JP2007194783A - 無線通信システムおよび無線通信方法 - Google Patents

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Hideo Tominaga
英雄 冨永
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幸治 仁田
Kumiko Matsuo
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Abstract

【課題】時分割通信方式を用いて親機と子機を無線で接続する無線通信システムは、通信用スロットの空きがない場合に、緊急を要する新規通信を受け付けないという課題がある。
【解決手段】時分割通信方式を用いて制御局と従属局が通信を行う無線装置にて、ドアホン装置2とドアホン子機3とカメラ子機4を構成する。全てのスロットが使用中の状態で、従属局からの優先呼要求を制御局の送信する制御信号に対応する受信スロットを用いて制御局に通知し、制御局は全通話中のスロットの中から1つまたはそれ以上のスロットを強制解放する。
【選択図】図1

Description

本発明は、制御局と従属局とが時分割多重/時分割複信で通信を行う無線通信システムおよび無線通信方法に関するものである。
近年、無線技術の発展がめざましく、無線通信装置の小型、軽量化、低価格化が進み、一般家庭で利用されるような通信装置においても無線通信を利用した無線通信システムが広く普及している。
例えば、家庭内で用いられる代表的な無線通信システムは、コードレス電話である。コードレス電話は、公衆回線と接続された親機と1台以上の子機で構成される。親機と、子機との間は無線通信によって接続されており、使用者は、子機を自由に持ち運ぶことができるので利便性が高い。
一方、玄関に設置された玄関子機の呼出ボタンが押されると、室内に設けられた室内親機より、報知音がなり、室内親機の応答ボタンを押すことにより、玄関子機との通話、すなわち、来客者との通話が可能なドアホンも広く普及している。
このドアホンの利便性を高めるため、ドアホンとコードレス電話を直接、あるいは、中継機を介して接続し、コードレス電話でドアホンの対応ができるシステムが実用化されている。そのような装置では、ドアホンの玄関子機の呼出ボタンが押されると、室内親機より、コードレス電話の親機に来客の通知がなされ、コードレス電話の親機、子機で、ドアホンの着信(来客)の報知がなされる。そして、コードレス電話の親機、または子機で応答すると、玄関子機との音声パスが接続され、コードレス電話の親機または子機と、玄関子機との通話、すなわち、来客者との通話が可能となる。
更に、コードレス電話とドアホンの接続において、設置の際の利便性を向上させるために、コードレス電話とドアホン間の接続を無線によって接続する技術が特許文献1に記載されている。
この特許文献1に記載のコードレス電話とドアホンとで構成されるコードレスドアホンシステムは、呼出ボタンとワイヤレス送受信部とを設けたドアホンと、ドアホンからの呼出信号を電波信号の形で受け、ドアホンとの間で通話を可能としたワイヤレス送受信部を設けたコードレス電話とを組み合わせて構成されたものである。すなわち、ドアホンの呼出ボタンが押されると、無線通信により、コードレス電話親機に通知され、内線呼び出しと同様にして、コードレス電話親機および子機にドアホンからの呼び出しが報知される。そしてコードレス電話親機、または子機で応答すると、ドアホンとの音声信号あるいは玄関子機で撮影された画像信号を送るための無線リンクを確立し、コードレス電話親機、または子機でドアホン側からの呼び出しに対する応答が可能となる。
更に、交換機、親局、子局、および端末で構成される多方向多重通信システムにおいては、通話チャネルが全て使用中の状態において、特定の緊急通話先への通信を可能とする技術が特許文献2に記載されている。
この特許文献2に記載された多方向多重通信システムは、親局と子局との間の伝送路として、各子局に共通な情報伝送チャネル、および呼が生起する毎に割当てる複数の通話チャネルを用い、各子局には複数の端末が接続されている。子局は、端末からの緊急通話要
求を受けると真偽判定を行い、真の緊急通話要求を、情報伝送チャネルを介して親局へ送出する。親機は要求に基づき通話中の全通話チャネルの中の1つのチャネルを強制切断して、その強制切断したチャネルを緊急通話用のチャネルに割り当て、通話チャネル割り当て情報を情報伝送チャネルを介して子局へ送出する。このようにして、通話チャネルが全て使用中の場合でも、緊急通話が可能としている。
特開平11−136373号公報 特許第2535940号公報
しかしながら、特許文献1に記載の無線通信システムでは、ドアホンの呼び出しに応答するための端末装置が、コードレス電話の親機、または子機であるため、コードレス電話が外線通話や内線通話等でビジー状態の時、ドアホン側からの着信が報知できないという問題点を有している。
また、コードレス電話の子機でドアホンと通信する場合、ドアホンとコードレスレス電話親機を無線接続し、コードレス電話親機と子機を無線接続することにより子機でドアホンと通信を行うため、無線リソースが2つ必要であり、無線リソースの不足で通信ができない危険が増すという課題を有している。
更に、特許文献2に記載の多方向多重通信システムでは、一般公衆電話網における一般加入者端末装置から警察署や消防署への緊急通話を可能にする大規模システムの技術であり、一般加入者端末装置から緊急呼要求を受けた際、その真偽判定を行う為の特別な処理が必要である。また、緊急通話以外の呼に対しては着信を報知できないという問題点を有している。
本発明は、上記課題を省みて、無線通信システムにおいて、無線リソースが不足した状態で、緊急通話などの優先通信が発生した場合でも、通話することが可能な無線通信システムおよび無線通信方法を提供することを目的とする。
本発明は、制御局が送信する制御信号に対応する受信スロットを用いて、従属局が優先通信の要求を制御局へ送信することで、制御局は全通信の中から1つの通信を強制解放することを主要な特徴とする。
本発明の無線通信システムは、無線リソースが不足の状態で緊急通話などの優先呼が発生した場合でも、優先通信のリンク確立を行うことが可能となる利点を有する。
本発明は、TDMA方式の無線通信システムにおいて、無線リソースが不足の状態でも優先通信のリンク確立を可能にするという目的を、従属局が優先通信の要求を制御局に通知し、制御局が無線リソースの強制解放を行うことにより実現した。
