JP2013094269A - 内視鏡装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】通信故障等のために本来の通信能力を発揮することができない場合や内視鏡スコープ及びプロセッサー装置の画像処理能力が異なる場合であっても、内視鏡スコープからプロセッサー装置に撮影画像データを適切に供給することができる内視鏡装置を提供する。
【解決手段】内視鏡装置10は、内視鏡スコープ20と、内視鏡スコープ20から入力される画像信号S2に処理を施して映像信号S3を作成するプロセッサー装置30とを備える。プロセッサー装置30における通信能力状態及び画像処理能力に基づく最大処理能力の情報は、プロセッサー側通信デバイス33介して出力される。スコープ側制御部24は、内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の通信能力状態及び画像処理能力に基づく最大処理能力を超えない範囲で画像信号S2がスコープ側通信デバイス25から出力されるように、撮像部21(撮像ドライバー23)及びスコープ側画像処理部22を制御する。
【選択図】図2
【解決手段】内視鏡装置10は、内視鏡スコープ20と、内視鏡スコープ20から入力される画像信号S2に処理を施して映像信号S3を作成するプロセッサー装置30とを備える。プロセッサー装置30における通信能力状態及び画像処理能力に基づく最大処理能力の情報は、プロセッサー側通信デバイス33介して出力される。スコープ側制御部24は、内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の通信能力状態及び画像処理能力に基づく最大処理能力を超えない範囲で画像信号S2がスコープ側通信デバイス25から出力されるように、撮像部21(撮像ドライバー23)及びスコープ側画像処理部22を制御する。
【選択図】図2
Description
本発明は内視鏡装置に係り、特に、通信能力及び画像処理能力に基づく最大処理能力に関して能力の低いプロセッサー装置に対して能力の高い内視鏡スコープを接続するための技術に関する。
電子内視鏡装置では、CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子が電子スコープ(電子内視鏡)の先端部に搭載され、この固体撮像素子によって被観察体が撮像される。撮像により得られる撮像信号は、固体撮像素子からプロセッサー装置に出力され、プロセッサー装置において各種の処理が施されて、プロセッサー装置に接続されるモニターでの撮像画像の表示や、記録装置への静止画等の記録に供されることとなる。
近年の高画素CCDや高画素CMOSの開発に伴い、電子内視鏡装置の分野においても内視鏡スコープに搭載される固体撮像素子の高画素化が進み、また撮像データ(撮像信号)の高速処理化も進んでいる。また、モニターにおける映像表示方式としてインターレース方式及びプログレッシブ方式(ノンインターレース方式)が一般に採用されているが、より良好な画質による映像表示のニーズが高まってきており、プログレッシブ方式による映像表示が標準になりつつある。
例えばテレビモニター用のインターレース方式のフィールド信号ODD、EVEN(奇数フィールド、偶数フィールド)によって静止画を作る場合には、データ補間のために連続する2ラインに対して同一データを適用して画像表示することが一般的に行われる。このようなインターレース方式の場合、解像度が悪くなるだけではなく、奇数フィールドの基になるデータの作成タイミング(電荷蓄積タイミング)と偶数フィールドの基になるデータの作成タイミングとが異なる。したがって、この作成タイミングの相違により、モニター等で再現される画像のノイズ感が悪化することとなる。
このように、撮像素子の高画素化、画像処理の高速化、及びプログレッシブ方式映像表示の標準化等が進むにつれ、内視鏡スコープから出力される画像情報量が増大している。
内視鏡スコープはこのような多量の画像情報を送信するために広帯域・高転送レートの信号を出力するように構成されるが、能力の低い従来のプロセッサー装置では内視鏡スコープから送られてくるそのような広帯域・高転送レートの信号を適切に処理することが難しい場合がある。その一方で、プロセッサー装置自体が高価であるため、内視鏡スコープから出力される広帯域信号に対応可能な新しいプロセッサー装置に買い替えるということは、現実的には簡単ではない。
そのため、広帯域信号を出力する高出力レートの内視鏡スコープを従来のプロセッサー装置に接続して使用したいというニーズが存在する。
特許文献1は、高画素数の固体撮像素子を搭載した電子スコープを、高画素数に対応していないプロセッサー装置に接続して使用する技術を開示する。この特許文献1に記載の技術によれば、固体撮像素子から出力される画像信号の画素数をプロセッサー側最大画素数の画像信号へダウンコンバートし、ダウンコンバートされた画像信号が内視鏡スコープからプロセッサーに出力される。このダウンコンバートは、具体的には、水平画素については5ドットの入力に対して4ドットを出力し、垂直画素については5ラインの入力に対して4ラインを出力するようになっている。
一方、内視鏡スコープとプロセッサー装置との間における通信情報量の増大に伴い、多量の情報を短時間で通信するための様々な手法が提案されており、単一経路(単一系統)よる通信手法だけではなく、複数の経路を利用する通信手法も採用されている。
また特に内視鏡では、手元のフリーズボタンを操作して動画及び静止画を切り替えることのニーズが存在するが、動画及び静止画の両者の画質を良好なものとすることは必ずしも容易ではなく、画質を向上させるための種々の技術が提案されている。例えば特許文献2は、フリーズ操作が行われた時に解像度変換回路を動作させて、インターレース走査用信号をノンインターレース走査用信号に変換し、かつ垂直解像度を整数倍にする技術を開示する。この特許文献2に開示の技術によって、テレビモニター以外の表示器で内視鏡画像を利用する場合に、特に静止画において解像度を向上させることができる。
上述のように特許文献1では、広帯域信号を出力する内視鏡スコープを従来の画像プロセッサー装置に接続して使用するために、固体撮像素子から出力される画像信号の画素を間引くことで、内視鏡スコープを従来のプロセッサー装置に対応させている。また特許文献2では、フリーズ操作時にインターレース方式の信号をノンインターレース方式の信号に変換することで、静止画像の画質向上が図られている。
しかしながら特許文献1及び特許文献2に記載の方法では、内視鏡スコープとプロセッサー装置との間の通信状態に不具合が生じた際に、十分に対応することができない。すなわち、内視鏡スコープとプロセッサー装置との間における通信系統に不具合が生じて、本来の通信能力を発揮することができない場合がある。例えば2系統の伝送路を利用した通信において、片方の系統において断線等による通信障害が生じてしまうことがある。このような場合、通信機能が制限されてしまい、本来予定していた画素数やフレームレートによる画像情報を内視鏡スコープからプロセッサー装置に適切に送信することができないケースも想定される。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、通信故障等のために本来の通信能力を発揮することができない場合や内視鏡スコープ及びプロセッサー装置の画像処理能力が異なる場合であっても、内視鏡スコープからプロセッサー装置に撮影画像データを適切に供給することができる内視鏡装置を提供することを目的とする。
また、転送レートが高い内視鏡スコープを従来のプロセッサー装置に接続した場合であっても、動画データ及び静止画データを内視鏡スコープからプロセッサー装置に適切に送信することができ、特に静止画の画質を極力劣化させない内視鏡装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は内視鏡装置に関し、撮像データを出力する撮像手段と、前記撮像データに処理を施して画像信号をスコープ側通信デバイスを介して出力するスコープ側画像処理手段と、前記撮像手段及び前記画像処理手段を制御するスコープ側制御手段とを有する内視鏡スコープと、プロセッサー側通信デバイスを介して入力される前記画像信号に処理を施して映像信号を作成するプロセッサー側画像処理手段と、前記プロセッサー側画像処理手段を制御するプロセッサー側制御手段とを有するプロセッサー装置と、を備える内視鏡装置であって、前記プロセッサー側制御手段は、前記プロセッサー装置における通信能力状態及び画像処理能力に基づく前記プロセッサー装置の最大処理能力の情報を前記プロセッサー側通信デバイスを介して出力し、前記スコープ側制御手段は、前記内視鏡スコープにおける通信能力状態及び画像処理能力に基づく前記内視鏡スコープの最大処理能力の情報と、前記スコープ側通信デバイスを介して入力される前記プロセッサー装置の前記最大処理能力の情報とに基づき、前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御して、前記内視鏡スコープの前記最大処理能力及び前記プロセッサー装置の前記最大処理能力を超えない範囲で前記画像信号が前記スコープ側通信デバイスから出力されるようにする内視鏡装置に関する。
