JP2013094150A - キノコの栽培用原木及びキノコの栽培方法 - Google Patents

キノコの栽培用原木及びキノコの栽培方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数本の樹木の小径短木を一体化したキノコ栽培用原木、及びこれを使用するキノコの栽培方法の提供。
【解決手段】(1)原木1を束ねて一体化した際に生ずる隙間(空隙)に、おが粉2が密に充填されているキノコ栽培用原木。(2)原木1の体積に対しておが粉2の占める体積の割合が0.1以下である(1)に記載するキノコ栽培用原木。(3)原木1の直径が5cm未満である(1)又は(2)に記載するキノコ栽培用原木。(4)キノコが、シイタケ、ブナハリタケ、山伏茸、タモギタケ、クリタケ、ヒラタケ、又はマンネン茸である(1)〜(3)に記載するキノコ栽培用原木。(5)同一品種由来の原木1とおが粉2を使用する(1)〜(4)に記載するキノコ栽培用原木。(6)(1)〜(5)に記載するキノコ栽培用原木1にキノコの種菌を接種する回数が1回、又は2回以上であるキノコの栽培方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、キノコの栽培用原木、及びこれを用いるキノコの栽培方法に関するものである。更に詳しくは、複数の原木を寄せ集めて一体化する際に生ずる隙間(空隙)に、おが粉(木製チップ)が密に充填されているキノコの栽培用原木、及びこれを使用するキノコの栽培方法に関するものである。
原木を使用するキノコの栽培においては、通常、直径5〜15cm程度の原木が使用される。その理由は、直径が15cmを超える大径木は、重くて扱いが大変なこともあるが、樹皮部が厚く、また心材部が大きくて硬いため、キノコの菌糸の生育(蔓延)に長期間を要し、キノコの早期発生・収穫が困難であるからである。
発明者は、前記大径木の原木を用いても、短期間で確実に収穫できる原木を使用したキノコの栽培方法を発明し、すでに特許を取得している(特許文献1)。
特許第4771264号
一方、直径が5センチ未満の原木(以下小径木とも言う)からは、単独では栄養分が不足するため満足なキノコ類の収穫が望めない。
そこで栄養分を補うための手段として、従来一部のキノコ(代表例はマイタケ)では、予め複数の小径木を寄せ集めて(束ねて)一体化した原木(以下一体化原木とも言う)に、キノコの種菌を接種し、地中に埋設してキノコを発生させ、収穫することが行われている。
すなわち、樹皮部が薄く、心材部が小さい原木(小径木)の場合は、特許文献1のように、2回以上の種菌の植え付けを行わなくても、不確実ではあるが、早期にきのこ類の発生・収穫を見ることが可能である。
しかし、小径木を短木(10〜20cm)として単体ホダ木(原木に種菌を接種したものを言う)を作り、きのこ類の発生を試みても、栄養分が不足するので満足なきのこ類の収穫は望めない。
そのため、小径木の短木ホダ木からきのこ類(例えばしいたけ)を収穫する為には、予め数本の短木を寄せ集める(束ねる)等の一体化処理を行う必要がある。
ところが、従来の一体化原木には、下記の(イ)及び(ロ)の欠点があった。
(イ)原木相互の結着手段が講じられていないため分解(剥離)し易い。そのため、一体化原木の扱い(特に移動)には細心の注意が必要となり、著しく作業性が悪い。
(ロ)キノコの発生した原木は、観賞用としても価値が認められ、丸ごと(原木ごと)販売することが頻繁に行われるので、原木(一体化原木)が分解すれば、直ちに商品価値が失われてしまう。
発明者は、以上の観点から、原木(特に小径木)の結着方法の開発に鋭意努力した結果、接着材としておが粉(木材のチップ)を使用することにより、前記欠点が解消すること知り、本発明を完成した。