上記課題を解決するためになされた第1の発明は、TDMAの少なくとも1つのスロットで同期の基準となる制御信号を送信する制御局と、制御信号を受信し制御局のタイミングに同期して動作する複数の従属局からなる無線通信システムであって、制御局は、従属局から受信した優先呼要求を受信すると、通信中のスロットの中から少なくとも1つ選択し、選択されたスロットの解放を要求する通知を他の従属局に送信し、従属局は、スロットが全て使用中の状態のときに制御局への送信要求があると、制御局の制御信号の送信ス
ロットに対応する制御信号受信スロットを使用して制御局に対して優先呼要求を送信し、制御局からスロットの解放を要求する通知を受信すると、選択されたスロットを開放することを特徴としたものである。
従属局は優先要求を制御局に通知し、制御局は通信中の中から1つを強制解放することにより、スロットが全て使用中の状態であっても優先通信用のスロットを確保することができ、優先通信のリンク確立を行うことが可能となる。
上記課題を解決するためになされた第2の発明は、従属局は、優先要求を送信後に、使用可能な空きスロットを検出し、検出した空きスロットを使用して優先通信のリンク確立をすることを特徴としたものである。
従属局は、優先要求のために制御局が解放したスロット位置を自立的に検出することにより、検出したスロット位置を使用して優先通信のためのリンク確立を行うことが可能となる。
上記課題を解決するためになされた第3の発明は、制御局は、解放を行ったスロットの情報を含むスロット情報を制御信号で送信し、従属局は、受信したスロット情報に基づいて優先通信のリンク確立をすることを特徴としたものである。
制御局が解放したスロット位置を報知することにより、従属局は直ちに使用可能なスロットを選択できるため、自ら空きスロットを検出する方法よりも短時間で優先通信のリンク確立を行うことが可能となる。
上記課題を解決するためになされた第4の発明は、制御局は、スロットの解放後、優先要求を送信した従属局に対して呼び出し通知を制御信号に含めて送信し、従属局は、使用可能な空きスロットを検出すると共に、呼び出し通知を受信したときに、検出された空きスロットで制御局と優先通信のリンク確立をすることを特徴としたものである。
制御局から、優先要求を行った従属局に対して個別に着信を報知するため、従属局は制御局がスロット解放の処理を完了したか否かを監視する必要がなく、従属局の構成を簡略にできる。
上記課題を解決するためになされた第5の発明は、制御局は、スロットの解放後、優先呼要求を送信した従属局に対して、解放を行ったスロット情報と共に呼び出し通知を制御信号に含めて送信し、従属局は、呼び出し通知を受信すると、受信した解放を行ったスロット情報に基づいてスロットを選択し、制御局と優先通信のリンク確立をすることを特徴としたものである。
制御局から、優先要求を行った従属局に対して個別に着信を報知するため、従属局は制御局がスロット解放の処理を完了したか否かを監視する必要がなく、従属局の構成を簡略にできる。また、制御局が解放したスロット位置を報知することにより、従属局は直ちに使用可能なスロットを選択できるため、自ら空きスロットを検出する方法よりも短時間で優先通信のリンク確立を行うことが可能となる。
上記課題を解決するためになされた第6の発明は、従属局は、他の従属局と識別する識別符号を有し、優先呼要求の送信時、および優先通信のリンク確立時に識別符号を制御局に送信し、制御局は、スロット解放後に、リンク確立の要求を送信した従属局の識別符号を、予め設定された従属局の識別符号と比較し、不一致である従属局からのリンク確立の要求を拒絶することを特徴としたものである。
従属局が、優先要求を行う際に識別符号を併せて制御局に送信することにより、制御局がスロット解放の直後に、優先要求を行った従属局とは異なる従属局が通話要求を行って先にスロットを使用することにより、優先要求を行った従属局の優先呼のリンク確立が失敗する可能性を低減できる。
上記課題を解決するためになされた第7の発明は、従属局は、スロットが全て使用中の状態で優先通信以外の一般通信が要求された場合に、制御局の制御信号の送信スロットに対応する受信スロットを使用して、一般通信の要求を送信し、制御局は、一般通信の要求を受信した際に、一般通信の生起を制御局に同期した1つまたは複数の従属局に制御信号で報知することを特徴としたものである。
スロットが全て使用中の状態で、従属局が一般通信の要求を送信した場合、制御局が制御信号を介して一般通信の生起を他の従属局に報知することにより、他の従属局は一般通信の生起を認識することができ、現在の通信が完了後に必要に応じて一般通信に応答するなど利便性が向上する。
上記課題を解決するためになされた第8の発明は、制御局の同期の基準となる第2の制御信号をTDMAの少なくとも1つのスロットで送信する主制御局を備え、制御局は、主制御局のTDMAのタイミングに同期して動作すると共に、第2の制御信号とは異なるスロットで制御信号を送信し、従属局は、スロットが全て使用中の状態で優先通信を要求するときに、主制御局の送信する第2の制御信号のスロットに対応する受信スロットを使用して制御局に対して優先通信の要求を送信することを特徴としたものである。
主制御局に制御局が同期し、制御局に従属局が同期する構成で、従属局が優先通信の要求を送信するときに、主制御局の第2の制御信号のスロットに対応する受信スロットを利用することで、制御局の制御信号のスロットに対応する制御信号の受信スロットが電波干渉などの理由で使用できない場合でも、優先要求を制御局に通知でき、優先呼のリンク確立の可能性を向上できる。
上記課題を解決するためになされた第9の発明は、従属局は、スロットが全て使用中の状態で優先通信を要求するときに、制御局が送信する制御信号の送信スロットに対応する受信スロットと、主制御局が送信する第2の制御信号の送信スロットに対応する受信スロットとを使用して制御局に対して優先要求を2つのスロットで繰返し送信し、制御局は、2つのスロットで優先通信の要求を受信することを特徴としたものである。
従属局は同時の2つのスロットを使用して優先要求を送信することにより、いずれか1スロットの優先要求が制御局で検出されれば、優先要求を受け付けでき、電波干渉下などで優先通信のリンク確立の可能性を向上できる。
上記課題を解決するためになされた第10の発明は、TDMAの少なくとも1つのスロットで同期の基準となる制御信号を送信する制御局と、制御信号を受信し、制御局のタイミングに同期して動作する複数の従属局との無線通信方法であって、制御局は、従属局から受信した優先要求を受信すると、通信中のスロットの中から少なくとも1つ選択し、選択されたスロットを解放する旨の通知を他の従属局に送信し、従属局は、スロットが全て使用中の状態のときに制御局への送信要求があると、制御局の制御信号の送信スロットに対応する制御信号受信スロットを使用して制御局に対して優先要求を送信し、制御局からスロットの解放を要求する通知を受信すると、選択されたスロットを開放することを特徴としたものである。