本態様によれば、内視鏡スコープ及びプロセッサー装置の通信能力状態及び画像処理能力に基づく最大処理能力を超えない範囲で、画像信号がスコープ側通信デバイスから出力される。したがって、通信不良で本来の通信能力を発揮できない場合や内視鏡スコープとプロセッサー装置との画像処理能力が異なる場合であっても、内視鏡スコープからプロセッサー装置に画像信号(撮影画像データ)を適切に供給することができる。また、高転送レート(広転送帯域幅)の内視鏡スコープを能力の低いプロセッサー装置に接続した場合であっても、内視鏡スコープからプロセッサー装置に画像信号を適切に送信することができる。
ここでいう通信能力状態とは、送受信可能な通信能力の状態を指し、例えば複数の通信経路のうちの一部経路において通信を行うことができない場合には、正常な通信経路のみによって信号処理可能な通信能力の状態を意味する。
望ましくは、前記プロセッサー側制御手段は、前記プロセッサー装置における通信能力の状態を検知するプロセッサー側通信状態検知手段を有し、前記プロセッサー装置における前記通信能力状態は、前記プロセッサー側通信状態検知手段の検知結果に基づいて決定される。
本態様によれば、プロセッサー側通信状態検知手段によってプロセッサー装置における通信能力の状態を検知することができる。
望ましくは、前記スコープ側制御手段は、前記内視鏡スコープにおける通信能力の状態を検知するスコープ側通信状態検知手段を有し、前記内視鏡スコープにおける前記通信能力状態は、前記スコープ側通信状態検知手段の検知結果に基づいて決定される。
本態様によれば、スコープ側通信状態検知手段によって内視鏡スコープにおける通信能力の状態を検知することができる。
望ましくは、前記スコープ側制御手段は、前記プロセッサー装置の前記最大処理能力が前記内視鏡スコープの前記最大処理能力よりも低い場合、前記画像信号によって表される画像データの画素数を制限するように前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御して、前記内視鏡スコープの前記最大処理能力及び前記プロセッサー装置の前記最大処理能力を超えない範囲で前記画像信号が前記スコープ側通信デバイスから出力されるようにする。
本態様によれば、プロセッサー装置の最大処理能力が内視鏡スコープの最大処理能力よりも低い場合には、画像信号の画像データの画素数が制限されて、内視鏡スコープ及びプロセッサー装置の最大処理能力超えない範囲で画像信号をスコープ側通信デバイスから出力することができる。画素数の制限手法の一例としては、画像データを構成する複数画素の一部を間引く手法がある。
望ましくは、前記スコープ側制御手段は、前記プロセッサー装置の前記最大処理能力が前記内視鏡スコープの前記最大処理能力よりも低い場合、前記画像信号によって表される画像データのフレーム数を制限するように前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御して、前記内視鏡スコープの前記最大処理能力及び前記プロセッサー装置の前記最大処理能力を超えない範囲で前記画像信号が前記スコープ側通信デバイスから出力されるようにする。
本態様によれば、プロセッサー装置の最大処理能力が内視鏡スコープの最大処理能力よりも低い場合には、画像信号の画像データのフレーム数が制限されて、内視鏡スコープ及びプロセッサー装置の最大処理能力超えない範囲で画像信号をスコープ側通信デバイスから出力することができる。
ここでいうフレーム数の制限する手法としては、例えばプログレッシブ方式の画像信号のフレーム数を直接的に低減する場合だけではなく、インターレース方式の画像信号のフィールド数によって実質的に実現可能なフレーム数を低減する場合が挙げられる。
望ましくは、前記スコープ側制御手段は、前記プロセッサー装置の前記最大処理能力が前記内視鏡スコープの前記最大処理能力よりも低い場合、前記画像信号がインターレース方式となるように前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御する。
本態様によれば、プロセッサー装置の最大処理能力が内視鏡スコープの最大処理能力よりも低い場合には、インターレース方式の画像信号がスコープ側通信デバイスを介して出力される。一般に、奇数フィールド及び偶数フィールドによって1フレームが実現されるインターレース方式の信号は、プログレッシブ方式の信号と比べてデータ量を低減(半減)することができる。したがって、本態様では、通信データ量を効果的に低減することができる。
望ましくは、前記内視鏡スコープは、前記スコープ側制御手段に接続される動画−静止画切り替えスイッチであって、静止画表示及び動画表示のうちのいずれかを選択可能とする動画−静止画切り替えスイッチを更に有し、前記スコープ側制御手段は、前記動画−静止画切り替えスイッチを介して静止画表示が選択される場合には前記撮像データから静止画の前記画像信号が作成されると共に動画表示が選択される場合には前記撮像データから動画の前記画像信号が作成され、前記動画−静止画切り替えスイッチによって静止画表示が選択される場合に前記撮像手段から出力される前記撮像データのフレームレートを、前記動画−静止画切り替えスイッチによって動画表示が選択される場合に前記撮像手段から出力される前記撮像データのフレームレートよりも低減するように、前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御する。
本態様によれば、動画−静止画切り替えスイッチを介して静止画表示及び動画表示を切り替えることができ、静止画表示時に撮像手段から出力される撮像データのフレームレートが動画表示時よりも低減される。したがって、静止画表示の場合には、全体のデータ量が低減されるため、データ量が十分に低減された撮像データが撮像手段から出力される場合には、インターレース化等のデータ量低減化のための更なる処理を行わずに、内視鏡スコープからプロセッサー装置に画像信号を送信することも可能となる。そのため、転送レートが高い内視鏡スコープを従来のプロセッサー装置に接続した場合であっても、動画データ及び静止画データを内視鏡スコープからプロセッサー装置に適切に送信することができ、特に静止画の画質の劣化を抑えることができる。
望ましくは、前記撮像手段は、複数の光電変換素子と、前記光電変換素子に対する露光による電荷蓄積時間を調整する電荷蓄積時間調整手段とを有し、前記スコープ側制御手段は、前記動画−静止画切り替えスイッチによって静止画表示が選択される場合の前記光電変換素子に対する単位フレームあたりの電荷蓄積時間と、前記動画−静止画切り替えスイッチによって動画表示が選択される場合の前記光電変換素子に対する単位フレームあたりの電荷蓄積時間とが略同じになるように、前記撮像手段の前記電荷蓄積時間調整手段を制御する。
本態様によれば、電荷蓄積時間調整手段によって、静止画表示時の単位フレームあたりの電荷蓄積時間が動画表示時の単位フレームあたりの電荷蓄積時間と略同じになるため、移動被写体の撮像静止画のブレを効果的に抑制することができる。
なお、ここでいう電荷蓄積時間調整手段として電子シャッターが挙げられるが、特に限定されるものではなく、メカニカルシャッターを電荷蓄積時間調整手段として採用してもよい。また、光電変換素子に対する露光による電荷蓄積時間を調整することができる任意の手段を電荷蓄積時間調整手段として採用することができ、例えば、発光のオン−オフを制御して光電変換素子に対する露光時間を調整する機構が採用されてもよい。
本発明によれば、内視鏡スコープ及びプロセッサー装置の通信能力状態及び画像処理能力に基づく最大処理能力を超えない範囲で、画像信号がスコープ側通信デバイスから出力されるため、通信不良で本来の通信能力を発揮できない場合や内視鏡スコープとプロセッサー装置との画像処理能力が異なる場合であっても、内視鏡スコープからプロセッサー装置に画像信号(撮影画像データ)を適切に供給することができる。
図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。まず、電子内視鏡及びプロセッサー装置が接続されて構成される内視鏡システムの全体構成について説明し(図1〜3参照)、その後、各種の詳細な制御構成等について説明する(図4〜10参照)。
<内視鏡システムの全体構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る電子内視鏡システムの概略構成を示した全体構成図である。図1に示すように、本実施形態の内視鏡システム(内視鏡装置)10は、画像信号を出力する内視鏡スコープ(電子内視鏡)20と、当該内視鏡スコープ20に接続されるプロセッサー装置30及び光源装置50と、プロセッサー装置30に接続されるモニター40とを備える。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子内視鏡システムの概略構成を示した全体構成図である。図1に示すように、本実施形態の内視鏡システム(内視鏡装置)10は、画像信号を出力する内視鏡スコープ(電子内視鏡)20と、当該内視鏡スコープ20に接続されるプロセッサー装置30及び光源装置50と、プロセッサー装置30に接続されるモニター40とを備える。
内視鏡スコープ20は、患者(被検体)の体腔内に挿入される可撓性の挿入部11と、挿入部11の基端部分に連設される操作部12と、プロセッサー装置30及び光源装置50に接続されるユニバーサルコード13とを備える。
挿入部11の先端には、体腔内撮影用のイメージセンサー(CMOS撮像装置等)などが内蔵された先端部14が連設されている。先端部14の後方には、複数の湾曲駒を連結した湾曲部15が設けられている。湾曲部15は、操作部12に設けられたアングルノブ16が操作されて、挿入部11内に挿設されたワイヤーが押し引きされることにより、上下左右方向に湾曲動作する。これにより、先端部14を所望の方向に向けることができる。