従って、本願発明は、下記の請求項1〜請求項7により構成されている。
〔請求項1〕
原木を束ねて一体化した際に生ずる隙間(空隙)に、おが粉が密に充填されていることを特徴とするキノコ栽培用原木。
〔請求項2〕
原木の体積に対しておが粉の占める体積の割合が0.1以下である請求項1に記載するキノコ栽培用原木。
〔請求項3〕
原木の直径が5cm未満である請求項1又は請求項2に記載するキノコ栽培用原木。
〔請求項4〕
原木が、縦割り材である請求項1〜請求項3に記載するキノコ栽培用原木。
〔請求項5〕
キノコが、シイタケ、ブナハリタケ、山伏茸、タモギタケ、クリタケ、ヒラタケ、又はマンネン茸等原木栽培可能なキノコである請求項1〜請求項4に記載するキノコ栽培用原木。
〔請求項6〕
同一品種由来の原木とおが粉を使用する請求項1〜請求項5に記載するキノコ栽培用原木。
〔請求項7〕
請求項1〜請求項6に記載するキノコ栽培用原木にキノコの種菌を接種する回数が1回又は2回以上であるキノコの栽培方法。
本願発明を以上のように構成する理由は、下記のとおりである。
(1)複数の原木を寄せ集め(束ね)て一体化原木を製造する際に、その間隙(空隙)におが粉を密に充填すれば、その後のキノコの育成工程(殺菌、種菌接種、培養等)中に原木とおが粉が菌糸を介して互いになじんで、原木が互いに結着し、完全に一体化して、一体化原木の分解を防止することができる。
(2)本願発明に係る一体化原木を使用すれば、その直径が大きくなっても、柔らかいおが粉部分を介してキノコの菌糸が十分に生育(蔓延)するので、特許文献1のように、必ずしも種菌を2回以上接種する必要はなく、1回の接種でキノコを十分に収穫することができる。
(3)小径木には本発明を適用し、大径木には特許文献1の方法を適用すれば、樹木の大部分を無駄なく使用することができるために非常に経済的である。
本発明に係る一体化原木に使用する樹木は、キノコが発生する樹木であれば原木として使用することができる。
このような原木として、例えば、クヌギ、ナラ、およびブナ等の広葉樹、ならびに松、唐松、および杉等の針葉樹が挙げられる。これらの樹木から、キノコ栽培用の原木を得るためには、立ち木として切り倒された樹木が適度の含水率になるまで葉枯らしした後に、キノコの栽培に適した長さに切り揃える「玉切り」を行なう(ただし、前記葉枯らしは必ずしも必要としない)。
本願発明は、特に小径木の利用に焦点を当てて開発されたものであるから、直径1cm程度の細木まで使用することが可能であるが、大径木(例えば、直径15cm以上)の結着にも適用することができる。
また、本願発明に使用する原木は、必要に応じて樹木を縦割りして、所望の断面積とした木材(縦割り材)でもよい。
すなわち、本願発明に使用する原木は、小径木はそのまま、又重くて扱いが困難な大径木(例えば直径30cm以上)は縦割りして束ねて一体化することにより、キノコ栽培用原木とすることができると共に、原木栽培における培養基(一体化原木)の大きさ(断面積)を任意に調節することが可能である。
本願発明に使用するおが粉は、原木と同一品種のものが好ましいが、異品種のおが粉でも使用することができる。
本願発明に使用するおが粉は、いわゆる鋸くずに限らず、由来(製法)の如何にかかわらず、小径木の間隙に充填できる大きさの木材のチップを含むものである。
本願発明に使用するおが粉には、通常、栄養添加物(例えば米糠)が混合されていないものを使用する。
その理由は、栄養添加物の混合は、原木栽培の概念(イメージ)を損なうからである(農水省の原木栽培の定義においては、栄養添加物の使用は禁じられているから、栄養添加物を使用したものは、原木栽培を名乗ることができない。)。
しかし、原木の結着効果が損なわれるものではないから、栄養添加物が混合されているおが粉を使用したものも、本願発明の技術的範囲に属している。
