物が投入されていない回転ドラム3を前記所定時間回転させた場合のドラムモータ4の負荷を予め記憶しており、記憶している回転数と負荷検出部9が検出した回転数との差から回転ドラム3内に投入された布量を検知する。
布量についてレベル1、2、3及び4が設定されており、レベル1が最も布量が少ない範囲であり、レベル1,2,3,4の順に布量が多い範囲となっている。制御装置8は、検知した布量がレベル1から4のいずれに属するかを判断する。
回転ドラム3の周壁には、多数の小孔32,32,・・・が全面に亘って貫通形成されており、また周壁内面には、軸長方向に延びる複数のバッフル33,33,・・・が、周方向に等配をなして突設されている。なお、図2中には、図面の煩雑化を避けるべく、小孔32,32,・・・の一部と、1つのバッフル33のみを図示している。
図1に示すように、外箱1の前面上部には、複数のボタンによって構成された各種の操作を行うための操作部14と、各種の表示を行うための表示部15とが設けられている。操作部14及び表示部15は制御装置8に接続されている。洗い運転、濯ぎ運転及び乾燥運転は操作部14の操作に応じた制御装置8の動作により、一連の処理、又は、個々に独立した処理として実行される。
なお、特許請求の範囲における洗濯には洗濯物の洗い、濯ぎ及び乾燥を含む。
図1に示すように外箱1の後部上面には、給水源、例えば水道との接続が可能な接続口50が設けられている。接続口50は、図2に示すように、外箱1の内側に設けた給水弁51に接続してある。
給水弁51は、複数の給水出口を有する多連形の電磁弁であり、第1給水出口は、給水管52を介して洗濯槽2の上部周面に接続されている。給水弁51が第1給水出口に切換えられた場合、給水源から供給される水は、給水管52を経て洗濯槽2の内部に送り込まれる。
なお、給水管52の中途に洗剤ケースを配置し、洗剤を含む洗濯水が洗濯槽に供給されるように構成することができる。洗剤量については、使用者は、洗剤を投入するための計量カップを用いて所定量の洗剤を洗濯槽2内に投入する。
給水弁51の第2給水出口は、冷却管53を介して、洗濯槽2の前下部に連結されている。洗濯槽2には、下部周面に前後方向に延びる凹溝22が形成されており、凹溝22の上部を覆うように冷却板23が架設されている。冷却板23は、後部を下として傾斜しており、上表面に並設された複数の凹部を備えている。
給水弁51が第2給水出口に切換えられた場合、給水源から供給される水は、冷却管53を通って冷却板23の前上部に送り込まれ、複数の凹部に順次滞留しながら冷却板23の上表面に沿って後方に流れて、後述するように、乾燥風を冷却する冷却水として使用される。
給水弁51は、制御装置8の指示に従って、閉止及び開放を行い、更には給水出口を第1又は第2給水出口に切換える。
凹溝22の後端部には排水管24が接続されている。排水管24は、外箱1内側の前下部に固定支持された筒形のフィルタケース25に接続されている。フィルタケース25の内部には、異物、例えば繊維屑を捕捉するリントフィルタが収容されている。
フィルタケース25の後部は、外箱1の底面に沿って敷設された排水ホース27に排水弁26を介して接続されている。フィルタケース25の前側上部には、エアトラップ28が設けられている。エアトラップ28は、フィルタケース25内部に連通する空気室である。エアトラップ28には、上方に延びる導圧管28aが接続されており、導圧管28aの上端部には水位センサ29が取り付けられている。
排水弁26が閉止されている場合、洗濯槽2に供給された洗濯水は、排水管24を経てフィルタケース25内に入り、フィルタケース25を満たした後、排水管24及び洗濯槽2の内部に溜まる。エアトラップ28の内部には、フィルタケース25に洗濯水が充満した後にも空気が取り残される。
エアトラップ28内の空気圧は、フィルタケース25を底として溜まる洗濯槽2内の洗濯水の水位の上昇に応じて大きくなる。水位センサ29は、導圧管28aを介してエアトラップ28内の空気圧を検出する圧力センサである。水位センサ29は、検出した空気圧に応じた水位を制御装置8に通知する。
排水弁26は制御装置8から与えられる指示に従って閉止する電磁弁である。排水弁26は、洗い運転の後に開放され、洗濯槽2内の洗濯水は、排水管24及びフィルタケース25を経て排水ホース27に排出される。洗濯槽2内の洗濯水に含まれていた異物は、フィルタケース25内のリントフィルタによって捕捉されるため、排水ホースを経て排出される虞はない。
実施の形態1における洗濯機は、乾燥風を循環させる乾燥風路を更に備えている。乾燥風路は、洗濯槽2と一体形成された吸込ダクト60及び吹出ダクト61を有している。図3は、実施の形態1における洗濯機の吸込ダクト60及び吹出ダクト61の形成態様を示す説明図である。図3は、洗濯槽2の底面を前方から見た吸込ダクト60及び吹出ダクト61を略示しており、図3の上下は、図2の上下に対応している。なお、洗濯槽2の外面には、強度確保のための多数のリブが設けてあるが、図3においては、これらのリブの図示を省略している。
図3に示すように、吸込ダクト60は、洗濯槽2の底面最下部を含めて周方向に適当な長さを有して延び、一側端部で斜め上方に立ち上がるように設けられている。図3には、洗濯槽2の下部周面に前述のように形成された凹溝22、及び凹溝22の上部に架設した冷却板23も図示してある。吸込ダクト60の下部は、冷却板23の後位置で洗濯槽2内に開口する吸込口62に連通している。吸込ダクト60の上端部は、洗濯槽2の上部周面に上向きに突設された吸込管63に連通している。また、吸込ダクト60の下部及び上部夫々には、後述の埃センサ66及び臭いセンサ67が設けられている。
吹出ダクト61は、洗濯槽2の底面の中心部に設けた円形部と、円形部の一端に連続し、斜め上方に立ち上がる直線部とを備える。直線部の上端は、洗濯槽2の上部周面に上向きに突設された吹出管64に連通している。また円形部の中心位置には、ドラムモータ4の出力軸40が突出しており、この突出部と同軸をなし、洗濯槽2の内部に向けて開口する円形断面の吹出口65が開設されている。
図2に示すように、回転ドラム3の底面には、出力軸40の外側の周上に並ぶ複数の吹出孔34,34,・・・が開設してあり、複数の吹出孔34,34,・・・は吹出口65に連通している。
洗濯槽2の上部には、制御装置8の指示に従って起風する送風機70が配置されている。送風機70は、吸込側のフィルタ71と吹出側のヒータ72と共にユニット化され、外箱1の内部に固定支持されている。洗濯槽2の上部に突出する吸込管63及び吹出管64夫々の端部は、送風機70の吸込側及び吹出側に連結されている。
以上のように構成された乾燥風路において、送風機70が起風した場合、回転ドラム3内の空気は、乾燥風となって、周壁に形成された多数の小孔32,32,・・・を通り、洗濯槽2内に流出し、吸込口62を経て吸込ダクト60内に吸込まれて送風機70の吸込側に達する。
送風機70は吸込んだ乾燥風を吹出ダクト61内に吹出す。吹出ダクト61内に吹出された乾燥風は、洗濯槽2の外周から中央に向けて流れて吹出口65に達し、複数の吹出孔34,34,・・・を通って回転ドラム3内に吹出される。回転ドラム3内に吹出された乾燥風は、再び多数の小孔32,32,・・・を通って送風機70に吸込まれる。
このように、乾燥風路は、実施の形態1において洗濯槽2内の空気を循環させる循環風路として機能する。
実施の形態1における洗濯機の乾燥運転は、送風機70及びヒータ72を動作させると共に、ドラムモータ4を作動させて回転ドラム3を低速度で反復回転させ、更に、給水弁51の給水出口を第2給水出口に切換え、冷却板23上に冷却水を流すことによってなされる。
乾燥風路では、送風機70の作動によって、前述した乾燥風が循環する。この乾燥風は、ヒータ72を通過する際に加熱されて回転ドラム3内に吹出される。回転ドラム3の内部の洗濯物は、回転ドラム3の回転による持ち上げ及び落下を繰り返している。回転ドラム3内に吹出される乾燥風は、回転ドラム3内の洗濯物に当たり、洗濯物の水分を奪って洗濯槽2内に流出し、洗濯槽2の底面下部に開口する吸込口62に向けて流れる。
このように流れる乾燥風は、冷却板23上を流れる冷却水と接触して冷却され、含有水分を凝縮除去された乾き空気となって吸込口62に達し、吸込ダクト60内に送り出される。なお、凝縮除去された水分は、冷却板23上を冷却水と共に流れ、冷却板23の後端部に達して凹溝22内に流れ落ち、排水管24及びフィルタケース25を通って排水ホース27内に排出される。