操作部12には、ユーザー(術者)によって操作される各種ボタン・スイッチ類が設けられており、注射針や高周波メスなどの各種処置具が挿通される鉗子口18、先端部14の送気・送水用ノズルへの送気・送水を行うための送気・送水ボタン17、画像の静止画/動画を切り替えるためのフリーズボタン(動画−静止画切り替えスイッチ)27、等が設けられている。
ユニバーサルコード13の基端は、コネクター19に連結されている。コネクター19は複合タイプの接続部であり、当該コネクター19を介してプロセッサー装置30及び光源装置50とユニバーサルコード13とが連結される。
プロセッサー装置30は、ユニバーサルコード13内に挿通されたケーブルを介して内視鏡スコープ20に給電を行い、先端部14のイメージセンサーからケーブルを介して伝送された撮像信号(画像信号)を受信し、受信した画像信号に各種信号処理を施して画像データ(映像信号)を作成する。画像データは、プロセッサー装置30にケーブル接続されたモニター40に送られ、モニター40において動画又は静止画の撮影画像として表示される。
なお本例では、内視鏡スコープ20、プロセッサー装置30、及びモニター40の各ユニット間がケーブルによる有線接続される例を示したが、これらのユニット間の接続態様は特に限定されず、例えば電波を利用した無線接続や光接続等の他の接続態様を適宜採用することが可能である。
図2は、内視鏡システム10の一例を示す機能ブロック図である。
内視鏡スコープ20は、被観察体を撮像する撮像部21と、撮像部21の撮像によって得られる撮像データS1を受信するスコープ側画像処理部22と、撮像部21をコントロールする撮像ドライバー23と、スコープ側画像処理部22及びスコープ側制御部24に接続され外部デバイス(プロセッサー装置30)との通信インターフェースを構成するスコープ側通信デバイス25と、内視鏡スコープ20の各部(スコープ側画像処理部22、撮像ドライバー23、スコープ側通信デバイス25、フリーズボタン27等)に接続されるスコープ側制御部24とを備える。
撮像部21は、内視鏡スコープ20の先端部14(図1参照)に設けられ、撮像ドライバー23から送られてくる撮像指示信号に応じ、被観察体を撮像して撮像データS1を出力する撮像手段である。具体的には、フォトダイオード等の受光素子(光電変換素子)によって構成される複数画素が2次元に多数配列されて成るCCDやCMOS等の固体撮像素子(イメージセンサー)、体腔内を照光して被観察部位の像光を取り込むための対物光学系、当該対物光学系を経由した像光を固体撮像素子に向けて導光するためのプリズム、等を含んで撮像部21は構成される。なお、CMOSセンサーは、従来のCCDよりも転送レートを高くすることが可能であり、例えば60P(フレーム周波数60[Hz]のプログレッシブスキャン)のデータを出力可能である。
また本例の撮像部21は、プロセッサー装置30の対応画素数よりも高画素数の撮像データS1を得ることができるようになっている。例えば85万画素までのCCDやCMOSにしか対応することができないプロセッサー装置30を使用する場合であっても、本発明によれば、例えば130万画素のCCDやCMOSを内視鏡スコープ20の撮像部21に採用することが可能である。なお、撮像部21の画素数や撮像方式等は特に限定されず、高画素数出力が可能な所望の固体撮像素子を撮像部21において使用することができる。
なお、本例の撮像部21(固体撮像素子)では、受光素子に対する露光による電荷蓄積時間の調整を電子シャッター(電荷蓄積時間調整手段)によって行っており、その種類に応じた適切な電子シャッター機構(ローリングシャッター、グローバルシャッター等)を含む。
スコープ側画像処理部22は、スコープ側制御部24の制御下で、撮像データS1に所定の処理を施して画像信号S2を作成し、スコープ側通信デバイス25を介して当該画像信号S2をプロセッサー装置30に出力する画像処理手段である。スコープ側画像処理部22おいて行われる画像処理の詳細については後述する(図4〜10参照)。
撮像ドライバー23は、スコープ側制御部24の制御下で撮像部21を制御するドライバーであり、撮像部21の撮像方式に応じた撮像指示信号を撮像部21に送信する。したがって、撮像部21がCMOSを採用する場合にはCMOS方式の撮像指示信号が撮像ドライバー23から撮像部21に送られ、また撮像部21がCCDを採用する場合にはCCD方式の撮像指示信号が撮像ドライバー23から撮像部21に送られる。
なお、撮像部21の電子シャッター制御も撮像ドライバー23によって行われる。受光素子(光電変換素子)に対する露光による電荷蓄積時間は、スコープ側制御部24によって制御される撮像ドライバー23を介して調整される(後述の図10参照)。
スコープ側制御部24は、内視鏡スコープ20を構成する各部を直接的に或いは間接的に統括制御するコントローラーであり、撮像ドライバー23を介して撮像部21による撮像をコントロールするとともに、スコープ側画像処理部22における画像処理をコントロールする。またスコープ側制御部24は、撮像ドライバー23(撮像部21)、スコープ側画像処理部22或いはスコープ側通信デバイス25等を適宜制御することによって、各種コントロールを行う。例えば、スコープ側画像処理部22からスコープ側通信デバイス25に供給されスコープ側通信デバイス25から出力されるデータ(画像信号S2)の通信や、フリーズボタン27の押し下げ状態(スイッチング状態)に応じた動画に基づく画像信号S2と静止画に基づく画像信号S2との切り替え、等のコントロールを、スコープ側制御部24は行う。
本例のスコープ側制御部24は、内視鏡システム10における通信能力状態及び画像処理能力の情報を取得及び把握しており、特に内視鏡システム10における通信能力の状態を適宜検知するスコープ側通信状態検知部26を有する。したがって、故障等によってスコープ側通信デバイス25からの通信能力が制限されるような場合であっても、スコープ側通信状態検知部26は通信状態(通信制限量、実施可能通信量、等)を適切に検知し、この検知結果に基づいて内視鏡スコープ20における通信能力状態がスコープ側制御部24において適切に決定及び把握される。
そしてスコープ側制御部24は、内視鏡スコープ20における通信能力状態及び画像処理能力に基づく内視鏡スコープ20の最大処理能力の情報と、スコープ側通信デバイス25を介して入力されるプロセッサー装置30の最大処理能力の情報とに基づき、撮像部21(撮像ドライバー23)及びスコープ側画像処理部22を制御する。具体的には、内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の通信能力状態及び画像処理能力に基づく最大処理能力を超えない範囲で画像信号S2がスコープ側通信デバイス25から出力されるように、撮像部21及びスコープ側画像処理部22はスコープ側制御部24によって制御されるようになっている。
これにより、通信状態に応じた最大転送可能な画素数やフレームレート(画像信号)で、内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間の通信を行うことが可能である。したがって、例えば信号伝送路が2系統ある場合に片方の伝送路の断線などで通信不良が生じ、本来の元画素数・元フレームレートでの通信が難しい場合であっても、画素数・フレームレートを落とした通信情報(画像信号)によって通信が行われる。このようにデータ量の低減した画像信号であれば、他方の正常な伝送路のみによって通信することが可能である。この画像信号S2の出力制御の詳細については後述する(図4〜10参照)。
フリーズボタン27は、ユーザー(術者)によって操作され、静止画表示及び動画表示のうちのいずれかを選択可能とする動画−静止画切り替えスイッチを構成する。スコープ側制御部24は、フリーズボタン27を介して静止画表示が選択される場合には撮像データS1から静止画の画像信号S2が作成されるように、またフリーズボタン27を介して動画表示が選択される場合には撮像データS1から静止画の画像信号S2が作成されるように、撮像部21(撮像ドライバー23)及びスコープ側画像処理部22を制御する。本例における、静止画選択時及び動画選択時における具体的な画像処理については後述する(図4〜10参照)。
一方、プロセッサー装置30は、内視鏡スコープ20から入力される画像信号S2に所定の画像処理を施して映像信号S3を作成するプロセッサーである。このプロセッサー装置30は、スコープ側通信デバイス25との間で通信可能なプロセッサー側通信デバイス33と、プロセッサー側通信デバイス33を介して入力される画像信号S2に画像処理を施して映像信号S3を作成するプロセッサー側画像処理部31と、プロセッサー装置30の各部(プロセッサー側画像処理部31、プロセッサー側通信デバイス33、等)を制御するプロセッサー側制御部32とを備える。
プロセッサー側画像処理部31は、内視鏡スコープ20から送られてくる画像信号S2の信号レベルの調整、RGB変換、インターレース/プログレッシブ変換、等の所定の画像処理をプロセッサー側制御部32の制御下で実行して映像信号S3を作成し、この映像信号S3を所定の出力インターフェースを介してモニター40に出力する。プロセッサー側画像処理部31で行われるこれらの画像処理は特に限定されるものではなく、後段のモニター40で撮影画像を適切に再現するための映像信号S3を、前段の内視鏡スコープ20から送られてくる画像信号S2から適切に作り出すことができる任意の処理をプロセッサー側画像処理部31において実行することが可能である。
