JP2013090206A - インターホン親機及びインターホンシステム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 居室親機2に、玄関子機1からの呼び出しに対して無線親機4による無線応答を可能とする高周波通信部26と、時分割双方向伝送方式で音声データの送受信を実施すると共に時分割多元接続方式で画像データの伝送を実施する無線制御部27とを設け、親機CPU29に中継器3の台数及び接続順を認識する機能と、通話応答を行った無線親機4の通信経路内に介在する中継器3を認識する機能とを設けた。無線制御部27は親機CPU29が認識した中継器3の数に合わせてタイムスロットを作成し、実際に中継動作している数に合わせてタイムスロットの割り当てを変更する。
【選択図】 図1
Description
例えば特許文献1に記載されたインターホンシステムでは、インターホン親機に無線アダプタを接続して無線増設親機と通信を可能とし、無線増設親機により来訪者映像を見ながら応答できるよう構成されている。
そこで、無線親機の良好な使用を可能とするために、中継器を住戸内の適宜場所に設置して通信エリアを拡大する構成が考えられる。この場合、中継器がインターホン親機と有線で接続される構成とすれば単純な信号の送受で済むが、インターホン親機と中継器の間に配設する伝送線の工事が面倒となる。そのため、中継器もインターホン親機と無線通信する構成にすれば、簡易な工事で無線親機が使用できるため望ましい。
また、中継器の設置可能数を予め設定し、その数に合わせて搬送周波数を分割してタイムスロットが設けられるため、中継器が1台しか設置しない構成でもタイムスロットの設定は変わらないため、伝送される映像は低解像度のままであった。
無線制御部は、呼出時には中継器認識部が認識している中継器の数に合わせて映像データを順次送信するよう映像データ帯域のタイムスロットを割り当て、無線親機から応答操作を受けたら、中継器認識部が認識する中継器数に応じて映像データ帯域のタイムスロットの割り当てを変更することを特徴とする。
この構成によれば、中継器を介して無線親機と無線通信でき、インターホン子機と無線親機の間の通信を中継することができる。そして、中継器の設置数に合わせて時分割多元接続のためのタイムスロット数を決定するため、中継器が少ない場合に空きスロットが増加して効率良く映像信号を伝送できない問題を解消できる。
更に、インターホン子機と無線親機の間で通話路が形成された際は、設置されている中継器数に関係なく実際に中継に関与している中継器に対して映像データ帯域のタイムスロットを割り当てて映像データを送信するため、映像データ帯域全体を常時映像データの送信に使用でき、通話時は呼出時より更に高解像度の映像を無線親機のモニタに表示させることが可能となる。その結果、応答する居住者は映像から来訪者を判断し易くなる。
この構成によれば、中継器から発信されたID情報は直接或いは他の中継器を介してインターホン親機に認識されるので、インターホン親機は別途登録操作することなく中継器の存在を認識できる。更に、複数の中継器が存在する場合は既にインターホン親機に認識された中継器が新たに設置された中継器を認識することで、インターホン居室に対して縦列接続させる構成を容易に実施できる。
そして、インターホン親機は、中継器の設置数に合わせて時分割多元接続のためのタイムスロット数を決定するので、中継器が少ない場合に空きスロットが増加して効率良く映像信号を伝送できない問題を解消できる。
また、通話時は、設置されている中継器数に関係なく実際に中継動作している中継器を認識して映像データ帯域のタイムスロットを割り当てて映像データを送信するので、映像データ帯域全体が常時映像データの送信に使用されるよう制御でき、通話時は呼出時より高解像度の映像を無線親機のモニタに表示させることが可能となる。そのため、応答する居住者は映像から来訪者を判断し易くなる。
また、本発明に係るインターホンシステムによれば、中継器から発信されたID情報は直接或いは他の中継器を介してインターホン親機に認識されるので、インターホン親機に対する複数の中継器の縦列接続を容易に実施できる。そして、映像データ帯域全体が常時映像データの送信に使用されるよう制御でき、通話時は呼出時より高解像度の映像を無線親機のモニタに表示させることが可能となり、応答する居住者は映像から来訪者を判断し易くなる。
図2はこのような無線親機4の接続形態を模式的に示した図であり、無線親機4により応答する場合はこの図2に示すように複数通りの接続形態が存在し、それぞれの場合でタイムスロットの構成が変化する。
第1中継器3aが設置されて起動すると、中継器CPU34は無線制御部32を制御して居室親機2に対してIDを登録するためのID登録要求信号を出力させる。この制御により、高周波通信部31からID登録要求信号が送信される。