一方、乾いた空気となった乾燥風は、吸込ダクト60内を上昇し、吸込管63を経て送風機70に吸い込まれて加圧され、ヒータ72により再加熱されて高温、低湿の温風となって回転ドラム3の内部に導入される。回転ドラム3内の洗濯物は、以上のように冷却及び加熱を伴って循環する乾燥風と接触を繰り返すことで乾燥される。なお、ヒータ72は、制御装置8の指示に従って、乾燥風を加熱する。
また、実施の形態1における洗濯機が備える埃センサ66及び臭いセンサ67夫々は、空気中に浮遊している埃の多寡、及び、空気中における臭い成分の濃度を検出する。
埃センサ66は、例えば、発光素子及び受光素子から構成されている。受光素子は、埃によって反射した発光素子からの光を受光するように配置されており、埃が多い程、強度が強い光を受光する。埃センサ66は、受光素子が受光する光の強度から埃の多寡を検出する。
臭いセンサ67は、例えば、金属酸化物半導体と、金属酸化物半導体を加熱するヒータとから構成されており、金属酸化物半導体はヒータによって、検出対象である臭い成分に対応した温度に加熱される。臭い成分は金属酸化物半導体の表面に吸着した酸素と酸化反応を起こし、金属酸化物半導体の結晶表面に形成される電気的なポテンシャル障壁の高さを変化させる。このため、金属酸化物半導体の抵抗値は周囲の臭い成分の濃度の増減に応じて変化する。臭いセンサ67は金属酸化物半導体の抵抗値から臭い成分の濃度を検出する。
埃センサ66及び臭いセンサ67夫々は、洗い運転で洗濯槽2内に洗濯水が供給される前に、洗濯物が投入された回転ドラム3内の空気中の埃の多寡、及び、臭い成分の濃度を検出する。洗濯槽2内に洗濯水が供給される前に、送風機70が起風することによって、回転ドラム3内の空気が乾燥風路内を循環する。このとき、埃センサ66及び臭いセンサ67夫々は、制御装置8の指示に従って、乾燥風路内を循環する空気中の埃の多寡及び臭い成分の濃度を検出し、検出した埃の多寡、及び、臭い成分の濃度を制御装置8に通知する。
制御装置8は、洗濯槽2に洗濯水を供給する前に、埃センサ66及び臭いセンサ67が検出した埃の多寡及び臭い成分の濃度に基づいて回転ドラム3内にある洗濯物の汚れ度合を正確に推定し、実施の形態1における洗濯機が洗濯物を洗濯するための適切な洗濯条件を決定する。ここで、汚れ度合は大、中及び小のいずれかで表され、洗濯条件は、洗い運転で回転ドラム3内に投入されるべき洗剤量、洗い時間、濯ぎ水量、並びに、ドラムモータ4のオン/オフ間隔である。
また、埃センサ66及び臭いセンサ67夫々は、循環している洗濯槽2内の空気に対して検出を行うので、洗濯槽2内の空気全体の平均的な埃の多寡及び臭い成分の濃度を検出することができる。
図4は、実施の形態1における洗濯機の制御系の構成を示すブロック図である。
制御装置8は、共通のバスを介して接続されている制御部80、計時部81、入出力部82、記憶部83及びカウンタ部84を備えている。また、入出力部82は、操作部14、埃センサ66、臭いセンサ67、水位センサ29、負荷検出部9、表示部15、ドラムモータ4、給水弁51、排水弁26、送風機70及びヒータ72に共通のバスを介して接続されている。
操作部14には、電源スイッチ、運転開始を指示するスタートスイッチ、及び、運転内容を洗濯するためのスイッチ等の各種の操作スイッチが設けられており、使用者が操作スイッチを操作した場合に操作内容が入出力部82を介して制御部80に通知される。
表示部15は、制御装置8の指示に従って、洗濯槽2内に投入すべき洗剤の量、洗濯機の運転状態及びエラー等を表示する。
制御部80は、マイクロコンピュータを用いて構成され、図示しないRAMを作業領域として用い、図示しないROMに記憶されたコンピュータプログラムに従って実施の形態1における洗濯機の各部を制御し、洗い及び濯ぎ等の運転を実行する。
計時部81は、制御部80の指示に従って、計時の開始及び停止を行う。計時部81は、表示部15が洗剤の量を表示してから使用者が洗剤を投入している時間、洗い運転を行っている時間、排水弁26から洗濯槽2内の洗濯水を排出している時間、濯ぎ運転で脱水を行っている時間、及び、濯ぎを行っている時間等を計時する。
なお、計時部81が計時を停止した場合、計時部81が計時している計時時間はゼロにリセットされるものとする。
入出力部82は、操作部14から操作に関する情報を、埃センサ66から埃の多寡を示す情報を、臭いセンサ67から臭い成分の濃度を示す情報を、水位センサ29から洗濯槽2内の水位を示す情報を、負荷検出部9からドラムモータ4の負荷を示す情報を受け付け、受け付けた情報を制御部80に通知する。また、入出力部82は、制御部80からの指示を受け付け、受け付けた指示を表示部15、ドラムモータ4、給水弁51、排水弁26、送風機70及びヒータ72に通知する。
記憶部83は、(布量のレベル,汚れ度合)の各組合せに対応する洗剤量、洗い時間、濯ぎ水量、及びドラムモータ4のオン/オフ間隔を記憶している。なお、記憶部83は濯ぎ水量に対応する洗濯槽2内の洗濯水の水位も記憶している。
更に、記憶部83は、洗濯物が投入されていない状態で回転ドラム3を所定時間だけ回転させた場合のドラムモータ4の負荷、布量のレベル1から4夫々の範囲、洗濯槽2内の洗濯水を十分に排出可能な排水時間、濯ぎ運転において脱水を行う脱水時間、濯ぎを行う濯ぎ時間及び、濯ぎ回数を記憶している。
カウンタ部84は濯ぎが行われた回数をカウントし、カウントした回数を記憶している。
図5は、実施の形態1における洗濯機が記憶している布量のレベル及び汚れ度合の各組合せに対応した洗濯条件を示す図表である。図5に示す洗濯条件は記憶部83に記憶されている。なお、図5に示す洗濯条件は一例であって、本発明はこれに限定されない。
洗濯槽2内に投入すべき洗剤量は、計量カップの杯数で記憶部83に記憶されている。図5に示す洗剤量は、洗濯槽2内に投入すべき洗剤量である。洗濯槽2内に投入すべき洗剤量は、布量のレベルが1から4になるにつれて、即ち布量が多くなるにつれて多くなり、更に汚れ度合が小、中及び大になるにつれて多くなっている。
洗い時間ついては、布量の各レベルにおいて、汚れ度合が中である場合の洗い時間を基準として、汚れ度合が小又は大である場合における洗い時間の増減を示している。各布量のレベルにおいて、汚れ度合が小、中及び大になるにつれて洗い時間は長くなっている。
更に、汚れ度合が小である場合における洗い時間について、汚れ度合が中である場合の洗い時間から短縮される時間は、布量のレベルが1から4になるにつれて短くなっている。また、汚れ度合が大である場合における洗い時間について、汚れ度合が中である場合の洗い時間から延長される時間は、布量のレベルが1から4になるにつれて長くなっている。このこと加えて、汚れ度合が中である場合の洗い時間は、布量のレベルが1から4になるにつれて長くなるため、汚れ度合が小又は大である場合の洗い時間も布量のレベルが1から4になるにつれて長くなる。汚れ度合が中である場合の洗い時間夫々は、例えば9分から14分までの時間である。
濯ぎ水量についても、洗い時間と同様に、布量の各レベルにおいて、汚れ度合が中である場合の洗い時間を基準とし、汚れ度合が小又は大である場合における濯ぎ水量の増減を示している。各布量のレベルにおいて、汚れ度合が小、中及び大になるにつれて濯ぎ水量は多い。
更に、汚れ度合が小である場合における濯ぎ水量について、汚れ度合が中である場合の濯ぎ水量から減少させる水量は、布量のレベルが1から4になるにつれて少なくなっている。また、汚れ度合が大である場合における濯ぎ水量について、汚れ度合が中である場合の濯ぎ水量から増加させる水量は、布量のレベルが1から4になるにつれて多くなっている。このことに加えて、汚れ度合が中である場合の濯ぎ水量は、布量のレベルが1から4になるにつれて多くなるため、汚れ度合が小又は大である場合の濯ぎ水量も布量のレベルが1から4になるにつれて多くなる。
ドラムモータ4のオン/オフ間隔は、汚れ度合が中である場合、全ての布量のレベルについて20秒オン/5秒オフである。また、回転ドラム3のオフ間隔は、(布量のレベル,汚れ度合)の全ての組合せについて5秒で同じである。
布量のレベルが1又は2である場合のドラムモータ4のオン間隔は、汚れ度合が小である場合に15秒であり、汚れ度合が中又は大である場合に20秒である。布量のレベルが3又は4である場合のドラムモータ4のオン間隔は、汚れ度合が小又は中である場合に20秒であり、汚れ度合が大である場合に25秒である。