プロセッサー側制御部32は、プロセッサー装置30を構成する各部を直接的に或いは間接的に統括制御するコントローラーであり、プロセッサー側画像処理部31における画像処理をコントロールする。またプロセッサー側制御部32は、プロセッサー側通信デバイス33を介して送受信されるデータ(画像信号S2)の通信コントロールを、プロセッサー側画像処理部31やプロセッサー側通信デバイス33を適宜制御することによって行う。
本例のプロセッサー側制御部32は、プロセッサー装置30における通信能力状態及び画像処理能力の情報を取得及び把握しており、特にプロセッサー装置30における通信能力状態を適宜検知するプロセッサー側通信状態検知部34を有する。したがって、故障等によってプロセッサー側通信デバイス33を介した通信能力が制限されているような場合であっても、プロセッサー側通信状態検知部34は通信状態(通信制限量、実施可能通信量、等)を適切に検知し、この検知結果に基づいてプロセッサー装置30における通信能力状態がプロセッサー側制御部32において適切に決定及び把握される。
そしてプロセッサー側制御部32は、プロセッサー装置30における通信能力状態及び画像処理能力に基づくプロセッサー装置30の最大処理能力の情報(プロセッサー側能力信号S4)を、プロセッサー側通信デバイス33を介して出力するようになっている。なお、プロセッサー側通信デバイス33から出力されるこのプロセッサー側能力信号S4は、内視鏡スコープ20のスコープ側通信デバイス25を介してスコープ側制御部24に入力されるようになっている。
このように内視鏡システム10では、撮像部21の撮像データS1がスコープ側画像処理部22において信号処理され、内視鏡スコープ20からプロセッサー装置30に画像信号S2が送られ、プロセッサー側画像処理部31における画像処理後に映像信号S3がモニター40に送られるようになっている。モニター40は、送られてくる映像信号S3に基づき、撮像部21による撮影画像(動画又は静止画)を再現するようになっている。
なお、プロセッサー装置30(プロセッサー側画像処理部31)からモニター40に入力される映像信号S3は、インターレース方式であってもよいしプログレッシブ方式であってもよく、モニター40は任意の映像方式を採用することができる。また、プロセッサー装置30に入力される画像信号S2もインターレース方式であってもよいしプログレッシブ方式であってもよく、インターレース方式の画像信号S2からプログレッシブ方式の映像信号S3を創出する任意の画像処理やプログレッシブ方式の画像信号S2からインターレース方式の映像信号S3を創出する任意の画像処理をプロセッサー装置30(プロセッサー側画像処理部31)において実施可能としてもよい。
上述の内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30を構成する各部は、各種のデバイス(回路(チップ)等)によって適宜実現可能であり、各種機能を適切に実現することが可能な構成であれば、そのハード構成は特に限定されない。
図3は、内視鏡スコープ20のハード構成の一例を示すブロック図である。図3の内視鏡スコープ20では、撮像部21にCMOS撮像装置61が採用されている。CMOS撮像装置61から出力される撮像データの信号は、クロックジェネレーター(CLK)62から出力されるクロック信号と重畳的に、高速伝送が可能なLVDS(Low Voltage Differential Signal)伝送方式によりシリアル信号として出力される。CMOS撮像装置61には、各種回路が含まれ、例えば相関二重サンプリング(CDS)回路、自動ゲイン回路(AGC)、アナログ/デジタル(A/D)変換器、パラレル/シリアル変換部、LVDS送信部、等を含むことができる。
CMOS撮像装置61からのデータ信号は、バッファーメモリ(Buffer)67を介して通信インターフェース(通信I/F)69の第1入力側端子71に送られるとともに、クロックデータリカバリー回路(CDR)63に送られる。
クロックデータリカバリー回路63では撮像データ信号とクロック信号とが分離され、撮像データ信号はシリアル/パラレル変換回路(S/P)64に送られ、クロック信号は垂直/水平カウンター(H/V Counter)68に送られる。
シリアル/パラレル変換回路64では、撮像データ信号がシリアル伝送方式の信号からパラレル伝送方式の信号に変換される。このパラレル伝送方式の撮像データ信号は、通信インターフェース69の第2入力側端子72に送られるとともに、Y/C分離回路(Y/C)65に送られる。Y/C分離回路65では、撮像データ信号(画像データ)から輝度信号(輝度データ)(Y)と色信号(色差データ)(C)とが分離され、このY/C分離後の撮像データ信号はフレーム/フィールド回路66(Frame/Field)に送られる。
フレーム/フィールド回路66は、ラインメモリー等のメモリを有し、Y/C分離回路65から送られてくる撮像データ信号と、垂直/水平カウンター68において走査線の水平位置(H)及び垂直位置(V)を示すカウンター信号とから、画像フレーム(プログレッシブ方式のフレーム信号)から画像フィールド(インターレース方式のフィールド信号)を作成する。この作成された画像フィールドの信号は、通信インターフェース69の第3入力側端子73に送られる。
通信インターフェース69では、接続されるプロセッサー装置30の通信方式に応じて、第1入力側端子71、第2入力側端子72及び第3入力側端子73のいずれかと、プロセッサー装置30側の出力側端子74とが接続される。これにより、所望フォーマットの画像信号を内視鏡スコープ20からプロセッサー装置30へ適切に送信することができる。なお、マイコン70が通信インターフェース69を介してプロセッサー装置30と通信可能に設けられており、内視鏡スコープ20の上記各部はマイコン70からの制御信号に従って適宜制御される。
図3に示す装置構成は一例に過ぎず、他の補正回路等を必要に応じて適宜組み込むことも可能であるし、他の装置構成が採用されてもよい。
<内視鏡スコープとプロセッサー装置との間の通信制御及び画像処理制御>
上述のように、本例の内視鏡システム10は、内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の通信能力状態及び画像処理能力に基づく最大処理能力を超えない範囲で画像信号S2がスコープ側通信デバイス25から出力されるように構成されている。
上述のように、本例の内視鏡システム10は、内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の通信能力状態及び画像処理能力に基づく最大処理能力を超えない範囲で画像信号S2がスコープ側通信デバイス25から出力されるように構成されている。
一般に、例えば60フレーム/秒(60P)のデータ出力レートを有するイメージセンサー(CMOS等)が搭載される内視鏡スコープを、専用のプロセッサー装置ではなく、従来の比較的低能力(低転送レート)のプロセッサー装置に接続しようとする場合、プロセッサー装置が内視鏡スコープの高転送レートに対応することができないことがある。この場合、プロセッサー装置では、内視鏡スコープから送信される画像信号を適切に受信することができず、60Pの画像データ(動画)をモニターにおいて適切に表示することができない。そこで、本発明の一実施形態に係る以下の内視鏡システムでは、イメージセンサーから出力可能なデータ量を半分に低減した上で、内視鏡スコープからプロセッサー装置への転送レートを低く抑えてデータ転送が行われる。
また、インターレース方式の信号(例えば60フィールド/秒(60I))の1ラインのデータを2回使って静止画像(60Pの静止画像)を作成すると、静止画としては解像度が必ずしも十分ではなく、得られる静止画像はノイズ感が目立つこととなる。そこで本発明の一実施形態に係る以下の内視鏡システムでは、ユーザー(術者)によってフリーズボタンが押されて静止画像の作成が指示されたら、イメージセンサーからの出力レート(フレームレート)が動画出力時の半分(30P)に抑えられる。そして、そのデータはそのまま(30Pのまま)プロセッサー装置に送られる。この場合、静止画の基になる単フレームあたりのデータ数が動画出力時のデータ数の倍になるため、解像度の高い静止画を得ることができる。その一方で、出力レート(フレームレート)を半分(30P)にすることに伴いイメージセンサーの電荷蓄積時間を長くすると、動いている被写体の静止画ではブレが生じて画質が劣化する。したがって、静止画出力時にイメージセンサーからの出力レートを上記のように制限する一方で、イメージセンサーの電荷蓄積時間を制限して実質的な露光時間を短縮(例えば60P相当の時間に短縮)することで静止画の画質劣化が防がれている。
以下、これらの通信制御及び画像処理制御の一例について、図面を参照して説明する。
図4は、内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の接続時における、通信制御の一例を示すフローチャートである。