従属局は優先要求を制御局に通知し、制御局は通信中の中から1つを強制解放することにより、スロットが全て使用中の状態であっても優先通信用のスロットを確保することができ、優先通信のリンク確立を行うことが可能となる。
(実施の形態)
本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成を図1から図4に基づいて説明する。図1は、本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成を説明する図である。図2は、本発明の実施の形態に係るドアホン装置の構成を説明する図である。図3は、本発明の実施の形態に係るドアホン子機の構成を説明する図である。図4は、本発明の実施の形態に係るカメラ子機の構成を説明する図である。
図1に示すように、本発明の実施の形態に係る無線通信システム1は、制御局として動作するドアホン装置2と、従属局として動作するドアホン子機3と、カメラ子機4とを備えている。ドアホン装置2は、玄関子機2aと、ドアホン親機2bとから構成される。図1では、従属局として動作する子機(ドアホン子機3,カメラ子機4)を2台しか図示していないが3台以上でもよい。本実施の形態の無線通信システム1では、ドアホン親機2bが制御局、ドアホン子機3、カメラ子機4が従属局となり、無線によるTDMA(時分割多重)で通信している。
図2に示すように、ドアホン装置2は、玄関子機2aとドアホン親機2bとは有線で接続されている。玄関子機2aは、来訪者を撮像するカメラ部101と、来訪者と通話するための通話部102と、来訪者による呼び出しを検知して呼び出し通知としてドアホン親機2bへ送信する呼び出し検知部103と、撮像した来訪者の映像データと音声データと呼び出し通知を多重したり、分離したりしてドアホン親機2bとの通信を行う多重分離回路104とを備えている。
ドアホン親機2bは、モニタ回路201と、モニタ202と、画像情報記憶部203と、呼び出し検知部204と、報知部205と、音声回路206と、通話部207と、同期処理部208と、フレーム処理部209と、無線部210と、操作部211と、アンテナ213と、制御部214と、優先呼受信処理部215と、ドアホンID記憶部216と、子機ID記憶部217と、多重分離回路220とを備えている。
モニタ回路201は、多重分離回路220に接続され、玄関子機2aからの映像データをモニタ202へ表示させる。
画像情報記憶部203は、玄関子機2aからの映像データをモニタ回路201を介して記憶し、制御部214へ出力する。
呼び出し検知部204は、多重分離回路220に接続され、玄関子機2aの呼び出し検知部103からの呼び出し通知を検知して報知部205のチャイムなどを鳴動させて使用者へ来訪者があることを報知するとともに制御部214へ通知する。
音声回路206は、多重分離回路220に接続され、通話部207のマイクから入力された音声信号を音声データへ変換して玄関子機2aへ送信したり、玄関子機2aから受信した音声データを音声信号に変換して通話部207のスピーカにより鳴らしたり、ドアホン子機3あるいはカメラ子機4と通信する際に音声データを玄関子機2aへ中継したりする機能を備えている。
同期処理部208は、フレーム処理部209および制御部214と接続され、パケットの先頭のプリアンブルとシンクワードで同期処理を行う。
フレーム処理部209は、音声回路206、無線部210および制御部214に接続され、復調データから同期信号を元に制御データフィールドおよび情報データフィールドを抽出して制御部214または音声回路206に出力する機能を備えている。
無線部210は、TDMAで通信を行うための変調および復調を行い、アンテナ213を介して送受信する。
操作部211は、来訪者と通話する際に押下されるキーを備えている。
制御部214は、玄関子機2aおよびドアホン親機2bを総括制御するものである。
優先呼受信処理部215は、全てのスロットが使用中の場合に従属局からの優先呼要求を検出し、全通話中の呼の中から1つのスロットを強制開放するために制御部214に要求を行う。
ドアホンID記憶部216は、制御局である自装置のIDが登録されている。また子機ID記憶部217は、ドアホン装置2に登録された従属局として動作するドアホン子機3、およびカメラ子機4の識別情報であるIDが登録されており、制御部214から読み出し可能に接続されている。
次に、ドアホン子機3について図3に基づいて詳細に説明する。図3に示すように、ドアホン子機3は、報知部301と、音声回路302と、通話部303と、モニタ回路304と、同期処理部305と、フレーム処理部306と、無線部307と、アンテナ308と、操作部309と、制御部310と、子機ID記憶部311と、ドアホンID記憶部313と、モニタ314とを備えている。
報知部301は、制御部310に接続されており、制御部310からの通知により、電話回線からの着信や、ドアホン装置2からの来訪者の通知を報知する。
音声回路302は、フレーム処理部306と通話部303に接続され、通話部303のマイクから入力された音声信号を音声データへ変換してフレーム処理部306へ出力したり、制御部310またはフレーム処理部306から入力した音声データを音声信号に変換して通話部303のスピーカにより鳴らしたりする。
モニタ回路304は、制御部310に接続され、ドアホン装置2からの映像データをモニタ314へ表示させる。
同期処理部305は、フレーム処理部306および制御部310と接続され、パケットの先頭のプリアンブルとシンクワードで同期処理を行う。
フレーム処理部306は、音声回路302、無線部307および制御部310に接続され、復調データから同期信号を元に制御データフィールドおよび情報データフィールドを抽出して音声回路302に出力する機能を備えている。
無線部307は、TDMAで通信を行うための変調および復調を行いアンテナ308を介して送受信する。
操作部309は、発信先電話番号を入力する際に使用される番号キーと、オンフック/オフフックするためのキーや、リダイアルするためのキーなどの機能キーを備えている。
制御部310は、ドアホン子機3を総括制御するものである。
子機ID記憶部311は、従属局である自装置のIDが登録されている。ドアホンID記憶部313は、制御局であるドアホン装置2のIDが登録されている。この子機ID記憶部311と、ドアホンID記憶部313とは、制御部310から読み出し可能に接続されている。
次に、カメラ子機4について図4に基づいて詳細に説明する。図4に示すように、カメラ子機4は、カメラ検知部401と、音声回路402と、通話部403と、カメラ部404と、同期処理部405と、フレーム処理部406と、無線部407と、アンテナ408と、制御部410と、子機ID記憶部411と、ドアホンID記憶部413と、優先呼送信処理部414とを備えている。