また、おが粉の使用量は、前記原木栽培の概念から、原木の体積に対しておが粉の占める体積の割合が、0.1以下であることが好ましい。
本願発明に係る一体化原木の形状(断面)は、円形でも、長方形でもよく、形状にこだわるものではない。
原木(小径木)を束ねた後、キノコ栽培用袋、又は、ポット等に入れて、おが粉を隙間に密に充填し、上面部と下面部にも少量振りかけて(蒔いて)、袋では軽く折り曲げ、ポットではキャップをして、次工程(殺菌、一次培養等)に供する。
従来、一体化原木を作成する際に、原木(小径木)を束ねた後、その上部におが粉を振りかけて平らにすることが行われることもあったが、本願発明のように、原木を相互に結着させるために、おが粉を原木の間隙に、意識的に、密の充填する技術は存在しなかった。
本願発明に係る一体化原木を使用して、原木栽培可能なきのこ類、特に、シイタケ、ブナハリタケ、山伏茸、タモギタケ、クリタケ、ヒラタケ、およびマンネン茸等を栽培・収穫することができる。
本発明によれば、従来、使用が困難であった小径木から、所望形状かつ所望体積であって、分解する懸念のない一体化原木が容易に得られるので、樹木の大部分を無駄なく使用することができ、樹木の原木のみを使用したキノコ栽培用原木を得ることができるという効果を有する。
また、本発明に係る一体化原木からは、単に束ねただけの一体化しないものと比較して確実にキノコの収量を増すことができるという効果を有する
一体化原木の平面図である。
本願発明に係る一体化原木を使用してキノコを栽培する工程は、通常下記のとおりである。
(イ)原木を束ねた後、キノコ栽培用袋(空気を通すが雑菌を通さない袋)、又はポット(空気を通すが雑菌を通さないフィルター付)に入れて、おが粉を隙間に十分詰め、上面及び下面部にも少量振りいれて、袋では軽く折り曲げ、ポットではキャップをして一体化原木とする工程
(ロ)前記一体化原木をオートクレーブで殺菌する殺菌工程
(ハ)前記殺菌工程の後、前記種菌を原木に接種してホダ木とする接種工程
(ニ)前記接種工程の後、前記ホダ木に含まれる前記種菌を培養する培養工程
なお、前記ポットは耐熱性(120℃以上)の合成樹脂性の容器を用いる。
(1)まず、2010年3月15日、直径1cm〜15cm、長さ10cm〜15cmのコナラ、クヌギ、松の短原木300個を購入した。
次に、同年3月16日、シイタケの周年生オガ粉種菌(F206号菌(富士種菌製))を購入した。
そして、同日、きのこ栽培専用フィルター付袋(サカト産業製)に上記ナラ短原木数本を束ねて直径20cm程度として詰め、束ねた短原木と短原木の隙間(空隙)におが粉を軽く押圧しながら十分に詰め込んだ一体化原木50袋(A群)と、意図的に隙間におが粉を詰め込まなかった一体化原木50袋(B群)を作り、高圧釜にて118℃で2時間殺菌し、放冷した。
図1に一体化原木の構造を示す。
なお、本図は、一体化原木を収納してある前記フィルター付袋の上部を、一体化原木の上面に沿ってカットした状態を表したものである。
(2)続いて、同年3月18日、前記一体化原木が15℃以下になった事を確認した後、前記シイタケのおが粉種菌を接種した。
そして、袋の開封口をシーラーで熱圧着して密閉し、束ねた短原木入りの栽培袋100袋(A群及びB群)をビン栽培用コンテナに各2個ずつに分けて入れ、温度23℃、湿度65%、炭酸ガス濃度1000ppm以下に管理された培養室へコンテナを移動し、袋内で一次培養を行った。
(3)接種から7日後の同年3月25日、100袋全ての短木の活着(シイタケの菌糸の生育)を確認した。
活着の確認は、ホダ木上面部の種菌を植え付けた部分が白い菌糸膜を作り始めているのを目視によって行った。
(4)同年5月3日、菌糸膜が短木全体(樹皮表面含む)に蔓延していることを目視で確認した。
(5)同年5月25日、樹皮部分及び上下小口の菌糸膜の8割以上が褐変しているのを目視で確認した。