本例の内視鏡システム10では、内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30とが接続されると(図4のS10)、内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の各々において、画像処理能力及び通信状態に基づく最大処理能力が把握される(S12)。例えば内視鏡スコープ20では、スコープ側制御部24(スコープ側通信状態検知部26)によって、撮像部21(撮像ドライバー23)及びスコープ側画像処理部22等を介して画像処理能力が把握され、またスコープ側画像処理部22及びスコープ側通信デバイス25等を介して通信能力(通信可能状態)が把握される。一方、内視鏡スコープ20では、プロセッサー側制御部32(プロセッサー側通信状態検知部34)により、プロセッサー側画像処理部31及びプロセッサー側通信デバイス33を介して画像処理能力及び通信能力が把握される。
そして、把握された内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の最大処理能力に基づき、通信する画像信号の具体的なフォーマットが決定される(S14)。本例では、プロセッサー装置30における画像処理能力及び通信能力に基づく最大処理能力を示すプロセッサー側能力信号S4が、プロセッサー側制御部32からプロセッサー側通信デバイス33及びスコープ側通信デバイス25を介してスコープ側制御部24に送信される。そして、スコープ側制御部24において、把握された内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の最大処理能力が比較され、内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の各々の最大処理能力を超えない範囲で、画像信号S2の具体的な通信フォーマットが決定される。
例えばプロセッサー装置30の最大処理能力が内視鏡スコープ20の最大処理能力よりも劣る場合(内視鏡スコープ20の最大処理能力>プロセッサー装置30の最大処理能力)、プロセッサー装置30の最大処理能力を上限として、画像信号S2の通信フォーマットが決定される。一方、プロセッサー装置30の最大処理能力が内視鏡スコープ20の最大処理能力よりも勝る場合(内視鏡スコープ20の最大処理能力<プロセッサー装置30の最大処理能力)、内視鏡スコープ20の最大処理能力を上限として、画像信号S2の通信フォーマットが決定される。
なお、ここでいう画像信号の通信フォーマットとは、例えば内視鏡スコープ20からプロセッサー装置30に送信される画像信号S2を構成する画像データの画素数、フレーム数(フィールド数)、表示方式(プログレッシブ方式/インターレース方式)等の、信号情報量に影響を及ぼす各種要素を含みうる概念である。本例では、内視鏡スコープ20(スコープ側通信デバイス25)とプロセッサー装置30(プロセッサー側通信デバイス33)との間で確立可能な通信容量(通信レート、通信帯域幅、等)で対応可能な範囲で、画像信号の通信フォーマットが決定される。
スコープ側制御部24は、決定した通信画像信号フォーマットに従って、撮像部21(撮像ドライバー23)、スコープ側画像処理部22、スコープ側通信デバイス25等を制御し(S16)、内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間で画像信号S2の通信が行われる(S18)。
したがって例えば、通信ケーブルの一部断線等によりプロセッサー装置30における通信が制限される場合であっても、本例の内視鏡システム10によれば、内視鏡スコープ20からプロセッサー装置30へ送信される画像信号S2の情報量が、画像データを構成する画素数の低減やフレームレートの低減等により、プロセッサー装置30の最大処理能力の範囲に収められる。これにより、内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間における適切な通信を確保することができる。
図5は、プロセッサー装置30に通信故障が生じた際に、画像信号S2の画像データを構成する画素数を低減して通信する場合の一例を示すフローチャートである。
内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との接続時に、プロセッサー装置30における通信ケーブルの一部断線等の故障(通信障害)の有無がプロセッサー側通信状態検知部34(プロセッサー側制御部32)によって検知される(図5のS20)。そして、プロセッサー側制御部32では、検知した通信障害の程度やプロセッサー装置30における画像処理能力に応じて、通信可能な通信画素数を決定する(S22)。したがって、プロセッサー装置30における通信故障により通信が制限される場合には、本来の通信可能画素数(処理可能画素数)よりも低減された画素数が通信画素数として定められる。
このようにして決定されたプロセッサー装置30における通信可能画素数の情報は、プロセッサー側制御部32からプロセッサー側通信デバイス33及びスコープ側通信デバイス25を介してスコープ側制御部24に送信されるプロセッサー側能力信号S4に乗せられる(S24)。
スコープ側制御部24では、プロセッサー側制御部32から送られてくるプロセッサー装置30の通信画素数(最大処理能力)と内視鏡スコープ20における最大処理能力とが比較され、画像信号S2を構成する画像データの画素数(通信画素数)が決定される。したがって、上記のように決定(低減)されたプロセッサー装置30の通信画素数が、内視鏡スコープ20において通信可能な画素数(最大処理能力)よりも低い場合、画像信号S2の画像データの画素数がプロセッサー装置30の通信画素数に制限されて、内視鏡スコープ20からプロセッサー装置30に画像信号S2が送られる(S26)。
なお、内視鏡スコープ20における通信状態(通信障害の有無等)も、内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との接続時に、スコープ側通信状態検知部26によって検知され、内視鏡スコープ20における通信可能な通信画素数がスコープ側制御部24によって決定されるようになっている。
上述のように本例の内視鏡システム10では、内視鏡スコープ20及びプロセッサー装置30の最大処理能力(通信能力、画像処理能力、等)に基づき、内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間における通信情報量(転送レート)の低減化が行われる。この通信情報量の低減化の手法については、内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間で適切にデータの送受信を行うことができれば特に限定されるものではない。
以下、通信情報量の低減手法の具体例について説明する。
<画素間引きによるデータ量低減>
内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間における通信情報量(画像信号S2の情報量)の低減化の手法として、画像データの画素数を制限する手法がある。例えばプロセッサー装置30の最大処理能力(通信能力等)が内視鏡スコープ20の最大処理能力よりも低い場合、スコープ側制御部24は、画像信号S2によって表される画像データの画素数を制限するように撮像部21(撮像ドライバー23)及びスコープ側画像処理部22を制御して、内視鏡スコープ20の最大処理能力及びプロセッサー装置30の最大処理能力を超えない範囲で画像信号S2がスコープ側通信デバイス25から出力されるようにする。
内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間における通信情報量(画像信号S2の情報量)の低減化の手法として、画像データの画素数を制限する手法がある。例えばプロセッサー装置30の最大処理能力(通信能力等)が内視鏡スコープ20の最大処理能力よりも低い場合、スコープ側制御部24は、画像信号S2によって表される画像データの画素数を制限するように撮像部21(撮像ドライバー23)及びスコープ側画像処理部22を制御して、内視鏡スコープ20の最大処理能力及びプロセッサー装置30の最大処理能力を超えない範囲で画像信号S2がスコープ側通信デバイス25から出力されるようにする。
図6は、内視鏡スコープ20からプロセッサー装置30に送られる画像信号S2によって表されるRGBデータを間引くデータ処理の概念を示すイメージ図である。なお図6には、説明の便宜上6×6のRGB画素のみが示されているが、撮像部21のイメージセンサ(CCD、CMOS等)は、非常に多数の画素が2次元配列されて成る。
図6に示す例では、奇数ライン(第1ライン、第3ライン、第5ライン:Gb/Bライン)においてB(ブルー)及びGb(グリーン)の画素が交互に規則的に配列され、偶数ライン(第2ライン、第4ライン、第6ライン:R/Grライン)においてGr(グリーン)及びR(レッド)の画素が交互に規則的に配列されている。これらの複数ラインによって構成される画素データは、連続する奇数ライン及び偶数ラインのセット(「第1ライン及び第2ライン」のセット、「第3ライン及び第4ライン」のセット、「第5ライン及び第6ライン」のセット)毎に、隣接画素の一方が間引かれる画素間引き処理が行われる。
例えば各R/Grラインでは、データチャンネル1(Data ch1)に対してR画素が間引かれてGr画素のみによって構成されるデータが割り当てられる一方で、データチャンネル2(Data ch2)に対してGr画素が間引かれてR画素のみによって構成されるデータが割り当てられる。また各Gb/Bラインでは、データチャンネル1(Data ch1)に対してB画素が間引かれてGb画素のみによって構成されるデータが割り当てられる一方で、データチャンネル2(Data ch2)に対してGb画素が間引かれてB画素のみによって構成されるデータが割り当てられる。これらの間引き対象のラインは、フレーム切り替え時間毎(例えば1/60秒毎)に切り替えられる。これにより、各ラインのデータ量が半分になるように画素間引きが行われ、内視鏡スコープ20からプロセッサー装置30(スコープ側通信デバイス25からプロセッサー側通信デバイス33)に出力される信号(画像信号S2)の情報量を半分にすることができ、転送周波数(転送レート)を半分に低減することが可能となる。