カメラ検知部401は、制御部410に接続されており、カメラ検知部401のセンサにより設置場所近辺の人の動き等を検知し、制御部410に通知する。通知を受けた制御部410は映像データの送信をドアホン親機2bへ試みる。
音声回路402は、フレーム処理部406と通話部403に接続され、通話部403のマイクから入力された音声信号を音声データへ変換してフレーム処理部406へ出力したり、制御部410またはフレーム処理部406から入力した音声データを音声信号に変換して通話部403のスピーカにより鳴らしたりする。
カメラ部404は、制御部410に接続され、カメラ部404のカメラからの映像データを制御部410へ出力する。制御部410は必要に応じて、映像データをフレーム処理部406へ出力する。
同期処理部405は、フレーム処理部406および制御部410と接続され、パケットの先頭のプリアンブルとシンクワードで同期処理を行う。
フレーム処理部406は、音声回路402、無線部407および制御部410に接続され、復調データから同期信号を元に制御データフィールド及び情報データフィールドを抽出して音声回路402に出力する機能を備えている。
無線部407は、TDMAで通信を行うための変調および復調を行いアンテナ408を介して送受信する。
制御部410は、ドアホン子機3を総括制御するものである。
子機ID記憶部411は、従属局である自装置のIDが登録されている。ドアホンID記憶部413は、制御局であるドアホン装置2のIDが登録されている。この子機ID記憶部411と、ドアホンID記憶部413とは、制御部410から読み出し可能に接続されている。
優先呼送信処理部414は、スロットが全て使用中の状態で、カメラ検知部401により設置場所近辺の人の動きなどが検知された場合に、ドアホン親機2bに優先呼要求するために制御部410に要求を行う。
ここで、ドアホン装置2である玄関子機2aおよびドアホン親機2bと、ドアホン子機3との外観について図5から図7に基づいて説明する。図5は、玄関子機2aの外観図で
ある。図6は、ドアホン親機2bの外観図である。図7は、ドアホン子機3の外観図である。
図5に示すように、玄関子機2aの前面には、来訪者を撮像するためのカメラ1201(カメラ部101)と、来訪者と通話を行うマイク1202およびスピーカ1203(通話部102)と、来訪者がドアホン親機2b、ドアホン子機3、およびカメラ子機4に来訪を伝える呼び出しボタン1204(呼び出し検知部103)が配置されている。
次に、図6に示すように、ドアホン親機2bの前面には、玄関子機2aの来訪者の画像を映すLCDパネル1020(モニタ202)と、応答ボタン1018が配置されている。また、玄関子機2aの来訪者と通話するためのマイク1015およびスピーカ1016(通話部207)を有している。
そして図7に示すようにドアホン子機3の前面には、玄関子機2aの来訪者の画像を映すLCDパネル1107(モニタ314)と、応答ボタン1109がある。また、玄関子機2aの来訪者と通話するためのマイク1110と、ドアホン子機3の背面にスピーカ1111とを有している。
以上のように構成される本発明の実施の形態に係る無線通信システム1のドアホン親機2b、ドアホン子機3およびカメラ子機4がTDMAで通信を行うときのパケットデータのフォーマットを図8に基づいて説明する。図8(A)および図8(B)は、パケットデータのフォーマットを説明する図である。
図8(A)に示すように、データパケットは、制御情報を送信するときに使用されるパケットと、音声データや映像データを送信するときに使用されるパケットとがある。いずれのパケットデータも、同期信号と制御データフィールドと、制御データフィールドのチェックコードが格納されるCRC(Cyclic Redundancy Check)1のフィールドとを有している。
同期信号は、プリアンブルおよびシンクワードで構成され、通信元と同期を図るためのものである。制御データフィールドは、メッセージが格納されている。
また、音声データや画像データは、情報データフィールドに格納され、この情報データフィールドのチェックコードがCRC2に格納される。
図8(B)に示すように、制御データフィールドは、ヘッダ部とテール部とで構成され、ヘッダ部にはメッセージが格納される。テール部は、ヘッダ部に格納されるメッセージの内容に応じて格納される内容が異なる。例えば、NTメッセージであれば、送信元のIDが格納されている。つまりこのNTメッセージは、ドアホン親機2bが使用する。制御局が送信したNTメッセージを受信した従属局は、そのスロットを制御局が使用することを認識することができる。
また、PTメッセージは、呼び出しを行う子機(ドアホン子機3、またはカメラ子機4)のIDが格納される。来訪者があった場合に、ドアホン親機2bからの呼び出しを通知するドアホン子機3のIDが格納されたり、ドアホン親機2b側操作によりカメラの映像を取得する場合に、ドアホン親機2bからの呼び出しを通知するカメラ子機4のIDが格納されたりする。また、複数の子機全てを同時に呼び出す場合は、全体を呼び出すことを示す特別のID(例えば、ALL0のID)が格納される。
QTメッセージは、通信先相手に送信スロットを通知する際に使用される。制御局が送
信したQTメッセージを受信した従属局は、その制御信号がフレーム内のどのスロットで送信されたかを認識することができ、制御局とのフレーム、スロットの同期を取ることができる。
MTメッセージは、ドアホン親機2bが使用する場合と、子機(ドアホン子機3、または、カメラ子機4)が使用する場合がある。玄関子機2aからの着信があり、ドアホン親機2bからドアホン子機3へPTメッセージが送信されると、オフフックしたドアホン子機3からMTメッセージによる通話要求が送信され、その確認応答としてドアホン親機2bからMTメッセージによる通話応答が送信される。同様に、カメラセンサが人の動きなどを検知すると、カメラ子機4からMTメッセージによる通話要求が送信され、その確認応答としてドアホン親機2bからMTメッセージによる通話応答が送信される。
次に、上述したようなパケットデータを用いてドアホン親機2b、ドアホン子機3およびカメラ子機4が通信を行うときの動作を、図1から図4に基づいて説明する。なお、以下の説明では、制御局として動作するドアホン親機2bが時分割多重の時間の基準となる制御信号を制御情報として送信するスロットを同期スロットと呼び、同期スロットに対応するドアホン親機2bの受信スロットを、同期裏スロットと呼ぶことにする。また制御局が動作する際の無線信号を送信するスロットを制御局送信スロット、または従属局受信スロットと呼び、従属局が動作する際の無線信号を送信するスロットを従属局送信スロットまたは制御局受信スロットと呼ぶことにする。特に、制御局が従属局からの通信要求を待ち受けている状態で、従属局からの通信要求を受信するために受信動作をしているスロットを待ち受けスロットと呼ぶことにする。