以上のように、洗剤量、洗い時間、濯ぎ水量、及び、ドラムモータ4のオン/オフ間隔は、汚れ度合が小、中及び大になるにつれて、又は、布量のレベルが1から4になるにつれて、汚れがより多く除去されるように設定されている。
図6は、実施の形態1における洗濯機の制御部80が洗濯条件を決定するための動作の手順を示すフローチャートである。洗濯条件を決定するための動作の手順は、洗濯物が回転ドラム3に投入されて蓋体10によって開口20が閉止された状態で開始される。
まず、制御部80は、入出力部82を介して、送風機70に指示して、乾燥風路内への送風を開始する(ステップS1)。これにより、回転ドラム3内の空気が乾燥風路内を循環する。このとき、制御部80はヒータ72に加熱させないようにしている。
次に、制御部80は、埃センサ66に指示して乾燥風路内を循環している空気中の埃の多寡を検出し(ステップS2)、臭いセンサ67に指示して臭い成分の濃度を検出する(ステップS3)。制御部80は、ステップS2及びS3で検出した埃の多寡、及び、臭い成分の濃度から計算することによって、洗濯物の汚れ度合を推定する(ステップS4)。制御部80は、ステップS4で汚れ度合を推定した後、送風機70に指示して送風を停止する(ステップS5)。
次に、制御部80は、ドラムモータ4に指示して、所定時間、回転ドラム3を回転させ(ステップS6)、負荷検出部9に指示して、ドラムモータ4の負荷を検出する(ステップS7)。制御部80は、ステップS7で検出した負荷と、洗濯物が投入されていない状態で所定時間、回転ドラム3を回転させた場合のドラムモータ4の負荷との差から、回転ドラム3に投入されている洗濯物の量(布量)を検知する(ステップS8)。
制御部80はステップS8で検知した布量が、記憶部83に記憶してあるレベル1から4の中で該当する布量のレベルを特定する(ステップS9)。制御部80は、記憶部83から読み出すことによって、洗濯物を洗濯するための洗濯条件を、図5に示す図表に基づいて、ステップS4で推定した汚れ度合と、ステップS9で特定した布量のレベルとに対応する洗濯条件に決定する(ステップS10)。
制御部80は、図6に示す洗濯条件決定工程で決定した洗濯条件に従って、洗い運転及び濯ぎ運転を実行する。
以上のように、制御部80は、洗濯槽2に洗濯水を供給する前に洗濯物の汚れ度合を推定し、推定した汚れ度合に応じて回転ドラム3内に投入すべき洗剤の量を含む洗剤条件を決定することにより、汚れ度合が大きい場合に洗剤量を多くすることができる。
これにより、洗剤量を除く洗い時間又は濯ぎ時間等の他の洗濯条件が緩和されるので、低消費電力で洗濯を行うことができる。また、洗剤量の増加分だけ、洗い時間又は濯ぎ時間を延長する時間が短くなり、除去された汚れが洗濯物に再付着する確率が低くなるので洗濯物が効果的に洗濯される。
図7は、実施の形態1における洗濯機の制御部80が洗い運転を実行するための動作の手順を示すフローチャートである。まず、制御部80は、表示部15に洗濯条件決定工程で決定した洗濯槽2内に投入すべき洗剤量を表示する(ステップS11)。これにより、使用者は表示部15に表示された量の洗剤を給水管52の中途に設けられた洗剤ケース、又は、直接的に回転ドラム3内に投入することができる。
制御部80は、計時部81に指示して、使用者が洗剤を投入している時間の計時を開始させ(ステップS12)、計時部81が計時している計時時間が記憶部83に記憶してある投入時間以上であるか否かを判定する(ステップS13)。制御部80は、計時時間が投入時間未満であると判定した場合(ステップS13:NO)、計時時間が投入時間以上となるまでステップS13の判定を繰り返す。使用者は、計時時間が投入時間以上になるまでに表示部15に表示された洗剤を、洗剤ケース又は洗濯槽2内に投入する。
なお、操作部14に洗剤を投入している時間の計時を一時的に停止する一時停止指示と、該計時を再開する再開指示とを受け付ける一時停止ボタンを設けてもよい。例えば、制御部80は、一時停止ボタンを押された場合に一時停止指示を受け付け、再度、一時停止ボタンを押された場合に再開指示を受け付けるように構成される。この場合、制御部80は、使用者が一時停止ボタンを押して一時停止指示を受け付けた場合に、計時部81に指示して使用者が洗剤を投入している時間の計時を一時的に停止させ、使用者が再度一時停止ボタンを押した場合に使用者が洗剤を投入している時間の計時を再開する。これにより、使用者は時間的に余裕を持って洗剤を洗濯槽2内に投入することができる。
制御部80は、計時時間が投入時間以上であると判定した場合(ステップS13:YES)、計時部81に指示して計時を停止させ(ステップS14)、給水弁51及び排水弁26に指示して、給水弁51を第1給水出口に切換えた状態で開放し、排水弁26を閉止する(ステップS15)。これにより、給水管52を介して給水源から洗濯槽2内への洗濯水の供給が開始され、洗濯槽2内に洗濯水が貯留する。
制御部80は、水位センサ29から入出力部82を介して受け付けた洗濯槽2内の水位が所定水位であるか否かを判定する(ステップS16)。制御部80は、洗濯槽2内の水位が所定水位でないと判定した場合(ステップS16:NO)、洗濯槽2内の水位が所定水位となるまでステップS16の判定を繰り返す。
制御部80は、洗濯槽2内の水位が所定水位であると判定した場合(ステップS16:YES)、給水弁51に指示して、給水弁51を閉止する(ステップS17)。制御部80は、ステップS17で給水弁51を閉止した後、ドラムモータ4に指示して、洗剤条件決定工程で決定したドラムモータ4のオン/オフ間隔に従って、回転ドラム3の反復回転を開始させる(ステップS18)。ここで、ドラムモータ4は回転ドラム3を低速度で反復回転させる。これにより、回転ドラム3内の洗濯物が洗われる。
オン/オフ間隔が例えば20秒オン/5秒オフである場合、ドラムモータ4は、回転ドラム3を一方向に20秒間回転させた後、5秒間停止させ、次に回転ドラム3を他方向に20秒間回転させる。ドラムモータ4はこのように回転ドラム3を反復回転させる。
制御部80は、ステップS18で回転ドラム3の反復回転を開始させた後、計時部81に指示して、回転ドラム3が反復回転している時間の計時を開始させる(ステップS19)。次に、制御部80は、計時部81が計時している計時時間が、洗濯条件決定工程で決定した洗い時間以上であるか否かを判定する(ステップS20)。制御部80は、計時時間が洗い時間未満であると判定した場合(ステップS20:NO)、計時時間が洗い時間以上となり、洗濯物の洗いが完了するまでステップS20の判定を繰り返す。
制御部80は、計時時間が洗い時間以上であると判定した場合(ステップS20:YES)、洗濯物の洗いが完了したとして、ドラムモータ4に指示して回転ドラム3の反復回転を停止し(ステップS21)、計時部81に指示して、計時を停止する(ステップS22)。
次に、制御部80は、排水弁26に指示して、排水弁26を開放する(ステップS23)。これにより、洗濯槽2内の洗濯水の排出を開始する。その後、制御部80は、計時部81に指示して洗濯槽2内の洗濯水を排出している時間の計時を開始する(ステップS24)。次に、制御部80は、計時部81が計時している計時時間が記憶部83に記憶してある排水時間以上であるか否かを判定する(ステップS25)。制御部80は、計時時間が排水時間未満である場合(ステップS25:NO)、計時時間が排水時間以上となり、洗濯槽2内の洗濯水の排出が完了するまでステップS25の判定を繰り返す。
制御部80は、計時時間が排水時間以上であると判定した場合(ステップS25:YES)、洗濯槽2内の洗濯水の排出が完了したとして計時部81に指示して計時を停止し(ステップS26)、洗濯槽2内の水位がゼロであるか否かを判定する(ステップS27)。制御部80は、洗濯槽2内の水位がゼロであると判定した場合(ステップS27:YES)、洗い運転を終了する。制御部80は、洗い運転を終了した後、濯ぎ運転を実行する。
制御部80は、洗濯槽2内の水位がゼロでないと判定した場合(ステップS27:NO)、フィルタケース25内のリントフィルタの目詰まり又は排水弁26の故障等の原因によって排水することができない旨を示すエラーを表示して(ステップS28)、洗い運転を終了する。この場合、制御部80は、洗い運転の終了後に濯ぎ運転を実行しない。