なお、画素間引きの手法は特に限定されるものではなく、必要とされるデータ低減量に応じた画素間引き量・画素間引き手法が適宜採用可能である。また、画素間引き処理は、撮像部21のイメージセンサーからの画素データ読み出し時に行われてもよいし、イメージセンサーの画素データを間引くことなく所定メモリに読み出した後に、スコープ側画像処理部22において画素間引き処理が行われてもよい。したがって、撮像部21のイメージセンサーとしてCMOSを採用する場合には、CMOSを構成する所望画素のデータを読み出すことで画素間引き処理を行ってもよい。また撮像部21のイメージセンサーとしてCCDを採用する場合には、スコープ側画像処理部22に設けられる所定メモリにCCDの画素データを読み出して記憶し、メモリに蓄積されるデータに基づいて画素間引き処理を行ってもよい。
<フレーム数制限によるデータ量低減>
内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間における通信情報量(画像信号S2の情報量)の低減化の手法として、画像データのフレーム数(フレームレート)を制限する手法がある。例えばプロセッサー装置30の最大処理能力が内視鏡スコープ20の最大処理能力よりも低い場合、スコープ側制御部24は、画像信号S2によって表される画像データのフレーム数を制限するように撮像部21(撮像ドライバー23)及びスコープ側画像処理部22を制御して、内視鏡スコープ20の最大処理能力及びプロセッサー装置30の最大処理能力を超えない範囲で画像信号S2がスコープ側通信デバイス25から出力されるようにする。
内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間における通信情報量(画像信号S2の情報量)の低減化の手法として、画像データのフレーム数(フレームレート)を制限する手法がある。例えばプロセッサー装置30の最大処理能力が内視鏡スコープ20の最大処理能力よりも低い場合、スコープ側制御部24は、画像信号S2によって表される画像データのフレーム数を制限するように撮像部21(撮像ドライバー23)及びスコープ側画像処理部22を制御して、内視鏡スコープ20の最大処理能力及びプロセッサー装置30の最大処理能力を超えない範囲で画像信号S2がスコープ側通信デバイス25から出力されるようにする。
ここでいう画像データのフレーム数を制限することは、プログレッシブ方式による画像信号の場合にフレーム数を直接的に低減することによって実現可能である。また、画像信号をプログレッシブ方式からインターレース方式に切り替えて、インターレース方式のフィールド数によって実現される実質的なフレーム数を間接的に低減することによっても実現可能である。
またフリーズボタン27(図1参照)によって動画−静止画が選択切り替えされる例では、フリーズボタン27によって静止画表示が選択される場合に撮像部21から出力される撮像データのフレームレートを、フリーズボタン27よって動画表示が選択される場合に撮像部21から出力される撮像データのフレームレートよりも低減するように、スコープ側制御部24は撮像部21(撮像ドライバー23)及びスコープ側画像処理部22を制御する。
図7及び図8は、画像データのフレーム数(フレームレート)を制限する手法の一例を示す概念図であり、図7は動画表示時の画像処理例を示し、図8は静止画表示時の画像処理例を示す。なお、図7及び図8では、説明の便宜上、2〜4のフレーム数、フィールド数のみが示されているが、実際にはより多数のフレームデータ(例えば60フレーム数、60フィールド数)が作成されることとなる。
まず、図7を参照して、動画表示時の画像処理例について説明する。図7(a)はプログレッシブ方式による画像表示の場合の動画処理例を示し、図7(b)はインターレース方式による画像表示の場合の動画処理例を示す。
図7(a)に示すプログレッシブ方式による画像表示の例では、撮像部21のイメージセンサ(CMOS)から60フレーム/秒(60P)のフレームレートで撮像データS1が読み出され、この撮像データS1はスコープ側画像処理部22のラインメモリー等の所定メモリに順次蓄積(記憶)される。スコープ側画像処理部22では、順次、メモリに蓄積される1/60秒(1/60s)毎のフレームデータを構成する複数ラインのうち隣接ラインの一方が間引かれて、奇数フィールド(ODD)及び偶数フィールド(EVEN)(インターレース方式信号)が作成される。本例では、各フレームから奇数フィールド又は偶数フィールドのいずれか1つが作成され、1/60秒毎のフレームから1/60秒毎に交互に切り替わる奇数フィールド及び偶数フィールド(フィールド周波数60[Hz](60I))が時系列的に作り出される。
このようにして作り出される奇数フィールド及び偶数フィールドの各々は各フレームのライン数の半分のラインのデータによって構成されるため、スコープ側通信デバイス25から出力送信される画像信号S2のラインデータ量も半分(1/2)になる。具体的な手法としては、フレーム/フィールド変換回路(図3のフレーム/フィールド回路66参照)でラインメモリーを利用して1ライン分のデータを間引くことで、データ数や転送レートを半分にすることができる。
プロセッサー装置30のプロセッサー側画像処理部31では、内視鏡スコープ20から送られてくるこのインターレース方式信号に基づいて、1/60秒毎の各フレームのデータが作られる。例えば、内視鏡スコープ20から送られてくる奇数フィールド又は偶数フィールドを構成する各ラインを順次2つ並べることによって、イメージセンサー(CMOS)から出力される元のフレームのライン数を確保して、プログレッシブ方式の画像表示に対応することができる。なお、インターレース方式信号(奇数フィールド及び偶数フィールド)からプログレッシブ方式のフレームデータを作成する方法は特に限定されず、任意の手法をプロセッサー装置30(プロセッサー側画像処理部31)で採用することができる。
一方、図7(b)に示すインターレース方式による画像表示の例では、イメージセンサ(CMOS)から60フレーム/秒で撮像データS1が読み出され、奇数フィールド(ODD)及び偶数フィールド(EVEN)(インターレース方式信号)が作成される(60Pから60Iが作成される)ところまでは、図7(a)に示すプログレッシブ方式の画像表示の場合と同様である。本例ではインターレース方式による画像表示が行われるため、スコープ側画像処理部22からスコープ側通信デバイス25を介して出力されるインターレース方式の画像信号S2が、プロセッサー側画像処理部31においてそのまま使用される。したがって、撮像部21のイメージセンサーから60フレーム/秒で出力される撮像データS1から60フィールド/秒の画像信号S2が作られ、プロセッサー装置30のプロセッサー側画像処理部31において60フィールド/秒(30フレーム/秒相当)の映像信号S3が出力される。
次に、静止画表示時の画像処理例について説明する。
一般に、従来機のプロセッサー装置は、インターレース方式の画像信号に基づいてプログレッシブ方式で画像表示を行う場合、インターレース方式の画像信号(フィールド信号)の1ライン分のデータを2回使用して2ライン分のデータとし、プログレッシブ方式画像表示(例えば60P)のための画像処理を行う。一方、インターレース方式の画像信号に基づいてプログレッシブ方式で画像表示を行う場合には、奇数フィールド(ODD)と偶数フィールド(EVEN)とが順番に使用されて実質的に30フレーム/秒のデータが作成される。このような従来方法によって静止画を表示するケースにおいて、プログレッシブ方式の画像表示では、同一データが2ラインに適用されるため、全体として解像度が悪くなって画質が荒くなる。またインターレース方式の画像表示においても、フィールドモードで静止画を作る場合には同じデータが2ラインで使用されるため、全体として解像度が悪くなって画質が荒くなる。一方フレームモードで静止画を作る場合には、奇数フィールド及び偶数フィールドの2フィールドのデータを重ねることで静止画が作られるが、奇数フィールド及び偶数フィールドの撮像タイミング(電荷蓄積タイミング)が相違するため、被写体(被観察体)が動いていると奇数フィールドと偶数フィールドとの画像が異なってしまい、静止画のノイズ感が強くなる。
そこで本例では、静止画表示のトリガーとしてフリーズボタン27(図1及び図2参照)が押された場合には、撮像部21のイメージセンサー(CMOS等)の出力レートを落とす(例えば60Pから30Pに落とす)ための制御信号がスコープ側制御部24から撮像ドライバー23に送られ、撮像ドライバー23は当該制御信号に従って撮像部21を駆動する(図2参照)。
図8(a)はプログレッシブ方式による画像表示の場合の静止画処理例を示し、図8(b)はインターレース方式による画像表示の場合の静止画処理例を示す。
本例では、撮像部21のイメージセンサーからの撮像データS1に関し、動画表示時(図7参照)に比べて静止画表示時にフレームレートが低減される。例えば、動画表示時の撮像データS1のフレームレートが60Pの場合に、静止画表示時の撮像データS1のフレームレートが30Pに低減される。