まず、ドアホン親機2bの動作を説明する。図2に示すように制御部214は、電源が投入されると、自己のタイミングでTDMAのフレーム/スロットのタイミングを決定し、本無線通信システム内で予め決められた制御局送信スロットの中の任意の1つのスロットから同期スロットを選択し、制御情報の送信を開始する。
制御部214は、制御情報の送信タイミングに合わせて、送信スロット番号およびドアホンID記憶部216に登録された自装置のIDをフレーム処理部209に出力する。フレーム処理部209では、送信スロット番号およびIDに同期信号等を付加して無線部210に出力することで、アンテナ213を介して制御情報を送信する。そして、制御部214は、本無線通信システム内で予め決められた従属局送信スロットのうち、同期スロットに対応するスロットを除いたスロット、すなわち待ち受けスロットで子機(ドアホン子機3、またはカメラ子機4)からの通話要求の受信を待ち受ける定常状態に移行する制御を行う。制御部214は、待ち受けスロットにて、無線部210を受信動作となるよう制御する。
待ち受けスロットで受信復調された復調データは、フレーム処理部209に出力され、フレーム処理部209は、各待ち受けスロットにて入力された復調データから同期信号を元に制御データフィールド、CRC1を抽出し、受信信号が正しければ、制御データフィールドで受信された制御情報を制御部214に出力する。そして、制御部214は、受信した制御情報に従った動作を行うよう制御を行う。例えば、受信した制御情報が通信要求であった場合は、制御部214は、送信元の従属局との通信を開始する動作を起動する。待ち受けスロットが全て使用中の場合、優先呼受信処理部215は、同期裏スロットでの受信を行うために制御部214に要求し、フレーム処理部209、無線部210を動作させ、制御データフィールドで受信された制御データが従属局からの優先呼要求である場合、全通話中の呼の中から1つ選び、選んだ呼の使用スロット数を縮退、もしくは強制解放するように動作する。
次に、ドアホン子機3の動作について説明する。図3に示すように、最初に制御部310は、無線部307を連続受信状態にし、制御局が送信する制御情報の同期捕捉動作を開始する。そして無線部307で受信して復調されたパケットデータがフレーム処理部306に渡される。
フレーム処理部306では、復調されたパケットデータから同期信号を元に制御データフィールドを抽出し、制御データフィールドの受信データに基づいて送信元のIDおよび受信スロット番号を制御部310に出力する。
制御部310では、受信したIDがドアホンID記憶部313に登録されたIDに一致すると、ドアホンID記憶部313に登録されたIDを受信したスロットを同期スロットとして、以降はそのタイミングでドアホン親機2bの受信を行う。そして、制御信号を送信しているスロットを通知する制御情報を受信すると、ドアホン親機2b(制御局)とのフレーム、スロットの同期を確立する。制御部310は、ドアホン親機2bの制御情報を受信する同期スロット以外のスロットの受信を停止し、待ち受け状態に移行する。例えば、ドアホン親機2bより制御信号を送信しているスロットが“1”であることを通知されると、制御情報を受信したスロット(同期スロット)がスロット1となるようフレームタイミングを決定する。すなわちドアホン子機3は、ドアホン親機2bとのフレーム、スロットの同期を確立する。
同期確立後、同期スロットにおいて、ドアホン親機2bが送信する制御信号を受信することにより、同期の維持等を行う。制御部310は、同期スロットのタイミングに合わせてドアホン親機2bの制御信号を受信するよう無線部307を制御し、受信復調データをフレーム処理部306に出力する。フレーム処理部306は、復調されたパケットデータから同期信号を元に制御データフィールドを抽出し、制御データフィールドの受信データを制御部310に出力するとともに、同期信号を検出したタイミングを同期処理部305に通知する。同期処理部305は、同期信号を検出したタイミングが所定のタイミングとなるよう、フレーム、スロットのタイミング補正信号をフレーム処理部306に出力し、フレーム処理部306にてタイミング補正信号を元にフレーム、スロットのタイミングの補正を行う。
次に、カメラ子機4の動作について説明する。図4に示すように、最初に制御部410は、無線部407を連続受信状態にし、制御局が送信する制御情報の同期捕捉動作を開始する。そして無線部407で受信して復調されたパケットデータがフレーム処理部406に渡される。
フレーム処理部406では、復調されたパケットデータから同期信号を元に制御データフィールドを抽出し、制御データフィールドの受信データに基づいて送信元のIDおよび受信スロット番号を制御部410に出力する。
制御部410では、受信したIDがドアホンID記憶部413に登録されたIDに一致すると、ドアホンID記憶部413に登録されたIDを受信したスロットを同期スロットとして、以降はそのタイミングでドアホン親機2bの受信を行う。そして、制御信号を送信しているスロットを通知する制御情報を受信すると、ドアホン親機2b(制御局)とのフレーム、スロットの同期を確立する。制御部410は、ドアホン親機2bの制御情報を受信する同期スロット以外のスロットの受信を停止し、待ち受け状態に移行する。例えば、ドアホン親機2bより制御信号を送信しているスロットが“1”であることを通知されると、制御情報を受信したスロット(同期スロット)がスロット1となるようフレームタイミングを決定する。すなわちカメラ子機4は、ドアホン親機2bとのフレーム、スロットの同期を確立する。
同期確立後、同期スロットにおいて、ドアホン親機2bが送信する制御信号を受信することにより、同期の維持等を行う。制御部410は、同期スロットのタイミングに合わせてドアホン親機2bの制御信号を受信するよう無線部407を制御し、受信復調データをフレーム処理部406に出力する。フレーム処理部406は、復調されたパケットデータから同期信号を元に制御データフィールドを抽出し、制御データフィールドの受信データを制御部410に出力するとともに、同期信号を検出したタイミングを同期処理部405に通知する。同期処理部405は、同期信号を検出したタイミングが所定のタイミングとなるよう、フレーム、スロットのタイミング補正信号をフレーム処理部406に出力し、フレーム処理部406にてタイミング補正信号を元にフレーム、スロットのタイミングの補正を行う。
優先呼送信処理部414は、使用可能な空きスロットが無い状態で、カメラ検知部401が設置場所近辺の人の動きなどを検知して映像データをドアホン親機2bに送信する必要が発生した場合、制御データフィールドの送信データに優先呼要求を設定してフレーム処理部406に出力して、同期裏スロットを使用して送信するように動作する。