図8及び図9は、実施の形態1における洗濯機の制御部80が濯ぎ運転を実行するための動作の手順を示すフローチャートである。まず、制御部80は、ドラムモータ4に指示して、回転ドラム3の回転を開始させる(ステップS31)。ここで、制御部80は回転ドラム3を一方向に高速に回転させる。これにより、洗濯物に含まれる水が除去され、脱水される。
次に、制御部80は、計時部81に指示して、脱水を行っている時間の計時を開始し(ステップS32)、計時部81が計時している計時時間が記憶部83に記憶してある脱水時間以上であるか否かを判定する(ステップS33)。
制御部80は、計時時間が脱水時間未満であると判定した場合(ステップS33:NO)、計時時間が脱水時間以上となるまでステップS33を繰り返し、回転ドラム3を回転させ続けて脱水を行う。
制御部80は、計時時間が脱水時間以上であると判定した場合(ステップS33:YES)、脱水が完了したとして、ドラムモータ4に指示して、回転ドラム3の回転を停止させ(ステップS34)、計時部81に指示して計時を停止する(ステップS35)。
次に、制御部80は、給水弁51及び排水弁26夫々に指示して、給水弁51を第1給水出口に切換えた状態で開放し、排水弁26を閉止する(ステップS36)。これにより、洗濯槽2に洗濯水が供給されて、洗濯槽2内に洗濯水が貯留する。
その後、制御部80は、洗濯槽2内の水量が洗濯条件決定工程で決定した濯ぎ水量であるか否かを判定する(ステップS37)。制御部80は、水位センサ29が検出した水位が洗濯条件決定工程で決定した濯ぎ水量に対応する水位であるか否かを判定することによって、洗濯槽2内の水量が洗濯条件決定工程で決定した濯ぎ水量であるか否かを判定する。制御部80は、洗濯槽2内の水量が濯ぎ水量でない場合(ステップS37:NO)、洗濯槽2内の水量が洗濯条件決定工程で決定した濯ぎ水量となるまでステップS37の判定を繰り返す。
制御部80は、洗濯槽2内の水量が濯ぎ水量であると判定した場合(ステップS37:YES)、給水弁51に指示して、給水弁51を閉止する(ステップS38)。
次に、制御部80は、ドラムモータ4に指示して、洗剤条件決定工程で決定したドラムモータ4のオン/オフ間隔に従って、回転ドラム3の反復回転を開始させる(ステップS39)。ここで、ドラムモータ4は回転ドラム3を低速度で反復回転させる。これにより、回転ドラム3内の洗濯物が濯がれる。ステップS39で行われる回転ドラム3の反復回転方法は、ステップS16で行われる回転ドラム3の反復回転方法と同様である。
その後、制御部80は、計時部81に指示して、洗濯物を濯いでいる時間の計時を開始し(ステップS40)、計時部81が計時している計時時間が記憶部83に記憶してある濯ぎ時間以上であるか否かを判定する(ステップS41)。制御部80は、計時時間が濯ぎ時間未満である場合(ステップS41:NO)、計時時間が濯ぎ時間以上となるまでステップS41の判定を繰り返し、回転ドラム3を反復回転させ続けて濯ぎを行う。
制御部80は、計時時間が濯ぎ時間以上であると判定した場合(ステップS41:YES)、ドラムモータ4に指示して、回転ドラム3の反復回転を停止させ(ステップS42)、計時部81に指示して計時を停止する(ステップS43)。
次に、制御部80は、排水弁26に指示して排水弁26を開放し(ステップS44)、計時部81に指示して洗濯槽2内の洗濯水を排出する排水時間の計時を開始する(ステップS45)。制御部80は、計時部81が計時している計時時間が記憶部83に記憶してある排水時間以上であるか否かを判定する(ステップS46)。
制御部80は、計時時間が排水時間未満である場合(ステップS46:NO)、計時時間が排水時間以上となり、洗濯槽2内の洗濯水の排出が完了するまでステップS46の判定を繰り返す。制御部80は、計時時間が排水時間以上であると判定した場合(ステップS46:YES)、洗濯槽2内の洗濯水の排出が完了したとして、計時部81に指示して計時を停止し(ステップS47)、洗濯槽2内の水位がゼロであるか否かを判定する(ステップS48)。制御部80は、洗濯槽2内の水位がゼロでないと判定した場合(ステップS48:NO)、フィルタケース25内のリントフィルタの目詰まり又は排水弁26の故障等の原因によって排水することができない旨を示すエラーを表示し(ステップS49)、濯ぎ運転を終了する。
制御部80は、洗濯槽2内の水位がゼロであると判定した場合(ステップS48:YES)、濯ぎを1回完了したとして、カウンタ部84に指示して、カウント回数を1だけインクリメントする(ステップS50)。次に、制御部80は、カウンタ部84がカウントしているカウント回数が、記憶部83に記憶してある濯ぎ回数と等しいか否かを判定する(ステップS51)。
制御部80は、カウント回数が濯ぎ回数と等しくない、即ち、濯ぎ回数未満であると判定した場合(ステップS51:NO)、ステップS31に処理を戻し、カウント回数が濯ぎ回数と等しくなるまで、濯ぎを繰り返す。制御部80は、カウント回数が濯ぎ回数と等しいと判定した場合(ステップS51:YES)、カウンタ部84に指示して、カウント回数をゼロにリセットし(ステップS52)、濯ぎ運転を終了する。
実施の形態1において、制御部80は推定手段及び決定手段として機能する。
なお、制御部80が洗濯条件決定工程で決定する洗濯条件は、洗剤量、洗い時間、濯ぎ水量及びドラムモータ4のオン/オフ間隔に限定されず、洗剤量を含んでいればよい。
また、実施の形態1における洗濯機は、乾燥風路が有する吸込ダクト60又は吹出ダクト61の内部にクラスター状の正負イオンを発生するイオン発生素子を備えてもよい。この場合、制御部80は、送風機70の起風によって空気が乾燥風路を循環している状態で、イオン発生素子に交流電圧を印加してプラズマ放電を起こし、正負イオンを発生させ、発生させた正負イオンを、乾燥風路を循環する空気に含めることができる。
乾燥風路を循環する正負イオンは、回転ドラム3内にある洗濯物に付着している菌類(例えばカビ)及びウィルス(例えばインフルエンザウィルス)等を死滅又は不活性化させ、悪臭の原因となる物質(例えばアセトアルデヒドのような有機化合物)を分解する。これにより、実施の形態1における洗濯機は、回転ドラム3内に投入されている洗濯物の除菌及び消臭を行うことができる。ここで、制御部80は、洗濯物の除菌及び消臭を行う運転を、臭いセンサ67が検出した臭い成分の濃度が所定濃度を下回った場合に停止してもよい。
また、実施の形態1における洗濯機は埃センサ66及び臭いセンサ67のいずれか1つを備え、制御部80は埃センサ66が検出した埃の多寡、又は、臭いセンサ67が検出した臭い成分の濃度から洗濯物の汚れ度合を推定してもよい。埃センサ66及び臭いセンサ67夫々が配置される位置は、吸込ダクト60の下部及び上部に限定されない。
更に、実施の形態1における洗濯機は、洗濯槽2内の空気が循環する循環風路として、洗濯物の乾燥に用いる乾燥風路を備えているが、乾燥風路を備えず、洗濯槽2内の空気が循環するための専用の循環風路を備えてもよい。
また、実施の形態1における洗濯機は、洗濯槽2内の空気が循環する循環風路を備えていなくても良い。この場合、埃センサ66及び臭いセンサ67は外箱1内の適当な場所に配置される。更に、制御部80が汚れ度合を推定するために使用する値は、埃の多寡及び臭い成分の濃度に限定されない。この場合、埃センサ又は臭いセンサを除く他のセンサを配置して、制御部80は他のセンサが検出した値を用いて汚れ度合を推定する。
(実施の形態2)
図10は実施の形態2における洗濯機の内部構成を略示する縦断面図である。実施の形態2について実施の形態1と異なる点は、空気が循環する循環風路を備えない洗濯機に本発明を適用した点にある。
実施の形態2における洗濯機は、外箱1bの内部に、共に有底円筒形をなす外槽20b及び内槽21bを備えている。外槽20bは、一側の開口を上に向け、複数本の支持棒22b,22b,・・・(1本のみ図示)により、外箱1bの内部に吊り下げ支持されている。支持棒22b,22b,・・・は、公知のように、バネ及びダンパを並設し、制振機能を有するように構成されている。
外槽20bの底面中央部には、排水受け23bが設けてあり、外槽20bの底部外面には、駆動モータ3bが取り付けてある。駆動モータ3bの出力端は、排水受け23bの底面を経て外槽20bの内側中央に突設された駆動軸30bにクラッチ31bを介して接続されている。駆動軸30bは、内外二重に組み合わされた軸であり、駆動モータ3bの回転は、クラッチ31bの切換えによって、駆動軸30bの外軸又は内軸に選択的に伝達される。