例えば図8(a)に示すプログレッシブ方式による画像表示の例では、イメージセンサ(CMOS)から30フレーム/秒(30P)のフレームレートで撮像データS1が読み出され、この撮像データS1はスコープ側画像処理部22のラインメモリー等の所定メモリに順次蓄積(記憶)される。スコープ側画像処理部22では、順次、この30Pの撮像データS1から30Pのプログレッシブ方式の画像信号S2が作成され、この画像信号S2はスコープ側通信デバイス25を介して出力される。
このように本例では、動画表示時のフレームレート(60P)の半分のフレームレート(30P)によって静止画に関する画像信号S2が送受信されるため、60Pの画像信号S2を送受信する場合の半分の転送レートで画像信号S2の送受信を行うことができる。特に、30Pの画像信号S2は低転送レートで送信可能であるため、スコープ基板側では、インターレース方式の画像信号に変換することなく、30Pのままで画像信号S2を内視鏡スコープ20(スコープ側通信デバイス25)からプロセッサー装置30(プロセッサー側通信デバイス33)に送信することができる。プロセッサー側画像処理部31では、この30Pの画像信号S2を使用してプログレッシブ方式の画像表示に対応可能な映像信号S3が作成される。
一方、図8(b)に示すインターレース方式による画像表示の例では、イメージセンサ(CMOS)から30フレーム/秒で撮像データS1が読み出され、30Pの撮像データS1から30Pの画像信号S2が作成されて出力されるところまでは、図8(a)に示すプログレッシブ方式の画像表示の場合と同様である。本例ではインターレース方式による画像表示が行われるため、プロセッサー側画像処理部31において、奇数フィールド(ODD)及び偶数フィールド(EVEN)(インターレース方式信号)が作成される(30Pから60Iが作成される)。本例では、1/30秒毎のプログレッシブ方式の各フレームから1/60秒毎のインターレース方式の2つのフィールド(奇数フィールド(ODD)及び偶数フィールド(EVEN))が作成される。このとき作成されるインターレース方式の2つのフィールドは、プログレッシブ方式の1フレームに相当する。このように本例においても、動画表示時のフレームレート(60P)の半分のフレームレート(30P)によって静止画に関する画像信号S2が送受信されるため、60Pの画像信号S2を送受信する場合の半分の転送レートで画像信号S2の送受信を行うことができる。
上述のように、プロセッサー装置30に接続されるモニター40がプログレッシブ画像表示方式の場合、プロセッサー装置30では、内視鏡スコープ20から送られてくる30Pの画像信号S2のデータをそのままモニター40に表示させることになるので(図8(a)参照)、表示される静止画像の解像度が30Iの場合と比べて2倍になり、画質を向上させることができる(なお、モニター40では、同一の静止画像が1/60秒毎に2回表示される)。一方、モニター40がインターレース表示方式の場合、内視鏡スコープ20から送られてくる30Pの画像信号S2の同一フレームのデータから奇数フィールド及び偶数フィールドの対が作成される。したがって、1フレームを構成する奇数フィールド及び偶数フィールドは同じタイミング(時間)で電荷蓄積されて得られるデータであるため、得られる静止画のノイズ感を改善することができる。
なお、上述の「撮像部21(イメージセンサー)からのプログレッシブ方式信号(60P)」から「インターレース方式信号(60I)」の作成は、RGBデータのC/Y変換(図3のY/C分離回路65参照)の後、フレーム/フィールド回路66において行われる。
なお、フリーズボタン27が押し下げられて動画表示から静止画表示に切り替えられた直後には、内視鏡スコープ20からプロセッサー装置30への通信信号のヘッダー部分にそのような切り替えを通知するための情報(切り替え通知信号)が含められる。プロセッサー装置30では、この切り替え通知信号に基づいて、動画表示モードから静止画表示モードに切り替わったことを把握することができ、プロセッサー装置30における処理が動画用の処理から静止画用の処理に切り替えられる。また、フリーズボタン27の押し下げが解除されて静止画表示から動画表示に切り替えられた直後においても、同様に、通信信号のヘッダー部分に切り替え通知信号が含められ、プロセッサー装置30では、この切り替え通知信号に基づいて静止画用の処理から動画用の処理に切り替えられる。
なお、静止画表示の際に撮像部21のイメージセンサー(CMOS等)からのフレームレートを動画表示時よりも低減することによって、各フレームの対応時間も静止画表示時のほうが動画表示時よりも長くなる。例えば上述のように、60Pの動画表示の場合には各フレームの対応時間が1/60秒になるが、30Pの静止画表示の場合には各フレームの対応時間が1/30秒になる。したがって、イメージセンサーの各画素の電荷蓄積可能時間(露光可能時間)も動画表示時よりも静止画表示時のほうが長くなり、静止画の画像ブレが生じやすくなる。
そこで本例では、そのような静止画表示の際の画像ブレによるノイズ感を抑えるため、フリーズボタン27によって静止画表示が選択される場合のイメージセンサーに対する単位フレームあたりの電荷蓄積時間と、動画表示が選択される場合のイメージセンサーに対する単位フレームあたりの電荷蓄積時間とが同じになるように、スコープ側制御部24は撮像ドライバー23を介して撮像部21のシャッター手段(電子シャッター)を制御する。
図9は、イメージセンサー(CMOS)の撮像データS1の出力レートと、撮像部21におけるシャッター手段によるシャッタースピード(電荷蓄積時間/露光時間)と、内視鏡スコープ20(スコープ側通信デバイス25)の画像信号S2の出力レートとの関係を示す図であり、図9(a)は動画表示時の関係を示し、図9(b)は静止画表示時の関係を示す。
図9(a)に示すように、動画表示時のイメージセンサー(撮像部21)の撮像データS1の出力レートが60フレーム/秒(60P)であってスコープ側通信デバイス25からの画像信号S2の出力レートが60フィールド/秒(60I)の場合(図7参照)、これらの単位フレーム及び単位フィールド当たりの対応時間は1/60秒となる。このとき、イメージセンサーのシャッター時間は1/60秒に設定することができ、イメージセンサーの撮像素子に対する電荷蓄積時間(露光時間)も1/60秒となる。このような1/60秒のシャッタースピードは、現実的見地から有用な設定であり、画像ブレを効果的に抑止することができる。なお、Sub掃き出しパルスは1/60秒毎に印加される。
一方、図9(b)に示すように、静止画表示時のイメージセンサー(撮像部21)の撮像データS1の出力レートが30フレーム/秒(30P)であってスコープ側通信デバイス25からの画像信号S2の出力レートが30フレーム/秒(30P)の場合(図8参照)、単位フレーム当たりの対応時間は1/30秒となる。このとき、イメージセンサーのシャッター時間は、動画表示時と同じ1/60秒に設定される。例えば、電子シャッターを利用する場合には、単位フレームに対応する時間(本例では1/30秒)の前半部分(本例では前半の1/60秒)では、Sub電荷掃き出しパルスが連続的に加えられて、イメージセンサーにおける電荷蓄積が行われない。そして、単位フレームに対応する時間の後半部分(本例では後半の1/60秒)では、Sub電荷掃き出しパルスの印加が止められ、イメージセンサーにおける電荷蓄積が行われる。このように、静止画表示時のシャッター時間を1/60秒にすることによって、イメージセンサーの撮像素子に対する電荷蓄積時間(露光時間)を動画表示時と同じ1/60秒にすることができる。このように、動画表示時と同じシャッタースピード(1/60秒)に設定することによって、画像ブレを動画表示時と同等のレベルに抑止することができる。
なお上述の例では電子シャッターによって、イメージセンサーの撮像素子に対する電荷蓄積時間(露光時間)を調整する例について説明したが、シャッター手段はこれに限定されるものではない。例えば、外光が届かない体内を先端部14が進行する内視鏡スコープ20では、光源装置50からの光を利用して撮像が行われる。したがって、スコープ先端(撮像部21)において発光が行われている時間のみイメージセンサーの電荷蓄積が行われ、スコープ先端における発光を止めれば体内のイメージセンサーでは電荷蓄積が行われないものと考えることができる。したがって、シャッター時間を電子シャッターによって調整する代わりに、光源装置50からの光による照光時間を調整することによって、イメージセンサーの撮像素子に対する単位フレーム当たりの電荷蓄積時間を調整してもよい(図9(b)の「TL:光照射時間」参照)。すなわち、プロセッサー側制御部32が光源装置50を制御して、各フレームの対応時間のうち1/60秒のみ内視鏡スコープ20のスコープ先端部(撮像部21)において発光させることで、60Pの動画撮像時と同じ電荷蓄積時間の画像を得ることができる。また、1/60秒という非常に短時間のシャッター時間(シャッタースピード)を実現することができるのであれば、電子シャッターの代わりにメカニカルシャッターが採用されてもよい。なお、これらの場合にも、Sub掃き出しパルスは1/60秒毎に印加される。
次に、プロセッサー装置30の最大処理能力(通信能力、画像処理能力)が内視鏡スコープ20の最大処理能力よりも劣る場合に、図7(動画表示)及び図8(静止画表示時)に示す画像処理例を採用して、内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間で画像信号S2の送受信を行う例について説明する。