(6)同年5月25日、菌糸膜で覆われた、隙間におが粉を詰めた(A群)ホダ木(種菌を接種したものを言う)とおが粉を詰めなかった(B群)ホダ木各5個を袋から取り出し、1mの高さから意図的に落下させた。
束ねる際に、おが粉を詰めた短木ホダ木(A群)は、おが粉に蔓延した菌糸が接着材としての効果を発揮し、束ねた数本の短ホダ木が互いに剥離することは無く原型を維持していた。
一方、束ねる際おが粉を詰め込まなかった短ホダ木(B群a〜eの5個)中、2個は3つに剥離、3個は2つに剥離してしまった(表1参照)
この試験結果から、小径木を用いた短原木では、隙間におが粉を詰め込むことにより菌糸体同士が強力な接着効果を働かせることが確認できた。
一方、束ねた後、おが粉を詰め込まなかった短原木は、円形な原木の樹皮部の接する部分が少ないために菌糸体による接着効果が弱く落下等の刺激でも簡単に剥離してしまう事が確認できた。
(7)同日、手斧で半分に割って、菌糸が心材部を含む短木ホダ木内部全体に蔓延し、短木ホダ木が腐朽しているのを目視で確認した。
心材部への菌糸の伸長は、通常ナラ原木等では遅れがちになるが、おが粉を隙間に詰めることにより、おが粉の部分は酸素の通気性がよいので菌糸の伸張が早くなり、この部分を介して、束ねた短木ホダ木の全体(中心部)への菌糸の伸張も促進させたことになる。
(8)同年5月26日、培養室から、前記ホダ木入りの袋を90袋(A群45袋、B群45袋)を持ち出し、ホダ木を袋から取り出して水を掛けて、ホダ木の表面の灰汁を流し落とした。その後、温度23度前後、湿度92%前後の室内で、1日1回30分程度の散水を繰り返しながら2次培養を行った。
(9)同年6月26日、試験発生のために、各A群及びB群から各5個のホダ木を選別し、24時間浸水させた(キノコ栽培においては、通常前記ホダ木を浸水させた日が発生操作開始日となる。)。
(10)同年6月29日A群からは平均8個、B群のホダ木から平均2個の発芽が確認された。
B群(束ねたホダ木の隙間におが粉を詰めなかった)の5個の内、1個から短木と短木の隙間にキノコの芽が出ているのが確認できた(これは除去した)。
この様な、束ねた短木と短木の隙間に出来たキノコは、成長する間にキノコが変形してしまい、また、収穫も困難となり、食用としての価値がなくなってしまう。
(11)同年、7月3日より、収穫適期に成長した子実体を順次収穫した(1回目)。
1回目の試験発生で収穫されたA群の40個の子実体の平均重量は30gであった。
また、B群の10個の子実体の平均重量は27gであった。
B群の1個に見られた隙間に出たキノコは、今回は1個だけであったが、ホダ木が熟度を増すごとに隙間に出るキノコは多くなると考えられる。
狭い隙間にキノコが出来た場合、収穫することができないばかりではなく、ホダ木内での腐敗も考慮しなければならない。腐敗すれば病害菌の巣になる事が推測できる。
(12)前記、試験発生の結果、A群(束ねた短原木の隙間におが粉を詰めた、ホダ木)から短期間で確実にキノコ類を得る事が確信できた。
(13)1回目の試験発生の子実体を収穫後、同年7月6日、2回目の浸水を試みた。
外気温が32℃であったので、温度差の刺激を感じさせるために、水温は15℃に調整した。
浸水時間は24時間とした。
B群の束ねたホダ木の3個から、短木が1本剥離していたのでビニールの紐で元の位置に縛りつけた。
(14)同年7月7日、浸水した2回目の試験ホダ木を室温23℃の部屋に持ち込んだ。
(15)同年7月10日、A群平均8個、B群平均5個の発芽を確認することが出来た。
(16)同年7月15日より順次収穫を始めた(2回目、A群40個、B群25個)。
B群のホダ木から今回は隙間から発芽している事は確認できなかった。