次に、ドアホン親機2b、ドアホン子機3およびカメラ子機4が通信を行う際の送信スロットおよび受信スロットの状態を図9から図12に基づいて説明する。図9から図12は、本発明の実施の形態に係る無線通信システム1において通信を行う際の送信スロットおよび受信スロットの状態を説明する図である。
図9に示すように、本実施の形態では、無線通信システム1内で予め決められた制御局側の送信スロットがスロット1からスロット4までの4つのスロット、同じく、従属局側の送信スロットがスロット5からスロット8までの4つのスロットで1つのフレームが構成された時分割多重のスロット配置を示し、無線通信システム1のタイムスロットは、送信スロットが4スロットと、その送信スロットに対応する受信スロットが4スロットとで構成される。
まずドアホン親機2bは、電源投入されると自己のタイミングでTDMAのフレーム/スロットのタイミングを決定して無線通信システム1内で予め決められた制御局側の送信スロットの中から任意のスロットを選択して制御情報の送信を開始する(S1)。そして、制御信号を送信するスロットに対応した制御局受信スロットを除いた制御局受信スロット、すなわち待ち受けスロットの受信を開始する(S2)。図9ではドアホン親機2bは、スロット1を選択して制御情報の送信を開始する例を示しており、制御情報を送信するスロット1が同期スロットとなり、スロット6からスロット8が待ち受けスロットとなる。またスロット5は同期裏スロットとなる。
この同期スロットで送信された制御情報に基づいて、ドアホン子機3が同期を確立する。すなわちドアホン子機3は、まず連続受信を起動し(S3)、ドアホン親機2bが送信する制御信号を受信すると、連続受信を停止し、制御信号に含まれるスロット番号等の情報を元にドアホン親機2bとのフレーム、スロットの同期を確立し(S4)、同期スロット以外の受信を停止して待ち受け状態となる(S5)。
同様に、同期スロットで送信された制御情報に基づいてカメラ子機4が同期を確立する。すなわちカメラ子機4は、まず連続受信を起動し(S6)、ドアホン親機2bが送信する制御信号を受信すると、連続受信を停止し、制御信号に含まれるスロット番号等の情報を元にドアホン親機2bとのフレーム、スロットの同期を確立し(S7)、同期スロット以外の受信を停止して待ち受け状態となる(S8)。
次に、ドアホン子機3から、ドアホン装置2に蓄積された映像データを閲覧するときのドアホン親機2b、ドアホン子機3とカメラ子機4の通信の状態を図10に基づいて説明する。なお図10におけるドアホン親機2b、ドアホン子機3、カメラ子機4の初期状態は、図9で説明した終わりの状態、すなわちドアホン親機2bが同期スロットで制御信号を送信しながら待ち受けスロットの受信を行い、ドアホン子機3とカメラ子機4は同期スロットの受信を行っている状態である。
まずドアホン子機3の動作を説明する。操作部309により映像閲覧を制御部310に指示する。制御部310は無線部307より使用可能な空きスロットを検出することで、使用可能な空きスロット情報を取得し、映像データを伝送するためのスロットを選択する。伝送時間の短縮のために、複数スロットを使用して、高速で伝送を行うことも可能である。図10では、3スロットを使用する場合を説明する。
ドアホン子機3は、空きスロットの内1つを選択して、ドアホン親機2bに子機ID記憶部311に記憶されている識別符号(ID)を含む通話要求を送信する(S10)。そして、ドアホン親機2bからの通話応答を受信すると(S13)、以後、通話要求を送信したスロットの送信動作、および通話応答を受信したスロットの受信動作を継続する。
図10では、ドアホン親機2bがドアホン子機3と通信を行うスロットとしてスロット2,3,4とスロット6,7,8を選択した例を示している。
次に、ドアホン親機2bの動作を説明する。ドアホン親機2bは、待ち受けスロットにて通話要求を受信すると(S10)、受信した通話要求に含まれる送信元の識別符号(ID)を元に通話要求の送信元を調べる。そして送信元の識別符号(ID)が子機ID記憶部217に記憶されている識別符号(ID)と一致した場合、登録子機からの通話要求であることを認識し、通話要求を受信したスロットに対応する制御局送信スロットにて、通話応答の送信を行い(S13)、以後、通話要求を受信したスロットの受信動作、および通話応答を送信したスロットの送信動作を継続する。図10では、ドアホン親機2bがドアホン子機3と通信を行うスロットとしてスロット2,3,4とスロット6,7,8を選択した例を示しており、通話要求はS10,S11,S12であり、通話応答はS13,S14,S15である。また、スロットは全て使用中であり、新たな通話要求は受け付けることができない状態である。
制御部214は、空きスロットが無いと判断すると、同期裏スロット(この例では、スロット5)で優先呼要求を受け付けるように動作する(S16)。
次に、カメラ子機4の動作を説明する。カメラ子機4に状態変化は無く、ドアホン親機2bと同期を維持している状態である。
スロットが全て使用中の状態で、カメラ検知部401が設置場所近辺の人の動き等を検知して映像データをドアホン親機2bに送信する必要が発生したときの、ドアホン親機2b、ドアホン子機3とカメラ子機4の通信の状態を図11に基づいて説明する。この例では、カメラ映像は、他の通信に比べて優先的に送信を行うとする、すなわちカメラ子機4からの通話要求は優先呼であるとする。なお、図11におけるドアホン親機2b、ドアホン子機3、カメラ子機4の初期状態は、図10で説明した終わりの状態であり、ドアホン親機2bにドアホン子機3、カメラ子機4が同期し、ドアホン親機2bとドアホン子機3は、スロット2,3,4とスロット6,7,8を使用して通信を行っている。つまり空きスロットは無い状態である。
まずカメラ子機4の動作を説明する。カメラ検知部401のセンサにより設置場所近辺
の人の動き等を検知し、検知すると制御部410に通知する。制御部410は、無線部407より使用可能な空きスロット情報を取得し、映像データを伝送するためのスロットを選択する。空きスロットがある場合は、図10でのドアホン子機3と同様にして、ドアホン親機2bに対して通話要求を行い、映像データの伝送を行う。
空きスロットが無い場合、優先呼送信処理部414は、子機ID記憶部411に記憶されている識別符号(ID)を含む優先呼要求を、同期裏スロットを使用して送信して制御部410に要求する(S20)。制御部410は、優先呼要求を、同期裏スロットを使用して送信するように、フレーム処理部406、無線部407の制御を行う。
次に、ドアホン親機2bの動作を説明する。優先呼受信処理部215は、同期裏スロット(この例では、スロット5)で優先呼要求を受け付けると、予め決められた手順に従って、全通話中の呼の中から1つ選び、選んだ呼の使用スロット数を縮退、もしくは強制解放するように動作する。例えば、この場合、スロット2,5を解放するとする。