駆動モータ3bの回転、及び、クラッチ31bの切換え夫々は、外箱1bの下部内側に設けられた制御装置4bが駆動モータ3b及びクラッチ31bに指示を与えることによって実行される。
内槽21bは、一側の開口を上に向け、外槽20bの内部に同軸をなして収容され、外槽20bの底部に突出する駆動軸30bの外軸に連結されている。このように連結された内槽21bは、外軸を介して伝えられる駆動モータ3bの回転に応じて、外槽20bの内部で同軸上にて回転する。また、内槽21bの上部開口には、流体バランサ24bが周設されている。流体バランサ24bは、内部に封入した流体の移動により、内槽21bの回転に伴う振動を抑制する公知の動作をなす。
内槽21bの上部開口近傍の周壁に多数の小孔25b,25b,・・・が等配をなして形成されており、内槽21bに貯留した洗濯水は小孔25b,25b,・・・を経て外槽20bに流出することが可能である。また、外槽20bの底面において、排水受け23bの外側に周設された周壁26bが、外槽20b及び内槽21bの間を液密に封止するように立設されており、内槽21bの底面には、駆動軸30bの外側の周上に並ぶ複数の排水孔27b,27b,・・・が周壁26bの内側に開設してある。内槽21bに供給された洗濯水は、排水孔27b,27b,・・・を経て排水受け23bに流出する。
内槽21bの底部には、パルセータ5bが設けられている。パルセータ5bは、外槽20bの底部に突出する駆動軸30bの内軸に連結されている。このように連結されたパルセータ5bは、内軸を介して伝えられる駆動モータ3bの回転に応じて内槽21bの底面上で回転する。
パルセータ5bは、公知のように、上面に放射状の羽根を有しており、パルセータ5bが回転した場合、内槽21b内の洗濯水は、羽根の作用により撹拌される。駆動モータ3bの回転は、クラッチ31bの切換えにより内槽21b及びパルセータ5bに選択的に伝えられ、内槽21b及びパルセータ5bは、各別に回転する。
実施の形態2における洗濯機は、パルセータ5bが回転した場合に駆動モータ3bにかかる負荷を検出する負荷検出部9b(図11参照)を備えている。負荷検出部9bは検出した負荷を制御装置4bに通知する。負荷検出部9bは、駆動モータ3bに供給される電流、又は、駆動モータ3bのトルク等の変化から負荷を検出する。
制御装置4bは、内槽21b内に投入された洗濯物の量、即ち布量を検知する場合、クラッチ31b及び駆動モータ3bに指示して、パルセータ5bを所定時間回転させ、負荷検出部9bに駆動モータ3bの負荷を検出させる。制御装置4bは、洗濯物が投入されていない内槽21b内でパルセータ5bを前記所定時間回転させた場合の駆動モータ3bの負荷を予め記憶しており、記憶している回転数と負荷検出部9bが検出した回転数との差から内槽21b内に投入された布量を検知する。
布量についてレベル1、2、3及び4が設定されており、レベル1が最も布量が少ない範囲であり、レベル1,2,3,4の順に布量が多い範囲となっている。制御装置4bは、検知した布量がレベル1から4のいずれに属するかを判断する。
排水受け23bには、外箱1bの外部に延びる排水路60bが連結している。排水路60bの中途部には、排水弁61bが設けられている。排水弁61bは制御装置4bによって与えられる指示に従って開閉される電磁弁である。
また、排水受け23bと排水弁61bとを結ぶ排水路60bから分岐され後側に延びる水路に箱体状のケース62bが接続されている。ケース62bの上部には、エアトラップ63bが設けられている。エアトラップ63bは、ケース62b内部に連通する空気室である。エアトラップ63bには、上方に延びる導圧管64bが接続されており、導圧管64bの上端部には水位センサ65bが取り付けられている。
排水弁61bが閉止されている場合、内槽21bに供給される洗濯水は、排水孔27b,27b,・・・及び排水受け23bを介してケース62b内に入り、ケース62bを満たした後、内槽21b内に貯留される。エアトラップ63bの内部には、ケース62bに洗濯水が充満した後にも空気が取り残される。
エアトラップ63b内の空気圧は、ケース62bを底として溜まる内槽21b内の洗濯水の水位の上昇に応じて大きくなる。水位センサ65bは、導圧管64bを介してエアトラップ63b内の空気圧を検出する圧力センサである。水位センサ65bは、検出した空気圧に応じた水位を制御装置4bに通知する。
また、外槽20bの底面の後側には、排水弁61bと外部とを結ぶ排水路60bに連絡する水路66bが設けられている。小孔25b,25b,・・・を介して、内槽21bから流出した洗濯水は水路66b及び排水路60bを経て外部に排出される。
外箱1bの上部には、全面を塞ぐように天板10bが取り付けられている。天板10bには、上蓋11bによる開閉自在に洗濯物の投入口12bが開設されている。投入口12bは、外箱1b内に配した外槽20b及び内槽21bの上部開口に臨ませてある。投入口12bの周縁部には上蓋11bの開閉を検出する開閉検出部82bが設けられており、開閉検出部82bは検出結果を制御装置4bに通知する。
使用者は、実施の形態2における洗濯機の前位置(図10の左側)に立ち、図10中の二点鎖線で示すように上蓋11bを開放し、天板10bに開口する投入口12bから洗濯物を投入することができ、投入された洗濯物は、内槽21bの内部に収容される。
天板10bの前部上面には、複数のボタンによって構成された各種の操作を行うための操作部13bと、各種の表示を行うための表示部14bとが設けられている。操作部13b及び表示部14bは制御装置4bに接続されている。洗い運転及び濯ぎ運転は操作部13bの操作に応じた制御装置4bの動作により、一連の処理、又は、個々に独立した処理として実行される。
なお、特許請求の範囲における洗濯は、洗濯物の洗い及び濯ぎを含む。
天板10bの後部上面には、給水源、例えば水道との接続が可能な接続口70bが設けられている。接続口70bは、外箱1bの内側に設けた給水弁71bに接続してある。
給水弁71bは給水管72bと接続しており、給水管72bの給水出口は、内槽21bの上方にて、内槽21bの開口の内側に臨むように固設されている。給水弁71bは、制御装置4bによって与えられる指示に従って開閉される電磁弁であり、給水弁71bが開放されている場合、給水源から供給される洗濯水は、給水管72bを経て内槽21b内に送り込まれる。
なお、給水管72bの中途に洗剤ケースを配置し、洗剤を含む洗濯水が洗濯槽に供給されるように構成することができる。
また、外槽20bの上面内側の周縁部に、空気中に浮遊している埃の多寡を検出する埃センサ80bが設けられており、内槽21bの開口に周設された流体バランサ24bの内側の周面に、空気中における臭い成分の濃度を検出する臭いセンサ81bが設けられている。
なお、埃センサ80b及び臭いセンサ81b夫々の構成は、実施の形態1における埃センサ66及び臭いセンサ67の構成と同じである。
埃センサ80b及び臭いセンサ81b夫々は、洗い運転で内槽21b内に洗濯水が供給される前に、洗濯物が投入された内槽21b内の空気中の埃の多寡、及び、臭い成分の濃度を検出する。制御装置4bは、クラッチ31bに指示して、駆動モータ3bの回転が駆動軸30bの内軸に伝達されるようにクラッチ31bを切換え、駆動モータ3bに指示してパルセータ5bを回転させて、内槽21b内で起風する。このとき、内槽21b内の空気が上方へ伝搬し、埃センサ80b及び臭いセンサ81b夫々は内槽21b内の空気中における埃の多寡、及び、臭い成分の濃度を検出し、検出した埃の多寡、及び、臭い成分の濃度を制御装置4bに通知する。
なお、埃センサ80bは、洗濯物が投入された内槽21b内でパルセータ5bの回転によって舞い上がる埃の多寡を検出するため、洗濯物がある内槽21bの底部から離れた位置に配置することが望ましい。また、臭いセンサ81bは内槽21b内の空気における平均的な臭気成分の濃度を検出できるように空気の入れ替わりが起こりにくい位置に配置することが望ましい。
制御装置4bは、内槽21b内に洗濯水を供給する前に、埃センサ80b及び臭いセンサ81bが検出した埃の多寡及び臭い成分の濃度に基づいて内槽21b内にある洗濯物の正確な汚れ度合を推定し、実施の形態2における洗濯機が洗濯物を洗濯するための適切な洗濯条件を決定する。