図10は、図7(動画表示)及び図8(静止画表示)に示す例を採用した場合の内視鏡スコープ20の画像信号S2の出力レートに関するフローチャートである。本例では、フリーズボタン27(図1参照)が押し下げられていない通常時に動画表示がなされ、フリーズボタン27が押し下げられる場合に静止画表示がなされる。
フリーズボタン27が押し下げられていない通常時には、60フレーム/秒(60P)で撮像部21(イメージセンサー)から出力される撮像データS1に基づき、スコープ側画像処理部22において60フィールド/秒(60I)の画像信号S2が作成される。そして、この60フィールド/秒(60I)の画像信号S2は、内視鏡スコープ20(スコープ側通信デバイス25)とプロセッサー装置30(プロセッサー側通信デバイス33)との間で送受信される(図7参照)(図10のS30)。
ユーザー(術者)によってフリーズボタン27が押し下げられない状態が続けば、60フィールド/秒(60I)の画像信号S2が、引き続き、内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間で送受信される(S32のN)。
一方、フリーズボタン27が押し下げられると(S32のY)、動画表示モードから静止画表示モードに切り替えられ、撮像部21(イメージセンサー)から出力される撮像データS1のフレームレートが60フレーム/秒(60P)から30フレーム/秒(30P)に低減され、この30フレーム/秒(30P)の画像信号S2が内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間で送受信される(図8参照)(S34)。
ユーザーによってフリーズボタン27が押し下げられた状態が続けば、30フレーム/秒(30P)の画像信号S2が、引き続き、内視鏡スコープ20とプロセッサー装置30との間で送受信される(S36のN)。
一方、フリーズボタン27の押し下げが解除されると(S36のY)、通常時に戻り、静止画表示モードから動画表示モードに切り替えられ、撮像部21(イメージセンサー)からは再び60フレーム/秒(60P)で撮像データS1が出力されるように、スコープ側制御部24が撮像ドライバー23(撮像部21)を制御する(S30)。
以上説明したように、上述の内視鏡システム10によれば、能力の低いプロセッサー装置30に対して能力の高い内視鏡スコープ20を接続した場合であっても、画像信号S2を内視鏡スコープ20からプロセッサー装置30に適切に送ることができる。したがって、市場にある従来のプロセッサー装置に対して転送速度の高い新しい内視鏡を接続することが可能である。また、そのような場合、転送速度が制限されるため動画の解像度等の画質は落ちるが、静止画の解像度等の画質は劣化が防がれ、高画質の静止画データを内視鏡スコープ20からプロセッサー装置30に送信することができる。加えて、静止画撮影時のイメージセンサーの撮像素子の単位フレーム当たりの電荷蓄積時間を制限(短縮化)することによって、素早く動く被写体の撮影時であってもブレが抑えられた良質な静止画撮像データを得ることができる。
10…内視鏡システム、11…挿入部、12…操作部、13…ユニバーサルコード、14…先端部、15…湾曲部、16…アングルノブ、17…送気・送水ボタン、18…鉗子口、19…コネクター、20…電子内視鏡、30…プロセッサー装置、40…モニター、50…光源装置、21…撮像部、22…スコープ側画像処理部、23…撮像ドライバー、24…スコープ側制御部、25…スコープ側通信デバイス、26…スコープ側通信状態検知部、27…フリーズボタン、31…プロセッサー側画像処理部、32…プロセッサー側制御部、33…プロセッサー側通信デバイス、34…プロセッサー側通信状態検知部、61…CMOS撮像装置、62…クロックジェネレーター、63…クロックデータリカバリー回路、64…シリアル/パラレル変換回路、65…Y/C分離回路、66…フレーム/フィールド回路、67…バッファーメモリ、68…垂直/水平カウンター、69…通信インターフェース、70…マイコン、71…第1入力側端子、72…第2入力側端子、73…第3入力側端子、74…出力側端子
Claims (8)
- 撮像データを出力する撮像手段と、前記撮像データに処理を施して画像信号をスコープ側通信デバイスを介して出力するスコープ側画像処理手段と、前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御するスコープ側制御手段とを有する内視鏡スコープと、
プロセッサー側通信デバイスを介して入力される前記画像信号に処理を施して映像信号を作成するプロセッサー側画像処理手段と、前記プロセッサー側画像処理手段を制御するプロセッサー側制御手段とを有するプロセッサー装置と、を備える内視鏡装置であって、
前記プロセッサー側制御手段は、前記プロセッサー装置における通信能力状態及び画像処理能力に基づく前記プロセッサー装置の最大処理能力の情報を前記プロセッサー側通信デバイスを介して出力し、
前記スコープ側制御手段は、前記内視鏡スコープにおける通信能力状態及び画像処理能力に基づく前記内視鏡スコープの最大処理能力の情報と、前記スコープ側通信デバイスを介して入力される前記プロセッサー装置の前記最大処理能力の情報とに基づき、前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御して、前記内視鏡スコープの前記最大処理能力及び前記プロセッサー装置の前記最大処理能力を超えない範囲で前記画像信号が前記スコープ側通信デバイスから出力されるようにする内視鏡装置。 - 前記プロセッサー側制御手段は、前記プロセッサー装置における通信能力の状態を検知するプロセッサー側通信状態検知手段を有し、
前記プロセッサー装置における前記通信能力状態は、前記プロセッサー側通信状態検知手段の検知結果に基づいて決定される請求項1に記載の内視鏡装置。 - 前記スコープ側制御手段は、前記内視鏡スコープにおける通信能力の状態を検知するスコープ側通信状態検知手段を有し、
前記内視鏡スコープにおける前記通信能力状態は、前記スコープ側通信状態検知手段の検知結果に基づいて決定される請求項1又は2に記載の内視鏡装置。 - 前記スコープ側制御手段は、前記プロセッサー装置の前記最大処理能力が前記内視鏡スコープの前記最大処理能力よりも低い場合、前記画像信号によって表される画像データの画素数を制限するように前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御して、前記内視鏡スコープの前記最大処理能力及び前記プロセッサー装置の前記最大処理能力を超えない範囲で前記画像信号が前記スコープ側通信デバイスから出力されるようにする請求項1〜3のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
- 前記スコープ側制御手段は、前記プロセッサー装置の前記最大処理能力が前記内視鏡スコープの前記最大処理能力よりも低い場合、前記画像信号によって表される画像データのフレーム数を制限するように前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御して、前記内視鏡スコープの前記最大処理能力及び前記プロセッサー装置の前記最大処理能力を超えない範囲で前記画像信号が前記スコープ側通信デバイスから出力されるようにする請求項1〜4のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
- 前記スコープ側制御手段は、前記プロセッサー装置の前記最大処理能力が前記内視鏡スコープの前記最大処理能力よりも低い場合、前記画像信号がインターレース方式となるように前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御する請求項1〜5のいずれか1項に記載の内視鏡装置。
- 前記内視鏡スコープは、前記スコープ側制御手段に接続される動画−静止画切り替えスイッチであって、静止画表示及び動画表示のうちのいずれかを選択可能とする動画−静止画切り替えスイッチを更に有し、
前記スコープ側制御手段は、前記動画−静止画切り替えスイッチを介して静止画表示が選択される場合には前記撮像データから静止画の前記画像信号が作成されると共に動画表示が選択される場合には前記撮像データから動画の前記画像信号が作成され、前記動画−静止画切り替えスイッチによって静止画表示が選択される場合に前記撮像手段から出力される前記撮像データのフレームレートを、前記動画−静止画切り替えスイッチによって動画表示が選択される場合に前記撮像手段から出力される前記撮像データのフレームレートよりも低減するように、前記撮像手段及び前記スコープ側画像処理手段を制御する請求項1〜6のいずれか1項に記載の内視鏡装置。 - 前記撮像手段は、複数の光電変換素子と、前記光電変換素子に対する露光による電荷蓄積時間を調整する電荷蓄積時間調整手段とを有し、
前記スコープ側制御手段は、前記動画−静止画切り替えスイッチによって静止画表示が選択される場合の前記光電変換素子に対する単位フレームあたりの電荷蓄積時間と、前記動画−静止画切り替えスイッチによって動画表示が選択される場合の前記光電変換素子に対する単位フレームあたりの電荷蓄積時間とが略同じになるように、前記撮像手段の前記電荷蓄積時間調整手段を制御する請求項7に記載の内視鏡装置。
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