優先呼受信処理部215は、スロット解放要求をドアホン子機3にスロット2を使用して送信するよう制御部214に要求する。
制御部214は、スロット解放要求をスロット2を使用して送信後(S21)、スロット2の送信を停止し、スロット6を待ち受けスロットとしてするように、フレーム処理部209、無線部210を動作させる(S23)。
次に、ドアホン子機3の動作を説明する。フレーム処理部306は、スロット解放要求を受信すると制御部310に通知する。制御部310は、要求を受信したスロットに対応する送信スロットで解放通知を送信し(S22)、スロット6の送信を停止、スロット2の受信を停止し、他の通信でスロットが使用可能とする。
次に、スロットが全て使用中の状態で、カメラ子機4から優先呼要求があり、ドアホン親機2bがスロットを強制解放後、カメラ子機4がドアホン親機2bと通話を行う場合の、ドアホン親機2b、ドアホン子機3とカメラ子機4の通信の状態を図12に基づいて説明する。なお、図12におけるドアホン親機2b、ドアホン子機3、カメラ子機4の初期状態は、図11で説明した終わりの状態であり、ドアホン親機2bにドアホン子機3、カメラ子機4が同期し、ドアホン親機2bとドアホン子機3は、スロット3,4とスロット7,8を使用して通信を行っている状態である。つまり空きスロットが準備できた状態である。
まずカメラ子機4の動作を説明する。優先呼送信処理部414は、優先呼要求を、同期裏スロットを使用して送信する。制御部410は、優先要求後に、無線部407より使用可能な空きスロットを検出することで、使用可能な空きスロット情報を取得し、映像データを伝送するためのスロットを選択する。無線部407より使用可能な空きスロット情報を取得し、空きスロットがある場合に、制御部410にドアホン親機2bとの通話を要求する。制御部410は空きスロットがある場合と同様に、空きスロットの中から1つを選択して、ドアホン親機2bに対して通話要求を行い(S30)、通話応答を受信し(S31)、映像データの伝送を行う。
次に、ドアホン親機2bの動作を説明する。図10においてドアホン子機3からの通話要求を受信した場合と同様に、カメラ子機4から通話要求を受信すると(S30)、識別符号の一致を確認し、通話要求を受信したスロットに対応する制御局の送信スロットにて、通話応答の送信を行い(S31)、以後、通話要求を受信したスロットの受信動作、および通話応答を送信したスロットの送信動作を継続する。
次に、ドアホン子機3の動作を説明する。ドアホン子機3に状態変化は無く、スロット3,4とスロット7,8を使用してドアホン親機2bと通話している状態である。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。本実施の形態では、ドアホン子機がドアホン親機のスロットを全て使用した場合の例を示したが、複数の子機により親機のスロットが全て使用されても良い。
また、本実施の形態では、優先呼としてカメラ子機の場合を例に示したが、ドアホン子機を含む他の子機、または玄関子機でも良い。
また、本実施の形態では、優先呼要求時のスロット確保手段として、複数スロットを使用している場合のスロット縮退を示したが、その呼で使用中の全スロットを開放しても良い。
また、本実施の形態では、従属局が優先呼要求を送信後、従属局にて空きスロットを検出する場合を例に示したが、制御局が同期スロットにて強制解放したスロット情報を報知し、従属局が受信した前記スロット情報に基づき、空きスロットを検出しても良い。
また、本実施の形態では、従属局が優先呼要求を送信後、従属局主導でドアホン装置との通話確立を行う場合を例に示したが、制御局からPTメッセージで優先呼要求を行った従属局を呼び出すことにより通話確立を行っても良い。
また、本実施の形態では、従属局が優先呼要求を送信後、従属局にて空きスロットを検出し、従属局主導でドアホン装置との通話確立を行う場合を例に示したが、制御局が同期スロットにて強制解放したスロット情報を報知するとともに、PTメッセージで優先呼要求を行った従属局を呼び出し、従属局が受信した前記スロット情報に基づき空きスロットを検出して、通話確立を行っても良い。
また、本実施の形態では、制御局が優先呼要求に応じて強制的にスロット解放直後に、通話要求を受信できた最初の従属局と通話確立を行う場合を例に示したが、制御局に優先呼要求を送信した従属局の識別番号(ID)を記憶し、識別番号の異なる従属局からの通話要求を拒絶しても良い。
また、本実施の形態では、制御局が優先呼要求に応じて強制的にスロット解放する場合を例に示したが、優先呼要求以外の一般呼要求も同期裏スロットで送信を行い、制御局の送信する同期スロットで、一般呼要求を報知しても良い。
また、本実施の形態では、制御局としてドアホン親機、従属局としてドアホン子機、カメラ子機を使用し、優先呼要求を同期裏スロットで送信する場合を例に示したが、ドアホン親機を上位の主制御局(例えば、電話親機)に対しては従属局として動作させ、ドアホン子機、カメラ子機に対しては副制御局として動作させる構成とし、カメラ子機からの優先呼要求を主制御局である電話親機の送信する主同期スロットに対応する受信スロット(主同期裏スロット)代わりに、使用しても良い。
更に、従属局で前記主同期裏スロットと前記同期裏スロットの両方を使用して優先呼要求を送信し、制御局で、前記主同期裏スロットと前記同期裏スロットを同時に待ち受け、少なくともいずれかで優先呼要求を受信した場合に、優先呼要求の受信処理を行っても良い。
本発明は、無線リソースが不足の状態で緊急通話などの優先呼が発生した場合に、無線リソースの強制解放を行うことで優先呼を確立させることが可能となるので、制御局と従属局とが時分割多重で通信を行う無線通信システムおよび無線通信方法に好適である。
本発明の実施の形態に係る無線通信システムの構成を示す図 本発明の実施の形態に係るドアホン装置の構成を説明する図 本発明の実施の形態に係るドアホン子機の構成を説明する図 本発明の実施の形態に係るカメラ子機の構成を説明する図 玄関子機の外観図 ドアホン親機の外観図 ドアホン子機の外観図 (A)パケットデータのフォーマットを説明する図、(B)パケットデータのフォーマットを説明する図 本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおいて通信を行う際の送信スロットおよび受信スロットの状態を説明する図 本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおいて通信を行う際の送信スロットおよび受信スロットの状態を説明する図 本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおいて通信を行う際の送信スロットおよび受信スロットの状態を説明する図 本発明の実施の形態に係る無線通信システムにおいて通信を行う際の送信スロットおよび受信スロットの状態を説明する図