ここで、汚れ度合は、大、中及び小のいずれかで表され、洗濯条件は、洗い運転で内槽21b内に投入されるべき洗剤量、洗い時間、濯ぎ形式、濯ぎ回数及びパルセータ5bの回転速度である。
ただし、実施の形態2における洗濯機は、表示部14bに洗剤量を表示する場合に水量を表示し、使用者が表示部14bに表示された水量に対応する洗剤量を投入するように構成してある。表示部14bに表示する水量が多い程、使用者は洗剤量を多く投入する。
図11は、実施の形態2における洗濯機の制御系の構成を示すブロック図である。
制御装置4bは、共通のバスを介して接続されている制御部40b、計時部41b、入出力部42b、記憶部43b及びカウンタ部44bを備えている。また、入出力部42bは、操作部13b、埃センサ80b、臭いセンサ81b、水位センサ65b、負荷検出部9b、開閉検出部82b、表示部14b、駆動モータ3b、クラッチ31b、給水弁71b及び排水弁61bに共通のバスを介して接続されている。
操作部13bには、電源スイッチ、運転開始を指示するスタートスイッチ、運転内容を洗濯するためのスイッチ等の各種の操作スイッチが設けられており、使用者が操作スイッチを操作した場合に操作内容が入出力部42bを介して制御部40bに通知される。
表示部14bは、制御装置4bの指示に従って、内槽21b内に投入すべき洗剤の量、洗濯機の運転状態及びエラー等を表示する。
制御部40bは、マイクロコンピュータを用いて構成され、図示しないRAMを作業領域として用い、図示しないROMに記憶されたコンピュータプログラムに従って実施の形態2における洗濯機の各部を制御し、洗い及び濯ぎ等の運転を行う。
計時部41bは、制御部40bの指示に従って、計時の開始及び停止を行う。計時部41bは、洗い運転を行っている時間、排水弁61bから内槽21b内の洗濯水を排出している時間、濯ぎ運転で脱水を行っている時間及び濯ぎを行っている時間等を計時する。
なお、計時部41bが計時を停止した場合、計時部41bが計時している計時時間はゼロにリセットされるものとする。
入出力部42bは、操作部13bから操作に関する情報を、埃センサ80bから埃の多寡を示す情報を、臭いセンサ81bから臭い成分の濃度を示す情報を、水位センサ65bから内槽21b内の水位を示す情報を、負荷検出部9bから駆動モータ3bの負荷を示す情報を、開閉検出部82bから上蓋11bの開閉を示す情報を受け付け、受け付けた情報を制御部40bに通知する。また、入出力部42bは、制御部40bからの指示を受け付け、受け付けた指示を表示部14b、駆動モータ3b、クラッチ31b、給水弁71b及び排水弁61bに伝える。
記憶部43bは、(布量のレベル,汚れ度合)の各組合せに対応する洗剤量、洗い時間、濯ぎ形式及び濯ぎ回数、並びに、パルセータ5bの回転速度を記憶している。なお、洗剤量については、前述したように、洗剤量に対応する水量を記憶している。
更に、記憶部43bは、洗濯物が投入されていない内槽21b内でパルセータ5bを所定時間だけ回転させた場合の駆動モータ3bの負荷、布量のレベル1から4夫々の範囲、内槽21b内にある洗濯水を十分に排水可能な排水時間、濯ぎ運転において脱水を行う脱水時間、及び、濯ぎを行う濯ぎ時間を記憶している。
カウンタ部44bは濯ぎが行われた回数をカウントし、カウントした回数を記憶している。
図12は、実施の形態2における洗濯機が記憶している布量のレベル及び汚れ度合の各組合せに対応した洗濯条件を示す図表である。図12に示す洗濯条件は記憶部43bに記憶されている。なお、図12に示す洗濯条件は一例であって、本発明はこれに限定されない。
濯ぎ形式には溜め濯ぎと注水濯ぎとがある。溜め濯ぎは、内槽21bに洗濯水を溜めた状態でパルセータ5bを回転させることよって行われる濯ぎである。
注水濯ぎは、排水弁61bを閉じた状態で内槽21bに洗濯水を供給しながらパルセータ5bを回転させることによって行われる濯ぎである。注水濯ぎが行われている間、内槽21b内の水位が小孔25b,25b,・・・が設けられている位置に達した場合、内槽21b内の洗濯水は小孔25b,25b,・・・から外槽20bに流出し、水路66b及び排水路60bを経て外部へ排出される。
注水濯ぎによって除去される汚れは、溜め濯ぎによって除去される汚れよりも多い。
図12における洗剤量は、使用者に洗剤の投入を促すために表示部14bに表示する水量によって示されており、水量が多い程、使用者が投入する洗剤量は多い。内槽21b内に投入すべき洗剤量は、布量のレベルが1から4になるにつれて、即ち、布量が多くなるにつれて多くなり、更に汚れ度合が小、中及び大になるにつれて多くなっている。
洗い時間については、布量の各レベルにおいて、汚れ度合が中である場合の洗い時間を基準として、汚れ度合が小又は大である場合における洗い時間の増減を示している。各布量のレベルにおいて、汚れ度合が小、中及び大になるにつれて洗い時間は長くなっている。
更に、汚れ度合が小である場合における洗い時間について、汚れ度合が中である場合の洗い時間から短縮される時間は、布量のレベルが1から4になるにつれて短くなっている。また、汚れ度合が大である場合における洗い時間について、汚れ度合が中である場合の洗い時間から延長される時間は、布量のレベルが1から4になるにつれて長くなっている。このことに加えて、汚れ度合が中である場合の洗い時間は、布量のレベルが1から4につれて長くなるため、汚れ度合が小又は大である場合の洗い時間も布量のレベルが1から4になるにつれて長くなる。汚れ度合が中である場合の洗い時間は、例えば7分から10分までの時間である。
濯ぎ形式及び濯ぎ回数については、布量のレベルが1又は2である場合、濯ぎ形式は、汚れ度合が小、中及び大のいずれにおいても溜め濯ぎであるが、濯ぎ回数は汚れ度合が小、中及び大になるにつれて多くなっている。また、布量のレベルが3で汚れ度合が小又は中である場合、濯ぎ形式は溜め濯ぎであり、濯ぎ回数は2回に設定されているが、布量のレベルが3で汚れ度合が大である場合、濯ぎ形式は注水濯ぎであり、濯ぎ回数は2回となっている。
更に、布量のレベルが4で汚れ度合が小又は中である場合、濯ぎ形式は溜め濯ぎであり、濯ぎ回数は2回に設定されているが、布量のレベルが4で汚れ度合が大である場合、濯ぎ形式は注水濯ぎであり、濯ぎ回数は3回となっている。
布量のレベルが1又は2である場合のパルセータ5bの回転速度は、汚れ度合が小である場合に低速であり、汚れ度合が中又は大である場合に中速である。布量のレベルが3又は4である場合のパルセータ5bの回転速度は、汚れ度合が小又は中である場合に中速であり、汚れ度合が大である場合に高速である。
以上のように、洗剤量、洗い時間、濯ぎ形式及び濯ぎ回数、並びに、パルセータ5bの回転速度は、汚れ度合が小、中及び大になるにつれて、又は布量のレベルが1から4になるにつれて、汚れがより多く除去されるように設定されている。
図13は、実施の形態2における洗濯機の制御部40bが洗濯条件を決定するための動作の手順を示すフローチャートである。洗濯条件を決定するための動作の手順は、洗濯物が内槽21bに投入され、上蓋11bによって投入口12bが閉止された状態で開始する。
まず、制御部40bは、入出力部42bを介して、クラッチ31bに指示して駆動モータ3bの回転が駆動軸30bの内軸に伝達されるようにクラッチ31bを切換えた状態で、駆動モータ3bに指示してパルセータ5bを所定時間、回転させる(ステップS61)。パルセータ5bの回転によって起風され、外箱1b内全体に内槽21b内の空気が行き渡る。
パルセータ5bが回転している間に、制御部40bは、埃センサ80bに指示して、パルセータ5bの回転によって送り込まれた内槽21b内の空気中の埃の多寡を検出し(ステップS62)、臭いセンサ81bに指示して、該空気中における臭い成分の濃度を検出する(ステップS63)。更には、制御部40bは、負荷検出部9bに指示して、ステップS61でパルセータ5bが所定時間、回転した際に生じる駆動モータ3bの負荷を検出する(ステップS64)。
次に、制御部40bは、ステップS62及びS63で検出した埃の多寡、及び、臭い成分の濃度から計算することによって、洗濯物の汚れ度合を推定する(ステップS65)。また、制御部40bは、ステップS64で検出した負荷と、洗濯物が投入されていない状態でパルセータ5bを所定時間回転させた場合の駆動モータ3bの負荷との差から、内槽21bに投入されている洗濯物の量(布量)を検知する(ステップS66)