この信号が居室親機2で受信されると、親機CPU29により無線制御部27が制御されてID登録応答信号を生成して返信させる。また、入手した第1中継器3aのIDをメモリ28に登録し、システムが中継器1台を備えた構成に変更されたことを認識する。一方、ID登録応答信号を受信した第1中継器3aはID登録要求信号の出力を終了する。
第2中継器3bが設置され起動すると、上記第1中継器3aの場合と同様に第2中継器3bの中継器CPU34により、インターホンシステムに対してIDを登録するためのID登録要求信号が出力される。この信号を第1中継器3aが受信すると、第1中継器3aの中継器CPU34がID登録応答信号を返信する。更に、第2中継器3bのIDをメモリ33に記憶して自身の後段に第2中継器3bが接続されたことを把握する。
尚、居室親機2は既に、第1中継器3aが登録されているため、第2中継器のID登録要求信号を受信しても登録動作を行わない。
そして、親機CPU29は、第1中継器3aに対してシステム構成を更新したことを通知する変更応答信号を返信する。この信号を受けた第1中継器3aは、変更請求信号の送信を終了する。
玄関子機1が呼出操作されると、伝送線L1を介して呼出信号が居室親機2に伝送される。また、このときカメラ11及び図示しないマイクが起動してカメラ11の撮像映像、及びマイクが収音した音声が居室親機2に伝送される。
そして、中継器2から発信されたID情報は直接或いは他の中継器3を介して居室親機2に認識されるので、居室親機2は別途登録操作することなく中継器3の存在を認識できる。更に、複数の中継器3が存在する場合は、既に居室親機2に認識された中継器3が新たに設置された中継器3を認識することで、居室親機2に対して縦列接続させる構成を容易に実施できる。
また居室親機2は、中継器3の設置数に合わせて時分割多元接続のためのタイムスロット数を決定するので、例えば最大4台の中継器3を設置可能に構成されたシステムであっても、実際の中継器3の設置数が2台であれば、この台数に合わせてタイムスロットが設定され、画像データ及び音声データが送信される。よって、中継器3が少ない場合に空きスロットが増加して映像信号の効率の良い伝送ができなくなる問題を解消できる。
呼出時は、図5に示すように中継器3の数に合わせて画像データ及び音声データのタイムスロットが構成され、画像データ及び音声データが送信されるが、応答信号に含まれるID情報から第1中継器3aのみを経由して無線親機4と通信していることを親機CPU29が認識すると、音声データのタイムスロットが削減され、画像データのタイムスロットが拡張される。更に、画像データのタイムスロットの第2中継器3bへの割り当て分を第1中継器3aに対する割り当てに変更し、第2中継器3bへの画像データの送信を停止する。
この結果、図6に示すように中継器3の数に合わせて分割形成されたタイムスロットのうち、2つのタイムスロットを第1中継器3aへの画像データの伝送に使用する。この結果、上記第2中継器3bを介して映像信号を送信する構成に比して2倍の画像データが送信される。
Claims (2)
- 来訪者を撮像するためのカメラを備えて来訪者が居住者を呼び出すためのインターホン子機と通話路を形成し、モニタを具備して前記カメラが撮像する来訪者映像を見ながら来訪者と居住者の間で通話するためのインターホン親機であって、
前記インターホン子機からの呼び出しに対して無線応答を可能とするために無線親機と通信する無線通信部と、
前記無線親機との通信を中継する中継器の存在、及び台数を認識し、更に応答を行った無線親機の通信経路内に介在する中継器を認識する中継器認識部と、
前記インターホン子機から伝送された映像の映像データを時分割多元接続方式で送信し、音声データを時分割双方向伝送方式で送受する制御を行う無線制御部と、を有し、
前記無線制御部は、呼出時には前記中継器認識部が認識している中継器の数に合わせて映像データを順次送信するよう映像データ帯域のタイムスロットを割り当て、前記無線親機から応答操作を受けたら、前記中継器認識部が認識する中継器数に応じて前記映像データ帯域のタイムスロットの割り当てを変更することを特徴とするインターホン親機。 - 請求項1記載のインターホン親機と、来訪者を撮像するためのカメラを具備して来訪者が居住者を呼び出して通話するためのインターホン子機と、前記インターホン子機と無線により通話路を形成する無線親機と、前記インターホン親機と前記無線親機との通信を中継する少なくとも1台の中継器とを有し、
前記中継器は、信号を中継する信号中継部と、自身のID情報に加えて受信した他の中継器のID情報がある場合は、当該ID情報を後段の中継器情報として合わせて前記インターホン親機に送信するID情報送信制御部とを備えたことを特徴とするインターホンシステム。
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