符号の説明
1 無線通信システム
2 ドアホン装置
2a 玄関子機
2b ドアホン親機
3 ドアホン子機
4 カメラ子機
101 カメラ部
102 通話部
103 呼び出し検知部
104 多重分離回路
201 モニタ回路
202 モニタ
203 画像情報記憶部
204 呼び出し検知部
205 報知部
206 音声回路
207 通話部
208 同期処理部
209 フレーム処理部
210 無線部
211 操作部
213 アンテナ
214 制御部
215 優先呼受信処理部
216 ドアホンID記憶部
217 子機ID記憶部
220 多重分離回路
301 報知部
302 音声回路
303 通話部
304 モニタ回路
305 同期処理部
306 フレーム処理部
307 無線部
308 アンテナ
309 操作部
310 制御部
311 子機ID記憶部
313 ドアホンID記憶部
314 モニタ
401 カメラ検知部
402 音声回路
403 通話部
404 カメラ部
405 同期処理部
406 フレーム処理部
407 無線部
408 アンテナ
410 制御部
411 子機ID記憶部
413 ドアホンID記憶部
414 優先呼送信処理部
1015 マイク
1016 スピーカ
1018 応答ボタン
1020 LCDパネル
1107 LCDパネル
1109 応答ボタン
1110 マイク
1111 スピーカ
1201 カメラ
1202 マイク
1203 スピーカ
1204 呼び出しボタン

Claims (10)

  1. TDMAの少なくとも1つのスロットで同期の基準となる制御信号を送信する制御局と、前記制御信号を受信し、前記制御局のタイミングに同期して動作する複数の従属局からなる無線通信システムであって、
    前記制御局は、従属局から受信した優先要求を受信すると、通信中のスロットの中から少なくとも1つ選択し、選択されたスロットを解放する旨の通知を他の従属局に送信し、前記従属局は、スロットが全て使用中の状態のときに前記制御局への送信要求があると、前記制御局の制御信号の送信スロットに対応する制御信号受信スロットを使用して前記制御局に対して前記優先要求を送信し、前記制御局からスロットの解放を要求する通知を受信すると、前記選択されたスロットを開放することを特徴とする無線通信システム。
  2. 前記従属局は、前記優先要求を送信後に、使用可能な空きスロットを検出し、検出した空きスロットを使用して優先通信のリンク確立をすることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  3. 前記制御局は、解放を行ったスロットの情報を含むスロット情報を制御信号で送信し、
    前記従属局は、受信したスロット情報に基づいて優先通信のリンク確立をすることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  4. 前記制御局は、スロットの解放後、前記優先要求を送信した従属局に対して呼び出し通知を制御信号に含めて送信し、
    前記従属局は、使用可能な空きスロットを検出すると共に、前記呼び出し通知を受信したときに、検出された空きスロットで前記制御局と優先通信のリンク確立をすることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  5. 前記制御局は、スロットの解放後、前記優先要求を送信した従属局に対して、解放を行ったスロット情報と共に呼び出し通知を制御信号に含めて送信し、
    前記従属局は、前記呼び出し通知を受信すると、受信した解放を行ったスロット情報に基づいてスロットを選択し、前記制御局と優先通信のリンク確立をすることを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  6. 前記従属局は、他の従属局と識別する識別符号を有し、前記優先要求の送信時、および前記優先通信のリンク確立時に前記識別符号を前記制御局に送信し、
    前記制御局は、スロット解放後に、リンク確立の要求を送信した従属局の識別符号を、予め設定された前記従属局の識別符号と比較し、不一致である従属局からのリンク確立の要求を拒絶することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  7. 前記従属局は、スロットが全て使用中の状態で優先通信以外の一般通信が要求された場合に、前記制御局の制御信号の送信スロットに対応する受信スロットを使用して、一般通信の要求を送信し、
    前記制御局は、前記一般通信の要求を受信した際に、前記一般通信の生起を前記制御局に同期した1つまたは複数の従属局に制御信号で報知することを特徴とする請求項1記載の無線通信システム。
  8. 前記制御局の同期の基準となる第2の制御信号をTDMAの少なくとも1つのスロットで送信する主制御局を備え、
    前記制御局は、前記主制御局のTDMAのタイミングに同期して動作すると共に、前記第2の制御信号とは異なるスロットで前記制御信号を送信し、
    前記従属局は、スロットが全て使用中の状態で優先通信を要求するときに、前記主制御局
    の送信する第2の制御信号のスロットに対応する受信スロットを使用して前記制御局に対して優先通信の要求を送信することを特徴とする請求項1から7のいずれかの項に記載の無線通信システム。
  9. 前記従属局は、スロットが全て使用中の状態で優先通信を要求するときに、前記制御局が送信する制御信号の送信スロットに対応する受信スロットと、前記主制御局が送信する第2の制御信号の送信スロットに対応する受信スロットとを使用して前記制御局に対して優先要求を2つのスロットで繰り返し送信し、
    前記制御局は、前記2つのスロットで前記優先通信の要求を受信することを特徴とする請求項8記載の無線通信システム。
  10. TDMAの少なくとも1つのスロットで同期の基準となる制御信号を送信する制御局と、前記制御信号を受信し、前記制御局のタイミングに同期して動作する複数の従属局との無線通信方法であって、
    前記制御局は、従属局から受信した優先要求を受信すると、通信中のスロットの中から少なくとも1つ選択し、選択されたスロットを解放する旨の通知を他の従属局に送信し、前記従属局は、スロットが全て使用中の状態のときに前記制御局への送信要求があると、前記制御局の制御信号の送信スロットに対応する制御信号受信スロットを使用して前記制御局に対して前記優先要求を送信し、前記制御局からスロットの解放を要求する通知を受信すると、前記選択されたスロットを開放することを特徴とする無線通信方法。
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