制御部40bは、ステップS66で検知した布量が、記憶部43bに記憶してあるレベル1から4の中で該当する布量のレベルを特定する(ステップS67)。制御部40bは、記憶部43bから読み出すことによって、洗濯物を洗濯するための洗濯条件を、図12に示す図表に基づいて、ステップS65で推定した汚れ度合と、ステップS67で特定した布量のレベルとに対応する洗濯条件に決定する(ステップS68)。
制御部40bは、図13に示す洗濯条件決定工程で決定した洗濯条件に従って、洗い運転及び濯ぎ運転を実行する。
以上のように、制御部40bは、内槽21bに洗濯水を供給する前に洗濯物の汚れ度合を推定し、推定した汚れ度合に応じて内槽21b内に投入すべき洗剤の量を含む洗剤条件を決定することにより、汚れ度合が大きい場合に洗剤量を多くすることができる。図12の図表において、汚れ度合が大きい程、洗剤量が多くなっているため、洗濯物を適切な量の洗剤によって洗濯することができる。
これにより、洗剤量を除く洗い時間又は濯ぎ時間等の他の洗濯条件が緩和されるので、低消費電力で洗濯を行うことができる。また、洗剤量の増加分だけ、洗い時間又は濯ぎ時間を延長する時間が短くなり、洗濯物が再汚染する確率が低くなるので洗濯物が効果的に洗濯される。
なお、制御部40bは、一度のパルセータ5bの回転で、埃の多寡、臭い成分の濃度、及び、駆動モータ3bの負荷を検出しなくてもよい。例えば、制御部40bは、埃の多寡、及び、臭い成分の濃度を検出するタイミングと、駆動モータ3bの負荷を検出するタイミングとを別にして、個別にパルセータ5bを回転させてもよい。
図14は、実施の形態2における洗濯機の制御部40bが洗い運転を実行するための動作の手順を示すフローチャートである。まず、制御部40bは、表示部14bに洗濯条件決定工程で決定した内槽21b内に投入すべき洗剤量を表示する(ステップS71)。これにより、使用者は、表示部14bに表示された量の洗剤を内槽21b内に投入することができる。
制御部40bは、入出力部42bを介して、開閉検出部82から受け付けた検出結果によって上蓋11bが開放されたか否かを判定する(ステップS72)。これにより、制御部40bは、使用者が洗剤を投入するために上蓋11bを開放したか否かを判定する。制御部40bは、上蓋11bが開放されていないと判定した場合(ステップS72:NO)、上蓋11bが開放されるまでステップS72の判定を繰り返す。
制御部40bは、上蓋11bが開放されたと判定した場合(ステップS72:YES)、入出力部42bを介して、開閉検出部82から受け付けた検出結果によって上蓋11bが閉止されたか否かを判定する(ステップS73)。これにより、制御部40bは、使用者が洗剤を投入して上蓋11bを閉止されたか否かを判定する。制御部40bは、上蓋11bが閉止されていないと判定した場合(ステップS73:NO)、上蓋11bが閉止されるまでステップS73の判定を繰り返す。
制御部40bは、上蓋11bが閉止されたと判定した場合(ステップS73:YES)、給水弁71b及び排水弁61bに指示して、給水弁71bを開放し、排水弁61bを閉止する(ステップS74)。これにより、給水管72bを介して給水源からの洗濯水の供給が開始され、内槽21b内に洗濯水が貯留する。
制御部40bは、水位センサ65bから入出力部42bを介して受け付けた内槽21b内の水位が所定水位であるか否かを判定する(ステップS75)。制御部40bは、内槽21b内の水位が所定水位でないと判定した場合(ステップS75:NO)、内槽21b内の水位が所定水位となるまでステップS75の判定を繰り返す。
制御部40bは、内槽21b内の水位が所定水位であると判定した場合(ステップS75:YES)、給水弁71bに指示して、給水弁71bを閉止する(ステップS76)。
次に、制御部40bは、クラッチ31bに指示して、駆動モータ3bの回転が駆動軸30bの内軸に伝達するようにクラッチ31bを切換えた状態で、駆動モータ3bに指示してパルセータ5bの回転を開始させる(ステップS77)。ここで、制御部40bは、駆動モータ3bに指示して、洗濯条件決定工程で決定した回転速度でパルセータ5bを回転させる。パルセータ5bの回転により、内槽21b内の洗濯物が洗われる。
その後、制御部40bは、計時部41bに指示して、パルセータ5bが回転している時間の計時を開始させ(ステップS78)、計時部41bが計時している計時時間が、洗濯条件決定工程で決定した洗い時間以上であるか否かを判定する(ステップS79)。制御部40bは、計時時間が洗い時間未満であると判定した場合(ステップS79:NO)、計時時間が洗い時間以上となり、洗濯物の洗いが完了するまでステップS79の判定を繰り返す。
制御部40bは、計時時間が洗い時間以上であると判定した場合(ステップS79:YES)、洗濯物の洗いが完了したとして、駆動モータ3bに指示してパルセータ5bの回転を停止し(ステップS80)、計時部41bに指示して、計時を停止する(ステップS81)。
次に、制御部40bは、排水弁61bに指示して、排水弁61bを開放する(ステップS82)。これにより、内槽21b内の洗濯水の排出を開始する。その後、制御部40bは、計時部41bに指示して内槽21b内の洗濯水を排出している時間の計時を開始する(ステップS83)。
次に、制御部40bは、計時部41bが計時している計時時間が記憶部43bに記憶してある排水時間以上であるか否かを判定する(ステップS84)。制御部40bは、計時時間が排水時間未満であると判定した場合(ステップS84:NO)、計時時間が排水時間以上となり、内槽21b内の洗濯水の排出が完了するまでステップS84の判定を繰り返す。
制御部40bは、計時時間が排水時間以上であると判定した場合(ステップS84:YES)、内槽21b内の洗濯水の排出が完了したとして計時部41bに指示して計時を停止し(ステップS85)、内槽21b内の水位がゼロであるか否かを判定する(ステップS86)。制御部40bは、内槽21b内の水位がゼロであると判定した場合(ステップS86:YES)、洗い運転を終了する。制御部40bは、洗い運転を終了した後、濯ぎ運転を実行する。
制御部40bは、内槽21b内の水位がゼロでないと判定した場合(ステップS86:NO)、排水弁61bの故障等の原因によって排水することができない旨を示すエラーを表示して(ステップS87)、洗い運転を終了する。この場合、制御部40bは、洗い運転の終了後に濯ぎ運転を実行しない。
図15及び図16は、実施の形態2における洗濯機の制御部40bが濯ぎ運転を実行するための動作の手順を示すフローチャートである。まず、制御部40bは、クラッチ31bに指示して、駆動モータ3bの回転が駆動軸30bの外軸に伝達するようにクラッチ31bを切換えた状態で、駆動モータ3bに指示して内槽21bの回転を開始させる(ステップS91)。これにより、洗濯物に含まれる水が除去され、脱水される。
次に、制御部40bは、計時部41bに指示して、脱水を行っている時間の計時を開始し(ステップS92)、計時部41bが計時している計時時間が記憶部43bに記憶してある脱水時間以上であるか否かを判定する(ステップS93)。
制御部40bは、計時時間が脱水時間未満であると判定した場合(ステップS93:NO)、計時時間が脱水時間以上となるまでステップS93を繰り返し、内槽21bを回転させ続けて脱水を行う。
制御部40bは、計時時間が脱水時間以上であると判定した場合(ステップS93:YES)、脱水が完了したとして、駆動モータ3bに指示して、内槽21bの回転を停止させ(ステップS94)、計時部41bに指示して計時を停止する(ステップS95)。
次に、制御部40bは、給水弁71b及び排水弁61b夫々に指示して、給水弁71bを開放し、排水弁61bを閉止する(ステップS96)。これにより、内槽21bに洗濯水が供給されて、内槽21b内に洗濯水が貯留する。
その後、制御部40bは、洗濯条件決定工程で決定した濯ぎ形式が溜め濯ぎであるか否かを判定する(ステップS97)。制御部40bは、濯ぎ形式が溜め濯ぎでない、即ち、注水濯ぎであると判定した場合(ステップS97:NO)、後述のステップS100に処理を移す。