(17)2回目の試験発生、収穫の後、酷暑の影響を避けるため、温度23℃の部屋で休養管理を行った。
(18)同年9月15日、3回目の試験発生の為、水温15℃の水に24時間浸水した。
浸水後、路地に移動し直射日光を避けるために2.5mの高さの所にヨシズを張った。
更に、外気温が上がると考えられる午後2時頃に30分ほどの散水を毎日行った。
(19)9月19日、A群から平均8個、B群から平均6個発芽していることが確認できた。
また、B群のホダ木の隙間から3個、発芽していることが確認出来た(この隙間から成長したキノコは、腐るのを待ち、ドロドロに溶けた状態になったところで水の圧力を利用して、丁寧に洗い流した。)。
(20)同年9月22日より、収穫適期に成長した子実体を順次収穫した(3回目)。
(21)B群の束ねたホダ木の4個から、短木が1本剥離していたのでビニールの紐で元の位置に縛りつけた。
作業中に落下等の行為はなかったので、浸水時の浮力が影響したと推測した。
(22)収穫後のホダ木は路地の同一条件下に置いた。
(23)同年10月20日、4回目の発生操作を12時間の浸水で行い、自然条件下の路地にての発生を試みた。
(24)同年10月25日、A群の試験ホダ木5個からは平均9個、B群の試験ホダ木から平均7個の子実体が発芽確認できた。
また、B群の隙間からは総量4個発芽が確認できた(これは、前記(19)と同様に処理した)。
(25)同年11月2日より、収穫適期に成長した子実体を順次収穫した(4回目)。
(26)同年11月24日、本年度5回目の発生操作を、24時間の冷却浸水(水温5度前後)を行い、温度20℃の部屋で芽だし操作を行うこととした。
この時、乾燥防止の為にビニールで覆い管理した。
(27)3日目に所々に発芽が確認できたので、室温18℃、湿度92%の部屋に移動した。
B群の束ねたホダ木の2個から、短木が1本と3本が剥離していのでビニールの紐で元の位置に縛りつけた。
(28)同年12月5日から順次収穫を開始、A群からは平均4個、B群から平均4個が収穫できた。B群の隙間からは総量2個の発生が確認できたが収穫することはできなかった。
(29)5回目となり、全体的に子実体が小振りになってきており、原木内の栄養分解に疲労が出てきたと解釈した。
以上は、本願発明に係る一体化原木を使用するシイタケの栽培方法について記載したが、
シイタケに限らず、ブナハリタケ、山伏茸、タモギタケ、クリタケ、ヒラタケ、及びマンネン茸についても、ほぼ同様に、おが粉による一体化原木は、単に束ねただけの原木に比較して、格段に優れた結果が得られた。
本発明によれば、従来、利用することが困難であった樹木の小径短木から、原木栽培のキノコを、高収率で収穫することができるので、産業上の十分な利用可能性がある。
1 原木
2 おが粉
3 キノコ栽培用袋

Claims (7)

  1. 原木を束ねて一体化した際に生ずる隙間(空隙)に、おが粉が密に充填されていることを特徴とするキノコ栽培用原木。
  2. 原木の体積に対しておが粉の占める体積の割合が0.1以下である請求項1に記載するキノコ栽培用原木。
  3. 原木の直径が5cm未満である請求項1又は請求項2に記載するキノコ栽培用原木。
  4. 原木が、縦割り材である請求項1〜請求項3に記載するキノコ栽培用原木。
  5. キノコが、シイタケ、ブナハリタケ、山伏茸、タモギタケ、クリタケ、ヒラタケ、又はマンネン茸等原木栽培可能なキノコである請求項1〜請求項4に記載するキノコ栽培用原木。
  6. 同一品種由来の原木とおが粉を使用する請求項1〜請求項5に記載するキノコ栽培用原木。
  7. 請求項1〜請求項6に記載するキノコ栽培用原木にキノコの種菌を接種する回数が1回又は2回以上であるキノコの栽培方法。
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