制御部40bは、濯ぎ形式が溜め濯ぎであると判定した場合(ステップS97:YES)、水位センサ65bが検出した内槽21b内の水位が所定水位であるか否かを判定する(ステップS98)。制御部40bは、内槽21b内の水位が所定水位でないと判定した場合(ステップS98:NO)、内槽21b内の水位が所定水位となるまでステップS98の判定を繰り返す。
制御部40bは、内槽21b内の水位が所定水位であると判定した場合(ステップS98:YES)、給水弁71bに指示して給水弁71bを閉止する(ステップS99)。
次に、制御部40bは、クラッチ31bに指示して駆動モータ3bの回転が駆動軸30bの内軸に伝達するようにクラッチ31bを切換えた状態で駆動モータ3bに指示してパルセータ5bの回転を開始させる(ステップS100)。ここで、制御部40bは、駆動モータ3bに指示して、洗濯条件決定工程で決定した回転速度でパルセータ5bを回転させる。パルセータ5bの回転により、内槽21b内の洗濯物が濯がれる。
なお、濯ぎ形式が注水濯ぎである場合、給水弁71bはステップS96で開放されて内槽21bに洗濯水が供給されたままであり、一定の水位を超えた内槽21b内の洗濯水は小孔25b,25b,・・・から流出し、流出した洗濯水は水路66b及び排水路60bを経て外部に排出される。
制御部40bは、ステップS100を実行した後、計時部41bに指示して、洗濯物を濯いでいる時間の計時を開始し(ステップS101)、計時部41bが計時している計時時間が記憶部43bに記憶してある濯ぎ時間以上であるか否かを判定する(ステップS102)。制御部40bは、計時時間が濯ぎ時間未満である場合(ステップS102:NO)、計時時間が濯ぎ時間以上となるまでステップS102の判定を繰り返し、パルセータ5bを回転させ続けて濯ぎを行う。
制御部40bは、計時時間が濯ぎ時間以上であると判定した場合(ステップS102:YES)、再び、洗濯条件決定工程で決定した濯ぎ形式が溜め濯ぎであるか否かを判定する(ステップS103)。制御部40bは、濯ぎ形式が溜め濯ぎではない、即ち注水濯ぎであると判定した場合(ステップS103:NO)、給水弁71bに指示して給水弁71bを閉止し(ステップS104)、後述のステップS105に処理を移す。給水弁71bを閉止することによって、内槽21bへの洗濯水の供給が停止する。
制御部40bは、濯ぎ形式が溜め濯ぎであると判定した場合(ステップS103:YES)、駆動モータ3bに指示してパルセータ5bの回転を停止させ(ステップS105)、計時部41bに指示して計時を停止する(ステップS106)。
次に、制御部40bは、排水弁61bに指示して、排水弁61bを開放し(ステップS107)、計時部41bに指示して内槽21b内の洗濯水を排出する排水時間の計時を開始する(ステップS108)。制御部40bは、計時部41bが計時している計時時間が記憶部43bに記憶してある排水時間以上であるか否かを判定する(ステップS109)。
制御部40bは、計時時間が排水時間未満である場合(ステップS109:NO)、計時時間が排水時間以上となり、内槽21b内の洗濯水の排出が完了するまでステップS109の判定を繰り返す。制御部40bは、計時時間が排水時間以上であると判定した場合(ステップS109:YES)、内槽21b内の洗濯水の排出が完了したとして、計時部41bに指示して計時を停止し(ステップS110)、内槽21b内の水位がゼロであるか否かを判定する(ステップS111)。制御部40bは、内槽21b内の水位がゼロでないと判定した場合(ステップS111:NO)、排水弁61bの故障等の原因によって排水することができない旨を示すエラーを表示し(ステップS112)、濯ぎ運転を終了する。
制御部40bは、内槽21b内の水位がゼロであると判定した場合(ステップS111:YES)、濯ぎを1回完了したとして、カウンタ部44bに指示して、カウント回数を1だけインクリメントする(ステップS113)。次に、制御部40bは、カウンタ部44bがカウントしているカウント回数が、洗濯条件決定工程で決定した濯ぎ回数と等しいか否かを判定する(ステップS114)。
制御部40bは、カウント回数が濯ぎ回数と等しくない、即ち、濯ぎ回数未満であると判定した場合(ステップS114:NO)、ステップS91に処理を戻し、カウント回数が濯ぎ回数と等しくなるまで濯ぎを繰り返す。制御部40bは、カウント回数が濯ぎ回数と等しいと判定した場合(ステップS114:YES)、カウンタ部44bに指示して、カウント回数をゼロにリセットし(ステップS115)、濯ぎ運転を終了する。
実施の形態2において、制御部40bは推定手段及び決定手段として、内槽21bは洗濯槽として機能する。
なお、制御部40bが洗濯条件決定工程で決定する洗濯条件は洗剤量、洗い時間、濯ぎ形式及び濯ぎ回数、並びに、パルセータ5bの回転速度に限定されず、洗剤量を含んでいればよい。
また、実施の形態2における洗濯機は、実施の形態1における洗濯機と同様にイオン発生素子を、例えば、外槽20bの内面の上端部に備えてもよい。この場合、制御部40bは、駆動モータ3bに指示してパルセータ5bを回転させることによって、外箱1b内の空気を循環させ、イオン発生素子に交流電圧を印加することによって発生させた正負イオンを、外箱1b内を循環している空気に含ませる。外箱1b内を循環する空気に含まれる正負イオンは、内槽21b内にある洗濯物の除菌及び消臭を行う。ここで、制御部80は、洗濯物の除菌及び消臭を行う運転を、臭いセンサ81bが検出した臭い成分の濃度が所定濃度を下回った場合に停止してもよい。
また、埃の多寡、及び、臭い成分の濃度を検出するために、内槽21b内の空気を外箱1b内全体に行き渡らせる方法は、パルセータ5bを回転させる方法に限定されない。例えば、実施の形態2における洗濯機が送風機を備え、制御部40bは該送風機の送風によって内槽21b内の空気を外箱1b内全体に行き渡らせてもよい。
また、実施の形態2における洗濯機は埃センサ80b及び臭いセンサ81bのいずれか1つを備え、制御部40bは埃センサ80bが検出した埃の多寡、又は、臭いセンサ81bが検出した臭い成分の濃度から洗濯物の汚れ度合を推定してもよい。埃センサ80b及び臭いセンサ81b夫々が配置される位置は、外槽20bの上面内側の周縁部、及び、流体バランサ24bの内側の周面に限定されない。
更に、制御部40bが汚れ度合を推定するために使用する値は、埃の多寡及び臭い成分の濃度に限定されない。この場合、埃センサ又は臭いセンサを除く他のセンサを配置して、制御部40bは他のセンサが検出した値を用いて汚れ度合を推定する。
2 洗濯槽
3 回転ドラム
32 小孔
34 吹出孔
60 吸込ダクト
61 吹出ダクト
62 吸込口
63 吸込管
64 吹出管
66,80b 埃センサ
67,81b 臭いセンサ
70 送風機
80,40b 制御部
21b 内槽

Claims (4)

  1. 洗濯槽に投入すべき洗剤の量を含む洗濯条件に従って洗濯を行う洗濯機であって、
    前記洗濯槽に洗濯水を供給する前に洗濯物の汚れ度合を推定する推定手段と、
    前記推定手段が推定した汚れ度合に応じて前記洗濯条件を決定する決定手段と
    を備え、
    該決定手段は、前記汚れ度合の大小に応じて多少となるように前記洗剤の量を決定するように構成してあること
    を特徴とする洗濯機。
  2. 前記洗濯槽内の空気中に浮遊している埃の多寡を検出する埃センサ、及び/又は、
    前記洗濯槽内の空気中における臭い成分の濃度を検出する臭いセンサ
    を更に備え、
    前記推定手段は、前記埃センサが検出した埃の多寡、及び/又は、前記臭いセンサが検出した臭い成分の濃度に基づいて前記汚れ度合を推定するように構成してあること
    を特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記洗濯槽内の空気が循環する循環風路と、
    該循環風路に配されている送風機と
    を更に備え、
    前記埃センサ、及び/又は、臭いセンサは、前記循環風路に配置されており、前記送風機が送風している間に検出を行うように構成してあること
    を特徴とする請求項2に記載の洗濯機。
  4. 洗濯槽に投入すべき洗剤の量を含む洗濯条件を決定する方法であって、
    前記洗濯槽に洗濯水を供給する前に前記洗濯物の汚れ度合を推定し、
    推定した汚れ度合に応じて前記洗濯条件を決定すること
    を特徴とする洗濯条件決定方法。
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